JP2010518903A - 改善された光退色方法 - Google Patents

改善された光退色方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010518903A
JP2010518903A JP2009549642A JP2009549642A JP2010518903A JP 2010518903 A JP2010518903 A JP 2010518903A JP 2009549642 A JP2009549642 A JP 2009549642A JP 2009549642 A JP2009549642 A JP 2009549642A JP 2010518903 A JP2010518903 A JP 2010518903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
combination
retina
photobleaching
exposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009549642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5560044B2 (ja
Inventor
エドワーズ,ジヨン・ジー
ジヤクソン,グレゴリー・アール
Original Assignee
ザ・ユー・エイ・ビー・リサーチ・フアンデーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=39690702&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010518903(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ザ・ユー・エイ・ビー・リサーチ・フアンデーシヨン filed Critical ザ・ユー・エイ・ビー・リサーチ・フアンデーシヨン
Publication of JP2010518903A publication Critical patent/JP2010518903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5560044B2 publication Critical patent/JP5560044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
    • A61B3/06Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing light sensitivity, e.g. adaptation; for testing colour vision
    • A61B3/063Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing light sensitivity, e.g. adaptation; for testing colour vision for testing light sensitivity, i.e. adaptation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0008Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes provided with illuminating means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0033Operational features thereof characterised by user input arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
    • A61B3/022Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing contrast sensitivity

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

本開示は、対象の眼の光退色のための改善された方法を提供する。開示される方法は、暗順応の測定を含むがこれに限定されない、多数の精神物理学的試験方法において使用され得る。光退色のための改善された方法は、(i)光の特定の波長または波長の調整されたスペクトルを放出する光退色光の使用、(ii)光退色に供される網膜の領域の制限またはその他の空間的調整、および(iii)周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する退色光の利用、という改善のうちの少なくとも1つを含む。本開示は、さらに、開示された方法の実践における使用に好適な、光退色光と、精神物理学的試験を施行するための装置との組み合わせを提供する。

