JP2011000183A - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011000183A
JP2011000183A JP2009143488A JP2009143488A JP2011000183A JP 2011000183 A JP2011000183 A JP 2011000183A JP 2009143488 A JP2009143488 A JP 2009143488A JP 2009143488 A JP2009143488 A JP 2009143488A JP 2011000183 A JP2011000183 A JP 2011000183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
syringe
hydraulic cylinder
power
side hydraulic
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009143488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yokichi Ono
曜吉 大野
Keiko Hirakawa
慶子 平川
Tomohiko Masuno
智彦 増野
Kakuo Sato
格夫 佐藤
Hideyuki Morikawa
秀行 森川
Hideki Muraki
秀樹 村木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uniflows Co Ltd
Nippon Medical School Foundation
Original Assignee
Uniflows Co Ltd
Nippon Medical School Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uniflows Co Ltd, Nippon Medical School Foundation filed Critical Uniflows Co Ltd
Priority to JP2009143488A priority Critical patent/JP2011000183A/ja
Publication of JP2011000183A publication Critical patent/JP2011000183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 シリンジ部をMRI装置の磁場環境に置いても磁場を乱したり電気ノイズを与えることがなく、しかも簡単かつ高精度に制御できる薬液注入装置を提供する。
【解決手段】 シリンジ部は、薬液注入用のシリンジ10と、これを駆動する液圧シリンダ20とを含んで構成され、非磁性体で作られ、磁場環境に設置する。動力部は、動力発生用のモータ40と、これにより駆動される液圧シリンダ50とを含んで構成され、非磁場環境に設置する。シリンジ側液圧シリンダ20と動力側液圧シリンダ50は、同一寸法の複動形とする。シリンジ側液圧シリンダ20の一方の液圧室A1と、動力側液圧シリンダ50の一方の液圧室A2とを、第1の配管81でつなぎ、シリンジ側液圧シリンダ20の他方の液圧室B1と、動力側液圧シリンダ50の他方の液圧室B2とを、第2の配管82でつなぐ。そして、それぞれに、非磁性液体を充填して、外部から密閉する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの磁場環境において、磁場の影響を受けず、また磁場を乱すことなく使用できる、シリンジ方式の薬液注入装置に関する。
医療分野において、患者や動物に薬液を注入することがよく行われる。薬液注入の方式には、重力落下方式と、フィンガー方式ポンプ(輸液ポンプ)やシリンジ方式ポンプを用いる方式とがあるが、重力落下方式は、正確な注入速度の制御や液量の制御が困難である。また、フィンガー方式ポンプより少量でより正確な薬液注入を必要とする場合は、シリンジ方式ポンプがよく用いられる。
MRI診断においても、画像強調造影剤を含む薬液の注入がよく行われる。しかし、一般的な注入用のポンプは、磁性体のモータ等を使用しているので、強磁場環境のMRI装置に近づけると、ポンプが強い力で引き寄せられ、危険である。また、ポンプの磁性体は、MRI装置の磁場を乱し、ポンプの電場は、MRI装置の検出信号に電気ノイズを与えるので、MRI装置の近くに設置できない。従って、遠く(MRI磁場環境外)から注入針のホースを伸ばして薬液を注入することになり、ホースが長くなる分、薬液量の無駄が多くなる。
従って、フィンガー方式ポンプ(輸液ポンプ)より少量でより正確な注入を必要とするシリンジ方式ポンプにおいて、シリンジ部を強磁場環境(例えばMRI装置内の患者の真横)に置いてもMRI装置の磁場に引き寄せられたり、MRI装置の磁場を乱したりすることがなく、また薬液量の無駄が少なく、しかも応答速度の良い小型の操作性の良いポンプが求められていた。
