JP2010517568A - 新規な葉巻たばこ - Google Patents

Abstract

新規な葉巻たばこに葉巻たばこの内部に伸びている細長い葉巻たばこ引き具装置が装備される。葉巻たばこ引き具を装置から除くことにより、葉巻たばこのタバコ詰め物が崩壊して葉巻たばこの吸い込み性を改良する。葉巻たばこ引き具装置のあるものは風味剤を葉巻たばこ内に注入して葉巻たばこの味および／または芳香を変えるために使用できる。
【選択図】図１

Description

発明の分野
本発明は改良された吸い込み性および／または加えられた風味を有する新規な葉巻たばこに関する。

発明の背景
近年、葉巻たばこの喫煙が流行し始めており、そしてこの成長傾向を満たすために多数の葉巻たばこ店が世界中で開店されてきた。既成品葉巻たばこの多様性、品質および寸法は公衆の大多数を満足させている。

タバコ産業は多くの製品を提供している。紙巻たばこおよびパイプのようなある種の製品は比較的微細なおよびまたは均一に粉砕されたタバコを使用する。タバコがこの方法で切断される時には、タバコは比較的一定の吸い込み性を与え、それがそれぞれの紙巻たばこまたはパイプはそれぞれの一服に関して同じ方法で吸い込むことを可能にする。

他方で、葉巻たばこは種々の方法で製造される。それらは機械により製造することができ、またはさらに高価な商品の場合には、それらは手により製造することもできる。葉巻たばこ中のタバコ片の寸法および形状も変動するであろう。吸い込み性能における不規則性をもたらしそして葉巻たばこを全く吸い込みできなくすることの原因は葉巻たばこを製造するために使用されるタバコ詰め物におけるこの変動である。吸い込みが悪いかまたは全く吸い込めない葉巻たばこは喫煙者によりしばしば廃棄され、或いは払い戻しのために製造業者に返還される。葉巻たばこは比較的高価でありうるため、吸い込み失敗により生ずる問題は喫煙者に対して不必要な出費をもたらしたりまたは欠陥葉巻たばこの返還を受け入れる製造業者に対して利益を損失させるであろう。

吸い込み問題は普通はタバコ詰め物により引き起こされる。時々、葉巻たばこ内の詰め物中のタバコ断片はかなり大きくなりうる。それらは煙が通る空気通路の一部を遮蔽することがあり、そして断片が充分に大きい場合には空気通路を完全に遮断さえしうる。これが起きる時には、葉巻たばこは使用できないかまたは使用が難しくなる。

葉巻たばこを製造するために使用される製造技術のこの望まれざる副作用、すなわち葉巻たばこを通る吸い込み煙の不均一性、のために、葉巻たばこの同じ箱が容易に且つ望ましい方式で吸い込める数本の葉巻たばこ、ある程度吸い込みが難しいもの、および全く吸い込めないものを含有しうる状況が生ずる。これにより、喫煙者は不便になりそして製造業者は今後の売上げを失うかまたは払い戻しによる損失を受けうる。必要時に、葉巻たばこの吸い込み能力を高めて、これまでは使用不能な葉巻たばこを喫煙者が楽しめるようにする方法を提供することが望ましいであろう。

付随する製造上の問題は葉巻たばこ内の詰め物であるタバコが束ねおよび製造工程中に余りにきつく充填されることによる葉巻たばこの吸い込み能力における低下である。この状況では、タバコ詰め物の非常に大きい断片が存在するだけでなく、きつい充填による限定された開放空間が葉巻たばこ内の気流を制限することである。きつく充填された葉巻たばこはタバコ断片が障壁として作用する前記の状態にあるため、喫煙者はそれらの中を通る煙を吸い込む際に同じ困難に遭遇するであろう。他の起きうる吸い込み制限は不適切な湿度におけるタバコの貯蔵により引き起こされる非常に湿ったタバコに起因しうる。同様な方法で、きつく充填された葉巻たばこまたは非常に湿ったタバコを含む葉巻たばこの吸
い込み能力を必要時に高めてこれまでは使用不能な葉巻たばこを喫煙者が楽しめるようにすることが望ましいであろう。

