JP2010517169A - コンピュータシステムへのアクセスを制御し媒体ファイルに注釈を付ける方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、コンピュータシステム(12)へのアクセスを制御し、媒体ファイルに注釈付ける方法及び装置に関する。一実施例は、ユーザにチャレンジを生成する工程(30)を含み、チャレンジは認証部分と読出し部分を含む。方法は又、ユーザにチャレンジの認証部分とチャレンジの読出し部分の両方を解くように促す工程(32)、ユーザからの入力を受信する工程(34)、チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致しているかを判断する工程(36)、チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、2007年1月23日に出願された米国仮特許出願第60/881,962号に基づく優先権を主張し、その内容は引用を以て、本願への記載加入とする。
該当無し
ヴォン アン, ルイス
ブラム, マニュエル
モーラー, ベンジャミン ディー.
本発明は一般に、コンピュータシステムへのアクセスを制御し、且つ媒体ファイルに注釈を付ける方法及び装置に関する。
CAPTCHAは、「離れたコンピュータと人間に話す完全に自動化された公開型チューリングテスト」についての頭文字を並べたもの(acronym)であり、ユーザが人間かコンピュータであるかの判断に用いられるチャレンジの応答テストである。そのようなプログラムは、ワールドワイドウエブにて普通に用いられ、しばしば歪んだテキストを含んだイメージの形式を採る。CAPTCHAは、電子メールサービス、チケット販売サービス、社会的ネットワーク、ウィキ、及びブログを含む多くのタイプのサービスを保護するのに用いられる。
それらはしばしばウェブ登録形式の下部で見いだされ、例えばホットメール、ヤフー、ジーメール、MSNメール、ペイパル、チケットマスタ、米国特許商標庁、及び他の一般的なウェブサイトに用いられて、自動的に不正使用(例えば、毎日多くのフリー電子メールアカウントを得るように書かれたプログラム)されることを防ぐ。CAPTCHAは、コンピュータプログラムが、歪んだテキストを人間と同じようには、読むことができない故に、有用である。一般に、CAPTCHAはイメージ内に提示される波状のキャラクタに対応した文字、番号及び他のシンボルをタイプすることにより、ユーザが人間であることを証明することをユーザに促す。
その結果、スパマ及び従来技術のCAPTCHAシステムを騙すことを試みる者は、コンピュータの使用に、益々長けるようになり(efficeient)、従来技術のCAPTCHAに正確に答える。
その結果、コンピュータにとって答えることが難しく、人間にとって答えることが可成り容易なCAPTCHAをより効率的な方法で、生成することを求めるニーズがある。
イメージは、小さなデバイスへの格納が困難で、ダウンロードするのに高価で、容易に検索できないから、OCRによるイメージからテキストへの変換は有用である。しかし、このデジタル化工程に於ける最大の障害(stumbling blocks)の1つは、走査されたテキストのイメージにて、単語の解読が完璧とはほど遠いことである。インクが薄くなり、頁が黄色くなり、又は他の傷が紙の上に存在する古い印刷物では、OCRは約20%の単語しか認識できない。コンピュータとは対照的に、人間はそのような印刷物を転写することには、可成り正確である。一人の人間は、単語レベルで95%以上の正確さに達する。
各タイプでテキストが独立し、あらゆる不一致点が比較される「鍵及び認証」技術を用いる2人の人間は、単語レベルで95%の正確さに達し得る(誤りは多数の人間に亘って完全には別個ではない)。残念なことに、人間の転写は高価であるから、非常に重要なドキュメントのみが手で転写される。
本発明は、コンピュータシステムへのアクセスを制御し、媒体ファイルに注釈を付ける方法及び装置を含む。特に、本発明は単に改善されたCAPTCHAを提供するのではなく、本発明によってCAPTCHAを解く動作を、更なる生産的な仕事に役立たせ利用されるようにできる。
換言すれば、本発明は、CAPTCHAを用いて媒体をデジタル化することを手助けすることを可能にし、他の方法では、該媒体はコストの面で効率的にデジタル化されない。書かれたテキストの場合、これはCAPTCHAを用いて、人間をして、コンピュータが読むことができない単語を解読させることを意味する。
