JP2010514774A - 肌の状態および外観を改善するための組成物およびその使用方法 - Google Patents

肌の状態および外観を改善するための組成物およびその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010514774A
JP2010514774A JP2009544129A JP2009544129A JP2010514774A JP 2010514774 A JP2010514774 A JP 2010514774A JP 2009544129 A JP2009544129 A JP 2009544129A JP 2009544129 A JP2009544129 A JP 2009544129A JP 2010514774 A JP2010514774 A JP 2010514774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
composition
improve
wrinkles
aging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009544129A
Other languages
English (en)
Inventor
ドライヤー,ローレンス
アール タフリ,シェリー
エス プチェリンツェフ,ドミトリ
Original Assignee
エイボン プロダクツ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エイボン プロダクツ インコーポレーテッド filed Critical エイボン プロダクツ インコーポレーテッド
Publication of JP2010514774A publication Critical patent/JP2010514774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6893Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids related to diseases not provided for elsewhere
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0014Skin, i.e. galenical aspects of topical compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/02Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/16Emollients or protectives, e.g. against radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/435Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans
    • G01N2333/46Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans from vertebrates
    • G01N2333/47Assays involving proteins of known structure or function as defined in the subgroups
    • G01N2333/4701Details
    • G01N2333/4737C-reactive protein
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2500/00Screening for compounds of potential therapeutic value
    • G01N2500/04Screening involving studying the effect of compounds C directly on molecule A (e.g. C are potential ligands for a receptor A, or potential substrates for an enzyme A)
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2800/00Detection or diagnosis of diseases
    • G01N2800/20Dermatological disorders

Abstract

【課題】肌の状態および審美的外観を治療、予防および改善する組成物および方法、特に肌のすじおよび/またはしわを治療、予防、改善、抑制および/または除去する組成物および方法を提供すること。
【解決手段】C反応性タンパク質の発現、産生または分泌を抑制または減少させ、それによって老化の皮膚科学的徴候を抑制、阻害または改善する天然植物構成要素またはその合成等価物を含むことによって達成する。本発明の前記組成物は肌の状態および審美的外観を改善するのに有効な量、肌に局所塗布または直接的手段によってそれを必要とする部位に送達することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は一般に、肌の状態および外観を改善するための化粧料組成物、皮膚科学的組成物および医薬組成物ならびにその使用方法、特に化粧料組成物およびその使用方法に関する。
