JP2011013225A - ヌクレオリンを介したがん診断および治療方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の課題は、抗血管新生がん療法に適したがん対象、特にヒト患者を同定する新しい方法を提供することである。
【解決手段】
ヌクレオリンがエンドスタチンの特異性レセプターであるという発見に基づく本発明は、エンドスタチンや、他の血管新生阻害剤を用いた治療に適する腫瘍の種類およびがん患者の検査およびスクリーニングのための診断用キットを提供する。特に、この診断用キットは、ヌクレオリンに対する抗体およびヌクレオリンをコードする核酸と結合するDNAまたはRNAを含む。本発明は、血管新生阻害剤、特にエンドスタチンの作用と類似した阻害剤をスクリーニングする方法も提供する。また、本発明は、細胞毒性薬、例えば腫瘍壊死因子αをヌクレオリン抗体と連結することによって、特異的に内皮細胞の増殖および腫瘍血管新生を特異的に抑制する方法を提供する。
【選択図】なし
Description
本出願は2005年5月12日に出願された中国特許出願200510011707.3の優先権を主張する。
本発明は抗血管新生がん療法に適したがん対象、特にヒト患者を同定する新しい方法に関する。本発明は、血管新生阻害剤、細胞、特に血管新生依存性のがん細胞の悪性増殖の抑制に有効と考えられる分子を探索およびスクリーニングする新規な方法にも関する。本発明は、ヌクレオリン(nucleolin、以下、「NL」と略す)を用いた血管新生阻害剤をスクリーニングする方法を開示する。特に、本発明は、エンドスタチン(endostatin、以下、「ES」と略す)の作用メカニズムに類似する血管新生阻害剤をスクリーニングすることに関する。本発明は、NLがESの特異的レセプターであり、ESの血管新生抑制活性に関するシグナル伝達経路に関与しているという知見に基づくものである。
多機能タンパク質として、NLは細胞増殖に対して決定的かつ基本的な効果を有する。それは核小体クロマチンの配列、pre-RNAのパッケージング、rDNA の転写およびリボース体の組み立てである。NLのこれらの活性は、CK2やcdc2などの特定のプロテインキナーゼによって調節され、後者はまた他の細胞周期タンパク質により厳格に制御される。そして、NLも細胞表面、細胞質と核の間を往復し、細胞表面マーカーとして機能する。多くのウイルスとサイトカインのレセプターとして、リガンドと結合する時に、NLはリガンドの内在化を誘発する。
NLは、ヒト赤白血病細胞からマトリックス結合領域(MAR)結合タンパク質としても精製された。研究によって、NLが、クロマチンループが核マトリックスに定着する過程に関与することが明らかになった(Dickinson and Kohwi-Shigematsu, Mol. Cell. Biol., 1995, 15, 456-465)。
NLは自己切断するか、あるいは細胞障害性リンパ球によって分泌されるエステラーゼ、Granzyme Aに切断されるが、細胞が増殖期に入ることに伴い自己切断活性は低下する(Chen et al., J. Biol. Chem., 1991, 266, 7754-7758; Fang and Yeh, Exp. Cell. Res., 1993, 208, 48-53; Pasternack et al., J. Biol. Chem., 1991, 266, 14703-14708)。前記切断過程およびそれに伴う分解はNLの翻訳後制御を構成する。
抗NL抗体は、全身性紅斑性狼瘡(SLE)(Minota et al., J. Immunol., 1990, 144, 1263-1269; Minota et al., J. Immunol., 1991, 146, 2249-2252)および強皮症様慢性移植片対宿主病(scleroderma-like chronic graft vs. host disease)(Bell et al., Br. J. Dermatol., 1996, 134, 848-854)を含む全身性結合組織疾患患者の血清で見つかる。したがって、病的状態下でNLの発現を薬理学的に調節するのは適切な治療方法になる可能性がある。
本発明は、血管新生阻害剤をスクリーニングする方法、特にESの作用メカニズムに類似する分子をスクリーニングする方法を提供する。本発明はNLを標的分子として、従来の方法論を用いて、NLに特異的に結合し、かつ、抗血管新生活性を有する分子を探索する。NLがESの特異的細胞表面マーカーであるという事実に基づいて、前記方法を用いて発見される分子はESに類似する作用メカニズムを有する。
別の態様において、本発明はインビトロで内皮細胞の増殖または遊走を妨げる能力がある血管新生阻害剤を選ぶ方法を提供する。これは下記工程を含む:薬学的に許容できる方法を用い、NLを標的分子としてNLと特異的に相互作用する分子を見出す工程;前記見出された分子が内皮細胞の増殖または遊走を妨げる有効性を評価する工程;前記内皮細胞増殖または遊走の抑制能力のある分子を集めて、ESの抗血管新生機能の効果と比較する工程。
