JP2010541114A - データセットのボリュームレンダリングのための方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
Description
−関心構造上のユーザにより選択された位置と、
−1つ又は複数の第2のパラメータと、
によって与えられる情報のみから、選択された関心構造の良好なボリュームビューのためのビューポートパラメータ、すなわち第1のパラメータを導出するための手法に基づき、ここで第2のパラメータは、それぞれ、物体、関心構造、現在表示されているスライスビュー又はその関心構造の1つ又は複数の過去のボリュームレンダリングの特性から自動的に推定することができる。
−表示されるボリュームレンダリングにおいて関心構造を見るときの基点となる視点と、
−表示されるボリュームレンダリングにおいて関心構造を見る方向である視線方向と、
−少なくとも1つのクリッピング面であって、各クリッピング面が関心構造を第1の領域と第2の領域とに分け、ここでクリッピング面の第1の領域にある関心構造のディテールはボリュームレンダリングに表示されるが、一方、クリッピング面の第2の領域にある関心構造のディテールはボリュームレンダリングに表示されず、ここで少なくとも1つのクリッピング面は好ましくは、視線方向と整列した平面的なクリッピング平面である、クリッピング面と、
−表示されるボリュームレンダリングにおける関心構造のサイズを特徴付けるボリュームズーム倍率と、
のうちの少なくとも1つを含む。
図11は、本発明に係るデータセットのボリュームレンダリング用装置10の例の概略図を示す。医学的データセット18が、医用イメージングシステム19、例えばX線装置又はCT装置によって生成され、装置10に送られる。
−ピッキング点(すなわち、ユーザにより選択された位置):ユーザがスライス12上で位置をピッキングしたところの位置により、描出される構造のボリューム位置が決定される。
−スライスビューのズーム:スライスビュー12のズームは、対象とする解剖学的構造のサイズについての指標となる。全ての第1のパラメータを自動的に設定するため、このズーム倍率を考慮してボリュームビュー17のズームが調節される。
−患者の向き:走査した医学的データは、その医学的データが取得されたときの患者の位置及び向きに関する情報を含む。実行された手順に関する知識を考慮して、好ましい視線方向を概略的に推定することが可能である。
−視点履歴:最後の視点が、次の視点を選択する際のパラメータとして使用される。つまりこれは、最後の視点が他のパラメータを妨害しないならば、システムは最後の視点に近い良好な視点を探し出そうとすることを意味する。
−局所形状推定:ピッキングされた構造の局所形状が、局所的なセグメンテーションに基づき推定される。3つの主要な形状−ライン、シート及び斑点が構造に割り当てられ、視点選択のためのパラメータとして利用される。
−可視性:別のパラメータは、ピッキングされた構造の可視性である。可視性を計算するため、ピッキングされた位置から一定数の視点に投影線が投影され、遮蔽構造に関して分析される。
視点及び視線方向を設定するために、ビューイング球体の概念が用いられる。基本的に、シーンを包含する球体の表面上の任意の点に仮想カメラを配置することができる。カメラをこの球体上で動かすには、典型的には回転操作が行われる。加えて、カメラの視線方向は、シーンにおいてカメラがどの場所に焦点を合わせるかを定義する。カメラを、球体上のその位置に垂直な表面に沿って動かすことにより、ズームを実現することができる。
第2のパラメータは、球体の形状に直接映像化(符号化)しなければならないため、ビューイング球体をパラメータ化するための方法が必要となる。加えて、このパラメータ化は、個々の球体を合成するための演算子を適用可能でなければならないことを考慮に入れ、効率的に格納されなければならない。球体の好都合なパラメータ化は、極座標により実現することができる。この系では、球体の各点を、極角と方位角とを表すΘ及びφ、並びにその径方向距離rによって特徴付けることができる。極角は正のz軸から始まって0〜180°の範囲をとり、xy平面にある方位角は、正のx軸から始まって0〜360°の範囲をとる。このパラメータ化により、いくつかの変換及び演算を非常に効率的に計算することができる。非特許文献17、非特許文献18。
コンピュータグラフィックスにおける周知の難題は、テクスチャマップを球体に適用する問題である。単純な手法は、幅が高さの2倍の単一の矩形テクスチャを使用することにより、直接的な緯度−経度マッピングを球体上に実行する。いわゆるuvマッピングでは、uが赤道にわたり、vが両極間の範囲に及ぶ。これは直接的なマッピングであり、極領域に向かうほどサンプリングが多くなるという欠点を有する。球体テクスチャの代替としては、立方体、オムニテクト(omnitect)、正二十面体及び八面体マッピングがある。非特許文献19。
視点の品質を示すことの一般的な着想は、ビューイング球体の事前の変形である。径方向距離が大きい球体表面上の位置が、良好な視点に相当する。球体の適切な変形を実現するため、フォン照明モデルがアナロジーとして役立つ。このモデルでは、半球体が拡散反射強度に相当し、鏡面反射強度を示すバンプを伴う。鏡面反射ハイライトのフォンモデルが、以下の方程式1による、球体表面上のある点における半径rの計算に適している:
