JP2010531976A - 酸化還元メディエーター - Google Patents

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Abstract

本発明は、化学式[M(A)(B)(C)](Xからなるルテニウム及びオスミウムの複合体自体、並びに、電気化学バイオセンサにおける酸化還元メディエーターとしての前記化学式からなるルテニウム及びオスミウムの複合体の使用に関する。

Description

本発明は、新規のルテニウム・オスミウムの複合体、酸化還元メディエーターとしての、又は、バイオセンサにおけるルテニウム・オスミウムの複合体の使用に関する。特に、本発明は、酸化還元メディエーターとして、ルテニウム(III)状態において3+未満の全電荷をルテニウム含有種に対して有したルテニウム複合体の使用に関する。
バイオセンサは、生化学的認識成分又はセンシング要素を物理的トランスデューサと組み合わせた分析用ツールである。バイオセンサは、パーソナルヘルスモニタリング、環境スクリーニング及びモニタリング、バイオプロセスモニタリング等さまざまな分野において、並びに、食品飲料産業内で幅広い用途を有している。バイオセンサは、分布された測定の便利さ及び設備、すなわち、関心点、又は、ポイントオブケアに対してアッセイをするという潜在能力を提供する。適切に設計され製造されたバイオセンサは、好都合に大量生産することができる。
生物学的なセンシング要素は、酵素、抗体、DNA配列、又は、(例えば)反応を選択的に触媒するか、若しくは、結合事象を促進するのに役立つ微生物であり得る。選択性は、複合の試料マトリックス(例えば体液)におけるバイオセンサの作動を可能にする。トランスデューサは、生化学事象を測定可能な信号に変え、その結果、その事象を検出する手段を提供する。測定可能な信号は、酵素反応の産物若しくは基質の産生若しくは消費により生じたスペクトルの変化又は生化学的複合体形成と付随する質量変化であり得る。トランスデューサは、光吸収、蛍光、又は、屈折率を測定するよう光学ベースであり得る。トランスデューサは、結合反応に付随して起こる質量の変化を測定するよう質量ベースであり得る。トランスデューサは、エンタルピー(熱)又はアンペロメトリーの変化を測定するよう熱ベースであり得る。トランスデューサは、分析物/バイオ認識層の相互作用に付随して起こる電気特性の変化を測定するようインピーダンスベースであり得る。
酵素ベースのバイオセンサが、臨床、環境、農業、及び、バイオ技術の分野における分析物の検出に広く使用されている。それらのバイオセンサは、特異性、感受性を提供し、穏やかな状況下で作動する。ヒトの体液における臨床アッセイにおいて測定することができる分析物は、(例えば)グルコース、ラクテート、コレステロール、ビリルビン、及び、アミノ酸を含む。(血液等の)生体液におけるこれらの分析物のレベルは、疾患の診断及びモニタリングにとって重要である。しかし、ファウラント及び干渉に対するトランスデューサの脆弱性を含むバイオセンサの使用に付随して欠点が存在する。
一般的に酵素ベースのシステムを利用するセンサは、ポイントオブケアの装置、又は、店頭販売される装置として提供される。全コレステロール、トリグリセリド、HDL及びLDLの濃度を(例えば)装置に試料を添加して1から5分以内に決定するために、それらのセンサを使用して、新鮮且つ未改変の全血指先穿刺試料を検査することができる。組み合わされたこれら4つのパラメータは、成人における心疾患のリスクに対して非常に優れた指標を与えるよう臨床的に証明してきた。高コレステロールが無症候性であることは周知で、成人はそれらのリスクを評価するよう検査するべきであるということが勧められる。それらのリスクが高いと判った場合、正しい食事管理のみによって、又は、治療薬の投与と組み合わせてそのリスクを有意に減らすことができる。
電気化学アッセイは、一般的に、少なくとも1つの測定電極若しくは作用電極及び1つの参照電極を含む2又は3個の電極を有した電池において行われる。3電極型において、第3の電極は対電極である。2電極型では、参照電極が対電極としても役に立つ。前記電極は、ポテンシオスタット等の回路を介して接続される。測定又は作用電極は、炭素又は金属の伝導体若しくは半導体である。
酵素ベースのバイオセンサの例において、分析物を検出するために電気化学アッセイが利用されている。その分析物と反応した酵素と相互作用するメディエーターの酸化状態における変化が使用される。メディエーターの酸化状態は、基質の追加後に酵素と相互作用するよう選ばれる。分析物は、酵素を介してメディエーターの化学量論濃度と反応する。これにより、メディエーターは(酵素反応に応じて)酸化又は還元され、この変化は、所与の電位で生じた電流を決定することによって、又は、所与の電流における電位を決定することによって測定することができる。
酵素ベースのバイオセンサのさらなる例において、作用電極まで通過した十分に大きな電圧により、酸化還元酵素は電気酸化又は電気還元される。酵素は、検出されることになる分析物、又は、分析物の産物に特異的である。酵素の代謝回転速度は、一般的に、検査液における分析物自体の濃度に、又は、その産物に(例えば直線的に)関連する。
酵素の電気酸化又は電気還元は、液体内又は電極上の酸化還元メディエーターの存在により促進されることが多い。酸化還元メディエーターは、一般的に、作用電極と酵素との電気通信に寄与する。酸化還元メディエーターは、電極と電解接触している分析されることになる流体に溶解することができる。有用な装置は、(例えば)酸化還元メディエーターを含むフィルム、及び、所望の分析物又はその産物に対して触媒的に特異的な酵素で電極を被覆することによって作製することができる。水に可溶性か又は不溶性であり得る拡散性の酸化還元メディエーターは、(例えば)酵素と電極との間で電子をシャトルすることによって機能する。酵素の基質が電気酸化された場合、酸化還元メディエーターは、基質により還元された酵素から電極まで電子を運ぶ。基質が電気還元された場合、酸化還元メディエーターは、電極から基質により酸化された酵素まで電子を運ぶ。
従来の酵素ベースの電気化学センサは、単量体のフェロセン、(例えばベンゾキノン等のキニーネ等)キノイド化合物、ニッケルシクラメート、及び、ルテニウムアミンを含む多くの酸化還元メディエーターを利用してきた。大部分に対して、これらの酸化還元メディエーターは、以下の:
検査液における酸化還元メディエーターの溶解性が低い、
酸化還元メディエーターの化学安定性、光安定性、熱安定性、又は、pH安定性が乏しい、
酸化還元メディエーターが、酵素若しくは電極、又は、その両方と十分な速度で電子を交換しない、
という制限のうち1又は複数の制限を有している。
さらに、これら酸化還元メディエーターのうち多くの酸化電位は非常に高いので、還元されたメディエーターが電極上で電気酸化される電位で、分析物以外の溶液の成分も電気酸化される。他の場合において、還元電位は非常に低いので、(例えば溶存酸素等の)溶液の成分も急速に電気還元される。結果として、前記メディエーターを利用するセンサは、十分に特異的ではない。
ルテニウムベースの複合体は、(例えば)コレステロール脱水素酵素を有する反応における酸化還元メディエーターとして以前から利用されてきた。例えば、[RuII(NH]2+の種は、適した電位で平衡を保った電極において[RuIII(NH]3+に変わる。電流は、酵素反応を介して形成された[RuII(NH]2+の種の量に比例する。しかし、[RuIII(NH]3+等の非常に荷電した種は、通常、酵素及び電極の表面上で負の電荷を持つグループとイオン対の形状にある複合体を(より多いかより少ない程度に)形成する。これは、分析工程に必要な反応の効果的且つ能率的発生を妨げる。
従って、測定された応答がより信頼できて安定しており、且つ、再生可能であるように、分析用混合物の成分を用いてより弱い複合体を形成するか、又は、何も形成しない酸化還元メディエーター、及び、電極を利用することが所望される。
本発明の第一の態様によると、以下の化学式1
Figure 2010531976
の複合体の使用が提供されており、
Mは、ルテニウム又はオスミウムであり、0、1、2、3、又は4の酸化状態を有し;
w、x、及びyのそれぞれは、整数1乃至4から独立して選択される整数であり;
mは、整数−5乃至+4から選択される整数であり;
nは、整数1乃至5から選択される整数であり;
zは、整数−2乃至+1から選択される整数であり;
Aは、任意選択で1乃至8個の置換基によって置換される窒素原子を1、2、又は3個有する5−又は6−員芳香環の単座配位子であり、前記置換基のそれぞれが、置換型若しくは非置換型のアルキル、アルケニル、又はアリール基、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、−COH、−SOH、−NHNH、−SH、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、アルコキシ、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボキシアミド、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、アルコキシアミノ、及び、アルキルチオからなる群から選択されるか、又は、AはNCSであり;
Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状の、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状の二座、三座、四座、五座、又は六座の配位子であって、
wは、整数1乃至5から選択される整数であり、
vは、整数3乃至6から選択される整数であり、
p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4、5、又は6であり、
sは、2又は3のどちらかであり、さらに、
R及びRのそれぞれは、独立して水素又はアルキルであり;
Cは、B以外の配位子であり;かつ、
Xは、対イオンであり;
酸化還元メディエーターとしての[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NOを除いて、配位原子の数は6である。
本発明による使用の好ましい実施形態において、化学式1の複合体では:
Aは、任意選択で1乃至8個の置換基によって置換される窒素原子を1、2、又は3個有する5−又は6−員芳香環の単座配位子であり、前記置換基のそれぞれが、置換型若しくは非置換型のアルキル、アルケニル、又はアリール基、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、−COH、−SOH、−NHNH、−SH、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、アルコキシ、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボキシアミド、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、アルコキシアミノ、及び、アルキルチオからなる群から選択され;さらに、
Cは、A又はB以外の配位子である。
化学式1の複合体における配位子Aは、NCS、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソキノリン、置換ピリジル(例えば、3−及び/又は4−置換ピリジル)並びにそれらの異性体からなる群から選択することができる。
化学式1の複合体における配位子Aは、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、及びそれらの異性体からなる群から選択することができる。
化学式1の複合体における配位子Aは、3個の窒素ヘテロ原子を有する5−又は6−員芳香環の配位子であるか、又は、該配位子を含む場合がある。化学式1の複合体における配位子Aは、トリアジン又はトリアゾールであることが好ましい。
化学式1の複合体における配位子Aは、グアニン又はアデニンであり得る。
化学式1の複合体における配位子Aは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、カルボキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、及び、ヒドロキシルからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換することができる。
化学式1の複合体における配位子Aは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、及び、ハロゲンからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換することができる。好ましくは、化学式1の複合体における配位子Aは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、エテニル、プロペニル、ブテニル、エチニル、及び、プロピニルからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換される。
化学式1の複合体における配位子Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状であり得るか、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状であり得る二座、三座、又は四座の配位子であって、rは整数1乃至3から選択される整数であり、vは3又は4であり、p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4であり、さらに、sは2又は3であり得る。
好ましくは、化学式1の複合体における配位子Bは、化学式(RNCを有した環状の三座又は四座の配位子であって、vは3又は4である。