別の態様において、本発明は血管新生阻害剤の標的内皮細胞に対する抗血管新生効果を強化する方法を提供する。これは下記工程を含む:薬学的有効量の外因性のNL分子を前記標的細胞に導入し、NL分子を標的細胞に発現させる工程、そして、前記血管新生阻害剤を改変した標的細胞と一緒にインキュベートし、それによって該標的細胞の増殖を抑制する工程。
別の態様において、本発明は、抗血管新生阻害剤治療に感受性の標的細胞を特定する診断用キットを提供する。このキットはNLに特異的な結合分子および薬学的に許容できる担体を含む。好ましくは、前記分子はポリクローナル抗体である。より好ましくは、前記分子はモノクローナル抗体である。
別の態様において、本発明は抗血管新生阻害剤治療に感受性の標的がん細胞を特定する診断用キットを提供する。これは、NLに対する抗体および薬学的に許容できる担体を含む。
さらなる態様において、本発明は、細胞試料中の内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制する方法を提供する。これは以下の工程を含む:抗ヌクレオリン抗体を細胞毒性薬と連結させて、抗ヌクレオリン毒性抗体を形成する工程;および前記抗ヌクレオリン毒性抗体を前記細胞試料に適用し、前記内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制する工程。好ましくは、前記細胞毒性薬はサイトカインである。より好ましくは、前記細胞毒性薬は腫瘍壊死因子である。一つの好ましい態様において、前記細胞試料はがん患者から得たものである。
図1はヒト微小血管内皮細胞(Human Microvascular Endothelial Cell、以下、「HMEC」と略す)が遊走および増殖についてESに感受性の細胞系であることを示す。aは、表示濃度のESの存在下で、HMECを用いて行った細胞遊走アッセイの結果である。PBSを対照とした。bは、表示濃度のESの存在下で、HMECを用いて行った細胞増殖アッセイの結果である。PBSを対照とした。細胞数はMTTアッセイにより評価した。結果は、平均値±SEMで示し、n = 3(a)、およびn = 5(b)であった。
図8は、SPR(表面プラズモン共鳴)法によって得たESとNLとの結合動力学曲線を示す。結果として、ESとNLの親和係数はKD=2.32×10-8Mである。
本発明は1つの驚くべき知見に基づくものである。すなわち、NLはESのレセプターとして後者の生物学的活性を媒介し、同時に、NLの発現量に基づき、細胞レベルでESの有効性を予測することが可能である。
現在、ESを用いるがん治療の領域で、客観的な基準を用いてES治療に適する患者を選択することができるならば、それは顕著な進歩である。本発明は、かかる試みを対象とする方法および診断用キットを提供する。
ESが機能するメカニズムを解明するために、本発明者らは固定化されたESを用いてHMEC膜からESと結合できるタンパク質を分離した。NLはこれらのタンパク質うちの興味深いものの1つである。今回、同タンパク質がESのシグナルネットワーク中の1つの重要な構成要素であることが証明された。NLはESのレセプターとしてその血管新生抑制における活性を媒介することが見出された。
用語「血管新生依存性」は、増殖または遊走に血管新生を必要とする腫瘍を意味する。したがって、体積または質量(または両方)の増加に血液を供給する血管の数量および密度の増加を必要とする腫瘍を包含する。
本明細書において使用される用語「対象」は、すべての動物、例えば哺乳類、ヒト、ヒト以外の霊長類、齧歯動物、ブタ、ウサギなどを含むがこれに限らない。前記対象は特定の治療、あるいは、特定の処置を受ける。例えばある分子の存在レベルの検査の対象となる。
本明細書において使用される用語「使用説明」とは、キットの使用説明を包含する。これは、試料中の標的分子、例えばNLの検査の指導に用いられる。
本発明において使用されるように、特異的NL関連血管新生阻害剤をスクリーニングするための適切な結合実験方法は、HPLC、免疫沈降、蛍光結合実験、キャピラリー電気泳動などを包含する。
本明細書において使用される用語「連結」は、従来の、よく知られた生物学的または化学的技術、例えば架橋などを用いて、抗体をサイトカイン分子などの細胞毒性薬に接続することを指す。
NL分子は、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体の生産に用いることができる。前記抗体は、定性的さらに定量的に、特定の標的細胞中のNLの検査に用いることができる。適切な標識、例えば放射性同位元素または蛍光色素で標識されたNLは、体液や組織中のESの検査に用いることができる。この方法は、がんなどの血管新生関連疾患の診断または予後判定に用いることができる。本発明は、その他の方法も包含している。すなわち、本発明は、ESの血管新生依存型腫瘍に対する効果を増強することによって、関節炎と腫瘍などを含むがこれらに限定されない血管新生関連疾患または過程を治療あるいは予防する方法を含む。
