JP2011004331A - マイクロ波無線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな沿面距離を確保して絶縁耐力を増加すると共に、雷サージ電流がマイクロ波無線機に入来することを阻止してマイクロ波無線機の破損を防止するマイクロ波無線システムを提供する。
【解決手段】パラボラアンテナ側からの導波管を第1導波管20とし、マイクロ波無線機側からの導波管を第2導波管30とする。各導波管には絶縁体に固定させるためのフランジ21が設けられており、フランジに設けたボルト穴31により導波管と絶縁体23を固定する。また、絶縁体23の軸方向にマイクロ波27を送受するための送受信素子を対向配置した。第1導波管20側には第1送受信素子25を備え、第2導波管30側には第2送受信素子29を備える。また、絶縁体23内に第1送受信素子25及び第2送受信素子29から放射されたマイクロ波が絶縁体23の外部に漏洩するのを防止するためのシールド板26を備え、アース線22により大地24に接地する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロ波無線システムに関し、さらに詳しくは、導波管に被雷した雷サージ電流がマイクロ波無線機に入来しないように構成した導波管の構成技術に関するものである。
従来からマイクロ波無線システムにおいて、パラボラアンテナ等の空中線系からの雷サージ電流によりマイクロ波無線システムが損傷して通信が停止するといった災害が発生していた。この対策として、パラボラアンテナとマイクロ波無線機とを接続する導波管の一部から大地へアース線を設けて雷サージ電流を大地へ逃がすといった方策が採られていた。しかし、従来の落雷障害対策では雷サージ電流が全て大地に逃げず、雷サージ電流の一部はマイクロ波無線機内に浸入して装置を破壊するといった問題があった。
そこで、このような問題を解決する従来技術として特許文献1には、導波管を接続する部分に、マイクロ波は通過させるが、雷サージ電流は遮断する絶縁性シートを備えた耐雷用導波管について開示されている。図3は特許文献1に開示されている耐雷用導波管を使用したマイクロ波無線システムの概要を示す図である。このマイクロ波無線システム110は、鉄塔58に備えられたパラボラアンテナ52と、マイクロ波の送受信を行なうマイクロ波無線機60と、パラボラアンテナ52とマイクロ波無線機60とを接続してマイクロ波の伝送を司る導波管53と、を備えたマイクロ波無線システム110であって、導波管53の途中に導波管53に被雷した雷サージ電流を遮断する耐雷用導波管54を少なくとも1つ配設している。そして導波管53はアース線56により大地57に接地されている。
特許第2926000号
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、耐雷用導波管54の絶縁性シートの絶縁耐力に限界があるばかりでなく、絶縁性シートの厚み分しか沿面距離がとれないため、非常に大きな雷サージ電流の浸入まで防止できないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、導波管の途中にマイクロ波は通過させるが雷サージ電流は遮断する絶縁導波管を配設し、この絶縁導波管の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置することにより、大きな沿面距離を確保して絶縁耐力を増加すると共に、雷サージ電流がマイクロ波無線機に浸入することを阻止してマイクロ波無線機の破損を防止するマイクロ波無線システムを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、鉄塔に備えられたパラボラアンテナと、マイクロ波の送受信を行なうマイクロ波無線機と、前記パラボラアンテナと前記マイクロ波無線機とを接続してマイクロ波の伝送を司る導波管とを備えたマイクロ波無線システムにおいて、前記導波管の途中に該導波管に被雷した雷サージ電流を遮断する絶縁導波管を少なくとも1つ配設し、前記絶縁導波管の軸方向に前記マイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置したことを特徴とする。
マイクロ波無線システムのパラボラアンテナや導波管は、落雷による雷サージ電流から無線装置類を防護するために、アース線により大地に接地されている。しかし、全ての雷サージ電流が大地に流れるとは限らず、一部の雷サージ電流が導波管を介して無線装置内に浸入して装置を破壊することがある。そこで本発明では、導波管の途中に雷サージ電流を遮断する絶縁導波管を少なくとも1つ配設する。しかし、導波管の一部を絶縁材質により構成すると、マイクロ波が伝播しなくなるので、絶縁導波管の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置した。これにより、大きな沿面距離を確保しつつマイクロ波の伝送を可能として、雷サージ電流を確実に遮断することができる。