化学式1の複合体における配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラ−アザシクロテトラデカン、1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,2−ジメチルエチレンジアミン、又は、1,1,2,2−テトラメチルエチレンジアミンであり得る。
化学式1の複合体における配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,2−ジメチルエチレンジアミン、又は、1,1,2,2−テトラメチルエチレンジアミンであり得る。
化学式1の複合体における好ましい配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンである。
化学式1の複合体における配位子Cは、アミン配位子(NH等)、CO、CN、NCS、ハロゲン、アセチルアセトネート(acac)、3−ブロモ−アセチルアセトネート(Bracac)、オキサレート、トロポロン、ピリジン、及び、5−クロロ−8−ヒドロキシキノリンからなる群から選択することができる。
化学式1の複合体における配位子Cは、アミン配位子(NH等)、CO、CN、ハロゲン、アセチルアセトネート(acac)、3−ブロモ−アセチルアセトネート(Bracac)、オキサレート、ピリジン、及び、5−クロロ−8−ヒドロキシキノリンからなる群から選択することができる。
化学式1の複合体における好ましい配位子Cは、acacである。
化学式1の複合体における配位子A、B、及びCは二座であり得る。化学式1の複合体の形状は、シス又はトランスであり得る。
化学式1の複合体における金属の酸化状態は、2+、3+、又は4+であり得る。化学式1の複合体における金属の酸化状態は、好ましくは3+である。
配位子A、B、及びCは、化学式1の複合体上の全電荷が+3、+2、+1、0、−1、−2、及び−3からなる群から選択されるように選択することができる。
化学式1の複合体における対イオンXは、F、Cl、Br、I、NO 、NH 、NR 、PF 、CFSO 、SO 2−、ClO 、K、Na、Li、又は、それらの組合せであり得る。
本発明による酸化還元メディエーターとして使用される化学式1の複合体は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メチルピリジン)]Cl、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−クロロピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソニコチンアミド)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)ピラジン](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メトキシピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−ジメチルアミノピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソキノリン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3,4−ジメチルピリジン)](CFSO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−ヒドロキシピリジン)](NO、又は、[RuIII(1,4,8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラ−アザシクロテトラデカン)(NCS)](ClO)であり得る。
本発明による酸化還元メディエーターとして使用される化学式1の複合体は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](PF、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NOであり得る。
化学式1の複合体は、電気化学センサにおいて、本発明による酸化還元メディエーターとして使用することができる。前記電気化学センサは、微小帯電極を含むことができる。電気化学センサは、電気化学バイオセンサであり得る。電気化学センサを使用して、体液、環境試料、食物、飲料、獣医学試料、又は、薬における分析物を検出することができる。
化学式1の複合体は、6から10というpH、好ましくは7から9というpHで、本発明による酸化還元メディエーターとして使用することができる。
本発明の第2の態様によると、上記のバイオセンサにおいて規定された化学式1のルテニウム複合体の使用が提供される。
当該バイオセンサは、融和性のある生化学的分析物と共に使用することができる。該分析物は、生体液に存在し得る。分析物は、酵素、酵素基質、抗原、抗体、核酸配列、コレステロール、コレステロールエステル、リポ蛋白質、トリグリセリド、及び、微生物からなる群から選択することができる。
上記の化学式1の複合体を、(例えば)4個の試薬ウェルを有したストリップ及び共通の疑似参照からなるバイオセンサにおいて使用することができる。各ウェルは、管状の微小帯作用電極を有することができる。前記ストリップのセンシング成分を、少なくとも1つの酵素、及び、各ウェル内の検査試料における特異的な分析物と相互作用する能力を持つメディエーターを含む特別に調合された異なる試薬を乾燥させることによって提供することができる。異なる試薬を各ウェルに添加して乾燥させることができるため、1つの検査試料を使用して、多数の分析物の検査を完了することが可能である。ウェルの数は変更可能なため、特有の検査の数も変更可能である。例えば、1から6個のウェルを有するセンサを使用することができる。
上記の化学式1の複合体を、(例えば)一般的に作用微小電極を有した従来の微小電極及び参照電極からなるバイオセンサにおいて使用することができる。作用電極は、パラジウム、白金、金、又は炭素から作製することができる。対電極は、一般的に、炭素、Ag/AgCl、Ag/AgSO、パラジウム、金、白金、Cu/CuSO、Hg/HgO、Hg/HgCl、Hg/HgSO、又は、Zn/ZnSOであり得る。好ましくは、前記作用電極は、微小電極を形成するレセプタクルの壁内にある。本発明において使用することができる微小電極の例は、国際公開WOA03/097860号に開示されている。
本発明の第3の態様によると、分析物を測定する検出システムが提供され、当該システムは、
(a)前記分析物を含有する試料を、上記の化学式1による酸化還元メディエーターを含有する溶液と接触させるステップ;
(b)酵素を前記分析物に対して作用させる状況下で、前記接触させた試料をインキュベートするステップ;
(c)ステップ(b)のインキュベートした試料を、測定可能な信号において変化をもたらす状況にさらすステップ;及び
(d)前記測定可能な信号を測定するステップ;
を含む。
前記測定可能な信号は、電気化学、比色定量、熱、インピーダンス、容量性、又は、分光器の信号であり得る。測定可能な信号は、微小帯電極で測定された電気化学信号であり得る。電気化学信号は、電流測定の検出方法において微小帯電極を使用して検出することができる。
本発明の第4の態様によると、以下の化学式2
Figure 2010531976
による複合体が提供され、
Mは、ルテニウム又はオスミウムであり、0、1、2、3、又は4の酸化状態を有し;
w、x、及びyのそれぞれは、整数1乃至4から独立して選択される整数であり;
mは、整数−5乃至+4から選択される整数であり;
nは、整数1乃至5から選択される整数であり;
zは、整数−2乃至+1から選択される整数であり;
Aは、任意選択で1乃至8個の置換基によって置換される窒素原子を1、2、又は3個有する5−又は6−員芳香環の単座配位子であり、前記置換基のそれぞれが、置換型若しくは非置換型のアルキル、アルケニル、又はアリール基、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、−COH、−SOH、−NHNH、−SH、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、アルコキシ、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボキシアミド、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、アルコキシアミノ、及び、アルキルチオからなる群から選択され;
Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状の、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状の二座、三座、四座、五座、又は六座の配位子であって、
wは、整数1乃至5から選択される整数であり、
vは、整数3乃至6から選択される整数であり、
p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4、5、又は6であり、
sは、2又は3のどちらかであり、さらに、
R及びRのそれぞれは、独立して水素又はアルキルであり;
Cは、A又はB以外の配位子であり;かつ、
Xは、対イオンであり;
[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NOを除いて、配位原子の数は6である。
前記配位子Aは、NCS、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソキノリン、置換ピリジル(例えば、3−及び/又は4−置換ピリジル)並びにそれらの異性体からなる群から選択することができる。
前記配位子Aは、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、及びそれらの異性体からなる群から選択することができる。
前記配位子Aは、3個の窒素ヘテロ原子を有する5−又は6−員芳香環の配位子であるか、又は、該配位子を含む場合がある。前記配位子Aは、トリアジン又はトリアゾールであることが好ましい。
前記配位子Aは、グアニン又はアデニンであり得る。
前記配位子Aは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、カルボキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、及び、ヒドロキシルからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換することができる。
前記配位子Aは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、及び、ハロゲンからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換することができる。好ましくは、前記配位子Aは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、エテニル、プロペニル、ブテニル、エチニル、及び、プロピニルからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換される。
前記配位子Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状であり得るか、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状であり得る二座、三座、又は四座の配位子であって、rは整数1乃至3から選択される整数であり、vは3又は4であり、p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4であり、さらに、sは2又は3であり得る。
前記配位子Bは、化学式(RNCを有した環状の三座又は四座の配位子であって、vは3又は4であることが好ましい。
前記配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラ−アザシクロテトラデカン、1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,2−ジメチルエチレンジアミン、又は、1,1,2,2−テトラメチルエチレンジアミンであり得る。
前記配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,2−ジメチルエチレンジアミン、又は、1,1,2,2−テトラメチルエチレンジアミンであり得る。
好ましい配位子Bは、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンである。
前記配位子Cは、アミン配位子(NH又はNMe等)、CO、CN、ハロゲン、アセチルアセトネート(acac)、3−ブロモ−アセチルアセトネート(Bracac)、オキサレート、トロポロン、1,4,7−トリエチレンクラウンエーテル、及び、5−クロロ−8−ヒドロキシキノリンからなる群から選択することができる。
好ましい配位子Cは、acacである。
配位子A、B、及びCのそれぞれが二座である場合に、化学式2の複合体の形状は、シス又はトランスであり得る。
化学式2の複合体における金属の酸化状態は、2+又は3+であり得る。化学式2の複合体における金属の酸化状態は、好ましくは3+である。
前記配位子A及びBは、化学式2の複合体上の全電荷が+3、+2、+1、0、−1、−2、及び−3からなる群から選択されるように選択することができる。
前記対イオンXは、F、Cl、Br、I、NO 、NH 、NR 、PF 、CFSO 、SO 2−、ClO 、K、Na、Li、又は、それらの組合せであり得る。
