JP2010515046A - 分光測定 - Google Patents
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Abstract
本発明は、混濁媒体中の少なくとも1つの物質の測定のための装置及び方法に関する。装置は、少なくとも1つの照射地域上で混濁媒体(17)を照明するよう較正される少なくとも1つの放射線源(12)を含む。装置は、さらに、少なくとも1つの検出地域から混濁媒体からの後方散乱光を検出し且つ後方散乱光を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器を備える。装置は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成するよう構成される。照射−検出距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められる。装置は、液体(7)を密封する少なくとも2つの電極板(5,8)を含む少なくとも1つの空間光変調器(2)も含み、電極板(5,8)は、複数の電極(6,10)を支持し、複数の電極は、液体(7)と共に、電極(6,10)の間の電界に依存して、光透過パターンを定めるよう構成され、照射地域及び/又は検出地域は、前記光透過パターンによって定められる。
Description
本発明は、散乱媒体内の物質の濃度の分光測定に関する。具体的には、それは人間の血液中のグルコースの濃度を非侵襲的に監視する装置及び方法に関する。
分光法は、人間の皮膚内の物質の濃度を測定するために使用され得る。光ビームが皮膚の上に送られ、探針(プローブ)される皮膚容積の反射率を測定するために、(後方散乱された或いは透過された)媒体と相互作用した光が検出される。吸収スペクトルが反射率から演繹され、標的物質の濃度が、媒体内に含まれる物質の既知のスペクトル特性を使用して、数学的モデルを用いて吸収スペクトルから計算され得る。皮膚に対する分光法は、生体内で非侵襲的に、検体の人の血液濃度を推測することを許容する。
定量分光法の基本的な着想は、光の測定強度から、探針される媒体の吸収係数を演繹し、そこから、標的物質の濃度を演繹するために、ランベルトベールの法則を使用することである。しかしながら、人間の皮膚のような混濁媒体に対する透過又は拡散反射分光法では、ランベルトベールの法則の単純な関係は有効ではない。混濁媒体のスペクトルに対する線形回帰分析は誤りを起こす傾向があり、よって、測定精度における効果的な減少を招く。正に、混濁媒体のためのランベルトベールの法則の減衰係数は、吸収係数及び散乱係数の両者に依存する。さらに、探針される容積内の光の経路長は定められず、検出器に達する光子は、異なる長さで異なる経路を進行する。
これらの問題に対応して、番号IB2006/054311の下で2006年11月17日に本出願人によって出願された国際特許出願は、具体的には、血液中の有効減衰係数μeff(λ)を備える混濁媒体内の少なくとも1つの検体の濃度の非侵襲的測定のための装置を記載しており、装置は、
− 電磁放射線のスペクトルを生成し且つ電磁放射線の前記スペクトルを混濁媒体に送るよう構成される少なくとも1つの放射線源を含み、
− 混濁媒体から反射放射線のスペクトルを検出し且つ検出放射線を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器を含み、前記放射線源の照射地域及び混濁媒体上の前記検出器の検出地域は、少なくとも2つの異なる源−検出器距離ρ1,2に対する検出信号を生成するよう配置され、前記源−検出器距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、前記源−検出器は、ρ1,2>>1/μeffであるよう選択され、
− 検出信号から、源―検出器距離に対する反射における相対的変化を表す第一定量を決定し、前記第一定量から引き出して、有効減衰係数μeffを表す第二定量を決定し、且つ、前記第二定量から前記濃度を決定するよう構成されるデータ処理手段を含む。
− 電磁放射線のスペクトルを生成し且つ電磁放射線の前記スペクトルを混濁媒体に送るよう構成される少なくとも1つの放射線源を含み、
− 混濁媒体から反射放射線のスペクトルを検出し且つ検出放射線を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器を含み、前記放射線源の照射地域及び混濁媒体上の前記検出器の検出地域は、少なくとも2つの異なる源−検出器距離ρ1,2に対する検出信号を生成するよう配置され、前記源−検出器距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、前記源−検出器は、ρ1,2>>1/μeffであるよう選択され、
− 検出信号から、源―検出器距離に対する反射における相対的変化を表す第一定量を決定し、前記第一定量から引き出して、有効減衰係数μeffを表す第二定量を決定し、且つ、前記第二定量から前記濃度を決定するよう構成されるデータ処理手段を含む。
