JP2011009972A - 立体映像表示装置および立体映像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】片眼にのみ知覚される単ライン映像が含まれていたとしても、その単ライン映像も他のライン同様に立体映像として結像させることで、眼にかかる負担を軽減し、より自然な立体映像表示を実現する。
【解決手段】立体映像表示装置100は、両眼視差による立体視を実現するためのサイドバイサイド方式に従った立体映像データ134を取得する映像取得部150と、左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部154と、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイ110に表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部156と、生成された立体表示データを出力する映像出力部158とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】立体映像表示装置100は、両眼視差による立体視を実現するためのサイドバイサイド方式に従った立体映像データ134を取得する映像取得部150と、左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部154と、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイ110に表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部156と、生成された立体表示データを出力する映像出力部158とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、両眼視差による立体映像をディスプレイに表示することが可能な立体映像表示装置および立体映像表示方法に関する。
近年、ディスプレイ上に、視差を有する2以上の映像を提示し、観察者に対してあたかもオブジェクトが立体的に存在するように知覚させる立体映像表示装置が脚光を浴びている。このような映像表示を実現するための立体映像データには様々なフォーマットが存在し、また、最終的な表示に至っても様々なディスプレイの表示形式が存在する。立体映像表示装置は、そのような立体映像データのフォーマットをディスプレイに合わせた表示形式(立体表示データ)に変換する役割を担う。
立体映像表示装置に入力される立体映像データの一例として、有効映像範囲の左半分と右半分に左眼映像と右眼映像を分割配置したサイドバイサイド方式が利用されている。かかるサイドバイサイド方式では、右眼映像と左眼映像とが、1対のカメラによって個別に撮像され、もしくは、両眼視差が生じるように調整され、それぞれ異なる映像として分割形成されている。また、ディスプレイの一例として、隔行で(1ライン毎に)偏光特性の異なる偏光フィルタが設けられているものもある。
立体映像表示装置は、このようなサイドバイサイド方式における左眼映像および右眼映像の各水平ラインを交互に並置(以下、単にラインシーケンシャル処理と呼ぶ。)して隔行で偏光特性が異なるディスプレイに表示するための立体表示データを生成する。観察者は、偏光眼鏡を通じて、隔行のラインに示された左眼映像を左眼で、右眼映像を右眼で視認し、両眼視差による立体映像を認識することが可能となる。
また、立体映像データの代わりに2次元映像データが立体映像表示装置に入力される場合、立体映像表示装置は、2次元映像データにライン単位または画素単位で相対的にシフトを施し、擬似的な両眼視差を有する左眼映像と右眼映像とを生成する。こうして、サイドバイサイド方式等の立体映像データ同様、観察者は、偏光眼鏡を通じて、両眼視差による擬似的な立体映像を認識することが可能となる。
さらに、左眼映像と右眼映像とのラインを交互に配し立体映像を形成すると共に、フィールド間における被写体の移動によって左右眼映像が逆転してしまう逆転現象を防止する技術も開示されている(例えば、特許文献1)。
例えば、図27(a)に示す、1ライン毎に偏光特性の異なる偏光フィルタが設けられているディスプレイ10では、左眼映像12に相当するライン(L1、L3、L5、L7、L9、L11)と右眼映像14に相当するライン(R2、R4、R6、R8、R10、R12)とに表示された映像が、隣接するライン同士、例えば、ラインL5とラインR6やラインR6とラインL7の両眼視差によって結像し、立体映像を知覚させることができる。しかし、図27(b)に示すような、左眼映像または右眼映像に相当する1ラインのみ(例えばラインR6にのみ)に他と輝度や彩度等の映像パラメータが異なる映像が表示され、その隣接するラインL5、L7に対応する映像が存在しない映像(単ライン映像)は、像が片眼(ここでは右眼)のみでしか視認できないため、かかる単ライン映像のみ焦点が合わず、その映像がフリッカのように無用に発光して眼に負担を強いることとなる。
本発明は、このような課題に鑑み、片眼にのみ知覚される単ライン映像が含まれていたとしても、その単ライン映像も他のライン同様に立体映像として結像させることで、眼にかかる負担を軽減し、より自然な立体映像表示を実現することが可能な、立体映像表示装置および立体映像表示方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の立体映像表示装置は、両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが左右または右左に分割形成されたサイドバイサイド方式に従った立体映像データを取得する映像取得部と、左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部と、生成された立体表示データを出力する映像出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、サイドバイサイド方式に従った立体映像データを取得し、ラインシーケンシャル処理実行前の左眼映像や右眼映像それぞれにおいて、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工する。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータを自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像と右眼映像とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。また、本発明では、隣接するライン同士に水平視差が無い左右眼映像それぞれにおいて加工が為されるので、ラインシーケンシャル後の立体表示データには水平視差が正しく反映され、より自然な立体映像表示を実現することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の他の立体映像表示装置は、両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが上下または下上に分割形成されたトップアンドボトム方式に従った立体映像データを取得する映像取得部と、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部と、立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、加工された立体表示データを出力する映像出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、トップアンドボトム方式(アバブアンドビロー方式)に従った立体映像データを取得し、ラインシーケンシャル処理実行後、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工する。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータを自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像と右眼映像とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を水平視差無しの立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の他の立体映像表示装置は、2次元映像データを取得する映像取得部と、2次元映像データにおける任意のラインをライン単位または画素単位で相対的にシフトして立体表示データを生成すると共に、立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、加工された立体表示データを出力する映像出力部と、を備えることを特徴とする。