今までは、喫煙者の唯一の手段は葉巻たばこを全く投げ出すかまたは使用可能な部分に達するまで葉巻たばこの領域を切断することのいずれかであった。これは小部分だけの使用可能な葉巻たばこを生じうる。さらに、１つより多い障害が葉巻たばこ内に存在する場合には、葉巻たばこの切断領域は葉巻たばこの吸い込み能力に影響しえない。その結果、喫煙者は劣悪な吸い込み性の葉巻たばこを喫煙しようとする時には限定された手段を有することとなる。

特許文献１および特許文献２は葉巻たばこ内に押し出して葉巻たばこの通気性または吸い込み性を改良しうるパンチ−タイプの装置に関する。葉巻たばこ喫煙費用への追加の他に、特許された装置を操作して所望するパンチを行いそして喫煙工程の楽しみにおける吸い込み侵害を改良することが必要である。さらに、パンチ装置の操作は手や指に小さい傷を生じうる。

喫煙体験を改良するための試みでは、喫煙製品の芳香または風味を変えるための種々の方法が提案されてきた。しばしば、切断詰め物（タバコ物質の繊維の細断）が揮発性添加剤、例えばアルコール溶液の形状の頂部塗布剤または風味剤、で処理される。比較的低い揮発度を有する外包物質、例えば糖類、甘草、ココア、精油、果実抽出物および湿潤剤、が切断または細断操作前にタバコに浸漬または噴霧により適用される。これらの方法は使用中の燃焼時に風味剤がタバコに適用されている状態での密な接触により喫煙物質の風味および芳香における変化を効果的に与えるが、これらの方法は完成製品の実際の製造前に行わなければならない。すなわち、葉巻たばこが所望する芳香を含むようにするためには、予め決められた量のタバコおよび切断詰め物を処理されたタバコを含有する葉巻たばこの製造前に処理しなければならない。芳香処理されたタバコは喫煙製品が製造されるまで試験することはできず、そしてどのくらいのタバコを処理して所望する喫煙製品数を製造するかを知ることは時には困難である。

Battard他に対する特許文献３は喫煙製品の包装に芳香物質の溶液を適用しそれが喫煙製品の包装の制限された雰囲気中で喫煙製品に気相で移ることにより喫煙製品の煙を芳香処理する方法を開示している。Blank他に対する特許文献４は紙巻たばこに風味を付けて紙巻たばこを含有する包装品内に分散させるための風味剤を浸漬させた棒の使用を開示している。

葉巻たばこは紙巻たばこよりはるかに昔から消費されてきている。実際に、キューバの葉巻たばこ製造業者が「小さい葉巻たばこ」、すなわち綿から製造された紙包みを用いる「紙巻たばこ」、を製造したのは１７００年代後半であった。しかしながら、最近では紙巻たばこ喫煙が健康上の危険性のために人気および許容性において減少してきたため、葉巻たばこ喫煙が男性および女性の両方で人気を得てきた。

米国特許第４，７３３，６７４号明細書 米国特許第６，０５５，９９１号明細書 米国特許第５，６１５，６９４号明細書 米国特許第２，００７，６３２号明細書

Battard他およびBlank他により記述された方法は完成タバコ製品を処理するために使用できるが、それらは主として紙巻たばこ製造用であり、そしてその結果として特に葉巻たばこ喫煙者の要望に応える喫煙製品を製造するための代替方法が要求される。

発明の要旨
製造工程中に葉巻たばこの吸い込み性を改良するための手段が葉巻たばこに加えられる新規な葉巻たばこが提供される。開示されているように、細長い葉巻たばこ引き具装置が葉巻たばこの製造中にタバコ内に加えられそして葉巻たばこから引っ張られてタバコ詰め物の一部を崩壊させそして喫煙中の葉巻たばこの吸い込み性を改良しうる。喫煙体験をさらに楽しむために、葉巻たばこ引き具が製造工程中に葉巻たばこ内に加えられそして風味剤および／または芳香剤を葉巻たばこ内に葉巻たばこから引っ張られる前に注入するために使用することができる。葉巻たばこ注入具は個々の使用者が風味または芳香を葉巻たばこに付与して個々の味を楽しむことを可能にする。