より精密には、特許出願番号IB2006/054311の発明によれば、検体の濃度を決定する測定スキームは、
1.十分に大きい2つの源−検出器距離、即ち、ρ1,2>>1/μeffで、反射スペクトルRを取り、
2.ρに対する1n(R)の導関数を計算し、結果を二乗し、よって、源−検出器距離に対する反射における相対的変化を表す前記第一定量を得る。これは、第一定量が、源−検出器距離に対する1n(R)の導関数を計算し、前記計算の結果を二乗することによって決定されると言うのに等しく、Rは、強度反射係数である。
3.以下の方程式
に従って(ここで、μaは、全吸収係数、μs’は、皮膚の減少された散乱係数である)、前記第一定量から第二定量、有効減衰係数μeffを表すSrを引き出し、前記定量から前記濃度を決定する。
1.十分に大きい2つの源−検出器距離、即ち、ρ1,2>>1/μeffで、反射スペクトルRを取り、
2.ρに対する1n(R)の導関数を計算し、結果を二乗し、よって、源−検出器距離に対する反射における相対的変化を表す前記第一定量を得る。これは、第一定量が、源−検出器距離に対する1n(R)の導関数を計算し、前記計算の結果を二乗することによって決定されると言うのに等しく、Rは、強度反射係数である。
3.以下の方程式
源−検出器距離に対する反射における相対的変化を計算することは、利用される機器の絶対的な較正が不要であるという追加的な利点を有する、即ち、源強度又は検出器効率の毎日の変化は重要ではない。機器は、それぞれの源−検出器距離での、即ち、幾分短い時間間隔での2つの所要スペクトルの測定中、反復可能な結果を生成し得るだけであるべきである。
特許出願番号IB2006/054311の方法はさらに詳説されず、さらなる詳細が必要とされるならば、この文献の記載が参照される。
特許出願番号IB2006/054311の方法の実質的な実施のために、混濁媒体は、例えば、中心検出地域の周りに延在する本質的に同心的な円形地域内で照射される。特許出願番号IB2006/054311の装置の対応する実施態様では、放射線源は、混濁媒体の前記境界に本質的に延び且つ混濁媒体の前記境界上の共通の中心検出地域の周りに配置される、それぞれの複数の導波管ファイバの少なくとも2つの同心状の円形配置を含み、検出器は、混濁媒体の境界に本質的に延び且つデータ処理手段と動作的に接続する、少なくとも1つの中心導波管ファイバを含む。
混濁媒体が少なくとも2つの源−検出器距離で分析される方法を実施するための、特に特許出願番号IB2006/054311中に記載される種類の方法を実施するための代替的な装置を提供することが本発明の目的である。前記においては、「源−検出器距離」を、むしろ「照射−検出器距離」と呼ぶ。
本発明によれば、混濁媒体中の少なくとも1つの物質の濃度の測定のための装置であって、
− 少なくとも1つの照射地域の上で混濁媒体を照明するよう構成される少なくとも1つの放射線源と、
− 少なくとも1つの検出地域から混濁媒体からの後方散乱光を検出し且つ後方散乱光を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器とを含み、
− 当該装置は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成するよう構成され、照射−検出距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
− 当該装置は、液体を密封する少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を含み、電極板は、複数の電極を支持し、複数の電極は、液体を用いて、電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成され、照射地域及び/又は検出地域は、光透過パターンによって定められる装置が提供される。
− 少なくとも1つの照射地域の上で混濁媒体を照明するよう構成される少なくとも1つの放射線源と、
− 少なくとも1つの検出地域から混濁媒体からの後方散乱光を検出し且つ後方散乱光を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器とを含み、
− 当該装置は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成するよう構成され、照射−検出距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
− 当該装置は、液体を密封する少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を含み、電極板は、複数の電極を支持し、複数の電極は、液体を用いて、電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成され、照射地域及び/又は検出地域は、光透過パターンによって定められる装置が提供される。