立体映像表示装置が2次元映像データを取得すると、かかる2次元映像データにライン単位または画素単位で相対的にシフトを施し、擬似的な両眼視差を有する立体表示データを生成する。本発明では、立体表示データを生成する際に、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工する。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータを自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像と右眼映像とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。また、加工処理では隣接するラインとの水平視差を無効化し、立体表示データ生成処理では、正しく擬似的な水平視差を施す構成により、立体映像データのより自然な立体映像表示を実現することが可能となる。
データ加工部は、1ライン分の映像を保持し1ライン分の映像の出力タイミングを調整可能なラインメモリを3つ有し、映像を3つのラインメモリに順番に入力し、第1のラインとしての最古の映像ラインの映像にライン単位または画素単位で相対的にシフトを施し、最古の映像ラインの映像と水平視差が無い状態で第2のラインとしての次に古い映像ラインの映像を出力し、最古の映像ラインの映像を、次に古い映像ラインに基づいて加工してもよい。
かかるラインメモリを用いる構成により、各ラインの映像を確実かつ正確に水平シフトすることができるので、正しく擬似的な水平視差を施すことが可能となる。また、第1のラインの映像に同期させて(水平視差が無い状態で)第2のライン信号を出力し、その同期した第2のラインの映像に基づいて第1のラインの映像を加工する構成により、加工処理における水平視差の影響を除外することができる。
データ加工部は、第1のラインの映像と、第2のラインの映像とを合成してもよい。ここでは、第1のラインの映像と、第2のラインの映像とを合成し、隣接するライン同士の差分を平滑化することで、隣接するライン同士が映像パラメータを共有することが可能となる。
データ加工部は、第1のラインの映像に、第2のラインの映像を置換してもよい。ここでは、第1のラインの映像に、第2のラインの映像を置換することで、隣接するラインの映像を共通化することが可能となる。
データ加工部は、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれかのみを第1のラインとする。
上述したライン間の映像の合成と異なり、ライン間の映像の置換をすべてのラインで遂行すると、遂行後の映像が元の映像を単に1ラインシフトしただけになってしまう。ここでは、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれか一方のみを第1のラインとして1ライン置きに置換処理を行うことで、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれかの映像を他方のラインの映像と共通化することができる。
第1のラインと、第1のラインと隣接するラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する制御信号生成部をさらに備え、データ加工部は、制御信号によって特定された加工区間のみ第1のラインの映像を加工してもよい。
単ライン映像が含まれる場合、そのラインと、隣接するラインとの間に評価値の差分が生じる。本発明では、隣接するライン間で差分が生じている場合、そこには単ライン映像が存在するとみなして制御信号を生成し、制御信号が単ライン映像の存在を示している区間(加工区間)のみ第1のラインの映像を加工する。かかる加工処理の必要時にのみ第1のラインを加工する構成により、自然な立体映像表示を実現しつつ、処理負荷を軽減することが可能となる。
本発明の立体映像表示方法は、両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが左右または右左に分割形成されたサイドバイサイド方式に従った立体映像データを取得し、左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成し、生成された立体表示データを出力することを特徴とする。
本発明の他の立体映像表示方法は、両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが上下または下上に分割形成されたトップアンドボトム方式に従った立体映像データを取得し、立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成し、立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、加工された立体表示データを出力することを特徴とする。
本発明の他の立体映像表示方法は、2次元映像データを取得し、2次元映像データにおける任意のラインをライン単位または画素単位で相対的にシフトして立体表示データを生成すると共に、立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、加工された立体表示データを出力することを特徴とする。
上述した立体映像表示装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該立体映像表示方法にも適用可能である。
本発明の立体映像表示装置は、片眼にのみ知覚される単ライン映像が含まれていたとしても、その単ライン映像も他のライン同様に立体映像として結像させることで、眼にかかる負担を軽減し、より自然な立体映像表示を実現することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:サイドバイサイド方式の立体映像データに対する立体映像表示装置100)
図1は、立体映像表示装置100の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図1に示すように、立体映像表示装置100は、ディスプレイ110に接続され、映像取得部150と、映像処理部152と、データ加工部154と、ラインシーケンシャル部156と、映像出力部158とを含んで構成される。ここではディスプレイ110と立体映像表示装置100とを別体に構成する場合を説明するが、一体的に構成することもできる。以下、立体映像表示装置100に先だって、立体表示を可能とするディスプレイ110を説明する。
図1は、立体映像表示装置100の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図1に示すように、立体映像表示装置100は、ディスプレイ110に接続され、映像取得部150と、映像処理部152と、データ加工部154と、ラインシーケンシャル部156と、映像出力部158とを含んで構成される。ここではディスプレイ110と立体映像表示装置100とを別体に構成する場合を説明するが、一体的に構成することもできる。以下、立体映像表示装置100に先だって、立体表示を可能とするディスプレイ110を説明する。