本発明のある態様において、フローサイトメトリーやELISA技術などの方法をNLペプチドの定量に用いる。
例えば、結合している抗体は、1次抗体の標識を検出することによって検出される。別の態様では、1次抗体と結合できる2次抗体または他の試薬を検出することによって間接的に1次抗体を検出する。さらなる態様においては、2次抗体自身が標識される。当該技術分野において、免疫測定において結合を検定する方法は多く知られていて、それらの方法は本発明の範囲内である。
NLまたはNLアナログに対する特異抗体は、当該技術分野で周知の技術に従って生産される。抗体はポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体であってもよい。前記抗体は周知の免疫測定フォーマットに使用される。例えば競合的、非競合的免疫測定(ELISA、サンドイッチ免疫測定およびラジオイムノアッセイなどを含む)によって体液中の本発明の内皮細胞増殖抑制因子の有無を判定する。体液試料は血液、血清、腹水、胸腔液、脳脊髄液、尿、唾液および他の組織粘液を含むがこれに限らない。
NLを認識することができる限り、本発明中の抗NL抗体は、いかなるモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体であってもよい。抗体は、NLまたはそのアナログを抗原として、従来の手法によって生産される。
第一世代のイムノトキシンは、ヘテロ二官能性架橋剤を使用して、イムノトキシンをMAbまたは抗体断片に結合させることによって構築された。また、遺伝子工学を使用して細菌毒素の細胞結合ドメインを抗体のFv部分、または、増殖因子に入れ替えることも見出された。
リンパ球および免疫反応に刺激作用および抑制作用を有する多くの既知のサイトカインがある。比較的よく知られたサイトカインのいくつかの例は以下を包含する:ヒスタミン、プロスタグランジン、TNF-α、IL-1およびIL-6。サイトカインには3つの種類が存在する。
腫瘍細胞のESへの感受性をさらに高めるために、本発明は以下の方法を提供する:外因性NL遺伝子を標的細胞に導入し、これにより正常レベル以上の細胞表面NLを発現させる。これらの改変された標的細胞は、NLのレベルの上昇によって、ESに対する攻撃にさらに感受性となる。
ESのメカニズムを研究するために、固定されたESを用いて、直接ヒト微小血管内皮細胞(HMEC)からES結合タンパク質を分離した。NLはESのシグナル伝達ネットワークの重要な構成要素として同定され、また同ネットワークにおいて最も興味深い構成要素である。本実施例ではNLがESの新しいレセプターとして機能し、ESの抗血管新生活性を調節することを示す。
方法
NLとESとの相互作用の研究には、一般的に知られた方法を用いた。これらの方法の詳細な説明は、以下のとおりである。特に別記しない限り、以下の材料を用いた:内皮細胞(HMECまたはHUVEC)(ATCCのカタログ番号は、それぞれCRL 10636またはCRL-1730である)、ES(Protgenから購入)、NL(ピキア酵母(Pichia)により発現(Invitrogen))、抗NLモノクローナル抗体(Santa Cruzから購入)。
内皮細胞(HMECまたはHUVEC、1ウェルにつき2×104細胞)は、0.5%のウシ胎児血清(HyClone)と10ng/mlのVEGF(PeproTech EC)とを含むDMEM(Hyclone)培地とともに、Transwell(TM)フィルタ(孔径8μm、Costar)の上室に播種した。同時に、上室と下室に所定濃度のES(Protgenから購入)と他の試薬(NLおよび抗NL抗体))とを加えた。内皮細胞は、37℃、5%CO2、6時間のインキュベーションで細胞遊走させた。エタノールで固定し、エオジンで染色した後、1ウェルあたり5つのランダムな高倍率(×400倍)視野で、フィルタを通過して完全に下室に移動した細胞数を数え、平均値を計算した。各群につき3ウェルを観察した。
内皮細胞、例えばHMECまたはHUVEC(1ウェルにつき1×103細胞)を、0.5%ウシ胎児血清と10ng/ml bFGF(PeproTech EC)とを含むDMEM培地とともに、96穴プレートに播種した。実験開始時に、異なる濃度のESと他の試薬とを1ウェルあたり最終体積200μlまで加えた。内皮細胞は、37℃、5%CO2、48時間のインキュベーションで増殖させた。その後、元の培地は、フェノールレッドを含まないが、0.5mg/mlのMTT(Sigma)を含む100μlのDMEM培地と交換した。続いて37℃、5%CO2、4時間のインキュベーションの後、細胞を0.05Mの塩酸を含むイソプロパノールで溶解し、そして、570nmでの吸光度を測定した。