例えば、OCRプログラムによって適切に識別される単語は、以下に更に詳細に記載される本発明中の「認証」即ち「既知」の単語として用いられてもよい。
ユーザが既知の単語を正確にタイプすれば、システムは、ユーザがさらに「未知」単語を正確にタイプしたという確信を得る。本発明のこの態様は単語のチャレンジに限定されず、オーディオクリップを用いる2つの部分のチャレンジ及びチャレンジの他の形式が本発明に関して用いられてもよい。
本は走査され、それらを検索可能にすべく、OCRを使用して、アスキーテキストに転換される。OCRは殆どの本について非常に高精度に達成することができるが、走査が不十分で、傷付けられ(鉛筆又はペンのマーキングで)、年月と共に単に劣化して、テキストが著しく歪められてきた多くの本がある。そのような場合、OCRは認識パーセントが低くなる(例えば、図5を参照)。
本発明は、OCRプログラムによって読むことができない単語をウェブ上の人間にCAPTCHAの形式で送ることにより、本をデジタル化する過程を改善するだろう。
例えば、長い単語は、2又は3つ以上の部分へ分離されてもよく、短い単語はともに組み合わせられてもよい。自動的に分離された単語は、単語が何であるかを認識せず、OCRプログラムによって、著しく正確に処理される。
更に、最も一般的なOCRプログラムは各単語に信頼性スコアを返し、この信頼性スコアは単語が既に正確に読まれたかを否かを判断するのに用いられ得る。そのような各単語イメージはCAPTCHAとして用いられ(図6参照)、以下しばしば「再CAPTCHA」として定義される。
本発明がOCRによって正確に読むことができない新たな単語に遭遇する場合は常に、人が既に答えを知っている他の単語のイメージと関連するユーザに提示されるだろう。
ユーザは次に、「既知」(又は「認証」)の単語及び「未知」(又は「読出し」)の単語の両方を解くことを求められる。答えが既に知られている既知の単語を解くと、以前に未知であった単語については、答えが正しいと仮定する。本発明は多くのユーザに未知の単語を呈示して、元の答えが正しかったかを高い信頼性を以て判断する。一旦、一定数の人々が同じ未知の単語について同じ答えを提出すれば、この答えは正解であると仮定する。
これは、以前に認識されたチャレンジを集めることができ、以前に判断された正確な解釈と共にイメージ(又はオーディオ・ファイル)を格納することができる悪意のあるソフトウェアプログラムを書くことが可能であるからである。
一旦、プログラムが書かれれば、悪意のあるプログラムはCAPTCHAチャレンジを呈示するウエブサイトにアクセスし、ウエブサイトのファイルを検索して、イメージ(或いはオーディオファイル)が以前に正確に識別されたかどうかを見て、次にチャレンジに対して以前に格納された正しい応答を供給することが可能である。
これがされると、同じ悪意のあるプログラムは、チャレンジ(例えば読出し単語)の未知の部分についての全く架空の解釈を提供し、次に、悪意のあるソフトウェアが続いて同じチャレンジに遭遇すると、同じ架空の答えを付与することができるように、未知のイメージ(又はオーディオファイル)及び架空の答えの両方を格納することができる。
繰り返し為されることによって、悪意のあるソフトウェアはチャレンジの未知の部分について結局同じ架空の答えを付与することができ、再CAPTCHAを呈示するコンピュータはチャレンジの未知の部分について、この答えに高い信頼性を不適切に与えるだろう。
即ち、本発明を無駄にするようなプログラムの精度の改善は、走査された本又は記録されたクリップのオーディオを自動的に認識することの改善に直に変換される(translate)。
これは、イメージが人為的に作成された以前のCAPTCHAでは真ではない。
ウェブサイトにアクセスするエンティティが、以前に認識されたシンボルを正確に解釈すれば、エンティティは人間であると仮定され、入力された情報は正しいと仮定される。エンティティが正しい解釈を正しく入力しなければ、エンティティはコンピュータであると仮定される。人間であると判断された多くのユーザに未知の単語のチャレンジを呈示した後に、未知の単語の解釈は比較され、各解釈について信頼性のレベルが確立された。解釈の信頼性レベルが一旦、所定のレベルに達すると、解釈は正しいと仮定される。
