JP2011008946A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、電子ビームの偏向による輝度重心の変化を抑制する。
【解決手段】画像表示装置は、ゲート電位が印加されるゲート電極4と、ゲート電位とは異なるカソード電位が印加され、複数のカソード電極の短冊部5aを有するカソード電極5であって、カソード電極の短冊部5aが対応するゲート電極4とギャップ部を介して対向するカソード電極5と、を有し、各ギャップ部はゲート電位とカソード電位の差分の電位が印加されることによって電子放出部12として機能する電子放出素子34と、電子放出部から放出された電子の照射を受けて発光する発光部材と、を有している。複数のカソード電極の短冊部5aは列状に配列されており、互いに隣接するカソード電極の短冊部5a同士の間隔p1〜p5が、電子放出部の列の端部領域よりも中央領域の方が大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子放出素子を有する画像表示装置に関する。
電子放出素子を有する画像表示装置においては、リアプレートに設けられた電子放出素子から放出された電子が装置内部を飛翔し、フェースプレートに設けられた発光部材に衝突して、発光部材が発光することによって画像の表示が行われる。しかし、装置内部の電界は種々の理由によって変化することがあるため、電子ビームが偏向し、本来照射されるべき発光部材に正確に照射されない場合がある。このことは、輝度重心の変化を生じさせ、画像の劣化を招く可能性がある。例えば、リアプレートとフェースプレートとの間にスペーサが設置される画像表示装置が知られている。スペーサは、空気圧や他の圧力によって画像表示装置の筺体が損壊することを防止し、かつ、リアプレートとフェースプレートとの間隔を保持するために設けられる。通常スペーサは、画面から直接見えないように横方向に間隔をおいて配置される。しかし、電子がスペーサに衝突することでスペーサが帯電し、それによってスペーサ近傍における電界が変化し、上記の問題が生ずる。
このような画像劣化の対策として、特許文献1には、電子ビームを集束させることによって、電子ビームの偏向による画像劣化を低減する技術が開示されている。特許文献1に記載の画像表示装置では、各電子放出素子(各画素)内に複数の素子エリアが設けられ、各々の素子エリアから放出される電子ビームが電子ビームの収束構造によって収束させられる。収束構造として、各素子エリアを仕切る仕切り板のような構造が開示されている。
特表2002−520769号公報
特許文献1に記載された電子ビームの収束構造は専用の構造部材を必要とし、構造が複雑化するだけでなく、経済性の悪化も招く。
本発明は、簡易な構成で、電子ビームの偏向による輝度重心の変化を抑制することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によれば、画像表示装置は、ゲート電位が印加されるゲート電極と、ゲート電位とは異なるカソード電位が印加され、複数の短冊部を有するカソード電極であって、短冊部が対応するゲート電極とギャップ部を介して対向するカソード電極と、を有し、各ギャップ部はゲート電位とカソード電位の差分の電位が印加されることによって電子放出部として機能する電子放出素子と、電子放出部から放出された電子の照射を受けて発光する発光部材と、を有している。複数の短冊部は列状に配列されており、互いに隣接する短冊部同士の間隔が、電子放出素子の端部領域よりも中央領域の方が大きい。
複数の短冊部は列状に配列されているため、発光部材に照射される電子の強度プロファイルは、配列方向と平行な断面で見たときに、各電子放出部から放出された電子の強度プロファイルが配列方向に互いにずれながら重畳されるプロファイルとなる。このようにして重畳されたプロファイルは、急峻な山型のカーブとなりやすい。これは、配列方向における中央部付近では、照射に寄与する電子放出部の数が多いため、強度が高くなりやすいためである。プロファイルが急峻な山型のカーブであるということは、電子の偏向により発光部材への照射領域がシフトした際に、輝度重心の変化が大きくなることを意味する。これに対して、本発明では、互いに隣接する短冊部同士の間隔が、電子放出素子の端部領域よりも中央領域の方が大きくされている。これによって、中央部付近においては照射に寄与する電子放出部の数が減少し、逆にプロファイルの端部においては照射に寄与する電子放出部の数が増加し、全体としてプロファイルの形がより平坦化される。つまり、電子の偏向により発光部材への照射領域がシフトしても、輝度重心の変化が少なくて済む。しかも、以上の効果は短冊部の間隔を調整するだけで得られ、追加の構造要素を要しない。