特許文献1、2には、磁場環境で使用するためのシリンジ方式ポンプとして、全体を非磁性体で構成し、駆動用のモータとして、磁気モータ以外の磁場を発生しないモータ、例えば超音波モータを用いたものが開示されている。
しかし、注入用のポンプをMRI装置内に置いてもMRI信号に悪影響を与えず、MRI装置の高画質撮影を保証するには、シリンジ部を非磁性にし、電気部品を完全に無くす必要がある。
この点、特許文献1、2に記載のポンプは、非磁性でMRI装置の磁場に引き寄せられたりMRI装置の磁場を乱したりすることは少ないが、ポンプの電場は、MRI装置の検出信号に電気ノイズを与えるので、MRI装置の近く、ましてやMRI装置内には設置できない。
一方、特許文献3には、薬液注入用のシリンジとこれを駆動するシリンジ側液圧シリンダとを磁場環境に設置し、動力発生用のモータ(送液ポンプ駆動用のモータ)とこれにより駆動される動力側液圧シリンダとを非磁場環境に設置し、前記動力側液圧シリンダの液圧室と前記シリンジ側液圧シリンダの液圧室とを配管でつなぎ、前記動力側液圧シリンダにより発生させた液圧を前記シリンジ側液圧シリンダに伝達することで、非磁場環境のモータで磁場環境のシリンジを駆動するシステムが開示されている。
特公平7−67490号公報(特許第2140913号) 特開2003−290348号公報 特表2008−510498号公報
しかしながら、特許文献3に記載の注入システムは、シリンジ部にシリンジの位置を検出するセンサを備え、動力部には圧力発生装置として送液ポンプを使用し、圧力モニタ用として圧力センサ、流量モニタ用として体積流量計、液の流れの比率を制御する比例弁、液の塵を取り除くフィルタ、液の圧力を一定に保つ蓄圧器等、多くの要素で構成されており、複雑で大型のシステムである。
本発明は、このような実状に鑑み、シリンジ部をMRI装置の磁場環境に置いてもMRI装置の磁場に引き寄せられたり、MRI装置の磁場を乱したりすることがなく、またMRI装置の検出信号に電気ノイズを与えることもなく、MRI装置にて高画質撮影を行えるように、シリンジ部と動力部とを分離して液圧配管でつなぐ方式を採用する一方、構成要素を簡素化できるようにして、簡単かつ高精度に制御できるようにした薬液注入装置を提供する。
本発明に係る薬液注入装置は、薬液注入用のシリンジ、及び、液圧を受けてストロークし前記シリンジを駆動するシリンジ側液圧シリンダを含んで構成され、非磁性体で作られ、磁場環境に設置して使用するシリンジ部と、動力発生用のモータ、及び、前記モータの動力を受けてストロークし液圧を発生させる動力側液圧シリンダを含んで構成され、非磁場環境に設置して使用する動力部と、前記動力側液圧シリンダの液圧室と前記シリンジ側液圧シリンダの液圧室とをつなぎ、前記動力側液圧シリンダにより発生させた液圧を前記シリンジ側液圧シリンダに伝達する配管と、を備える。
そして、前記シリンジ側液圧シリンダと前記動力側液圧シリンダは、同一寸法の複動形液圧シリンダとする。
そして、前記シリンジ側液圧シリンダの一方の液圧室と、前記動力側液圧シリンダの一方の液圧室とを、第1の配管でつなぎ、非磁性液体を充填して、外部から密閉する。また、前記シリンジ側液圧シリンダの他方の液圧室と、前記動力側液圧シリンダの他方の液圧室とを、第2の配管でつなぎ、非磁性液体を充填して、外部から密閉する。
本発明によれば、薬液注入用のシリンジ部を動力部から分離して完全にハイドロニューマチックコントロールすることにより、非磁性で電気部品を無くすことを可能とし、強磁場環境で使用できる。
また、シリンジ側液圧シリンダと動力側液圧シリンダとを同一寸法の複動形として、2本の配管でつなぎ、それぞれを完全密閉することで、送液ポンプを用いる方式(特許文献3)に比べ、構成要素を非常に簡単にし、高精度に制御できるようになる。
本発明の一実施形態に係る薬液注入装置におけるシリンジ部の上面図 図1のシリンジ部の側面図 同上の薬液注入装置における動力部の上面図 図3の動力部の側面図 シリンジ部及び動力部を含む薬液注入装置全体の構成図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る薬液注入装置は、MRI装置近傍の磁場環境に設置される図1及び図2に示すシリンジ部と、MRI装置から離れた非磁場環境に設置される図3及び図4に示す動力部とを含んで構成され、これらが図5に示すように2本の液圧配管で接続される。
図5はシリンジ部及び動力部の各一部を断面にして詳細構造(各液圧室と液圧室間の配管等)を示しており、以下、主にこの図5を参照して構成及び動作を説明する。
〔シリンジ部の説明〕
シリンジ部は、薬液注入用のシリンジ10と、シリンジ10を駆動するシリンジ側液圧シリンダ(油圧シリンダ)20と、を含んで構成される。
シリンジ10は、薬液を吸入・保持し、これを吐出して患者に注入するもので、シリンジシリンダ11とシリンジピストン12とからなり、シリンジシリンダ11先端開口部のルアーロック部にホース(図示せず)を介して注入針(図示せず)が繋がり、注入時に患者に接続する。