請求項2は、前記絶縁導波管内に前記送受信素子から放射されたマイクロ波が該絶縁導波管の外部に漏洩するのを防止するための遮蔽部を備えたことを特徴とする。
絶縁導波管の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置した場合、夫々の送受信素子の距離が短ければマイクロ波が外部に漏洩することは少ないが、沿面距離を確保するためには可能な限り絶縁導波管を大きくする必要がある。その結果、マイクロ波が絶縁導波管の外部に漏洩する確率が高くなる。そこで本発明では、マイクロ波が絶縁導波管の外部に漏洩しないように遮蔽部を備える。これにより、雷サージ電流を遮断しつつマイクロ波の漏洩を防止することができる。
請求項3は、前記遮蔽部は、前記絶縁導波管の内壁を覆うように配設された導体により構成されていることを特徴とする。
遮蔽部は一般に金属等の導体により構成されている。従って、マイクロ波を遮蔽するのであれば、絶縁導波管の外壁に備えても構わないが、外壁は同じ導体である導波管に近いため、遮蔽部を介して雷サージ電流が浸入する危険性がある。そこで本発明では、遮蔽部を絶縁導波管の内壁を覆うように配設する。これにより、マイクロ波の漏洩を防止しながら雷サージ電流の浸入を防ぐことができる。
請求項4は、前記遮蔽部は前記絶縁導波管の内壁に密着して構成されていることを特徴とする。
マイクロ波は波長が短いため、遮蔽するためには遮蔽部の厚みは薄くても構わない。そこで、例えば絶縁導波管の内壁に密着するように遮蔽部を貼り付けておくことにより、絶縁導波管と一体的に構成することができる。これにより、製造工程が簡略化でき、且つ絶縁導波管を小型に構成することができる。
請求項5は、前記遮蔽部は接地されていることを特徴とする。
漏洩したマイクロ波は遮蔽部に吸収されると渦電流によりエネルギを減衰させて遮蔽の効果を果たす。そのため、遮蔽だけを目的であれば遮蔽部を接地する必要はないが、接地しない場合は、電気的にフローティング状態のため安定しない。そこで本発明では、遮蔽部を大地に接地する。これにより、遮蔽部の電位を安定化させることができる。
請求項6は、前記対向配置した送受信素子間の間隔を前記導波管に直接被雷した場合でも前記雷サージ電流が前記マイクロ波無線機側の導波管に被雷しない距離とすることを特徴とする。
対向配置した送受信素子間の間隔は広いほど雷サージ電流に対する耐性が大きくなる。しかし、大きくするほどマイクロ波の減衰も大きくなるので、適度な距離に設定する必要がある。そこで本発明では、導波管に直接被雷した場合でも雷サージ電流がマイクロ波無線機側の導波管に被雷しない距離とする。これにより、雷サージ電流の耐性を最大限にしながら、マイクロ波の減衰を最小限に抑えることができる。
請求項7は、前記絶縁導波管を、可能な限り建物引き込み口付近に配置することを特徴とする。
本発明の最も重要な目的は、雷サージ電流がマイクロ波無線機に浸入することを防止して、マイクロ波無線機を破損から防護することである。つまり、パラボラアンテナに接続されている導波管に被雷した雷サージ電流は、絶縁導波管により遮断されて大地にアースされるが、マイクロ波無線機に接続された導波管に被雷した雷サージ電流は、マイクロ波無線機に浸入する虞があるので、極力その可能性を減らす構成にする必要がある。そこで本発明では、絶縁導波管を可能な限り建物引き込み口付近に配置し、建物内への雷サージの浸入を防ぐ。これにより、雷サージ電流がパラボラアンテナや導波管に被雷しても、雷サージ電流が直接マイクロ波無線機に浸入する確率を低減することができる。
請求項8は、前記送受信素子は、メタルレンズアンテナ、又は電磁ホーンアンテナであることを特徴とする。
本発明の送受信素子は比較的短い距離でマイクロ波の送受信を行なう。メタルレンズアンテナは、導波管の位相速度が自由空間の速度より大きい原理を応用して、電界に平行な金属板で凹型レンズを作って球面波がレンズを通過する間に波面を揃え、レンズ前面で平面波になって放射されるようにしたものである。また、電磁ホーンアンテナは、導波管内の電磁波が外に出るに従って管内波長がしだいに短くなり、また導波管のインピーダンスもしだいに自由空間に近づいていき、導波管と自由空間との整合作用をおこなう。これにより、絶縁導波管の大きさに応じて最適なアンテナを選択することができる。
