JP2011010246A - 音声変調器および音声データ変調器 - Google Patents

音声変調器および音声データ変調器 Download PDF

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Abstract

【課題】
音声または音声データの一部を周波数変換し、この周波数変換後の音声または音声データと、周波数変換していない元の音声または音声データとを合成することで難聴者による音声聴取を補助する。
【解決手段】
入力音声のうち予め設定した周波数範囲の音声を、他の周波数範囲に周波数変換して出力し、前記周波数範囲外の音声は周波数変換せずに出力することを特徴とする音声変調器であり、補聴器1として使用するときは、音声取得部11と、A/D変換部12と、フィルタ13と、オクターブ変換部14と、増幅部15と、合成部16と、D/A変換部17と、音声出力部18とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音声または音声データの一部を周波数変換し、この周波数変換後の音声または音声データと、周波数変換していない元の音声または音声データとを合成することで難聴者による音声聴取を補助することができる音声変調器および音声データ変調器に関する。
わが国(日本国)では、自覚のある難聴者は人口比4.5パーセントであり、自覚のない難聴者を含めると人口比11.7パーセントであるとの報告がなされている(2008年、リハビリ全難聴主催の「聴覚補償リハビリテーション」 シンポジウムにおける報告)。
可聴音声領域は、図6に示すように、通常は20Hzから20kHzの範囲であり、日本語で使われている主な周波数は、1000Hz前後(150Hzないし1500Hz程度)であり、この領域の周波数が聞こえづらくなると会話に支障が起こるとされる。年齢を重ねるにしたがい、高音領域の音声が聞き取りにくくなる。難聴者の多くは、高音難聴の要素を多く含んでいる。
(a)難聴者の多くは、高音域が聞こえにくい。そのため、現在市販されている補聴器の多くは、高音域の感度を大きくすることで対応している(図7参照)。
しかし、実際には高音域の感度だけ大きくしても、「聞こえにくい」状態は解消できない。「言葉を含む音声が聞こえる」ことと、「言葉を含む音声中の当該言葉が理解できる」こととは異なる。もともと聞こえづらい周波数領域の音声を増幅しても、実際には「音声中の言葉が、認識できるように聞こえる」とは限らない。
このようなことから、難聴者は補聴器を購入しても、実際に使用しないことが多いのが現状である。
(b)難聴者のために電話機用ヘッドセットも開発されている。この電話機用のヘッドセットの構成は、基本的には補聴器と同じである。しかも、通常の電話機には高音域を大きくする機能は搭載されておらず、せいぜい全音域にわたり音量を画一的に大きくするにすぎない。
(c)屋外設置スピーカーから流される災害放送や、駅や電車内における各種案内放送は、難聴者のために音量を大きくしても、(a)で述べたように実際には「音声中の言葉が、認識できるように聞こえる」とは限らず、難聴者にとっては聞き取れない場合がある。また、高音域の音声で災害放送・案内放送を行うこともありうるが、通常の聴覚を持つ者にとって、心地よくない音声として認識される場合がある。
本発明の目的は、音声または音声データの一部を周波数変換し、この周波数変換後の音声または音声データと、周波数変換していない元の音声または音声データとを合成することで難聴者による音声聴取を補助することができる音声変調器および音声データ変調器を提供することである。
本発明は(1)から(6)を要旨とする。
(1)入力音声のうち予め設定した周波数範囲の音声を、他の周波数範囲に周波数変換して出力し、前記周波数範囲外の音声は周波数変換せずに出力することを特徴とする音声変調器。
(2)入力音声を、オクターブ単位で周波数変換することを特徴とする(1)に記載の音声変調器。
(3)周波数変換した音声と周波数変換していない音声とを所定の割合で合成してすることを特徴とする(1)または(2)に記載の音声変調器。
(4)音声データを入力し、当該入力した音声データのうち予め設定した周波数範囲の音声データを、他の周波数範囲に周波数変換して出力し、前記周波数範囲外の音声データは周波数変換せずに出力装置に送出することを特徴とする音声データ変調器。