本発明の第4の態様において、化学式2の複合体は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メチルピリジン)]Cl、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−クロロピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソニコチンアミド)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)ピラジン](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メトキシピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−ジメチルアミノピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソキノリン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3,4−ジメチルピリジン)](CFSO、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−ヒドロキシピリジン)](NOであり得る。
本発明の第4の態様において、化学式2の複合体は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](PF、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NOであり得る。
化学式2の複合体において、前記金属は、所望によりルテニウム又はオスミウムであるよう選択することができる。RuをOsに置換することにより、約+400mVから+600mVだけ複合体の作用電位が変わるということ、及び、メディエーターがAg/AgClに対して−300mVから+300mVという作用電気に達するまで金属の中心付近の前記配位子を変えることによって、前記作用電位をさらに(必要であれば逆方向に)微調整することができるということを当業者は正しく理解するであろう。
シミュレートした同位体パターンを有した、[RuII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](PF)アセトンのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 80mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NOを含有する総コレステロールアッセイに対して記録された、血漿総コレステロール(TC)濃度対酸化電流を示す図である。 80mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NOを含有するトリグリセリドアッセイに対して記録された、血漿トリグリセリド(TRG)濃度対酸化電流を示す図である。 40mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO、6mgml−1のTNAD、4mgml−1のPdR、22mgml−1のコレステロール脱水素酵素、23mgml−1のリパーゼ、2%wt/vのBSA、0.1Mのスクロースモノカプレート、及び、0.1Mのネオマイシンを含有するHDLアッセイに対して記録された、血漿高密度リポ蛋白質(HDL)濃度対酸化電流を示す図である。 CHCNにおける[RuII(Metacn)(acac)(py)]PFのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 [RuIII(Metacn)(acac)(py)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.05)における[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、2mMの[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NO及び5mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 1mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 50mMの[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NO、及び、TRIS pH9において3% Anameg−7、NAD(9.6mg/ml)、PdR(4.3mg/ml)、ChE(3.3mg/ml)、ChDh(42mg/ml)、Anameg−7(3%)、ミオイノシトール(15mg/ml)、エクトイン(15mg/ml)を含有する総コレステロールセンサに対する酸化電流の血漿総コレステロール較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(4−MePy)]Cl、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1.25mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(4−MePy)]Cl及び1.25mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 異なる凍結乾燥した血清試料に対する酸化電流対総コレステロール(TC)濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 [RuIII(Metacn)(acac)(3−Clpy)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である(挿入図は拡大した同位体パターンを示す)。(a)[RuIII(Metacn)(acac)(3−Clpy)]2+の算出された同位体パターン、及び、(b)[RuII(Metacn)(acac)(3−Clpy)]の算出された同位体パターンを示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(acac)(3−Clpy)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(3−Clpy)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(3−Clpy)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[Ru(Metacn)(acac)(isna)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.066mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[Ru(Metacn)(acac)(isna)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(pz)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 [RuIII(MeTACN)(acac)(pz)](NOアセトンのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である(挿入図は実験の及びシミュレートされた同位体パターンを示す)。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(acac)(pz)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(pz)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 異なる凍結乾燥した血清試料に対する酸化電流対総コレステロール(TC)濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された[RuIII(Metacn)(acac)(3−MeO−py)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。黒い線は、0.1MのKCl及び10mMのNADHを含有する0.1MのTris pH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(3−MeO−py)](NOに対するものであり、灰色の線は、2.5mgml−1PdRを添加した後の同じ溶液である。 [RuIII(Metacn)(acac)(4−OMe−py)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である(挿入図は拡大した同位体パターンを示す)。 NaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)の緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeO−py)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。K[Fe(CN)]を内標準として使用した(+0.18VvsSCE)。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された[RuIII(Metacn)(acac)(3−OMe−py)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。黒い線は、0.1MのKCl及び10mMのNADHを含有する0.1MのTris pH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−OMe−py)](NOに対するものであり、灰色の線は、2.5mgml−1PdRを添加した後の同じ溶液である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−OMe−py)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 [RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 [RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](CFSOアセトンのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 OにNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.05)における[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](CFSOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](CFSO、0.1MのKCl、1%CHAPS、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.030mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](CFSO、0.1MのKCl、1%CHAPS、0.1MのTRIS緩衝剤(pH9.0)、及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](CFSO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen Design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 実験の及びシミュレートされた同位体パターンを有した、[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)](NO・HOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)](NO・HOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)](NO、0.1MのKCl、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 実験の及びシミュレートされた同位体パターンを有した、[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NO・3HOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NO・3HOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された、0.1MのTrispH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(acac)(イソキノリン)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された、0.1MのTrispH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(acac)(イソキノリン)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。 