JP2011007472A - 保冷輸送用コンテナ及びその制御方法 - Google Patents

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一光 金子
Katsuhiro Yoshiba
克弘 吉羽
Kenichi Kuchiki
謙一 朽木
Takeshi Morimoto
健 森本
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Abstract

【課題】冷気供給用ファンの駆動の有無に拘わらず、輸送物体格納室内の空気を設定送風量で常に攪拌して輸送物体格納室内に温度差が生ずることがないようにする。
【解決手段】ドライアイス室20と、輸送物体格納室30と、輸送物体格納室30内の空気をドライアイス室で冷却し輸送物体格納室に供給する冷気供給用ファン41を含む冷気ダクト40と、輸送物体格納室内の空気をドライアイス室をバイパスして循環する空気循環用ファン51を含む空気循環ダクト51と、輸送物体格納室内の温度に応じて冷気供給用ファンを駆動する冷気供給用ファン駆動回路41Dと、空気循環用ファンを駆動する空気循環用ファン駆動回路51Dと、冷気供給用ファンの送風量W41と空気循環用ファンの送風量W51との合計送風量が所定の設定送風量WSとなるように空気循環用ファン駆動回路51Dを制御する制御回路を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、治験薬や生体等の検体、食品の如き一定の低温度で輸送すべき物体を保管する保冷輸送用コンテナ及びその制御方法に関し、更に詳細に述べると、ドライアイスを冷却源とする保冷輸送用コンテナ及びその制御方法の改良に関するものである。
ドライアイスを冷却源とする保冷輸送用コンテナが特許文献1及び2に開示されている。これらの特許文献1,2に開示された保冷輸送用コンテナは、ドライアイスが収納されるドライアイス室と、輸送すべき物体を格納する輸送物体格納室とを備えていることで共通する。
特許文献1の保冷輸送用コンテナは、容器の下方の隅に配置されてドライアイス等を収納する冷媒箱4(ドライアイス室)と容器内で冷媒箱4の上方に輸送物体を収納するのを許す積荷許容空間11を含む輸送物体収納部(輸送物体格納室)と、冷媒箱4内のドライアイスに熱交換されて冷却された空気を上昇して吹き出し口6から輸送物体収納部に冷気を送り込む冷気上昇通路5と、ファン10によって輸送物体収納部から温められた空気を吸入しこの吸入空気を冷媒箱4に熱交換するように導く空気取入れ通路8とから成っている。
しかし、この従来技術のコンテナは、冷媒箱4と輸送物体収納部とをファン10で循環するだけであるので、輸送物体収納部内の温度が所定温度まで低下してファン10の駆動を停止すると、輸送物体収納部内で自然対流が発生し、この輸送物体の収納部の上下で温度差が生じ、すべての輸送物体を均一に保冷することができない欠点があった。
また、特許文献2の保冷輸送用コンテナは、容器内の上方隅部に配置されてドライアイスを収納する冷却室3(ドライアイス室)と、容器内の残りの空間であって輸送物体を格納する荷物室2(輸送物体格納室)と、冷却室3で冷却された空気を荷物室2内に導入するファン12を含む冷気吹出ダクト5と、冷気の吹き出しを停止したときに駆動されて荷物室2内の空気を冷却室3をバイパスしながら循環するファン22を含む空気循環ダクト6とを備えている。
この特許文献2の保冷輸送用コンテナは、冷気の導入が停止したときでも、冷気吹出ダクト5とは別個の空気循環ダクト6のファン22が駆動して荷物室2内の空気が循環され、荷物室2内の空気を撹拌して荷物室内の温度差が生ずることがないようにしている。
この特許文献2の保冷輸送用コンテナにおいては、荷物室2内の空気は、所定の温度に達するまでは、冷気吹出ダクト5のファン12で送風される冷気が荷物室2内に送り込まれるが、この冷気吹出時のファン12の送風量は、荷物室2内の温度に応じて変化し、荷物室2内の空気の攪拌にばらつきが生じ、荷物室2内の温度差を完全になくすことが難しい欠点があった。
特開平9−124094号公報 特開2004−150735号公報