図１は内部にある葉巻たばこ引き具の１つの態様を示す本発明の新規な葉巻たばこの縦断面図である。 図２は葉巻たばこから除かれる葉巻たばこ引き具の始動および葉巻たばこ内のタバコの崩壊を示す図１の葉巻たばこの断面図である。 図３は図１および２の葉巻たばこ引き具とは反対側の葉巻たばこ端部から引っ張られる葉巻たばこ引き具の導入を説明する本発明の新規な葉巻たばこの縦断面図である。 図４は葉巻たばこ引き具が変動する寸法、例えば葉巻たばこの長さの約１／４、でありうることを示す本発明において有用な葉巻たばこ引き具の平面図である。 図５は寸法が葉巻たばこの全長の約半分でありうることを示す本発明の葉巻たばこ引き具の別のタイプの平面図である。 図６は鎖連結タイプの装置を示す本発明の葉巻たばこ引き具の他の態様の平面図である。 図７は葉巻たばこ引き具を使用して風味剤または芳香剤を注入して葉巻たばこの味および芳香を変えうる本発明の葉巻たばこ引き具の別の態様の平面図である。 図８は風味剤および／または芳香剤を葉巻たばこ内に注入するためにも使用しうる本発明の葉巻たばこ引き具のさらに別の態様の平面図である。 図９は図７および８の葉巻たばこ引き具／注入具を用いる葉巻たばこ内への風味剤および／または芳香剤の注入を説明する一部断面図である。 図１０は風味剤および／または芳香物質を葉巻たばこ内に加えるために使用しうる葉巻たばこ引き具および注入具のさらに別の態様の縦断面図である。

発明の詳細な記述
図面の詳細な論議の前に、本発明の特徴および利点の一般的論議を示す。以上で論じられたように、葉巻たばこ喫煙者は葉巻たばこを吸い込み不能性によりしばしば不便を感じている。これはしばしば詰め物タバコの大きな断片によるまたは余りにきつく充填された葉巻たばこによる葉巻たばこ内部での妨害によって引き起こされる。多くの葉巻たばこがこの理由のために廃棄される。残念なことに、葉巻たばこは比較的高価でありうるため、これは喫煙者の金銭の無駄使いや葉巻たばこが返還される場合の製造業者の利益損失をもたらす。

これらの吸い込まれない葉巻たばこのある部分は利用できる。これは、適切に吸い込まれる断片になるまで葉巻たばこの部分を徐々に切断することにより行われる。葉巻たばこ
が吸い込まれるのを妨害する詰め物断片の位置によって、これは使用可能な小部分だけの葉巻たばこを生じうる。きつく巻かれた葉巻たばこの場合には、葉巻たばこの断片の切断は効果がないことがある。

本発明は、葉巻たばこの長さ全体に空気通路を開けて葉巻たばこ全部を使用可能にすることにより、吸い込み問題を除く。本発明によると、製造工程中に葉巻たばこ内に葉巻たばこの一端から他端に伸びておりそして葉巻たばこから引っ張られてタバコを崩壊させそして、特に、煙が通過する空気通路の一部を妨害しうるいずれかの大きいタバコ断片またはきつく充填されたタバコ詰め物を崩壊させる細長い葉巻たばこ引き装置を加えることにより葉巻たばこの吸い込み性または通気性が与えられる。細長い葉巻たばこ引き具は葉巻たばこのいずれかの端部から他方に向かって伸びることができ、種々のタイプの変化のある表面を有してタバコ詰め物の崩壊を促進させることができ、そして葉巻たばこの全長から葉巻たばこの全長には伸びていない寸法までの種々の寸法であることができる。本発明の別の態様では、葉巻たばこ引き具は葉巻たばこ引き具を使用して風味剤または芳香物質を葉巻たばこの内部に向けて葉巻たばこの味を変えおよび／または別の芳香を煙に与えて個々の喫煙者が個々の喫煙体験を強めるために使用できるような葉巻たばこ注入具でもありうる。