シリンジ側液圧シリンダ20は、作動液(一般には作動油)の液圧(油圧)を受けてストロークするもので、シリンダパイプ21と、シリンダパイプ21内に摺動自在に挿入されたピストン22と、ピストン22に一体的に連結されてシリンダパイプ21の先端部を貫通して突出するピストンロッド23とを備える。
この液圧シリンダ20は、ピストン22の両側の室A1、B1に液圧を供給することができる複動形であり、室A1又は室B1に液圧の供給を受けてピストン22及びピストンロッド23がストロークする。尚、ピストン22の摺動面にはピストンシール24が装着され、ピストンロッド23の貫通部にはロッドシール25が装着される。
シリンジ部は、更に、シリンジ10とシリンジ側液圧シリンダ20との間に、これらを保持しシリンジ側液圧シリンダ20のピストン22及びピストンロッド23の動きをシリンジ10のピストン12に伝える部材(30〜35)を含んで構成される。
支持体30は、その一端部にシリンジホルダ31を備え、他端部にシリンダ取付パネル32を備える。
また、シリンジホルダ31とシリンダ取付パネル32との間には、複数本の棒状のスライダガイド33が互いに平行に差し渡されて固定される。そして、これらのスライダガイド33にはその軸方向に摺動可能にスライダ34が取付けられる。
ここにおいて、シリンジ側液圧シリンダ20は、そのシリンダパイプ21の先端部がシリンダ取付パネル32に取付ナット35で固定され、ピストンロッド23の先端部がスライダ34に連結固定される。従って、スライダ34はピストンロッド23に従動する。
シリンジ10は、そのシリンダ11の後端側の鍔部11aがシリンジホルダ31の溝部に嵌合状態で保持され、ピストン12の後端側の鍔部12aがスライダ34の溝部に嵌合状態で保持される。従って、シリンジ10は着脱可能に保持されており、シリンジ10のピストン12はスライダ34に従動する。
上記シリンジ10、シリンジ側液圧シリンダ20、及びこれらを支持、連結する部材を含むシリンジ部の構成部品(10〜35)は、すべて非磁性体(非磁性樹脂、非磁性金属等)で作られている。
〔動力部の説明〕
動力部は、動力発生用のモータ40と、このモータ40により駆動される動力側液圧シリンダ(油圧シリンダ)50と、を含んで構成される。
モータ40は、ステータコイル41と、ステータコイル41内で回転するロータ42と、ロータ42を支持して一体に回転する回転軸43と、回転軸43を回転自在に支持する軸受44などから構成され、逆転可能である。尚、モータ40はステッピングモータとするのが好ましいが、サーボモータ等を使用してもよい。
動力側液圧シリンダ50は、モータ40の動力を受けてストロークし液圧を発生させるもので、シリンジ側液圧シリンダ20と同様、シリンダパイプ51と、シリンダパイプ51内に摺動自在に挿入されたピストン52と、ピストン52に一体的に連結されてシリンダパイプ51の先端部を貫通して突出するピストンロッド53とを備える。
この液圧シリンダ50も、ピストン52の両側に室A2、B2を有する複動形であり、ピストン52のストローク方向により室A2又は室B2に液圧を発生させる。尚、ピストン52の摺動面にはピストンシール54が装着され、ピストンロッド53の貫通部にはロッドシール55が装着される。
動力部は、更に、モータ40と動力側液圧シリンダ50との間に、これらを保持しモータ40の回転を液圧シリンダ50(そのピストンロッド53)のストロークに変換する部材(60〜67)を含んで構成される。
支持体60は、その一端部にモータ取付パネル61を備え、他端部にシリンダ取付パネル62を備える。
また、モータ取付パネル61とシリンダ取付パネル62との間には、複数本の棒状のスライダガイド63が互いに平行に差し渡されて固定される。そして、これらのスライダガイド63にはその軸方向に摺動可能にスライダ64が取付けられる。
ここにおいて、モータ40は、そのハウジングがスペーサ45を介してシリンダ取付パネル61に固定される。
また、モータ40の回転軸43は、中空のナット軸であり、これに送りねじ66が螺合される。そして、送りねじ66はシリンダ取付パネル61を貫通して延び、スライダ64に送りねじ止具67で固定される。従って、送りねじ66は、スライダ64に固定され、スライダガイド63で回転を止められているので、モータ40の回転軸(ナット軸)43の回転により、軸方向に移動して、スライダ64を摺動させる。従って、スライダ64は、モータ40の回転方向に応じ、送りねじ66と共にその軸線方向(左右方向)に移動する。
動力側液圧シリンダ50は、そのシリンダパイプ51の先端部がシリンダ取付パネル62に取付ナット65で固定され、ピストンロッド53の先端部がスライダ64に固定される。従って、動力側液圧シリンダ50のピストン52はピストンロッド53を介してスライダ64に従動する。
動力部は、更に、モータ40を制御するコントローラ70を含んで構成される。コントローラ70は、図5にはブラックボックスで示すが、実際には図3及び図4からわかるように、動力部の液圧シリンダ50以外を覆うカバー上の各種操作ボタンとカバー内の回路部品とから構成されており、これらのボタン操作に基づいて、モータ40に対し回転指令を行う。