Description

本出願は、2007年2月15日出願の米国仮特許出願第60/890,131号の利益を主張するものである。
本開示は、対象の眼またはその所望の部分の光退色のための改善された方法に関する。
網膜は、脊椎動物の眼球の後部を覆う神経細胞の薄層から成る。脊椎動物の胚発生において、網膜および視神経は、発育する脳からの増殖物として発生する。したがって、網膜は中枢神経系の一部である。脊椎動物の網膜は、光に応答する光受容細胞(桿体および錐体の両方)を含有し、結果的な神経信号は次いで網膜のニューロンによる複雑な処理を受ける。網膜出力は、軸索が視神経を形成する網膜神経節細胞における活動電位の形態をとる。
網膜の1つの構成要素は、斑である。人間の眼の斑は、直径約6mmで視角の中央21.5度を包含するが、精細な視覚用のために作られている。斑自体は、桿体を主体とする窩近傍に囲まれた、錐体を主体とする小さな窩を備える(Curcio 1990,J.Comp.Neurol.292:497)。桿体は、薄暗い光での視覚(暗所視)を担い、一方錐体は、明るい光および色に応答する(明所視)。若年成人において、桿体の数は、約9:1の割合で錐体を上回る。この錐体に対する桿体の割合は、個人の年齢とともに変化する。
桿体および錐体光受容器の機能は、桿体および錐体光受容器自体の健康に影響される。桿体および錐体光受容器の健康および機能は、網膜色素上皮(RPE)、ブルッフ膜、および脈絡毛細管枝(集合的にRPE/ブルッフ膜複合体と称される)により維持される。RPEは、神経網膜の背後のナース細胞の専用の層である。RPEは、適正なイオンバランスの維持、栄養物の輸送および濾過、露光により退色した光色素の補充のためのレチノイド中間体の提供、ならびに迷光子の吸収を含むがこれらに限定されない、数多くの様式で光受容器の健康を持続する。RPEおよび光受容器は、神経網膜に血流を提供する脈絡毛細管枝により隔てられている。RPEと脈絡毛細管枝をさらに隔てているのがブルッフ膜であり、これは2〜6μmの厚さしかない繊細な血管壁である。
桿体および/または錐体光受容器の障害は、暗順応およびその他の視覚プロセスにおける障害へとつながり得る。暗順応は、調整光への曝露後の暗闇における網膜による光感受性の回復として定義される。この点において、暗順応およびその他の視覚プロセスは、本質的に、桿体光受容器、RPE、ブルッフ膜、および脈絡毛細管枝の健康の生物学的検定法として考えることができ、暗順応障害およびその他の視覚機能の障害は、1つ以上の桿体および/または錐体光受容器、RPE、ブルッフ膜、ならびに脈絡毛細管枝を障害する病状の臨床的指標として使用することができる。暗順応における障害については、そのような病状は、加齢関連黄斑変性(AMD、加齢関連黄斑症ARMとしても知られる)、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、糖尿病に関連した網膜障害、および糖尿病性網膜症を含むが、これらに限定されない。
対象の暗順応能力は、当技術分野では既知である精神物理学的試験方法を使用して、光退色後の暗所視感度回復(すなわち桿体機能)を測定することにより特性決定することができる。そのような精神物理学的試験において、典型的には、眼を調整光に曝露することにより、対象の試験眼をまず比較的暗所視感度が低い状態に事前調整する(光退色または退色と称される手順)。この事前調整(または退色)ステップの後、対象の暗所視感度(暗い環境において検出され得る最低光強度)を、1回以上の連続的な時間で測定する。測定は、試験眼の退色領域を、様々な強度の一連の刺激光に曝露することにより行う。どの刺激強度が検出され得るかに関する対象のフィードバックに基づき、感度、または閾値が、それぞれの連続した時間に対し決定される。試験中、対象は暗い環境に保持される。得られる閾値曲線の絶対レベルおよび/または動力学は、対象の暗順応能力を示す。対象の暗順応パラメータにおける障害は、対象が現在、桿体および/または錐体光受容器、RPE、ブルッフ膜、ならびに脈絡毛細管枝のうちの1つ以上を害する病状に罹患している、および/またはその危険性があることを示している可能性がある。
退色手順は、暗順応を測定するために使用される方法および他の精神物理学的試験における有用性および実用性において、重大な要素である。錐体(主として明所視感度を担う網膜内の光受容器)および桿体(主として暗所視感度を担う網膜内の光受容器)は、異なる分光感度曲線を有することが周知であるが、暗順応等の精神物理学的試験に使用される既存の光退色プロトコル、ならびにそのような精神物理学的試験に使用される暗順応計およびその他の機器は、例外なく、所望の光退色を達成するために、白色(無彩色)または非常に広帯域の光に依存している。さらに、網膜領域のすべてまたは大部分が光退色され、退色光強度は、周囲の日光より高く設定される(すなわち、周囲の日光の強度より高い強度を有する)。無彩光の使用、光退色プロセス中の網膜のすべてまたは大部分の退色、およびより高い強度の退色光の使用は、暗順応等の精神物理学的試験の期間を増加させる可能性があり、試験中の患者の負担および不快感を増加させる可能性があり、ならびに、変わりやすい水晶体混濁またはその他の因子によりもたらされる試験間の変動および/または測定の偏りをより大きくし、それに対応して、精神物理学的試験の解釈における問題を生じさせる可能性がある。退色光の光組成、光退色される網膜領域の部分、および退色強度は、すべて、試験の期間、患者の負担、試験間のばらつきおよび測定の偏りに対し、甚大な影響を与える可能性がある。
したがって、この技術は、精神物理学的試験、例えば、これに限定されないが、暗順応等との使用のための、またそのような精神物理学的試験の実施において使用される機器との使用のための、光退色の改善された方法に欠いている。本開示は、そのような光退色の改善された方法とともに、開示された方法における使用のための退色光、および、そのような退色光を組み込み、開示された方法の実践における使用に好適な例示的な機器を提供する。そのような開示は、当技術分野においてこれまで認識されていなかった。
Curcio 1990,J.Comp.Neurol.292:497
ロドプシンおよび錐体視物質は、それぞれ、網膜の桿体および錐体光受容器の外側部分に含有される視物質である。視物質が光を吸収すると、中間的な分子形態に分解して、神経組織路を脳へと進行する信号を発生し、視覚作用を可能とする。桿体および錐体の外側部分はこれらの視物質を多量に含有し、瞳孔を通して入射する光に垂直に並ぶ層として積層している。網膜には5種類の視物質があり、視覚認知における差異を可能とする若干の違いがある。ロドプシンは、桿体における視物質であり、暗所視を可能とする。桿体におけるロドプシンは、505nmにピークを有する電磁スペクトルの広い帯域における光エネルギーを吸収する。錐体には3種類の視物質があり、それぞれ若干異なるピーク吸収を有し、短波長(S)錐体は、約419nm(青色スペクトル)にピークを有するスペクトル応答を有し、中波長(M)錐体は、約531nm(緑色スペクトル)にピークを有するスペクトル応答を有し、長波長(L)錐体は、約558nm(赤色スペクトル)にピークを有するスペクトル応答を有する。錐体における視物質は、明所視を可能とする。S、M、およびL錐体、ならびに桿体光受容器の、様々なピーク吸収プロファイルを図1に示す。さらに、人間の網膜神経節細胞の約1%が光受容器である。これらの感光性神経節細胞はメラノプシン視物質を含有し、これは約460nmにピークを有するスペクトル応答を有する。これらの細胞は、概日リズム同調の制御を助けると考えられている。これらの神経節細胞から460nmの光を奪うと、人間の睡眠/覚醒周期を妨げると仮説が立てられている。
以下は、ロドプシンの生化学の説明であるが、錐体視物質およびメラノプシンの生化学は非常に類似していると考えられる。ロドプシンは、11シスレチナールおよびタンパク質オプシンからなり、桿体の外側部分に強固に結合している。11シスレチナールは、ロドプシンの光反応部分であり、活性吸収帯にある光の光子が分子と衝突すると、全トランスレチナールに変換される。このプロセスは、11シスレチナールが全トランスレチナールに異性体化する一連の化学反応を経る。この一連の化学的ステップの間、その特定の桿体または錐体と接続した神経線維は、最終的に脳において視覚信号として認知される刺激を受ける。11シスレチナールから全トランスレチナールへの分解の後、11シスレチナールは、11シスレチナールがオプシンタンパク質と再結合されるようになる一連のステップにより再生される。全トランスレチナールへの異性体化は、退色プロセス中に生じる反応である。
本開示は、対象の眼の光退色のための改善された方法を提供する。改善された光退色プロセスは、(i)光の特定の波長または波長の調整されたスペクトルを放出する光退色光の使用、(ii)光退色に供される網膜の領域の制限またはその他の空間的調整、および(iii)周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する退色光の利用、という従来技術の退色プロトコルに対する改善のうちの少なくとも1つを使用することにより達成される。精神物理学的試験における使用のための従来技術の退色プロトコルに対するそのような改善は、単独または様々な組み合わせとして、当技術分野ではこれまで認識されていなかった。同様に、本明細書に開示された改善された光退色方法および光源を使用した機器、ならびに精神物理学的試験を施行するための改善された機器もまた提供される。
本明細書に記載の改善された光退色方法を使用して、従来技術の光退色方法と関連したある特定の欠点が低減または排除され、施行するのにより効率的で、期間がより短い精神物理学的試験がもたらされる。さらに、本明細書に記載の改善された光退色方法を使用して、患者の負担および患者の不快感が著しく低減される。最後に、本明細書に記載の改善された退色方法は、事前の条件によりもたらされる試験間の変動および測定の偏りを低減することにより、精神物理学的試験の正確性および再現性を増加させる。したがって、そのような精神物理学的試験は、より正確でより容易に解釈される。
本明細書に記載の改善された退色方法は、対象の眼の光退色が必要とされる任意の精神物理学的試験、または他の試験手順において使用することができる。本開示は、適用の一例として、暗順応の測定と併せて開示される退色方法の使用を記載している。しかしながら、本開示の教示は、暗順応の測定または他のいかなる単一の精神物理学的試験に対する記載される退色方法の使用にも制限されるべきではない。本開示の教示は、対象の眼またはその一部分の退色を必要とする、当技術分野において知られたいかなる視覚機能試験またはいかなる精神物理学的試験とも組み合わせて使用され得る。
精神物理学的試験は、物理的刺激に対する対象の知覚および認知を測定する。刺激は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、または味覚であり得る。視覚刺激は、例えば、光の変化する強度、異なる色、および異なる文字サイズを含む。視覚刺激を使用した精神物理学的試験は、例えば、暗順応計測、視覚感度試験、空間分解能力試験、コントラスト感度試験、交照測光、光ストレス試験、副尺視力試験、比色分析、運動検出試験、物体認識、および視野検査を含む。精神物理学的試験は、例えば、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、色彩感度、コントラスト感度、色識別、視野を含む視覚機能の状況を評価するために使用することができる。精神物理学的試験は、例えば、加齢関連黄斑症、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体−錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障を含む眼疾患の危険性、存在または重症度の診断に使用することができる。
記載される改善された光退色方法は、当業者には明らかなように、様々なプロトコルにおいて使用され得る。したがって、記載される光退色方法とともに使用される正確なプロトコルは、当技術分野で知られているように、変動し得る。精神物理学的試験(例えば暗順応等であるがこれに限定されない)における光退色手順の目標は、光退色光への曝露による試験眼の視物質の少なくとも一部分の脱感作による、対象の試験眼、またはその一部分の事前調整である。次いで、例えば、暗順応において、暗所視の視力回復が、試験眼の第2の光(多くの場合標的または標的刺激と称される)に対する順応として計測される。したがって、光退色光は、視力回復が測定される基礎となる標準化されたベースラインとして機能する。したがって、光退色ステップは、試験のベースラインの確立に関与するため、精神物理学的試験に重要である。さらに、使用される光退色方法の性質に依存して、精神物理学的試験を完了するために必要な時間、患者の負担および患者の不快感、ならびに精神物理学的試験の再現性および/または正確性が影響され得る。
暗順応の一実施形態においては、光退色光は、標的刺激よりも高い強度を有するが、光退色光および標的刺激の絶対強度値は、要望に応じて変動し得る。一般に、光退色光の強度の絶対値が大きいほど、ベースラインを得るための試験眼の光退色光への曝露の期間は短い。例えば、光退色光は、強い光、例えば電子ストロボまたはフラッシュにより提供されるものであり得、標的刺激の強度の光は、暗室において生じるような0cd/mまたはその近傍であり得る。代替として、光退色光は、通常の電球により、または部屋の定常光により生成される光であり得、標的刺激の強度は、暗室において生じるような0cd/mまたはその近傍であり得る。しかしながら、一般に、光退色光の強度が高いほど、精神物理学的試験の施行に要する時間が長くなる。
