JP2010525771A - 副励磁機を有する励磁機 - Google Patents

Abstract

本発明は、副励磁機（２、３）とファン（１）とを有する励磁機に関する。励磁機のコンパクトな構造を達成するために、励磁機の片側に配置されるファン（１）がその外周面に支持輪を有し、副励磁ロータ（２）を形成すべく永久磁石がこの支持輪上に配置されている。
【選択図】 図１

Description

本発明は、副励磁機とファンとを有する励磁機に関する。

励磁機は、発電機の界磁巻線にエネルギーを供給するのに必要な電気出力を発生する。

発電機の出力に応じて励磁システム用に様々な技術が開発されてきた。一般に応用される励磁技術では、副励磁機に直接励磁機が連結されている。

４極発電機、２極発電機用に提案されているのは、副励磁機と個別のファンとを備えた励磁機である。副励磁機もファンも個別に作製され、共通の軸に焼嵌め部をそれぞれ必要とする。この結果、軸と機械構造全体が長くなり、作製組立支出が増加する。従来提案されたアルミニウム鋳物から成るファンも極めて高価で支出を要する。

本発明の課題は、冒頭に指摘した種類の励磁機において、作製組立支出を減らしてコンパクトな構造を実現することである。

この課題は、冒頭に指摘した励磁機において、励磁機の片側に配置されるファンがその外周面に支持輪を有し、副励磁ロータを形成するために永久磁石がこの支持輪上に配置されており、副励磁ロータが副励磁ステータの内部で動くことによって解決される。

本発明に係る励磁機は、副励磁ロータとラジアルファンとから成る複合部材を有する。この結果励磁機の構造は著しくコンパクトになる。共通の軸上に焼嵌め部が不要となり、そのため作製組立支出を低減できる。

本発明に係る励磁機の望ましい１構成は、複数枚の所定のファン翼と２つの案内板と１つのスリーブとから成るファンが支持輪と共に統一的ユニットを形成し、永久磁石が外面に貼付けられていることを特徴としている。

このため、副励磁ロータを一体化したファンの作製組立支出が特別僅かなものとなる。

本発明に係る励磁機の他の望ましい諸構成を、従属請求項と本発明の実施例の以下の説明とから添付図面に基づいて明らかにする。

本発明に係る励磁機を一部断面で示す側面図である。 副励磁ロータを一体化したファンの斜視図である。

図１は副励磁機とファンとを備えた本発明に係る励磁機を示す。側面図の開放部分に、副励磁ロータ２と副励磁ステータ３とを備えたファン１を備えている。励磁機のコンパクトな構造をはっきりと認めることができる。

図２は副励磁ロータを一体化したファン１の詳細な構造を示す。

本来のファンは、前側案内板４と後側案内板５とそれらの間に配置されたファン翼６と焼嵌めスリーブ７とから成る。ファン翼６の外端に支持輪８が被着されている。

焼嵌めスリーブ７と両案内板４、５とファン翼６と支持輪８は互いに溶接され、ユニットを形成する。溶接作業終了後に支持輪が締め付けられ、スリーブの滑り嵌めが生ずる。

支持輪８は同時に安定化にも役立つ。

支持輪８に永久磁石９が被着されている。作動時に永久磁石９の確実な座りを保証すべく、これら永久磁石９はシュラウドによって固定される。

１ ファン、２ 副励磁ロータ、３ 副励磁ステータ、４、５ 案内板、６ ファン翼、７ スリーブ、８ 支持輪、９ 永久磁石

Claims (4)

1. 副励磁機とファンとを有する励磁機において、励磁機の片側に配置されるファン（１）がその外周面に支持輪（８）を有し、副励磁ロータ（２）を形成すべく永久磁石（９）がこの支持輪上に配置されており、副励磁ロータ（２）が副励磁ステータ（３）の内部で動く励磁機。
2. 複数枚の所定のファン翼（６）と２つの案内板（４、５）と１つのスリーブ（７）とから成るファン（１）が支持輪（８）と共に統一的ユニットを形成し、永久磁石（９）が支持輪の外面に貼付けられている請求項１記載の励磁機。
3. 永久磁石（９）がシュラウドによって固定されている請求項２記載の励磁機。
4. 副励磁ステータ（３）が、励磁機、副励磁機およびファンを取り囲むハウジングと強固に結合されている請求項１から３の１つに記載の励磁機。

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