ES結合Ni-NTAアフィニティーカラムから得られた画分を回収し、これを12% SDS-PAGE電気泳動分析に供した。主なバンドをシーケンスグレードの修飾ブタトリプシン(プロメガ)で消化した後、得られたペプチドをMALDI-TOF質量分析によって分析した。使用した機器はBruker Biflex線形飛行時間型質量分析器(Bruker Franzen)であり、これは、マルチプローブSCOUT源、超窒素レーザー(337nm)およびデュアルマイクロチャンネルプレート検出器を備えている。MALDI-TOF質量分析データは、Swiss-Protタンパク質データベースに照会し、タンパク質を同定した。
HMECをES(20μg/ml)とともに37℃、5%CO2にて1時間インキュベートした。細胞を、透過化処理なしで抗体染色を行い、それぞれ、FITC結合ヤギ抗マウスIgG(Santa Cruz)およびTRITC結合ヤギ抗ウサギIgG(Santa Cruz)を2次抗体として添加した。Olympus Fluoviewレーザー共焦点画像処理システム(オリンパス)の上で観察し画像化した。画像は、Fluoview 2.0ソフトウェア(オリンパス)によって制御される複数の光電子増倍管を用いて取得した。
NLのcDNAは、RNAの分離と逆転写システム(プロメガ)によってHMECから得た。NLの配列はポリヒスチジン(His)6と融合し、ピキア酵母発現ベクターpPIC9K(インビトロジェン)にクローニングした。このプラスミドを制限酵素SalI(プロメガ)で線形化し、ピキア酵母株GS115(インビトロジェン)を電気形質転換した。G418(インビトロジェン)を用いて選択した形質転換体は、Invitrogen社の指示に記載された方法に従って、BMMY培地中、30℃で3日間、フラスコで振盪培養した。その後、NLをNi-NTAニッケルイオンアフィニティーカラム(Qiagen)で、培地上清から精製した。
前記pPIC9K-GS115ピキア発現系で調製した50μgの組み換えNLを、ニュージーランドホワイトウサギに接種した。初回免疫はフロイント完全アジュバント(Sangon)とともに皮下注射した。14日後、50μgの組み換えNLをフロイント不完全アジュバント(Sangon)とともにブースターとして筋肉内注射した。その後、第4、10、22週に、50μgの組み換えNLを、アジュバントなしで、ブースターとして皮下注射した。最後のブースターの1週間後に血清を得、抗体をプロテインAカラム(Amersham Biosciences)によって精製した。すなわち、グリシン−塩酸バッファー(0.15M、pH 2.5)で溶出し、これをすぐに0.15MトリスでpHを6.8-7.2に中和した。合わせた画分は孔径0.2μmのフィルター(Millipore)で濾過滅菌し、分注して-80℃で保存した。
被験細胞は、30分間の血清飢餓の後、ES(20μg/ml)とポリリシン(Sigma)(50μg/ml)とで被覆した96穴プレートに播種した。37℃、5%CO2、1時間のインキュベーション後、非接着細胞を、新鮮な培地で穏やかに洗浄することによって除去した。残った細胞は、室温で25分間、クリスタルバイオレット(0.1%を精製水に溶解)で染色した。プレートを流水で洗浄し、残ったクリスタルバイオレットを0.5% Triton X-100(Sangon)で溶解して、570nmでの吸光度を測定した。
NLがESのレセプターであるならば、NLはESの抗血管新生活性、例えば内皮細胞の遊走、増殖および接着の抑制を媒介しなければならない。ESの活性を媒介する過程におけるNLの役割を特徴づけるために、ES、組み換えNLおよびNLに対するポリクローナル抗体をそれぞれ用いて、競合的細胞遊走および増殖アッセイを行った。NLはHMECから分離されたESのレセプターであるため、NLが他の広く認められた内皮細胞で類似した役割を演ずるかどうかを示されなければならない。したがって、直接臍帯静脈から単離されるHUVECを用いて競合的細胞遊走および増殖アッセイを行った。この種の内皮細胞はVEGFの誘導下に孔径8μmの膜を通過して遊走することができ、そして、ESはかかる遊走を抑制する。組み換えNLは濃度依存的にESの抑制作用を打ち消したが(図3a)、これは、組み換えNLがESの抗血管新生活性に関与していることを示すものである。図3bに示すように、組み換えNL自体は細胞遊走に影響を及ぼさないため、NL自体が内皮細胞の遊走を誘発する可能性は除外された。HUVEC細胞増殖アッセイからも同様の結果が得られた(図3c)。NLに対するポリクローナル抗体は、予想通りにESの細胞増殖に関する抑制作用を阻害した(図3c)。以上の研究結果は、NLがESの抗血管新生機能のレセプターであることを強く示唆するものである。
