JP2011007137A - Muffler and motorcycle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、マフラー及びこれを備えた自動二輪車に関するものである。 The present invention relates to a muffler and a motorcycle equipped with the muffler.
スクータ型自動二輪車のマフラーは、燃焼室からマフラーボディまでの距離が短いことからマフラーボディ内に触媒を配置することが一般的である。また、燃焼室からマフラーボディまでの距離が近いため、排気管長を確保する目的でマフラーボディ内において排気管をUターンさせることが一般的である。 A muffler of a scooter type motorcycle is generally provided with a catalyst in the muffler body because the distance from the combustion chamber to the muffler body is short. In addition, since the distance from the combustion chamber to the muffler body is short, it is common to make the exhaust pipe U-turn in the muffler body for the purpose of securing the exhaust pipe length.
この種のマフラーでは、通常マフラーボディ内が幾つかの膨張室に区画されており、各膨張室間を連通するバッフルパイプが複数本マフラー内に配置される。数本のバッフルパイプはマフラーボディ内で長手方向に沿って平行に配設されるが、触媒はバッフルパイプに比べて大径であるため、その配置自由度は少ない。 In this type of muffler, the inside of the muffler body is usually divided into several expansion chambers, and a plurality of baffle pipes communicating between the expansion chambers are arranged in the muffler. Several baffle pipes are arranged in parallel in the longitudinal direction in the muffler body, but the catalyst has a larger diameter than the baffle pipes, so that the degree of freedom in arrangement is small.
そこで、特許文献1に記載のマフラーの構造では、Uターンさせた排気管の最下流端から排気流れ方向に向けて離間した位置に触媒を配置し、触媒の周囲に存在する他のバッフルパイプの数を減らすようにしたものがある。
Therefore, in the structure of the muffler described in
しかし、特許文献1に記載の構造では、排気管の最下流端から排気流れ方向に向けて離間した位置に触媒を配置しているため、触媒の暖機性能が低くなってしまうという問題がある。また、マフラーを車両に搭載した際、排気管の上方に重量物である触媒が位置しているため、低重心化の妨げにもなる。
However, in the structure described in
一方で、特許文献2には、マフラーボディ内で排気管をUターンさせることをせずに、直線状の排気管の下流端から排気の流れ方向に向けて下流側に離間した位置に触媒を配置することが記載されている。この構造では、触媒の暖機性能を向上させることができ、また、マフラーを車両に搭載した際、触媒が排気管と同等高さに位置するため、低重心化を図ることができる。
On the other hand,
しかし、特許文献2に記載の構造では、触媒がマフラーボディ中心よりも車両外側に偏倚して配置されているため、車両重心から車両外方に離間した位置に重量物である触媒が配置されることになり、マスの集中化を妨げてしまう。
However, in the structure described in
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、マフラー内に配置される触媒の暖機性能を向上させるとともに、触媒の配置により低重心化やマスの集中化を図ることで車両の操作性、走行安定性を向上させるマフラーを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the actual situation, and improves the warm-up performance of the catalyst disposed in the muffler, and lowers the center of gravity and centralizes the mass by arranging the catalyst, thereby improving the operability of the vehicle. An object is to provide a muffler that improves running stability.
本発明のマフラーは、マフラーボディ内に進入した排気管から排気ガスを前記マフラーボディ内に放出するまでの排気通路の一部をU字状に湾曲形成するマフラーであって、前記排気通路において前記U字状に湾曲形成される部位よりも上流側に触媒を配置したことを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車は、上記に記載のマフラーを搭載したことを特徴とする。
The muffler of the present invention is a muffler that forms a part of an exhaust passage from an exhaust pipe that has entered the muffler body until the exhaust gas is released into the muffler body in a U shape, and It is characterized in that the catalyst is arranged on the upstream side of the U-shaped curved portion.
A motorcycle according to the present invention is equipped with the muffler described above.
本発明によれば、マフラー内に配置される触媒の暖機性能を向上させるとともに、車両の操作性、走行安定性の向上にも寄与するマフラーを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, while improving the warming-up performance of the catalyst arrange | positioned in a muffler, the muffler which contributes also to the operativity of a vehicle and a driving | running | working stability can be provided.