空間光変調器は、極めて簡単で適合可能な装置であり、その位置付けに関する如何なる柔軟性の懸念も含まない。多くの照射−検出距離が想定され得る。何故ならば、照射地域及び/又は検出地域は、変調器の光透過パターンによって定められるからである。その上、変調器は、高く安定的な空間透過性を有し、柔軟な透過幾何を有する、換言すれば、光透過パターンは、電極を動作するだけで、容易に変更され得る。異なる光透過パターンの間の移行は迅速に取得され得る。さらに、そのような変調器は、低い価格で生産され得る。
本発明のお陰で、ファイバが、混濁媒体へ或いは混濁媒体から、少なくとも1つの方向において、光の透過に包含されないように装置を構成することが可能である。結果的に、この方向において、結合懸念が包含されず、光の損失の危険性は存在しない。
ある実施態様によれば、液体及び電極は、電極の間の電界に依存して、変調器を通じて不透過的地域及び透過的地域を定めるよう構成される。
ある実施態様によれば、固定中央検出地域を含み、円形照射地域を定めるよう構成される。
ある実施態様によれば、液体は、液晶である。
ある実施態様によれば、液体は、エレクトロウェッティング液体である。
ある実施態様によれば、電極板は、半導体を含む。
その場合には、ある実施態様によれば、変調器は、光源と、半導体板の上に配置される光ダイオードとを含む。
ある実施態様によれば、当該装置は、混濁媒体と変調器との間の光路上で変調器の吸収及び反射を制御するよう構成される。
ある実施態様によれば、当該装置は、変調器の吸収及び反射を制御するよう配置される電気泳動液体を含む。
本発明によれば、混濁媒体中の少なくとも1つの物質の濃度を測定するための方法であって、
− 少なくとも1つの照射地域上で混濁媒体を照明することを含み、
− 少なくとも1つの検出地域から混濁媒体からの後方散乱光を検出し、且つ、後方散乱光を表す検出信号を生成することを含み、
− 当該方法は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成することを含み、照射−検出距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
− 液体を密封する、少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を制御することを含み、電極板は、複数の電極を支持し、複数の電極は、光透過パターンを用いて照射地域及び/又は検出地域を定めるために、液体を用いて、電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成される方法も提供される。
− 少なくとも1つの照射地域上で混濁媒体を照明することを含み、
− 少なくとも1つの検出地域から混濁媒体からの後方散乱光を検出し、且つ、後方散乱光を表す検出信号を生成することを含み、
− 当該方法は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成することを含み、照射−検出距離は、照射地域と検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
− 液体を密封する、少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を制御することを含み、電極板は、複数の電極を支持し、複数の電極は、光透過パターンを用いて照射地域及び/又は検出地域を定めるために、液体を用いて、電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成される方法も提供される。
ある実施態様によれば、照射−検出距離の関数として、混濁媒体と検出器との間の光路上で変調器の吸収及び反射を制御することを含む。
本発明によれば、近赤外(NIR)分光法による人間の皮膚中のグルコースの濃度を測定への上記に提示される方法の適用も提供される。しかしながら、人は本発明の範囲がNIR分光法にも人間の皮膚にも限定されないことが理解されるべきである。
本発明のこれらの及び他の特徴は、付属の図面を参照して以下の記載からより明らかであろう。
本発明は、対応する電界を空間光変調器に適用することによって、この空間光変調器で光透過パターンを定めることに基づく。電極を含む板は、関心の波長範囲内で透過的であるべきである。ある実施態様によれば、変調器の電極は、前記光透過パターンを定めるために、関心の波長範囲内で、変調器の特定部分が透過的(transparent)であり、他の部分が不透過的(opaque)であるよう動作され得る。
記載中、有用性の理由のために、装置は劣等位置及び上等位置を参照して記載される。それらの位置は、装置が他の方法で方向付けられ得ないが、素子をより容易に記載することを許容することを意味する。それらの位置は、図2の装置のものである。劣等部分は、皮膚の側にある部分である。