ESのシグナル伝達経路におけるNLの正確な役割を示すために、その下流イベントも調査した。ESをHMECとともにインキュベートした場合、ES-NL複合体の量は時間依存的に変動し、2時間前後で最大値に達した(図2e)。ESは、細胞表面NLを介して例えばHMECにより内在化され、その後、一部の内在化されたESは細胞によって分解される。ESの内在化と分解との間にバランスが存在しているようであることが示された(図2e)。
上記で、NLがESの新しいレセプターであり、細胞遊走、増殖および接着に対するESの抑制作用を媒介することが証明された。インテグリンもESのレセプターであることが報告されているため、NLとインテグリンとの間に相互作用が存在するか否かを検討することは興味深い。インテグリンファミリーの中で、インテグリンα5β1がESのレセプターであることがRehnらおよびSudhakarらにより報告された。したがって、マウス抗インテグリンβ1抗体(Santa Cruz)とウサギ抗NL抗体を用いた間接免疫蛍光法により、細胞表面NLとインテグリンα5β1との共局在を調査した。レーザー走査型共焦点顕微鏡法により、細胞表面NLとインテグリンβ1とが一部オーバーラップしていることが観察された(図4i〜k)。これは、細胞表面において、NLとインテグリンβ1との間に何らかの相互作用が存在することを示唆するものである。したがって、NLに対するポリクローナル抗体による免疫沈降を、NLとインテグリンβ1との複合体を取得するために導入した。残念ながら、沈降物の中にインテグリンβ1は見られなかった。これは、NLとインテグリンβ1との間の相互作用が間接的であることを意味する。ミオシンが膜の運動および細胞皮層でのアクチンの組織化に関与していることが知られており、したがって、細胞遊走、接着およびエンドサイトーシスに影響を及ぼす。同時に、NLと非筋肉ミオシンとが細胞皮層で複合体を形成し、この複合体が内皮細胞の運動性と接着に重要であることが知られている。したがって、ESは、NL-ミオシン複合体によって細胞の運動性および接着に影響を与えると推測される。考えられることは、細胞表面NLとインテグリンα5β1とが、ミオシンなどの他のタンパク質と一緒に巨大な複合体を形成し、全体としてESのレセプターとして機能しているということである(図6)。
ESは特異的に血管新生と腫瘍増殖とを抑制し、そして、動物実験においてESの毒性は観察されず、さらに、臨床試験においては低い毒性しか観察されなかった。これらの知見の背後にある具体的な分子機構はまだ知られていない。NLがESの抗血管新生における特異的な活性を媒介するという上記結論は、NLが細胞内に遍在するタンパク質であるという先の報告と矛盾するようである。このパラドックスを解明するために、異なる増殖状態にあるHMECの表面NL量を調査した。その結果、急激に増殖している細胞の表面NL量は、比較的静止状態にある細胞に比べて非常に高いことが示された(図5a〜f)。比較的静止状態にある細胞は24時間の血清飢餓によって得、そして、細胞周期の段階はフローサイトメトリー(Becton Dickinson, Worldwide Inc., San Jose, CA)によって測定した(図5g〜h)。フローサイトメトリーの結果は、血清飢餓の後、G1期の細胞の割合が24%増加し、S期の細胞の割合が30%減少することを示した(図5g〜h)。細胞は完全にG1期になってないが、細胞表面NL量は24時間の血清飢餓後に顕著に減少した。細胞膜表面NL量の違いによって、ESに対する内皮細胞の感受性の違いが生じると推測される。
NLのcDNAは、SV総RNA単離システムおよび逆転写システム(プロメガ)を使用してメーカーのプロトコルに従ってHMECから得た。PCRによってNLとポリヒスチジン(His)6タグとの融合配列を得た後、これを発現ベクターpPIC9K(インビトロジェン)にサブクローニングした。メーカーのプロトコルに従って、このプラスミドを制限酵素Sal I(プロメガ)で線形化し、ピキア酵母株GS115を電気形質転換した。G418(インビトロジェン)を用いて選択した安定した形質転換体は、BMMY培地(10g/lの酵母抽出物;20g/lのペプトン;100mmol/lのリン酸カリウム、pH 6.0;13.4g/lの酵母窒素ベース;40mg/lのビオチン;および、毎日の追加で0.5%の最終濃度を与えるメタノール)で3日間、振盪フラスコにて30℃で培養した。NLは、培地上清からNi-NTAニッケルイオン-アフィニティーカラム(Qiagen)で精製した。1lの培地上清をpH 8.0に合わせた後、6mlのNi-NTAビーズが充填されたカラムを用い、メーカーの指示に従って洗浄および溶出を行った。最終的に培地1リットルあたりおよそ3mgのNLが得られた。この手順によって得られたNLを用いて、NLに対するポリクローナル抗体を産生した。