この方法では、コンピュータユーザの知力を得て、光学的キャラクタ認識プログラムによって正確に認識できない単語の識別、又はスピーチ認識プログラムが認識できないスピーチの転写のようなコンピュータが生成することができない情報を集める。
悪意のあるソフトウエアが一貫しているが正しくない答えをチャレンジの未知の単語に繰り返し付与することを防ぐべく、ユーザに呈示する前に、以前に認識されたシンボル及び未知の単語の両方が乱雑に歪められ、悪意のあるソフトウェアが繰り返し未知の単語を認識することを防ぐ。
図1は、本発明によるシステム(10)の一実施例を示す。システム(10)は、ネットワーク(14)を介して一緒に接続している幾つかのコンピュータ(12)を含んでいる。
1台のコンピュータ(12)だけがプロセッサ(16)、メモリ(18)、入力装置(20)及び出力装置(22)とともに示されるが、他のコンピューター(12)がまた、プロセッサ(16)、メモリ(18)、入力装置(20)及び出力装置(22)を含んでいてもよい。更に、システム(10)は図1に示されるもより多く、又はより少ないコンピュータ(12)を含んでいてもよい。
更に、システム(10)、コンピュータ(12)及びネットワーク(14)の数、タイプ、相互連結、及び他の特性は本発明によって変わり得る。
コンピュータが読むことができる指示は例えば、1又は2以上のメモリデバイス(18)に、格納されてもよく、該デバイスは2つ以上のプロセッサ(16)又は他の装置によって共有されてもよいし、共有されなくてもよい。
システム(10)の動作の種々の態様を制御すべく、プロセッサ(16)はシステムの他の部分に含まれてもよい。プロセッサ(16)は一緒に又は別個に動作してもよい。
メモリ(18)は、光ディスク、磁気ディスク、携帯可能/取り外し可能なメモリデバイス及び他の形式のような様々な形式の媒体(18)として具体化されてもよい。
更に、1つ以上のプロセッサ(16)、メモリ(18)、入力装置(20)及び出力装置(22)は、各コンピュータ(12)に存在してもよい。更に、図1に示されない装置も、システム(10)に含まれていてもよく、図1に示される幾つかの装置は、省略されてもよいし、組み合わせられてもよいし、1つの装置に一緒に一体化されてもよい。
例えば、光学文字認識(「OCR」)工程は一般に、イメージを該イメージ内の文字の電子的表現へ変換することの正確さに関する信頼性スコアを生じる。これは、例えば文字上で文字毎に、単語上で単語毎に、又は他の方法で行われてもよい。
OCR工程からのこの信頼性スコアは、文字、一連の文字、単語又は一連の単語が「既知」又は「未知」かを判断するのに使用されてもよい。他の基準も「既知」又は「未知」かを判断するのに使用されてもよい。
その結果、本発明はチャレンジの認証部分及びチャレンジの読出し部分の一方又は両方の少なくとも1つの認識可能な特性を修正する工程を含んでもよい。修正する工程は、チャレンジ(30)を生成する工程の一部でもよく、又は例えばチャレンジ(30)を生成した後であってユーザ(32)に促す前に別個に実行されてもよい。
しかし、読出し部分と認証部分が略同じ外観を有することは要求されず、本発明の幾つかの実施例に於いて、読出し部分と認証部分は、読出し部分と認証部分の歪みを違えていることから、異なる外観を有する。
同様に、読出し部分と認証部分がユーザに呈示されるオーダは、ランダムに変化してもよい。例えば、読出し部分と認証部分は、ある時は読出し部分が最初に表れ、他の時は認証部分が最初に表れるように、並んで呈示される。
更に、1以上の読出し部分(例えば、1つ以上の単語を有する読出し部分)、及び1以上の認証部分(例えば、1つ以上の単語を有する認証部分)を用いることは可能である。例えば、幾つかの実施例は、1つの読出し部分と2又は3以上の認証部分を使用し、幾つかの実施例は、2又は3以上の読出し部分と1つの認証部分を使用し、幾つかの実施例は、2又は3以上の読出し部分と2又は3以上の認証部分を使用する。