化粧品産業では、肌に局所塗布することができ、肌の状態および外観を改善する製品を開発する需要が高まっている。消費者は、小じわ、しわ、乾燥およびたるみといった年齢、ホルモンまたは光線により老化した肌の皮膚科学的徴候および皮膚基質の段階的な劣化に起因する他の状態を軽減または遅延させることに興味を抱いている。年齢を重ねるにつれ、肌の色つや、すなわち肌の色および外観は加齢および/または太陽光線への曝露によって緩徐に劣化する。老化進行中または老化した肌を治療しようと、数多くの化粧品および内科的治療法が開発されてきた。こうした化粧品または治療は、一般にその活性成分または構成要素として有機酸を含有する。これらの活性成分は、ひりひり感、かゆみおよび赤みといった消費者にとっての不快感を伴うことが多い。
C反応性タンパク質(CRP)は、炎症過程において増加し、それによって炎症のマーカーとして働く急性期の反応物質の要素である。C反応性タンパク質値を測定および観察することは、疾患の進行または治療の有効性を判断するのに有用である。ホモサピエンスのC反応性タンパク質(CRP)は、5量体のタンパク質であり、心疾患において役割を果たすことが明らかになっており、高血圧、冠動脈イベントの再発および心血管疾患のリスクの指標となる(mRNA:Accession No.NM_00567、遺伝子:Accession No.AF442818、1番染色体q21〜q25、タンパク質:Accession No.AAL48218)。ヒトのCRPは共有結合していない5個の206アミノ酸サブユニットから構成され、各々の分子量は23,017ダルトンである(非特許文献1)。ヒトのCRPは血清中には例えば0.8〜3g/mLときわめて低レベルで微量存在するのがふつうである。しかし、感染および炎症の際には、ヒトのCRPレベルは特定のサイトカインに反応して1,000倍にまで増加することがある。
肌に対する老化作用を遅らせるまたは対抗する製品、特に望ましくない副作用を来すことなくこうした作用をもたらす製品に対する一般的必要性が化粧品業界には今でもある。特にアンチエイジング、抗炎症および肌の質感の利益をもたらし、活性成分として天然植物原料を用いた、局所塗布用の化粧料組成物に対する需要は今だに存在する。
アサ科のカラハナソウ属はさまざまな目的で用いられてきた。ホップ(Humulus)は顕花植物の一属で、北半球温帯の原産である。一般にはホップと呼ばれる雌花は、ビールの醸造工程で風味剤および安定剤として広く用いられる。フムレンおよびルプレンはホップに含まれる内科的活性成分である。乾燥した雌花の芽はメチルブテノールの含有量が高く、中枢神経系に対して軽度の鎮静作用を有する。ホップは不眠、ストレス、不安の治療にも用いることができる。ホップから単離されたXanthohumolは抗癌性が明らかになっている。キサントフモールはヒトの乳癌細胞、大腸癌細胞および卵巣癌細胞に対して毒性を有し、前立腺癌にもいくらかの活性を有することが明らかになっている。その抗癌作用に加えて、ホップは抗菌特性を有し胃液の分泌を刺激する。この属には、H.aculeatus、H.americanus,H.cordifolius,H.japonicus(H.japonicus var.variegatus),H.lupulus(H.lupulus subsp.americanus,H.lupulus var.cordifolius,H.lupulus var.lupuloides,H.lupulus var.lupulus,H.lupulus var.neomexicanus,H.lupulus var.pubescens),H.neomexicanus,H.scandens(H.scandens var.varigatus)およびH.yunnanensisといったいくつかの種(および変種)がある。
カラハナソウ属に属するHumulus scandens、Humulus japonicus,Humulus lupulusおよびHumulus yunnanensis種はすべてつる状に伸びる鉤状毛を持つ草本性つる植物であり、時計回りに巻きつく。これらの種は一般に雌雄異株、すなわち性別がはっきり分かれた植物である。ただし個別には雌雄同株、すなわち両性具有の株も同定されている。開花時期に雄株および雌株は容易に見分けがつくが、植物の性別を同定できるような他の形態学的差異はない。
Humulus japonicus、別名Humulus scandensは一般にアジアンホップと呼ばれている。Humulus japonicusは雌雄異株の一年生植物で東アジア原産である。一般に5〜7枚の葉裂片を有し、節間は長く、きわめて強いつる状に伸びる鉤状毛を有する。主として生け垣用の観賞植物として使うことができるが、侵略的な性質および特に強いつる状に伸びる鉤状毛を有することから扱いにくく、侵入雑草になるおそれがある。H.japonicusの雌花序は、H.lupulusの毬花よりも小さく、葉または毬花のいずれにも腺がほとんどないため、醸造産業における価値はほとんどない。
Hulumus lupulusは、毎年春に地下茎から繰り返し成長する多年生植物である。野生のH.lupulusは地下茎および種子によって広がる。H.lupulusは、主として軟毛、葉毛、葉裂片および腺数を含むがこれらに限定されない葉の特徴に基づき、分類上5つの変種に区別されてきた。