図2は、ディスプレイ110の表示構成を説明するための説明図である。ディスプレイ110の表示面112には、隔行で(1ライン毎に)偏光特性の異なる偏光フィルタが設けられているので、奇数番号のライン114と偶数番号のライン116とで偏光特性が異なっている。ディスプレイ110を観察する観察者は、左右で偏光特性が異なる偏光眼鏡118を通じて、例えば奇数番号のライン114に表示された立体表示データ(左眼立体表示データ120)を左眼で、偶数番号のライン116に表示された立体表示データ(右眼立体表示データ122)を右眼で視認し、両眼視差による立体映像によって、表示面112と異なる結像位置124でオブジェクトを知覚することが可能となる。
ディスプレイ110の表示面112に表示される立体表示データは、図2に示した通り、左眼映像に対応する左眼立体表示データ120と右眼映像に対応する右眼立体表示データ122がライン単位で交互に表示される。立体表示データに含まれるオブジェクトは、交差視(交差法)および平行視(平行法)のいずれの立体表示も可能であり、左眼立体表示データ120に含まれるオブジェクトと右眼立体表示データ122に含まれるオブジェクトとの水平方向の位置を相対的に左右にシフトすることで表示面112より奥側または手前側のいずれの位置にもオブジェクトを結像することができる。このとき水平方向のシフト量を0とすると、オブジェクトはディスプレイ110の表示面112上に結像される。
図2や以下の説明に用いられる図では、理解を容易にするため水平方向のライン数を12として説明しているが、ライン数はディスプレイ110の構造や立体映像データの走査線数等に応じて任意に設定することができる。
立体映像表示装置100の映像取得部150は、両眼視差による立体視を実現するための左眼映像および右眼映像が分割形成された立体映像データを、外部の放送局126や通信網(インターネットやLAN)128から取得する。また、DVDやBlu−rayディスクといった記録媒体から内部的に立体映像データを取得することもできる。
図3は、立体映像データのフォーマットを説明するための説明図である。映像取得部150が取得可能な立体映像データには複数のフォーマットが存在し、個々のフォーマットにおいてさらに画素数等のパラメータが異なる場合もある。本実施形態では、その代表的な例として、図3に示すように、有効映像範囲の左半分(または右半分)に左眼に視認させるための左眼映像(左眼立体映像データ)130、右半分(または左半分)に右眼に視認させるための右眼映像(右眼立体映像データ)132を有するサイドバイサイド方式に従った立体映像データ134を用いる。なお、有効映像範囲とは映像全体から非表示領域(ブランク期間)を除いた映像の表示範囲のことである。
このような立体映像データ134では、左眼映像130と右眼映像132とが、1対のカメラによって個別に撮像され、もしくは、両眼視差が生じるように調整されている。ただし、本実施形態のサイドバイサイド方式による立体映像データ134の左眼映像130および右眼映像132は、それぞれ、最終的に表示される立体表示データと垂直解像度は等しいが、水平解像度は1/2に縮小されている。したがって全画面の有効映像範囲の画素数が1920×1080の場合、左眼映像130および右眼映像132の画素数は960×1080となる。
映像処理部152は、映像取得部150を通じて取得されたサイドバイサイド方式の立体映像データ134に対して、R(Red)G(Green)B(Blue)処理(γ補正や色補正)、エンハンス処理、ノイズ低減処理などの映像信号処理を行う。所定の映像信号処理が行なわれた立体映像データ134は、不図示のメモリにて保持される。
データ加工部154は、立体映像データ134における左眼映像130および右眼映像132それぞれにおける各ライン(第1のライン)の映像を、そのライン(第1のライン)に隣接するライン(第2のライン)の映像に基づいて加工する。
ここでは、データ加工部154が、第1のラインの映像と、第2のラインの映像とを合成する例を挙げる。
図4は、データ加工部154の具体的な機能を示した機能ブロック図であり、図5は、データ加工部154によって加工された立体映像データ134を示す説明図である。図4に示すように、データ加工部154は、ラインメモリ210と、加算器212と、乗算器214とを含んで構成される。
ラインメモリ210は、左眼映像130と右眼映像132とが分割形成されている立体映像データ134を、ライン(水平ライン)単位で一時的に保持し、入力されたデータを1ライン分遅延させる。したがって、データ加工部154内では、現時点入力されているライン(第1のライン)の立体映像データ134の他に隣接する1ライン前(第2のライン)の立体映像データ134を参照することができる。
加算器212は、ラインメモリ210で保持された1ライン前(第2のライン)の立体映像データ134と、そのとき入力されている第1のラインの立体映像データ134との映像に関するパラメータ(例えば、R、G、B、輝度、色差、彩度)を加算する。例えば、図5(a)に示したラインL5、R5の映像が加算器212に入力されるときには、ラインメモリ210においてラインL4、R4の映像が保持されており、加算器212は、ラインL5、R5の映像とラインL4、R4の映像とを加算する。また、ラインL6、R6の映像が加算器212に入力されるときには、ラインメモリ210においてラインL5、R5の映像が保持されており、加算器212は、ラインL6、R6の映像とラインL5、R5の映像とを加算する。
乗算器214は、加算器212で加算された2ライン分の立体映像データ134をその加算数「2」で除算すべく、逆数1/2を乗算する。したがって、新たなラインL5、R5の映像は、元となるラインL5、R5の映像とラインL4、R4の映像との加算値の1/2となり、図5(b)に示すように、図5(a)のラインL5、R5の映像とラインL4、R4の映像とを平滑化した映像となる。同様に、図5(b)に示す新たなラインL6、R6の映像は、図5(a)に示したラインL6、R6の映像とラインL5、R5の映像とを平滑化した映像となる。
ここでは、データ加工部154として、2タップ(1,1)/2のフィルタ演算に相当する構成を説明したが、かかる場合に限らず、例えば、さらに他のラインの立体映像データ134も保持するラインメモリを設け、3タップ(1,2,1)/4のフィルタ演算を行う等、3以上のタップ数で実現してもよい。また、上述した2タップの構成でタップ係数のみを変更することもできる。
かかるデータ加工部154では、第1のラインの映像と、第2のラインの映像とを合成し、隣接するライン同士の差分を平滑化することで、例えば、図5(a)の時点では、単ライン映像であったラインL5、R5の映像も図5(b)のように2つのラインL5、R5、ラインL6、R6に分配でき、ラインL5、R5は単ライン映像ではなくなる。
また他の加工方法として、データ加工部154は、第1のラインの映像に、第2のラインの映像を置換することもできる。
図6は、他のデータ加工部154の機能を示した機能ブロック図であり、図7は、データ加工部154によって加工された立体映像データ134を示す説明図である。図6に示すように、データ加工部154は、ラインメモリ210と、切換スイッチ216とを含んで構成される。ラインメモリ210は、図4を用いて説明したように、左眼映像130と右眼映像132とが分割形成されている立体映像データ134を、ライン(水平ライン)単位で一時的に保持し、入力されたデータを1ライン分遅延させる。