r=a・(n・v)mw、 (1)
式中、aはバンプの高さを制御する定数であり、nは球体上の特定の点における表面法線であり、vは良好な視点における表面法線であり、mwはバンプの幅を制御する。この式を僅かに変化させると、視点選択に使用されるほとんどの第2のパラメータについての変形球体を生成することができる。
良好な視点の選択プロセスにおいて難題となる部分は、関連性のあるパラメータの特定である。種々のタイプの医学的ボリュームデータに有効な汎用的な解決策については、第2のパラメータの定義が重要である。患者の向き、視点履歴、構造の局所形状及びその可視性が、視点選択に高度に関連性を有することが分かった。ビューイング球体を変形させると、これらの第2のパラメータの各々についての視点品質が映像化(符号化)される。
変形ビューイング球体を構築するために最初に利用される第2のパラメータは、患者の向きである。検査のタイプに従い、一般に好ましい視線方向が存在する。この場合、頭−足方向の軸が、好ましい視点を導出するための概略的な推定として役立つ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
for 経度の各線lon do
vを緯度90°における表面法線に設定する
for lonのパラメータ化された各点p do
nをpにおける表面法線に設定する
方程式1により、この点における半径を計算する
end for
end for
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
良好な視点の選択は、ユーザに意図したビューを提供するための種々の第2のパラメータに基づく。推定されたユーザ要求に基づきシステムが特定のビューを選択すると、現在の視点もまた次の視点の品質の推定に考慮される。特に、2つの逐次的なピッキングについて視点が大きく移動することは、可能であれば回避されるべきである。これは、ピッキングされた構造について現在の視点に近い良好な視点がある場合、その視点が、ビューイング球体上でさらに離れて位置する他の視点より好ましいことを意味する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
vを最後の視点の表面法線に設定する
for パラメータ化球体の各点p do
nをpにおける表面法線に設定する
if ドット(v,n)>0 then
方程式1により、pにおける半径を計算する
else
半径を1に設定する
end if
end for
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
視点選択に重要な別の第2のパラメータは、関心構造(SOI)の局所形状である。ピッキングされた点が例えば血管の一部である場合、良好な視点はこの血管の経路を示し、且つ血管を横断しない。高速の局所的なセグメンテーション及び主成分分析(PCA)により、データ値から形状情報を局所的に導出することができる。シード点として機能するピッキングしたデータ点の近傍32×32×32において、領域拡張が実行される。ピッキング点及びその近傍におけるスカラー値の分布を解析することにより、領域拡張の下限及び上限閾値が計算される。この局所的なセグメンテーションの結果が、接続された3D点群である。この点群でPCAを実行することにより3本の特徴ベクトルと、それに対応する固有値とが抽出され、それらを利用して、非特許文献20の測定法に従い局所的な特徴形状が決定される。
r=a・abs((n・v)mw) (2)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
if 形状==ブロブ then
パラメータ化球体の各点の半径を2とする
else if 形状==シート then
vを第3の主成分のベクトルに設定する
for パラメータ化球体の各点p do
nをpにおける表面法線に設定する
方程式2により、pにおける半径を計算する
end for
else if 形状==ライン then
第2の主成分及び第3の主成分が単位球体の表面と交わる2つの点についての大円cを計算する
for パラメータ化球体の各点p do
nを原点からpまでのベクトルに設定する
vをcの平面上へのnの投影に設定する
vを正規化する
方程式1により、pにおける半径を計算する
end for
end if
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
良好な視点を推定するためのさらなる構成要素は、可視性情報によって定義される。ピッキング点を始端として可視性の投影線が投影され、遮蔽物体が決定される。上述されるとおり、球体のパラメータ化される点は一様には分布していない。可視性の投影線を360×180の全ての位置に投影することは、効率的でなく、また必要でもない。それにもかかわらず、検証される位置は球体上に一様に分布させることが極めて好ましい。これを目的として、非特許文献20がソースコード(Lettvinによって書かれたもの)を提供している。電荷斥力についての標準的な物理公式に基づき、球体の表面全体にわたり任意の数の点を分布させる。36×18投影線のサブセットが、パフォーマンスと品質との間の良好な妥協点を提供することが分かった。一様に分布した点の計算は1回のみ行われ、結果はルックアップテーブルに格納される。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