図１および２に言及すると、本発明の新規な葉巻たばこの例が参照番号１０により示される。葉巻たばこ１０は典型的にはタバコまたは他の天然植物製品の外包１３内に包まれたタバコ詰め物１２を含む。葉巻たばこ１０の一部として含まれるものは細長い葉巻たばこ引き具１４であり、図１の態様では葉巻たばこ１０の端部１６から葉巻たばこ１０の反対端部１７までまたは大体そこまで伸びている。示されていないが、葉巻たばこ引き具１４は端部１７を越えて伸びうる。引きタブ１８は葉巻たばこ１０の外側にそして葉巻たばこ引き具１４に永続的に連結されているかまたはそれに除去可能に連結されており、それは使用者によって親指と他の指の間でつかむことができそして葉巻たばこ引き具１４は葉巻たばこ１０から図２に示されているように除くことができる。図２に示されているように、葉巻たばこ引き具１４が葉巻たばこから引っ張られるにつれて、葉巻たばこ引き具の通路内のタバコ詰め物はある程度まで崩壊されていずれかの大きいタバコ片を細断するかまたはいずれかの充填された詰め物をゆるめて参照番号１５により示されるように充填密度がより小さい領域を製造する。詰め物のより小さい密度の通路が葉巻たばこを通る煙の吸い込み性を改良する。

葉巻たばこ引き具１４の細長い部分はタバコ詰め物が葉巻たばこ内で引っ張られるにつれてその崩壊を促進させる変化のある表面を有するであろう。変化のある表面の正確な性質は厳密でなくそして表面変化のいずれかのそして全てのタイプを使用しうる。図１および２に示されているように、一連の一定間隔が置かれた歯２０がタバコの崩壊および／または細断を促進して大きいおよび／またはきつく充填された詰め物断片を除くような四角い鋸歯タイプの構造が示されている。葉巻たばこ内に伸びる葉巻たばこ引き具１４の幅はタバコ詰め物を崩壊させて葉巻たばこの吸い込み性を改良するのに充分な幅でなければならないが葉巻たばこのタバコ詰め物の包装を引っ張りそして全部を崩壊させるには難しいほどの幅でなければならない。一般に、葉巻たばこ引き具１４の幅は葉巻たばこの幅の半分より小さい、典型的には葉巻たばこの幅の１／３より小さい、ものでなければならず、そしてさらに典型的には葉巻たばこの幅の１／４より小さいであろう。

図１および２に示されているような葉巻たばこ引き具１４の如き本発明の葉巻たばこ引き具は、製造工程を取り扱うのに充分なほど強いいずれかの物質からでも製造することができ、そして葉巻たばこから引っ張られてタバコ詰め物それ自体を破壊したりせずに葉巻たばこ内部に引き具の片を残しうる。それ故、例えば、本発明の葉巻たばこ引き具はプラスチック、木、金属、強化紙、ボール紙、合成または天然繊維、並びにいずれかのおよび
全てのそのような物質の複合体から製造しうる。葉巻たばこ引き具の変化のある表面を形成するために葉巻たばこ引き具を形成する物質を成型、粉砕、切断することなどができる。変化のある表面を得ることができるいずれかの既知の成形方法を使用しうる。細長い棒をタバコ詰め物を崩壊しうる粗い表面を製造する物質でコーティングすることにより複合葉巻たばこ引き具を製造しうる。例えば、硬いワイヤーが合成または天然繊維でコーティングされているパイプクリーナー装置が複合タイプの葉巻たばこ引き具装置の例である。均一でないコーティングを用いる表面の粉末コーティングが複合葉巻たばこ引き具のさらに別の例である。葉巻たばこ引き具またはその上のいずれかのコーティングを形成する物質が葉巻たばこの貯蔵中にタバコ詰め物に悪影響を与えないことも重要である。葉巻たばこ引き具を形成する物質がタバコ詰め物に対して不活性または不反応性であって葉巻たばこの味および芳香に悪影響しうるいずれかの反応を回避することが好ましい。