光退色光により放出される光の波長もまた変動し得る。従来技術の方法は、波長の広い帯域のスペクトルを有する無彩退色光を利用したが、本開示は、特定の波長または波長の領域のみの光が光退色プロセスに使用されるように、可視スペクトルの特定の波長の光または波長の範囲を放出するように調整された光退色光を利用する光退色方法を記載している。一実施形態においては、特定の波長または波長の範囲は、桿体、錐体、および/または網膜神経節細胞光受容器の特定の吸収スペクトルと一致するように選択される。上述のように、桿体は、505nmの波長にピークを有するスペクトルの広い帯域の光を吸収し、一方3種類の錐体光受容器は、約419nm(S錐体、)、約531nm(M錐体)、および約558nm(L錐体)にピークを有するスペクトル応答を有し、網膜神経節細胞は、約460nmにピークを有するスペクトル応答を有する光を吸収する。したがって、一実施形態においては、光退色光は、光受容器のスペクトル応答に基づく波長または波長の範囲を放出する光退色光を利用することにより、1つ以上の桿体、錐体、および/または網膜神経節細胞光受容器を刺激するように選択され得る。
光の特定の波長または波長の領域を放出する光退色光は、狭帯域通過フィルタ、高域通過フィルタ(より低い波長を排除する)、または低域通過フィルタ(高波長を排除する)等であるが、これらに限定されない好適なフィルタを備えた無彩光源により生成され得る。様々な狭帯域通過フィルタ、高域通過フィルタ、および低域通過フィルタが市販されており、当業者ならば、行われる試験および所望の結果に基づく適切なフィルタの選択に精通しているだろう。代替として、特定の波長または波長の範囲の光退色光は、所望の波長または複数の波長を生成する源(例えば、発光ダイオードLED、または有機発光ダイオードOLED等であるがこれらに限定されない)により直接生成され得る。
多くの光送達方法を使用して、光退色光を生成および/または送達することができる。一実施形態においては、光退色光は、キセノンランプ、アークランプ、タングステン電球、写真用フラッシュ、LED、またはOLED光源により生成される。その他の可能性としては、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ、およびLEDディスプレイ等のディスプレイ技術の使用が含まれる。光退色光を生成するためにその他の源もまた使用することができる。上述したように、光源は、フィルタ、または特定の波長または波長の範囲の光を放出および/または生成する他の機器を備え得る。光退色光はまた、順応フィールド、照明バックグラウンド、眼への直射、周辺光への曝露、または電球の凝視等であるがこれらに限定されない、様々な技法を使用して送達され得る。古典的には、光退色方法において、対象は順応フィールドを見ていた。この退色方法は対象に不快感をもたらし、精神物理学的に経験の浅い対象では信頼性をもって退色をもたらすのは困難である。別の退色方法は、マクスウェル視システムを使用して光を眼に投射することである。この方法は、もたらされる刺激がより少ないが、対象が非常に安定して固視すること、また30秒から60秒瞬きしないことが必要となる。経験の浅い対象の多くにとっては、これは困難な作業である。対象が固視を変えるまたは瞬きした場合、退色の蓄積効果を回避するために、退色を繰り返す前に最長2時間まで待機する必要がある。電子ストロボまたはフラッシュにより送達される退色光は、短時間に光退色光を送達する。加えて、退色光により放出される強度および/または波長もしくは波長の範囲は、容易に調節され得る。加えて、マスクまたは類似の機器の使用は、退色光を所望のサイズのものとし、所望の場所に位置させる。露光が短時間であり、光退色光の強度および/または波長(複数を含む)をコントロールすることができ、また所望の領域に局所化することができるため、光退色光は対象を刺激することがなく、また対象は長期間固視を維持する必要がない。適正な患者への説明により、瞬きは問題とならない。
光退色光は、網膜の所望の部分に送達され得る。上述の送達方法を使用して、単一の試験中に、光退色光を網膜の単一の個別の領域または網膜の複数の個別の領域に送達することが可能である。光退色光により退色される網膜の特定の領域または複数の領域を選択することにより、患者の不快感は、窩等の眼の敏感な領域を避けることで最小化することができる。加えて、施行される試験の目標に依存して、網膜の特定の領域を光退色に選択することができる。例えば、暗順応またはその他の桿体媒介機能のための精神物理学的試験を施行する際、窩には桿体光受容器が存在しないため、窩を退色する必要はない。したがって、窩の外の網膜の所望の領域または複数の領域を光退色することが有利である。最後に、網膜の2つ以上の個別の領域を光退色させることにより、上述の利点が得られるだけでなく、加えて、網膜の異なる領域を同時に試験し、疾病の進行を監視する、および/または、より大きいまたはより小さい機能障害を有する、またはその疑いがある領域からの示差測定値を得る、または2つ以上の読取値を提供することにより試験結果の統計的正確性を増加させることができる。
上述のように、光退色プロトコルは、光退色光への曝露により、桿体、錐体、および/または網膜神経節細胞光受容器における所望量の視物質を脱感作し、視力回復を測定するための標準化されたベースラインを提供する。光退色光の強度、光退色光への曝露時間、および/または光退色光の波長(複数を含む)は、本明細書に記載のような所望量の脱感受性を生成するために調節することができる。一実施形態においては、光退色に供される領域において、視物質の約50%から100%相当が脱感作される。光退色光の強度は、光退色に供される領域において適切な量の視物質を脱感作するように調節することができる。例えば、7.48log scot Td sec−1の光退色光強度は、ロドプシン分子の約98%を退色させ、一方5.36log scot Td sec−1の光退色光強度は、ロドプシン分子の約50%を退色させる。ロドプシン(または他の視物質)分子の50%未満または50%超を脱感作する、交互に変わる光退色光強度もまた、必要に応じて使用され得る。
退色プロトコルの後、視力回復が監視される。例えば、暗順応においては、この回復は、主として網膜により媒介され、主に桿体が媒介する暗所視感度の目安となる。桿体媒介暗所視感度を監視するための多くの方法が知られているが、一般には、対象が標的刺激(これは、本明細書に記載のように強度、場所、および/または波長に関して変動する)に対する一連の応答を提供する。ある一方法においては、対象の応答を使用して閾値測定が決定される。閾値測定中、対象は標的刺激に曝される。標的刺激は、より暗い背景への光点またはより明るい背景への黒点を含む、光の点であり得る。対象は、試験距離に対する最善の光学補正ありまたはなしで標的刺激を見ることができる。極限法、最小可知差異、および調整法を含むがこれらに制限されない、測定閾値を決定するための様々な従来の方法を使用することができる。これらの技法は、当技術分野では周知である。測定閾値は、暗順応のモデルのフィッティングを行うのに十分なデータを提供するように、サンプリングすることができる。一実施形態においては、測定閾値は、1分から5分毎に1回サンプリングされる。別の実施形態は、毎分2回の測定閾値のサンプリングである。さらに別の実施形態は、試験中の初期は毎分2回の測定閾値のサンプリング、その後は2分毎に1回の測定閾値のサンプリングである。モデルフィッティングのための適正な暗順応機能を生成する必要性と対象の負担とのバランスをとるために、必要に応じてより高いまたはより低いサンプリング率を使用することもできる。より低いサンプリング率の例として、健常個人における桿体光受容器機能の予測に基づき少数の測定閾値をサンプリングすることができる。例えば、測定閾値は、3〜5分(健常個人における従来の光退色および標的刺激パラメータの使用では、錐体−桿体の分断の前である)、および5〜10分、および10〜15分で得ることができる。これらの測定閾値が、健常個人における桿体光受容器機能と相関しない場合、対象は暗順応の障害を有する可能性が高い。そのようなサンプリングスケジュールは、対象の負担をさらに低減する。光退色方法において使用される方法および装置、ならびに患者の暗順応状況の決定のための分析の方法の追加の説明は、米国特許出願第10/571,230号に記載されており、これは参照することにより本明細書に組み入れられる。
S、M、およびL錐体、ならびに桿体光受容器の、様々なピーク吸収プロファイルである。 本質的に桿体光受容器を優先的に退色させる波長の範囲からなる光を放出する光退色光を使用することによる、暗順応曲線における桿体−錐体の分断の促進の理論的説明図である。 本質的に、光の特定の波長を有する標的刺激を補完する波長範囲からなる光を放出する光退色光を使用することによる、暗順応曲線における桿体−錐体の分断の促進の理論的説明図である。 約400nmから約700nmの広い波長範囲含む無彩色白色光を放出する光退色光を使用して生成された暗順応曲線と、無彩色白色退色光の青、緑、および赤の部分のみを中心とした、波長の調整されたスペクトルを放出する光退色光を使用して生成された暗順応曲線との間の比較を示す図である。 約400nmから約700nmの広い波長スペクトルを含む無彩色白色光を放出する光退色光と、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する退色光とを比較して行われた嗜好テストの結果を示す図である。 ともに水晶体混濁を模擬実験するために試験対象の眼の正面に青色吸収フィルタあり、およびなしの状態で行われた、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する光退色光を使用して生成された暗順応曲線と、本質的に約440nmから約460nm(青色スペクトル)の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する光退色光との間の比較を示す図である。 周囲の日光の強度より高い強度を有する光退色光、および周囲の日光の強度より低い強度を有する光退色光を使用して生成された暗順応曲線の間の比較を示す図である。 健常被験者および加齢関連黄斑症(ARM)を有する被験者双方に対する、約400nmから約700nmの広い波長スペクトルを含む無彩色白色光を放出する光退色光、および、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する光退色光を使用して生成された、暗順応曲線の間の比較を示す図である。
本明細書に記載の光退色方法の一実施形態においては、光退色光は、波長の広い範囲を有する無彩色光退色光ではなく、本質的に光の選択された波長または波長の範囲からなるスペクトルを放出するように調整される。暗順応等であるがこれに限定されない多くの精神物理学的試験において、可能な限り速やかに桿体媒介暗所視感度を顕現させる、本質的に所望の波長または波長の範囲からなるスペクトルを放出するように調整された光退色光を選択することが有利となり得る。代替として、暗順応の特徴的な基準として明確に視認できる桿体−錐体の分断を提供する、本質的に所望の波長または波長の範囲からなるスペクトルを放出するように調整された光退色光を選択することが有利となり得る。
具体的な実施形態において、本質的に所望の波長または波長の領域からなるスペクトルを放出するように調整された光退色光は、桿体光受容器、錐体光受容器、および/または網膜神経節細胞を優先的に光退色させるように選択される。例えば、光退色光は、桿体光受容器を優先的に退色させるように選択され得る。そのような例において、光退色光は、本質的に505nmの光の波長または505nmを中心とする光の波長の範囲からなるスペクトルを放出する。本明細書で使用される、特定の波長を「中心とする」という用語は、光退色光が光の特定の波長、および該特定の波長のいずれかの側において5nmから20nmの光の他の波長の範囲を含有することを意味し、中心とするという用語は、波長の範囲が特定の波長の周りで対称的であることを意味すると解釈されるべきではない。上記の例では、本質的に505nmを中心とする波長の範囲からなる光は、例えば、490nmから520nm(505nmのいずれかの側に15nm)、490nmから510nm、または490nmから525nmの光の波長を含み得る。別の実施例では、光退色光は、S錐体光受容器を優先的に退色させるように選択され得る。そのような例において、光退色光は、本質的に419nmの光の波長または419nmを中心とする光の波長の範囲からなるスペクトルを放出する。さらに別の実施例において、光退色光は、MおよびL錐体光受容器を優先的に退色させるが桿体光受容器は比較的影響されない状態とするように選択され得る。そのような例において、光退色光は、本質的に650nmの光の波長または650nmを中心とする光の波長の範囲、または代替として、約600nmから約700nmの光の波長の広い範囲からなるスペクトルを放出する。
他の実施形態もまた想定され得る。例えば、網膜神経節細胞における視物質を優先的に退色させることが望ましい場合、光退色光は、本質的に460nmの光の波長または460nmを中心とする光の波長の範囲、例えば約450nmから約470nmであるがこれに限定されない範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。
さらなる実施例において、光退色光は、本質的に約480nmを超える光の波長または波長の範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。光退色光のそのようなスペクトルは、水晶体混濁により導入されるばらつきおよび交絡効果を低減するために、青色スペクトルにおける光の波長を除くように使用され得る。