実験の及びシミュレートされた同位体パターンを有した、[RuII(Metacn)(トロポロン)(ピリジン)]PFアセトンのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 実験の及びシミュレートされた同位体パターンを有した、[RuIII(Metacn)(トロポロン)(ピリジン)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(トロポロン)(py)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(py)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(py)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された、0.1MのTrispH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(py)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。 実験の及びシミュレートされた同位体パターンを有した、[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−tert−ブチル−py)](NOメタノールのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 ミリQ水にNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.20)における[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−tert−ブチル−py)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 作用電極としてスタンダードなOBウェル電極及びオンチップAg/AgCl対−参照電極を用いた、並びに、100mVs−1の走査速度を用いた2電極構成を使用して記録された、0.1MのTrispH9緩衝剤における10mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−tert−ブチル−py)](NOのサイクリックボルタンメトリーを示す図である。 1mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−tert−ブチル−py)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 0.033mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−tert−ブチル−py)](NO及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 [RuIII(Metacn)(acac)(3,4−Me−py)](CFSO)アセトンのESI質量スペクトル(ポジティブモード)を示す図である。 OにNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.05)における[RuIII(Metacn)(acac)(3,4−Mepy)](CFSOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3,4−Mepy)](CFSO、0.1MのKCl、1%CHAPS、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.030mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3,4−Mepy)](CFSO、0.1MのKCl、1%CHAPS、0.1MのTRIS緩衝剤(pH9.0)、及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3,4−Mepy)](CFSO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen Design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 [RuIII(Metacn)(acac)(3−OHpy)](NOメタノールのESI−MS(ポジティブモード)を示す図である(挿入図は実験(上)及びシミュレートした(下)同位体パターンを示す)。 OにNaHPO(0.005M)/NaHPO(0.094M)を含有する緩衝剤(pH=8.05)における[RuIII(Metacn)(acac)(3−OHpy)](NOのサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。K[Fe(CN)]を内標準として使用した(+0.18VvsSCE)。 100mVs−1の走査速度で記録された、10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3−OHpy)](NO、0.1MのKCl、1%CHAPS、及び、0.1MのTris緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.030mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、1mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3−OHpy)](NO、0.1MのKCl、1%CHAPS、0.1MのTRIS緩衝剤(pH9.0)、及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する10mMの[RuIII(MeTACN)(acac)(3−OHpy)](NO溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen Design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 同位体パターンを有した、[RuIII(tmc)(NCS)](ClO)メタノールのESI質量スペクトルを示す図である。 0.1MのTFAにおける[RuIII(tmc)(NCS)](ClO)のサイクリックボルタンモグラムを示す図である。作用電極としてガラス状炭素、対電極として白金線、参照電極としてSCEを使用した。+0.18VvsSCEで、K[Fe(CN)]を内標準として使用した。 100mVs−1の走査速度で記録された、0.32mMの[RuIII(TMC)(NCS)](ClO)、0.1MのKCl、1%CHAPS、及び、0.1MのTRIS緩衝剤(pH9.0)からなる溶液におけるスタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップに対するサイクリックボルタンモグラムを示す図である。 0.030mgml−1PdRの非存在下(黒)及び存在下(灰色)での、0.01mMの[RuIII(TMC)(NCS)](ClO)、0.1MのKCl、1%CHAPS、0.1MのTRIS緩衝剤(pH9.0)、及び1mMのNADHからなる溶液のUV吸収分光学を示す図である。 2.5mgml−1PdRを含有する0.32mMの[RuIII(TMC)(NCS)](ClO)溶液に対する酸化電流対NADH濃度の較正プロットを示す図である。General Purpose Electrochemical Systemソフトウェア(Eco Chemie社、Netherlands)によって制御される、マルチプレクサー(MX452 Sternhagen Design)に接続されたAutolab PGSTAT12ポテンシオスタット/ガルバノスタット(Eco Chemie社、Netherlands)を使用して、スタンダードなOxford Biosensorsのスクリーンプリント炭素微小電極ストリップ上の作用電極に対して+0.15V(vsAg/AgCl参照)という酸化電位が印加された後に電流を記録した。 各CKに関して、時間に対してプロットされたセンサの応答を示す図である(実施例17を参照)。 クレアチニン濃度に対してプロットされたセンサの応答を示す図である(実施例18を参照)。 グルコース濃度に対してプロットされたセンサの応答を示す図である(実施例19を参照)。 スタンダードなグルコースの添加で唾液を検査した[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NOグルコース混合体を示す図である。
「アルキル」という用語は、本明細書において使用される場合、直鎖又は分岐状の飽和脂肪族炭化水素を含む。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、及び、シクロペンチルが挙げられる。他に明記しない限り、「アルキル」という用語は、アルキル基及びシクロアルキル基を含む。
「アルコキシ」という用語は、本明細書において使用される場合、アルキル基が酸素原子に結合した構造体を表している。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、及び、シクロペントキシが挙げられる。他に明記しない限り、「アルコキシ」という用語は、アルコキシ基及びシクロアルコキシ基を含む。
「アルケニル」という用語は、本明細書において使用される場合、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有した不飽和の直鎖又は分岐状の脂肪族炭化水素を表している。アルケニル基の例として、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、及び、シクロペンテニルが挙げられる。他に明記しない限り、「アルケニル」という用語は、アルケニル基及びシクロアルケニル基を含む。
「acac」という用語は、2,4−ペンタンジオンの共役塩基であるアセチルアセトネートアニオンを意味している。
「置換型の」官能基(例えば、置換型のアルキル、アルケニル、又はアルコキシ基)は、以下の:ハロゲン、アルコキシ、メルカプト、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリアルキルアンモニウム、アルカノイルアミノ、ジアルカノイルアミノ、アリールカルボキサミド、ヒドラジノ、アルキルチオ、アルケニル、及び、反応性の基から選択される少なくとも1つの置換基を含む。
「反応性基」は分子の官能基であり、別の化合物と反応して、その別の化合物の少なくとも一部をその分子に結合させる能力を持つ官能基である。反応性基は、カルボキシ、活性エステル、スルホニルハライド、スルホン酸エステル、イソシアネート、イソチオシアネート、エポキシド、アジリジン、ハライド、アルデヒド、ケトン、アミノ、アクリルアミド、チオール、アシルアジド、アシルハライド、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、アルキルハライド、イミダゾール、ピリジン、フェノール、アルキル、スルホネート、ハロトリアジン、イミドエステル、マレイミド、ヒドラジド、ヒドロキシ、及び、光反応アジドアリールの基を含む。当技術分野において理解されているように、活性エステルは、一般的に、スルホ、ニトロ、シアノ、又は、ハロ等の電子求引性基によって置換されたスクシンイミド、ベンゾトリアゾール、又は、アリールのエステルを含む。
「生体液」は、(例えば、血液、間質液、血漿、皮膚液(dermal fluid)、汗、唾液、及び涙等の)分析物を測定することができる体液又は体液誘導体である。
「電気化学センサ」は、電気化学的な酸化又は還元反応を介して試料内の分析物の存在を検出する又はその濃度若しくは量を測定するよう形成された装置である。一般的に、分析物の量又は濃度に関連づけることができる電気信号にこれらの反応を変換することができる。
「酸化還元メディエーター」は、分析物、又は、分析物により還元されたか若しくは分析物により酸化された酵素と電極との間で、直接若しくは1又は複数のさらなる電子伝達剤を介して電子を運ぶ電子伝達剤である。
電気化学電池は、2電極、3電極、4電極、又は多電極型であり得る。2電極型は、作用電極及び疑似参照電極を含む。3電極型は、作用電極、理想又は疑似参照電極、及び、別の対電極を含む。本明細書において使用される場合、疑似参照電極は、実質的に安定した参照電位を提供する能力を持つ電極である。2電極型では、疑似参照電極は対電極としても作用し、この場合、電流は、実質的に参照電位を乱すことなく通過する。本明細書において使用される場合、理想参照電極は、電流が通過しない理想非分極性電極である。
「測定可能な信号」という用語は、(電極電位、蛍光、スペクトル吸収、ルミネセンス、光散乱、NMR、IR、質量分析、熱変化、又は、圧電変化等)容易に測定することができる信号を意味している。
「生化学的分析物」という用語は、(酵素、抗体、DNA配列、又は微生物等)生体液内に存在し得るいかなる測定可能な化学的又は生化学的な物質も含む。
本発明によると、単座及び二座は、当技術分野においてその一般に受入れられている意味を有しており、すなわち、単座配位子は、1つの可能な配位原子を有する化学的部分又は基である。多座配位子は、2個以上の可能な配位原子を有する化学的部分又は基である。可能な配位原子の数は、(例えば二又は三等の)接頭辞により示される。
次に、本発明の実施形態が、以下の実施例によって、及び、付随の図を参考にしてのみ、非限定的な観念で記述される。
以下に続く実施例を通して、Lは、配位子1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンを示している。物質[RuII(L)(acac)(OH)]PFは、Schneider et al:Inorg.Chem.,1993,32,4925に従い調製される。実施例の全てが、0.1MのKCl及び1%のCHAPSを使用する。
(図1から7を参照)
Figure 2010531976
[方法1]
[RuII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)]PFの調製