以下、本発明を実施するための形態を説明する。図1、図2、図3はそれぞれ、本発明を適用したスクータ型自動二輪車(以下、車両)1の側面図、平面図、正面図及び背面図である。先ず、図1、図2、図3を用いて、車両1の概略構成について説明する。なお、これらの図を含む、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
Hereinafter, modes for carrying out the present invention will be described. 1, 2, and 3 are a side view, a plan view, a front view, and a rear view of a scooter type motorcycle (hereinafter referred to as a vehicle) 1 to which the present invention is applied. First, a schematic configuration of the
車両1は、鋼製或いはアルミニウム合金製でなる複数の車体フレームにより車体骨格を形成し、車体フレームに対する各種部品の艤装を経て構成される。車体フレームの一部であるダウンチューブ2は、その前端をステアリングヘッドパイプ3に結合して、ステアリングヘッドパイプ3から略下方向に向けて延出し、その後湾曲して略後方に延出する。ダウンチューブ2の後部側には、車体フレームの一部である左右一対のリヤフレーム4が結合し、それぞれが後上方に傾斜して延出する。
The
ステアリングヘッドパイプ3は、フロントフォーク5を回動可能に支持しており、フロントフォーク5の上端にはハンドルバー6が固定されるとともに、下端側には前輪7が回動可能に支持される。また、前輪7には一体回転するブレーキディスク8が設置される。
The steering head pipe 3 supports a
ダウンチューブ2の後端には、エンジンブラケット9が形成され、エンジンブラケット9はステー10を介してスイングユニット型エンジン11を支持し、ステー10の支持部を中心にスイングユニット型エンジン11を上下方向に向けて揺動可能とする。スイングユニット型エンジン11は、シリンダアッセンブリ12、クランクケース13、及び変速機を内包する変速ユニット14をユニット化したものであり、後輪15を支持するとともに、リヤフレーム4との間でショックアブソーバ16を装架することでスイングアームとしての機能も有するものである。
An
より詳しく説明すると、ダウンチューブ2の後端にはスイングユニット型エンジン11を支持するためのエンジンブラケット9がダウンチューブ2と一体的に形成されるか、或いは、ダウンチューブ2の後端に強固に固定されて車両後方に延出する。エンジンブラケット9は、さらにステー10を固定して、このステー10おいてスイングユニット型エンジン11を上下方向に向けて揺動可能に支持する。スイングユニット型エンジン11のクランクケース13にはスイングピボット部13Aが一体的に形成されており、このスイングピボット部13Aがステー10に軸支される。そして、スイングユニット型エンジン11において車両後方に位置する変速ユニット14は、その車幅方向内側の側面において後輪15を回動可能に支持し、その上面においてショックアブソーバ16を支持する。この構成により、スイングユニット型エンジン11はスイングアームとしての機能を有することになる。
More specifically, an
スイングユニット型エンジン11が車両1に搭載された状態では、車両前側からシリンダアッセンブリ12、クランクケース13、変速ユニット14の順で並ぶことになる。シリンダアッセンブリ12内には単気筒の空冷式エンジンが含まれ、シリンダ軸線が車両前後方向に沿って略水平となる状態で搭載される。そして、クランクケース13に含まれるクランク軸からの動力は車両前後方向に沿って略水平に張架されるVベルト等の伝達部材で変速ユニット14に含まれるドリブンスプロケットに伝達される。このような構成により、スイングユニット型エンジン11は側面視で横長形状となり、長手方向が車両前後方向に沿って略水平となる状態で車両1に搭載され、車両高さの抑制或いは低重心化を図るレイアウト構成となっている。
When the swing
スイングユニット型エンジン11において変速ユニット14の上面にはエアクリーナ17が設置されており、エアクリーナ17はシリンダアッセンブリ12の吸気ポートに清浄した空気を供給する。シリンダアッセンブリ12は、スイングユニット型エンジン11において車両前方側に位置するため、エアクリーナ17からの清浄された空気は車両前方に向った吸気通路を介して吸気ポートに供給されることになる。また、シリンダアッセンブリ12の下面には排気ポートが形成され、ここから後方に湾曲して排気管23(図4)が延出し、車両後方においてマフラー18に接続する。
In the swing