さらに別の実施例において、光退色光は、本質的に約410nmの光の波長または410nmを中心とする光の波長、例えば約400nmから約420nmであるがこれに限定されない範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。光退色光のそのようなスペクトルは、水晶体混濁に起因する吸収を最大化するように使用され得る。
また、さらなる実施例において、光退色光は、本質的に約570nmの光の波長または570nmを中心とする光の波長、例えば約560nmから約580nmであるがこれに限定されない範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。光退色光のそのようなスペクトルは、水晶体混濁に起因する吸収を最小化するように使用され得る。
さらに別の実施例において、標的刺激が使用される場合、光退色光は、標的刺激のスペクトルに一致するスペクトルを放出するように調整され得る。桿体応答を強調させることが望ましい場合は、光退色光および標的刺激のスペクトルは、本質的に約500nmの光の波長または500nmを中心とする光の波長、例えば約490nmから約510nmであるがこれに限定されない範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。錐体応答を強調させることが望ましい場合は、光退色光および標的刺激のスペクトルは、本質的に約650nmの光の波長または650nmを中心とする光の波長、例えば約640nmから約660nmであるがこれに限定されない範囲からなるスペクトルを放出するように調整され得る。さらなる変形例において、光退色光は、標的刺激のスペクトルに一致しないスペクトルを放出するように調整され得る。
この実施形態の1つの変形では、無彩光または広帯域退色光を利用するのではなく、桿体を優先的に光退色させるように暗順応計を構成することができる。これは、例えば、505nmを中心とする狭い範囲の帯域通過フィルタを広帯域キセノンアークフラッシュまたはその他の光源上に設置し、得られる狭スペクトル発光を退色源として使用することにより達成され得る。代替として、退色光は、1つ以上の発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、または505nmに近い特徴的な発光スペクトルを有するその他の単色型光源を構築することにより、桿体を優先的に光退色させるように構成され得る。その他の可能性としては、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ、およびLEDディスプレイ等のディスプレイ技術の使用が含まれる。桿体を優先的に光退色させるように調整された退色スペクトルの利用は、いくつかの利点を提供する。したがって、光退色光は、本質的に光の所望の波長または波長の範囲からなる光を放出するように調整される。
上述のように、所望の波長または波長のスペクトルを放出する光退色光は、様々な方法を使用して発生され得る。例としては、狭帯域通過フィルタ、高域通過フィルタ(より低い波長を排除する)、または低域通過フィルタ(高波長を排除する)等であるがこれらに限定されない、好適なフィルタを備える光源が挙げられる。様々な狭帯域通過フィルタ、高域通過フィルタ、および低域通過フィルタが市販されており、当業者ならば、行われる試験および所望の結果に基づく適切なフィルタの選択に精通しているだろう。代替として、特定の波長または波長の範囲の光退色光は、所望の波長または複数の波長を生成する源(例えば、発光ダイオードLED、または有機発光ダイオードOLED等であるがこれらに限定されない)により直接生成され得る。
所望の波長または波長の範囲を放出するように調整された光退色光を取り入れた光退色方法の使用は、いくつかの利点を有する。第1の利点は、精神物理学的試験、例えば、これに限定されないが、暗順応等を短縮された時間で施行できる能力であり、これにより、試験実行者の能率を向上させ患者の負担を最小化する。光退色方法において無彩光または広帯域退色光が利用される場合、すべての光受容器、つまり桿体および錐体の両方が、強く退色される。錐体は桿体よりも速やかに回復する。それにもかかわらず、最初の退色後期間の間、感度閾値はまだ錐体回復が主となり、重要な桿体媒介暗所視感度の回復の情報は不明瞭となる。しかしながら、所望の波長または波長の範囲を放出するように調整された光退色光を取り入れた光退色方法の使用は、その機能が試験されていない光受容器の退色を最小限とすることができる。例えば、本質的に505nmの光の波長または505nmを中心とする光の波長からなる退色光を使用すると、3種類の錐体光受容器の光退色が最小限化され、弱く光退色されるのみとなる。結果として、錐体がより速やかに回復し、重要な桿体媒介暗所視感度の回復の情報はより急速に現れる(図2参照)。図2Aは、広い無彩色光退色光および505nm刺激標的を使用して得られる、健常個人に対する暗順応曲線の理論的説明図である。錐体回復および桿体回復の両方が指数関数的である。暗所視感度は、錐体回復が平衡となるまで錐体により媒介され、最終的により敏感な桿体媒介応答が現れる。図2Bは、505nmを中心とする波長の範囲を放出する光退色光および505nmの標的刺激を使用して得られる、健常個人に対する暗順応曲線の理論的説明図である。錐体回復は、本質的に瞬時に平衡に達し、桿体回復は図2Aの条件に対するものより速やかであり、より急速に桿体−錐体の分断に達し、続いて桿体媒介回復が現れる。
第2の利点は、試験中の患者の負担の低減である。明るい光からの視覚的不快感は、主に可視スペクトルの短波長部分に関連する。実施例2に示されるように、505nmの波長または505nmを中心とする波長のスペクトルを有する光退色光の使用は、最も刺激する光の短波長成分を排除することにより、患者の負担を低減する。さらに、無彩光または広帯域光退色光に関連した錐体光退色は、より持続性のある残像を形成し、次いでこれにより標的刺激の光が顕著ではなくなり、患者にとって試験がより困難となる。
第3の利点は、患者の水晶体混濁の変動に起因する測定の偏りの低減である。加齢とともに、または白内障の場合に、眼の水晶体がより不透明となり、短波長(すなわち480nm以下)の光を優先的に吸収する。顕著に短い波長成分を含有する無彩光または広帯域退色光では、その他においては同様の対象間の可変の水晶体密度は、達成される光退色におけるばらつきをもたらし、次いで測定される暗順応における人工的なばらつきをもたらす。より短い波長を含有しない所望の波長または波長のスペクトルを放出するように調整された光退色光を使用することで、そのようなばらつきが低減される。
505nmまたは505nmを中心とする波長の範囲以外の狭帯域通過光退色光を取り入れた光退色方法の使用は、選択された波長または波長の範囲に依存して、上述の利点の程度を最小限化または最大限化する。加えて、上述の利点の少なくともいくつか(例えば患者の負担の低減および水晶体混濁による偏りの低減)は、狭帯域通過フィルタではなく高域通過フィルタを使用して、光退色スペクトルの短波長部分を排除することにより得ることができるが、狭帯域通過フィルタもまた使用可能である。
さらに別の実施形態においては、光の特定の波長(複数を含む)の標的刺激を補完するように選択された所望の波長または波長のスペクトルを放出するように調整された光退色光を利用した光退色方法を使用して、さらなる利点を得ることができる。例えば、本質的に560nmの光の波長または560nmを中心とする光の波長の範囲からなる光退色光を、本質的に450nmの光の波長または450nmを中心とする光の波長の範囲からなる標的刺激と組み合わせることにより、桿体媒介暗所視感度回復(すなわち、暗順応)の迅速な評価を得ることが可能である。かかる光退色光は、S錐体を弱く光退色するのみであるが、MおよびL錐体ならびに桿体を強く光退色する。反対に、かかる標的刺激には、S、M、およびL錐体ならびに桿体のすべてが強く応答する。この組み合わせを考えると、桿体媒介暗所視感度回復の初期部の間、S錐体応答は、MおよびL錐体応答より優位となり、最終的により敏感な桿体が取って代わるまで短波長錐体平衡に速やかに飽和する。これは、閾値曲線における明確な桿体−錐体の分断(感度回復が錐体優位から桿体優位に遷移する点)を提供する。図3AおよびBに説明図を示す。図3Aは、広い無彩色光退色光および505nm標的刺激を使用して得られる、健常個人に対する暗順応曲線の理論的説明図である。錐体回復および桿体回復の両方が指数関数的である。暗所視感度は、錐体回復が平衡となるまで錐体により媒介され、最終的により敏感な桿体媒介応答が現れる。図3Bは、560nmを中心とする波長の範囲を放出する光退色光および450nmを中心とする刺激標的を使用して得られる、健常個人に対する暗順応曲線の理論的説明図である。錐体回復はより高いレベルで平衡に達し、桿体回復は図3Aの条件に対するものより速やかであり、より急速に桿体−錐体の分断に達し、続いて桿体媒介回復が現れる。
本明細書に記載の光退色方法の代替の実施形態において、網膜の一部分のみが光退色されるように、退色光は網膜の一部分に制限される。光退色される網膜の領域は、施行される特定の試験、所望の結果、または光退色が望まれる光受容器の性質に基づいて選択することができ、さらに、光退色される網膜の領域は、特定の疾病に対する診断感度を最大限化する、および/または患者の負担を最小限化するために選択することができる。また、上述の因子の組み合わせが、光退色される網膜の特定部分を示唆し得る。網膜の所望の領域への退色光の位置付けは、例えば、退色光上に適切に位置し適切なサイズを有するマスクにより達成することができ、または、退色光を網膜の所望の領域のみに投射することができる。加えて、上記と組み合わせて、固視光または他の要素および/または拘束具、例えば、これらに限定されないが、顎当てまたはバイトバー等を使用して、網膜の所望の部分への退色光の正確な設置を可能とするように患者の網膜を方向付けることができる。
具体的な実施形態では、暗順応の精神物理学的試験において、退色光の適用を窩近傍の領域に制限し、窩への退色光の適用を回避することが有益となり得る。窩への退色光の適用は、窩の外側の網膜の領域、例えば、これに限定されないが、窩近傍等に向けられた光よりも大きな刺激をもたらす。さらに、窩には桿体光受容器が存在しないため、窩の退色は桿体媒介機能の評価には寄与しない。
加えて、暗順応障害に関連したいくつかの疾病は、試験される網膜の領域に依存して、より大きなまたはより小さな障害を示す。加齢関連黄斑変性の場合、例えば、桿体のAMD関連障害は、窩の近くで最も大きく、周辺網膜に向かう偏心の関数として減少する。したがって、周辺網膜に向かう偏心の関数として、網膜のいくつかの点で患者の暗順応の状況を決定することにより、疾病の進行を監視することが可能である。したがって、異なる偏心度を有する網膜の所望の領域のみを選択的に光退色することにより、特定の疾病の進行を監視することができる。そのような実施形態において、異なる偏心度を有する網膜のいくつかの領域を、一度に光退色することができ、患者の暗順応の状況は、例えば複数の領域において閾値測定を介在させることにより、光退色される網膜の各領域に対し決定される。明らかなように、網膜の異なる領域はまた、完全に別個の試験において独立して精査することができる。
暗順応の試験に好適な具体的な実施形態において、光退色される網膜の領域は、下側視野において5°を中心とする視野の4°に等しい小さな焦点領域(斑内であるが窩の外側)に制限され、この退色領域は、標的刺激光点よりやや大きい程度である。この退色領域の選択は、いくつかの利点を提供する。1つは、光退色されている網膜の割合が小さいこと、また選択された領域が、最も刺激を受けやすい網膜の部分である窩を含まないことの両方に起因して、患者の負担が最小限化されることである。窩を避けることはまた、試験の信頼性にとって重要な固視を、患者が試験中より容易に維持することを可能とする。別の利点は、暗順応のAMD関連障害が網膜のこの領域で最も大きいため、AMDの診断感度が最適化されることである。
他の実施形態においては、光退色光は、以下に定める網膜の部分を光退色する。
一実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、窩の領域、窩近傍の領域、またはこれらの組み合わせである。光退色光に曝露される網膜の部分は、完全に窩の内側に(約0°から約0.5°偏心して)位置し得る。そのような局在性は、主に錐体光受容器を光退色することを可能とし、色彩感度または色識別等の精神物理学的試験において有用となり得る。光退色光に曝露される網膜の部分は、完全に斑の内側に(約2°から約10°または約3°から約10°偏心して)位置し得る。そのような局在性は、主に桿体光受容器を光退色することを可能とし、暗順応等の精神物理学的試験において有用となり得る。さらに、光退色光に曝露される網膜の部分は、周辺網膜内に(約10°から約30°偏心して)位置し得る。そのような局在性は、視野または視野検査等の精神物理学的試験において有用となり得る。
別の実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、完全に窩を除く環状領域であり得る。特定の実施例において、環状領域は、約2°またはそれより外側に偏心して位置する内側端、および約10°またはそれより内側に偏心して位置する外側端を有し得る。そのような局在性は、主に上述のような桿体光受容器を退色することを可能とする。
さらなる実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、視野の約4°から視野の約6°の領域を包含する。そのような領域は、網膜の最小限の有効領域が光退色に曝露されることを可能とし、一方、標的刺激に効果的に曝露され得る光退色された領域を提供する。別の実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、標的刺激に曝露される網膜の一部分と同一場所にあり、光退色光に曝露される網膜の部分は、標的刺激に曝露される網膜の部分の面積の約1倍から約4倍である。特定の実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、標的刺激に曝露される網膜の部分の面積の約3倍である。