for 一様に分布した点の各々p do
可視性を計算する
pにおける半径を可視性値に設定する
end for
for パラメータ化球体の各点s do
sに対する一定の距離dの範囲内の全てのpを得る
for 範囲dにおける各p do
nをpにおける表面法線に設定する
vをsにおける表面法線に設定する
方程式1によりrを計算する
rをsにおける現在の半径と足し合わせる
end for
sにおける半径を正規化する
end for
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
様々な第2のパラメータについて変形ビューイング球体を生成した後、変形ビューイング球体は重み付けされ、全ての効果を考慮に入れるため合成される。
方程式1は、球体の変形程度を重み付けするための種々の選択肢を提供する。基本的に、aがバンプの高さを制御し、mwがその幅を制御する。合成の演算子を促進するため、個々の球体変形についてのaの値は、それらの半径が変形後に1から2まで変わるように選択される。全ての第2のパラメータについて、推定された良好な視点はまた、一定の近傍にある視点の品質にも影響することが分かった。各視点基準について、半径は、ある位置における良好な視点の前後に2の倍数で変わり得る。視点履歴についての球体の生成は、組込み型の重み付け制御を含む。大きい視点シフトは、小さいデータ空間範囲内におけるピッキング操作を非常に妨げるものであるが、互いに離れて位置する2つのピッキング点については許容される。これは単に、ユーザが全く異なる検査領域に切り換えによる、視点のコヒーレンシー(一貫性)がそれほど重要でないことを意味する。
r=(1−d)・a・(n・v)mw (3)
複数の第2のパラメータについて個々に変形球体が計算されると、変形球体は、全体的な視点品質を映像化(符号化)する単一の球体、すなわち合成変形ビューイング球体に合成しなければならない。好ましくは、この合成には3つの演算子、すなわち、加算、乗算及び閾値処理が実行される。これらの演算子の各々は、ある視点特性を強調する。
−加算(+):球体配列の全てのエントリにわたるループが実行され、対応する半径が合計される。この手法は、非常に良好な結果をもたらす。良好な視点は、合成変形ビューイング球体63ののなかで、入力球体61、62の少なくとも一部が良好な視点を示す位置に見出される。加算は、乗算又は閾値処理ほど外れ値に敏感でない。
−乗算(*):ある特性をより強く強調するため、入力球体61、62の乗算を計算する演算子が実行される。この演算子は、良好な視点がいくつかのソース球体(例えば、変形ビューイング球体62)によって示される位置を強調し、少なくとも1つのソース球体(例えば、変形ビューイング球体61)が悪い視点を示す位置の強調を弱める。値が低いほど、結果に対してより大きい影響を有する。唯1つの入力球体の値が低かったとしても、合成変形ビューイング球体64上の対応する視点は、悪い視点として評価される。
−閾値処理(T):閾値処理演算には、1つの特定の球体が初期球体としてとられる。この球体の全てのパラメータ化された点にわたるループにおいて、同じ位置における他の球体の値が一定の閾値を上回る場合にのみ、その位置における値が考慮される。そうでない場合、特定の位置における半径が1に設定される。この演算子は、他の球体上の対応する値が悪い視点を示している場合、その値を除外する。閾値処理により、はじき出す基準を定義することが可能である。患者の向きのビューイング球体(図2の42を参照)が初期の閾値処理球体であると仮定すると、ある好ましい視線方向についてのウィンドウを定義することができる。他の変形ビューイング球体にわたる閾値処理により、この枠組み内で良好な視点が推定される。
第2のパラメータ、ビューイング球体操作子及びビューイング球体演算子について記載したところで、以下に、ボリュームビューを設定するための第1のパラメータの導出を説明する。第1のパラメータは、良好な視点、ビューを調整するクリッピング平面(切取り平面)の配置、ズーム及び視線方向である。
好ましくは、本発明は、医用コンピュータワークステーション上で実行される。LiveSync視点選択に対応する計算は対話形式で行うことができ、医学的データセットのサイズにはそれほど大きく影響されない。例えば、AMD Athlon 64 Dual Core Processor 4400+及び2GBのメインメモリで構成されたPCにおいて、LiveSyncに関連する計算は、ローカルセグメンテーションステップにおけるセグメント化されるボクセルの数と推定される局所的な特徴形状とに応じて、ピッキングごとに約70ミリ秒〜150ミリ秒かかる。従って、ユーザは、2Dスライスにおいてある構造をピッキングするたびに、ほぼ瞬間的に更新されるボリュームビューを得る。対話形式で同期されるビューの有用性を実証するため、以下に、3つの異なる適用シナリオについての結果を考察する。