〔配管の説明〕
MRI装置近傍の磁場環境に設置されるシリンジ部と、MRI装置から離れた非磁場環境に設置される動力部は、非磁性体で作られた液圧配管81、82で接続する。
すなわち、シリンジ側液圧シリンダ20の一方の液圧室A1と、動力側液圧シリンダ50の一方の液圧室A2とを第1の配管81で接続し、これらの内部に非磁性液体(非磁性オイル)を充填して、外部から密閉する。
また、シリンジ側液圧シリンダ20の他方の液圧室B1と、動力側液圧シリンダ50の他方の液圧室B2とを第2の配管82で接続し、これらの内部にも非磁性液体(非磁性オイル)を充填して、外部から密閉する。
尚、液圧室A1、A2は、ピストンロッド23、53の非突出側、液圧室B1、B2はピストンロッド23、53の突出側とした。
ここにおいて、シリンジ側液圧シリンダ20と動力側液圧シリンダ50は、図5において逆向きに配置されているだけで、構造的には同一であり、その構成部品(シリンダパイプ21、51、シリンジピストン22、52、及び、ピストンロッド23、53)は同一寸法で形成されている。
〔基本動作の説明〕
基本動作について説明する。
モータ40のロータ42の回転により回転軸(ナット軸)43を回転させると、これに螺合している送りねじ66は、スライダ64に固定されていて、スライダガイド63により回転を止められているので、軸方向に移動し、同方向にスライダ64を移動させる。スライダ64の移動により、ピストンロッド53を介して動力側シリンダ50のピストン52を移動させる。
そして、モータ40のロータ42の回転方向により、動力側液圧シリンダ50のピストン52の移動方向が変化する。
例えば、モータ40のロータ42を右回転すると、動力側液圧シリンダ50のピストン52が図5で右方へ移動する。すると、動力側液圧ピストン50のピストン52は、液圧室B2内の非磁性液体を、配管82を介して、シリンジ側液圧シリンダ20の液圧室B1へ送る。シリンジ側液圧シリンダ20の液圧室B1に入った液体は、ピストン22を右方へ押し、液圧室A1内の非磁性液体は、配管81を介して、動力側液圧シリンダ50の液圧室A2に戻る。
このときのシリンジ側液圧シリンダ20のピストン22の右方への動きは、ピストンロッド23を介してスライダ34に伝えられ、スライダ34に保持されたシリンジピストン12を右方へ引き、シリンジシリンダ11の容積を増大させる。これにより、シリンジ10への薬液の吸入が可能となる。
逆に、モータ40のロータ42を左回転すると、動力側液圧シリンダ50のピストン52が図5で左方へ移動する。すると、動力側液圧ピストン50のピストン52は、液圧室A2内の非磁性液体を、配管81を介して、シリンジ側液圧シリンダ20の液圧室A1へ送る。シリンジ側液圧シリンダ20の液圧室A1に入った液体は、ピストン22を左方へ押し、液圧室B1内の非磁性液体は、配管82を介して、動力側液圧シリンダ50の液圧室B2に戻る。
このときのシリンジ側液圧シリンダ20のピストン22の左方への動きは、ピストンロッド23を介してスライダ34に伝えられ、スライダ34に保持されたシリンジピストン12を左方へ押し、シリンジシリンダ11の容積を減少させる。これにより、シリンジ10からの薬液の吐出(患者への注入)が可能となる。
〔詳細動作の説明〕
モータ40としてステッピングモータを使用する場合について、より詳細に一連の動作を説明する。
動力側液圧シリンダ50のピストン52がシリンダパイプ51の左端に位置する時に、ONとなるように、原点センサ(図示せず)を設置しておく。具体的には、原点センサは、シリンダ取付パネル62に取付けられ、スライダ64に取付けられたシャッター(図示せず)によりONとなる。また、原点センサがONの時、シリンジ10のピストン12がシリンダ11の左端に位置し、シリンジ側液圧シリンダ20のピストン22もシリンダパイプ21の左端に位置するように設定しておく。
先ず、原点位置の確認をする。原点センサがOFFの時は、モータ40のロータ42を左回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を左方へ移動させ、原点センサがONになった位置を原点とする。
原点センサが初めからONの時は、モータ40のロータ42を右回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を右方へ移動させることで、原点センサを一旦OFFにし、次にモータ40のロータ42を左回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を左方へ移動させ、原点センサがONになった位置を原点とする。
次に、シリンジ10への薬液の吸入を行う。注入針(図示せず)を薬液の瓶等に接続した状態で、モータ40のロータ42を右回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を右方へ移動させ、これによる液圧変化で、シリンジ側液圧シリンダ20のピストン22を右方へ移動させ、シリンジ10のピストン12を右方へ移動させる。これにより、シリンジ10のシリンダ11内に薬液を吸入する。