他の実施例に於いて、ユーザからの入力は、ネットワーク(14)内の別のコンピュータ(12)のような別の箇所に送られて、ユーザからの入力は既知の答えと比較され、その後、結果が戻される。この方法で、例えばチャレンジへの答えが1又は2以上の中央貯蔵所内に保存され得る。本発明を用いるウェブサイトサーバ又は他のコンピュータは、中央貯蔵所からのチャレンジを受信し、ユーザからの提案された答えを示すデータを中央貯蔵所(又は幾つかの他のコンピュータ(12)へ)に送り返す。中央貯蔵所(又はコンピュータ(12))は、チャレンジは正しく回答され、それにより、ユーザが人間か人間でないかが判断されることを示す情報を付与する。他の変形も又可能である。
従って、チャレンジの読出し部分へのユーザの答えが、チャレンジの読出し部分に対する答え又は答えの可能性であると認識される。以下に記載するように、読出し部分は1回以上用いられ、特定の答えが正確かどうかが判断される前に、答えは比較される。
しかしながら、これは必要ではなく、例えば、ここには付与されない他の源によって、チャレンジの読出し部分及び認証部分を生成することは可能である。チャレンジの読出し部分及び認証部分は両方とも同じドキュメントから作られ、又は異なるドキュメント又はドキュメントではなく異なる源から生成される。この図に示す方法は、システム(10)内の1又は2以上のメモリデバイス(18)内に格納されたコンピュータが読み出し可能な指示にて実行され、システム(10)内の1又は2以上のプロセッサ(16)によって実行される。
例えば、歴史上重要な人々からの文字及びノートのような手書きのテキスト(印刷体及び草書体の両方)は、本発明についての原資料として使用されてもよい。更に、数、他のシンボル又は絵を表わすドキュメントのような単語を表わさないイメージを含んでいるドキュメントを使用することもまた可能である。
他の実施例では、イメージ及びテキストの電子的表現はシステム(10)に接続されないメモリ18に格納され、取り外し可能即ちポータブルメモリデバイス(18)を介するような、幾つもの方法で転送されてもよい。
例えば、1以上のOCR技術がステップ52で使用される時、別のOCR技術はイメージの同じ部分について、時々異なるキャラクタ又はキャラクタの組み合わせを生成するだろう。
本発明の一実施例にて、1又は2以上の異なるキャラクタが生成されると、テキストのその部分は「未知」と識別される。他の実施例にて、キャラクタ、一連のキャラクタ又は単語は、例えば辞書のような所定のデータベースに見付からないときは、「未知」として識別される。
要因の組み合わせが使用されても良く、それらは組み合わされて重み付けられて、ドキュメントのキャラクタの電子的な表示がドキュメントに正確に対応しているとの信頼性を表す「尺度」を生成する。
ある場合には、読むことができない(ドキュメントの汚れスポットのような)テキストがOCR技術によって誤って読まれ、又はあまりにも多くの歪みがイメージに加えられて、人間さえも読むことができない。そのような状況では、チャレンジは人間のユーザと人間以外のユーザを区別するには役に立たず、それらを識別し除去するステップが採られる。
更に、示されたシステム(10)は、1つのみのウエブサイトサーバ(102)と1つのみのユーザコンピュータ(100)を示すが、1以上のウエブサイトサーバ12/102(1又は2以上のウエブサイトを提供する)及び1以上のユーザコンピュータ12/100(1又は2以上のユーザを提供する)がシステム(10)内に含まれ得る。実際に、本発明は一般に多くのユーザ12/100及び多くの異なるウエブサイト12/102にとって用いられ得る。
特に、本発明はオーディオ又は他の非視覚的な代替物で実施され、非視覚的な仕様はここで記載された視覚的なものと内面的に(in spirit to)近似している。例えば、音声ファイル(例えば、古いラジオショー、記録されたスピーチ、又はテレビ番組から)が収集されて、スピーチ認識ソフトウエアによって理解されない単語は、オーディオのチャレンジに使用されるだろう。このように、オーディオのチャレンジを解く人々は、保存されたオーディオファイルに見出しを付ける有用な仕事を実行するだろう。このシステムは、現在はCAPTCHAについてオーディオに代替物を有さないウエブへの全体的なアクセス可能性を改善するだろう。
この実施例に於いて、ドキュメントの大部分の単語は、効率的に走査され、OCR技術はそれらの単語のイメージを代表的なテキストに正確に変換することができる。しかし、少なくとも1つの単語(112)は、OCR工程によって正確に識別されない。この単語(112)は「morning」であるが、単語(112)のイメージはOCRがそれを適切に読むのに不十分である。その単語(112)はOCR工程によって正確に認識されないとして(114)、従ってチャレンジに用いる良好な候補である。単語(114)のイメージは、線及び他の方法で歪められ、2つの部分「読出し部分」と「認証部分」のチャレンジ(116)の「読出し部分」として表される。