このように、本発明によれば、簡易な構成で、電子ビームの偏向による輝度重心の変化を抑制することができる画像表示装置を提供することができる。
本発明の画像表示装置の一例を示す部分破断斜視図である。 本発明の画像表示装置のスペーサ周辺を示す模式的断面図である。 本発明における電子放出素子を示す模式的平面図である。 図3に示す電子放出素子の断面図である。 従来技術における課題を説明する図である。 電子放出部の配列ピッチが一定である電子放出素子の模式的平面図である。 電子ビーム強度プロファイルと輝度プロファイルの関係を示す図である。 電子ビームの重心位置の変化に対する輝度重心の変化を示す図である。 電子放出素子の製造方法を説明する手順図である。 実施例と比較例における電子放出素子の模式的平面図である。
本発明の実施形態に係る画像表示装置について、以下図面を参照して説明する。
(画像表示装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構造の一例を示す斜視図であり、その内部構造を示すために一部を切り欠いて示している。図2は、画像表示装置のスペーサ周辺を示す模式的断面図である。基板1を固定しているリアプレート41と、フェースプレート46とが、フリットガラス等を介して支持枠42に取り付けられ、外囲器47を構成している。
基板1にはm本の走査配線32とn本の変調配線33とが設けられ、m本の走査配線32は各々端子Dx1,Dx2,…,Dxmと、n本の変調配線33は各々端子Dy1,Dy2,…,Dynと接続されている(m,nは、共に正の整数)。これらm本の走査配線32とn本の変調配線33との間には、不図示の層間絶縁層が設けられており、両者を電気的に分離している。m本の走査配線32とn本の変調配線33との交点には、m×n個の電子放出素子34がマトリックス状に形成されている。
基板1は上述した電子放出部34や配線32,33等を機械的に支えるための絶縁性基板であり、例えば、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、シリコン基板などを用いることができる。基板1に必要な機能としては、機械的強度が高いだけでなく、ドライエッチング、ウェットエッチング、現像液等のアルカリや酸に対して耐性があることが望ましい。ディスプレイパネルのような一体物として用いる場合は成膜材料や他の積層部材と熱膨張差が小さいことも望ましい。熱処理に伴いガラス内部からアルカリ元素等が拡散しづらい材料が望ましい。
フェースプレート46は、ガラス基板43と、その内面に形成された、発光部材44、ブラックマトリクス48、メタルバック45等の部材を有している。発光部材44は、電子放出部34(後述)から放出された電子の照射を受けて発光する蛍光体を備えている。ブラックマトリクス48は黒色部材とも呼ばれ、マトリックス状に設けられ各々が対応する電子放出素子34から電子の照射を受けるm×n個の各発光部材44の外縁を規定している。ブラックマトリクス48は、蛍光体の混色を防止し、外光を吸収することで画像のコントラストを向上させる。メタルバック45はアノード電極としての機能を有し、以下、アノード45と称する場合もある。メタルバック45は高圧端子Hに接続され、例えば10[kV]の直流電圧が供給される。これは電子放出素子34から放出される電子に発光部材44の蛍光体を励起するのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧である。リアプレート41は主に基板1の強度を補強する目的で設けられるため、基板1自体で十分な強度を持つ場合には、別体のリアプレート41は不要である。
図2を参照すると、大気圧に対して十分な強度を持たせるために、フェースプレート46とリアプレート41との間に、スペーサ51と呼ばれる支持体が設置されている。前述のように、電子がスペーサ51に衝突することでスペーサ51が帯電し、それによってスペーサ近傍に51における電界が変化し、電子ビームが偏向することがある。
(電子放出素子の構成)
図3(a)は、一つの電子放出素子を示す模式的平面図であり、図3(b)は図3(a)中C部の拡大図である。図4(a)は、図3(a)のA−A’線に沿った断面図、図4(b)は、図4(a)中A部の拡大図、図4(c)は、図3(a)のB−B’線に沿った断面図である。本発明に適用することができる電子放出素子は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、スピント型などの電界放出型、MIM型、表面伝導型などの任意の構成を採用することが可能である。