次に、空気抜きを行う。注入針(図示せず)を薬液の瓶等から外し上向きにした状態で、モータ40のロータ42を左回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を左方へ移動させ、これによる液圧変化で、シリンジ側液圧シリンダ20のピストン22を左方へ移動させ、シリンジ10のピストン12を左方へ移動させる。これにより、シリンジ10のシリンダ11内及びこれに接続するホースと注入針内の空気を抜く。
次に、患者への薬液の注入を行う。注入針を患者に接続して、モータ40のロータ42を左回転して、動力側液圧シリンダ50のピストン52を左方へ移動させ、これによる液圧変化で、シリンジ側液圧シリンダ20のピストン22を左方へ移動させ、シリンジ10のピストン12を左方へ移動させる。これにより、シリンジ10のシリンダ11内の薬液を押出して、患者に注入する。
ここで、所定流速で所定量薬液を注入するが、モータ40としてのステッピングモータは、モータに与えるパルスに正確に応答するので、コントローラ80により、薬液の注入量(吐出量)はパルス数で、流速はパルス速度で正確にかつ簡単に制御できる。
〔実施形態の効果〕
本実施形態によれば、フィンガー式ポンプより少量でより正確な薬液注入を必要とするシリンジ方式ポンプ(シリンジ方式の薬液注入装置)において、患者に薬液を注入するシリンジ部を完全にハイドロニューマチックコントロールすることにより、非磁性で電気部品を無くすことを可能とし、強磁場環境で使用できる。
従って、シリンジ部をMRI装置の強磁場環境(例えばMRI装置内の患者の真横)に置いてもMRI装置の磁場に引き寄せられたり、MRI装置の磁場を乱したりすることがなく、またMRI装置の検出信号に電気ノイズを与えることもない。従って、MRI信号に悪影響を与えず、MRI装置の高画質撮影を保証できる。また、シリンジ部を患者に近づけることができ、注入針のホースを短くすることができるので、その分、薬液量の無駄がない。
また、互いに同一寸法の複動形のシリンジ側液圧シリンダ20の各液圧室と複動形の動力側液圧シリンダ50の各液圧室とを2本の配管81、82でつなぎ、それぞれを完全密閉することで、送液ポンプを用いる方式(特許文献3)に比べ構成要素を非常に簡単にし、高精度な制御が可能となる。従って、応答性が良く、小型で、操作性が良く、メンテナンスも容易な薬液注入装置を提供できる。
このように、小型で高性能で安価にできる薬液注入装置は、安全で、MRI装置の高画質撮影を可能にし、患者の高度医療を受ける権利を保証し、簡単な操作性とメンテナンスは医療従事者の負担を軽減できる。また、小型で設置場所を取らないので医療現場の作業性をよくする。
また、本実施形態によれば、非磁場環境に設置される動力部に、モータ40を制御するコントローラ70を含む構成とすることにより、制御性、操作性を向上できる。
また、本実施形態によれば、モータ40として、ステッピングモータを使用することにより、ステップモータはモータに与えるパルスに正確に応答するので、パルス数及びパルス速度の制御により、薬液の注入量及び注入速度を正確かつ簡単に制御できる。
10 シリンジ
11 シリンジシリンダ
11a 鍔部
12 シリンジピストン
12a 鍔部
20 シリンジ側液圧シリンダ
21 シリンダパイプ
22 ピストン
23 ピストンロッド
24 ピストンシール
25 ロッドシール
30 支持体
31 シリンジホルダ
32 シリンダ取付パネル
33 スライダガイド
34 スライダ
35 取付ナット
40 モータ
41 ステータコイル
42 ロータ
43 回転軸
44 軸受
45 スペーサ
51 動力側液圧シリンダ
52 シリンダパイプ
52 ピストン
53 ピストンロッド
54 ピストンシール
55 ロッドシール
60 支持体
61 モータ取付パネル
62 シリンダ取付パネル
63 スライダガイド
64 スライダ
65 取付ナット
66 送りねじ
67 送りねじ止具
70 コントローラ
81 第1の配管
82 第2の配管
A1、B1 シリンジ側液圧シリンダの液圧室
A2、B2 動力側液圧シリンダの液圧室

Claims (3)

  1. 薬液注入用のシリンジ、及び、液圧を受けてストロークし前記シリンジを駆動するシリンジ側液圧シリンダを含んで構成され、非磁性体で作られ、磁場環境に設置して使用するシリンジ部と、
    動力発生用のモータ、及び、前記モータの動力を受けてストロークし液圧を発生させる動力側液圧シリンダを含んで構成され、非磁場環境に設置して使用する動力部と、
    前記動力側液圧シリンダの液圧室と前記シリンジ側液圧シリンダの液圧室とをつなぎ、前記動力側液圧シリンダにより発生させた液圧を前記シリンジ側液圧シリンダに伝達する配管と、
    を備える薬液注入装置において、
    前記シリンジ側液圧シリンダと前記動力側液圧シリンダは、同一寸法の複動形液圧シリンダとし、
    前記シリンジ側液圧シリンダの一方の液圧室と、前記動力側液圧シリンダの一方の液圧室とを、第1の配管でつなぎ、非磁性液体を充填して、外部から密閉し、