「morning」がOCRによって認識されなかったから、ユーザが正しい答えを入力するかを判断すべく、チャレンジに単語「upon」がまた認証単語として表される。
ユーザが関連する単語に正解を入力すると、言葉を確認する、ユーザの他の答えは読出し単語について妥当性のある推測として記録される。
一旦単語がシステムからの妥当性のある推測を有すれば、それは他のチャレンジ中で認証単語として使用することができる。
以前に人間であると推測した更なる確信を得るために、認証単語に対する答えが使用される。例えば、最初に2つの人間の推測が互いに合う場合、単語は正確に認識されたとしてマークされ、システム(10)から除去される。人間の答え間に不一致がある場合は、本発明は該単語をより多くの人間に送り、各人間の答えを投票として数えて、最多数の「投票」を有する答えを選定し、各OCRの推測は、投票の半分として計算する。
大多数の投票が答え間に存在しなければ、大多数の投票が存在するまでより多くのユーザへ送られる。読出し単語が正確に認識されるときを判断する詳細な内容は変わり得て、標準的である詳細な内容は、異なる用途間で異なり、例えば読出し単語が正確に認識されるときを判断するときに、望まれる確実性によって異なるであろう。
我々は、多数の方法におけるこれらの誤りを明らかにする。最初に、我々はユーザの最初の入力に一連の変形を用いる。例えば、入力にスペースがない場合、我々はスペースがサブストリングとしてその単語のうちの1つと一致させることにより、どこにスペースが有るべきかを判断しようと試みる。
次に、多数のユーザ入力を一致させる場合、我々は小文字でタイプし、キャラクタを転置し、1つのキャラクタをキーボードの近くの他のキャラクタに置換するような一般的な人間のエラーを考慮に入れる。3番目に「本に特有の」単語頻度は、所定の単語についての最も可能性が高い推測を判断するために使用される。繰り返すが、誤りが受理される範囲は変わり得て、異なる用途及び異なる標準が当てはまる異なる状況では、おそらく異なるだろう。
図8に関して、自動的な乱用からの保護を要求するウェブサイト(102)は無料で安全なCAPTCHAの実行を得ることができる。ウェブサイト(102)の所有者は、彼らのサイト(102)に我々のサーバ(104)から直接受け取ったCAPTCHAチャレンジのイメージを表示する単純なHTMLコードを加える。
ユーザ(100)がCAPTCHAチャレンジへの答えを入力する場合は常に、ウェブサイト(102)は、我々のサーバ(104)と連絡をとって、表示された難問に対する答えが正しいことを判断する。
再CAPTCHAサービスは2007年5月25日に展開された。その時以来、10,000以上のウェブサイトがそれを使用し始め、2007年11月25日までに、システムは、毎日CAPTCHAチャレンジに対する300万件以上の答えを受け取っていた。
ニューヨークタイムズ・アーカイブ(http://nvtimes.com)の別々の5年(1860年、1865年、1908年、1935年及び1970年)から走査された50本の記事の無作為な例は、本発明による未知の単語を識別する精度を評価する目的で単語単位で選択され、手書きで転写された。、アルゴリズムが全ての単語を正確に解読した場合は、各単語は「hit」としてカウントされ、文字のうちのどれかが間違っていた場合は、「miss」としてカウントされた。これから、エラー率は、ミスの数を単語の総数で除したものとして定義された。
標準的なOCRのエラー率と比較するために、OCRの結果は同じ工程に亘って突き通された。
逸話として、対象物の手書きの転写(本発明の正確さを測定すべく、「グラウンドトルース」として収集された)は最初は、本発明によって作られたものより多くの誤りを含んでいた。本発明が2人の別個の人間に匹敵する精度を達成することができるという事実は、2つの理由で直観に反している。
1つは、人間の転写者は文脈(直前及び直後の単語)を利用することができる。しかし、本発明によって示された単語はそれだけで示される。2つめは、本発明では「疑わしい」単語のみが使用され、これは2つの異なるOCRプログラム及び英語辞書の使用は、OCRがどの単語を正確に解読できないかを高い可能性を以て判断するのに十分であることを意味する。