また、スイングユニット型エンジン11の上方には、ライダーが着座するためのライダーシート19が設置され、ダウンチューブ2の上方にはライダーが着座した状態で足を載せるステップボード20が不図示のステップフレームに支持される。なお、ステップボード20は車両外観を構成するレッグフレームカバーと一体的に形成される。また、スイングユニット型エンジン11とライダーシート19との間には、ライダーシート19により開閉される所謂ヘルメットボックスである物品収納スペースが形成される。
Also, a
車両外観としては、各種車体カバーが車体フレーム等の適所に支持されて被着される。フロントレッグシールド21は、ウィンカ等が実装され、車両前面側を覆って、上述のステップボード20と一体的に連なる。リヤフレームカバー22は、ウィンカやブレーキランプが実装され、車両後方側を覆う。なお、リヤフレームカバー22の内側に物品収納スペースが形成されることになる。また、リヤフレームカバーの後端には後輪15の上方を覆うリヤフェンダ22Aが設けられる。
As a vehicle exterior, various vehicle body covers are supported and attached to appropriate positions such as a vehicle body frame. The
次に、図4は、車両1からリヤフレームカバー22を取り外した状態を簡易的に示した車両1の側面図であり、図5は、マフラー18及び排気管23を図4中の矢印A方向から見た矢視図である。
Next, FIG. 4 is a side view of the
シリンダアッセンブリ12の下面には不図示の排気ポートが形成されており、この排気ポートには、図4に示すように、排気管23が接続される。排気管23は、排気ポートから車幅方向に湾曲し、その後、車両後方に向けて延出して後上方にやや傾斜した後、マフラー18と結合する。マフラー18の外面を構成するマフラーボディ18Aは円筒状を呈しており、排気管23はマフラーボディ18Aの車両前側の端面略中央からマフラーボディ18A内に進入する(図6も参照のこと)。排気管23からマフラーボディ18A内に流入或いは流出させる排気ガスは、マフラーボディ18A内において構成される排気通路を通り、触媒により浄化され、マフラーボディ18A内に区画された膨張室に放出される。膨張室に放出された排気ガスは、その後、複数の膨張室を経由してマフラーボディ18Aの後端から外部に望む排出管18B(図5)から外部に放出される。
An exhaust port (not shown) is formed on the lower surface of the
マフラーボディ18Aと排気管23にはマフラーサポートブラケット24が溶着されており、マフラーサポートブラケット24に形成された貫通穴24A,Bをクランクケース13の適所に形成された固定部に固定することでマフラー18がスイングユニット型エンジン11に固定される。マフラー18が車両1に搭載された状態では、マフラー18は車両前後方向において後上りの状態となる。また、マフラーボディ18Aの周面(外面)の車幅方向外側にはマフラーカバーブラケット24Cが付設されており、これを介してマフラー18の長手方向を覆うマフラーカバー25が取り付けられる。
A
次に、マフラー18の内部構造について説明する。図6(A),(B)は、マフラー18からマフラーボディ18Aの一部を取り除いた状態を示す透視斜視図である。なお、図6(A),(B)において、便宜のために図示していない部材もある。なお、以下の説明では、マフラーボディ18A内における排気通路において、排気管23側に近い方を上流とし、遠い方を下流として説明をする場合もある。
Next, the internal structure of the
図6(A),(B)に示すように、マフラーボディ18A内には、円盤状の第一バッフルプレート181、第二バッフルプレート182がそれぞれ配設されており、これによりマフラーボディ18Aは、車両前方から第一膨張室183、第三膨張室184、第二膨張室185に区画されている。
As shown in FIGS. 6A and 6B, a disk-shaped
マフラーボディ18Aの車両前側の端面略中央から真直ぐに進入した排気管23は、第一膨張室183内において、後方に向けて拡径するダイバージェントコーン186に接続する。ダイバージェントコーン186は、上端を排気管23と接続するとともに下端を排気管23よりも径の大きい触媒187と接続する截頭円錐形状(円錐の頭部を除去した残りの部分、即ち円錐台)を呈しており、第一膨張室183内において円筒状の触媒187と接続する。ダイバージェントコーン186の下端の中心は排気管23の中心軸線から外周側(マフラーボディ18A側)に向けてオフセットされており、これにより触媒187の中心軸線も排気管23の中心軸線からオフセットされることになる。なお、触媒187は、白金、パラジウム、ロジウム等を主成分とする三元触媒である。