また、さらなる実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、下垂直子午線または上垂直子午線上に位置する。そのような局在性は、右左の眼の間の対称性を可能とする。
さらに別の実施例において、光退色光に曝露される網膜の部分は、独特の形状を有する。ある特定の場合において、光退色プロセスは、残像を生成し得る。例えば精神物理学的試験に関連して標的刺激が使用されると、対象は、残像と標的刺激とを混同する可能性がある。光退色光に独特の形状を与えることにより、そのような混同は最小限化される。形状は、円形、四角形、三角形、菱形、多角形、星形、またはその他の所望の形状であり得る。特定の実施例において、光退色光および標的刺激は、異なる形状を有する。必要に応じて、形状を色で代替することができ、または色と形状の両方を使用することもできる。
本明細書に記載の光退色方法のさらに別の代替の実施形態において、光退色方法は、周囲の日光レベルの強度である、またはそれに満たない強度を有する退色光を利用する。本開示の目的において、周囲の日光の強度は、50cd/mから400cd/mまたは3.15log scot Td sec−1から4.05log scot Td sec−1の範囲内である。従来の光退色方法、およびそのような方法を利用した機器、特に暗順応の測定に使用されるものは、周囲の日光の強度を大きく上回る強度を有する光退色光を利用した。この強引な手法は、すべての患者に対し、光退色の均一な状況、または順応開始点を確保するために使用された。しかしながら、周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する光退色光を用いて、光退色の均一な状況を確保することも可能である。例えば、患者を周囲の日光から暗室に移動させ、周囲の日光に満たないレベルまで短時間暗順応させ、次いで周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する光のフラッシュを使用して光退色させることができる。代替として、患者を周囲の日光から暗室に移動させ、例えば定常光退色光が明らかに患者に見える時間まで、周囲の日光の強度に満たない強度を有する定常光退色光に曝露することができ、したがって、すべての患者に対し、暗順応を周囲の日光の条件に満たない共通の開始レベルに効果的に停止させることができる。後者の代替例において、定常光退色光は、暗順応試験を進めることができる前に患者が試験実行者に対し識別しなければならない無作為に選択された形状であってもよく、それにより患者が適切に事前調整されたことを確認する。周囲の日光レベルの強度である、またはそれに満たない強度を有する光退色光の使用は、いくつかの利点を提供する。特に、患者の負担が低減される。加えて、後述の実施例4で説明されるように、全体的な暗順応試験時間を短縮することができる。
記載された光退色方法は、上述の改善の1つ、2つ、または3つすべてを、任意の組み合わせで利用することができる。例えば、本質的に光の特定の波長または光の特定の波長を中心とする波長の調整されたスペクトルからなる光を放出する光退色光を使用した光退色方法が提供され得る。別の実施例において、本質的に光の特定の波長または光の特定の波長を中心とする波長の調整されたスペクトルからなる光を放出する光退色光を、光退色される網膜の特定領域のみと組み合わせて使用した光退色方法が提供され得る。さらに別の実施例において、周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する光退色光を使用した光退色方法が提供され得る。
さらに、記載された光退色方法はまた、光退色を必要とする精神物理学的試験の施行に使用される装置、機械、または機器、例えば、これに限定されないが、暗順応計等に組み込むことができる。そのような装置、機械、または機器は、当技術分野では周知であり、本明細書に記載の光退色方法を組み込むように改変することができる。そのような改変された装置、機械、または機器もまた、本開示の範囲内である。例えば、米国特許第10/571,230号に開示されている暗順応計を、本明細書に記載の光退色方法を組み込むように改変することができる。同様に、桿体、錐体、または神経節細胞光受容器の所望の集団を光退色するのに好適な波長の調整された範囲または特定の波長を放出することができる光退色源、または、周囲の日光の強度である、またはそれに満たない強度を有する光を放出する光退色光、ならびに、光退色を必要とする精神物理学的試験の施行に使用される装置、機械、または機器でのそのような光退色光源の使用も、本開示の範囲内である。
本開示はまた、光退色光に対する応答を監視するための、本明細書に記載のような光退色光と精神物理学的試験を施行するための装置との組み合わせを提供する。光退色光は、装置の一部であり得る。上述のように、装置の性質は、施行される精神物理学的試験により決定され得る。例えば、暗順応計(またはバイオフォトメータ)は、暗順応を測定して加齢関連黄斑症を診断するために使用され、優先的超解像度視野計(preferential hyperacuity perimeters)は、副尺視力を測定して加齢関連黄斑症の重症度を評価するために使用され、ETDRSチャートは、空間分解能力を測定するために使用され、Pelli−Robsonコントラスト感度チャートは、コントラスト感度を測定するために使用され、Farnsworth−Munsell100ヒューテストは、色覚を測定するために使用され、周波数倍増視野計(frequency doubling perimeters)は、周波数倍増錯視を測定するために使用され、視野分析計は、視野を測定して緑内障を診断するために使用される。
視覚刺激を使用した精神物理学的試験は、例えば、暗順応計測、視覚感度試験、空間分解能力試験、コントラスト感度試験、交照測光、光ストレス試験、副尺視力試験、比色分析、運動検出試験、物体認識、および視野検査を含む。例えば、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、色彩感度、コントラスト感度、色識別、視野を含む視覚機能の状況を評価するために、それらの組み合わせを使用することができる。さらに、例えば、加齢関連黄斑症、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体−錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障を含む眼疾患の危険性、存在または重症度の診断に、それらの組み合わせを使用することができる。
実施例1−暗順応曲線の形状および動力学に対する退色光スペクトルの効果
本実施例では、広い波長のスペクトルを含む無彩色白色光を放出する光退色光を使用して生成された暗順応曲線と、無彩色白色退色光の青、緑、および赤の部分のみを中心とした、波長の調整されたスペクトルを放出する光退色光を使用して生成された暗順応曲線との間の比較を行った。
暗順応は、当技術分野で知られた方法を用い、製造者の説明書に従ってAdaptDx暗順応計(Apeliotus Technologies,Inc.)を使用して測定した。暗順応計に組み込まれたキセノンアーク光退色光(フラッシュとして施す)の強度は、7.03log scot Td sec−1に設定し、下垂直子午線上の6°を中心とした視角の約4°を包含する網膜の領域を光退色するようにマスクした。光退色光のスペクトルは4回の暗順応測定のそれぞれに対し変化させた。1つの場合において、光退色光は、キセノンアーク源により生成された、本質的に白色の、5500ケルビンの色温度の広いスペクトル光(約400nmから約700nmの波長からなる)を放出した(図4A)。他の3つの場合において、光退色光は、本質的に、狭い青色(約405nmから約425nm)、緑色(約490nmから約510nm)、狭い赤色(約640nmから約660nm)のスペクトルにおける波長からなる光のスペクトルを放出するように調整した(それぞれ図4B〜D)。本開示において使用される「約」という用語は、波長または波長の範囲を指して使用される場合、指定された波長の発生または測定における誤差と等しい指定された波長のいずれかの側における波長の範囲を包含するように意図され、本明細書における波長のすべての列挙は、必要に応じて、約という用語により修飾されるとみなすことができる。上に詳述したスペクトルは、キセノンアークフラッシュ窓の面上に狭帯域干渉フィルタ(それぞれ、Edmund Optics NT43−158、NT43−169、およびNT43−189)を設置することにより生成した。試験眼は、適切な網膜場所が確実に退色されるように、対象が固視光に焦点を合わせている間に光退色した。標的刺激に対する暗順応の閾値計測は、光退色オフセット直後に開始した。標的刺激は、下垂直子午線上で6°で提示された、約2°の視角を包含する円形の点であり、波長スペクトルは500nmを中心とした。閾値測定中、対象は固視光に焦点を合わせ、刺激があると判断したときにボタンを押すことにより応答した。閾値は、3ダウン/1アップ修正階段手順を使用して推定した。比較的高い強度(5.00cd/m)で開始し、標的は、2秒または3秒毎に200msの間提示された。標的刺激が見えると対象が応答しなかった場合、標的刺激が見えると対象が応答するまで、標的刺激の強度は変化させなかった。標的刺激が見えると対象が示した場合、標的刺激が現れたことを示す応答を参加者が止めるまで、0.3対数単位(「3ダウン」)のステップで、それぞれの連続した提示に対し標的刺激の強度を減少させた。ボタンを押さないことにより標的刺激が見えないことを対象が示した後、標的刺激が再び見えると対象が応答するまで、0.1対数単位(「1アップ」)のステップで、それぞれの連続した提示に対し標的刺激の強度を増加させた。この強度を推定閾値として定義した。上記推定閾値より0.3対数単位だけ明るい標的刺激強度で開始して連続した測定閾値を得た。対象には、閾値測定の合間に30秒の休息期間を設けた。閾値の推定は、測定プロトコル期間の間、約1分に1回行った。各暗順応試験の間、約20回の閾値測定を行った。
図4A〜Dは、上述の4つの異なる光退色光スペクトルに対して生成された、同じ試験対象からの4つの暗順応曲線を示す。対象は、白色光退色光に対し、予測されたような型通りの暗順応曲線を示している(図4A)。本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の範囲内の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光の使用は、桿体がまだ強く退色されることから、型通りの暗順応機能の形状を保持している。対照的に、本質的に約405nmから約425nm(青色スペクトル)(図4C)の範囲内の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光、または、本質的に約640nmから約660nm(赤色スペクトル)(図4D)の範囲内の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光の使用は、桿体は弱く光退色されるのみであることから、型通りの暗順応応答曲線を生成しなかった。加えて、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の範囲内の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光を使用して得られた暗順応応答は、光の広いスペクトルを放出する光退色光を使用した場合よりも急速に結果を生じる(図4Aおよび4Bの比較)。桿体応答スペクトルから大きく外側にある、白色スペクトルの青色および赤色成分からの追加の光退色の寄与が排除されているため、回復はより速く生じる。
したがって、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の範囲内の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する光退色光の使用は、広い無彩光白色退色を放出する光退色光と本質的に同じ暗順応応答をもたらし、より速やかに結果を提供することが示された。この実施例は、この具体的な目的(暗順応の測定)において、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の範囲内の波長からなる光の調整されたスペクトルを放出する光退色光は、白色光の無彩色の広いスペクトルを放出する光退色光に勝る改善であることを示している。しかしながら、他の目的においては、この実施例において示されたもの以外の波長の調整されたスペクトルを放出する光退色光の使用もまた有利となり得ることに留意すべきである。要約すると、全エネルギーのごく僅かが網膜に作用すること、および、スペクトルの最も刺激する短波長部分(すなわち青色スペクトル)が排除されることの両方に起因して、より患者の負担が少ない状態で本質的に同じ暗順応応答が得られる。さらに、より速やかに結果が得られる。
実施例2−白色フラッシュ対緑色フラッシュの嗜好テスト