本1冊当たり100,000の単語と仮定して、これは、手動で転写された(我々のアルゴリズムによって疑わしいものとして、本の中の単語の約20%がマークされた)7,500冊以上の本が手書きで転写されたのと等価である。
システム(10)は人気が上昇し続け、転写の速度は現在は、1日当たり150万以上の疑わしい単語であり、これは1日当たり約75冊の本である。従来の手段によってこの速度を達成することは、1週当たり500人以上の人間が40時間解読する労働力が必要であろう。
従って、それがあるトレーニングの後に、歪曲された文字を認識することができる機械学習アルゴリズムを構築することは実現可能である。他方で、本発明によって表示される単語には2つのタイプの歪みがある。
最初に最も重要なことには、時間によって減衰する内在するテキストから生じ、及び走査工程内の歪みから生じる自然な歪みがある。
第2に、従来技術のCAPTCHAによって使用されるものに似ている人工的な変形がある。このために、本発明中の歪みの分布は、あまり制限されておらず、そして機械学習アルゴリズムで捕らえることがより困難である。
更に、本発明は、OCRがそのためにおそらく失敗する単語のみを表示する。本質的には、これらはコンピューターが判読するのに「最も難しい」言葉があり、従って、有効に人間及び人類以外のユーザを識別する最も有望なものである。
盲人は「スクリーンリーダ」を用いてウエブをサーフし、該「スクリーンリーダ」はユーザにスクリーンの内容を読むプログラムである。スクリーンリーダはそれ自体がプログラムであるから、本質的に(by definition)スクリーンリーダはユーザに従来技術のCAPTCHAを読むことができない。従って、歪んだ単語に基づく従来技術のCAPTCHAは、視覚に障害がある個人が自由にウエブをナビゲートすることを阻止する。然るに、従来技術のCAPTCHAの大部分は実行するのに、この問題を無視しているから、本発明によって、ユーザに音声チャレンジを聴くことができる。例えば、オーディオチャレンジは、8つのランダムに歪んだディジットを有する音声クリップであるが、それよりも多く又は少ないディジットが使用されてもよい。これらのディジットは特にこの目的によって記録された多くのディジットのライブラリィ、又は視覚的なチャレンジの材料の源としてドキュメントを用いるのと似た方法で他の音声源から生じる。本発明に従った音声CAPTCHAはまた、スピーチの転写を付与するように実施され得る。視覚的なCAPTCHAがテキストを転写するように用いられるのと同様の方法で、音声CAPTCHAがスピーチを転写するのに用いられ得る。自動化された声認識技術は著しく進歩したが、完全に近い正確さを選り唯一の方法は、人間を用いることである。
Claims (22)
- システム(12,102)へのアクセスを制御する方法であって、
チャレンジをシステム(12,102)のユーザに生成する工程(30)であって、チャレンジは
答えが既知であるチャレンジの認証部分と、
答えが道であるチャレンジの読出し部分を含み、
チャレンジの認証部分及びチャレンジの読出し部分の両方を解くようにユーザに促す工程と、
ユーザからの入力を受け取る工程(34)と、
チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致しているかを判断する工程(36)と、
チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分についてユーザからの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)を有する方法。 - チャレンジの認証部分についてユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致しているかを判断する工程(36)は、
ユーザから受信した入力を表すデータを異なるコンピュータ(12,104)に送る工程(104)と、
チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力がチャレンジの認証部分についての既知の答えに一致するかの判断を示す応答を受信する工程(106)を有する、請求項1に記載の方法。 - 更に、チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えに一致していれば、ユーザがコンピュータシステム(12,102)にアクセスすることを許す工程(40)を有する、請求項1に記載の方法。
- 更に、チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力が正しいか否かを判断することなく、ユーザがコンピュータシステム(12,102)にアクセスすることを許す工程(40)を有する、請求項3に記載の方法。
- 更に、チャレンジの認証部分及びチャレンジの読出し部分の少なくとも1つの、認知可能な特性の少なくとも1つを修正する工程を有する、請求項1に記載の方法。
- チャレンジは、複数のキャラクタのイメージである、請求項1に記載の方法。
- チャレンジを生成する前に更に、
ドキュメントのイメージの電子的表示を形成する工程(50)と、
ドキュメントのイメージの電子的表示を、ドキュメントのキャラクタの電子的表示に変換する工程(52)と、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度を生成する工程(54)と、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度に基づく既知の答えを有さないとして、ドキュメントのキャラクタの電子的表示の少なくとも一部を指定する工程(56)を有する、請求項1に記載の方法。 - 更に、尺度を生成する工程(54)の後に、
キュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度に基づく既知の答えを有するとして、ドキュメントのキャラクタの電子的表示の少なくとも一部を指定する工程(58)を有する、請求項1に記載の方法。 - チャレンジは、オーディオ記録を含む、請求項1に記載の方法。
- チャレンジの読出し部分は、チャレンジの認証部分の前に呈示される、請求項1に記載の方法。
- チャレンジの認証部分は、チャレンジの読出し部分の前に呈示される、請求項1に記載の方法。
- チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)の後に、
チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、ドキュメントの対応するイメージの電子的表示として付与する工程(60)と、
ユーザからの入力に対応するドキュメントのイメージを既知の答えを有するものとして指定する工程(62)を有する、請求項7に記載の方法。 - プロセッサ(16)によって実行されたとき、プロセッサ(16)に以下の動作を実行させるコンピュータが読み出し可能な指示であって、
コンピュータシステム(10)のユーザにチャレンジを生成する工程(30)であって、チャレンジは、
答えが既知であるチャレンジの認証部分と、
答えが未知であるチャレンジの読出し部分とを具え、
ユーザにチャレンジの認証部分とチャレンジの読出し部分の両方を解くように促す工程(32)と、
入力をユーザから受信する工程(34)と、
チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致しているかを判断する工程(36)と、
チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)を有する指示。 - チャレンジを生成する工程(30)の前に、
ドキュメントのイメージの電子的表示を形成する工程(50)と、
ドキュメントのイメージの電子的表示を、ドキュメントのキャラクタの電子的表示に変換する工程(52)と、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度を生成する工程(54)とを具える、請求項13に記載のコンピュータが読み出し可能な指示。 - 更に、尺度を生成する工程(54)の後に、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度に基づく既知の答えを有するとして、ドキュメントのキャラクタの電子的表示の少なくとも一部を指定する工程を有する、請求項14に記載のコンピュータが読み出し可能な指示。 - チャレンジの認証部分に関するユーザからの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)の後に、