切換スイッチ216は、2つの入力端子の一方Aにラインメモリ210からの映像、すなわち1ライン遅れた立体映像データ134を入力し、他方Bに立体映像データ134を直接入力して、後述する間欠信号に従って、2つの入力のいずれかを出力する。
間欠信号は、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれかのみ、ここでは偶数番号のラインのみでオンする信号である。図4に示したライン間の映像の合成の例と異なり、ライン間の映像の置換をすべてのラインで遂行すると、遂行後の映像が元の映像を単に1ラインシフトしただけになってしまう。ここでは、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれか一方のみを第1のラインとして1ライン置きに置換処理を行うことで、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれかの映像を他方のラインの映像と共通化することができる。
切換スイッチ216は、間欠信号がオンしている期間、すなわちそのラインが偶数番号のラインである期間、立体映像データ134の1ライン前の映像を出力し、間欠信号がオフしている期間、すなわちそのラインが奇数番号のラインである期間、現ラインの映像を出力する。したがって、偶数番号のラインの映像(第1のラインの映像)に奇数番号のラインの映像(第2のラインの映像)が置換される。
かかるデータ加工部154では、第1のラインの映像に、第2のラインの映像を置換し、隣接するラインの映像を共通化することで、例えば、図7(a)の時点では、単ライン映像であったラインL5、R5の映像も図7(b)のように2つのラインL5、R5、ラインL6、R6に複製でき、ラインL5、R5は単ライン映像ではなくなる。
ラインシーケンシャル部156は、データ加工部154によって所定の加工処理が行なわれた立体映像データ134を保持するメモリのリードライトアドレスを制御することで、立体映像データ134における左眼映像130および右眼映像132の水平ラインを交互に並置し、ディスプレイ110に表示するための立体表示データ136を生成する。
図8は、ラインシーケンシャル部156の具体的な機能を示した機能ブロック図であり、図9、10、11は、ラインシーケンシャル部156の動作を説明するための説明図である。ラインシーケンシャル部156は、2つの切換スイッチ220a、220bと、2つのラインメモリ222a、222bと、アドレス制御部224とを含んで構成される。
切換スイッチ220aは、立体映像データ134の各ラインの映像を2つのラインメモリ222a、222bに交互に入力し、切換スイッチ220bは、2つのラインメモリ222a、222bの映像を交互に出力する。このとき各切換スイッチ220a、220bがそれぞれ接続するラインメモリ222a、222bは排他的に選択される。アドレス制御部224は、水平同期信号と垂直同期信号を参照しつつ、1ライン毎に左眼映像と右眼映像とが交互に出力されるように、ラインメモリ222a、222bのライトアドレスとリードアドレスとを制御する。以下にラインシーケンシャル部156の具体的な処理を示す。
図9(a)に示すように、映像取得部150がサイドバイサイド方式の立体映像データ134を取得した場合、ラインシーケンシャル部156は、左眼映像130の奇数番号のラインの映像L1、L3、L5、L7、L9、L11と、右眼映像132の偶数番号のラインの映像R2、R4、R6、R8、R10、R12とをそれぞれ抽出し、各眼映像のラインの左端を揃えて交互に並べ直す。
詳細には、図9(a)における左眼映像130の1ライン目の映像L1が図9(b)における立体表示データ136の1ライン目の映像L1’に、図9(a)における右眼映像132の2ライン目の映像R2が図9(b)における立体表示データ136の2ライン目の映像R2’に変換される。したがって、左眼映像130の偶数番号のラインの映像L2、L4、L6、L8、L10、L12、および右眼映像132の奇数番号のラインの映像R1、R3、R5、R7、R9、R11は利用されないこととなる。ここでは左眼映像130から奇数番号のライン、右眼映像132から偶数番号のラインを抽出したが、当然、左眼映像130から偶数番号のライン、右眼映像132から奇数番号のラインを抽出してもよい。
図9を用いて説明したように、適切に左眼映像と右眼映像が形成された立体映像データ134にラインシーケンシャル処理を施すと、その映像中のオブジェクトを正しく結像させ立体映像を表示することが可能な立体表示データ136が形成される。しかし、図10(a)に示すように、立体映像データ134に単ライン映像(ラインL5、R5)が含まれていると、ラインシーケンシャル処理後の立体表示データ136にも単ライン映像(ラインL5’)が生じてしまう。本実施形態では、図5を用いて示したように、データ加工部154によって、図10(a)の立体映像データ134が図11(a)のように加工されるため、ラインシーケンシャル処理後の立体表示データ136においても、図11(b)に示すように、ラインL5’およびラインR6’のいずれにも平滑化された映像が表示される。したがって、立体表示データ136の単ライン映像は除外される。
ただし、立体映像データ134の各眼映像の水平解像度は、立体表示データ136の1/2となっているため、立体映像データ134から立体表示データ136を生成する際、その水平解像度を2倍に拡大しなければならない。かかる水平解像度拡大に伴う新たな画素の生成は、線形補間やその他のフィルタリングを用いることが可能である。かかる水平解像度の倍率は、立体映像データ134のフォーマット、あるいは立体映像データ134の各眼映像と立体表示データ136との水平方向の画素数の比率に応じて適宜調整される。
映像出力部158は、ラインシーケンシャル部156で生成された立体表示データ136を出力する。図2を用いて説明したようにディスプレイ110の表示面112には、隔行で(1ライン毎に)偏光特性の異なる偏光フィルタが設けられている。したがって、図11(b)のような、左眼映像と右眼映像とが並置される立体表示データ136をそれぞれ適切な偏光特性で表示することができる。観察者は、専用の偏光眼鏡118を着用することによって、左眼で左眼映像、右眼で右眼映像を視認し、奥行き感を知覚することが可能となる。
以上説明した立体映像表示装置100では、サイドバイサイド方式に従った立体映像データ134を取得し、ラインシーケンシャル処理実行前の左眼映像130や右眼映像132それぞれにおいて、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工している。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータ(映像に関するパラメータ:例えば、R、G、B、輝度、色差、彩度)を自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像130と右眼映像132とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。
また、本実施形態では、隣接するライン同士に水平視差が無い左右眼映像それぞれにおいて加工が為されるので、ラインシーケンシャル後の立体表示データ136には水平視差が正しく反映され、より自然な立体映像表示を実現することが可能となる。
(制御信号生成部160)
上述したように単ライン映像が含まれる場合、そのラインと、隣接するラインとの間に評価値の差分が生じる。上述した例では、すべてのラインに対して映像加工を遂行したが、ここでは、単ライン映像の存在が示されている区間(加工区間)のみ映像を加工する。
上述したように単ライン映像が含まれる場合、そのラインと、隣接するラインとの間に評価値の差分が生じる。上述した例では、すべてのラインに対して映像加工を遂行したが、ここでは、単ライン映像の存在が示されている区間(加工区間)のみ映像を加工する。
