JP2010520791A - 長さ調節可能部材 - Google Patents

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アイディン キーヴァンルー
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Abstract

長さ調節可能部材は、外側の管状部材(12、112)と、この外側の管状部材の内部にスライド可能に配置される内側の管状部材(14、114)と、内側と外側の管状部材の内部に配置され、内側および外側の管状部材を互いに対して複数の長手方向位置のうちの任意の位置でロックするためのロック機構(28、128)と、を含む。一方の管状部材をもう一方の管状部材に対して解錠位置まで回転させると、ロック機構が外れて一方の管状部材が他方の管状部材に対しスライドしてこの調節可能部材の全体長さを調節できるようになり、解錠位置が保たれなくなると、ロック機構は、内側および外側の管状部材を複数の長手方向位置のうちの1つの位置で再度係合してロックするように付勢される。

Description

発明の分野
本発明は、長さ調節可能部材に関する。本部材が水平方向または垂直方向の何れで使用されてもよいことは、認識されるであろう。本長さ調節可能部材は、ラックアッセンブリのための、例えばポールおよびスタンドであるサポート用直立材としての特定用途があり、具体的には商品陳列用構造体に適するが、この限りではない。
発明の背景
小売店では、販売用の衣料品および商品が、壁から突き出した、または自由に置かれた、よって垂直部材を含むラック上に陳列される。「中間フロア」の陳列スタンドの場合、垂直部材は、垂直部材に固定するサポート部材を有する円形の吊りレール等の幾つかのタイプのヘッドのうちの任意のものを有する場合がある。ラックは、単一の水平部材、または垂直部材の頂部から突き出す、通常は4つである複数の水平部材を含む場合がある。単一の水平部材は、2つの垂直部材間に延びる場合がある。
陳列ラック、具体的には、衣料品を陳列するために使用される陳列ラックは、衣料品がその底端を床に触れさせることなく吊されるような、かつ概して衣料品が視線レベルに陳列されるような高さにして構成される。しかしながら、これらの同じ陳列ラックは、異なる長さの衣料品および他の商品用に使用できることが効果的である。従って、垂直部材を調節可能にすることが効果的である。
「中間フロア」陳列ラックに関しては、調節可能な垂直部材を設ける試みが幾つか存在している。これらは概して、外側の管内に収容される内側の管を含み、よって、垂直部材の全体長さは、外側の管に対して内側の管を滑動させることによって調節される場合がある。両管は、内側および外側の管の長さより下に離隔された開口を設け、かつ一線に並べられた個々の開口を介してピンを挿入することによって、要求される高さに保持される場合がある。また、垂直部材を所望される高さでロックするハードウェアまたはツールを追加する必要のある他のシステムも幾つか存在する。ツールまたはコンポーネントを追加することなく内側の管を必要な高さでロックする1つの方法は、外側の管の長さより下に離隔された複数の開口を設けることである。内側の管からは引込み式のピンが延び、外側の管上の開口内へ入ってロックされる。垂直部材を調節するためには、指を用いて手動でピンが押されて開口との係合が外され、双方の管が所望される高さまで滑動され、ピンが一線上に揃えられかつ付勢されて他方の開口内でロックされる。別の既知のシステムはピンおよび開口を用いないが、内側の管の頂部にボタン装置を有する。
こうしたニーズに対して解決法を与えようとする上述の試みに伴う問題点の1つは、陳列ラックが外的なロックデバイスを有することである。これらの外的なロックデバイスは、店内で誤ってロックを外される可能性があり、または、追加のツールが必要であれば、スタッフがラックを迅速かつ容易に調節することが困難である可能性がある。外的な開口およびピンは、陳列ラックの外観をどちらかといえば業務的な印象にして販売用の衣料品および商品を損ね、一方で頂部のボタン装置は、アッセンブリ上部におけるラックおよびアーム等のアクセサリの自在な取付けにとって障害となる。
本発明の目的は、商品陳列用構造体における直立材として適応可能であり、視覚的に魅力があり、追加ツールなしに調節可能であり、かつアクセサリの取付けにおいてより大きい自在性を可能にする、改良された長さ調節可能部材を提供することにある。