N−メチルイミダゾール(0.5g、6.0mmol)を[RuII(L)(acac)(OH)]PF(100mg、0.19mmol)無水エタノール(5mL)に添加した。その溶液を、数個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却の後、アセトン(15mL)を添加し、次に、その溶液を濾過した。オレンジ色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させ、その固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。収量(100mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=454.4、[M]
[RuIII(L)(acac)(1−MeIm)](NOの調製
AgCFSO(45mg、0.17mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(1−MeIm)]PF(100mg、0.17mmol)アセトン(3mL)に徐々に添加した。3分後、紫色の溶液を濾過して銀を取り除いた。次に、 [BuN]NO(1500mg、0.5mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過してアセトンで洗浄した。収量(50mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=277.5、[M]2+、RuIII/IIのE1/2=+0.09V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図8〜14を参照)
Figure 2010531976
[RuII(DMSO)Cl]の調製
三塩化ルテニウム三水和物(1.0g)を、ジメチルスルホキシド(5mL)において5分間環流させた。容積をin vacuoにおいて半分まで減らし、アセトン(20mL)の添加により、黄色の沈殿物を生じた。単離した黄色の複合体を濾過し、アセトン及びエーテルで洗浄して真空乾燥させた。
[RuIII(L)Cl]の調製
RuII(DMSO)Cl(1.0g、2.1mmol)無水エタノール(25mL)の混合物に、撹拌しながらL(0.80g、4.7mmol)を添加した。懸濁液を1時間かけて60°Cまで加熱し、透明な深い赤褐色の溶液を得た後、その溶液を2時間環流させた。回転による蒸発乾燥によって前記溶液を減圧下で取り除いた。赤オレンジ色の残留物を濃縮したHClで処理し、空気の存在下で環流しながら30分間加熱した。オレンジ色の微結晶性の固体を濾過によって回収し、HO、エタノール、及びジエチルエーテルで洗浄して空気乾燥させた。
[RuIII(L)(acac)(OH)]PF・HOの調製
固体のRuIII(L)Cl(2.0g;5.0mmol)を、外気温にて撹拌しながらナトリウム2,4−ペンタンジオネート(acac)(3.0g;〜24mmol)水(60mL)溶液に少量添加した。その混合物を、透明な赤色の溶液を得るまで3.5時間撹拌した。NaPF(2.0g)HO(5mL)溶液の添加、及び、0°Cまでの冷却によって、オレンジ色の微結晶の沈殿を開始し、濾過によってその微結晶を回収し、ジエチルエーテルで洗浄して空気乾燥させた。
[RuII(L)(acac)(py)]PFの調製
無水エタノール/ピリジン(5mL)に[RuII(L)(acac)(OH)]PF(105mg、0.20mmol)を含有する溶液(4:1、v/v)を、10個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン雰囲気下で4時間環流させるよう加熱した。外気温への冷却後、赤色の微結晶質の沈殿物を濾過によって回収し、ジエチルエーテルで洗浄して空気乾燥させた。生成物をアセトン/ジエチルエーテルから再結晶させた。収量:(94mg、79%)。ESI/MS(ポジティブモード):m/z=451、[M]2+、RuIII/IIのE1/2=−0.18V vsCHCNにおける0.1MのTBAHのFc+/0
[RuIII(L)(acac)(py)](NOの調製
AgCFSO(42mg、0.16mmol)アセトン(1mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(py)]PF(90mg、0.15mmol)を含有するオレンジ色のアセトン溶液(3mL)に徐々に添加した。5分間の撹拌の後、固体の[BuN]NO(304mg、1mmol)を添加し、紫色の沈殿物を濾過して、アセトンに続きジエチルエーテルで洗浄した。その生成物をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶させた。収量:(64mg、87%)。ESI/MS(ポジティブモード):m/z=451.0、[M];225.4、[M]2+、RuIII/IIのE1/2=0.2V vs緩衝液(pH8.05)におけるNHE。
(図15〜17を参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(4−Mepy)]PFの調製
4−ピコリン(0.4g、4mmol)を[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(200mg、0.37mmol)無水エタノール(15mL)に添加した。その溶液を、20個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却後、その溶液を濾過し、次に、茶色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させて、その固体を濾過した後にジエチルエーテルで洗浄した。収量(290mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=465.2、[M]。Anal.calcd.forC2035PFRu:C,39.41;H,5.79;N,9.11。Found:C,39.53;H,5.82;N,8.98。
[RuIII(Metacn)(acac)(4−Mepy)](PFの調製
(NH[Ce(NO](134mg、0.24mmol)アセトン(10mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(4−Mepy)]PF(120mg、0.20mmol)を含有するオレンジ色のアセトン(5mL)溶液に徐々に添加した。3分後、紫色の固体を濾過し、アセトンで洗浄した。その紫色の固体を、次に、脱イオン水(10mL)において溶解し、その溶液を濾過し、NHPF(133mg、0.82mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過して脱イオン水で洗浄した。収量(105mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=232.8、[M]2+。Anal.calcd.forC203512Ru:C,31.84;H,4.68;N,7.43。Found:C,31.90;H,4.65;N,7.32。
[RuIII(Metacn)(acac)(4−Mepy)](NO・HOの調製
[BuN]NO(230mg、0.76mmol)アセトン(5mL)の溶液を、[RuIII(Metacn)(acac)(4−Mepy)](PF(140mg、0.19mmol)アセトン(10mL)の紫色の溶液に徐々に添加した。紫色の沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して真空乾燥させた。収量(40mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=232.8、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.18V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。Anal.calcd.forC2035Ru・HO:C,39.60;H,6.15;N,13.85。Found:C,39.72;H,6.01;N,13.90。
(図18〜21を参照)
Figure 2010531976
[RuII(L)(acac)(3−Clpy)]PFの調製
[RuII(L)(acac)(OH)]PF(150mg、0.28mmol)無水エタノール/3−クロロピリジン(5mL)(4:1、v/v)を含有する溶液を、10個のZnアマルガムが存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却の後、15mLのアセトンを添加し、次に、その溶液を濾過した。茶色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させ、その固体を濾過した後、ジエチルエーテルで洗浄した。ESI/MS(ポジティブモード):m/z=485.3、[M]。収量:(100mg)。
[RuIII(L)(acac)(3−Clpy)](NOの調製
AgCFSO(45mg、0.17mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(3−Clpy)]PF(110mg、0.17mmol)を含有する茶色のアセトン溶液(3mL)に徐々に添加した。3分後、紫色の溶液を濾過して銀を取り除き、次に、[BuN]NO(300mg、1mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過してアセトンで洗浄した。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=485.3、[M];242.9、[M]2+、RuIII/IIのE1/2=+0.27V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図22〜23を参照)
Figure 2010531976
[RuII(L)(acac)(ISNA)]PFの調製(ISNA=イソニコチンアミド)
固体のイソニコチンアミド(1g、8.20mmol)を、[RuIII(L)(acac)(OH)]PF(100mg、0.19mmol)無水エタノール(5mL)の懸濁液に添加した。その混合物を、数個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却の後、15mLのアセトンを添加し、次に、その溶液を濾過した。茶色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させ、その固体を濾過した後、ジエチルエーテルで洗浄した。収量:100mg。未加工の生成物を、さらに精製することなく次の工程に使用した。
[RuIII(L)(acac)(ISNA)](NOの調製
AgCFSO(45mg、0.17mmol)アセトン(2mL)の溶液を、撹拌しながら[RuII(L)(acac)(ISNA)]PF(100mg)アセトン(3mL)の茶色の溶液に徐々に添加した。5分後、紫色の溶液を濾過し、次に、ca0.5mLまで濃縮し、ジエチルエーテル(30mL)の添加を続けた。結果として生じた紫色の固体を濾過し、アセトニトリル(5mL)に溶解した。[BuN]NO(300mg、1mmol)アセトニトリル(2mL)の添加により、1日置いた後に黒紫色の水晶が生じた。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=494.4、[M];247.3、[M]2+、RuIII/IIのE1/2=+0.28V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図24〜28を参照)
Figure 2010531976
[RuII(L)(acac)(pz)]PFの調製
ピラゾール(0.5g、7.3mmol)を、[RuII(L)(acac)(OH)]PF(150mg、0.28mmol)無水エタノール(5mL)に添加した。その溶液を、10個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却の後、アセトン(15mL)を添加し、次に、その溶液を濾過した。オレンジ色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させ、その固体を濾過した後、ジエチルエーテルで洗浄した。収量(130mg)。
[RuIII(L)(acac)(pz)](NOの調製
AgCFSO(60mg、0.23mmol)アセトン(3mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(pz)]PF(130mg、0.22mmol)を含有するオレンジ色のアセトン溶液(7mL)に徐々に添加した。3分後、紫色の溶液を濾過して銀を取り除いた。次に、[BuN]NO(0.3g、0.98mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過してアセトンで洗浄した。収量(100mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=439.5、[M−H]。RuIII/IIのE1/2=+0.14V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図29〜33を参照)
Figure 2010531976
[RuII(L)(acac)(4−MeO−py)]PF(1)の調製
4−メトキシピリジン(0.4g、3.7mmol)を、[RuII(L)(acac)(OH)]PF(120mg、0.22mmol)無水エタノール(5mL)に添加した。その溶液を、10個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却の後、アセトン(15mL)を添加し、次に、その溶液を濾過した。オレンジ色の固体を得るよう濾液を乾燥状態まで蒸発させ、その固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。収量(100mg)。
[RuIII(L)(acac)(4−MeO−py)](NOの調製