本発明の第一実施態様によれば、並びに、図1及び2を参照すれば、装置1は、液晶を含む種類である空間光変調器2を含む。液晶はこの用途に適する如何なる液晶でもよい。層化された層を含む変調器2は、第一偏光器板3と、第一の配列の電極6を支持する第一電極板5と、第一電極板5と第二電極板8との間に挟装される液晶7と、液晶7の周囲を取り囲む外側リング9と、第二偏光器板11とを含み、第二電極板8は、電極10を支持している。電極板5,8は、ガラスから作成され、電極6,10は、ITO(インジウムスズ酸化物)から作成され、それは液晶装置における古典的な構造である。図1上で見られ得る4で参照される層は、現在記載されている実施態様に関係しないが、以下に記載される第二実施態様に関係する。それは第一偏光器板3が第一電極板5と接触する第一実施態様の記載中には存在しないと考えられるべきである。
装置は、光源12も含み、それは、ここでは、NIR分光法を実施するために、近赤外(NIR)波長の放射線を放射する光源である。そのような光が使用されるのは、それがより容易に皮膚に入り込み且つ直ぐに吸収されず或いは激しく散乱されるからである。光は、案内手段を用いずに、変調器2の方向に放射される。変調器2の照明は、好ましくは、安定的であり、より好ましくは、均一である。光源12は、反射器及び/又はレンズと組み合わされた白熱灯、LED、放電ランプ、又は、あらゆる他の適切な光源である。
電極6,10は、同心状のリング内に配置され、第一板5の電極6は、第二板8の電極に面している。記載される実施態様では、図1から見られ得るように、第二板8は、10a,10b,10c,10d,10e,10f,10gで参照される7個の環状電極を含む。
装置は、図示されない検出器も含み、それは、探針される皮膚容積から後方散乱される光を収集し且つそれを検出器に向けるよう構成される検出ファイバ13に接続され、検出器は、従来技術において既知なような、後方散乱される光を表す検出信号を生成するよう構成される、図示されない手段を含む。検出ファイバ13は、変調器2内の孔内に挿入される。それはその遠位端13a(換言すれば、その開口)が、変調器2の劣等境界2aに、換言すれば、皮膚の側の上にある第二偏光器11の表面に中心的に位置付けられるように位置付けられる。記載される実施態様において、この表面2aは、探針される皮膚容積17と接触している。従って、検出ファイバ13の開口13aは、探針される皮膚容積17と近接近し、より多くの光を収集する。
変調器2は、記載される実施態様において、2つの照射及び検出地域の少なくとも1つを定めるために、光路の上に設けられ、それは照射地域を定める。光路は、光から皮膚に、皮膚を通じ、皮膚から検出器に延びる。換言すれば、光路は、光源12と検出器との間に並びに混濁媒体(即ち、皮膚17)を通じて延びる。
変調器2は、以下のように機能する。
電極6,10が動作されないとき、換言すれば、電界がそれらの間に印可されないとき、液晶7は、その「デフォルト状態」にある。そのような状態では、変調器2は、液晶7及び偏光器3,11の性質に依存して、NIR光に対して不透過的であるか或いは透過的である。正に、入射光は、第一偏光器4を通じて、液晶7を通じて、並びに、第二偏光器11を通じて通る。液晶は、光の偏光を変更し得るし或いは変更し得ない。従って、偏光器3,11の相対的な偏光方向並びに電界が適用されないときの光偏光に対する液晶7の影響に依存して、光は「デフォルト状態」において透過的或いは不透過的であり得る。記載される実施態様では、光はこの「デフォルト状態」において遮断される。光が変調器2の特定領域を通じて遮断されるとき、領域を「不透過的構造」内と呼ぶ。これは、対応する領域内で、入射光のために、偏光器3,11及び液晶7の組立体が不透過的であることを意味する。ある領域が、図1上で、変調器2の高さの上で、特定の電極10a〜10gの形状に対応する。換言すれば、ある領域が、それらの間に面する電極及び液体を含む変調器2の容積として理解されるべきである。
もし互いに面し合う一対の電極6,10が、それらの間に電界を創成するよう動作されるならば、それらの電極の間に含まれる液晶7の分子は、異なって方向付けられ、それは液晶7中の透過光の偏光の方向を修正し、ここでは、「デフォルト状態」の方向に対して垂直である。電極6,10が動作される状態を「緊張状態」と呼ぶ(何故ならば、電極6,10の間に緊張が適用されるからである)。「緊張状態」において、変調器2の光透過は、「デフォルト状態」と比べて逆である。従って、記載される実施態様では、「緊張状態」において、光は透過される。光が変調器2の特定領域を通じて透過されるとき、領域を「透過構造」内と呼ぶ。これは、偏光器3,11及び液晶7の組立体が、対応する領域内で、入射光のために、透過的であることを意味する。
簡単に言うと、液晶7は、電極間の電界に依存して、「デフォルト状態」(電界はない)又は「緊張状態」内のいずれかにあり得る。これらの状態のそれぞれにおいて、対応する領域10a〜10gは、「不透過的構造」又は「透過的構造」内のいずれかにあり得る。記載される実施態様において、「デフォルト状態」には「不透過的構造」が対応し、「緊張状態」には「透過的状態」が対応する。