醸造業界では、欧州のホップは北米のホップに比してマイルドで香りが高いとされてきた。欧州タイプのホップは軟毛が少なく、腺が少なく、葉の形状がハート型で裂片が少ない。北米原産のホップは一般に軟毛が多く、切り込みが深い裂片の葉を5枚または7枚有する。北米ホップは樹脂の含有量が高く、腺が多く、手触りが「バター状」であるとされてきた。
Humulus yunnanensisは雌雄異株の多年生植物で、H.japonicusに比して葉縁の切り込みが浅く、毬花が大きい。H.yunnanensisは鉤状毛の硬さ、葉表面の軟毛、腺の小ささ、トリコームの分布および花粉の大きさによって識別可能である。H.yunnanensisは毬花の小包葉にわずかな腺をもつのみで、H.japonicusと同じく醸造する価値はない。
肌の審美的外観を改善する天然植物原料を包含する組成物、好ましくは局所塗布用組成物が望まれる。また、炎症を含む老化の皮膚科学的徴候に対する有効な治療および予防法を有することが望まれる。従って、老化の皮膚科学的徴候を治療、予防、軽減、阻害および/または改善する安全、有効かつ新規の組成物は、肌のための治療および製品の処方において有益である。本明細書に記載の通り、しわ等の治療ならびに肌のパーソナルケア製品のための新規かつ有益な方法および組成物ならびにその作用機序が、本発明によって提供される。
WO03/079816 WO04/014404 WO04/014958 WO01/66067 米国特許第5,146,846号 米国特許第5,223,262号 米国特許第4,820,724号 米国特許第4,379,454号 米国特許第4,956,171号 米国特許第5,770,222号 米国特許第5,847,003号 米国特許第5,834,513号
Mullenix and Mortensen,Mol.Immunol.,31(8):615−22,1994 Franceschi C,Bonafe M,Valensin S,Olivieri F,De Luca M,Ottaviani E,De Benedictis G.Inflamm−aging."An evolutionary perspective on immunosenescence"Ann NY Acad Sci.;908:208−218,2000 J.O’Connell,2002,RT−PCR Protocols,Humana Press,Totowa,NJ R.Rapley and D.L.Manning,1998,RNA Isolation and Characterization Protocols,Humana Press R.Rapley,2000,Nucleic Acid Protocols Handbook,Humana Press
本発明の目的は、C反応性タンパク質の産生および/または分泌を阻害し、その量を減少させる天然植物原料由来の活性成分を有効量送達する組成物を提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、化粧品的、皮膚科学的、生理学的または薬学的に許容される賦形剤を用いて、天然植物原料、天然植物原料の混合物または合成等価物を含有する組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、C反応性タンパク質の発現を減少または阻害し、それによって小じわ、しわおよびたるみといった年齢、ホルモンまたは光線により老化した肌の皮膚科学的徴候を低減させる天然植物原料、その構成要素または合成等価物を含有する組成物であって、当該組成物が化粧品、皮膚科学的または薬学的製品である組成物を提供することである。
本発明の別の実施形態は、天然植物原料、天然植物原料の組み合わせまたはその合成等価物を含有する組成物を、小じわ、しわおよびたるみといった年齢、ホルモンまたは光線により老化した肌の皮膚科学的徴候を予防、改善および/または軽減するのに有効な量肌に塗布することを包含する、小じわおよび/またはしわの外観を治療、予防および/または改善する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、C反応性タンパク質の分泌または産生を阻害することによって肌の審美的外観を向上するため、小じわ、しわおよびたるみといった年齢、ホルモンまたは光線により老化した肌の皮膚科学的徴候を治療、予防、制御、改善、阻害および/または軽減するのに有効な量H.scandens,H.japonicus,H.lupulusおよびH.yunnanensisといった天然植物原料のうち1つ以上を含有する組成物を提供することである。
本発明のまた別の目的は、皮膚サンプルをプローブと反応させ、プローブの存在を検出することにより、CRP関連炎症および肌の老化を検出する方法であって、プローブがCRPを検出し、プローブの検出がCRP関連炎症およびCRPが関連する肌の老化の進行を示すといった方法を提供することである。
本発明のさらなる実施形態は、皮膚サンプルを被験組成物で処理し、処理済み皮膚サンプルを作成し、この処理された皮膚サンプルをプローブと反応させ、対照皮膚サンプルをプローブと反応させ、プローブの存在について対照皮膚サンプルと処理済み皮膚サンプルを比較することによって、皮膚サンプルを観察する方法であって、プローブの存在がCRPの存在を示し、それによって皮膚サンプルの処理を観察する方法に関する。
本発明のこうしたおよび他の目的および利点ならびにそれに同等するものは、天然植物成分またはその混合物を有する化粧料組成物および肌の審美的外観を向上するためのこうした局所塗布用組成物の使用方法によって達成される。