本発明が解決しようとする1つの課題は、冷気の供給の有無に拘わらず、輸送物体格納室内の空気を所定の値に設定された一定の送風量で常に攪拌して輸送物体格納室内に温度差が生ずることがないようにした保冷輸送用コンテナを提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、冷気の供給の有無に拘わらず、輸送物体格納室内の空気を所定の値に設定された一定の送風量で常に攪拌して輸送物体格納室内で温度差が生ずることがないようにした保冷輸送用コンテナの制御方法を提供することにある。
本発明の第1の課題解決手段は、コンテナ本体と、前記コンテナ本体内に設けられてドライアイスを収納するためのドライアイス室と、前記コンテナ本体内に設けられて輸送物体を格納する輸送物体格納室と、前記輸送物体格納室内の空気を吸入しドライアイス室で冷却されて生成された冷気を前記輸送物体格納室に供給する冷気供給用ファンを含む冷気ダクトと、前記輸送物体格納室内の空気を前記ドライアイス室をバイパスして循環する空気循環用ファンを含む空気循環ダクトとを備えた保冷輸送用コンテナにおいて、前記輸送物体格納室内の温度を検出する温度センサの検出出力に応じて前記冷気供給用ファンを駆動する冷気供給用ファン駆動回路と前記空気循環用ファンを駆動する空気循環用ファン駆動回路と前記冷気供給用ファンの送風量と空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように前記空気循環用ファン駆動回路を制御する制御回路とを更に備えていることを特徴とする保冷輸送用コンテナを提供することにある。
本発明の第1の課題解決手段において、ドライアイス室と輸送物体格納室とは、コンテナ本体の内部の両側に隔離して配置され、冷気ダクトの出入り口と空気循環ダクトとは、前記ドライアイス室と輸送物体格納室との間に配置されているのが望ましく、この場合、冷気ダクトの空気取り入れ口に導かれる空気は、前記輸送物体格納室の下方から取り入れて一旦上方に向けて上昇するか、輸送物体格納室の上方から水平に取り入れ、その後前記ドライアイス室の底の下方に導かれるように案内する垂直の遮蔽壁を有することが好ましい。この遮蔽壁は、ドライアイス室からの冷気が輸送物体格納室に入り込むことがないようにして輸送物体格納室内の温度を乱すのを防止することができる。
本発明の第2の課題解決手段は、コンテナ本体内にあってドライアイスを収納しているドライアイス室で冷却された冷気を前記コンテナ本体内に設けられて輸送物体を格納する輸送物体格納室の上部に冷気供給用ファンを含む冷気ダクトを介して吹き出し、また前記輸送物体格納室内の空気を前記ドライアイス室をバイパスして空気循環用ファンを含む空気循環ダクトを介して循環する保冷輸送用コンテナの制御方法において、前記冷気供給用ファンの送風量と空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように前記空気循環用ファンの駆動を制御することを特徴とする保冷輸送用コンテナの制御方法を提供することにある。
本発明の第2の課題解決手段において、前記冷却ダクトの冷却空間と前記輸送物体格納室との間に設けられた遮蔽壁に沿って前記輸送物体格納室の下方から一旦上方に向けて空気を上昇するか、前記輸送物体格納室の上方空間から水平に取り入れるかし、その後前記ドライアイス室の底の下方に空気を導いて冷気を形成することが望ましい。このようにすると、ドライアイス室からの冷気が遮蔽壁によって輸送物体格納室に入り込むことがないので、輸送物体格納室の温度を乱すのを防止することができる。
本発明によれば、輸送物体格納室内の温度を検出する温度センサの検出出力に応じて冷気供給用ファンの駆動を制御して輸送物体格納室内の温度を一定に保つが、冷気供給用ファンの送風量と空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように空気循環用ファンの駆動を制御するので、輸送物体格納室内の空気は、冷気供給用ファンの駆動の有無に拘わらず、所定の送風量で攪拌され、従って輸送物体格納室内の温度差を生ずることがなく輸送物体を常に均等に保冷することができる。
また、冷気ダクトの入口側には、輸送物体格納室の下方から取り入れて一旦上方に向けて空気を上昇するか輸送物体格納室の上方空間から水平に取り入れ、その後ドライアイス室の底の下方に空気を導くように垂直の遮蔽壁を有するので、ドライアイス室からの冷気が輸送物体格納室に入り込むのが遮蔽壁によって阻止され、輸送物体格納室内の温度分布を乱すのを有効に防止することができる。