AgCFSO(45mg、0.17mmol)アセトン(5mL)の溶液を、l(100mg、0.16mmol)アセトン(5mL)に徐々に添加した。3分後、紫色の溶液を濾過し、次に、ca1mLまで濃縮させた。EtO(30mL)の添加により、紫色の固体が生じ、その固体を濾過してEtOで洗浄した。その紫色の固体をアセトン(5mL)に溶解した。次に、[BuN]NO(300mg、1mmol)を徐々に添加した。結果として生じた紫色の沈殿物を濾過してアセトンで洗浄した。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=240.8、 [M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.16V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図34〜37を参照)
Figure 2010531976
(方法2)
[RuIII(L)(acac)(1−MeIm)](PFの調製
NHPF(200mg、1.27mmol)及び1−メチルイミダゾール(200mg、2.44mmol)を、[RuII(L)(acac)(OH)]PF(150mg、0.28mmol)を含有する無水エタノール(5mL)溶液に添加した。その混合物を1時間環流させた。室温への冷却後、黒紫色の固体を濾過し、エタノール(3×5mL)で洗浄して、次に、空気乾燥させた。収量(160mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=227.4、[M]2+
[RuIII(L)(acac)(1−MeIm)](NOの調製
[BuN]NO(200mg、0.67mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuIII(L)(acac)(1−MeIm)](PF(100mg、0.13mmol)アセトン(8mL)に徐々に添加し、その混合物を30分間そのままの状態で放置した。結果として生じた紫色の沈殿物を濾過し、アセトン(3×5mL)で洗浄した後、真空下で乾燥させた。収量(70mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=227.3、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.07V vsNHE。UV−Vis(HO):λmax[nm](ε[mol−1dmcm−1])289(5175)、314sh(3920)、583(855)。
(実施例8A)
(図38〜39及び39a〜cを参照)
[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](CFSO
[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](CFSOの調製
最小量のアセトンに溶解した[RuIII(Metacn)(acac)(1−MeIm)](PF(200mg、0.27mmol)に、激しく撹拌しながら正味のトリフリン酸(0.5mL)を添加した。次に、紫色の溶液を、ジエチルエーテル(400mL)に液滴で添加した。紫色の沈殿物を濾過して真空下で乾燥させた。収量(100mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=277.5、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.09V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図40〜43を参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)]PFの調製
4−ジメチルアミノピリジン(0.3g、2.4mmol)を、[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(150mg、0.28mmol)無水エタノール(10mL)に添加した。その溶液を、10個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却後、オレンジ色の固体を濾過し、アセトン/ジエチルエーテルから再結晶させた。収量(120mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=494.1、[M]。Anal.calcd.forC2138PFRu:C,39.50;H,6.00;N,10.97。Found:C,39.73;H,6.05;N,10.81。
[RuIII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)](NO・HOの調製
AgCFSO(50mg、0.19mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(4−MeN−py)]PF(120mg、0.19mmol)アセトン(5mL)のオレンジ色の溶液に徐々に添加した。5分後、紫色の溶液を濾過して銀を取り除いた。次に、[BuN]NO(150mg、0.5mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して真空乾燥させた。収量(80mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=247.3、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.07V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。Anal.calcd.forC2138Ru・1HO:C,39.68;H,6.34;N,15.42。Found:C,39.95;H,6.40;N,15.61。
(図44〜48を参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(4−Bupy)]PFの調製
4−tert−ブチルピリジン(0.6g、4.1mmol)を[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(300mg、0.56mmol)無水エタノール(45mL)に添加した。その溶液を、30個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却後、その溶液を濾過し、次に、乾燥状態まで蒸発させた。茶色の固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。収量(290mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=507.3、[M]。Anal.calcd.forC2341PFRu:C,42.39;H,6.34;N,8.60。Found:C,42.57;H,6.40;N,8.68。
[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](PFの調製
(NH[Ce(NO](202mg、0.37mmol)アセトン(10mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(4−tert−ブチルピリジン)]PF(200mg、0.31mmol)を含有するオレンジ色のアセトン(5mL)溶液に徐々に添加した。3分後、紫色の固体を濾過し、アセトンで洗浄した。その紫色の固体を、次に、脱イオン水(10mL)において溶解した。濾過した溶液に、NHPF(200mg、1.23mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過して脱イオン水で洗浄した。収量(150mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=253.7、[M]2+。Anal.calcd.forC234112Ru:C,34.68;H,5.19;N,7.03。Found:C,34.90;H,5.14;N,7.09。
[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](NO・3HOの調製
[BuN]NO(183mg、0.60mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuIII(Metacn)(acac)(4−Bupy)](PF(120mg、0.15mmol)アセトン(5mL)の紫色の溶液に徐々に添加した。紫色の沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄した後真空乾燥させた。収量(65mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=253.7、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.18V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。Anal.calcd.forC2341Ru・3HO:C,40.34;H,6.92;N,12.27。Found:C,40.42;H,6.72;N,12.29。
(図49及び50を参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(イソキノリン)]PFの調製
イソキノリン(0.4g、3.8mmol)を[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(200mg、0.38mmol)無水エタノール(30mL)に添加した。その溶液を、20個のZnアマルガム断片が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。結果として生じた茶色の溶液を冷却した後濾過した。濾液をca1mLまで濃縮させた。ジエチルエーテルを添加して茶色の沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した後に空気乾燥させた。収量(190mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=501.3、[M]
[RuIII(Metacn)(acac)(イソキノリン)](PFの調製
(NH[Ce(NO](194mg、0.35mmol)アセトン(10mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(イソキノリン)]PF(190mg、0.29mmol)を含有するオレンジ色のアセトン(5mL)溶液に徐々に添加した。3分後、紫色の固体を濾過し、アセトンで洗浄した。その紫色の固体を、次に、10mLの脱イオン水において溶解し、その溶液を濾過した。NHPF(192mg、1.18mmol)を添加して紫色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過して脱イオン水で洗浄した。収量(120mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=250.7、[M]2+
[RuIII(Metacn)(acac)(イソキノリン)](NOの調製
[BuN]NO(274mg、0.90mmol)アセトン(3mL)の溶液を、[RuIII(Metacn)(acac)(イソキノリン)](PF(240mg、0.30mmol)アセトン(8mL)の紫色の溶液に徐々に添加した。紫色の沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して真空乾燥させた。収量(120mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=250.7、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.21V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図51〜56参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(トロポロン)(py)](PF)の調製
5mLのHOにおける[RuIII(Metacn)Cl](120mg、0.32mmol)とトロポロン(47mg、0.38mmol)との黄色の混合物を、空気中で2時間環流させた。結果として生じる深緑の溶液を濾過し、NHPF(323mg、1.98mmol)を添加して緑の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過して脱イオンしたHOで洗浄した。緑色の固体を10mLのエタノールにおいて懸濁し、ピリジン(400μL、4.95mmol)を添加した。次に、その混合物を、数個の亜鉛アマルガム断片が存在する中アルゴン下で一晩環流させた。結果として生じる茶色の溶液を冷却し、茶色の沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄した後に空気乾燥させた。収量:26%、52mg。ESI−MS:m/z=473.3、[M]
[RuIII(Metacn)(トロポロン)(py)](NOの調製