    前記シリンジ側液圧シリンダの他方の液圧室と、前記動力側液圧シリンダの他方の液圧室とを、第2の配管でつなぎ、非磁性液体を充填して、外部から密閉したことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 前記動力部は、前記モータを制御するコントローラを更に含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  3. 前記モータは、ステッピングモータであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薬液供給装置。
JP2009143488A 2009-06-16 2009-06-16 薬液注入装置 Pending JP2011000183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009143488A JP2011000183A (ja) 2009-06-16 2009-06-16 薬液注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009143488A JP2011000183A (ja) 2009-06-16 2009-06-16 薬液注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011000183A true JP2011000183A (ja) 2011-01-06

Family

ID=43558665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009143488A Pending JP2011000183A (ja) 2009-06-16 2009-06-16 薬液注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011000183A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0767490B2 (ja) * 1991-05-14 1995-07-26 株式会社根本杏林堂 医療用注入機器
JP2001321437A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 自動注射器
US20020115933A1 (en) * 2001-02-14 2002-08-22 Douglas Duchon Fluid injector system
JP2008510498A (ja) * 2004-06-24 2008-04-10 イー−ゼット−イーエム,インク. 液圧注入システム及び注入方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0767490B2 (ja) * 1991-05-14 1995-07-26 株式会社根本杏林堂 医療用注入機器
JP2001321437A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 自動注射器
US20020115933A1 (en) * 2001-02-14 2002-08-22 Douglas Duchon Fluid injector system
JP2008510498A (ja) * 2004-06-24 2008-04-10 イー−ゼット−イーエム,インク. 液圧注入システム及び注入方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5829023B2 (ja) 流体駆動医用注射器
US10543312B2 (en) Fluid delivery system and method of fluid delivery to a patient
JP4769196B2 (ja) コントローラ装置
WO2002064194A9 (en) Fluid injector system
JPH0767490B2 (ja) 医療用注入機器
WO2016183342A1 (en) High accuracy syringe pumps
US20110251481A1 (en) Piezoelectrically-Driven Power Injector
JP2011000183A (ja) 薬液注入装置
JP5468456B2 (ja) 薬液注入装置
ES2680344T3 (es) Inyector con sistema de motor piezoeléctrico con ajuste de la forma de onda
EP3021813B1 (en) Cartridge-based in-bore infuser
JP5027888B2 (ja) 薬液注入装置の動作確認装置
JP2003290348A (ja) Mri対応注入装置
JP2018122034A (ja) シリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130730