本発明の第1の態様により提供されている長さ調節可能部材は、
外側の管状部材と、
前記外側の管状部材の内部に滑動可能式に配置される内側の管状部材と、
前記内側と外側の管状部材の内部に位置づけられる、前記内側および外側の管状部材を互いに対する複数の長手方向位置のうちの任意の位置でロックするためのロック機構とを含み、
一方の管状部材をもう一方の管状部材に対して解錠位置まで回転させると、前記ロック機構が外れて一方の管状部材が他方の管状部材に対し滑動して本調節可能部材の全体長さを調節できるようになり、前記解錠位置が保たれなくなると、前記ロック機構は、前記内側および外側の管状部材を前記複数の長手方向位置のうちの1つの位置で再度係合してロックするように付勢される。
本発明の第2の態様により提供されている長さ調節可能部材は、
外側の管状部材と、
前記外側の管状部材の内部に滑動可能式に配置される内側の管状部材と、
その底で前記外側の管状部材に対して固定可能でありかつ前記外側の管状部材の内側に延びる最も内側の長手方向部材であって、前記内側の管状部材は前記外側の管状部材と前記最も内側の長手方向部材との間で滑動可能である最も内側の長手方向部材と、
前記内側の管状部材または前記最も内側の長手方向部材の何れかに接続される、前記内側の管状部材および前記最も内側の長手方向部材のうちの他方の複数の長手方向へ離隔された形成物のうちの1つと選択的に係合するための第1の形成物を含むロック機構であって、前記第1の形成物は係合位置へと付勢されるロック機構とを含み、
前記内側の管状部材は、前記付勢に対抗して解錠位置へと回転可能であって前記第1の形成物の係合を外し、前記内側の管状部材は前記外側の管状部材に対して長手方向に滑動できるようになって前記調節可能部材の全体長さが調節され、前記解錠位置が保たれなくなると、前記ロック機構は、前記第1の形成物を付勢して前記複数の長手方向に離隔された形成物の個々の形成物と係合させる。
複数の長手方向に離隔された形成物は上面と下面とを含んでもよく、前記第1の形成物は、これらの間に係合して何れの方向へも長手方向の滑動を防止する。第1の形成物はラグであってもよく、好適には、内側の管状部材へ接続される。複数の形成物は、最も内側の長手方向部材から長手方向に離隔される複数の突起によって画定されてもよく、第1の形成物は、隣接する突起の表面間に係合する。或いは、これらの形成物は、最も内側の長手方向部材における複数の長手方向に離隔されたノッチによって画定されてもよい。これらの形成物は、好適には、内側の管状部材を90度まで回すことにより、または4分の1回転させることにより第1の形成物が係合から外れて回転できるような幅である。
好適には、最も内側の長手方向部材が延びる起点であるベースが設けられている。このベースには、外側の管状部材も固定されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、ロック機構は、下端が外側の管状部材内で内側の管状部材へ付着される管状コンポーネントを含む。管状コンポーネントは、第1の形成物、またはラグを含む。しかしながら、このコンポーネントが内側の管状部材と一体のアッセンブリとして形成されてもよいことは認識されるであろう。
好適には、内側の管状部材の内部で延びて最も内側の長手方向部材と滑動可能式に係合する管状のサポート部材が設けられていて、よって、管状のサポート部材は内側の管状部材および管状コンポーネントと共に長手方向に滑動可能であり、かつ内側の管状部材および管状コンポーネントは最も内側の長手方向部材および管状のサポート部材に対して回転する。最も内側の長手方向部材は、好適にはキー溝を含み、かつ管状のサポート部材は対応する長手方向のキーを含み、よって、管状コンポーネントは最も内側の長手方向部材に対しては滑動可能であるが、回転はしない。
効果的には、管状のサポート部材は、その遠位端が取付け用デバイスへ接続される。取付け用デバイスは、水平アーム等のアクセサリが長さ調節可能部材へ取り付けられることを可能にする。ベースは、好適には、調節可能部材をサポート用ベースへ接続して前記部材を直立に保持することができるようにする追加の取付け用手段を含む。
第3の態様により本発明が提供する長さ調節可能部材は、
そのベースにおいて固定される長手方向部材と、
前記長手方向部材の近くに滑動可能式に配置される管状部材と、
前記管状部材の内部に延びて、前記長手方向部材の近くに滑動可能式に配置される管状のサポート部材と、