請求項9は、前記絶縁導波管から見て前記パラボラアンテナに接続されている導波管を少なくとも接地することを特徴とする。
基本的に本発明の絶縁導波管は、マイクロ波無線機の近傍に配置される。その結果、絶縁導波管から見てパラボラアンテナに接続されている導波管の長さは必然的に長くなり、被雷の可能性が高くなる。そこで本発明では、その導波管に被雷した雷サージ電流を大地にアースするために導波管を接地する。これにより、導波管に被雷した雷サージ電流の多くを大地に逃がすことができる。
本発明によれば、導波管の途中に雷サージ電流を遮断する絶縁導波管を少なくとも1つ配設し、絶縁導波管の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置したので、大きな沿面距離を確保しつつマイクロ波の伝送を可能として、雷サージ電流を確実に遮断することができる。
また、漏洩したマイクロ波を遮蔽するために遮蔽部を備えるので、雷サージ電流を遮断しつつマイクロ波の漏洩を防止することができる。
また、遮蔽部を絶縁導波管の内壁を覆うように配設するので、マイクロ波の漏洩を防止しながら雷サージ電流の浸入を防ぐことができる。
また、絶縁導波管の内壁に密着するように遮蔽部を貼り付けておくことにより、絶縁導波管と一体的に構成することができるので、製造工程が簡略化でき、且つ絶縁導波管を小型に構成することができる。
また、遮蔽部を大地に接地するので、遮蔽部の電位を安定化させることができる。
また、導波管に直接被雷した場合でも雷サージ電流がマイクロ波無線機側の導波管に被雷しない距離とするので、雷サージ電流の耐性を最大限にしながら、マイクロ波の減衰を最小限に抑えることができる。
また、絶縁導波管を可能な限り建物引き込み口付近に配置するので、マイクロ波無線機に接続された導波管に被雷する可能性を低減することができる。
また、送受信素子としてメタルレンズアンテナ、又は電磁ホーンアンテナを使用するので、絶縁導波管の大きさに応じて最適なアンテナを選択することができる。
また、導波管に被雷した雷サージ電流を大地にアースするために導波管を接地するので、導波管に被雷した雷サージ電流の多くを大地に逃がすことができる。
本発明の実施形態に係るマイクロ波無線システムの構成を示す図である。 本発明に係る絶縁導波管の構成を示す図である。 特許文献1に開示されている耐雷用導波管を使用したマイクロ波無線システムの概要を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態に係るマイクロ波無線システムの構成を示す図である。このマイクロ波無線システム100は、鉄塔9に備えられたパラボラアンテナ2、7と、マイクロ波の送受信を行なうマイクロ波無線機15と、パラボラアンテナ2、7とマイクロ波無線機15とを接続してマイクロ波の伝送を司る導波管6、8と、を備えたマイクロ波無線システム100において、導波管6、8の途中に導波管6、8に被雷した雷サージ電流を遮断する絶縁導波管11を少なくとも1つずつ配設し、絶縁導波管11の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置した(詳細は後述する)。図1では、鉄塔9の頂上に2本の避雷針1を備え、避雷針1に落雷した雷サージ電流をアース線4を介して大地24に逃がす構成になっている。また、パラボラアンテナ2、7は夫々アース線3、3aで大地24に接地され、夫々のマイクロ波は導波管6、8を伝送して絶縁導波管11の一方に接続され、絶縁導波管11の他方から同じく導波管19、18を介して夫々のマイクロ波無線機15に接続される。また、絶縁導波管11に備えられた図示しない遮蔽部はアース線17により大地に接地される(詳細は後述する)。更に、パラボラアンテナ2、7に接続される導波管6、8は図示を省略するが夫々大地に接地されている。
即ち、マイクロ波無線システム100のパラボラアンテナ2、7や導波管6、8は、落雷による雷サージ電流からマイクロ波無線機15を防護するために、アース線により大地に接地されている。しかし、全ての雷サージ電流が大地に流れるとは限らず、一部の雷サージ電流が導波管18、19を介してマイクロ波無線機15内に浸入して装置を破壊することがある。そこで本実施形態では、導波管の途中に雷サージ電流を遮断する絶縁導波管11を少なくとも1つ配設する。しかし、導波管の一部を絶縁材質(例えば、フェノール樹脂等)により構成すると、マイクロ波が伝播しなくなるので、絶縁導波管11の軸方向にマイクロ波を送受するための送受信素子25、29(図2参照)を対向配置した。これにより、大きな沿面距離を確保しつつマイクロ波の伝送を可能として、雷サージ電流を確実に遮断することができる。