(5)入力音声データを、オクターブ単位で周波数変換することを特徴とする(4)に記載の音声データ変調器。
(6)周波数変換した音声データと周波数変換していない音声データとを、所定の割合で合成することを特徴とする(4)または(5)に記載の音声データ変調器。
本発明では、周波数変換した音声(音声データ)と、もとの音声(音声データ)とを適宜比率、たとえば2対8の割合(強度比)で合成することができる。この場合、周波数変換した音声(音声データ)を10(100%)、もとの音声(音声データ)をゼロ(0%)とすることができる。
また、本発明では、合成した音声を適宜の率で増幅することができる。
本発明の音声変調器(または音声データ変調器)によれば、音声(または音声データ)の一部を周波数変換し、この周波数変換後の音声(または音声データ)と、周波数変換していない元の音声(または音声データ)とを合成することで、難聴者による音声聴取を補助することができる。
また、オクターブ単位(12半音)で周波数変換することで不調和が生じないので不快感は生じないし、和音や不協和音(12半音未満の音)も生じないので違和感がなくなる。
さらに、周波数変換した音声(または音声データ)と周波数変換していない音声(または音声データ)とを、所定の割合で合成することで、難聴者にとって補助効果が高くしかも難聴でない者には違和感がない音声(または音声データ)を生成できる。
本発明の音声変調器を補聴器に応用した第1実施形態を示す説明図である。 本発明の音声変調器を補聴器に応用した第2実施形態を示す説明図である。 (A)は聴取特性を示す図、(B)は補聴器により、聞こえづらい音声,聞こえない音声を1オクターブだけ下げたときに聞こえる音声を示す図である。 (A)は聴取特性を示す図、(B)は補聴器により、Aは聞こえやすい音声,聞こえづらい音声,聞こえない音声を1オクターブだけ下げたときに聞こえる音声を示す図である。 本発明の音声データ変調器を携帯電話機に応用した第3実施形態を示す説明図である。 可聴音声領域を示す図である。 典型的な補聴器の感度を示す図である。
図1は本発明の音声変調器を補聴器に応用した第1実施形態を示す説明図である。
図1において、補聴器1は、音声取得部101と、ローパスフィルタ102と、A/D変換部103と、フィルタ(ハイパスフィルタ)104と、オクターブ変換部105と、合成部106と、ローパスフィルタ107と、増幅部108と、ディレイ109と、D/A変換部110と、ローパスフィルタ111と、音声出力部112とからなる。
音声取得部101により取得した音声は、ローパスフィルタ102を介してA/D変換部103に送られディジタル化され、フィルタ104により高音域(高周波数域)成分だけが取り出される。この高音域成分は、オクターブ変換部105によりシフトダウンされる。一方、ディジタル化された元の音声はローパスフィルタ107を介してディジタル増幅部108送られる。この増幅部108の増幅率は1以下であってもよいし、1以上であってもよい。増幅部108により増幅されたディジタル音声信号は、タイミング調整用のディレイ109により遅延され、オクターブ変換部105により音域がシフトダウンされた音声と合成部16により合成される。そして、この合成音声は、D/A変換部110によりアナログ信号に変換されて、ローパスフィルタ111を介して音声出力部112に送られ、音声出力部112からは音域調整された音声が出力される。
図2は本発明の音声変調器を補聴器に応用した第2実施形態を示す説明図である。
図2において、補聴器2は、音声取得部201と、フィルタ202と、A/D変換部203と、オクターブ変換部204と、D/A変換部205と、合成部206と、ローパスフィルタ207と、増幅部208と、ディレイ209と、ローパスフィルタ210と、音声出力部211とからなる。