前記管状部材または前記長手方向部材の何れかへ接続される、前記管状部材および前記長手方向部材の他方における複数の長手方向に離隔された形成物のうちの1つと選択的に係合するための第1の形成物を含むロック機構であって、前記第1の形成物は係合位置へと付勢されるロック機構とを含み、
前記管状部材は、前記第1の形成物から外れるように前記付勢に対抗して回転可能であって、前記管状部材が前記長手方向部材に対して長手方向に滑動して前記調節可能部材の全体長さを調節することを可能にし、解錠されると、前記ロック機構は前記第1の形成物を付勢して前記複数の形成物のうちの個々の形成物と係合させ、かつ前記管状のサポート部材は、前記管状部材と共に滑動するが、回転はしない。
管状のサポート部材は、好適には、その端に、長手方向部材から変位される取付け用デバイスを含む。取付け用デバイスは、水平部材を長さ調節可能部材へ固定してもよい。管状のサポート部材は管状部材に伴って回転しないことから、長さの調節に際しては、水平部材は長手方向に変位されるが、回転はされない。
次に、添付の図面を参照して、本発明を単に例示として説明する。
本発明の第1の実施形態による、長さ調節可能直立材を有するラックアッセンブリを示す斜視図である。 図1に示すラックアッセンブリの長さ調節可能直立材を示す選択的切欠き斜視図である。 図2の長さ調節可能直立材を示す分解斜視図である。 図3の左側の分解小図に示す管状のロックコンポーネントを別に描いた図である。 ロック機構の、各々解錠状態およびロック状態における対応する軸方向部分断面図および端面図である。 ロック機構の、各々解錠状態およびロック状態における対応する軸方向部分断面図および端面図である。 図5bの線6−6に沿った断面図である。 図6の線7−7に沿った断面図である。 図6の線8−8に沿った断面図である。 図1のラックアッセンブリの組立てを示す斜視図である。 図1のラックアッセンブリの組立てを示す斜視図である。 図1のラックアッセンブリの組立てを示す斜視図である。 図1のラックアッセンブリの組立てを示す斜視図である。 床−天井のテンション取付け式ポールシステムにおける用途に適する、本発明の第2の実施形態による長さ調節可能ポールアッセンブリを示す正面斜視図である。 図10に示す長さ調節可能ポールアッセンブリの選択的切欠き斜視図である。 図10および図11に示す長さ調節可能ポールアッセンブリの分解斜視図である。 図12に示すベースサブアッセンブリの平面図である。 図13の線D−Dに沿った断面図である。 異なる動作状況における対応する図である。 図13の線E−Eに沿った断面図である。 異なる動作状況における対応する図である。
実施形態の詳細な説明
図1から分かるように、本発明は、陳列スタンドのための直立材10の形式である長さ調節可能部材に関する。この直立材は、典型的には共にスチール製である外側の管状部材またはチューブ12と、内側の管状部材またはチューブ14とを有する。チューブ12、14は各々、近位端16、18と、遠位端20、22とを有する。内側のチューブ14の遠位端22にはカンチレバー式アーム24が位置合わせされ、これは、後にさらに詳述する取付け用手段によって内側のチューブ14へ取り付けられる。
図1における矢印が示すように、内側のチューブ14は外側のチューブ12内にスライド可能に配置され、かつ内側のチューブ14が外側のチューブ12に対してスライドして直立材10の全体長さを調節できるように回転されてもよい。図示されている実施形態では、アーム24は、内側のチューブ14の回転に伴って回転しない。以下、これについて詳述する。
図2および図3から分かるように、ロック機構28は、内側および外側のチューブ12、14を互いに対して長手方向位置にロックするために設けられる。ロック機構の一部は、円筒形のベースセグメント33から上側へ延びる最も内側の長手方向部材またはポスト32であり、かつ便宜的には、アルミニウム押出し成形品である。ベースセグメント33は、ポスト32をスライド可能に受け入れる中心通路35を有し、かつその断面は、ポスト32がベースセグメント33内で回転できないように中心通路35に一致している。ポスト32は、横ピン37によってベースセグメント33内にロックされ、ベースセグメント33は、外側のチューブ12内でベース34の上に、下からねじ込まれる複数のねじ39によって固定される。外側のチューブ12は、半径方向のねじ(不図示)を介してベース34へ固定される。ポスト32は、図3において最もよく分かるように、外側のチューブ12内に延びる。ポスト32は、図示された実施形態では複数の離隔された突起38により画定されている、上部および下部係合面40、42を提供する長手方向に離隔された複数の形成物36を含む。図から分かるように、ラグ形成物30は表面40、42間で係合し、外側のチューブ12と内側のチューブ14との長手方向の何れの方向への相対動作も、このような相対動作を機械的に阻止することによって防止する。