AgCFSO(32mg、0.12mmol)アセトン(3mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(トロポロン)(py)]PF(52mg、0.08mmol)の茶色のアセトン溶液(5mL)に徐々に添加した。茶色の溶液は直ちに緑色へと変化し、その混合物を暗闇の中30分間撹拌した。溶液中の銀金属を遠心分離によって取り除き、次に、緑色の溶液をca80mLのジエチルエーテルに徐々に添加した。濾過によって緑色の沈殿物を回収し、ジエチルエーテルで洗浄した。次に、その沈殿物を5mLのアセトンにおいて溶解し、[BuN]NO(77mg、0.25mmol)アセトン(2mL)の溶液を徐々に添加した。緑色の沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して真空乾燥させた。収量86%、41mg。ESI−MS:m/z=236.8、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=0.25V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図57〜61を参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(トロポロン)(4−t−ブチル−py)](PF)の調製
5mLのHOにおける[RuIII(Metacn)Cl](120mg、0.32mmol)とトロポロン(47mg、0.38mmol)との黄色の混合物を、空気中で2時間環流させた。結果として生じる深緑の溶液を濾過し、NHPF(323mg、1.98mmol)を添加して緑色の沈殿物を生じ、その沈殿物を濾過して脱イオンしたHOで洗浄した。緑色の固体を10mLのエタノールにおいて懸濁し、4−tert−ブチルピリジン(400μL、2.73mmol)を添加した。次に、その混合物を、数個の亜鉛アマルガム断片が存在する中アルゴン下で一晩環流させた。結果として生じる茶色の溶液を冷却し、茶色の沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄した後に空気乾燥させた。収量:93%、200mg。ESI−MS:m/z=529.3、[M]
[RuIII(Metacn)(トロポロン)(4−t−ブチル−py)](NOの調製
AgCFSO(92mg、0.36mmol)アセトン(5mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(トロポロン)(4−t−ブチル−py)]PF(200mg、0.30mmol)の茶色のアセトン溶液(10mL)に徐々に添加した。茶色の溶液は直ちに緑色へと変化し、その混合物を暗闇の中30分間撹拌した。溶液中の銀金属を遠心分離によって取り除き、次に、緑色の溶液をca80mLのジエチルエーテルに徐々に添加した。濾過によって緑色の沈殿物を回収し、ジエチルエーテルで洗浄した。次に、その沈殿物を5mLのアセトンにおいて溶解し、[BuN]NO(271mg、0.89mmol)アセトン(5mL)の溶液を徐々に添加した。緑色の沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して真空乾燥させた。収量:33%、65mg。ESI−MS:m/z=264.8、[M2+]。RuIII/IIのE1/2=0.23V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図62〜63及び63a〜cを参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(3,4−Mepy)]PFの調製
3,4−ルチジン(0.3g、2.8mmol)を、[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(300mg、0.56mmol)無水エタノール(10mL)に添加した。その溶液を、Znアマルガム(10個の断片)が存在する中アルゴン下で24時間環流させた。室温への冷却後、オレンジ色の固体を濾過し、アセトン/ジエチルエーテルから再結晶させた。収量(300mg)。
[RuIII(Metacn)(acac)(3,4−Mepy)](CFSOの調製
AgCFSO(135mg、0.48mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(3,4−Mepy)](PF)(300mg、0.48mmol)アセトン(10mL)のオレンジ色の溶液に徐々に添加した。5分後、紫色の溶液を濾過し、ca1mLまで濃縮した。ジエチルエーテル(50mL)の添加によって紫色の固体が生じ、その固体を回収してアセトン/ジエチルエーテルから再結晶した。収量(300mg)。次に、紫色の固体(300mg)を最小量のアセトンにおいて再溶解した後、激しく撹拌しながら正味のトリフリン酸(0.5mL)を添加した。次に、紫色の溶液を、ジエチルエーテル(500mL)に徐々に添加した。紫色の沈殿物を濾過して真空下で乾燥させた。収量(150mg)。アセトンにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=239.7、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.17V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図64〜65及び65a〜cを参照)
Figure 2010531976
[RuII(Metacn)(acac)(3OHpy)](PF)の調製
3−ヒドロキシピリジン(0.1g、1.05mmol)を、[RuIII(Metacn)(acac)(OH)]PF(200mg、0.37mmol)無水エタノール(10mL)に添加した。その溶液を、Znアマルガム(10個の断片)が存在する中アルゴン下で16時間環流させた。室温への冷却後、オレンジ色の溶液を濾過し、ca1mLまで濃縮した。ジエチルエーテル(50mL)の添加によってオレンジ色の固体が生じ、その固体を濾過してアセトン/ジエチルエーテルから再結晶した。収量(160mg)。
[RuIII(Metacn)(acac)(3−OHpy)](NOの調製
AgCFSO(70mg、0.27mmol)アセトン(2mL)の溶液を、[RuII(Metacn)(acac)(3−OHpy)](PF)(160mg、0.26mmol)アセトン(8mL)のオレンジ色の溶液に徐々に添加した。5分後、紫色の溶液を濾過し、ca1mLまで濃縮した。ジエチルエーテル(50mL)の添加によって紫色の固体が生じ、その固体を濾過してアセトン/ジエチルエーテルから再結晶した。収量(150mg)。次に、紫色の固体(150mg)をアセトン(8mL)において再溶解した後、[BuN]NO(200mg)アセトン(2mL)の溶液を徐々に添加した。紫色の沈殿物を濾過して真空下で乾燥させた。収量(100mg)。メタノールにおけるESI/MS(ポジティブモード):m/z=233.8、[M]2+。RuIII/IIのE1/2=+0.14V vs緩衝液(pH8.20)におけるNHE。
(図66〜67及び67a〜cを参照)
Figure 2010531976
[RuIII(TMC)(NCS)](CIO)の調製
紫色の固体を、文献に記載の方法に従い調製した(Che,C.M.;Kwong,S.S.;Poon C.K.Inorg.Chem.1985,24,1601−1602)。
この実験の目的は、[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NOを用いたウェットテストによるクレアチンキナーゼ活性の測定を実証することであった。
(酵素混合物)
酵素混合物を、以下の組成物:
0.1M イミダゾール(酢酸(37°C、pH7.1)で平衡化)
40mM [RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NO
20mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
5mg/ml ジアホラーゼ
5mg/ml グルコース6−リン酸脱水素酵素
20mg/ml ヘキソキナーゼ
20mM D−グルコース
6.25mM アデノシン二リン酸(二ナトリウム塩)
30mM 酢酸マグネシウム
5mM EDTA(四ナトリウム塩)
を用いて調製した。
(CK溶液)
凍結乾燥したヒト組換えCK試料をAsahi Kasei社から入手した。緩衝剤中貯蔵CK液を63.9kU/Lで作製し、緩衝剤で希釈して、異なるCK活性を有した試料を得た。CK試料の活性を、Space clinical analyzer(Schiappanelli Biosystems Inc.社)を用いて決定した。
(ウェットテスト手順)
9.6μLの酵素混合物をエッペンドルフに配置し、そこに1.2μLのCK試料及び1.2μLのN−アセチルシステイン(200mM)を添加した。そのエッペンドルフを37°Cのヒートブロック上に3分間置き、N−アセチルシステインの存在下でCKをインキュベート、従って、CKを活性化した。次に、その混合物を、37°Cのクレアチンリン酸1.2μL(1000mM)に添加した。
次に、12μLの酵素/CK混合物を電極の上に直ちに配置し、Autolab(PGSTAT12)に結合されたマルチプレクサー(MX452、Sternhagen design)を使用してクロノアンペロメトリー検査を開始した。
酸化電流を、15時点(0、14、28、42、56、70、84、98、112、126、140、154、168、182、及び196秒)にて0.15Vで測定し、還元電流を、最後の時点(210秒)にて−0.45Vで測定した。過度電流を1秒間測定した。各試料を二度検査した。
(分析)
GPESソフトウェアからの出力値を、データをスプレッドシートに変換するDataAnal2−17プログラムを使用して分析した。次に、これらのデータをデータ分析のテンプレートに転送した。
(結果)
各CK試料に関して、センサの応答を時間に対してプロットした(図68を参照)。応答の初速度(14〜28秒という時間に対する電流の変化)を各試料に対して決定し、速度(nA/min)vsCK活性(kU/L)のプロットを作製した。参照方法によって決定されるCK活性に対する応答速度の一次従属性が存在した。
この実験の目的は、[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NOを用いたウェットテストによるクレアチニンの測定を実証することであった。
(酵素混合物)
酵素混合物を、以下の組成物:
0.1M Tris(HCl(室温、pH7.1)で平衡化)
20mM [RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NO
10mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
5mg/ml ジアホラーゼ
80mg/ml サルコシン脱水素酵素
12mg/ml クレアチナーゼ
24mg/mL クレアチニナーゼ
を用いて調製した。
(クレアチニン溶液)
緩衝剤中10mMのクレアチニンの貯蔵液を作製して緩衝剤で希釈し、異なる濃度のクレアチニンを有する試料を生じた。試料は、使用するまで氷上で保管した。
(ウェットテスト手順)
12μLの酵素混合物をエッペンドルフに配置し、そのエッペンドルフを次に37°Cのヒートブロック上に3分間置いた。次に、その混合物を1.2μlのクレアチニン試料に添加し、その試料も37°Cのヒートブロック上でインキュベートした。次に、12μLの酵素/クレアチニン混合物を電極の上に直ちに配置し、Autolab(PGSTAT12)に結合されたマルチプレクサー(MX452、Sternhagen design)を使用してクロノアンペロメトリー検査を開始した。
酸化電流を、15時点(0、14、28、42、56、70、84、98、112、126、140、154、168、182、及び196秒)にて0.15Vで測定し、還元電流を、最後の時点(210秒)にて−0.45Vで測定した。過度電流を1秒間測定した。各試料を二度検査した。
(分析)
GPESソフトウェアからの出力値を、DataAnal2−17プログラムを使用して分析した。次に、これらのデータをデータ分析のテンプレートに転送した。
(結果)
センサの応答をクレアチニン濃度に対してプロットした。196秒という最後の時点でのクレアチニンに対する較正プロットに関して、スロープ及びインターセプトが図69に与えられている。
この実験の目的は、[RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NOを用いて調製した凍結乾燥したセンサを使用して、全血におけるグルコースの測定を実証することであった。
(酵素混合物)
酵素混合物を、以下の組成物:
0.1M Tris(HCl(室温、pH9.0)で平衡化)
10%w/vKCl
40mM [RuIII(MeTACN)(acac)(1−MeIm)](NO
10mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
4.2mg/ml PdR
10mg/ml グルコース脱水素酵素
を用いて調製した。
(生成分配及び凍結乾燥)
0.4μL/ウェルの酵素混合物を、生成ディスペンサーを使用してセンサのウェル2内に分配した。3つの他の溶液を、他のウェル内に分配した。これらの溶液を使用した他のメディエーター及びこれらのセンサの応答は、ここでは報告されない。次に、分配されたセンサのシートを、乾燥凍結するためにLS40凍結乾燥機(Severn Science)内に配置した。使用したプログラムは、Night2であった。センサは、生産単位DEV345を形成した。
(全血試料)
新鮮な全血試料(Liヘパリン抗凝血剤)を入手したままの状態で使用した。この試料の一定分量を2900RCF(Labnet 1618)で5分間遠心分離し、Space clinical analyzer(Schiappanelli Biosystems Inc.社)を使用して血漿をグルコース濃度に対して検査した。そのグルコース濃度を、5.1mMになるよう決定した。
さらに、最初の全血試料の一定分量に1Mのグルコース溶液を加えて、より高いグルコース濃度を得た。各加えられた一定分量を遠心分離して、グルコース濃度に対して血漿を検査した。一定分量の遠心分離、脱脂した血清(Scipac、S139)との一部の血漿の置き換え、及び、試料を再構築するための転化によって、より低いグルコース濃度を有した全血試料を得た。