更に、コンテナ本体の両側にドライアイス室と輸送物体格納室とを配置し、冷気ダクトの出入口側と空気循環ダクトとをドライアイス室と輸送物体格納室との間に配置すると、ドライアイス室をコンテナ本体の上方隅部に配置する従来技術に比べてコンテナ全体の設計、組み立てが容易となり、保冷輸送用コンテナを安価に提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態による保冷輸送用コンテナの一部を切欠いて示された正面図である。 図1の保冷輸送用コンテナの一部を切欠いて示す側面図である。 図1の保冷輸送用コンテナの上面図である。 図1の保冷輸送用コンテナの水平断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面面図である。 図4のVII−VII線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 図4のIX−IX線断面図である。 冷気及び空気循環の流れの立体系統図である。 本発明の制御系統の概略ブック図である。
本発明の好ましい1つの実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図面は、本発明の好ましい実施の形態による保冷輸送用コンテナ10を示し、この保冷輸送用コンテナ10は、図1乃至図3に示すように、コンテナ本体11と蓋12とから成り、この蓋12は、2つのヒンジ13によってコンテナ本体11に開閉自在に取り付けられている。蓋12の自由端は、3つの錠14によってコンテナ本体11に施錠することができる。コンテナ本体11の両側壁11Sのへこみ11SRには左右の折畳み自在の把手15を有し、これらの把手15は、図1乃至3に示すように、折畳み位置ではへこみ11SR内にほぼ入り込み、展開位置では、水平位置に保持されるように図示しないストッパに係合する。
図1及び図3に示すように、コンテナ本体11の正面壁11Fには制御ユニット内の記録回路70Rに記録されたコンテナの位置情報等の種々の情報を発信する通信機ボックス16と、周囲温度、保冷温度等を入力したり送風量を設定したりこれらの情報を上記の位置情報等とともに記録する制御盤(制御ユニット)17と、電池等の電源ボックス18とを備えている。通信機ボックス16は、扉19D1によって開閉自在になっており、制御盤17と電源ボックス18とは、共通の扉19D2によって開閉自在となっていて通常では正面から隠蔽されている。電源ボックス18内には、1次電池、2次電池、化学電池の任意の電池を収納することができるが、商用電源等の外部電源を併用することもできる。なお、符号19L1,19L2は、扉19D1.19D2の錠、符号11SWは、蓋の開閉を検出する開閉検出スイッチである。制御盤17の詳細は、図11を参照して後に述べる。
本発明の保冷輸送用コンテナ10は、図4に示すように、コンテナ本体11内に設けられてドライアイスを収納するためのドライアイス室20と、コンテナ本体11内に設けられて輸送物体を格納する輸送物体格納室30と、ドライアイス室20からの冷気を輸送物体格納室30に供給する冷気供給用ファン41を含む冷気ダクト40と、輸送物体格納室30内の空気をドライアイス室20をバイパスして循環する空気循環ファン51を含む空気循環ダクト50とを備えている。
図示の形態では、ドライアイス室20と輸送物体格納室30とは、図4に示すように、コンテナ本体11の両側に隔離して配置され、冷気ダクト40の出入り口と空気循環ダクト50とは、ドライアイス室20と輸送物体格納室30との間に配置されている。
ドライアイス室20は、図5乃至図7に示すように、コンテナ本体11の凹部11R1内に底20Bが凹部11R1から浮くようにして配置され、また輸送物体格納室30は、コンテナ本体11の他の凹部11R2内に配置されている。図示の形態では、ドライアイス室20は、図5に示すように、コンテナ本体11の凹部11R1に取り出し可能に挿入されたドライアイス庫20Hとこのドライアイス庫20Hを閉じる中蓋20Cとから成っており、このドライアイス庫20Hの底がドライアイス室20の底20Bを形成しているが、ドライアイス室20は、取り出し不能であってもよく、蓋12と中蓋20Cとを開いてドライアイスを収納してもよい。なお、図5乃至図7において、符号20D、30Dは、ドライアイス室20、輸送物体格納室30内で発生する水分を排出するドレインを示す。