本発明の詳細及び利益は医学的データセットを用いて例示的に上述されたが、記載される本発明は医学的データセットに限定されず、例えば、非破壊検査(NDT)、コンピュータ援用設計(CAD)、コンピュータゲーム、物理学、化学、生物学及び他の科学の分野における任意の種類のデータセットに対して多用途に適用可能であることは明らかである。
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Claims (33)
- −物体のデータセット、特に患者の医学的データセットを取得するステップと、
−前記取得したデータセットの少なくとも1つのスライスビュー(12、22)を表示するステップと、
−前記少なくとも1つの表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)上の位置をユーザが選択するステップと、
−1つ又は複数の第1のパラメータに基づき前記関心構造(SOI)のボリュームレンダリング(17、31)を表示するステップであって、前記第1のパラメータが、前記関心構造(SOI)についての表示されるボリュームレンダリング(17、31)のビューを特徴付ける、ステップと、
を含む、データセットのボリュームレンダリング方法であって、
−前記第1のパラメータが、ユーザにより選択された位置と1つ又は複数の第2のパラメータとを考慮することにより自動的に決定され、前記第2のパラメータが、物体と、関心構造(SOI)と、現在表示されているスライスビュー(12、22)と、前記関心構造の1つ又は複数の過去のボリュームレンダリング(SOI)とのうちの少なくとも1つを特徴付け、及び
−前記第1のパラメータが、前記ユーザによる位置選択とは別の追加的なユーザ入力なしに、前記関心構造(SOI)について表示されるボリュームレンダリング(17、31)に関して最適化されたビューを実現するような方法で決定されることを特徴とする、方法。 - 前記1つ又は複数の第1のパラメータが、表示されるボリュームレンダリング(17、31)において関心構造(SOI)を見るときの基点となる視点を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記1つ又は複数の第1のパラメータが、表示されるボリュームレンダリング(17、31)において関心構造(SOI)を見る方向である視線方向を含む、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記1つ又は複数の第1のパラメータが、少なくとも1つのクリッピング面であって、各クリッピング面が関心構造(SOI)を第1の領域と第2の領域とに分け、前記クリッピング面の前記第1の領域にある関心構造の詳細は前記ボリュームレンダリング(17、31)に表示されるが、一方、前記クリッピング面の前記第2の領域にある関心構造(SOI)のディテールは前記ボリュームレンダリング(17、31)に表示されない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも1つのクリッピング面が、前記視線方向によって調整される平面的なクリッピング平面である、請求項3又は4に記載の方法。
- 前記1つ又は複数の第1のパラメータが、表示されるボリュームレンダリング(17、31)における関心構造(SOI)のサイズを特徴付けるボリュームズーム倍率を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 物体を特徴付ける前記1つ又は複数の第2のパラメータが、前記物体、特に患者のデータセットが取得されたときの前記物体の向き(40)、特に前記患者の向きを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 関心構造(SOI)を特徴付ける前記1つ又は複数の第2のパラメータが、前記関心構造(SOI)の形状に関する情報を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 関心構造(SOI)を特徴付ける前記1つ又は複数の第2のパラメータが、前記関心構造(SOI)の可視性に関する情報を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 関心構造(SOI)の1つ又は複数の過去のボリュームレンダリング(17、31)を特徴付ける前記1つ又は複数の第2のパラメータが、前記関心構造(SOI)の過去に表示された1つ又は複数の前記ボリュームレンダリング(17、31)において前記関心構造(SOI)を見るときの1つ又は複数の基点となった1つ又は複数の過去の視点に関する情報を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 現在表示されているスライスビュー(12、22)を特徴付ける前記1つ又は複数の第2のパラメータが、前記現在表示されているスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)のサイズに関する情報を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2のパラメータのうちの少なくとも1つの、前記第2のパラメータのうちの少なくとも1つに起因する視点の品質に関する情報が導出される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記視点の品質に関する情報が、その第2のパラメータの変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61、62)を計算することによって導出され、前記ビューイング球体からの径方向距離がより大きい視点の位置が、前記ビューイング球体からの径方向距離がより小さい視点より良好と見なされる、請求項12に記載の方法。