The
触媒187は、その下流側端部(車両後方側の端部)で、管状部材188に接続する。管状部材188は、第一バッフルプレート181を挿通し第一膨張室183と第三膨張室184に介在する中空円筒状の管材であり、排気通路の一部を構成する。上流側の一端を触媒187と接続した管状部材188は、その他端で後方に向けて縮径するコンバージェントコーン189に接続する。このような構成により、ダイバージェントコーン186から放出される排気ガスは触媒187を介して浄化された後、管状部材188及びコンバージェントコーン189を通り車両後方に向けて流れていくことになる。
The
エンジンの出力特性及び消音特性に影響を及ぼすコンバージェントコーン189は、第二膨張室185を区画する第二バッフルプレート182まで緩やかなテーパーを形成するように縮径し、第二バッフルプレート182の近傍まで延出する。そして、コンバージェントコーン189はその後端が略直線管状に形成されて第二バッフルプレート182に支持される。第二膨張室185には、図6(B)に示すようなU字状に湾曲形成されたU字型排気管190が配置されており、U字型排気管190の上流側端部がコンバージェントコーン189の後端に接続される。排気管191は、上流側の一端をU字型排気管190に接続して、第二バッフルプレート182、第一バッフルプレート181を通り第一膨張室183まで延出し、その下流側の他端を触媒187に近接させて、排気ガスを放出する。このような構成により、車両後方に向けて流れてきた排気ガスは、U字型排気管190により方向転換され、前方に向けて流れていき、第一膨張室183内において放出されることになる。
The
第一膨張室183に放出された排出ガスは、次に第二膨張室185に流入する。図6(B)に示すように、第一膨張室183と第二膨張室185は、排気管23等の軸線と平行に配されたバッフルパイプ192により連通する。これにより、排気管191から第一膨張室183に排出された排気ガスは、車両後部に位置する第二膨張室185に流入されることになる。
The exhaust gas discharged into the
そして、図6(B)に示すように、第二膨張室185と第三膨張室184は、バッフルパイプ193により連通する。これにより、第二膨張室185に排出された排気ガスは、第三膨張室184に流入されることになる。第三膨張室184には、図6(A)に示すように、外部と連通する排出管18Bがその一端を望ませており、第三膨張室184に流入した排気ガスは、排出管18Bを通って、外部に排出されることになる。
Then, as shown in FIG. 6B, the
次に、マフラーボディ18A内に進入した排気管23からの排気ガスを第一膨張室183に放出するまでのマフラーボディ18A内の排気通路を構成する、排気管23の後端側から排気管191までの各部材の形状や接続状態を詳細に説明する。図7は図5に示す矢印Bから見たB−B矢視断面図であり、図8は、図5に示す矢印Cから見たC−C矢視断面図である。また、図9は、マフラー18をその軸線方向から見た矢視断面図である。
Next, an
図7に示すように排気管23はマフラーボディ18Aの上下方向における略中央から真直ぐ進入する。図9(A)は図7におけるD−D矢視図であるが、この図に示すように、マフラー18の車幅方向においてはちょうど中央からマフラーボディ18A内に進入する。その後、排気管23は第一膨張室183内まで延出し、上述したようにダイバージェントコーン186に接続する。
As shown in FIG. 7, the
図8は、図5に示すC−C矢視断面図であり、より詳しくは、排気管23の中心軸線と、触媒187の中心軸線と、排気管191の中心軸線とを含む仮想平面でマフラー18を切断した断面図である(図9(B)も参照のこと)。なお、マフラー18では、排気管23の中心軸線(L1)と、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管191の中心軸線(L3)とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係となっているが、必ずしもこのような構成である必要はない。
8 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 5. More specifically, FIG. 8 is a muffler in a virtual plane including the central axis of the