従って、変調器2の一部の領域10a〜10gは、透過的構造内に置かれ得るのに対し、他は不透過的構造内に置かれる。何故ならば、変調器2は、複数の独立した電極10a〜10gを含むからである。
そのような不透過的領域及び透過的領域の組み合わせは、光透過パターンを定める。正に、光は、透過的領域を通じて皮膚17に透過されるが、不透過的領域内で反射され(、そして、よって、遮断)される。
前述においては、光透過パターンの定義のために、電極板8の電極の参照番号10a−10gのみが参照された。第一電極板5の電極6は相応して動作されることが理解されるべきである。
具体的な実施態様では、第一番5の全ての電極は接地に接続され、電界が第二板8の電極10によって決定される。他の実施態様では、それは逆である。実施態様が何であれ、変調器2の領域10a−10gの構造(不透明又は透明)の指令は、互いに面し合う第一及び第二の電極板5,8の電極6,10の間の電界に依存する。
照射検出距離、換言すれば、照射地域と検出地域との間の距離は、どの領域10a−10gが透過的構造に置かれるべきかを決定することによって容易に選択され得る。例えば、もし、透過的構造に置かれる代の外側領域10bを除き、全ての領域10a−10gが不透過的構造に置かれるならば、NIR光源12からの入射光は、透過的領域10bを通じて透過され(、そして、変調器2上のどこにでも反射され)、探針される皮膚容積17内に入り込み、後方散乱され、その遠位端13aで、検出ファイバ13内に収集される。従って、被照射検出距離は、その場合には、検出ファイバ13の遠位端13aと透過的領域10bとの間の距離である。
装置1の動作がより詳細に今や記載される。
第一に、且つ、選択的に、バックグラウンド測定が遂行される。変調器2の全ての領域10a−10gが不透過的構造に置かれる。即ち、光は変調器2のいかなる領域によっても透過されない。光は検出ファイバ13内に収集され、これは迷光、検出のオフセット、及び、検出器13の暗電流の存在を構築する。
第二に、且つ、選択的に、「全透過測定」が遂行される、換言すれば、透過的構造内の変調器の全ての領域10a−10gを用いて測定が遂行される。そのようなステップは、探針される皮膚容積17の全体的な反射を迅速に構築するために使用され得る。その結果は、正しい皮膚位置付け及び予想積分時間を評価するために使用され得る(その使用は以下に説明される)。
第三に、有効照射−検出距離で測定が遂行される。変調器2の1つ又はそれよりも多くの領域10a−10gは、固有照射−検出距離を標的するために、透過的構造に切り換えられ、その他は不透過的構造にある。検出ファイバ13内で収集される信号は処理され、選択される照射−検出距離での信号を構築するために検出器内で積分される(その他の素子はここでは詳説されない)。積分時間は固定され得るし、或いは、上述された全体的反射測定から決定され得るし、或いは、測定中の信号対雑音比から決定され得る。最後の場合には、測定は雑音に関する所望の比率の信号が達成されるまで或いは時間限度に達するまで続く。
測定が異なる照射−検出距離で遂行される方法を実施するために、上述された第三段階は、全ての照射−検出距離のために反復される。
変調器2に進入する光は第一偏光器3によって偏光されることに気付かされ得る。この偏光器3は、もしレーザのような偏光光源が使用されるならば、それは光源12から変調器2への光路上に配置される変調器によって置換され得る。
変調器2から出る光は、第二変調器11によって濾過される(それは分析器と呼ばれ得る。何故ならば、それは変調器2の出力に配置されるからである)。代わりに、もし変調器2が上記の実施態様におけるように探針される皮膚容積17と直接的に接触しないならば、偏光器は、変調器2から皮膚17への光路上に配置され得る。
検出ファイバ13を取り囲む電極幾何6,10は、光が同心状リング内の探針される皮膚容積17内に発射され得るようである。記載される実施態様では、リングの幅は、増大する直径に伴って増大する。これは増大する照射−検出距離でより低い拡散反射を補償するのを許容する。
本発明は、同心状リングの形態の電極を用いて提示されたが、他の幾何も、入射光を通過させる或いはさせない領域のために補償され得る。リングの利点は、それらが中心ファイバの等距離で連続的幾何であることである。
上記された実施態様において、変調器2は、照射地域の位置及びパターンを制御する働きをするのに対し、検出の位置及びパターンは(図示される実施態様では、ディスクの形態における中央位置(ファイバ遠位端13a)に)固定される。他の実施態様によれば、変調器2は、検出地域の位置及びパターンを制御する働きをする。例えば、そのような場合には、ファイバは変調器の中心に挿入され得るし、光はその中で照射され得る。従って、入射光は、照射地域の固定位置及びパターンに従った発射される。その他に、変調器の透過的領域から来る後方散乱光を収集するよう配置される検出器が、変調器の近傍に配置され得る。例えば、レンズが設けられ得るし、検出器地域からの光をファイバ又は分光器の入口スリット上に集束し得る。代替的に、光は、十分に大きい光センサ上に集束され得る。そのようなセンサは、波長固有ではなく、異なる波長で皮膚を順次的に照射することが必要であり得る。代替的に、再び、大きい光検出器が変調器の上に直接的に設けられ得る。そして、再び、異なる波長で皮膚を順次的に照明することが必要であり得る。他の構造も、もちろん想定され得る。