本実施例では、キセノンアーク光により生成された、約400nmから約700nmの広い波長スペクトルを含む光退色光と、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光とを比較する嗜好テストを行った。これらの光退色光スペクトルを、上述の実施例1における従来の暗順応曲線を生成する能力について分析し、概して同様の暗順応曲線を生成することが示された。それぞれの場合における光退色光は、市販のカメラフラッシュシステム(SunPak622 Super Pro)を用いて生成した。このシステムは、錐体および桿体感度の全範囲(約400nmから約700nm)にわたる、広く比較的平坦な光のスペクトル(5500ケルビンの色温度)を生成するキセノンアーク光源を使用する。フラッシュは、最大強度7.48log scot Td sec−1に設定した。「緑色」フラッシュは、キセノンアークフラッシュ窓の面上に狭帯域通過(約490nmから約510nm)干渉フィルタ(Edmund Optics;NT43−169)を設置することにより生成した。広い波長の「白色」スペクトル光退色光は、試験対象が、両方の場合において同様の構成で試験されるように、キセノンアークフラッシュ窓の面上に透明ガラスブランク(すべての波長において本質的に100%透過性)を設置することにより生成した。
それぞれの参加者において、一方の眼を、約400nmから約700nmの広い波長スペクトルを含む「白色」光退色光に曝露し、反対側の眼を、本質的に約490nmから約510nmの波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された「緑色」光退色光に曝露した。フラッシュユニットは、試験眼の正面約20cmのところに保持し、非試験眼はカバーした。常に右目を最初に光退色光に曝露したが、しかしながら、順番に関しては、試験は、上述の特性を有する「白色」光退色光の第1のフラッシュと、上述の特性を有する「緑色」光退色光の第1のフラッシュとの間で交互させてバランスをとった。2つのフラッシュの間には約1分の間隔を置いた。「白色」および「緑色」光退色光のそれぞれに対する曝露直後、1が「不快感なし、1日中見ていられる」、および10が「極めて不快、もう見たくない」とした1から10のスケールに基づき、参加者に不快感を評価してもらった。すべての順番の終了時に、もし「白色」または「緑色」の光退色光の1つに再び曝露されなければならない場合、この2つのうちどちらがよいかを参加者に尋ねた。
前に試験を受けていない参加者全11人を試験した。女性6人、男性5人であり、すべて白人、平均年齢30.6歳(22歳から47歳の範囲)であった。2つの性別に対する年齢分布(平均および範囲)は同程度であった。結果を図5に示す。「緑色」光退色光に対する明らかな嗜好が見られ、「白色」光退色光(2から8の範囲)に対する平均評点5.1に対し、「緑色」光退色光に対する平均評点は2.8(1から5の範囲)であり、対象の91%が、もし再び試験されなければならない場合、「緑色」光退色光に対する嗜好性を示した。部分母集団の数は小さいものの、性別、年齢(30歳未満対30歳超)、または「白色」−「緑色」光退色光の順番にかかわらず、「緑色」光退色光に対する一貫した嗜好性があった。若年女性は「白色」光退色光に対しより敏感であり、「緑色」光退色光に対するより強い嗜好性を示すという傾向があった。
実施例3−水晶体混濁に起因する暗順応測定におけるばらつきに対する光退色光スペクトルの効果
本実施例では、ともに試験対象の眼の正面に青色吸収フィルタあり、およびなしの状態で行われた、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光のスペクトルを放出するよう調整された光退色光と、本質的に約440nmから約460nm(青色スペクトル)の波長からなる光のスペクトルを放出するよう調整された光退色光を使用して生成された暗順応曲線との間の比較を行った。青色吸収フィルタは、水晶体混濁に起因するより短い波長の優先的吸収を模擬する。
上述の実施例1に記載されたようなAdaptDx暗順応計(Apeliotus Technologies,Inc.)に以下のように修正を加えて使用し、暗順応機能を測定した。緑色スペクトルを有する光退色光を生成するために、暗順応計に組み込まれたキセノンアーク光源の強度を7.03log scot Td sec−1に設定し、キセノンアークフラッシュ窓の面上に狭い緑色(約490nmから約510nm)帯域通過干渉フィルタ(Edmund Optics NT43−169)を設置した。青色スペクトルを有する光退色光を生成するために、暗順応計に組み込まれたキセノンアーク光源の強度を7.60log scot Td sec−1に設定し、キセノンアークフラッシュ窓の面上に狭い青色(約440nmから約460nm)帯域通過干渉フィルタ(Edmund Optics NT43−163)を設置した。図6A〜Dは、得られた暗順応機能を示している。例えば白内障や加齢関連の水晶体混濁の増加によりもたらされる水晶体混濁の場合に直面するのと同様の様式で短波長光の透過を低めるための、試験対象の眼の正面への青色吸収フィルタの設置による、緑色スペクトル光退色光を使用して生成された暗順応曲線に対する影響は、わずかであった(対照と記された図6Aと、模擬水晶体混濁と記された図6Bとを比較されたい)。逆に、模擬水晶体混濁は、青色スペクトル光退色光を使用して生成された暗順応曲線に対し大きく影響した(対照と記された図6Cと、模擬水晶体混濁と記された図6Dとを比較されたい)。
これらの結果は、本質的に約490nmから約510nm(緑色スペクトル)の波長からなる光のスペクトルを放出するように調整された光退色光の使用は、白内障や加齢関連の水晶体混濁の増加等によりもたらされる水晶体混濁のフィルタ効果に起因する、暗順応応答および関連した診断測定におけるばらつきを最小限化することを示している。
実施例4−周囲の日光レベル未満での光退色
本実施例では、周囲の日光の強度より高い強度を有する光退色光、および周囲の日光の強度より低い強度を有する光退色光を使用して生成された暗順応曲線の間の比較を行った。暗順応速度は、桿体妨害として知られる、敏感で信頼性のある基準を使用して決定した。桿体妨害は、暗所視感度が5x10−4cd/mに回復する時間である。
上述の実施例1に記載されたようなAdaptDx暗順応計(Apeliotus Technologies,Inc.)に以下のように修正を加えて使用し、暗順応機能を測定した。暗順応曲線は、当技術分野で知られる方法を使用して生成した。図7は、同じ試験対象からの2つの暗順応曲線を比較する。第1の場合(図7A)では、錐体および桿体感度の全範囲にわたる、周囲の日光の強度を、かなり上回る6.38log scot Td sec−1の強度を有する広く比較的平坦な光のスペクトル(5500ケルビンの色温度)を生成するキセノンアーク光源により生成された、明るい無彩光白色フラッシュ光退色を使用して光退色を達成した。第2の場合(図7B)では、周囲の日光レベルの強度を十分下回る、1分間の薄暗い(10cd/m)均一な退色フィールドを使用して光退色を達成した。明るい無彩光白色フラッシュ光退色に応じた桿体妨害は、薄暗いバックグラウンド光退色の2.54分と比較して、6.97分であった。暗順応機能の桿体媒介部分(図7Aにおける最初の4つの閾値)は、薄暗い光退色の手順を使用することにより効果的に排除されている。したがって、周囲の日光の強度より小さい強度を有する光退色光の使用は、暗順応試験の期間を劇的に短縮することができる。
実施例5−加齢関連黄斑症における暗順応に対する偏心の効果
本実施例では、健常試験対象および加齢関連黄斑症(ARM)に罹患した試験対象の両方を用いて、下垂直子午線上の5°および12°の位置で暗順応を測定することにより生成された暗順応曲線間の比較を行った。
上述の実施例1に記載されたようなAdaptDx暗順応計(Apeliotus Technologies,Inc.)に以下のように修正を加えて使用し、暗順応機能を測定した。暗順応機能は、6.38log scot Td sec−1の強度を有する4°直径の光退色光(フラッシュとして提供)に応じて測定された。この実施例では、光退色光は、暗順応計に組み込まれたキセノンアーク源により生成された、本質的に白色の、5500ケルビンの色温度の広いスペクトル光(約400nmから約700nmの波長を有する)であった。標的刺激光は、光退色に供された領域内を中心とする2°直径、500nmの円形光点であった。暗順応の閾値計測は、光退色オフセット直後に開始した。閾値測定中、対象は固視光に焦点を合わせ、刺激があると判断されたときにボタンを押すことにより応答した。閾値は、3ダウン/1アップ修正階段手順を使用して推定した。20分間にわたり、毎分約1個の閾値を測定した。暗順応速度は、桿体妨害として知られる、敏感で信頼性のある基準を使用して決定した。桿体妨害は、暗所視感度が5x10−4cd/mに回復する時間である。ARM患者の暗順応障害を、年齢が一致する成人の対照群と比較して計算した。
解剖学的研究では、ARMに関連した最も大きい桿体機能障害の領域は、網膜の窩近傍領域内(3°から5°の偏心)であることが示されている。ARM患者が示す暗所視感度障害のパターンは、解剖所見と一致しており、つまり、暗所視感度障害は、窩近傍領域で最も大きく、網膜縁辺部に向かう偏心の関数として減少する。この実施例では、暗順応障害が同様の機能障害パターンを有するかどうかを検査した。
全部で成人期後期健常者5名、ARM患者8名を試験した。群の割付けはAREDS AMD重症度分類システムを使用した眼底写真の評点に基づいた。最適に補正された視力(ETDRSチャート)およびコントラスト感度(Pelli−Robsonチャート)を、試験日に測定した。暗順応機能は、上述のように測定した。それぞれの参加者は、別個の試験日に、下垂直子午線上5°および12°で暗順応機能を測定された。両群とも、年齢、試験眼の視力、および試験眼のコントラスト感度について同様であった。成人期後期健常者と比較した、AMD群の暗順応障害は、12°よりも5°においてほぼ5分大きかった。さらに、AMD群では、暗順応は、12°よりも5°においてほぼ3分遅く、一方成人期後期健常者では、暗順応は、12°よりも5°においてほぼ3分速かった。
ARM群における患者は、斑と隣接した領域と比較して、窩近傍領域内においてより大きな暗順応障害を示す。一般に、AMD群の暗順応は、より縁辺の点と比較して、窩近傍領域においてより遅く、一方、成人期後期健常者は、反対のパターンを示した。これらの結果は、例えば、最も罹病性が高い網膜の領域を選択することにより、または、単一の試験において異なる罹病性を有する1つ以上の領域の比較により、光退色および後続の試験に供される網膜の領域を特定の疾病の機能障害パターンに合わせ調整することは、疾病の最初期段階の検出を目指した診断のデザインにおいて有用となり得ることを示している。この原理は、ARMを使用した本実施例において例証されたが、他の病状に対しても同等に適用され得る。
実施例6−加齢関連黄斑症の検出に対する光退色光スペクトルの効果
本実施例では、健常試験対象および加齢関連黄斑症(ARM)に罹患した試験対象の両方を使用して、無彩色光および緑色光退色光により暗順応を測定することにより生成された暗順応曲線間の比較を行った。
上述の実施例1に記載されたようなAdaptDx暗順応計(Apeliotus Technologies,Inc.)に以下のように修正を加えて使用し、暗順応機能を測定した。1つの場合において、無色退色光(約400nmから約700nmの波長からなる、本質的に白色の、5500ケルビンの色温度の広いスペクトル)を、暗順応計に組み込まれたキセノンアーク光源により生成し、フラッシュの強度は6.38log scot Td sec−1に設定した(図8A)。他方の場合では、暗順応計に組み込まれたキセノンアークフラッシュの面上に狭い緑色帯域通過干渉フィルタ(Edmund Optics NT43−169)を設置することにより、緑色退色光(約490nmから約510nm)を生成し、フラッシュの強度は7.03log scot Td sec−1に設定した(図8B)。これらの2つの条件は、光受容器視物質のほぼ等価な光退色をもたらす。
両方の場合において、健常成人およびARM患者を試験した。無彩色光および緑色光退色光に対する応答パターンは同じであり、両方の場合において、ARM患者は、健常成人と比べて著しく遅い暗順応を示した。JacksonおよびEdwards(A Short−Duration Adaptation Protocol for Assessment of Age−Related Maculopathy,Journal of Ocular Biology,Diseases,and Informatics;in press 2008、参照することにより本明細書にその全体が組み入れられる)は、無彩色退色光を使用した暗順応の測定は、ARMに対する敏感で特異的な診断法であることを示した。この実施例の結果は、緑色退色光を使用した場合、ARMを識別する能力は保たれ、診断の実用性を損なうことなく、患者の負担の低減、および水晶体混濁からの混同の低減という付加的利益を可能とすることを示している。
上記説明は、本開示の方法および他の教示を例証し説明するものである。さらに、本開示は、開示された方法および他の教示のある特定の実施形態のみを示し説明しているが、上述のように、本開示の教示は、他の様々な組み合わせ、修正、および環境における使用が可能であり、また、関連技術における当業者の技術および/または知識に応じて、本明細書で述べたような教示の範囲内で変更または修正を行うことができることを理解されたい。上述の実施形態は、さらに、本開示の方法および他の教示を実践する既知の最良の形態を説明すること、ならびに、そのような、または他の実施形態において、また特定の用途または使用により必要とされる様々な修正を行って、当業者が本開示の教示を利用することができるようにすることを意図している。したがって、本開示の方法および他の教示は、本明細書に記載された厳密な実施形態および実施例に制限することを意図しない。本明細書で引用されたすべての参考文献は、参照により、本開示に完全に記載されたものとして組み入れられる。