尚、絶縁導波管11を、可能な限り建物(局舎・通信機械室12)引き込み口付近に配置することが好ましい。即ち、本発明の最も重要な目的は、雷サージ電流がマイクロ波無線機15に浸入することを防止して、マイクロ波無線機15を破損から防護することである。つまり、パラボラアンテナ2、7に接続されている導波管6、8に被雷した雷サージ電流は、絶縁導波管11により遮断されて大地にアースされるが、マイクロ波無線機15に接続された導波管18、19に被雷した雷サージ電流は、マイクロ波無線機15に浸入する虞があるので、極力その可能性を減らす構成にする必要がある。そこで本実施形態では、絶縁導波管11を可能な限り建物引き込み口付近に配置する。これにより、マイクロ波無線機15に接続された導波管18、19に被雷する可能性を低減することができる。従って、絶縁導波管11を局舎・建物引き込み口付近に配置するのがよい。
また、絶縁導波管11から見てパラボラアンテナ2、7に接続されている導波管6、8を接地する。即ち、基本的に本発明の絶縁導波管11は、マイクロ波無線機15の近傍に配置される。その結果、絶縁導波管11から見てパラボラアンテナ2、7に接続されている導波管6、8の長さは必然的に長くなり、被雷の可能性が高くなる。そこで本実施形態では、その導波管6、8に被雷した雷サージ電流を大地にアースするために導波管6、8を接地する。これにより、導波管6、8に被雷した雷サージ電流の多くを大地に逃がすことができる。
図2は本発明に係る絶縁導波管の構成を示す図である。図2(a)は側断面図、図2(b)はA視から見た図である、この絶縁導波管11は、断面が矩形状の管体の絶縁体23と、漏洩マイクロ波を遮蔽するシールド板(遮蔽部)26と、絶縁体23の軸方向にマイクロ波を送受するための第1及び第2送受信素子25、29と、を備えて構成されている。
即ち、パラボラアンテナ側からの導波管を第1導波管20とし、マイクロ波無線機側からの導波管を第2導波管30とする。各導波管には絶縁体23に固定させるためのフランジ21が設けられており、フランジに設けたボルト穴31により導波管と絶縁体23を固定する。また、絶縁体23の軸方向にマイクロ波27を送受するための送受信素子を対向配置した。第1導波管20側には第1送受信素子25を備え、第2導波管30側には第2送受信素子29を備える。また、絶縁体23内に第1送受信素子25及び第2送受信素子29から放射されたマイクロ波27が絶縁体23の外部に漏洩するのを防止するためのシールド板(遮蔽部)26を備え、アース線22により大地24に接地する。
ここで本発明の絶縁導波管11の機能について説明する。例えば、受信動作の場合について説明する。パラボラアンテナ2から受信したマイクロ波は、第1の導波管20を伝播して第1送受信素子25に到達する。第1送受信素子25はメタルレンズアンテナ、又は電磁ホーンアンテナで構成されているので、第1送受信素子25の送受信面32からマイクロ波が放射され、絶縁体23内を伝播して第2送受信面28に到達する。そして第2送受信素子29により受信して、第2導波管30内を伝播してマイクロ波無線機15に入力される。また、第1送受信素子25から放射されたマイクロ波27が絶縁体23の外に漏洩するのを防止するために、シールド板26を備えている。この過程で例えば第1導波管に雷サージ電流が流れた場合、第1導波管と第2導波管は電気的に絶縁されているため、雷サージ電流はアース線33を介して大地24に流れる。その結果、第2導波管には雷サージ電流は流れることはない。
即ち、絶縁導波管11の軸方向にマイクロ波を送受するための第1送受信素子25及び第2送受信素子29を対向配置した場合、夫々の送受信素子の距離Lが短ければマイクロ波27が外部に漏洩することは少ないが、沿面距離を確保するためには可能な限り絶縁導波管11を大きくする必要がある。その結果、マイクロ波27が絶縁導波管11の外部に漏洩する可能性が大きくなる。そこで本実施形態では、この漏洩したマイクロ波を遮蔽するためにシールド板(遮蔽部)26を備える。これにより、雷サージ電流を遮断しつつマイクロ波27の漏洩を防止することができる。