図12は、立体映像表示装置100の他の例を示した機能ブロック図である。立体映像表示装置100は、映像取得部150と、映像処理部152と、データ加工部154と、ラインシーケンシャル部156と、映像出力部158と、制御信号生成部160と、遅延調整部162と、を含んで構成される。上述した立体映像表示装置100における構成要素として既に述べた映像取得部150と、映像処理部152と、データ加工部154と、ラインシーケンシャル部156と、映像出力部158とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する制御信号生成部160と、遅延調整部162とを主に説明する。
制御信号生成部160は、映像処理部152において映像信号処理が施された立体映像データ134の任意の第1のラインと、第1のラインと隣接する上下2つのラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する。ここで制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号それぞれの任意の位置から任意の区間を特定できる信号であり、立体映像データ134に対して単ライン映像が存在する位置を表している。
図13は、制御信号生成部160の具体的な機能を示した機能ブロック図であり、図14は、制御信号生成部160の動作を説明するための説明図である。図13に示すように、制御信号生成部160は、2つのラインメモリ230a、230bと、映像比較部232とを含んで構成される。
ラインメモリ230a、230bは、立体映像データ134の映像をシフトレジスタ状に連結入力し、1ライン前の映像と2ライン前の映像とを保持する。したがって、隣接する3つのラインの映像を一度に参照することができる。
映像比較部232は、任意のライン、ここでは、ラインメモリ230bの映像とその隣接する2つのラインの映像とを比較し、単ライン映像を検出する。
具体的に、映像比較部232は、図14(a)に示すようにラインメモリ230bの任意の画素240と垂直方向に隣接する画素242a、242bとの評価値の差分(絶対値)と、任意の画素と水平方向に隣接する画素244との評価値の差分(絶対値)とを比較し、任意の画素240と画素242a、242bとの評価値の差分が、画素240と画素244との評価値の差分を超えているとき、その画素240を、単ライン映像を構成する画素と判断する。ここで評価値は、R、G、B、輝度、色差、彩度から選択される1または複数の評価項目の値である。
さらに具体的な動作として、映像比較部232は、まず、判断対象としての図14(a)の画素240の輝度値と垂直方向に隣接する画素242a、242bの輝度値との差分Ma、Mbを導出し、その後、画素240の輝度値と水平方向に隣接する画素244の輝度値との差分Mcを導出する。そして、映像比較部232は、Ma>McかつMb>Mcの条件を満たすと画素の積算計数を開始し、図14(b)のように所定の値、たとえば7画素連続して上記の条件を満たすとその連続した領域246を単ライン映像と判断して、その条件を満たし続けている区間、制御信号を生成する。または、7画素連続して上記の条件を満たすとき、映像比較部232は、7画素の中央の1画素を単ライン映像として判断してもよい。
遅延調整部162は、制御信号生成部160によって生成された制御信号と、データ加工部154で加工される立体映像データ134とを同期させるため、制御信号生成部160から出力された制御信号のタイミングを調整する。
そして、データ加工部154は、制御信号によって特定された加工区間のみ入力されているライン(第1のライン)の映像を加工する。
図15は、制御信号生成部160を設けた場合のデータ加工部154の機能を示した機能ブロック図である。データ加工部154は、ラインメモリ210と、加算器212と、乗算器214と、切換スイッチ250とを含んで構成される。上述した立体映像表示装置100における構成要素として既に述べたラインメモリ210と、加算器212と、乗算器214とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する切換スイッチ250を主に説明する。
切換スイッチ250は、2つの入力端子の一方Aにデータ加工された立体映像データ134を入力し、他方Bに立体映像データ134を直接入力する。そして、切換スイッチ250は、制御信号がオンしている期間、データ加工された立体映像データ134を出力し、制御信号がオフしている期間、何ら加工されていない立体映像データ134を出力する。かかる加工処理の必要時にのみ第1のラインの映像を加工する構成により、加工処理の不要な他のラインに影響を与えることなく、自然な立体映像表示を実現しつつ、処理負荷を軽減することが可能となる。
ここでは、データ加工部154として、図4に示した、第1のラインの映像と、第2のラインの映像とを合成する場合について述べているが、図6に示した、第1のラインの映像に、第2のラインの映像を置換する場合にも適用できることは言うまでもない。
(立体映像表示方法)
次に、上述した立体映像表示装置100を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
次に、上述した立体映像表示装置100を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
図16は、立体映像表示方法の全体的な流れを示したフローチャートである。立体映像表示装置100の映像取得部150が立体映像データ134を取得すると(S300のYES)、映像処理部152がRGB処理(γ補正や色補正)、エンハンス処理、ノイズ低減処理などの映像信号処理を行う(S302)。
制御信号生成部160は、任意の第1のラインと、第1のラインと隣接するラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する(S304)。そして、遅延調整部162は、制御信号の出力タイミングを調整する(S306)。
データ加工部154は、制御信号によって特定された加工区間のみ、左眼映像130および右眼映像132それぞれにおける第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工する(S308)。ラインシーケンシャル部156は、このように加工処理された立体映像データ134における左眼映像130および右眼映像132の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイ110に表示するための立体表示データ136を生成する(S310)。
最後に、映像出力部158は、ラインシーケンシャルが完了した立体表示データ136をディスプレイ110に出力する(S312)。こうした一連の処理は、立体映像データ134が無くなるまで繰り返され、観察者は、単ライン映像の無い、より自然な立体映像を見ることが可能となる。
(第2の実施形態:トップアンドボトム方式の立体映像データに対する立体映像表示装置400)
第1の実施形態では、サイドバイサイド方式の立体映像データ134が入力された場合の立体映像表示装置100の動作について説明した。第2の実施形態では、トップアンドボトム方式(アバブアンドビロー方式)の立体映像データが入力された場合の立体映像表示装置400の動作について説明する。
第1の実施形態では、サイドバイサイド方式の立体映像データ134が入力された場合の立体映像表示装置100の動作について説明した。第2の実施形態では、トップアンドボトム方式(アバブアンドビロー方式)の立体映像データが入力された場合の立体映像表示装置400の動作について説明する。