(テスト手順)
20μLの全血試料を1つの電極あたり使用した。試料の添加後、Uniscan multi−potentiostatを使用してクロノアンペロメトリー検査を開始した。酸化電流を、15時点(0、14、28、42、56、70、84、98、112、126、140、154、168、182、及び196秒)にて0.15Vで測定し、還元電流を、最後の時点(210秒)にて−0.45Vで測定した。過度電流を1秒間測定した。各試料を二度検査した。
(分析)
GPESソフトウェアからの出力値を、DataAnal2−17プログラムを使用して分析した。次に、これらのデータをデータ分析のテンプレートに転送した。
(結果)
センサの応答をグルコース濃度に対してプロットした(図70を参照)。98秒にて、電流と全血グルコース濃度との間に良い相関関係を得た(勾配=65.71nA/秒、インターセプト=274.18nA)。
(グルコース)
この実施例では、実施例19の全血を唾液と置き換えた。結果は、図71に示されている。

Claims (18)

  1. 以下の化学式19
    Figure 2010531976
    の複合体の使用であって、
    Mは、ルテニウム又はオスミウムであり、0、1、2、3、又は4の酸化状態を有し;
    w、x、及びyのそれぞれは、整数1乃至4から独立して選択される整数であり;
    mは、整数−5乃至+4から選択される整数であり;
    nは、整数1乃至5から選択される整数であり;
    zは、整数−2乃至+1から選択される整数であり;
    Aは、任意選択で1乃至8個の置換基によって置換される窒素原子を1、2、又は3個有する5−又は6−員芳香環の単座配位子であり、前記置換基のそれぞれが、置換型若しくは非置換型のアルキル、アルケニル、又はアリール基、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、−COH、−SOH、−NHNH、−SH、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、アルコキシ、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボキシアミド、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、アルコキシアミノ、及び、アルキルチオからなる群から選択されるか、又は、AはNCSであり;
    Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状の、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状の二座、三座、四座、五座、又は六座の配位子であって、
    wは、整数1乃至5から選択される整数であり、
    vは、整数3乃至6から選択される整数であり、
    p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4、5、又は6であり、
    sは、2又は3のどちらかであり、さらに、
    R及びRのそれぞれは、独立して水素又はアルキルであり;
    Cは、B以外の配位子であり;かつ、
    Xは、対イオンであり;
    酸化還元メディエーターとしての[RuIII(Metacn)(acac)(py)](NOを除いて、配位原子の数は6である、使用。
  2. 化学式19の複合体における配位子Aが、NCS、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソキノリン、置換ピリジル、及びそれらの異性体からなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
  3. 化学式19の複合体における配位子Aが、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、及びそれらの異性体からなる群から選択されるか、又は、3個の窒素ヘテロ原子を有する5−又は6−員芳香環の配位子であるか、若しくは、該配位子を含むか、又は、グアニン若しくはアデニンである、請求項1に記載の使用。
  4. 化学式19の複合体における配位子Aが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、及び、ハロゲンからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換される、請求項1に記載の使用。
  5. 化学式19の複合体における配位子Aが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、エテニル、プロペニル、ブテニル、エチニル、及び、プロピニルからなる群から選択された1又は複数の置換基によって置換される、請求項4に記載の使用。
  6. 化学式19の複合体における配位子Bが、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状であるか、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状である二座、三座、又は四座の配位子であって、wは整数1乃至3から選択される整数であり、vは3又は4であり、p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4であり、さらに、sは2又は3であり得る、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の使用。
  7. Bが、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン、1,2−ジメチルエチレンジアミン、又は、1,1,2,2−テトラメチルエチレンジアミンである、請求項6に記載の使用。
  8. 化学式19の複合体における配位子Cが、アミン配位子、CO、CN、ハロゲン、アセチルアセトネート(acac)、3−ブロモ−アセチルアセトネート(Bracac)、オキサレート、ピリジン、又は、5−クロロ−8−ヒドロキシキノリンからなる群から選択される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の使用。
  9. 化学式19の複合体が、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メチルピリジン)]Cl、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−クロロピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソニコチンアミド)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)ピラジン](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メトキシピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−ジメチルアミノピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソキノリン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3,4−ジメチルピリジン)](CFSO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−ヒドロキシピリジン)](NO、又は、[RuIII(1,4,8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラ−アザシクロテトラデカン)(NCS)](ClO)である、請求項1に記載の使用。
  10. 化学式19の複合体が、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](PF、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NOである、請求項1に記載の使用。
  11. バイオセンサにおける、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の化学式19の複合体の使用。
  12. 分析物を測定する検出システムであって、
    (a)前記分析物を含有する試料を、酵素、及び、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の化学式19の酸化還元メディエーターを含有する溶液と接触させるステップ;
    (b)前記酵素を前記分析物に対して作用させる状況下で、前記接触させた試料をインキュベートするステップ;
    (c)ステップ(b)のインキュベートした試料を、測定可能な信号において変化をもたらす状況にさらすステップ;及び
    (d)前記測定可能な信号を測定するステップ;
    を含む検出システム。
  13. 以下の化学式20による複合体であって、
    Figure 2010531976
    Mは、ルテニウム又はオスミウムであり、0、1、2、3、又は4の酸化状態を有し;
    w、x、及びyのそれぞれは、整数1乃至4から独立して選択される整数であり;
    mは、整数−5乃至+4から選択される整数であり;
    nは、整数1乃至5から選択される整数であり;
    zは、整数−2乃至+1から選択される整数であり;
    Aは、任意選択で1乃至8個の置換基によって置換される窒素原子を1、2、又は3個有する5−又は6−員芳香環の単座配位子であり、前記置換基のそれぞれが、置換型若しくは非置換型のアルキル、アルケニル、又はアリール基、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、−COH、−SOH、−NHNH、−SH、アリール、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、−OH、アルコキシ、−NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボキシアミド、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、アルコキシアミノ、及び、アルキルチオからなる群から選択され;
    Bは、化学式RRN(CNR)を有した直鎖状の、又は、化学式(RNC、(RNC(RNC、若しくは、[(RNC)(RNC)]を有した環状の二座、三座、四座、五座、又は六座の配位子であって、
    wは、整数1乃至5から選択される整数であり、
    vは、整数3乃至6から選択される整数であり、
    p及びqのそれぞれは、整数1乃至3から独立して選択される整数であり、それによって、pとqの和は4、5、又は6であり、
    sは、2又は3のどちらかであり、さらに、
    R及びRのそれぞれは、独立して水素又はアルキルであり;
    Cは、A又はB以外の配位子であり;かつ、
    Xは、対イオンであり;
    [RuIII(Metacn)(acac)(py)](NOを除いて、配位原子の数は6である、複合体。
  14. Aが、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のAである、請求項13に記載の複合体。
  15. Bが、請求項6及び7のいずれか1項に記載のBである、請求項13又は14に記載の複合体。
  16. Cが、アミン配位子、CO、CN、ハロゲン、アセチルアセトネート(acac)、3−ブロモ−アセチルアセトネート(Bracac)、オキサレート、ピリジン、及び、5−クロロ−8−ヒドロキシキノリンからなる群から選択される、請求項13乃至15のいずれか1項に記載の複合体。
  17. [RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メチルピリジン)]Cl、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−クロロピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソニコチンアミド)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)ピラジン](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−メトキシピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−ジメチルアミノピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(イソキノリン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(トロポロン)(4−t−ブチル−ピリジン)](NO、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3,4−ジメチルピリジン)](CFSO、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(3−ヒドロキシピリジン)](NOである、請求項13に記載の複合体。
  18. [RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](PF、又は、[RuIII(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(acac)(N−メチルイミダゾール)](NOである、請求項13に記載の複合体。
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