NLのcDNAは、SV総RNA単離システムおよび逆転写システム(プロメガ)を使用してメーカーのプロトコルに従ってHMECから得た。PCRによってNLとポリヒスチジン(His)6タグとの融合配列を得、これを発現ベクターpPIC9K(インビトロジェン)にサブクローニングした。メーカーのプロトコルに従って、このプラスミドを制限酵素Sal I(プロメガ)で線形化し、ピキア酵母株GS115を電気形質転換した。G418(インビトロジェン)を用いて選択した安定した形質転換体を、BMMY培地(10g/lの酵母抽出物;20g/lのペプトン;100mmol/lのリン酸カリウム、pH 6.0;13.4g/lの酵母窒素ベース;40mg/lのビオチン;および、毎日の追加で0.5%の最終濃度を与えるメタノール)で3日間、振盪フラスコにて30℃で培養した。NLは培地上清からNi-NTAニッケルイオン-アフィニティーカラム(Qiagen)で精製した。1lの培地上清をpH 8.0に合わせた後、6mlのNi-NTAビーズが充填されたカラムを用い、メーカーの指示に従って洗浄および溶出を行った。最終的に培地1リットルあたりおよそ3mgのNLが得られた。この手順によって得たNLを用いて、NLに対するポリクローナル抗体を産生した。
NLのcDNAは、SV総RNA分離システムおよび逆転写システム(プロメガ)を使用してメーカーのプロトコルに従ってHMECから得た。PCRによってNLとポリヒスチジン(His)6タグとの融合配列を得た後、これを発現ベクターpPIC9K(インビトロジェン)にサブクローニングした。メーカーのプロトコルに従って、このプラスミドを制限酵素Sal I(プロメガ)で線形化し、ピキア酵母株GS115を電気形質転換した。G418(インビトロジェン)を用いて選択した安定した形質転換株を、BMMY培地(10g/lの酵母抽出物;20g/lのペプトン;100mmol/lのリン酸カリウム、pH 6.0;13.4g/lの酵母窒素ベース;40mg/lのビオチン;そして、毎日の追加で0.5%の最終濃度を与えるメタノール)で3日間、振盪フラスコにて30℃で培養した。NLは、培地上清からNi-NTAニッケルイオン-アフィニティーカラム(Qiagen)で精製した。1lの培地上清をpH 8.0に合わせた後、6mlのNi-NTAビーズが充填されたカラムを用い、メーカーの指示に従って洗浄および溶出を行った。最終的に培地1リットルあたりおよそ3mgのNLが得られた。NLは、そのN末端に融合したヒスチジンを介してNi-NTAニッケルイオン-アフィニティーカラムに固定した。このアフィニティービーズは、ハイスループット法でNLと結合するタンパク質をスクリーニングするのに用いる。得られたNL結合タンパク質は、MALDI-TOFによるペプチドマスフィンガープリントによって特定される。これらの抗血管新生プロセスに対する生物活性は、前述の細胞遊走アッセイや増殖アッセイなどの細胞実験によって測定できる。
SPR(表面プラズモン共鳴)
ESとNLとの結合動力学はSPR方法で測定した(方法はBIAcore 2000(TM)バイオセンサーシステムのハンドブックを参照)。測定には、Amersham Pharmacia BiotechのBIAcore 2000(TM)バイオセンサーシステムを用いた。精製したESは、20mMの酢酸ナトリウム(pH 6.5)で100μg/mlに希釈し、ハンドブックに従い、アミン結合キット(1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、(N−ヒドロキシスクシンイミド))(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて、研究用CM5センサーチップ上に共有結合的に固定した(Amersham Pharmacia Biotech)。20mM酢酸ナトリウム、pH 6.5中の100μg/mlのESを、活性化された研究用CM5センサーチップ上に、SPR装置で9,000単位の反応値が得られるまで注入した。反応していないセンサーチップの表面はpH 8.5のエタノールアミンでブロックした(Amersham Pharmacia Biotech)。
リアルタイムSPRは、2分子間の相互作用に関する親和性を評価する迅速で高感度な実験方法である。この方法を用いてESとNLとの間の親和性を測定した。ESとNLの結合動力学曲線の分析によって、ESとNLとの間の平衡定数は、KD=2.32×10-8Mであると計算された。
指数増殖期のマウス黒色腫細胞B16/F10(ATCC)(200μlのPBS中に2×106細胞)を、2月齢のBalb/cマウス(Vital River Laboratory Animal Tech Co.,Ltd、Beijing)の皮下に接種した。8日後に、ESとNLとがマウス体内で共局在しているかを確認する実験を行った。ビオチン化ES(40μg)およびNLに対するウサギポリクローナル抗体(200μg)を、それぞれ順次担癌マウス体内に静脈注射した。対照群には、ビオチン化ESおよび精製ウサギIgGを注射した。1時間後にマウスを麻酔し、20mlのPBSで心臓灌流を行ってから安楽死した。マウスのいくつかの正常組織と腫瘍とを摘出、固定そして薄切した。切片はTRITC結合アビジン(Pierce)およびFITC結合2次抗体(Santa Cruz)で同時に検査し、Olympus Fluoviewレーザー走査型共焦点画像処理システム(オリンパス)の下で観察した。