図8に示すように、ダイバージェントコーン186は後方に向けて拡径する截頭円錐形状(円錐の頭部を除去した残りの部分、即ち円錐台)であり、車両内側下方向(図9(A)中の矢印D方向)に向けて排気管23の中心軸線から徐々にその周面の中心を離間させていく。そして、ダイバージェントコーン186は、その下流側の後端部で触媒187の上流側の前端部を外嵌する状態で触媒187と連結し、その後、触媒187は、第一バッフルプレート181の直近まで延出する。第一バッフルプレート181の直近まで延出した触媒187は、その下流側の後端部を第一膨張室183と第三膨張室184とを跨ぐように配設された管状部材188の内周端面に外嵌されるかたちで嵌合され連結する。管状部材188は、第一バッフルプレート181の挿通穴181Aに挿通されるが、膨張室間の気密状態を保つために密接した状態、すなわち軽圧入程度の嵌合となるように、その周面が挿通穴181Aの内周に接する。このように触媒187は、その前端部を排気管23と連結し、その後端部を管状部材188に連結した状態で支持されることになり、第一膨張室183内においてその周面を露出することになる。このような構成である場合、第一膨張室183に放出される高温の排気ガスの熱が触媒187の外表面に直接伝達されるため、触媒187の暖機を早めることができる。なお、本実施の形態では、排気管23とダイバージェントコーン186は別体としているが、これらは一体に形成されるものであっても構わない。また、触媒187はその前後端部をダイバージェントコーン186、管状部材188に連結し支持され、その外表面を第一膨張室183において露出させるようにしているが、触媒187の外表面の大部分を覆うようにして触媒187をマフラーボディ18A内で支持するようにしても構わない。
As shown in FIG. 8, the
なお、図9(B)は、図7におけるE−E矢視図であり、より詳しくは第一バッフルプレート181のやや後方でマフラー18を切断した断面図である。触媒187は、車両内側下方向に向けて排気管23の中心軸線から徐々にその周面の中心を離間させていくダイバージェントコーン186と接続するため、触媒187の中心軸線(L2)は図9(B)に示すように、排気管23の中心軸線(L1)から外周側(図9(A)中の矢印D方向)にオフセットされた位置となる。そのため、車両1にマフラー18を搭載した状態においては、触媒187の中心軸線L2(軸心)は、車両1の鉛直面と水平面との間における車両内側、且つ、下側、すなわち、中心軸線L1に対して、車両内側、且つ、下側に位置することになる。
FIG. 9B is an EE arrow view in FIG. 7, and more specifically a cross-sectional view of the
そして、管状部材188は、触媒187の直後に、所定寸法に亘って触媒187と略同一の内径の排気通路を、第三膨張室184内において形成し、その下流側の後端部(直後)においてコンバージェントコーン189に接続する。コンバージェントコーン189は第三膨張室184内において徐々に縮径しながら第二バッフルプレート182を介して一端を第三膨張室184に望ませたU字型排気管190に接続する。
Then, immediately after the
U字型排気管190はU字状に湾曲して、その下流側端部において排気管191と結合する。排気管191は、第一膨張室183まで延出して、その下流側端部から排気ガスを放出する。ここで、マフラー18では、図9(B)に示すように。排気管23の中心軸線(L1)と、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管191の中心軸線(L3)とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係となっており、触媒187の中心軸線(L2)が排気管23の中心軸線(L1)から外周側にオフセットされているため、排気管191の中心軸線(L3)が、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管23の中心軸線(L1)を挟んで反対側に位置するようになっている。すなわち、排気管191の中心軸線(L3)から触媒187の中心軸線(L2)までの距離は、排気管191の中心軸線(L1)から排気管23の軸線までの距離よりも大きい設定となっている。ここで説明したような構成は、詳細は後述するが車両1搭載時に、低重心化及びマスの集中化等に寄与する。
The
そして、排気管191から第一膨張室183に排気ガスを放出した後は、上述したように排気ガスは、第二膨張室185、第三膨張室184に流入し、最終的に排出管18Bから外部に放出されることになる。図9(C)は、図7におけるF−F矢視図であり、より詳しくは第二バッフルプレート182のやや後方でマフラー18を切断した断面図である。この図にも示すように、各膨張室を連通させるバッフルパイプ192、193は、マフラーボディ18A内において触媒187や排気管191等と干渉しないように配設される。また、排出管18Bは、マフラー18の車幅方向においてはちょうど中央からその排出側端部を外部に望ませるように配設されており、ここから排気ガスを外部に排出する。