基板1上には、走査配線32と変調配線33とが互いに絶縁された状態で形成され、互いに隣接する一対の走査配線32と互いに隣接する一対の変調配線33とに囲まれた領域が一つの電子放出素子34の形成範囲となっている。基板1上には、第1の絶縁層2及び第2の絶縁層3を介して、変調配線33に接続されたゲート電極4が形成されている。変調配線33からはゲート電位が印加される。また、基板1上には、走査配線32に接続されたカソード電極5が形成されている。走査配線32からはゲート電位とは異なるカソード電位が印加される。
カソード電極5は、その上に櫛状に形成された、複数のカソード電極の短冊部5aを有している。カソード電極の短冊部5aは、カソード電極5と直交する向きに延び、さらに途中で基板1と直交する向きに、第1の絶縁層2に沿って立ち上がり、先端部5bに達している。ゲート電極4は、その上に櫛状に形成された、複数のゲート電極の突出部4aを有している。ゲート電極の突出部4aはゲート電極4から分岐し、ゲート電極4の上方をゲート電極4と直交する向きに延び、さらに途中で基板1と直交する向きに、ゲート電極4の角部に沿って立ち下がり、先端部4bに達している。ゲート電極4とゲート電極の突出部4aは一つの部材として一体形成することもできる。カソード電極の短冊部5aの先端部5bは対応するゲート電極4と、ギャップ部6を介して対向配置されている。
ゲート電極の突出部4aはゲート電極4と電気的に接続しており、カソード電極の短冊部5aはカソード電極5と電気的に接続している。従って、各ゲート電極の突出部4aには、変調配線33からゲート電極4を介して共通のゲート電位が印加され、各カソード電極の短冊部5aには、走査配線32からカソード電極5を介して共通のカソード電位が印加される。このため、カソード電極の短冊部5aとゲート電極の突出部4aとの間の各ギャップ部6にゲート電位とカソード電位の差分の電位が印加され、それによってギャップ部6から電子が放出される。つまり、ギャップ部6は電子放出部12として機能する。なお、上述の説明から明らかなように、電子放出素子34は、複数のカソード電極の短冊部5aを有している。
ゲート電極の突出部4aとカソード電極の短冊部5aはともにギャップ部6に向かって帯状の形状で延びており、図4(c)に示すように、ゲート電極の突出部4aの幅aはカソード電極の短冊部5aの幅bより小さい。これによって、カソード電極の短冊部5aから放出された電子のうち、ゲート電極の突出部4aの側面に照射される電子が増え、電子がアノード45に到達する確率が増加する。この結果、電子放出効率(カソードからゲートに流れる電流に対する、カソードからアノードに流れる電流の比)が増加し、好ましい。
複数の短冊部5a(電子放出部12)は列状に配列されており、互いに隣接する短冊部5a同士の間隔は、電子放出素子34の端部領域よりも中央領域の方が大きい。つまり、電子放出素子34内部の互いに隣接する電子放出部12のY方向の間隔(ピッチ)は、電子放出素子34の周辺部ほど狭く、中央部ほど広くなっている。本実施形態では、電子放出部12の配列ピッチp1〜p5は、p1<p2<p3<p4<p5の関係となっている。
次に、本実施形態において電子ビームの輝度重心位置の変化が抑制される効果を説明する。
図5(a)は、電子放出部12から放出された電子がアノード45に達するまでのY方向における軌道を示す図である。電子放出部12から放出された電子は、破線で示したように発散しながらアノード45に達する。その際、1つの電子放出部12によるアノード45における電子ビームの強度プロファイルは、図5(b)のように電子放出部中央部Y0で高く、周辺部が低いプロファイルとなる。sはその電子ビームのアノード45における照射幅を示しており、式1で表される。ここで、Vfはゲート−カソード間電位、Vaはアノード電位、dはカソード−アノード間ギャップ(図5(a)参照)、αは電子源構造によるパラメータで、0.3〜1の範囲の値をとる。
Figure 2011008946
同一電子放出素子34内に電子放出部12が複数個ある場合、電子放出素子34からの電子ビームの強度プロファイルは、各電子放出部12(各短冊部5a)からの電子ビームの強度プロファイルの和で表される。図5(c)は、同一電子放出素子34内において、Y方向に電子放出部12(短冊部5a)が等しい間隔で配列され、その両端にある電子放出部12の間隔Lが、L≦s/2であるときの電子ビームの強度プロファイルである。同一電子放出素子34内における、電子放出部12の各列の中央部では、列状に配列された電子放出部12のすべてから電子ビームの照射を受けるため、強度が最も強くなる。電子放出部12の各列の周辺部に行くほど、電子ビームの照射に寄与する電子放出部12の数が少なくなるため、強度は小さくなる。このため、図5(d)のようなピークの鋭い電子ビームの強度プロファイルとなる。