前記目的および本明細書に記載の他の目的の通り、本発明は、年齢による老化過程から生じる肌の審美的外観または状態を改善する少なくとも1つのC反応性タンパク質(CRP)阻害物質を包含する組成物を提供することにより、従来技術に伴う欠点を乗り越えている。本発明の組成物およびその方法は、生体表面または合成の生体表面に適用されると、可視および不可視両方のさまざまな抗炎症、アンチエイジングおよび肌の質感の利益をもたらすことにより、その表面を若返らせ、さらに良くする。CRPはCRP関連炎症および年齢による老化のバイオマーカーとして用いてよい。
また別の実施形態において、CRP阻害物質として作用する活性成分を少なくとも1つ含有する当該局所塗布用組成物を、肌の状態および審美的外観を向上するため、他の臓器の老化および退行性変化と同時進行する肌の構造的、機能的、代謝的変化である年齢による老化の皮膚科学的徴候または、別の過程であり小じわ、しわおよびたるみといった肌のコラーゲンおよび弾性線維の損傷を必然的に伴う光線により老化した肌を治療、予防、改善および/または軽減するために用いてよい。
本発明のまた別の実施形態は、天然植物原料またはその組み合わせに由来する活性構成要素を含有する組成物に関し、「天然植物原料」は、天然植物原料またはその合成等価物に由来する成分、構成要素、成分要素または抽出物を含む。当該活性構成要素は、CRPの発現、産生または分泌を阻害し、生体表面に塗布されると、自然な老化過程、炎症および生体表面に対する慢性および蓄積性の損傷を軽減することによって、肌の審美的外観または状態を向上させる。例えば肌といった生体表面の審美的外観の向上は、好ましくはこれらの組成物を毎日肌に局所塗布することによって達成される。
本発明のさらに別の実施形態は、H.scandens,H.japonicus,H.lupulus,H.yunnanensisを含むがこれらに限定されないカラハナソウ属およびアサ科に属する天然植物原料を、単独または組み合わせで、顔、身体および/または髪に塗布するための局所塗布用化粧料組成物において、皮膚基質における慢性および蓄積性損傷および炎症が通常発現する自然な老化過程によって損なわれた肌の状態および審美的外観を改善するための新規な使用に関する。また、他の天然植物原料も、CRPが関連した老化の皮膚科学的徴候および/またはその原因因子の産生、分泌または発現を阻害、抑制または減少させるのであれば、同じように作用しうると意図される。本発明の別の実施形態において、CRP阻害物質として作用するあらゆる天然植物原料または活性成分は、老化過程またはその結果を阻害、抑制、治療、予防または遡行するのに有用でありうる。
本発明の目的のため、当該天然植物原料は、全植物、乾燥植物、地植物、植物粉末または、種、針、葉、根、樹皮、毬花、茎、地下茎、カルス細胞、プロトプラスト、器官および器官系および分裂組織を含むがこれらに限定されないその一部、または当該天然植物原料に認められるまたはそこから単離される構成要素および/または成分要素、および/または当該植物の一部または当該植物から直接ゆらいするまたは合成的に得られた抽出物またはそのあらゆる組み合わせを含むがこれらに限定されないあらゆる形態をとることができる。好ましい天然植物原料は、当該天然植物原料に由来する抽出物の形態である。ただし、本発明の一実施形態において、自然な老化過程による肌の審美的外観または状態の改善のために用いることに関心がある当該天然植物原料の合成等価物を使用する。「天然植物原料」は、当該天然植物原料またはその合成等価物に由来する成分、構成要素、成分要素または抽出物も含むことを理解される。
本発明の組成物の一実施形態は、角質組織等の生体表面に塗布されるとCRPの発現、産生または分泌を阻害する少なくとも1つの天然植物抽出物を包含する。当該生体表面は、典型的には化粧品、パーソナルケア製品、皮膚科学的および医薬組成物が塗布され、肌、唇、髪、爪等を含むがこれらに限定されないあらゆる表面であってよい。生体表面に塗布される当該組成物は、自然な老化過程、炎症および生体表面に対する慢性および蓄積性の損傷を抑制することにより、肌の審美的外観を向上させる。
肌は複数の細胞層からなり、それらは常に30日を1サイクルとして自ら落屑して再生している。これらの層は、上部の表皮と下部の真皮の2つに大別される。肌の組織学的試験により、しわは一連の大きな細胞の変化が起こった後に形成されることが明らかになっている。老化の初期(35〜45歳)には、細胞のターンオーバーと再生が、徐々に漸進的に緩徐になる。これにより、肌は薄くなる。時間が経た結果として、および可逆性または非可逆性である細胞分裂の結果として肌は老化する。肌の老化は、日光への曝露、汚染物質、毒素および喫煙を含むがこれらに限定されない環境因子によって誘発または助長される。
時間経過による老化の症状としては、乾燥肌および薄い肌、こじわ、血管異常、老化斑および良性および/または悪性の皮膚腫瘍が挙げられる。若い肌は老化した肌よりも頻繁に自らを再生する。こうして上の層が老化過程においてさらに水分を喪失するため、老化した肌は乾燥し、かさつきが目に見えるようになる。コラーゲンの産生量が低下するため、最初に目の周囲(「カラスの足跡」と呼ばれることが多い)、額および他の日光に曝露される領域にこじわができる。より顕著な症状としては、カオの表情線におけるしわおよび瞼、首、あごおよび腕のたるみが挙げられる。肌に栄養を供給する多くの小さく脆い血管内で、異常が発現する。これは特に鼻および頬で顕著である。老化斑は、日光に曝露される領域で色素細胞が抑制されなくなった結果表面に現れた色素沈着である。老化過程の結果、色素過剰および色素沈着減少も起こりうる。