本発明の葉巻たばこ引き具は製造工程中に葉巻たばこ内に加えられる。それ故、典型的な葉巻たばこ製造工程においては大きいタバコ葉物質が広げられそしてタバコ詰め物が次に葉に適用される。この時点で、本発明の葉巻たばこ引き具がタバコ詰め物上に置かれそして追加の詰め物が次に適用される。葉巻たばこは次に典型的には包みを形成する重ねられた葉と共に巻かれる。本発明は葉巻たばこが形成された後に葉巻たばこ内を突くかまたは穿孔しうる葉巻たばこの外部手段を識別することを意図する。

本発明の重要な特徴は、葉巻たばこ引き具１４の細長い部分に確保される引きタブ１８である。タブ１８は例えば一体成型するかもしくは他の方法で成形することにより細長い部分に永続的に連結されておりまたは別個であるがある種のタイプの永続的接着剤などにより連結することもできる。引きタブ１８を葉巻たばこ引き具１４に除去可能に連結させることも有用でありうる。ねじ山による連結またはいずれかのタイプのスナップ適合連結を使用しうる。引きタブ１８の形状は非常に多様性がありそしてそれはそれ自体で収集嗜好性を与えうる。引きタブ１８は葉巻たばこ引き具用に有効ないずれかの物質から製造することができる。引きタブ１８の形状は葉巻たばこ引き具１４に美的魅力を加えるように装着しうる。例えば、引きタブ形状の非限定例としての図３における引きタブ１９および図６における引きタブ３３を参照のこと。引きタブ１９に標章２２を装着して製品の販売促進用の宣伝性を与えることもできまたはこれも葉巻たばこ１０の新規性を高めるためにいずれかのタイプの言語を加えることもできる。例えば、新生児の性別に関する標章が引きタブ１９上に入れることができる句の無限にある例の１つである。標章２２は染料、インキ、顔料、またはいずれかの他のタイプのコーティング物質で印刷またはコーティングすることにより適用できる。標章は例えば接着剤により引きタブ１９の表面に接着できるデカルにより装着することができる。さらに、標章を引きタブ１９の表面内にスタンプまたはエンボス処理することもできる。引きタブ１９の表面中にまたは上に含むことができる標章２２は無限でありそして引きタブ１９の表面上に印を与えるためのいずれかのおよび全てのタイプの手段を使用して葉巻たばこ１０の外観を高めるかまたは、再び述べるように、販売用にまたは筆記もしくは写真表現のいずれかのタイプのために装着することができる。

図３にも言及すると、葉巻たばこ引き具２１はこの場合には葉巻たばこ１０の端部１７から端部１６に向かって伸びていることがわかる。典型的には、端部１６は葉巻たばこが最初に点火されるところであろう。図１および２に示されている葉巻たばこ１０と同様に、葉巻たばこ引き具２１は実質的に葉巻たばこ１０の全長を通って端部１７からほぼ端部１まで伸びている。図３に示された態様における葉巻たばこ引き具２１の細長い部分の変化のある表面は参照番号２４により示されるねじ山タイプのものである。

図４は本発明の葉巻たばこ引き具の別の例を示す。それ故、この場合には、葉巻たばこ引き具２６は図１−３に示された葉巻たばこ引き具１４および２１より実質的に小さい。
この場合には、葉巻たばこ引き具２６は葉巻たばこのいずれかの端部から引きタブ２７が内部に伸びているその端部からの葉巻たばこ長さの大体約１／４まで伸びるであろう。それ故、精巧に製造された葉巻たばこでは、葉巻たばこの全長に伸びる葉巻たばこ引き具に関する要望はないこともありそしてタバコの小部分だけが吸い込み性を改良するために崩壊する必要がありうる。さらに、図４に示された態様における葉巻たばこ引き具２６の変化のある表面はタバコ詰め物を崩壊するために使用される一連の鋸刃２８である。同様に、図５は本発明の葉巻たばこ引き具のさらに別の非限定的な態様を示す。図５では、葉巻たばこ引き具２９は葉巻たばこの長さに沿ってその一端から少なくとも約半分の長さに伸びるであろう。本発明のさらに別の態様では、葉巻たばこ引き具２９の変化のある表面は一連の細長く且つ薄い櫛刃３０から構成される。ここでも、本発明の葉巻たばこ引き具は装備しうる変化のある表面の具体的なタイプに限定されない。粗くされそして均一でない表面のいずれかのそして全てのタイプを使用して、葉巻たばこを通る煙の通気性および吸い込み性に悪影響を与えうる大きな葉またはきつく結合された詰め物のポケットを崩壊しうる。図６は、一連の結合部３２により葉巻たばこ引き具３１が内部で形成されて葉巻たばこ引き具３１の長さにわたり均一でない表面を与える鎖を形成できる均一でない表面のタイプのさらに別の例である。均一でない表面を有する葉巻たばこ引き具が好ましいが、滑らかな表面を有する細長い引き具装置も本発明の一部である。それ故、引き具とタバコ詰め物との間のいずれかの摩擦は引き具が葉巻たばこから引かれるにつれて詰め物の密度に影響を与えうる。