チャレンジの読出し部分に関するユーザからの入力を、ドキュメントの対応するイメージの電子的表示として付与する工程(60)と、
ユーザからの入力に対応するドキュメントのイメージを既知の答えを有するものとして指定する工程(62)を有する、請求項14に記載のコンピュータが読み出し可能な指示。 - コンピュータが読み出し可能な指示は、コンピュータが読み出し可能な媒体上で具体化される、請求項13に記載のコンピュータが読み出し可能な指示。
- ネットワーク(14)と、
複数のコンピュータ(12)であって、
少なくとも1つのコンピュータ(12,100)が、システム(10)内の他のコンピュータ(12,102)へのアクセスを得ようと試みるユーザによって用いられ、
少なくとも1つのコンピュータ(12,102)はプロセッサ(16)とメモリ(18)を含み、該メモリ(18)はコンピュータが読み出し可能な指示を含み、該指示はプロセッサ(16)によって実施されるとき、プロセッサ(16)に以下の動作を実行させ、
ユーザによって用いられるチャレンジをコンピュータ(12,100)に生成し(30)、チャレンジは、
答えが既知であるチャレンジの認証部分、及び
答えが未知であるチャレンジの読出し部分を具え、
ユーザのコンピュータ(12,100)にチャレンジの認証部分及びチャレンジの読出し部分の両方を解くようにユーザに促し(32)、
ユーザのコンピュータ(12,100)からの入力を受信し(34)、
チャレンジの認証部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致しているかを判断し(36)、
チャレンジの認証部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する(38)システム(10)。 - 更に、プロセッサ(16)とメモリ(18)を含むコンピュータ(12)を具え、メモリ(18)はプロセッサ(16)によって実行されたとき、プロセッサ(16)に以下の動作を実行させるコンピュータが読み出し可能な指示を含み、該動作は、
ドキュメントのイメージの電子的表示を形成し(50)、
ドキュメントのイメージの電子的表示を、ドキュメントのキャラクタの電子的表示に変換し(52)、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示はドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度を生成し(54)、
ドキュメントのキャラクタの電子的表示は、ドキュメントに正確に一致しているとの信頼性を表す尺度に基づく既知の答えを有さないとして、ドキュメントのキャラクタの電子的表示の少なくとも一部を指定する(56)、請求項18に記載のシステム(10)。 - 形成し(50)、変換し(52)、生成し(54)、指定する(56)工程は、チャレンジを生成する(30)前に実行される、請求項19に記載のシステム(10)。
- コンピュータ(12)の少なくとも1つは、プロセッサ(16)とメモリ(18)を含み、メモリ(18)はプロセッサ(16)によって実行されたとき、プロセッサ(16)に以下の動作を実行させるコンピュータが読み出し可能な指示を含み、該動作は、
チャレンジの読出し部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力を、ドキュメントの対応するイメージの電子的表示として付与し(60)、
ユーザのコンピュータ(12,100)からの入力に対応するドキュメントのイメージを既知の答えを有するものとして指定する(62)、請求項18に記載のシステム(10)。 - 付与し(60)且つ指定する(62)工程は、チャレンジの認証部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力が、チャレンジの認証部分についての既知の答えと一致していれば、チャレンジの読出し部分に関するユーザのコンピュータ(12,100)からの入力を、チャレンジの読出し部分への答えとして認識する工程(38)の後に実行される、請求項21に記載のシステム(10)。
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