ロック機構28はさらに、内側のチューブ14の近位端18へ接続される管状のロックコンポーネント44を含む。内側のチューブ14は、マッチング用の歯45aと窪み45bとによって決定される位置でロックコンポーネント44のエンドラベット45内に座し、前記2つの部分は、半径方向のねじ45cのペアによって互いに固定される。管状のロックコンポーネント44の外面44aは、内側のチューブ14の外面と同一面上にあり、かつ僅かに突き出すポリマーバンド43が座す環状溝41を有し、外側のチューブ12の内面との滑らかな滑動係合がもたらされる。
ロック機構28はさらに、ロックコンポーネント44を滑動可能式に受け入れる中空のフランジ付きスピゴット46を含み、かつコンポーネント44とスピゴット46のフランジ46aとの間に螺旋状の圧縮ばね48を含む。このばねは、アッセンブリの軸方向へ延びかつフランジ44aおよび管状のロックコンポーネント44内のマッチング穴84、85(図7)内へ受け入れられる端部突起82、83を有する。
スピゴット46のボア86は、それがポストに沿って非回転で滑動可能であるようにポスト32に一致する断面を有する。他方で、管状のロックコンポーネント44は、スピゴット46上で(内側のチューブ14を把持して回転することにより)ポストを中心にばね48の付勢に対抗して、コンポーネント44上の内側のラグ30がポスト32上の係合面40、42の任意のペア間で係合して内側のチューブ14の長手方向移動をどちらの方向へも機械的に阻止するロックされた状態と、自由な長手方向移動が可能である解錠された状態との間で回転可能である。
外側のチューブ12の近位端16は、内側のチューブと外側のチューブとの間に安定をもたらす環状の密封スリーブ17を含む。スリーブ17は、内側のチューブ14が外側のチューブ12から外れないように防止する停止装置としても機能する。即ち、スピゴット46のフランジ46aの上縁は、直立材10がその最大長さに達する時点で密封スリーブ17の内側のリムに当たる。
ロックコンポーネント44の回転動作の限界は、コンポーネントにおける弓形のスロット87と、スピゴット46上の突き出したねじ取付け式グロメット88との間の相互作用によって決定される。
管状サポート50は内側のチューブ14の内部に延び、かつ管状部材14の頂部におけるデバイス66から吊り下げられる。サポート50は、ポスト32と同様に、便宜的にはアルミニウム押出し成形品であって、ポスト32上の対応するキー溝56に入り込む長手方向の内部キー54を含む。これは、管状サポート50がポスト32および外側のチューブ12に対して回転することを防止するが、管状サポート50が内側のチューブ14と共に長手方向に滑動することを許容する。管状サポート50とポスト32との間の嵌め合い公差を設けることにより、直立材10の全体的安定性は高まる。管状サポート50は、突起38上に嵌るようにも成形される。
図8からは、ラグ形成物30が垂下部分29と共に、そのロックされた状態で突起38の側面の縁上へ降下する形状を有し、よって、数ミリメートル持ち上げられなければ突起との係合を外せないことが分かる。これは、両チューブの単なる相対的回転により直立材が不注意で解錠されることを防止する安全機能である。従って、ラグ30の係合を外すためには、内側のチューブ14をまず僅かに持ち上げた上で回転させ、ロックコンポーネント44を回転させなければならない。この行動により、ラグ30は、ばね48の戻りバイアスに対抗して突起38に関係なく回転され、かつチューブ12、14は解錠位置まで相対的に回転されている。この位置がばね48に対抗して保持されれば、内側のチューブ14および管状サポート50は外側のチューブ12、ポスト32およびベース34に対して長手方向に滑動されることが可能であり、これにより、直立材10の全体長さが調節される。解錠位置がそれ以上保持されなければ、ロック機構はばね48により付勢されて再度係合し、よって、チューブ12、14の幾分かの相対的滑動動作により、ラグ30はポスト32上に画定された長手方向位置の隣接する位置でロックする。