図17は、立体映像表示装置400の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図17に示すように、立体映像表示装置400は、ディスプレイ110に接続され、映像取得部150と、映像処理部152と、ラインシーケンシャル部456と、データ加工部454と、映像出力部158と、を含んで構成される。第1の実施形態における構成要素として既に述べた映像取得部150と、映像処理部152と、映像出力部158とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違するラインシーケンシャル部456と、データ加工部454とを主に説明する。
ラインシーケンシャル部456は、所定の映像信号処理が行なわれた立体映像データを保持するメモリのリードライトアドレスを制御することによって立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイ110に表示するための立体表示データ436を生成する。
図18は、ラインシーケンシャル部456の動作を説明するための説明図である。図18(a)に示すように、有効映像範囲の上半分(または下半分)に左眼に視認させるための左眼映像(左眼立体映像データ)430、下半分(または上半分)に右眼に視認させるための右眼映像(右眼立体映像データ)432を有するトップアンドボトム方式の立体映像データ434を映像取得部150が取得した場合、ラインシーケンシャル部456は、左眼映像430の全ラインの映像L1、L2、L3、L4、L5、L6と、右眼映像432の全ラインの映像R1、R2、R3、R4、R5、R6を、それぞれラインの左端を揃えて交互に並べ直す。したがって、図18(a)における左眼映像430の1ライン目の映像L1が図18(b)における立体表示データ436の1ライン目の映像L1に、図18(a)における右眼映像432の1ライン目の映像R1が図18(b)における立体表示データ436の2ライン目の映像R1に、拡大処理や縮小処理を実行することなく移される。このようにトップアンドボトム方式では利用されないラインや水平解像度の拡大が無いので、情報の欠落を抑えることができる。
データ加工部454は、ラインシーケンシャル処理後の立体表示データ436における各ライン(第1のライン)の映像を、そのライン(第1のライン)に隣接するライン(第2のライン)の映像に基づいて加工する。第1の実施形態のデータ加工部154では、立体映像データ134における左眼映像130および右眼映像132それぞれにおけるラインを対象としていたが、第2の実施形態では、左眼映像430のラインおよび右眼映像432のラインが既に交互に配置された立体表示データ436を対象としている。
図19は、データ加工部454によって加工された立体映像データ434を示す説明図である。データ加工部454には、図19(a)に示したラインL3の映像が入力されるときには、ラインR2の映像が保持されており、ラインL3の映像とラインR2の映像とを加算する。また、ラインR3の映像が入力されるときには、ラインL3の映像が保持されており、データ加工部454は、ラインR3の映像とラインL3の映像とを加算する。
続いて、データ加工部454は、このように加算された2ライン分の立体映像データ434をその加算数「2」で除算すべく、逆数1/2を乗算する。したがって、新たなラインL3の映像は、元となるラインL3の映像とラインR2の映像との加算値の1/2となり、図18(b)に示すように、図18(a)のラインL3の映像とラインR2の映像とを平滑化した映像となる。同様に、図18(b)に示す新たなラインR3の映像は、図18(a)に示したラインR3の映像とラインL3の映像とを平滑化した映像となる。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態同様、図17に破線で示した制御信号生成部160と遅延調整部162とを設けることもできる。かかる制御信号生成部160と遅延調整部162との動作は、制御信号を生成する元データがラインシーケンシャル処理後の立体表示データ436であること以外、第1の実施形態における制御信号生成部160と遅延調整部162と実質的に機能が等しいので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、トップアンドボトム方式に従った立体映像データ434を取得し、ラインシーケンシャル処理実行後、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工している。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータを自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像430と右眼映像432とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を水平視差無しの立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。
(立体映像表示方法)
次に、上述した立体映像表示装置400を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
次に、上述した立体映像表示装置400を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
図20は、立体映像表示方法の全体的な流れを示したフローチャートである。立体映像表示装置400の映像取得部150が立体映像データ434を取得すると(S500のYES)、映像処理部152がRGB処理(γ補正や色補正)、エンハンス処理、ノイズ低減処理などの映像信号処理を行う(S502)。
次に、ラインシーケンシャル部456は、このように映像信号処理された立体映像データ434における左眼映像430および右眼映像432の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイ110に表示するための立体表示データ436を生成する(S504)。
制御信号生成部160は、ラインシーケンシャル処理された立体表示データ436の任意の第1のラインと、第1のラインと隣接するラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する(S506)。そして、遅延調整部162は、制御信号の出力タイミングを調整する(S508)。
データ加工部454は、制御信号によって特定された加工区間のみ、立体表示データ436における第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工する(S510)。
最後に、映像出力部158は、加工された立体表示データ436をディスプレイ110に出力する(S512)。こうした一連の処理は、立体映像データ434が無くなるまで繰り返され、観察者は、単ライン映像の無い、より自然な立体映像を見ることが可能となる。
(第3の実施形態:2次元映像データに対する立体映像表示装置600)
第1の実施形態および第2の実施形態では、サイドバイサイド方式やトップアンドボトム方式といった立体映像データ134、434が入力された場合の立体映像表示装置100、400の動作について説明した。第3の実施形態では、立体映像が考慮されていない2次元映像データが入力された場合の立体映像表示装置600の動作について説明する。
第1の実施形態および第2の実施形態では、サイドバイサイド方式やトップアンドボトム方式といった立体映像データ134、434が入力された場合の立体映像表示装置100、400の動作について説明した。第3の実施形態では、立体映像が考慮されていない2次元映像データが入力された場合の立体映像表示装置600の動作について説明する。