いずれの場合においても、変調器によって制御されない素子は(上記提示されたように)変調器内或いは変調器の外側に適合され得る。
変調器によって制御される照射地域及び検出地域の両方を有することも想定され得る。
選択的に、偏光フィルタが、照射光の偏光に対して直交する向きを備える光検出路に加えられ得る。これは皮膚表面上に反射される或いは一回又は二回だけ散乱される光の抑圧を招く。結果的に、有効探針深さは増大される。
本発明の第二実施態様が今や記載される。
グルコース濃度を決定する組織の拡散反射分光法のために、重要な吸収帯は1536nm及び1688nmに見出され得る。他の組織構成成分を補償するために、これらの構成成分による吸収に対応する他の波長も測定される必要がある。これは測定されるべき波長範囲を拡張する。皮膚に対する拡散反射分光法のための典型的な波長範囲は、約1111〜1835nmである。
本発明の第二実施態様によれば、電極板5,8は、半導体、例えば、シリコンから作成され、電極6,10は、標準的な半導体工具で得られるドープシリコンから作成される。従って、シリコンは基板としてのガラスを置換する。絶縁体上のシリコン(silicon on insulator)技術を用いて、ガラス板の上にシリコン層を創成することも可能である。
シリコンの第一の利点は、ITOと比較すると、上記に提示されたような波長範囲である。
シリコンの第二の利点は、それが可視波長のためにフィルタとして作用することであり、それはガラスの場合には該当しない。我々は、ガラスを用いる上記に提示された第一実施態様に関して、行われる測定において有用でない可視光を遮断するために、ロングパスフィルタが使用され得る。従って、シリコンは、そのようなロングパスフィルタと交替し得るし、或いは、第二ロングパスフィルタとして作用し得る。
シリコンの第三の利点は、それは半導体であるので、センサ層内の光ダイオード及び温度センサを容易に一体化することが可能であり、それは図1上に見られ得る。そのようなセンサ及び光ダイオードは、センサ層4上の集積回路内で具現される。そのような層4は、第一偏光器3と第一電極板5との間に加えられ得る。それはこの第一電極板5と一体的にも実現され得る。何故ならば、両者とも半導体上に基礎付けられるからである。従って、シリコン板は、一方の側に、センサ層4と、他方の側に、電極層5を含み得る。
そのようなセンサは、光源12の出力電力を監視するために使用され得る。それは測定の精度のために有用である。シリコンの温度を測定するために、温度センサも使用され得る。何故ならば、シリコンの透過特性は温度従属的であり、温度特性が既知であるときに既知であるからである。これは、顕著には、機器の較正のために、拡散反射スペクトルのより正確な測定も可能にする。もし変調器2が皮膚と接触するならば、センサは患者の皮膚の温度を決定するためにも使用され得る。
本発明の第三実施態様が今や記載される。
この実施態様は、空間光変調器が液晶セルを含まずエレクトロウェッティングセルを含むことを除き、第一のものと類似し、エレクトロウェッティングセルでは、流体は、吸収状態と透過状態との間、換言すれば、不透明性構造と透明性構造との間で切り換えられ得る。エレクトロウェッティングセルは当業者によって既知であり、この実施態様の実施の本質的な詳細は詳細に展開されない。その原理は、第一実施態様の1つに類似する。即ち、板は電極を備え、それらの間に液体、例えば、水及び油の混合物を取り囲む。電界が特定の電極に印可されるとき、水及び油の位置は、セルの対応する容積内で変化し、よって、液体の光透過率を変更する。従って、特定の電極に電界を印可し、他には印可しないことによって、光透過パターンが取得され得る。液晶の実施態様のためになされた全ての注釈(相対的な電極、照射地域、及び/又は、検出地域の配置は、変調器等によって定められる)は、適用可能であるときには、この実施態様のためにもなされ得る。
この実施態様の利点は、非偏光入射光が使用され、セルを通じて伝搬するその光が平行化される必要がない(平行化は上述の実施態様でも不要とされることに気付かされ得るであろう)。
本発明の第四実施態様が、図3を参照して、今や記載される。
この実施態様は、皮膚の側での変調器の吸収及び反射を制御する電気泳動液体のさらなる使用に基づく。
図3から見られ得るように、変調器2’は、上記の第一実施態様のものと類似する液晶の環状セル7’を含む。変調器2’は、さらに、電気泳動液体の環状セル14を含む。図3では、白色で表されている液晶セル7’は、黒色で表されている電気泳動液体セル14と交互にされている。第一実施例におけると同様に、検出ファイバ13’が変調器2’の中心に挿入されている。この実施態様では、セル7’,14は、互いに絶縁され、従った、液体7’,14は、それぞれの同心状の円筒形壁の間に密封されている。