突起38は、内側のチューブ14を約90度回すことにより、または4分の1回転させることによりラグ30が係合から外れて回転できるような幅である。突起38は、ロックの容易さを可能にしかつコンポーネントの詰まりを防止するために、ポスト32から角度を成して突き出すように成形される。
管状サポート50の上端には、既に言及した、サポート50の端部に密閉キャップをもたらし、且つねじ68で所定の位置に固定される取付け用デバイス66が設けられている。このサブアッセンブリは、チューブ14上の弓形のスロット90に係合する管状サポート50上に突き出したねじ取付け式グロメット92のペアによって、内側のチューブ14へ長手方向に固定される。四角ナット70は、ねじ72を受け入れる内側にねじ切りされたシャフトを有して設けられる(図9a−図9dに示す)。図2において最もよく示されているように、キャップ74は、取付け用デバイス66へ接続されて内側のチューブ14の遠位端を閉じる。キャップ74のサイズは、内側のチューブ14の内径と取付け用デバイス66の外径との間に嵌め合い公差を設けるように決定される。キャップ74は、溝(不図示)によって長手方向移動を防止される。キャップ74は、内側のチューブ14および取付け用デバイス66の双方に対して回転することができる。
図9aから図9dに示すように、長さ調節可能直立材10には水平部材またはアーム24が取り付けられる。下側のクランプ部位76は、四角ナット70上に位置合わせされる正方形の開口と、半円面78とを含む。半円面78は、アーム24がベース34に対して必要な方向へ突き出すことができるような適正な直角に位置合わせされる。アーム24は半円面78において位置合わせされ、かつ内側にねじ切りされたシャフト71と一直線に合わせられる開口を含む。上側のクランプ部位80は、アーム24の上に位置合わせされ、これもやはり開口を有する。次には、ねじ72を使用してアーム24が両クランプ部位76、80間にクランプされ、アーム24は内側にねじ切りされたシャフト71内へロックすることによって取付け用デバイス66へ固定される。ねじ72は、内側のチューブ14に等しい直径を有するヘッドを含む。取付け用デバイス66およびアーム24は管状サポート50へ接続され、内側のチューブ14へは接続されない。従って、内側のチューブ14が回転されるとき、アーム24はベース34に対するその方向性を保つ。直立材10の高さは、アーム24およびアーム24から吊り下がる任意の衣料品に影響を与えることなく調節されることが可能である。これは、アーム24が2つの直立材10の間で延びて衣服ラックになる場合に特に効果的である。2つの直立材10の高さは、アーム24が両者の間を延びる間に各々片手で同時に調節されることが可能である。
図1から図9までに示された陳列スタンドシステムが、直立材の連続性を何ら視覚的かつ物理的に中断することなく長さ調節可能性を与える上品かつ美的に満足のいく製品であることは認識されるであろう。さらに、調節可能性機能は直立材の頂部における如何なるボタン装置にも依存せず、これは、この部位において取付け用アクセサリの形式または配置に何ら制限がないこと、即ちこれに関しては最大限の自在性を利用できることを意味する。開口、ピンまたはボタン等の外的な物理的発現がないにも関わらず、内的なロックは機械的ロックであり、構造体に望ましくない負荷制限を課しかつ長期的な摩耗問題を生じさせるような摩擦保持に単に依存するものではない。
図10から図15は、本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態は、床−天井テンション取付け式ポールシステム100である。図1から図9までの実施形態に対応する関連パーツは、類似の参照数字に1を先行させて示されている。共通する機能については改めて言及せず、以下、修正された追加の態様について説明する。
内側の管は、その上端にカンチレバー式アーム等のアクセサリを取り付ける必要がなく、代わりに天井に係合することから、第1の実施形態の場合のような、アッセンブリの頂部まで延びる非回転性の内部構造体に関する要件は存在しない。従って、ポスト132はやはり存在するが、管状サポート50に相当するものは存在しない。代わって、マッチングカラー200、205のペアが存在し、これらは、半径方向のねじによってポスト132の頂部と、それより下の予め決められた位置に取り付けられる。両者は内側のチューブ114の滑らかな内部ベアリングとなり、これにより、構造体内の望ましくないがたつき音および弛みが防止される。下側に取り付けられるカラー205は、管状のロックコンポーネント144の行程、延べては内側のチューブ114の行程の上限となるという第2の目的を果たす。ポールの最大長さであるこの限界位置は、図11に示されている。