図21は、立体映像表示装置600の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図21に示すように、立体映像表示装置600は、ディスプレイ110に接続され、映像取得部150と、映像処理部152と、データ加工部654と、映像出力部158と、を含んで構成される。第1の実施形態における構成要素として既に述べた映像取得部150と、映像処理部152と、映像出力部158とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違するデータ加工部654を主に説明する。
データ加工部654は、2次元映像データにおける任意のラインをライン単位または画素単位で相対的にシフトして立体表示データを生成すると共に、立体表示データにおける隣接するライン同士を加工する。ここでは、特に、ライン全体を均一に水平シフトする例を挙げて説明する。
図22は、データ加工部654の具体的な機能を示した機能ブロック図であり、図23は、切換スイッチによるラインメモリの動作状態を示した説明図であり、図24は、データ加工部654によって加工された立体表示データ636を示す説明図である。データ加工部654は、2つの切換スイッチ620a、620bと、3つのラインメモリ622a、622b、622cと、アドレス制御部624と、加算器212と、乗算器214とを含んで構成される。このうち、加算器212と、乗算器214とは、第1の実施形態で既に説明した加算器212と、乗算器214と実質的に機能が等しいのでここではその詳細な説明を省略する。
切換スイッチ620aは、3つのラインメモリ622a、622b、622cのうちの1のラインメモリに順番に接続し、2次元映像データの各ラインの映像を、接続された1のラインメモリに1ラインずつ入力させ、切換スイッチ620bは、3つのラインメモリ622a、622b、622cのうち2つのラインメモリ622に順番に接続し、その接続された2つのラインメモリそれぞれの映像を並行して出力させる。このとき各切換スイッチ620a、620bがそれぞれ接続するラインメモリ622a、622b、622cは排他的に選択される。
図23において、図中上部に示した数値はデータ加工部654に入力される映像のライン番号(入力ライン番号)を示し、ラインメモリ622a、622b、622cの列に記載された数値は、それぞれのラインメモリ622a、622b、622cに入力された映像のライン番号を示し、そのライン番号に並置されているアルファベットは「W」が映像の書き込み(入力)、「R」が映像の読み出し(出力)を示している。
例えば、入力ライン番号3のときを例にとってみると、ライン番号「3」の2次元表示データがラインメモリ622cに入力され、同時に、ラインメモリ622a、622bで保持されている映像、ここではライン番号「1」の映像とライン番号「2」の映像が出力されている。
アドレス制御部624は、水平同期信号と垂直同期信号を参照しつつ、出力対象となっているラインメモリ622の映像、例えば入力ライン番号3におけるライン番号「1」の映像とライン番号「2」の映像の出力タイミングを制御する。具体的に、アドレス制御部624は、立体表示データ636の水平視差を形成するための水平シフトと、隣接する2つのラインを加工するための同期出力との2つのタイミング制御を並行して行っている。
まず、アドレス制御部624は、第1のラインとしての最古の映像ライン、例えば、入力ライン番号3におけるラインメモリ622aの出力時において、そのラインがディスプレイ110上で左眼映像として表示されるか右眼映像として表示されるかによって、擬似的な立体表示が為されるように水平シフトを施す。水平シフトを施す対象となる映像が保持されたラインメモリ622は、例えば、図23において太線で囲って示したように順番にシフトされる。
したがって、図24(a)に示す2次元映像データ634は、データ加工部654を通じて図24(b)に示す擬似的な両眼視差を有する立体表示データ636となる。すなわち、データ加工部654を経由するだけで、ラインシーケンシャル処理も同時に実行される。
また、アドレス制御部624は、隣接する2つのラインを加工するため、上述した水平シフトを施す対象となるラインの映像を出力する際、第2のラインとしての次に古い映像ラインを、水平シフトを施す対象となるラインと同一のタイミング、同一のリードアドレスで同期させて出力する。例えば、入力ライン番号3のときを例にとると、アドレス制御部624は、立体表示データ636を形成するため、ライン番号「1」の映像に水平シフトを施し、ライン番号「2」の映像をライン番号「1」の映像に同期させて出力させる。
そして、加算器212および乗算器214によって、映像が加工される。具体的に、図24(b)に示したラインL3が対象となっているとき、加算器212は、ラインL3の映像とラインR2の映像とを加算する。また、ラインR3の映像が対象となっているとき、加算器212は、ラインR3の映像とラインL3の映像とを加算する。
乗算器214は、このように加算された2ライン分の立体表示データ636をその加算数「2」で除算すべく、逆数1/2を乗算する。したがって、新たなラインL3の映像は、元となるラインL3の映像とラインR2の映像との加算値の1/2となり、図24(c)に示すように、図24(b)のラインL3の映像とラインR2の映像とを平滑化した映像となる。同様に、図24(c)に示す新たなラインR3の映像は、図24(b)に示したラインR3の映像とラインL3の映像とを平滑化した映像となる。
また、第3の実施形態においても、第1の実施形態同様、図21に破線で示した制御信号生成部160と遅延調整部162とを設けることもできる。
図25は、制御信号生成部160と遅延調整部162とを設けた場合のデータ加工部654の具体的な機能を示した機能ブロック図である。ここでは、データ加工部654の出力段に、加工すべき立体表示データ636を切り替える切換スイッチ250が設けられている。かかる制御信号生成部160と、遅延調整部162と、切換スイッチ250の動作は、第1の実施形態における制御信号生成部160と、遅延調整部162と、切換スイッチ250と実質的に機能が等しいので、ここでは、その詳細な説明を省略する。図25では、データ加工部654の入力、すなわち映像処理部152の出力を制御信号生成部160に入力しているが、映像処理部152の入力を直接制御信号生成部160に入力することもでき、また、制御信号生成部160を映像処理部152内に設けることも可能である。
上述したように、本実施形態では、立体映像表示装置600が2次元映像データ634を取得すると、かかる2次元映像データ634の隔行で(1ライン毎に)所定の水平シフトを施し、擬似的な両眼視差を有する立体表示データ636を生成する。ここでは、立体表示データ636を生成する際に、隣接するラインに基づいて任意のラインを加工している。かかる構成により、隣接するラインに表示される映像パラメータを自己のラインにも反映でき、すなわち左眼映像と右眼映像とで映像パラメータを共有できるので、隣接するライン同士を立体映像として結像させ、眼にかかる負担を軽減することが可能となる。
また、加工処理では、第1のラインの映像に同期させて(水平視差が無い状態で)第2のラインの映像を出力することで、隣接するラインとの水平視差を無効化し、立体表示データ生成処理では、正しく擬似的な水平視差を施す構成により、加工処理における水平視差の影響を除外し、立体映像データのより自然な立体映像表示を実現することが可能となる。また、疑似的な立体表示が為されるように、ライン全体を均一に水平シフトする例を示したが、周辺画素の映像パラメータに応じて、ライン単位ではなく画素単位で水平シフト量や水平シフト方向を変化させてもよい。例えば、1ラインの左端から画素をP1、P2、…、PN(Nは自然数)とするとき、画素P1〜P3は右に3画素シフトさせ、画素P4、P5は右に2画素シフトさせ、画素P6、P7は右に3画素シフトさせる等1ライン内での変更も可能である。
(立体映像表示方法)
次に、上述した立体映像表示装置600を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