音声取得部201により取得した音声は、ディジタルフィルタ202により高音域(高周波数域)成分だけが取り出される。高音域(高周波数域)成分は、A/D変換部203によりディジタル化され、このディジタル化された音声データは、オクターブ変換部204により音域がシフトダウンされ、D/A変換部205に送られ、ディジタル化される。一方、元の音声はローパスフィルタ207を介してアナログ増幅部208に送られる。アナログ増幅部208の増幅率は、1以下であってもよいし、1以上であってもよい。この増幅された音声はタイミング調整用のディレイ207により遅延される。ディレイ207からのディジタル信号と、D/A変換部205からのディジタル音声とが合成部27により合成される。そして、この合成音声はローパスフィルタ210を介して音声出力部211に送られ、音声出力部211からは、音域調整された音声が出力される。
図3(A)は、聴取特性を示す図であり、Aは聞こえやすい音声を、Bは聞こえづらい音声を、Cは聞こえない音声を示している。図3(B)は、図1の補聴器1または図2の補聴器2により、聞こえづらい音声B,聞こえない音声Cを1オクターブだけ下げたときに聞こえる音声を示している。このようにして、聞こえづらい音声B,聞こえない音声Cは、聞こえやすい音声に変換される。
図4(A)でも、Aは聞こえやすい音声を、Bは聞こえづらい音声を、Cは聞こえない音声を示している。図4(B)は、図1の補聴器1または図2の補聴器2により、Aは聞こえやすい音声A,聞こえづらい音声B,聞こえない音声Cを1オクターブだけ下げたときに聞こえる音声を示している。このようにして、聞こえづらい音声B,聞こえない音声Cは聞こえやすい音声Aとともに、聞こえやすい音声に変換される。
図5は本発明の音声データ変調器を携帯電話機に応用した第3実施形態を示す説明図である。
第1実施形態および第2実施形態では、元の音声がアナログ音声である場合について説明した。本実施形態では、元の音声は、携帯電話通信のように、相手方から送られてくるディジタルデータである。
図5において、音声データ変調器3は、フィルタ(ハイパスフィルタ)304と、オクターブ変換部305と、合成部306と、ローパスフィルタ307と、増幅部308と、ディレイ309と、D/A変換部310と、ローパスフィルタ311と、音声出力部312とからなる。
ディジタル化された音声信号SDは、フィルタ304に入力され、高音域(高周波数域)成分だけが取り出される。この高音域成分は、オクターブ変換部305によりシフトダウンされる。一方、ディジタル化された元の音声はローパスフィルタ307を介してディジタル増幅部308送られる。この増幅部308の増幅率は1以下であってもよいし、1以上であってもよい。増幅部308により増幅されたディジタル音声信号は、タイミング調整用のディレイ309により遅延され、オクターブ変換部305により音域がシフトダウンされた音声と合成部16により合成される。そして、この合成音声は、D/A変換部310によりアナログ信号に変換されて、ローパスフィルタ311を介して音声出力部312に送られ、音声出力部312からは音域調整された音声が出力される。
1,2 補聴器
101,201 音声取得部
102,107,110,207,210,307 LPF
103,203 A/D変換部
104,202,304 フィルタ
105,204,305 オクターブ変換部
108,208,308 増幅部
106,206,306 合成部
109,209,309 ディレイ
110,205,310 D/A変換部
112,211,312 音声出力部

Claims (6)

  1. 入力音声のうち予め設定した周波数範囲の音声を、他の周波数範囲に周波数変換して出力し、前記周波数範囲外の音声は周波数変換せずに出力することを特徴とする音声変調器。
  2. 入力音声を、オクターブ単位で周波数変換することを特徴とする請求項1に記載の音声変調器。
  3. 周波数変換した音声と周波数変換していない音声とを所定の割合で合成してすることを特徴とする請求項1または2に記載の音声変調器。
  4. 音声データを入力し、当該入力した音声データのうち予め設定した周波数範囲の音声データを、他の周波数範囲に周波数変換して出力し、前記周波数範囲外の音声データは周波数変換せずに出力装置に送出することを特徴とする音声データ変調器。
  5. 入力音声データを、オクターブ単位で周波数変換することを特徴とする請求項4に記載の音声データ変調器。
  6. 周波数変換した音声データと周波数変換していない音声データとを、所定の割合で合成することを特徴とする請求項4または5に記載の音声データ変調器。
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