図７および８に言及すると、別の葉巻たばこ引き装置が開示されており、そこでは装置の各々は細長い引き具を使用して葉巻たばこの内部に葉巻たばこ煙の芳香を変えうる風味剤および／または芳香化合物を注入しうる葉巻たばこ注入具としても特徴づけられうる。図７では、葉巻たばこ引き具３４は管３５の幅の周りにそして長さに沿って伸びる複数の孔３６を含有する中空管３５を含んでなる。葉巻たばこ引き具３４は、葉巻たばこ引き具３４が葉巻たばこから引っ張られて吸い込み性を改良しそして葉巻たばこに通気することを可能にする引きタブ３８も含む。図８には、葉巻たばこ引き具４０の長さに伸びる外部螺旋溝４４を含有する細長い棒４２を含んでなる葉巻たばこ引き具４０が示される。ここでも、葉巻たばこ引き具４０は使用者が葉巻たばこ引き具４２をタバコの中で容易に引っ張り易くしそしてその中を通る空気／煙の吸い込み性を可能にする引きタブ４６を含みうる。葉巻たばこ引き具３４および４０の両者とも、葉巻たばこ引き具３４の一定間隔が置かれた孔３６または引き具４０の螺旋溝４４のいずれかの変化のある表面を有しており、引き具が葉巻たばこを通ってそしてそこから引かれるにつれてタバコを崩壊させる。

図９は葉巻たばこ引き具３４および４０の各々が葉巻たばこの内部へ風味剤および／または芳香化学物質を加えるためにどのようにして葉巻たばこ注入具として作用するかを説明する。

葉巻たばこに風味剤および／または芳香化学物質を注入する方法が図９に示されている。典型的には葉巻たばこ５０および５１は装置５２内に垂直に貯蔵されており、その装置は葉巻たばこが置かれる周囲環境の適切な湿度を保って葉巻たばこを貯蔵中に新品のままにしうる。示されているように、葉巻たばこ５０は葉巻たばこ引き具３４を含有するが、葉巻たばこ５１は葉巻たばこ引き具４０を含有する。葉巻たばこ引き具３４は中空でありそして図９に示されているように引きタブ５５も中空であるため、葉巻たばこの芳香を変えるのに有効な風味剤および／または芳香化合物を含有する液体を滴下装置５６によるようにして葉巻たばこ引き具３４の内部に適用できる。液体５４は葉巻たばこ引き具３４の内部に入り、そして、特に、引き具３４の中空の細長い部分が葉巻たばこ引き具３４の長さにわたり重力により下方に引かれそして液体形態または気体形態のいずれかで引き具３４の細長い部分内に含まれる孔３６を通って分散される。風味付けまたは芳香−変更工程の強さは使用者により葉巻たばこ引き具３４の中空部分中への液体５４の規則正しい導入
により調節しうる。それ故、所望する量の液体などの引き具３４の内部への導入を多数回繰り返して所望する味または芳香を与えうる。所望する量の風味剤および／または芳香剤が葉巻たばこに導入されたら、葉巻たばこを次に喫煙することができ、そこで葉巻たばこ引き具３４を引いてタブ５５により葉巻たばこから除かれる。従って、所望する風味剤および／または芳香剤を有する葉巻たばこ５０が注入されるだけでなく、葉巻たばこ５０の通気性質も改良される。図９は中空の葉巻たばこ引き具３４内への風味剤および／または芳香剤の液体状での導入を説明しているが、添加剤を例えば微細粉末の如き固体状でまたは葉巻たばこ引き具の中空内部を通して吹き込まれる気体状でも葉巻たばこに注入しうることも本発明の範囲内である。微細粉末または気体状でも、風味剤および／または芳香剤は葉巻たばこ引き具３４の長さにわたり葉巻たばこ引き具３４の長さに沿って含まれる孔３６を介して分散されるであろう。