電気泳動液体は、その中の懸濁液中のコロイド状粒子を備える液体である。懸濁液は、電界の印可によって移動され得る。印可される電界に依存して、電気泳動液体は、2つの状態、即ち、吸収状態及び反射状態を提示する。記載される実施態様において、電気泳動液体は、白色粒子及び黒色粒子を含む。白色粒子及び黒色粒子のいずれも、電界を用いて、(記載される実施態様では、皮膚と接触して)皮膚の側の表面に方向付けられることが可能であり、制御可能な吸収及び反射を備える検出をもたらす。吸収状態では、探針される皮膚容積から来る後方散乱光の殆どは、電気泳動液体によって吸収される。反射状態では、探針される皮膚容積から来る後方散乱光の殆どは、電気泳動液体によって反射される。両方の状態において、電気泳動液体は、入射光に対して不透過的であり、従って、入射光に関しては、不透過的構造にある液晶として作用する。
従って、電気泳動液体セル14の機能は、以下の通りである。
− 入射光を遮断すること、及び、
− 後方散乱光のために、皮膚の側で、変調器2’の吸収及び反射を制御すること。
− 入射光を遮断すること、及び、
− 後方散乱光のために、皮膚の側で、変調器2’の吸収及び反射を制御すること。
これは、照射−検出距離の関数として、皮膚の側での変調器2の(拡散)反射を変更することによって、光子経路長を矯正することを許容する。
もし照射−検出距離が大きい(換言すれば、例えば、液晶セル7’の最外側リングが透過的構造にあるのに対し、他が不透過的構造にある)ならば、電気泳動セル14は、後方散乱光のために反射的であるよう制御される。結果的に、第一散乱の後に戻って来る光は吸収されず、電気泳動セル表面によって反射され、従って、さらなる散乱のために皮膚内に戻って来る。そのような反射状態では、探針される容積は余り深くなく、照射−検出距離は大きい。
もし照射−検出距離が小さい(換言すれば、例えば、液晶セル7’の最内側リングの1つが透過滴状態にあるのに対し、他が不透過的構造にある)ならば、電気泳動セル14は、後方散乱光のために吸収的であるよう制御される。結果的に、第一散乱の後に戻って来る光は、電気泳動セル表面によって吸収され、さらなる散乱のために皮膚内に戻って来ない。そのような吸収状態では、探針される容積は、反射状態よりも深いが、照射−検出距離は小さい。探針される容積はより深い。何故ならば、皮膚表面に近接して皮膚を通じて進行する光は、皮膚表面に達し、従って、吸収されず、検出器地域に達しない高い可能性がある。従って、検出器地域に達する光は、反射状態におけるよりも深い平均経路長を有する。
図3の変調器2’の動作は、図2の変調器2の動作と極めて類似することが理解され得る。即ち、照射−検出距離は、(電極の光透過パターンを用いて)液晶セル7’によって制御され、適確なリング7は、図3中の白色のものである。電気泳動セル14の存在は、この動作を変更しない。何故ならば、これらのセルは、入射光に関して不透過的であるからである。その上、皮膚の側での変調器2’の吸収及び反射は、照射−検出距離の長さに依存して、電気泳動セル14で制御される。この制御は二進的ではなく、連続的である、換言すれば、吸収と反射との間の比率は制御され得る。
本発明の第五実施態様が、図4及び5を参照して今や記載される。
この実施態様は、第四実施態様と極めて類似している。何故ならば、変調器2”は、後方散乱光のために変調器の境界の(拡散)反射を制御するよう配置されるからである。
この実施態様において、変調器2”は、上記の第三実施態様におけるような電気泳動セルを含み、中心位置にある検出ファイバ13”を備える。エレクトロウェッティング液体が、以下の二重の機能を充足するよう配置される。
− 第三実施態様におけるように、照射−検出距離を制御するために、入射光のための光透過パターンを創成するのを許容する、入射光のための不透過的構造と透過的構造との間の切換え機能、及び、
− 皮膚の側での変調器の反射及び吸収の制御の機能。
− 第三実施態様におけるように、照射−検出距離を制御するために、入射光のための光透過パターンを創成するのを許容する、入射光のための不透過的構造と透過的構造との間の切換え機能、及び、
− 皮膚の側での変調器の反射及び吸収の制御の機能。
その実施態様では、変調器2”が透過的状態にあるとき、皮膚から戻って来る光は、変調器2”を通過し、皮膚内に反射して戻る極めて小さい可能性を有する。従って、光は効果的に吸収される、換言すれば、反射されない。即ち、変調器2”は、皮膚の側で吸収状態にある。変調器2”が不透過的状態にあるとき、それは(即ち、(水又は油のいずれかの中の散乱性粒子の懸濁液のような)極めて散乱的なエレクトロウェッティング流体を使用することによって)反射的にされ得る。従って、変調器2”は、反射状態にある。
図4の構造において、変調器2”は、透過的構造にあるエレクトロウェッティング液体の外側リング15を含み、残余の液体は、不透過的構造にある。従って、この構造は、大きい照射−検出距離を暗示するのに対し、液体の不透過的部分は、後方散乱光のために反射状態にある。