遺伝が重大な役割を果たすとはいえ、存在するしわの数は、日光への曝露量および他の環境因子に依存するところが大きい。「生活感ある顔」のしわ、特に戸外で多くの時間を過ごす人々のしわは、UVA(黒くなる日焼け、しわおよびメラノーマの原因になる)およびUVB(赤くなる日焼けおよび基底細胞癌および扁平上皮癌の原因になる)の両方を含む紫外線(UV)に過度に曝露されたことによる酸化損傷に一因がある。紫外線はさらに、コラーゲンおよび真皮の下に位置する結合組織を破壊するタンパク質分解酵素の産生量を増加させることにより、肌に損傷を与えうる。
老化による表皮へ送達される栄養量の減少は、細胞の疲弊と脆弱化の一因である。表皮に正しく栄養が行き届かなければ、表皮細胞の代謝が緩徐になる。さらに、フリーラジカル等、細胞代謝によって生じる特定の望ましくない副産物の輸送量が減少する。こうしたフリーラジカルが細胞内に蓄積すると、当該細胞に望ましくない突然変異による損傷が起こり、最終的には癌につながる。
本発明の実施形態は、組成または処方中にC反応性タンパク質(CRP)阻害物質を含む当該天然植物原料が肌のすじおよびしわを減少させることに加え、たるみまたは老化に起因する他の状態を軽減するという発見に関する。「炎症老化(inflammaging)」とは、炎症性変化と年齢に起因する疾患とを関連付ける用語である。より具体的には、炎症老化とは、年齢に依存する炎症性反応のアップレギュレーションを指す(非特許文献2)。理論に束縛されるものではないが、CRP関連炎症は、しわやたるみが反映する肌の老化に伴っており、しわやたるみは慢性炎症によって加速する。このため、肌におけるCRPの産生、分泌または刺激を阻害または抑制することにより、肌の状態および審美的外観を向上することができる。
本発明のまた別の実施形態において、特に成熟した肌または成熟しつつある肌の状態および審美的外観を向上させるのに有用なCRP阻害物質を有する組成物の使用方法は、以下の手段のいずれか一つを用いて実施される。すなわち、年齢、光線、ホルモンおよび/または化学線による老化の皮膚科学的徴候を抑えること。すじおよび/またはしわの外観を予防および/または抑えること。顔のすじおよびしわ、頬、額のしわ、両眼の間の垂直なしわ、眼の上および口の周りの水平なしわ、マリオネットラインおよび特に深いしわや大きなしわの目立ちやすさを抑えること。すじおよび/またはしわの外観および/または深さを予防するおよび/または抑えるおよび/または少なくすること。眼窩下および/または眼窩周囲のすじの外観を改善すること。カラスの足跡を抑えること。肌、特に老化した肌を若返らせるおよび/または活性化すること。肌の脆さを抑えること。グリコサミノグリカンおよび/またはコラーゲンの喪失を予防および/または回復すること。エストロゲンのバランスの崩れによる影響を改善すること。皮膚萎縮を予防すること。色素過剰を予防、抑制および/または治療すること。皮膚の変色を最低限に抑えること。肌の色調、輝き、透明感および/または張りを向上すること。肌のたるみを予防、抑制および/または改善すること。肌の硬さ、ふっくらさ、柔軟性および/または柔らかさを向上すること。プロコラーゲンおよび/またはコラーゲンの産生を向上すること。肌の質感の向上および/または再テクスチャ化の促進を行うこと。肌バリア修復および/または機能を改善すること。肌輪郭の外観を改善すること。肌のつやおよび/または明るさを回復すること。疲労および/またはストレスの皮膚科学的徴候を最低限に抑えること。環境ストレスに抵抗すること。老化および/または閉経により減少する肌の必須成分を補充すること。皮膚細胞間の情報交換を改善すること。細胞の増殖および/または分裂を増進させること。老化および/または閉経によって低下する肌の細胞代謝を増進させること。細胞老化を遅延させること。肌の保湿を改善すること。肌の厚みを増加させること。肌の弾性および/または弾力性を増加させること。落屑を促進させること。微小循環を改善すること。セルライトの形成を減少および/または予防すること。およびそのあらゆる組み合わせ。
また別の実施形態において、本発明は、H.scandens,H.japonicus,H.lupulus,H.yunnanensis、その変種またはその組み合わせから選択される一種類の天然植物原料またはその抽出物、またはC反応性タンパク質の産生および分泌の発現を抑制するあらゆる天然植物原料またはその抽出物を含有する組成物を、問題のある肌領域に塗布することを包含する、炎症および他の老化の徴候を抑えることによって肌の状態および審美的外観を改善する方法を網羅するものである。
本発明の一実施形態は、有効量の天然植物原料またはその抽出物を塗布して、問題のある肌領域でC反応性タンパク質の産生および分泌の発現を抑える方法に関する。当該組成物は、好ましくは一日一回局所塗布され、問題のある肌領域に留まるのがよく、当該問題のある肌領域は顔、首、足および大腿部、頭皮および全身を含むがこれらに限定されない。
本発明の別の実施形態は、肌の状態および審美的外観を改善する方法に関し、1種類以上の天然植物原料またはそれに由来する構成要素を含む組成物について、肌に関連する状態の審美的外観を改善するための必要量を、肌に塗布するか、直接送達法を介して導入することを包含し、当該天然植物原料はC反応性タンパク質の産生および分泌を抑制することを条件とする。