- 変形ビューイング球体(61、62)が、2つ以上の第2のパラメータにより計算され、前記2つ以上の第2のパラメータから得られた視点の品質に関する情報を含む合成変形ビューイング球体(63、64、65)が得られるように合成される、請求項13に記載の方法。
- 前記第2のパラメータの前記変形ビューイング球体(61、62)が、前記合成変形ビューイング球体(63、64、65)に合成される前に重み付けされる、請求項14に記載の方法。
- 前記変形ビューイング球体(61、62)が、加算、乗算又は閾値処理によって合成される、請求項14又は15に記載の方法。
- それぞれ前記変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61、62)又は前記合成変形ビューイング球体(63、64、65)のビューイング球体からの径方向距離が実質的に最大となる視点を選択することにより、良好な視点が決定される、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
- 良好視線方向が、前記ユーザにより選択された位置と前記良好な視点とによって定義される、請求項17に記載の方法。
- それぞれ前記変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61、62)又は前記合成変形ビューイング球体(63、64、65)を考慮し、且つ、前記ユーザにより選択された位置を始端とする投影線の関心構造(SOI)の累積不透明度を考慮することにより、良好なクリッピング面が位置決めされ、前記良好なクリッピング面が、前記累積不透明度が所定の閾値未満である位置に位置決めされる、請求項13〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ボリュームズーム倍率が、現在表示されているスライスビュー(12、22)の関心構造(SOI)のサイズ、特にスライスビューズーム倍率を考慮することにより決定される、請求項6又は11に記載の方法。
- 前記表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)上の種々の位置を逐次的にポイントすることにより、ユーザによっていくつかの位置が選択され、且つ、前記いくつかの位置の各位置について、前記関心構造(SOI)の表示されるボリュームレンダリング(17、31)に関して最適化されたビューを、前記関心構造上(SOI)の種々の位置を逐次的にポイントすることとは別の追加的なユーザ入力なしに実現するような方法で、前記第1のパラメータが自動的に決定されるとともに、対応する前記関心構造(SOI)のボリュームレンダリング(17、31)の表示が逐次的に更新される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)に沿って連続的にトレースすることにより、前記関心構造(SOI)上の複数の位置がユーザによって選択され、且つ、前記複数の位置の各位置について、前記関心構造(SOI)の表示されるボリュームレンダリング(17、31)に関して最適化されたビューを、関心構造(SOI)に沿って連続的にトレースすることとは別の追加的なユーザ入力なしに実現するような方法で、前記第1のパラメータが自動的に決定されるとともに、対応する前記関心構造(SOI)のボリュームレンダリング(17、31)の表示が連続的に更新される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
- 前記表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)に沿って連続的にトレースすることにより、前記関心構造(SOI)上の複数の位置がユーザによって選択され、且つ、前記複数の位置の各位置について、前記関心構造(SOI)の表示されるボリュームレンダリング(17、31)に関して最適化されたビューを、関心構造(SOI)に沿って連続的にトレースすることとは別の追加的なユーザ入力なしに実現するような方法で、前記第1のパラメータが自動的に決定されるとともに、対応する前記関心構造(SOI)のボリュームレンダリング(17、31)の表示が連続的に更新される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
- 前記関心構造(SOI)上の複数の位置が自動的に選択される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
- 関心構造(SOI)及びその形状及び/又は奥行きが自動的に特定され、前記関心構造(SOI)上の位置が、前記関心構造(SOI)の前記特定された形状及び/又は奥行きに沿って自動的に位置決めされる、請求項24に記載の方法。