図5の構造において、変調器2”は、透過的構造にあるエレクトロウェッティング液体の内側リング16を含み、残余の液体は、不透過的構造にある。従って、この構造は、小さい照射−検出距離を暗示するのに対し、液体の不透過的部分は、後方散乱光のために吸収状態にある。
本発明は、図面及び前記記載中に詳細に例証され且つ記載されたが、そのような例証及び記載は、制限的ではなく、例証的或いは例示的に考えられるべきである。本発明は、開示される実施態様に限定されない。
開示された実施態様に対する他の変形は、図面、開示、及び、付属の請求項の研究から、請求項に係る発明を実施する当業者によって理解され且つ実施され得る。請求項において、「含む」という語は、他の素子又はステップを排除せず、不定冠詞は、複数を排除しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、請求項中に引用される幾つかの品目の機能を充足し得る。特定の手段が相互に異なる従属項中に引用されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを示さない。コンピュータプログラムが、他のハードウェアと共に或いはその一部として供給される光記憶媒体又は固体媒体のような適切な媒体上に記憶/分配され得るが、インターネット又は他の有線若しくは無線の通信システムを介してのように、他の形態でも分配され得る。請求項中の如何なる参照記号も、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
Claims (12)
- 混濁媒体中の少なくとも1つの物質の濃度の測定のための装置であって、
少なくとも1つの照射地域の上で前記混濁媒体を照明するよう構成される少なくとも1つの放射線源と、
少なくとも1つの検出地域から前記混濁媒体からの後方散乱光を検出し且つ該後方散乱光を表す検出信号を生成するよう構成される少なくとも1つの検出器とを含み、
当該装置は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成するよう構成され、前記照射−検出距離は、照射地域と前記検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
当該装置は、液体を密封する少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を含み、前記電極板は、複数の電極を支持し、該複数の電極は、前記液体を用いて、前記電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成され、前記照射地域及び/又は前記検出地域は、前記光透過パターンによって定められる、
装置。 - 前記液体及び前記電極は、前記電極の間の電界に依存して、変調器を通じて不透過的地域及び透過的地域を定めるよう構成される、請求項1に記載の装置。
- 固定中央検出地域を含み、円形照射地域を定めるよう構成される、請求項1に記載の装置。
- 前記液体は、液晶である、請求項1に記載の装置。
- 前記液体は、エレクトロウェッティング液体である、請求項1に記載の装置。
- 前記電極板は、半導体を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記変調器は、光源と、半導体板の上に配置される光ダイオードとを含む、請求項6に記載の装置。
- 前記混濁媒体と前記変調器との間の光路上で前記変調器の吸収及び反射を制御するよう構成される、請求項1に記載の装置。
- 前記変調器の吸収及び反射を制御するよう配置される電気泳動液体を含む、請求項8に記載の装置。
- 混濁媒体中の少なくとも1つの物質の濃度を測定するための方法であって、
少なくとも1つの照射地域上で前記混濁媒体を照明することを含み、
少なくとも1つの検出地域から前記混濁媒体からの後方散乱光を検出し、且つ、該後方散乱光を表す検出信号を生成することを含み、
当該方法は、少なくとも2つの異なる照射−検出距離に関する検出信号を生成することを含み、前記照射−検出距離は、照射地域と前記検出地域との間のそれぞれの距離として定められ、
液体を密封する、少なくとも2つの電極板を含む、少なくとも1つの空間光変調器を制御することを含み、前記電極板は、複数の電極を支持し、該複数の電極は、前記光透過パターンを用いて前記照射地域及び/又は前記検出地域を定めるために、前記液体を用いて、前記電極の間の電界に依存して光透過パターンを定めるよう構成される、
方法。 - 前記照射−検出距離の関数として、前記混濁媒体と前記検出器との間の光路上で前記変調器の吸収及び反射を制御することを含む、請求項10に記載の方法。
- 近赤外分光法による人間の皮膚中のグルコースの濃度を測定することに対する請求項10に記載の方法の適用。
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