Claims (113)

  1. 対象の眼の状態を決定するための方法であって、
    a.前記対象の眼の網膜の少なくとも一部分を、該網膜中における少なくとも1つの視物質の少なくとも一部分を光退色させるように調整された波長スペクトルを有する光退色光に曝露するステップ、
    b.前記光退色光に対する応答を監視するために精神物理学的試験を使用するステップ、を含む、前記方法。
  2. 精神物理学的試験が、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、コントラスト感度、色彩感度、色識別、視野、またはこれらの組み合わせを測定する、請求項1の方法。
  3. 精神物理学的試験が、比色分析、暗順応分析、視覚感度試験、コントラスト感度試験、空間分解能力試験、光ストレス試験、交照測光試験、副尺視力試験、運動検出試験、物体認識試験、または視野検査試験である、請求項1の方法。
  4. 調整された波長スペクトルが、桿体光受容器、短波長錐体光受容器、中波長錐体光受容器、長波長錐体光受容器、網膜神経節細胞、またはこれらの組み合わせにおける視物質の少なくとも一部分を優先的に光退色させるように選択される、請求項1の方法。
  5. 視物質が、ロドプシン、短波長錐体光受容器における視物質、中波長錐体光受容器における視物質、長波長錐体光受容器における視物質、メラノプシン、またはこれらの組み合わせである、請求項1の方法。
  6. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約505nm、または505nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  7. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約490nmから510nmの範囲からなる、請求項1の方法。
  8. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約419nm、または419nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  9. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約531nm、または531nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  10. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約558nm、または558nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  11. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約460nm、または460nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  12. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約650nm、650nmを中心とする範囲、または約600nmから約700nmの範囲からなる、請求項1の方法。
  13. 調整された波長スペクトルが、青色スペクトルにおける光の波長を含まず、水晶体混濁により導入される測定のばらつきを低減する、請求項1の方法。
  14. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約480nmを超える波長、または波長の範囲からなる、請求項1の方法。
  15. 調整された波長スペクトルが、水晶体混濁に起因する吸収を最大にする、請求項1の方法。
  16. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約410nm、または410nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  17. 調整された波長スペクトルが、水晶体混濁に起因する吸収を最小にする、請求項1の方法。
  18. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約570nm、または570nmを中心とする範囲からなる、請求項1の方法。
  19. 精神物理学的試験が、網膜の少なくとも一部分を標的刺激光に曝露するステップをさらに含む、請求項1の方法。
  20. 標的刺激光源が、調整された波長スペクトルを有する、請求項19の方法。
  21. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、互いに異なる、請求項20の方法。
  22. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、同じである、請求項20の方法。
  23. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、本質的に、約500nm、もしくは500nmを中心とする範囲からなるか、または、本質的に、約650nm、もしくは650nmを中心とする範囲からなる、請求項22の方法。
  24. 光退色光が、キセノンランプ、アークランプ、タングステン電球、写真用フラッシュ、LED、OLED、陰極線管ディスプレイ、またはプラズマディスプレイである、請求項1の方法。
  25. 光退色光が、順応フィールド、照明背景、眼への直射、または周辺光への曝露により提供される、請求項1の方法。
  26. 光退色光が、設定強度を有する、請求項1の方法。
  27. 設定強度が、4.05log scot Td/sec以下である、請求項26の方法。
  28. 設定強度が、3.15log scot Td/sec以下である、請求項26の方法。
  29. 光退色光に曝露される網膜の部分が、窩の領域、窩近傍の領域、またはこれらの組み合わせである、請求項1の方法。
  30. 光退色光に曝露される網膜の部分が、完全に窩の内側にあるか、または約0°から約0.5°偏心して位置する、請求項1の方法。
  31. 光退色光に曝露される網膜の部分が、完全に斑の内側にあるか、または約2°から約10°偏心して位置する、請求項1の方法。
  32. 光退色光に曝露される網膜の部分が、3°から10°偏心して位置する、請求項1の方法。
  33. 光退色光に曝露される網膜の部分が、周辺網膜にあるか、または約10°から約30°偏心して位置する、請求項1の方法。
  34. 光退色光に曝露される網膜の部分が、環状領域であり、該環状領域は完全に窩を除く、請求項1の方法。
  35. 光退色光に曝露される網膜の部分が、環状領域であり、該環状領域は完全に窩を除き、該環状領域は、約2°またはそれより外側に偏心して位置する内側端、および約10°またはそれより内側に偏心して位置する外側端を有する、請求項1の方法。
  36. 光退色光に曝露される網膜の部分が、視角の約4°から視角の約6°の領域を包含する、請求項1の方法。
  37. 光退色光に曝露される網膜の部分が、標的光に曝露される網膜の部分と同一場所にあり、光退色光に曝露される網膜の部分が、標的刺激光に曝露される網膜の部分の面積の約1倍から約4倍である、請求項19の方法。
  38. 光退色光に曝露される網膜の部分が、標的刺激光に曝露される網膜の部分の面積の約3倍である、請求項37の方法。
  39. 光退色光に曝露される網膜の部分が、下垂直子午線または上垂直子午線上に位置する、請求項1の方法。
  40. 光退色光に曝露される網膜の部分が、独特の形状を有する、請求項1の方法。
  41. 形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形である、請求項40の方法。
  42. 光退色光に曝露される網膜の部分、および標的刺激光に曝露される網膜の部分が、独特の形状を有する、請求項19の方法。
  43. 独特の形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形であり、ならびに光退色光に曝露される網膜の部分と標的刺激光に曝露される網膜の部分とで形状が同じである、請求項42の方法。
  44. 独特の形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形であり、ならびに光退色光に曝露される網膜の部分と標的刺激光に曝露される網膜の部分とで異なる、請求項42の方法。
  45. 網膜の部分が、窩から周辺網膜への偏心性の関数として選択される、請求項1の方法。
  46. 方法が、対象が加齢関連黄斑変性に罹患しているか、またはその危険性があることを決定するために使用される、請求項45の方法。
  47. 方法が、対象の眼の健康を決定するために使用される、請求項1の方法。
  48. 方法が、対象が眼疾患に罹患しているか、対象に眼疾患発現の危険性があるか、および眼疾患の重症度からなる群から選択されるパラメータを決定するために使用される、請求項1の方法。
  49. 対象の眼が、加齢関連黄斑変性、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障からなる群から選択される状態について評価される、請求項47の方法。
  50. 眼疾患が、加齢関連黄斑変性、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障からなる群から選択される、請求項48の方法。
  51. 対象の眼の状態が、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、コントラスト感度、色彩感度、色識別、視野、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される視覚機能の状況である、請求項1の方法。
  52. 網膜の2つ以上の部分が、光退色光に曝露される、請求項1の方法。
  53. 2つ以上の部分が、非連続的な部分である、請求項52の方法。
  54. 対象の負担が低減される、対象の不快感が低減される、またはこれらの組み合わせである、請求項1の方法。
  55. 測定のばらつき、測定の偏り、またはこれらの組み合わせが低減される、請求項1の方法。
  56. 調整された波長スペクトルを有する光退色光を使用した精神物理学的試験の施行の時間的経過が、無彩光を含む光退色光を使用した精神物理学的試験の施行と比較して低減される、請求項1の方法。
  57. 対象の眼の状態を決定するための組み合わせであって、
    a.前記対象の眼の網膜の少なくとも一部分を曝露するように構成された光退色光であって、該網膜における少なくとも1つの視物質の少なくとも一部分を光退色させるのに効果的な調整された波長スペクトルを有する光退色光、
    b.前記光退色光に対する応答を監視するために精神物理学的試験を施行する装置、
    を備える、前記組み合わせ。
  58. 光退色光が、前記装置の一部である、請求項57の組み合わせ。
  59. 精神物理学的試験が、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、コントラスト感度、色彩感度、色識別、視野、またはこれらの組み合わせを測定する、請求項57の組み合わせ。
  60. 精神物理学的試験が、比色分析、暗順応分析、視覚感度試験、コントラスト感度試験、空間分解能力試験、光ストレス試験、交照測光試験、副尺視力試験、運動検出試験、物体認識試験、または視野検査試験である、請求項57の組み合わせ。
  61. 調整された波長スペクトルが、桿体光受容器、短波長錐体光受容器、中波長錐体光受容器、長波長錐体光受容器、網膜神経節細胞、またはこれらの組み合わせにおける視物質の少なくとも一部分を優先的に光退色させるように選択される、請求項57の組み合わせ。
  62. 視物質が、ロドプシン、短波長錐体光受容器における視物質、中波長錐体光受容器における視物質、長波長錐体光受容器における視物質、メラノプシン、またはこれらの組み合わせである、請求項57の組み合わせ。
  63. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約505nm、または505nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  64. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約490nmから約510nmの範囲からなる、請求項63の組み合わせ。
  65. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約419nm、または419nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  66. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約531nm、または531nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  67. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約558nm、または558nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  68. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約460nm、または460nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  69. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約650nm、650nmを中心とする範囲、または約600nmから約700nmの範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  70. 調整された波長スペクトルが、青色スペクトルにおける光の波長を含まず、水晶体混濁により導入される測定のばらつきを低減する、請求項57の組み合わせ。
  71. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約480nmを超える波長、または波長の範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  72. 調整された波長スペクトルが、水晶体混濁に起因する吸収を最大にする、請求項57の組み合わせ。
  73. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約410nm、または410nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  74. 調整された波長スペクトルが、水晶体混濁に起因する吸収を最小にする、請求項57の組み合わせ。
  75. 調整された波長スペクトルが、本質的に、約570nm、または570nmを中心とする範囲からなる、請求項57の組み合わせ。
  76. 視覚機能の精神物理学的試験が、網膜の少なくとも一部分を標的刺激光に曝露するステップをさらに含む、請求項57の組み合わせ。
  77. 標的刺激光源が、調整された波長スペクトルを有する、請求項76の組み合わせ。
  78. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、互いに異なる、請求項77の組み合わせ。
  79. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、同じである、請求項77の組み合わせ。
  80. 光退色光の調整された波長スペクトルおよび標的刺激光の調整された波長スペクトルが、本質的に、約500nm、もしくは500nmを中心とする範囲からなるか、または、本質的に、約650nm、もしくは650nmを中心とする範囲からなる、請求項77の組み合わせ。
  81. 光退色光が、キセノンランプ、アークランプ、タングステン電球、写真用フラッシュ、LED、OLED、陰極線管ディスプレイ、またはプラズマディスプレイである、請求項57の組み合わせ。
  82. 光退色光が、順応フィールド、照明背景、眼への直射、または周辺光への曝露により提供される、請求項57の組み合わせ。
  83. 光退色光が、設定強度を有する、請求項57の組み合わせ。
  84. 設定強度が、4.05 log scot Td/sec以下である、請求項83の組み合わせ。
  85. 設定強度が、3.15log scot Td/sec以下である、請求項83の組み合わせ。
  86. 光退色光に曝露される網膜の部分が、窩の領域、窩近傍の領域、またはこれらの組み合わせである、請求項57の組み合わせ。
  87. 光退色光に曝露される網膜の部分が、完全に窩の内側にあるか、または約0°から約0.5°偏心して位置する、請求項57の組み合わせ。
  88. 光退色光に曝露される網膜の部分が、完全に斑の内側にあるか、または約2°から約10°偏心して位置する、請求項57の組み合わせ。
  89. 光退色光に曝露される網膜の部分が、3°から10°偏心して位置する、請求項57の組み合わせ。
  90. 光退色光に曝露される網膜の部分が、周辺網膜にあるか、または約10°から約30°偏心して位置する、請求項57の組み合わせ。
  91. 光退色光に曝露される網膜の部分が、環状領域であり、該環状領域は完全に窩を除く、請求項57の組み合わせ。
  92. 光退色光に曝露される網膜の部分が、環状領域であり、該環状領域は完全に窩を除き、該環状領域は、約2°またはそれより外側に偏心して位置する内側端、および約10°またはそれより内側に偏心して位置する外側端を有する、請求項57の組み合わせ。
  93. 光退色光に曝露される網膜の部分が、視角の約4°から視角の約6°の領域を包含する、請求項57の組み合わせ。
  94. 光退色光に曝露される網膜の部分が、標的光に曝露される網膜の部分と同一場所にあり、光退色光に曝露される網膜の部分が、標的刺激光に曝露される網膜の部分の面積の約1倍から約4倍である、請求項76の組み合わせ。
  95. 光退色光に曝露される網膜の部分が、標的刺激光に曝露される網膜の部分の面積の約3倍である、請求項94の組み合わせ。
  96. 光退色光に曝露される網膜の部分が、下垂直子午線または上垂直子午線上に位置する、請求項57の組み合わせ。
  97. 光退色光に曝露される網膜の部分が、独特の形状を有する、請求項57の組み合わせ。
  98. 形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形である、請求項97の組み合わせ。
  99. 光退色光に曝露される網膜の部分、および標的刺激光に曝露される網膜の部分が、独特の形状を有する、請求項76の組み合わせ。
  100. 独特の形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形であり、ならびに光退色光に曝露される網膜の部分と標的刺激光に曝露される網膜の部分とで形状が同じである、請求項99の組み合わせ。
  101. 独特の形状が、円形、四角形、三角形、ひし形、多角形、または星形であり、ならびに光退色光に曝露される網膜の部分と標的刺激光に曝露される網膜の部分とで形状が異なる、請求項99の組み合わせ。
  102. 網膜の部分が、窩から周辺網膜への偏心性の関数として選択される、請求項57の組み合わせ。
  103. 組み合わせが、対象が加齢関連黄斑変性に罹患しているか、またはその危険性があることを決定するために使用される、請求項102の組み合わせ。
  104. 組み合わせが、対象の眼の健康を決定するために使用される、請求項57の組み合わせ。
  105. 組み合わせが、対象が眼疾患に罹患しているか、対象に眼疾患発現の危険性があるか、および眼疾患の重症度からなる群から選択されるパラメータを決定するために使用される、請求項57の組み合わせ。
  106. 対象の眼が、加齢関連黄斑変性、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障からなる群から選択される状態について評価される、請求項104の組み合わせ。
  107. 眼疾患が、加齢関連黄斑変性、ビタミンA欠乏、Sorsby眼底変性症、常染色体優勢遅発性変性、桿体錐体ジストロフィー、色覚異常、眼腫瘍、白内障、糖尿病性網膜症、および緑内障からなる群から選択される、請求項105の組み合わせ。
  108. 対象の眼の状態が、暗順応、明所視感度、暗所視感度、視力、コントラスト感度、色彩感度、色識別、視野、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される視覚機能の状況である、請求項57の組み合わせ。
  109. 網膜の2つ以上の部分が、光退色光に曝露される、請求項57の組み合わせ。
  110. 2つ以上の部分が、非連続的な部分である、請求項109の組み合わせ。
  111. 対象の負担が低減される、対象の不快感が低減される、またはこれらの組み合わせである、請求項57の組み合わせ。
  112. 測定のばらつき、測定の偏りまたはこれらの組み合わせが低減される、請求項57の組み合わせ。
  113. 調整された波長スペクトルを有する光退色光を使用した精神物理学的試験の施行の時間的経過が、無彩光を含む光退色光を使用した精神物理学的試験の施行と比較して低減される、請求項57の組み合わせ。
JP2009549642A 2007-02-15 2008-02-15 改善された光退色方法のための装置 Active JP5560044B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US89013107P 2007-02-15 2007-02-15
US60/890,131 2007-02-15
PCT/US2008/002095 WO2008100613A2 (en) 2007-02-15 2008-02-15 Improved photobleaching method