Lがsに比べて大きければ、このような形状にはならないが、そのためにはLを大きくするか、sを小さくする必要がある。Lを大きくするには、1画素のサイズを大きくする必要があるため、高精細化の際に問題となる。sを小さくするには、駆動電圧を下げる、アノード電圧を上げる、カソード−アノード間距離を小さくする等の手段があるが、いずれも困難な課題である。
図6は、本実施形態との比較のために、電子放出部のピッチが一定となるレイアウト構成としたものである。この場合、Y方向における電子ビームの強度プロファイルは、図5(b)に示す1つの電子放出部による電子ビームの強度プロファイルを、Y方向における電子放出部のピッチ、個数に従って重ね合わせたものとなる。
図6の電子放出素子において、電子ビームのずれ(偏向)がない場合のY方向のプロファイルを図7(A)に、電子ビームのずれがある場合のY方向のプロファイルを図7(B)に示す。図4の電子放出素子において、電子ビームのずれがない場合のY方向のプロファイルを図7(C)に、電子ビームのずれがある場合のY方向のプロファイル図7(D)に示す。実線が発光部材44のY方向における幅wを考慮した輝度プロファイル、点線が電子ビームの強度プロファイルを示す。図7(B),(D)では、電子ビームは図7(A),(C)に対して、図面の左方向にずれている。輝度は電子ビームの強度に比例するとした。発光部材44の内部における散乱のため、電子ビームの強度プロファイルと輝度プロファイルは異なるが、結論に差異はないので、散乱の影響は考慮しない。
ブラックマトリクス48に当たった電子ビームは光に変換されないため、電子ビームの強度プロファイル(点線)と輝度プロファイル(実線)とは異なったものとなる。輝度重心の発光部材44中心位置からのずれ量をΔYL、電子ビーム強度重心の発光部材44中心位置からのずれ量をΔYBとする。ΔYL/ΔYBが小さいほど電子ビーム強度重心の変化に対する輝度重心の発光部材中心位置の変化が小さくなり、画質の劣化は低減される。
ΔYL/ΔYBは、アノード電圧、フェースプレート−リアプレート間の距離、電子放出素子の長さ、発光部材44の幅等によっても変化するが、それらは一定とし、電子放出素子配列ピッチの違いのみによるΔYL/ΔYBの差異を確認した。
図7(B)におけるΔYL/ΔYBをΔye、図7(D)におけるΔYL/ΔYBをΔynとし、各々のΔYBにおける変化を図8に示す。ΔYBが0からある範囲においては、Δye>Δynが成立し、図4のレイアウト構成のほうが、画質の劣化を低減する効果があることがわかる。なお、図4における電子放出素子12の周辺部でのピッチp1と中央部でのピッチp5の比p5/p1は、2〜40とするのが好ましい。
上述の説明から明らかであるが、電子放出素子34から放出された電子の発光部材における照射範囲の、カソード電極の短冊部5aの配列方向における長さL0が、発光部材の、カソード電極の短冊部5aの配列方向における長さ(=幅w)よりも大きい。この構成によって、電子ビーム強度プロファイルの変化よりも、輝度重心の変化のほうが小さくなる、という効果が得られる。
このように、電子ビーム強度は、電子放出部の配列ピッチによって決定されるため、周辺部の配列ピッチを中央部の配列ピッチよりも小さくすることで、周辺部からの電子ビーム強度を強め、全体の電子ビーム強度プロファイルをなだらかにすることが可能となる。従って、電子ビームの偏向に対する輝度重心の変化を緩和することが可能となる。
(電子放出素子の製造方法)
次に、以上述べた電子放出素子を製造する方法について、図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、基板1上に絶縁層2を積層する。絶縁層2は、後に第1の絶縁層2となるものである。絶縁層2は加工性に優れる材料からなる絶縁性の膜であり、例えばSiN(Sixy)やSiO2である。絶縁層2は、スパッタ法等の一般的な真空成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成される。
次に、図9(b)に示すように、絶縁層2の上に絶縁層3を、スパッタ法等の一般的な真空成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成する。絶縁層3は、後に第2の絶縁層3となるものである。絶縁層2及び絶縁層3の厚さは、それぞれ5nm〜50μmの範囲で設定され、好ましくは50nm〜500nmの範囲から選択される。絶縁層2と絶縁層3は、エッチングの際に異なるエッチングスピードを持つような材料を選択することが好ましい。望ましくは絶縁層2と絶縁層3との選択比は10以上が望ましく、できれば50以上であることが望ましい。具体的には、絶縁層2には、例えばSixyを用い、絶縁層3には、SiO2等の絶縁性材料、あるいはリン濃度の高いPSG、ホウ素濃度の高いBSG膜等を用いることができる。