内側のチューブ114の上端は、チューブの端内へ固定されるカラーコンポーネント212とベアリング片215内に軸支される自由に回転可能なエンドディスク214とを備えるフィッティング210を有し、よって、ポストを調節する間にディスクが天井表面に当たると、内側のチューブ114は、この時点では天井に接触して静止した状態にあるディスクに対して(例えば、ロック状態まで戻れるように)引き続き回転されることが可能である。
第2の実施形態の他の追加的特徴はベースアッセンブリ215の配置にあり、これにより、ポールは、本発明による機構によってほぼ正しい位置に調節されるとテンションを掛けられて所定の位置にクランプされることが可能である。ポスト132の下端は、ねじ切りされたダイカスト・カプラ・コンポーネント220のサドル224内にボルト222で取り付けられる。カプラコンポーネント220は、これにマッチングするほぼ環状のダイカストケーシング230内に取り付けられている。ケーシング230は、カプラコンポーネント220の下端における外側のねじ山225に係合するねじ切りされたボアを有し、かつダイカストケーシング230自体はベース134の上に不合理に取り付けられ、次いでチューブ112の下端内部に固定される。カプラコンポーネント220は通常、ベース134上に旋回式に取り付けられる指で解錠できるボタン240によって、ケーシング230内部で回転しないようにラッチされる。このボタンは、ばね248によって、カプラコンポーネント220のねじ切りされた下側部分における垂直に延びる幾つかのフルート228のうちの1つへと付勢される(図14aに示す状態)。
この事例において、カプラコンポーネント220上のねじ山225およびダイカストケーシング230は、内側のチューブ114が一方向へ、例えば反時計方向へ回転されてラグ130がポスト132上の突起138から外されると、ばね148に対する回転を維持しながら内側のチューブを持ち上げてポールを天井まで伸ばすことができるように仕組まれる。ここでボタン240が押し下げられ(図15a)、内側のチューブ112が解錠されてロック状態に戻り、かつさらにその反対の方向(例えば、時計方向)に回転されれば、カプラコンポーネント220は回転し、これにより、ケーシング230に対するその長さを調節し(図15b)、よってポールはテンションを掛けられて所定位置にクランプされる。この位置は、ボタン250を解錠してフルート228に再度係合することにより保持される。よって、ボタンがフルート228に係合して飛び出してくるまで、ポールの僅かな調節が幾分か必要となる場合がある。
第1の実施形態の場合と同様に、ポールの長さに沿って目に見える開口、ピンまたはボタンなしに容易に調節できて機械的にロックされる上品かつ美的に満足のいくポールアッセンブリが提供されている。本ポールは、商品陳列システム全般に渡って必要とされる如何なる用途にも容易に配置されることが可能である。

Claims (33)

  1. 長さ調節可能部材であって、
    外側の管状部材と、
    前記外側の管状部材の内部にスライド可能に配置される内側の管状部材と、
    前記内側と外側の管状部材の内部に配置され、当該内側および外側の管状部材を互いに対して複数の長手方向位置のうちの任意の位置でロックするためのロック機構と、
    を含み、
    一方の前記管状部材をもう一方の前記管状部材に対して解錠位置まで回転させると、前記ロック機構が外れて前記一方の管状部材が前記他方の管状部材に対しスライドして当該調節可能部材の全体長さを調節できるようになり、前記解錠位置が保たれなくなると、前記ロック機構は、前記内側および外側の管状部材を前記複数の長手方向位置のうちの1つの位置で再度係合してロックするように付勢される長さ調節可能部材。
  2. 前記付勢は、前記内側の管状部材と共に回転可能なコンポーネントと、回転が固定されたコンポーネントと、の間に嵌合されるばねから発生する、請求項1に記載の長さ調節可能部材。
  3. 前記ロック機構は、前記両管状部材の相対的な長手方向動作を機械的に阻止して係合し合う形成物を含む、請求項1または2に記載の長さ調節可能部材。
  4. 前記ロック機構は、管状コンポーネントを含み、当該管状コンポーネントは、その端部において、前記外側の管状部材の内部で前記内側の管状部材に取り付けられる、請求項1、2または3に記載の長さ調節可能部材。