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014032487A Division JP5777753B2 (ja) 2007-02-15 2014-02-24 改善された光退色方法のための装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010518903A true JP2010518903A (ja) 2010-06-03
JP5560044B2 JP5560044B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=39690702

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009549642A Active JP5560044B2 (ja) 2007-02-15 2008-02-15 改善された光退色方法のための装置
JP2014032487A Active JP5777753B2 (ja) 2007-02-15 2014-02-24 改善された光退色方法のための装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014032487A Active JP5777753B2 (ja) 2007-02-15 2014-02-24 改善された光退色方法のための装置

Country Status (7)

Country Link
US (5) US8795191B2 (ja)
EP (2) EP3305174A3 (ja)
JP (2) JP5560044B2 (ja)
AU (1) AU2008216683B2 (ja)
CA (1) CA2677521C (ja)
ES (1) ES2666300T3 (ja)
WO (1) WO2008100613A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533587A (ja) * 2011-11-21 2014-12-15 アイチェック ヘルス コネクション, インコーポレイテッド 網膜疾患を監視するビデオゲーム
JP2019061232A (ja) * 2011-12-08 2019-04-18 エシロール アテルナジオナール 眼科用フィルタ
JP2020537684A (ja) * 2017-10-17 2020-12-24 アペリオタス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 加齢性黄斑変性症(amd)におけるスタチン療法の機能的バイオマーカー
WO2021166996A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 イリスコミュニケーション株式会社 視覚特性の検査方法、光学フィルタの特性決定方法、光学フィルタ、視覚特性検査用の光学素子セット、および視覚特性の検査用画像

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8795191B2 (en) 2007-02-15 2014-08-05 The Uab Research Foundation Photobleaching method
GB201013796D0 (en) * 2010-08-18 2010-09-29 Univ Manchester A method and apparatus for measuring a property of an eye of a subject
US20150272438A1 (en) * 2012-10-24 2015-10-01 The Uab Research Foundation Imaging retinal intrinsic optical signals
EP3138471B1 (en) * 2014-04-30 2021-04-21 Crewt Medical Systems Inc. Vision testing device and vision testing program
WO2016081978A1 (en) 2014-11-25 2016-06-02 Medmont International Pty Ltd Photobleaching device and method and dark adapted perimetry device and dark adapted perimetry method
US10362934B2 (en) * 2016-03-23 2019-07-30 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. System and method for the rapid measurement of the visual contrast sensitivity function
EP3629883B1 (en) * 2017-05-30 2020-10-28 Zingara Limited Device and method for the evaluation of visual abilities
JP2018201835A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 株式会社ニデック 視機能検査装置
GB201710991D0 (en) * 2017-07-07 2017-08-23 Univ Manchester A method and apparatus for measuring a property of an eye
EP3852605A1 (en) 2018-09-21 2021-07-28 Maculogix, Inc. Methods, apparatus, and systems for ophthalmic testing and measurement
US20210138251A1 (en) * 2019-11-08 2021-05-13 University Of Washington System and method for delivering sensory feedback to the cortex via electrical stimulation

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03258234A (ja) * 1990-02-28 1991-11-18 Optmetrix Ltd 暗順応を試験する装置
WO2005023094A2 (en) * 2003-09-04 2005-03-17 The Uab Research Foundation Method and apparatus for the detection of impaired dark adaptation
WO2005084526A1 (ja) * 2004-02-20 2005-09-15 Riken 網膜機能の光学計測方法と装置
JP2005532393A (ja) * 2002-07-02 2005-10-27 ザ・リージェンツ・オブ・ジ・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア 眼の障害についての処置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2234240A (en) * 1937-10-26 1941-03-11 Frober Faybor Company Instrument for determining vitamin a deficiency
WO1999029229A1 (en) 1997-12-05 1999-06-17 The Schepens Eye Research Institute, Inc. Method and apparatus for measuring visual sensitivity and optical properties of components of the eye
CA2450656A1 (en) * 2001-06-15 2002-12-27 The Cleveland Clinic Foundation Ratiometric quantitation of elicited eye autofluorescence
US20050010091A1 (en) * 2003-06-10 2005-01-13 Woods Joe W. Non-invasive measurement of blood glucose using retinal imaging
US20060200013A1 (en) 2001-10-22 2006-09-07 Smith John L Systems and methods for maintaining optical fixation and alignment
US6895264B2 (en) * 2002-08-26 2005-05-17 Fovioptics Inc. Non-invasive psychophysical measurement of glucose using photodynamics
KR100534013B1 (ko) * 2003-09-04 2005-12-07 한국화학연구원 물/알코올 분리용 타이타니아 복합막과 이의 제조방법
US7706863B2 (en) * 2004-01-21 2010-04-27 University Of Washington Methods for assessing a physiological state of a mammalian retina
US7120375B2 (en) 2004-01-29 2006-10-10 Lexmark International, Inc. Cover prop mechanism
GB0507430D0 (en) * 2005-04-12 2005-05-18 Murray Ian Ocular measurement apparatus and method
US8795191B2 (en) * 2007-02-15 2014-08-05 The Uab Research Foundation Photobleaching method

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03258234A (ja) * 1990-02-28 1991-11-18 Optmetrix Ltd 暗順応を試験する装置
JP2005532393A (ja) * 2002-07-02 2005-10-27 ザ・リージェンツ・オブ・ジ・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア 眼の障害についての処置
WO2005023094A2 (en) * 2003-09-04 2005-03-17 The Uab Research Foundation Method and apparatus for the detection of impaired dark adaptation
JP2007503935A (ja) * 2003-09-04 2007-03-01 ザ・ユー・エイ・ビー・リサーチ・フアンデーシヨン 暗順応障害を検出するための方法及び装置
WO2005084526A1 (ja) * 2004-02-20 2005-09-15 Riken 網膜機能の光学計測方法と装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533587A (ja) * 2011-11-21 2014-12-15 アイチェック ヘルス コネクション, インコーポレイテッド 網膜疾患を監視するビデオゲーム
JP2019061232A (ja) * 2011-12-08 2019-04-18 エシロール アテルナジオナール 眼科用フィルタ
JP2020537684A (ja) * 2017-10-17 2020-12-24 アペリオタス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 加齢性黄斑変性症(amd)におけるスタチン療法の機能的バイオマーカー
WO2021166996A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 イリスコミュニケーション株式会社 視覚特性の検査方法、光学フィルタの特性決定方法、光学フィルタ、視覚特性検査用の光学素子セット、および視覚特性の検査用画像
JP7337360B2 (ja) 2020-02-21 2023-09-04 イリスコミュニケーション株式会社 視覚特性の検査方法、光学フィルタの特性決定方法、光学フィルタ、視覚特性検査用の光学素子セット、および視覚特性の検査用画像

Also Published As

Publication number Publication date
ES2666300T3 (es) 2018-05-03
US11844572B2 (en) 2023-12-19
JP5560044B2 (ja) 2014-07-23
EP2120677B1 (en) 2018-03-21
AU2008216683B2 (en) 2014-05-01
US20210307601A1 (en) 2021-10-07
CA2677521A1 (en) 2008-08-21
WO2008100613A3 (en) 2008-10-16
US11298014B2 (en) 2022-04-12
US20100168606A1 (en) 2010-07-01
JP5777753B2 (ja) 2015-09-09
US11224340B2 (en) 2022-01-18
EP2120677A2 (en) 2009-11-25
WO2008100613A2 (en) 2008-08-21
US8795191B2 (en) 2014-08-05
JP2014138872A (ja) 2014-07-31
EP2120677A4 (en) 2011-12-07
EP3305174A2 (en) 2018-04-11
US10779722B2 (en) 2020-09-22
EP3305174A3 (en) 2018-10-24
AU2008216683A1 (en) 2008-08-21
CA2677521C (en) 2016-10-11
US20200352434A1 (en) 2020-11-12
US20140340641A1 (en) 2014-11-20
US20220061657A1 (en) 2022-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5777753B2 (ja) 改善された光退色方法のための装置
US9572485B2 (en) Method and apparatus for the detection of impaired dark adaptation
US10856734B2 (en) Systems and methods of infrafred psychophysical measurement
RU2214150C2 (ru) Устройство для компьютерной диагностики односторонней атрофии волокон зрительного нерва
RU2225157C2 (ru) Устройство для регистрации локальной электроретинограммы
AU2014208236B2 (en) Improved photobleaching method
Enoch et al. Human psychophysical analysis of receptive field-like properties: VII: Initial clinical trials of the psycho-physical transient-like function

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130312

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130312

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140224

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5560044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250