実施例1に示したインビトロでの内皮細胞増殖モデルを用いて、ESの抗血管新生活性を調査した。このモデルを介してESがNL欠損内皮細胞に対する影響を調査し、内皮細胞上のNLの量とESの抗血管新生活性との関連性を明らかにする。
RNA干渉(RNAi)によってNLの発現を抑制し、この発現の変化の、ESの抗血管新生における重要な活性である細胞増殖への影響を検討した。HMECに、DNAベクターに基づくRNA干渉プラスミドBS/U6/1356をトランスフェクトすると、HMEC内のNLの発現が抑制された(図9a)。対照プラスミドBS/U6、BS/U6/263およびBS/U6/1356CをトランスフェクトしたHMECにおいては、NLの発現が抑制されなかった(図9a)。さらに、DNAベクターに基づくRNA干渉によってNLの発現を抑制したHMECにおいて、ESの抗血管新生における別の重要な活性である細胞増殖についての影響を評価した。その結果、HMECにおけるNLの発現を抑制すると、HMECの増殖はESによって抑制されないが、NLの発現を抑制していないHMEC細胞の増殖はESによって抑制された(図9b)。この結果から、内皮細胞におけるNLの量とESの抗血管新生活性との間に直接的な関連性があることが分かる。一方、内皮細胞上のNLの量の増加を介して、ESの抗血管新生活性を増強できるし、また、腫瘍新生血管におけるNLの量の測定を介して、当該腫瘍またはこの腫瘍を有する患者に対するESの治療効果が予測できる。
以下の参考文献リストに含まれるがこれに限定されない、本明細書で参照するすべての論文、著作、特許、特許出願、ウェブサイトおよびその他の印刷物は、その全体を参照により本明細書に組み込む。
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Claims (47)
- 対象のエンドスタチンがん療法に対する感受性を評価するためのキットであって、
a. ヌクレオリンを標識する標識、および
b. 前記対象の試料を、前記標識を用いて試料中のヌクレオリンの量を測定することによりスクリーニングするための使用説明、
を含む、前記キット。 - 対象が哺乳動物である、請求項1に記載のキット。
- 対象がヒトである、請求項1に記載のキット。
- 標識されるヌクレオリンが、細胞膜表面のヌクレオリンである、請求項1に記載のキット。
- 標識されるヌクレオリンが、全細胞中のヌクレオリンである、請求項1に記載のキット。
- 標識が抗体を含む、請求項1に記載のキット。
- 抗体がモノクローナル抗体である、請求項6に記載のキット。
- 抗体がポリクローナル抗体である、請求項6に記載のキット。
- 標識が核酸分子を含む、請求項1に記載のキット。
- 核酸分子がDNA分子である、請求項9に記載のキット。
- 核酸分子がRNA分子である、請求項9に記載のキット。
- 対象におけるエンドスタチンがん療法の成功の可能性を評価する方法であって、
a. 前記対象から得た試料を、ヌクレオリンの発現レベルについてスクリーニングすること、および
b. ヌクレオリン発現量に基づいて、前記対象がエンドスタチンがん療法に感受性か否かを決定すること、
を含む、前記方法。 - 血管新生の阻害に有効なヌクレオリン特異的血管新生阻害剤を製造する方法であって、
a. 候補分子のプールに適切な結合アッセイを行い、複数のヌクレオリン特異的分子を得ること、
b. 抗血管新生アッセイにより、前記複数のヌクレオリン特異的分子の各々の血管新生抑制効果を試験すること、および、
c. 抗血管新生アッセイによって示された、有効な血管新生抑制作用を生じるヌクレオリン特異的分子を選択すること、
を含む、前記方法。 - ヌクレオリン特異的血管新生阻害剤が、タンパク質またはペプチドである、請求項13に記載の方法。
- ヌクレオリン特異的血管新生阻害剤が小分子である、請求項13に記載の方法。
- ヌクレオリン特異的血管新生阻害剤が、血管新生依存性疾患の治療に使用するものである、請求項13に記載の方法。
- 血管新生依存性疾患ががんである、請求項16に記載の方法。
- 血管新生依存性疾患が内皮細胞疾患である、請求項16に記載の方法。
- インビトロで増殖中の内皮細胞に加えらた場合に、内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制する能力を有する血管新生阻害剤を選択する方法であって、
a. 薬学的に許容できる方法を用いて、ヌクレオリンを標的分子として、これと特異的に相互作用する分子を見出す工程、