同様に、細長い部分４２の螺旋溝４４に沿って液体を導入することにより葉巻たばこ引き具４０は風味剤および／または芳香剤をタバコに注入しうる。風味剤および／または液体芳香剤が重力により溝４４の下方に進むにつれて、液体は実際に葉巻たばこ引き具４０近くのタバコ内に導入されるであろう。ここでも、風味剤および／または芳香剤の繰り返し適用を行って使用者の所望する味に合わせることができる。

別の葉巻たばこ注入具が図１０に示される。この場合には、葉巻たばこ６０には両端を越えて伸びておりそして紐が連続的な輪を形成するように一緒にむすぶことができる紐または糸が装備されている。図１０に示される態様では、紐６２は両端でむすばれており装飾蝶結び６４を形成する。この場合には、液体は葉巻たばこの外側で紐に適用することができそして紐が葉巻たばこの長さに沿って動いて風味剤および／または芳香剤でコーティングまたは浸漬された紐の部分を葉巻たばこの中心に運びうる。紐の端部が図１０に示されるように蝶結びを形成しない場合には、紐を連続的に循環させそして液体を葉巻たばこの長さにわたり注入しうる。図１０の態様に示されるように、蝶結びは同様に葉巻たばこの長さに沿って前後に動いて葉巻たばこの内部全体に所望する風味剤／芳香剤を実際に注入しうる。

この態様は示されていないが、細長くそして変化のある表面を有する葉巻たばこ引き具を化学的風味剤および／または芳香剤を保持する多孔性物質から製造することができる。多孔性葉巻たばこ引き具を葉巻たばこへの導入前に１種もしくはそれ以上の風味剤および／または芳香剤で処理しそして次に、例えば、図１に示されるように、葉巻たばこと共に製造する。葉巻たばこの貯蔵中に、風味剤および／または芳香剤は多孔性葉巻たばこ引き具を通って気化しそして葉巻たばこ内のタバコに気化した成分を注入させる。

葉巻たばこ内に注入される特定の風味剤および／または芳香剤は本発明の一部でなく、そしていずれかのおよび全てのそのような物質を本発明において使用することが予測されそしてここに記載された方法により適用可能であろう。風味剤および／または芳香剤は使用される担体が使用者にとって無毒であり且つタバコ詰め物に悪影響を与えない限り水性または有機性のいずれかの特定溶媒により担持されている必要もありうる。そのような担体は葉巻たばこの内部での風味剤および／または芳香剤の延展性において利点を有しうる。一般に、風味剤および芳香剤の非限定例は油類または種々の果実もしくは植物、すなわちオレンジ、レモン、ラベンダー、スペアミント、バニラ、などの抽出物を含んでなる。結晶化された抽出物を使用することもできる。そのような物質は液体の無毒な担体中に溶解させなければならないであろう。前記の如く、風味剤および／または芳香剤は多くの植物抽出物および香辛料の如く微細粉末の形態でありうる。油類および抽出物の気化した形態を使用しそして本発明の中空葉巻たばこ引き具装置を通して葉巻たばこの内部に加えることもできる。

本発明の好ましい態様がここに完全に記載されている。しかしながら、以上の記述は本発明の説明用だけでありそして本発明を精神または範囲において限定するものでない。以下の請求の範囲およびそれらの同等物のみが本発明の範囲を限定する。

Claims (20)