次に、図9(c)に示すように、絶縁層3の上に導電層4を形成する。導電層4は、後にゲート電極4となるものである。導電層4は、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成される。導電層4の材料は、導電性に加えて高い熱伝導率があり、融点が高いことが望ましい。例えば、Be,Mg,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Al,Cu,Ni,Cr,Au,Pt,Pd等の金属または合金材料、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化物が挙げられる。HfB2,ZrB2,CeB6,YB4,GdB4等の硼化物、TiN,ZrN,HfN、TaN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、有機高分子材料も挙げられる。さらに、アモルファスカーボン、グラファイト、ダイヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等も挙げられ、これらの中から適宜選択される。導電層4の厚さは、5nm〜500nmの範囲で設定され、好ましくは50nm〜500nmの範囲から選択される。
次に、図9(d)に示すように、フォトリソグラフィー技術により導電層4上にレジストパターンを形成した後、エッチング手法を用いて導電層4,絶縁層3、及び絶縁層2を順次加工する。これにより、ゲート電極4と、第2の絶縁層3、及び第1の絶縁層2が得られる。このようなエッチング加工では一般的にエッチングガスをプラズマ化して材料に照射することで材料の精密なエッチング加工が可能なRIE(Reactive Ion Etching)が用いられる。加工ガスとしては、加工する対象部材がフッ化物を作る場合はCF4、CHF3、SF6のフッ素系ガスが選ばれる。SiやAlのように塩化物を形成する場合はCl2、BCl3などの塩素系ガスが選ばれる。レジストとの間の選択比を確保するため、あるいはエッチング面の平滑性を確保するため、あるいはエッチングスピードを上げるために、水素、酸素、アルゴンガスなどが随時添加される。このエッチング加工は、基板1の上面で停止しても良いし、基板1の一部がエッチングされても良い。なお、X方向におけるゲート電極4(電子放出素子)の配置数、X方向におけるゲート電極4の幅D、X方向における隣接ゲート電極4との間隔Sは適宜定めることができる。Dは数μmから数十μmの範囲が好ましい。
次に、図9(e)に示すように、エッチング手法を用いて、ゲート電極4、第2の絶縁層3、及び第1の絶縁層2からなる積層体の一側面において第2の絶縁層3のみを一部除去し、凹部7を形成する。エッチングには、例えば第2の絶縁層3がSiO2からなる材料であれば通称バッファーフッ酸(BHF)と呼ばれるフッ化アンモニウムとフッ酸との混合溶液を用いることができる。第2の絶縁層3がSixyからなる材料であれば熱リン酸系エッチング液でエッチングすることが可能である。凹部7の深さ、即ち第2の絶縁層3の側面と第1の絶縁層2の側面との距離hは、30nm〜200nm程度が好ましい。本実施例では、第1の絶縁層2と第2の絶縁層3を積層しているが、本発明ではこれに限定されるものではなく、一層の絶縁層の一部を除去することで凹部7を形成してもかまわない。
次に、図9(f)に示すように、導電性材料を基板1上及び第1の絶縁層2の側面に付着させる。この時、導電性材料はゲート電極4上にも付着する。これにより、ゲート電極の突出部4a、カソード電極の短冊部5a、及びカソード電極5が得られる。この際、図4(b)に示すようなパターンで導電性材料を付着させることで、本実施形態における電子放出部12を形成する。導電性材料としては導電性があり、電界放出が可能な材料であればよく、一般的には融点が2000℃以上、仕事関数が5eV以下の、酸化物等の化学反応層の形成しづらい、あるいは簡易に反応層を除去可能な材料が好ましい。このような材料として例えば、Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Au,Pt,Pd等の金属または合金材料、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化物、HfB2,ZrB2,CeB6,YB4,GdB4等の硼化物が挙げられる。TiN,ZrN,HfN、TaN等の窒化物、アモルファスカーボン、グラファイト、ダイヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等が挙げられる。導電性材料の堆積方法としては蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術が用いられ、EB蒸着が好ましく用いられる。カソード電極の短冊部5aのX方向長さCは、適宜定めることが可能であるが、数μmから数十μmの範囲が好ましい。