- 前記第1のパラメータの自動決定と、それに続く、対応するボリュームレンダリング(17、31)の更新表示を、前記ユーザがアクティブ化したり、非アクティブ化したりすることができる、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
- アクティブ化及び非アクティブ化が、アクティベーションキー、特にファンクションキー若しくはコントロールキーを押したり、放したりすることによるか、又はディスプレイ(11)上のアイコンを選択することによって起こる、請求項26に記載の方法。
- 前記第1のパラメータの自動決定と、それに続く、それぞれのボリュームレンダリング(17、31)の更新表示が、前記表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)上の位置が前記ユーザによって選択され、それと同時にアクティベーションキーが前記ユーザによって押されているときにのみ行われる、請求項27に記載の方法。
- 前記ユーザが、前記第1のパラメータの自動決定と、それに続く、それぞれのボリュームレンダリング(17、31)の表示を非アクティブ化して、前記自動的に決定された第1のパラメータのうちの少なくとも1つを修正すると、そのうえで、前記修正された第1のパラメータに基づき関心構造の更新されたボリュームレンダリングが表示される、請求項26〜28のいずれか一項に記載の方法。
- 1つ又は複数の物体、特に1人又は複数の患者の過去に取得したデータセットから少なくとも2つの変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61〜65)が得られ、前記過去に取得したデータセット及び今回取得したデータセットの双方とも、同じタイプの検査に由来し、今回取得したデータセットの関心構造(SOI)についての表示されるボリュームレンダリング(17、31)のビューを特徴付ける1つ又は複数の第1のパラメータが、前記過去に取得したデータセットから得られる前記少なくとも2つの変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61〜65)を考慮することにより決定される、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記過去に取得したデータセットから得られる前記少なくとも2つの変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61〜65)が、累積変形ビューイング球体が得られるように重畳され、前記第1のパラメータが、前記累積変形ビューイング球体から導出される、請求項30に記載の方法。
- 前記過去に取得したデータセットから得られる前記少なくとも2つの変形ビューイング球体(27、42、46、55、57、61〜65)のうちの少なくとも1つが、2つ以上の第2のパラメータの2つ以上のビューイング球体を合成することによって得られる合成変形ビューイング球体(63、64、65)であり、前記第2のパラメータが、過去に検査した患者と、過去に選択した関心構造(SOI)と、過去に表示したスライスと、前記過去に選択した関心構造(SOI)の過去のボリュームレンダリングとのうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項30又は31に記載の方法。
- −物体のデータセット、特に患者の医学的データセットの少なくとも1つのスライスビュー(12、22)を表示するためのディスプレイ(11)と、
−前記少なくとも1つの表示されたスライスビュー(12、22)における関心構造(SOI)上の位置のユーザによる選択を可能とするユーザ選択ユニット(13、14、15)と、
−1つ又は複数の第1のパラメータに基づき前記関心構造(SOI)のボリュームレンダリング(17、31)を決定するためのボリュームレンダリングユニット(16)であって、前記第1のパラメータが、前記関心構造(SOI)の表示されるボリュームレンダリング(17、31)のビューを特徴付け、前記関心構造(SOI)の前記ボリュームレンダリング(17、31)が前記ディスプレイ(11)に表示される、ボリュームレンダリングユニット(16)と、
を含む、データセットのボリュームレンダリング装置であって、
−前記ボリュームレンダリングユニット(16)が、ユーザにより選択された位置と1つ又は複数の第2のパラメータとを考慮することにより前記第1のパラメータを自動的に決定するように設計され、前記第2のパラメータが、物体と、関心構造(SOI)と、現在表示されているスライスビュー(12、22)と、前記関心構造(SOI)の1つ又は複数の過去のボリュームレンダリング(17、31)とのうちの少なくとも1つであることを特徴とし、かつ
−前記ボリュームレンダリングユニット(16)が、前記ユーザによる位置選択とは別の追加的なユーザ入力なしに、前記関心構造(SOI)の表示されるボリュームレンダリング(17、31)に関して最適化されたビューを実現するような方法で、前記第1のパラメータを決定するように設計されることを特徴とする、装置。
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