冷却ダクト40は、ドライアイス室20の底20Bと凹部11R1との間の冷却通路40Cと、この冷却空間40Cの上流側であって冷却空間40Cに導くべき輸送物体格納室30内の空気を取り入れる入口側通路40Lと、冷却空間40Cで冷却されて形成された冷気を輸送物体格納室30の上方からこの輸送物体格納室30に供給する出口側通路40P(図10矢印a6乃至a8参照)とを含んでいる。入口側通路40Lには、図4乃至図7及び図10に示すように、輸送物体格納室30内の空気をこの輸送物体格納室30の下方から取り入れて一旦上方に向けて上昇するか(図10矢印a1、a2、a3参照)、輸送物体格納室30の上方空間から直接取り入れ(図10の矢印a3及び図5参照)、その後ドライアイス室20の底の下方に導かれる(図10矢印a4参照)ように案内する垂直の遮蔽壁42を有する。この遮蔽壁42は、ドライアイス室30からの冷気が輸送物体格納室30の下方空間に直接入り込むことがないようにして輸送物体格納室30内の温度分布を乱すのを防止する。冷気供給ファン41は、図5、図7及び図10に示すように、遮蔽壁42の上方に配置されて、冷却すべき空気を吸入し、冷気を出口側通路40Pに押し出す機能を有する。
空気循環ダクト50は、図4、図8、図10に示すように、輸送物体格納室30内の空気を取り入れて(図10矢印b1参照)この空気を遮蔽壁42に沿って上昇する上昇通路50U(冷気ダクト40の入口側通路40Lと兼用)(図10矢印b2参照)と、この上昇通路50Uの途中から斜めに上昇した後コンテナ本体11の背面側に向けて水平に空気を搬送する水平通路50H(図10矢印b3参照)と、輸送物体格納室30の上方から輸送物体格納室30内に戻す出口通路50P(冷気ダクト40の出口側通路の出口と兼用)(図10矢印b4参照)とから成っている(図8、図10参照)。空気循環ファン51は、上昇通路50Uから斜めに上昇する位置の手前に配置されている。
本発明の保冷輸送用コンテナ10は、輸送物体格納室30内の異なる位置での温度を検出する複数の温度センサ60を備えている。図示の形態では、図5に示すように、輸送物体格納室30の上方と中間と下方とに配置された3つの内部温度センサ60U、60M、60Lを有し、輸送物体格納室30の上方、中間及び下方の温度を検出している。なお、内部温度センサ60は、中間位置の温度を検出する1個の内部温度センサ60Mだけであってもよい。
また、本発明の保冷輸送用コンテナ10は、図10に示すように、これらの内部温度センサ60の検出出力に応じて下記に述べる制御回路70Cで設定された所定の送風量で冷気供給用ファン41駆動する冷気供給用ファン駆動回路41Dと、空気循環用ファン51を駆動する空気循環用ファン駆動回路51Dと、冷気供給用ファンの送風量W41と空気循環用ファン51の送風量W51との合計送風量(WT=W41+W51)が常に所定の設定送風量WSとなるように空気循環用ファン駆動回路51Dを制御する制御回路70Cとを更に備えている。なお、合計送風量WTは、厳密な意味で設定送風量WSに等しくなければならないというのではなく、輸送物体格納室30内に温度差が生じない程度に設定送風量WSにほぼ近くてもよい。
保冷温度Tや設定送風量WSは、輸送物体格納室30内の物体の質、量等に応じて後に述べる外部通信装置での受信や制御盤17の入力キー17Kによる入力で設定される。例えば、設定送風量について述べると、物体の格納量が少なければ、設定送風量WSは、小さく、物体の格納量が多ければ、設定送風量WSは、大きく設定される。この送風量は、保冷輸送用コンテナ10の輸送物格納室30に輸送物を格納するにあたって設定されるが、これは、輸送物を目的地に発送する者が輸送物に適した値に設定する。
制御回路70Cは、上記した設定送風量WSを設定するほかに、入力キー17Kを介して保冷温度Tを設定したり、蓋12の開閉検出スイッチ11SWからの開閉情報を記録して蓋12の開閉時刻、回数を検知したりする機能を有する。これらの情報は、不揮発性メモリーを内蔵した記録回路70Rに記録される。制御回路70Cと記録回路70Rとは、制御盤(制御ユニット)70を構成している。制御盤70は、液晶ディスプレイ17Lを有し、制御回路70Cで設定された値や記録回路70Rに記録された情報を表示することができる。また、制御盤70は、通信回路70Tを含み、外部通信装置80と有線、電波または赤外線などの通信手段により、内部に蓄積した記録情報を送出したり、温度の設定などを外部から受信することができるようになっている。