(実施例1)
以下、本発明の実施例について説明する。
(工程1)
基板1に青板ガラスを用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により絶縁層2として厚さ300nmのSi34膜を堆積した(図9(a))。
(工程2)
次に、絶縁層3として、スパッタ法により厚さ20nmのSiO2を堆積した(図9(b))。その後、導電層4として30nmのTaNを堆積した(図9(c))。
(工程3)
次に、ポジ型フォトレジストをスピンコーティングで形成した。そして、フォトマスクパターンを露光、現像し、レジストパターンを形成した。その際、D=10μm、S=12μmとなるようレジストパターンを形成した。その後、パターニングしたフォトレジストをマスクとして、絶縁層2、絶縁層3、及び導電層4を、CF4ガスを用いてドライエッチングし、第1の絶縁層2、第2の絶縁層3、及びゲート電極4を形成した。ドライエッチングを基板1で停止させ、段差構造を形成した(図9(d))。
(工程4)
次に、形成された段差構造に、バッファーフッ酸(BHF)(LAL100/ステラケミファ社製)をエッチング液として、11分間エッチングを施し、第2の絶縁層3を選択的にエッチングした。第2の絶縁層3は段差部の側壁から60nm程度エッチングされ、凹部7が形成された(図9(e))。
(工程5)
次に、ゲート電極の突出部4a、カソード電極の短冊部5a、及びカソード電極5を形成するため、厚さ30nmのMoを斜め45度上方からの斜方蒸着によって選択的に堆積させた。その際、C=10μm(図9(f))、p1=10μm、p2=50μm、p3=50μm、p4=10μm(図10(a))となるようレジストパターンを形成した。
(比較例1)
本比較例は、実施例1とは工程5のみ異なる。その他の工程については実施例1と同様である。工程5として、ゲート電極、カソード電極、及びカソード電極母線を形成するため、厚さ30nmのMoを斜め45度上方からの斜方蒸着によって選択的に堆積させた。その際、C=10μm(図9(f))、p1=30μm、p2=30μm、p3=30μm、p4=30μm(図10(b))となるようレジストパターンを形成した。
なお、いずれの例においても、フェースプレートとリアプレートの距離は1.6mm、アノード電圧は12kV、ゲート−カソード間電位は20V、発光部材44の幅wは180μmとした。
実施例において、ΔYB=20μmにおけるΔYL/ΔYBは0.37であった。比較例では、ΔYB=20μmにおけるΔYL/ΔYBは0.55であった。このように、本実施例では、電子ビームによる輝度重心の変動を抑制することができた。
1 画像表示装置
4 ゲート電極
5 カソード電極
6 ギャップ
34 電子放出素子
44 発光部材

Claims (3)

  1. ゲート電位が印加されるゲート電極と、前記ゲート電位とは異なるカソード電位が印加され、複数の短冊部を有するカソード電極であって、該短冊部が対応する前記ゲート電極とギャップ部を介して対向するカソード電極と、を有し、各前記ギャップ部は前記ゲート電位と前記カソード電位の差分の電位が印加されることによって電子放出部として機能する電子放出素子と、
    前記電子放出部から放出された電子の照射を受けて発光する発光部材と、
    を有し、
    前記複数の短冊部は列状に配列されており、互いに隣接する前記短冊部同士の間隔が、前記電子放出素子の端部領域よりも中央領域の方が大きい、画像表示装置。
  2. 前記電子放出素子から放出された電子の前記発光部材における照射範囲の、前記複数の短冊部の配列方向における長さが、前記発光部材の、前記複数の短冊部の前記配列方向における長さよりも大きい、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記ゲート電極は複数の突出部を有し、前記ゲート電極の前記突出部の幅は前記カソード電極の前記短冊部の幅より小さい、請求項1または2に記載の画像表示装置。
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