特定の実施形態において、当該構成要素は、薬学的、生理学的、化粧品学的および皮膚科学的に許容される賦形剤、溶媒またはキャリアを用いた1種類以上の天然植物原料の抽出物であり、当該組成物は問題のある肌領域に局所塗布され、老化の皮膚科学的徴候を治療するための有効量が問題のある当該領域に留まり、肌の状態および審美的外観を改善する。
さらに別の実施形態において、本明細書で使用する当該天然植物原料は、「合成」抽出物、すなわち、当該天然植物原料の組成および/または活性を実質的に模倣するべく組み合わされた既知の当該天然植物原料の構成要素および/または成分要素のさまざまな組み合わせを含む。こうした合成抽出物は、用語「天然植物原料抽出物」に含まれる。最も好ましくは、当該合成抽出物は、天然植物原料と同じ数の活性構成要素を実質的に有するのがよい。当該合成抽出物と当該天然植物原料との活性成分の数的一致は、「共通率」として記載してもよい。
また別の実施形態は、天然植物原料の化学組成と約50%以上の共通率を有する合成抽出物に関する。例えば、当該合成抽出物は、当該天然植物原料に認められる活性構成要素の約50%以上を有する。当該化学抽出物の化学組成は、当該天然植物原料の化学組成と約70%以上の共通率を有しうる。合成抽出物は、当該天然植物原料の化学組成と約90%以上の共通率を有しうる。
本発明の組成物に用いるにあたり、当該天然植物原料および/または活性構成要素は、全草、種、針、葉、根、樹皮、毬花、茎、地下茎、カルス細胞、プロトプラスト、器官および器官系および分裂組織を含む当該天然植物原料に直接的に由来する。当該構成要素は、精製された形態、半精製された形態または未精製の形態であってよい。抽出物の形態をとる当該天然植物原料は、全草またはその種々の部分を80%エタノールで抽出することによって入手することができる。
要約すれば、抽出法は水を用いて植物原料を洗浄、抽出し、その後濃縮し濾過することを含む。当該固体を除去し、液体−液体ブタノール/水精製過程を行う。ブタノール、脂肪親和性の不純物および残留農薬を除去する。産物を乾燥させると乾燥精製抽出物ができる。
ある実施形態において、当該抽出法は以下の過程を包含してよい。すなわち、a)当該植物原料を洗浄後切断または砕くといった前処理を行う、b)a)で切断または砕かれた植物原料を熱濃縮する、c)b)で得られた濃縮物を水で抽出する、d)c)で得られた濃縮物を濃縮する、e)d)の濃縮物を濾過すし、固体を除去する、f)液体−液体ブタノール/水で精製する、g)ブタノール、脂肪親和性の不純物、残留農薬等を除去する、h)圧を加えるかまたは加えずに乾燥する、i)乾燥精製植物原料抽出物を得る。当業者は、特許文献1、特許文献2および特許文献3等を含むさまざまな抽出法を用いることができることを理解する。
また、当該植物原料を抽出するため、有機溶媒を用いて当該植物原料を洗浄し抽出する有機溶媒抽出法を用いることができる。有機溶媒の非限定例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロメタン、クロロホルム、ヘキサン、キシレンおよび石油エーテルが挙げられる。当業界で既知の通り、有機溶媒抽出法には抽出機を使用することができる。
有機溶媒抽出は、当該植物から所望の成分要素を含有する種、針、葉、根、樹皮、毬花、茎、地下茎、カルス細胞、プロトプラスト、器官および器官系および分裂組織等の原料を収集することを含む。これらの植物原料を小さな粒径に砕いた後、測定可能な投入機で注入口から抽出機に入れる。当該植物原料を当該抽出機にスラスタによって押し入れ、当該植物原料を緩徐に前へと推し進める。有機溶媒(エタノールなど)を、廃棄物排出口の上に位置する溶媒注入口から当該抽出機に添加することができる。重量および均衡の差異により、当該溶媒は当該原料注入口へと流れ、当該原料を浸し、当該溶媒注入口とは反対側へと流れ出る。当該植物原料および当該溶媒が互いに逆方向へと移動するため、当該植物原料は常に低濃度の抽出物を含有する溶液中に浸漬することとなる。均衡の結果、当該植物原料を持続的に当該低濃度溶液から抽出することにより、植物構成要素を高収率で得ることができる。
約1〜8時間の抽出時間が好適であるが、より好ましくは約2〜6時間、最も好ましくは約3〜5時間がよい。抽出温度は約30〜90℃、好ましくは約40〜70℃、より好ましくは約50〜60℃がよい。収集した抽出物をその後微細濾過し、デブリを除去し、直接使用することもできるが、例えば当該溶媒を蒸留するか、他の従来の加工法により濃縮を行い、当該溶媒は乾燥粉末としても供給することができる。
同様に、水溶性有機溶媒抽出は、最初に当該植物から所望のアルカロイドを含有する小さな粒径に砕かれた植物の種、針、葉、根、樹皮、毬花、茎、地下茎、カルス細胞、プロトプラスト、器官および器官系および分裂組織等の原料を収集することを含む。当該砕かれた植物原料を、当該所望の抽出物の酸性またはアルカリ性(塩基性)条件下での溶解性および安定性に応じて、酸性またはアルカリ性の水溶液に浸漬する。酸性条件下での抽出では、塩酸または硫酸等の酸を、例えば約3%(w/v)の濃度で水に添加する。アルカリ条件下での抽出では、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウム等のアルカリを水に添加する。抽出時間および温度は典型的には上述の当該有機溶媒抽出法で用いるものと同様である。