Then, after exhaust gas is discharged from the
以上のように本実施の形態では、マフラー18のマフラーボディ18A内で形成する排気ガスの排気通路においてU字状に湾曲する部位(U字型排気管190)を設け、U字型排気管190よりも排気ガスの流れにおいて上流側に触媒187を配置するようにしている。そして、この構成により触媒187の暖機性能を向上させている。つまり、U字型排気管190よりも上流側に触媒187を配置することで、触媒187を極力高温の排気ガスに晒すようにすることができ、触媒187の暖機性能を向上させている。更に、U字型排気管190の下流側から直線状に延出する排気管191を第一膨張室183まで延出して排気ガスを放出するようにし、第一膨張室183内に触媒187を配置することで、高温の排気ガスを触媒187に直接晒すようにすることで、触媒187をより一層早期に暖めることができるようにしいている。
As described above, in the present embodiment, a
また、触媒187をU字型排気管190よりも上流側に配置することで、触媒187を排気管23の入り口部と同等高さに配置でき(下流側に触媒を配置すると排気管23よりも高位となるようになってしまう)、車両1の低重心化に寄与させることができるため、車両1の走行安定性を向上させることできる。また、車両1では重量物であるスイングユニット型エンジン11側に車両重心が位置することになるが、マフラーボディ18Aの前寄りに重量物である触媒187が配置されているため、重量物である触媒187を車両重心側に近づけることができる。そのため、マスの集中化を図ることができ、車両1の操作性も向上させることができる。
Further, by disposing the
また、マフラー18では、図9(B)に示したように、マフラーボディ18Aの略中央から進入した排気管23の中心軸線(L1)と、触媒187の中心軸線(L2)と、排気管191の中心軸線(L3)とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係となっており、触媒187の中心軸線(L2)と排気管191の中心軸線(L3)とが、排気管23の中心軸線(L1)を介して対向する位置になっている。このような位置関係とすることで、マフラー18を車両1に搭載する際、重量物である触媒187を極力、車幅方向内側、且つ、下方(低位)に配置することができる。そして、このようにマフラー18を車幅方向内側、且つ、低位に配置した場合には、マスの集中化及び低重心化が図られ、車両1の操作性及び走行安定性を一層向上させるようにすることができる。また、マフラーボディ18Aの内側、且つ、下方は、ライダーにとっては、脚部から最も離れた位置にあり、高温になる触媒187を脚部から効果的に遠ざけることができる。更に、本実施の形態では、触媒187と、排気管191を介して対向するマフラーボディ18Aの外面にマフラーカバー25を設けているため、高温の触媒187に対しての安全性を確実に確保するように工夫している。
Further, in the
また、マフラー18では、排気管191の中心軸線から触媒187の中心軸線までの距離が、排気管191の中心軸線から排気管23の軸線までの距離によりも大きくなるように設定している。このような構成では、マフラーボディ18A内で排気通路を構成する各部材をマフラーボディ18Aの中心軸線寄りに配置しても、触媒187よりも上流側に位置する排気管23をマフラーボディ18Aに中心軸線に近接配置できるため、外部からの視認上のデザイン性を良好なものとすることができる。なお、この構成は、排気管23の軸線と、触媒187の中心軸線と、排気管191の中心軸線とが同一仮想平面内に含まれるような位置関係でなくとも、同様の効果を得ることができる。
In the
また、ダイバージェントコーン186は、後方に向けて拡径する截頭円錐形状であり、車両内側下方向に向けて排気管23の軸線から徐々にその軸心を離間させていき、排気管23と触媒187とを連結する。このようなダイバージェントコーン186を用いることで、排気管23から放出される排気ガスが効率的に拡散され、触媒187の有効を活用することができる。
The
以上で本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、本発明に係るマフラーをスクータ型自動二輪車に適用したが、その他の自動二輪車に適用することも可能である。 Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, in the present embodiment, the muffler according to the present invention is applied to a scooter type motorcycle, but may be applied to other motorcycles.