  5. 前記管状コンポーネントは、前記外側の管状部材に関連づけられる形成物に係合するための第1の形成物を含む、請求項4に記載の長さ調節可能部材。
  6. 最も内側の長手方向部材をさらに含み、
    当該長手方向部材は、そのベースで前記外側の管状部材に対して固定可能でありかつ前記外側の管状部材内部に延びており、
    前記最も内側の長手方向部材は、前記第1の形成物によって係合可能でありかつ前記複数の長手方向位置を画定する複数の形成物を有する、請求項5に記載の長さ調節可能部材。
  7. 前記内側の管状部材の内部で延びて前記最も内側の長手方向部材にスライド可能に係合する管状のサポート部材が設けられていて、故に、前記管状のサポート部材は前記内側の管状部材および前記管状コンポーネントと共に長手方向にスライド可能であり、かつ前記内側の管状部材および管状コンポーネントは前記最も内側の長手方向部材および前記管状のサポート部材に対して回転可能である、請求項6に記載の長さ調節可能部材。
  8. 前記管状のサポート部材は、その遠位端が取付け用デバイスへ接続される、請求項7に記載の長さ調節可能部材。
  9. 前記取付け用デバイスは、水平アーム等のアクセサリが前記取付け用デバイスへ取り付けられ、かつこれにより、前記アクセサリが前記内側の管状部材と共に回転しないように前記長さ調節可能部材へ取り付けられることを可能にする、請求項8に記載の長さ調節可能部材。
  10. カンチレバー式アームまたは他のアクセサリを前記長さ調節可能部材へ取り付けるための手段をさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  11. 商品陳列システムに組み込まれる、請求項1から10のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  12. 長さ調節可能部材であって、
    外側の管状部材と、
    前記外側の管状部材の内部にスライド可能に配置される内側の管状部材と、
    その底で前記外側の管状部材に対して固定可能でありかつ前記外側の管状部材の内側に延びる最も内側の長手方向部材であって、前記内側の管状部材は前記外側の管状部材と前記最も内側の長手方向部材との間でスライド可能である最も内側の長手方向部材と、
    前記内側の管状部材または前記最も内側の長手方向部材の何れかに接続される、前記内側の管状部材および前記最も内側の長手方向部材のうちの他方の複数の長手方向へ離隔された形成物のうちの1つと選択的に係合するための第1の形成物を含むロック機構であって、前記第1の形成物は係合位置へと付勢されるロック機構と、
    を含み、
    前記内側の管状部材は、前記付勢に対抗して解錠位置へと回転可能であって前記第1の形成物の係合を外し、前記内側の管状部材は前記外側の管状部材に対して長手方向にスライドできるようになって前記調節可能部材の全体長さが調節され、前記解錠位置が保たれなくなると、前記ロック機構は、前記第1の形成物を付勢して前記複数の長手方向に離隔された形成物の個々の形成物と係合させる、長さ調節可能部材。
  13. 前記形成物は、前記管状部材の相対的な長手方向動作を機械的に阻止する、請求項12に記載の長さ調節可能部材。
  14. 前記複数の長手方向に離隔された形成物は上面と下面とを含み、前記第1の形成物は、これらの間に係合して何れの方向へも長手方向のスライドを防止する、請求項12または13に記載の長さ調節可能部材。
  15. 前記第1の形成物はラグであって、前記内側の管状部材へ接続される、請求項12、13または14に記載の長さ調節可能部材。
  16. 前記複数の長手方向に離隔される形成物は、前記最も内側の長手方向部材から長手方向に離隔される複数の突起によって画定され、前記第1の形成物は、隣接する突起の前記表面間に係合する、請求項12から15のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  17. 前記複数の長手方向に離隔される形成物は、前記最も内側の長手方向部材における複数の長手方向に離隔されたノッチによって画定される、請求項12から15のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  18. 前記形成物は、前記内側の管状部材を90度まで回すことにより前記第1の形成物が係合から外れて回転できるような幅である、請求項12から17のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  19. 前記最も内側の長手方向部材が延びる起点であるベースが設けられている、請求項12から18のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  20. 前記ベースには、前記外側の管状部材も固定される、請求項19に記載の長さ調節可能部材。