その後、当該抽出物を収集し、微細濾過してデブリを除去する。収集した当該抽出物の酸性度またはアルカリ性度に応じて、アルカリ化剤(アンモニアなど)または酸化剤(硫酸など)を当該抽出物に添加して、当該溶液のpHを調節することによって当該溶液を中和することができる。当該水溶性抽出物は直接使用することも、濃縮または乾燥して使用することもできる。あるいは、有機溶媒をその後当該中和済み溶液に添加して、抽出物の活性成分を水相から有機相へと移動させることができる。こうした有機溶媒の非限定例としては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノールおよびキシレンが挙げられるが、これらに限定されない。当該移動して有機溶媒に溶解した抽出物を包含する当該抽出物は直接使用することもできれば、濃縮または乾燥して使用することができる。
種々の構成要素を含有する種々の植物を混合し、一緒に抽出することができる。この混合抽出の工程は、好ましくは、エタノール等抽出に用いる当該溶媒への溶解性が同じである複数の構成要素を含有する植物の抽出に用いるのがよい。抽出物の当該混合物は、濃縮し、好適な溶媒中で保存することができる。
また別の実施形態において、当該組成物が肌の状態および審美的外観を改善するのに有用である条件で、当該組成物は、当該組成物の合計重量に基づき約0.0001〜約50%、好ましくは約0.001〜約20%、より好ましくは約0.01〜約5%、最も好ましくは約0.3〜約1%の量でCRPの産生、分泌または発現を抑制する天然植物原料または活性成分に由来する抽出物を有しうる。
化粧品学的、皮膚科学的または医薬組成物の当該活性成分または構成要素は、当該組成物を生体表面に塗布した場合に、CRPの発現レベル、産生または分泌を抑制または減少させるH.scandens,H.japonicus,H.lupullus,H.yunnanensisを含むがこれらに限定されない植物のいずれか一つまたはその組み合わせ、あらゆる天然植物原料またはその合成等価物に由来する。小じわ、しわ、乾燥およびたるみといった年齢、ホルモンまたは光線により老化した肌の皮膚科学的徴候に関連する当該CRP阻害活性成分は、好ましくは毎日肌を含む生体表面に局所的に塗布された場合に、肌の状態および審美的外観を改善するのに有用である。理論に束縛されるものではないが、CRP阻害物質である当該天然植物抽出物およびその活性成分およびそのなかの活性成分は、老化に伴う炎症系および免疫系に関与する作用機序を介してその作用を発揮する。肌に認められるCRPは、皮膚基質の劣化を引き起こすような、皮膚基質への蓄積性および慢性の損傷の徴候である。CRP阻害物質を有する当該組成物の局所塗布により、注射や専門の医療従事者を必要とせずに当該活性構成要素を標的に送達することが容易になる。
本発明の当該活性成分は、少なくとも1つのCRP阻害物質を含むが、肌の老化および炎症に伴う内科的および/または化粧品学的状態を治療、予防、停止、改善、抑制または減少させるのに有用な活性成分の非限定例を含むことができる。本明細書で使用する場合、こうした状態はふつうは皮膚科学的老化(年齢、ホルモンおよび/または化学線による老化)、皮膚炎、肌および髪の脆弱性、多毛症、酒さ、皮膚の斑点、敏感肌、色素過剰または色素沈着減少、肌の菲薄化、ざらつき、角化症、皮膚萎縮、しわ、すじ、過形成、線維症およびそのあらゆる組み合わせを含むが、これらに限定されない。本発明の当該活性構成要素は、肌の全般的な健康、活力、状態および審美的外観を強化するのにも有用でありうる。
前述のような天然植物原料またはその合成等価物に由来する当該活性構成要素を有する局所塗布用組成物は、当該活性構成要素がCRPの発現、産生または分泌を減少または抑制する場合、特に老化および/または炎症を来した肌の状態、化粧品学的および/または審美的外観を改善する。
本発明のさらなる実施形態は、すじ、しわおよびたるみといった老化の皮膚科学的徴候を伴う肌の状態および外観を改善する化合物のための、CRPのバイオマーカーとしての使用を包含する。こうしたバイオマーカーの発現レベルがある組成物の存在下で低下すれば、炎症および老化を来した肌の状態および外観を改善するための本発明の化粧品学的、皮膚科学的または医薬組成物に、当該組成物を使用することができる。好ましくは、当該組成物の当該活性成分は、CRPの発現、産生または分泌を抑制する天然植物原料またはその合成等価物を包含する。1つ以上の被験試料に曝露した細胞におけるCRPタンパク質および核酸レベルを測定するさまざまな方法を実施することができる。CRPバイオマーカーを検出するにはプローブを使用することができる。本明細書に規定する通り、プローブとは、CRPまたはその断片に特異的に結合するタンパク質および、当該プローブの少なくとも1配列と当該CRP標的領域内の配列との相補性により、CRPの標的領域内の配列とハイブリッド構造を形成する核酸またはオリゴヌクレオチドを指す。
好適な方法としては、遺伝子活性化または例えばDNA、RNAまたはmRNAなどの発現の検出および評価が挙げられる。非限定例としては、ポリメラーゼ鎖反応(PCR)アッセイ(RT−PCRなど)、ノーザンブロッティング、in situハイブリダイゼーションおよび当業界で既知であり実践されている他のアッセイを使用して、特定の処理に対する耐容性に関するアッセイ対象の細胞内のRNAを定量することができる(例えば、参考として本明細書で援用される、非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5を参照。)。こうしたアッセイに従って、少なくとも1つの核酸バイオマーカーのレベルが1つ以上の被験試料の存在下で低下すれば、それは当該物質が老化の当該皮膚科学的徴候を減少、抑制または改善する目安となる。