b. 工程a.で得られたヌクレオリン特異的分子を、内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制する効果について試験する工程、および
c. 得られた内皮細胞の増殖および/または遊走の抑制に有効な分子を確定し、該分子の抗血管新生機能の有効性をエンドスタチンの抗血管新生機能の有効性と比較する工程、
を含む、前記方法。 - ヌクレオリン特異的分子がタンパク質またはペプチドである、請求項19に記載の方法。
- ヌクレオリン特異的分子が小分子である、請求項19に記載の方法。
- 標的細胞の血管新生阻害剤への反応性を増強する方法であって、
a. 外因性ヌクレオリンを標的細胞に導入し、外因性ヌクレオリンを発現する複数の改変標的細胞を得ること、および
b. 改変標的細胞に対するエンドスタチンの殺傷率を測定すること、
を含む、前記方法。 - 標的細胞ががん細胞である、請求項22に記載の方法。
- 標的細胞が内皮細胞である、請求項22に記載の方法。
- 血管新生阻害剤がエンドスタチンである、請求項22に記載の方法。
- 外因性ヌクレオリンが、ウイルスベクターによって標的細胞に導入される、請求項22に記載の方法。
- 標的内皮細胞に対する血管新生阻害剤の抗血管新生作用を強化する方法であって、
a. 薬学的有効量の外因性ヌクレオリン分子を前記標的細胞に導入し、前記ヌクレオリン分子を前記標的細胞に発現させること、および
b. 前記標的細胞を前記血管新生阻害剤と共にインキュベートし、前記標的細胞の増殖を抑制すること、
を含む、前記方法。 - 血管新生阻害剤がエンドスタチンである、請求項27に記載の方法。
- 内皮細胞ががん細胞である、請求項27に記載の方法。
- 標的細胞の血管新生阻害剤への個々の感受性を分析するための診断用キットであって、
a. ヌクレオリン分子と特異的に結合する分子、および
b. 薬物学的に許容できる担体、
を含む、前記キット。 - 血管新生阻害剤がエンドスタチンである、請求項30に記載のキット。
- 標的細胞ががん細胞である、請求項30に記載のキット。
- 抗血管新生阻害剤治療に感受性の標的腫瘍細胞を決定するための診断用キットであって、
a. ヌクレオリンに対する抗体、および
b. 薬物学的に許容できる担体、
を含む、前記キット。 - 抗体がポリクローナル抗体である、請求項33に記載のキット。
- 抗体がモノクローナル抗体である、請求項33に記載のキット。
- 患者のエンドスタチン療法への感受性を決定する方法であって、患者から採取した試料を、ヌクレオリンに対する抗体と接触させ、該試料中のヌクレオリンと該抗体との複合体の形成を検出することを含み、ここで、高いレベルの複合体の存在が、エンドスタチン療法の成功の高い可能性を示す、前記方法。
- がんを有する患者における腫瘍増殖を抑制する血管新生阻害剤の効果を強化する方法であって、
a. 前記患者の腫瘍試料中に存在する内因性ヌクレオリン分子のレベルを確認すること、および、
b. 前記患者のヌクレオリンの発現レベルを利用して、血管新生阻害剤が前記患者において腫瘍抑制効果を奏する可能性を決定すること、
を含み、ここで、より高いレベルのヌクレオリン発現が、血管新生阻害剤治療の成功のより高い可能性を示す、前記方法。 - 血管新生阻害剤がエンドスタチンである、請求項37に記載の方法。
- 患者の腫瘍試料中のヌクレオリン分子のレベルの確認を、抗ヌクレオリン抗体とヌクレオリンとの免疫沈降によって行う、請求項37に記載の方法。
- 抗血管新生阻害剤治療に感受性の標的がん細胞を同定する方法であって、
a. 抗ヌクレオリン抗体を産生すること、
b. 前記抗ヌクレオリン抗体を対象から採取した試料と接触させること、および
c. 前記試料中に存在するヌクレオリンのレベルによって、抗血管新生阻害剤治療に感受性の標的がん細胞を同定すること、
を含み、ここで、高レベルが高い感受性を示す、前記方法。 - 抗ヌクレオリン抗体がポリクローナル抗体である、請求項40に記載の方法。
- 抗ヌクレオリン抗体がモノクローナル抗体である、請求項40に記載の方法。
- 血管新生阻害剤がエンドスタチンである、請求項40に記載の方法。
- 細胞試料中の複数の内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制する方法であって、
a. 抗ヌクレオリン抗体を細胞毒性薬に結合させて、細胞毒性抗ヌクレオリン抗体を形成すること、および
b. 前記細胞毒性抗ヌクレオリン抗体を前記細胞試料に適用し、前記複数の内皮細胞の増殖および/または遊走を抑制すること、
を含む、前記方法。 - 細胞毒性薬がサイトカインである、請求項44に記載の方法。
- 細胞毒性薬が腫瘍壊死因子である、請求項44に記載の方法。
- 細胞試料ががん患者から採取したものである、請求項44に記載の方法。
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