次に、本発明の図示の実施の形態による保冷輸送用コンテナ10の使用状態を述べると、蓋12を開き、ドライアイス庫20Hを取り出してその中にドライアイスを収納し、ドライアイス庫20Hをコンテナ本体11に戻し、また輸送物体格納室30に輸送物体を格納し、蓋12を閉じる。外部通信装置80により、保冷温度や両ファン41、51の合計送風量の設定値等を受信するか、制御盤17の入力キー17Kで輸送物体の保冷温度Tや両ファン41、51による合計送風量WSを設定する。この保温温度Tは、輸送物体の質、量のほかに、周囲温度センサ61で検出される周囲温度に応じても設定してもよい。
輸送物体の保冷温度Tが設定値に達するまでは、冷気ダクト40と空気循環ダクト50との両方のファン41、51が駆動されてドライアイス室20で熱交換されて冷却された空気(冷気)が輸送物体格納室30の上方で開口する冷気ダクト40の出口側通路40Pから供給される。
輸送物体の保冷温度Tが設定値に近づくにつれて冷気供給用ファン41の回転数(送風量)が低減し、温度センサ60が輸送物体の保冷温度Tの設定値を検出すると、制御回路70Cは、冷気供給用ファン駆動回路41Dに停止指令又は最低回転指令を与えて冷気供給用ファン41の駆動を停止するか最低回転で運転する。
輸送物体格納室30内の温度が下降して保冷温度Tの設定値に達するまでの間、上記のように、冷気供給用ファン41の回転数、即ち冷気の送風量が減少し、最後には停止し又は最低回転で運転するが、この冷気供給用ファン41による冷気の送風量が低減し又は零になっても、制御回路70Cは、空気循環用ファン51の回転数を上昇して冷気の送風量W41と循環空気の送風量W51との合計送風量(W41+W51)とが設定送風量WSと等しいかほぼ等しくなるように空気循環用ファン駆動回路51Dを制御しているので、輸送物体格納室30内の空気の攪拌を一定に維持することができ、従って輸送物体格納室30内に温度差を生ずることがない。
輸送物体格納室30内の輸送物体の種類や格納量が異なると、それに基づいて制御盤17の入力キー17Kによって設定送風量WSの設定値を新たに変えるので、輸送物体格納室30内の合計送風量WTは、この新たに設定された設定送風量となるように制御される。
また、冷気ダクト40の入口側通路40Lにはドライアイス室20の下方の冷却空間40Cと輸送物体格納室30の下方空間とを熱的に遮断する遮蔽壁42を有するので、冷却空間40Cの冷気が輸送物体格納室30の下方空間に入り込むことがなく、コンテナ10の保冷制御を乱すことがなく、輸送物体格納室30内を適正に冷却し、それを維持することができる。
上記の実施の形態では、冷気ダクト40は、輸送物体格納室30の下方から空気を取り入れてもよいし(図10の矢印a1、a2参照)、空気循環ダクト50の取り入れ通路とは隔離して輸送物体格納室30の上方空間から取り入れてもよいが(図5参照)、図4乃至図8の実施の形態では、後者の構造で示されている。
本発明の保冷輸送用コンテナは、例えば、治験薬の輸送に好適に使用することができる。治験薬は、一定の低温で輸送することが要求されるが、そのほかに、この治験薬を格納したコンテナが目的地に到達するまでの位置やコンテナの開閉回数(開閉検出スイッチ11SWによって検出)やその他種々の情報を記録したり、この情報を外部に伝達したりすることが要求される。制御盤70の通信回路70Tとは別に装備された、通信機ボックス16は、位置情報を記録したり、外部に位置情報を発信したりする機能を有する。また、本コンテナを航空機に搭載して搬送する場合には、航空機の航行に支障をきたすことがないように通信機ボックス16に通信停止スイッチを装備しているが、これらの装備は、本発明に技術的には直接関連しないので、詳細な説明は省略する。
図示の形態では、ドライアイス室20と輸送物体格納室30とはコンテナ本体11内の両側に隔離して配置し、これらの室20、30の間に冷気ダクト40の出入り口及び空気循環ダクト50を配置しているので、コンテナ本体11の仕切り分け及びドライアイス室30、輸送物体格納室40及び冷気ダクト40、空気循環ダクト50の組み付けが簡単であり、組み立てを容易に行うことができる。