1 スクータ型自動二輪車(車両)、2 ダウンチューブ、3 ステアリングヘッドパイプ、4 リヤフレーム、5 フロントフォーク、6 ハンドルバー、7 前輪、8 ブレーキディスク、9 エンジンブラケット、10 ステー、11 スイングユニット型エンジン、12 シリンダアッセンブリ、13 クランクケース、13A スイングピボット部、14 変速ユニット、15 後輪、16 ショックアブソーバ、17 エアクリーナ、18 マフラー、18A マフラーボディ、18B 排出管、19 ライダーシート、20 ステップボード、21 フロントレッグシールド、22 リヤフレームカバー、22A リヤフェンダ、23 排気管、24 マフラーサポートブラケット、24A,24B 貫通穴、25 マフラーカバー、181 第一バッフルプレート、181A 貫通穴、182 第二バッフルプレート、183 第一膨張室、184 第三膨張室、185 第二膨張室、186 ダイバージェットコーン、187 触媒、188 管状部材、189コンバージェントコーン、190 U字型排気管、191 排気管、192 バッフルパイプ、193 バッフルパイプ。 1 Scooter type motorcycle (vehicle), 2 down tube, 3 steering head pipe, 4 rear frame, 5 front fork, 6 handlebar, 7 front wheel, 8 brake disc, 9 engine bracket, 10 stay, 11 swing unit type engine, 12 Cylinder Assembly, 13 Crankcase, 13A Swing Pivot, 14 Transmission Unit, 15 Rear Wheel, 16 Shock Absorber, 17 Air Cleaner, 18 Muffler, 18A Muffler Body, 18B Discharge Pipe, 19 Rider Seat, 20 Step Board, 21 Front Leg Shield, 22 Rear frame cover, 22A Rear fender, 23 Exhaust pipe, 24 Muffler support bracket, 24A, 24B Through hole, 25 Muffler cover, 181 1st Baffle plate, 181A through hole, 182 second baffle plate, 183 first expansion chamber, 184 third expansion chamber, 185 second expansion chamber, 186 diver jet cone, 187 catalyst, 188 tubular member, 189 convergent cone, 190 U-shape Type exhaust pipe, 191 exhaust pipe, 192 baffle pipe, 193 baffle pipe.
Claims (8)
前記排気通路において前記U字状に湾曲形成される部位よりも上流側に触媒を配置したことを特徴とするマフラー。 A muffler in which a part of the exhaust passage from the exhaust pipe that has entered the muffler body until the exhaust gas is discharged into the muffler body is curved in a U shape,
A muffler characterized in that a catalyst is disposed upstream of the U-shaped curved portion in the exhaust passage.
前記触媒の中心軸線と、前記U字状に湾曲形成された部位の下流側から直線状に延出する前記管状部の中心軸線と、前記排気管の中心軸線とが同一の仮想平面内に含まれ、前記触媒の中心軸線と前記管状部の中心軸線とが前記排気管の中心軸線を介して対向する位置関係としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマフラー。 The exhaust pipe that has entered the muffler body has entered from substantially the center of the end surface of the muffler body,
The central axis of the catalyst, the central axis of the tubular portion extending linearly from the downstream side of the U-shaped curved portion, and the central axis of the exhaust pipe are included in the same virtual plane. The muffler according to claim 1, wherein the central axis of the catalyst and the central axis of the tubular portion are in a positional relationship facing each other via the central axis of the exhaust pipe.
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