  21. 前記ロック機構は、下端が前記外側の管状部材内で前記内側の管状部材へ付着される管状コンポーネントを含む、請求項12から20のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  22. 前記管状コンポーネントは前記第1の形成物を含む、請求項21に記載の長さ調節可能部材。
  23. 前記付勢は、前記内側の管状部材と共に回転可能なコンポーネントと回転が固定されたコンポーネントとの間に嵌合されるばねから発生する、請求項12から22のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  24. 前記内側の管状部材の内部で延びて前記最も内側の長手方向部材とスライド可能に係合する管状のサポート部材が設けられていて、故に、前記管状のサポート部材は前記内側の管状部材および前記管状コンポーネントと共に長手方向にスライド可能であり、かつ前記内側の管状部材および管状コンポーネントは前記最も内側の長手方向部材および前記管状のサポート部材に対して回転可能である、請求項12から23のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  25. 前記管状のサポート部材は、その遠位端が取付け用デバイスへ接続される、請求項24に記載の長さ調節可能部材。
  26. 前記取付け用デバイスは、水平アーム等のアクセサリが前記取付け用デバイスへ取り付けられ、かつこれにより、前記アクセサリが前記内側の管状部材と共に回転しないように前記長さ調節可能部材へ取り付けられることを可能にする、請求項25に記載の長さ調節可能部材。
  27. カンチレバー式アームまたは他のアクセサリを前記長さ調節可能部材へ取り付けるための手段をさらに含む、請求項12から26のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  28. 商品陳列スタンドに組み込まれる、請求項12から27のいずれかに記載の長さ調節可能部材。
  29. 長さ調節可能部材であって、
    そのベースにおいて固定される長手方向部材と、
    前記長手方向部材の近くにスライド可能に配置される管状部材と、
    前記管状部材の内部に延びて、前記長手方向部材の近くにスライド可能に配置される管状のサポート部材と、
    前記管状部材または前記長手方向部材の何れかへ接続される、前記管状部材および前記長手方向部材の他方における複数の長手方向に離隔された形成物のうちの1つと選択的に係合するための第1の形成物を含むロック機構であって、前記第1の形成物は係合位置へと付勢されるロック機構と、
    を含み、
    前記管状部材は、前記第1の形成物から外れるように前記付勢に対抗して回転可能であって、前記管状部材が前記長手方向部材に対して長手方向にスライドして前記調節可能部材の全体長さを調節することを可能にし、解錠されると、前記ロック機構は前記第1の形成物を付勢して前記複数の形成物のうちの個々の形成物と係合させ、かつ前記管状のサポート部材は、前記管状部材と共にスライドするが、回転はしない長さ調節可能部材。
  30. 前記管状のサポート部材は、その端に、前記長手方向部材から変位される取付け用デバイスを含む、請求項29または30に記載の長さ調節可能部材。
  31. 前記形成物は、前記管状部材の相対的な長手方向動作を機械的に阻止する、請求項29に記載の長さ調節可能部材。
  32. 前記取付け用デバイスは水平部材を前記長さ調節可能部材へ固定する、請求項31に記載の長さ調節可能部材。
  33. 前記管状のサポート部材は前記管状部材に伴って回転しないことから、長さの調節に際して、前記水平部材は長手方向に変位されるが回転はされない、請求項31または32に記載の長さ調節可能部材。
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