次に、上述した立体映像表示装置600を用いて、両眼視差による立体映像を表示する立体映像表示方法を具体的に説明する。
図26は、立体映像表示方法の全体的な流れを示したフローチャートである。立体映像表示装置600の映像取得部150が2次元映像データ634を取得すると(S700のYES)、映像処理部152がRGB処理(γ補正や色補正)、エンハンス処理、ノイズ低減処理などの映像信号処理を行う(S702)。
制御信号生成部160は、任意の第1のラインと、第1のラインと隣接するラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する(S704)。そして、遅延調整部162は、制御信号の出力タイミングを調整する(S706)。
データ加工部654は、制御信号によって特定された加工区間のみ、2次元映像データ634の偶数ラインの画素と奇数ラインの画素とを相対的に水平シフトして立体表示データ636を生成すると共に、立体表示データ636における任意の第1のラインの映像を、第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工する(S708)。
最後に、映像出力部158は、加工された立体表示データ636をディスプレイ110に出力する(S710)。こうした一連の処理は、2次元映像データ634が無くなるまで繰り返され、観察者は、単ライン映像の無い、より自然な立体映像を見ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の立体映像表示方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、両眼視差による立体映像をディスプレイに表示することが可能な立体映像表示装置および立体映像表示方法に利用することができる。
100、400、600 …立体映像表示装置
110 …ディスプレイ
130、430 …左眼映像
132、432 …右眼映像
134、434 …立体映像データ
136、436、636 …立体表示データ
150 …映像取得部
154、454、654 …データ加工部
156、456 …ラインシーケンシャル部
158 …映像出力部
160 …制御信号生成部
162 …遅延調整部
210、222、230、622 …ラインメモリ
634 …2次元映像データ
110 …ディスプレイ
130、430 …左眼映像
132、432 …右眼映像
134、434 …立体映像データ
136、436、636 …立体表示データ
150 …映像取得部
154、454、654 …データ加工部
156、456 …ラインシーケンシャル部
158 …映像出力部
160 …制御信号生成部
162 …遅延調整部
210、222、230、622 …ラインメモリ
634 …2次元映像データ
Claims (11)
- 両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが左右または右左に分割形成されたサイドバイサイド方式に従った立体映像データを取得する映像取得部と、
前記左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、
前記立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部と、
前記生成された立体表示データを出力する映像出力部と、
を備えることを特徴とする立体映像表示装置。 - 両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが上下または下上に分割形成されたトップアンドボトム方式に従った立体映像データを取得する映像取得部と、
前記立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成するラインシーケンシャル部と、
前記立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、
前記加工された立体表示データを出力する映像出力部と、
を備えることを特徴とする立体映像表示装置。 - 2次元映像データを取得する映像取得部と、
2次元映像データにおける任意のラインをライン単位または画素単位で相対的にシフトして立体表示データを生成すると共に、前記立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工するデータ加工部と、
前記加工された立体表示データを出力する映像出力部と、
を備えることを特徴とする立体映像表示装置。 - 前記データ加工部は、1ライン分の映像を保持し前記1ライン分の映像の出力タイミングを調整可能なラインメモリを3つ有し、
前記映像を前記3つのラインメモリに順番に入力し、前記第1のラインとしての最古の映像ラインの映像に前記ライン単位または画素単位で相対的にシフトを施し、
前記最古の映像ラインの映像と水平視差が無い状態で前記第2のラインとしての次に古い映像ラインの映像を出力し、前記最古の映像ラインの映像を、前記次に古い映像ラインに基づいて加工することを特徴とする請求項3に記載の立体映像装置。 - 前記データ加工部は、前記第1のラインの映像と、前記第2のラインの映像とを合成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の立体映像表示装置。
- 前記データ加工部は、前記第1のラインの映像に、前記第2のラインの映像を置換することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の立体映像表示装置。
- 前記データ加工部は、奇数番号のラインまたは偶数番号のラインのいずれかのみを前記第1のラインとすることを特徴とする請求項6に記載の立体映像表示装置。
- 前記第1のラインと、前記第1のラインと隣接するラインとを比較し、ライン間の評価値の差分に基づいて加工区間を特定する制御信号を生成する制御信号生成部をさらに備え、
前記データ加工部は、前記制御信号によって特定された加工区間のみ前記第1のラインの映像を加工することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の立体映像表示装置。 - 両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが左右または右左に分割形成されたサイドバイサイド方式に従った立体映像データを取得し、
前記左眼映像および右眼映像それぞれにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、
前記立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成し、
前記生成された立体表示データを出力することを特徴とする立体映像表示方法。 - 両眼視差による立体視を実現するための左眼映像と右眼映像とが上下または下上に分割形成されたトップアンドボトム方式に従った立体映像データを取得し、
前記立体映像データにおける左眼映像および右眼映像の水平ラインを交互に並置して、ディスプレイに表示するための立体表示データを生成し、
前記立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、
前記加工された立体表示データを出力することを特徴とする立体映像表示方法。 - 2次元映像データを取得し、
2次元映像データにおける任意のラインをライン単位または画素単位で相対的にシフトして立体表示データを生成すると共に、前記立体表示データにおける任意の第1のラインの映像を、前記第1のラインに隣接する第2のラインの映像に基づいて加工し、
前記加工された立体表示データを出力することを特徴とする立体映像表示方法。
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