本発明によれば、輸送物体格納室内の温度を検出する温度センサの検出出力に応じて冷気供給用ファンの駆動を制御して輸送物体格納室内の温度を一定に保ち、且つ冷気供給用ファンの送風量と空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように空気循環用ファンの駆動を制御するので、輸送物体格納室内の空気は、冷気供給用ファンの駆動の有無に拘わらず、所定の送風量で攪拌され、従って輸送物体格納室内の温度差を生ずることがなく輸送物体を常に均等に保冷することができ、産業上の利用性が向上する。
10 保冷輸送用コンテナ
11 コンテナ本体
11F 正面壁
11S 両側壁
11SR へこみ
11R1、11R2 凹部
11SW 開閉検出スイッチ
12 蓋
15 把手
16 通信機ボックス
17 制御盤(制御ユニット)
17K 入力キー
17L 液晶ディスプレイ
18 電源ボックス
19D1、19D2 扉
19L1、19L2 錠
20 ドライアイス室
20H ドライアイス庫
20C 中蓋
20B 底
20D ドレイン
30 輸送物体格納室
30D ドレイン
40 冷気ダクト
40C 冷却通路
40L 入口側通路
40P 出口側通路
41 冷気供給用ファン
41D 冷気供給用ファン駆動回路
42 垂直の遮蔽壁
50 空気循環ダクト
50U 上昇通路
50H 水平通路
50P 出口通路
51 空気循環用ファン
51D 空気循環用ファン駆動回路
60、60U、60M、60L 内部温度センサ
61 周囲温度センサ
70C 制御回路
70R 記録回路
70T 通信回路
80 外部通信装置

Claims (5)

  1. コンテナ本体と、前記コンテナ本体内に設けられてドライアイスを収納するためのドライアイス室と、前記コンテナ本体内に設けられて輸送物体を格納する輸送物体格納室と、前記輸送物体格納室内の空気を吸入しドライアイス室で冷却されて生成された冷気を前記輸送物体格納室に供給する冷気供給用ファンを含む冷気ダクトと、前記輸送物体格納室内の空気を前記ドライアイス室をバイパスして循環する空気循環ファンを含む空気循環ダクトとを備えた保冷輸送用コンテナにおいて、前記輸送物体格納室内の温度を検出する温度センサの検出出力に応じて前記冷気供給用ファンを駆動する冷気導入用ファン駆動回路と、前記空気循環用ファンを駆動する空気循環用ファン駆動回路と、前記冷気供給用ファンの送風量と前記空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように前記空気循環用ファン駆動回路を制御する制御回路とを更に備えていることを特徴とする保冷輸送用コンテナ。
  2. 請求項1に記載の保冷輸送用コンテナであって、前記ドライアイス室と前記輸送物体格納室とは、前記コンテナ本体の内部の両側に隔離して配置され、前記冷気ダクトの出入り口と前記空気循環ダクトとは、前記ドライアイス室と前記輸送物体格納室との間に配置されていることを特徴とする保冷輸送用コンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載の保冷輸送用コンテナであって、前記冷気ダクトの空気取り入れ口に導く空気は、前記輸送物体格納室の下方から取り入れて一旦上方に向けて上昇するか、前記輸送物体格納室の上方から取り入れ、その後前記ドライアイス室の底の下方に導かれるように案内する垂直の遮蔽壁を有することを特徴とする保冷輸送用コンテナ。
  4. コンテナ本体内にあってドライアイスを収納しているドライアイス室で冷却された冷気を前記コンテナ本体内に設けられて輸送物体を格納する輸送物体格納室の上部に冷気供給用ファンを含む冷気ダクトを介して吹き出し、また前記輸送物体格納室内の空気を前記ドライアイス室をバイパスして空気循環用ファンを含む空気循環ダクトを介して循環する保冷輸送用コンテナの制御方法において、前記冷気供給用ファンの送風量と前記空気循環用ファンの送風量との合計送風量が設定された所定の送風量となるように前記空気循環用ファンの駆動を制御することを特徴とする保冷輸送用コンテナの制御方法。
  5. 請求項4に記載の保冷輸送用コンテナの制御方法であって、前記冷却ダクトの空気取り入れ口と前記輸送物体格納室の下方空間との間に設けられた遮蔽壁に沿って前記輸送物体格納室の下方から一旦上方に向けて空気を上昇するか、前記輸送物体格納室の上方空間から取り入れ、その後前記ドライアイス室の底の下方に空気を導いて冷気を形成することを特徴とする保冷輸送用コンテナの制御方法。
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