1. 包まれたタバコ詰め物および該タバコ詰め物が包まれた状態で該タバコ詰め物内に含まれる細長い葉巻たばこ引き具を含んでなる新規な葉巻たばこであって、該葉巻たばこ引き具が該葉巻たばこの端部から伸びておりそして該タバコ詰め物を通って引っ張られて葉巻たばこの吸い込み性を改良することが可能な葉巻たばこ。
2. 該細長い葉巻たばこ引き具が該一端から該葉巻たばこの実質的に反対側の端部に伸びている、請求項１の葉巻たばこ。
3. 該細長い葉巻たばこ引き具が該葉巻たばこの幅の約１／２より小さい幅を有する、請求項１の葉巻たばこ。
4. 該細長い葉巻たばこ引き具が該葉巻たばこの幅の１／３より小さい幅を有する、請求項３の葉巻たばこ。
5. 該細長い葉巻たばこ引き具が変化のある表面を有する、請求項１の葉巻たばこ。
6. 該細長い葉巻たばこ引き具に取り付けられた引きタブをさらに含んでなり、該引きタブが該包まれたタバコ詰め物の外部にある、請求項１の葉巻たばこ。
7. 該引きタブが該細長い葉巻たばこ引き具に永続的に取り付けられている、請求項６の葉巻たばこ。
8. 該引きタブが該細長い葉巻たばこ引き具に除去可能に連結されている、請求項６の葉巻たばこ。
9. 該引きタブが標章を含んでなる、請求項６の葉巻たばこ。
10. 該細長い葉巻たばこ引き具に取り付けられた引きタブをさらに含んでなり、該引きタブが該包まれたタバコ詰め物の外部にある、請求項５の葉巻たばこ。
11. 該細長い葉巻たばこ引き具が該一端から該葉巻たばこの長さの少なくとも約１／２まで伸びている、請求項１の葉巻たばこ。
12. 該細長い葉巻たばこ引き具が中空でありそして該細長い葉巻たばこ引き具の表面が複数の孔を有する、請求項１の葉巻たばこ。
13. 該細長い葉巻たばこ引き具が連続的な溝を含有する表面を有する、請求項１の葉巻たばこ。
14. 葉巻たばこの内部に含有されるタバコ詰め物に風味剤および／または芳香物質を注入して葉巻たばこの味および／または芳香を変える方法であって、該葉巻たばこに該葉巻たばこの一端から伸びており且つタバコ詰め物内に置かれた細長い葉巻たばこ引き具を装備し、風味剤および／または芳香物質を該葉巻たばこ引き具に加えて該風味剤および／または芳香剤を該葉巻たばこ引き具に隣接するタバコ詰め物と接触させることを含んでなる方法。
15. 該葉巻たばこ引き具が中空であって中空内部を与えそして複数の孔を含有する表面を有し、該風味剤および芳香剤が該葉巻たばこ引き具の中空内部に加えられ、該風味剤および
    ／または芳香剤が該孔を通って該タバコ詰め物に分散される、請求項１４の方法。
16. 該葉巻たばこ引き具が連続的な溝を有する外側表面を含有し、該風味剤および／または芳香剤が該溝に適用される液体でありそして該液体が該溝に沿って進むにつれて該タバコ詰め物中に分散される、請求項１４の方法。
17. 該葉巻たばこ引き具が該タバコ詰め物の外部にタブを含み、タバコ詰め物を該風味剤および／または芳香剤と接触させた後に、該タブを引っ張ることにより該葉巻たばこ引き具を該葉巻たばこから除いて該葉巻たばこを通る煙の吸い込み性を改良する、請求項１４の方法。
18. 該葉巻たばこ引き具が該葉巻たばこの外部から該タバコ詰め物と接触する該葉巻たばこの内部中へ伸びている紐であり、風味剤および／または芳香剤を該葉巻たばこの外部の該紐に加えそして該紐を引っ張って加えられた風味剤および／または芳香剤を該葉巻たばこの内部でタバコ詰め物に接触させる、請求項１４の方法。
19. 該風味剤および／または芳香剤が果実もしくは植物の油または抽出物から構成される、請求項１４の方法。
20. 該風味剤および／または芳香剤が該葉巻たばこ引き具に液体、固体または気体状で加えられる、請求項１５の方法。

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