尚、シールド板26は、絶縁体23の内壁を覆うように配設された導体(銅、アルミ等)により構成されている。即ち、シールド板26は一般に金属等の導体により構成されている。従って、マイクロ波27を遮蔽するのであれば、絶縁体23の外壁に備えても構わないが、外壁は同じ導体である導波管20、30に近いため、シールド板を介して雷サージ電流が浸入する危険性がある。そこで本実施形態では、シールド板26を絶縁体23の内壁を覆うように配設する。これにより、マイクロ波27の漏洩を防止しながら雷サージ電流の浸入を防ぐことができる。また、シールド板26は絶縁体23の内壁に密着して構成しても構わない。即ち、マイクロ波27を遮蔽するには、波長が短いのでシールド板26の厚みは薄くても構わない。そこで、例えば絶縁体23の内壁に密着するようにシールド部材を貼り付けておくことにより、絶縁体23と一体的に構成することができる。これにより、製造工程が簡略化でき、且つ絶縁導波管11を小型に構成することができる。そして、漏洩したマイクロ波はシールド板26に吸収されると渦電流によりエネルギが減衰するため、シールド板26を接地する必要はないが、接地しない場合は、電気的にフローティング状態のため安定しない。そこで本実施形態では、シールド板26をアース線22により大地24に接地する。これにより、シールド板26の電位を安定化させることができる。
また、第1送受信素子25と第2送受信素子29間の間隔Lを第1導波管20に直接被雷した場合でも雷サージ電流がマイクロ波無線機15側の第2導波管30に被雷しない距離とする。即ち、対向配置した送受信素子間の間隔Lは広いほど雷サージ電流に対する耐性が大きくなる。しかし、大きくするほどマイクロ波の減衰も大きくなるので、適度な距離に設定する必要がある。そこで本実施形態では、第1導波管20に直接被雷した場合でも雷サージ電流がマイクロ波無線機15側の第2導波管30に被雷しない距離とする。これにより、雷サージ電流の耐性を最大限にしながら、マイクロ波27の減衰を最小限に抑えることができる。
1 避雷針、2 パラボラアンテナ、3 アース線、4 アース線、6 導波管、7 パラボラアンテナ、8 導波管、9 鉄塔、10 同軸ケーブル、11 絶縁導波管、12 局舎・通信機械室、14 同軸避雷器、15 マイクロ波無線機、16 アース母線、17 アース線、18 導波管、19 導波管、20 第1導波管、21 フランジ、22 アース線、23 絶縁体、24 大地、25 第1送受信素子、26 シールド板、27 マイクロ波、28 送受信面、29 第2送受信素子、30 第2導波管、31 ボルト穴、32 送受信面、33 アース線、100、110 マイクロ波無線システム

Claims (9)

  1. 鉄塔に備えられたパラボラアンテナと、マイクロ波の送受信を行なうマイクロ波無線機と、前記パラボラアンテナと前記マイクロ波無線機とを接続してマイクロ波の伝送を司る導波管と、を備えたマイクロ波無線システムにおいて、
    前記導波管の途中に該導波管に被雷した雷サージ電流を遮断する絶縁導波管を少なくとも1つ配設し、
    前記絶縁導波管の軸方向に前記マイクロ波を送受するための送受信素子を対向配置したことを特徴とするマイクロ波無線システム。
  2. 前記絶縁導波管内に前記送受信素子から放射されたマイクロ波が該絶縁導波管の外部に漏洩するのを防止するための遮蔽部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無線システム。
  3. 前記遮蔽部は、前記絶縁導波管の内壁を覆うように配設された導体により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロ波無線システム。
  4. 前記遮蔽部は前記絶縁導波管の内壁に密着して構成されていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロ波無線システム。
  5. 前記遮蔽部は接地されていることを特徴とする請求項2、3又は4に記載のマイクロ波無線システム。
  6. 前記対向配置した送受信素子間の間隔を前記導波管に直接被雷した場合でも前記雷サージ電流が前記マイクロ波無線機側の導波管に被雷しない距離とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロ波無線システム。
  7. 前記絶縁導波管を、可能な限り建物引き込み口付近に配置することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のマイクロ波無線システム。
  8. 前記送受信素子は、メタルレンズアンテナ、又は電磁ホーンアンテナであることを特徴とする請求項1、2又は6に記載のマイクロ波無線システム。
  9. 前記絶縁導波管から見て前記パラボラアンテナに接続されている導波管を少なくとも接地することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のマイクロ波無線システム。
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