核酸は、規定の厳密な条件下で、少なくとも1本の一方の鎖の一方の核酸がもう片方の拡散にアニールする場合、互いにハイブリダイズすることができる。当業界で既知の通り、ハイブリダイゼーションの厳密性は、例えば(a)ハイブリダイゼーションおよび/または洗浄を実施する温度および(b)当該ハイブリダイゼーションおよび洗浄溶液(ホルムアミドなど)のイオン強度および極性ならびに他のパラメータによって判定される。ハイブリダイゼーションでは、その厳密性にも左右されるが、当該2つの核酸が実質的に相補的な配列を含有することが必要となるが、ミス対合は忍容できる。ハイブリダイズする核酸のしかるべき厳密性とは、業界内では既知の変数である当該核酸の長さおよび相補性の程度に左右される。
さらに、核酸プローブに加え、C反応性タンパク質に特異的なタンパク質プローブも、肌をはじめとする生体表面におけるCRP関連炎症および老化の進行の存在を検出するのに有用でありうる。例えば、ウェスタンブロットでは、CRPまたはCRP断片に特異的に結合する抗体を用いて、対照試料および被験試料におけるCRPの存在または不在を判定することができる。CRPの存在は、当業者に既知の広く実践されているさまざまな試験を介して判定することができる。
これらのアッセイは、肌等の生体表面に一定期間本発明の組成物を毎日塗布した後に、その作用を観察するのに有用である。CRPバイオマーカーの発現レベルが、1つ以上の被験試料の存在下で低下すれば、それは当該物質が老化の当該皮膚科学的徴候、特に小じわ、しわおよび肌のたるみを減少、抑制または改善し、それによって老化した肌の状態および審美的外観を改善することを示す。
本発明に従えば、CRP阻害物質を包含し、当該天然植物原料、H.scandens,H.japonicus,H.lupulus,H.yunnanensisまたはその組み合わせ由来の構成要素を含む組成物は、局所塗布処方物、抗酸化剤、抗炎症剤、日焼け止め、メーキャップ用品を含む化粧品、小じわ、しわおよびたるみを含む老化の皮膚科学的徴候を抑えるための処方物、外用剤、皮膚浸透強化剤などに有用である。また本発明に従えば、例えば天然植物原料におけるCRP阻害物質である当該活性成分および組成物内の追加の構成要素は、さまざまな剤型に処方することができる。当該組成物は、クリーム、ローション、マスク、ゲル、化粧水、美容液、経皮パッチ等の標的送達システムとして、特に局所投与用に調製することができる。標的送達および/または浸透の強化は、イオントフォレシスによっても達成することができる。
さらに本発明は、好ましくは著明な刺激を誘発しない局所投与用または標的送達用の当該天然植物原料を包含する当該組成物を提供する。本発明の組成物は、敏感肌、正常肌、乾燥肌または脂質肌、好ましくは敏感肌から乾燥肌、ならびに成熟肌といったすべての肌タイプに好適である。特定の実施形態において、当該組成物は乾燥肌に好適でありうる。肌の状態または審美的外観を改善するのに十分な期間だけ当該組成物を当該肌に塗布する。当該組成物は一日一回、二回またはそれ以上、肌、唇および髪を含むがこれらに限定されない生体表面に局所塗布することができる。この毎日の塗布は1週間、2週間、4週間またはそれ以上の期間にわたって行うことができる。CRP阻害物質を包含する好ましい組成物または処方物を問題のある領域に一日一回塗布して放置することができる。
当該局所塗布用組成物は、他の添加物または物質を包含することができ、および/または塗布後にある部位により特異的に到達するかまたは留まるべく改変することのできるリポソームの形状に調合することができる。本発明の実施形態の組成物は、上述の状態の少なくとも一つまたはその組み合わせを処置することにより、肌の状態および審美的外観を改善する。
当業者には理解されることであるが、本発明の抽出物、構成要素および/または成分要素を含む天然植物原料を含有する組成物を包含する化粧品によるトリートメントは、例えば、こうした組成物を投与する決められた手技に従って、当該化粧組成物を本明細書に記載する通り局所塗布することにより実施することができる。当該局所塗布用の化粧品学的、皮膚科学的または医薬組成物は、好ましくは少なくとも1週間(ただし約2、4、8または12週間も含んでよい)、一日一回塗布するのがよい。当該化粧組成物は、好ましくは顔および首に塗布するのがよいが、審美的な改善が必要とされる肌のあらゆる領域に塗布することができ、当該化粧組成物は肌の問題のある領域に留まり、好ましくは肌から除去されたり、洗い流されたりしないものがよい。決められたとおりに行われるおよび広く行われている手技には、クリーム、ローション、ゲル、マスク、美容液、軟膏、パッチ、メークアップ製品、メーク落とし乳液、日焼け止め組成物などの肌への塗布が包含される。好ましくは当該化粧料組成物は洗い流さない処方物であるのがよく、スプレーも塗布の一形態として検討される。
本発明のまた別の実施形態には、ヒト組織を含む哺乳動物の生体組織との接触に好適な化粧品学的、皮膚科学的または薬学的に許容される処方を包含する組成物または、使用者に生理学的な副作用を実際上全く引き起こさないその合成等価物が包含される。本発明に包含される組成物は、化粧品学的および/または皮膚科学的に好適なあらゆる形態、好ましくはローションまたはクリームで提供できるが、無水または水性ベース、ならびに噴霧可能なリキッドベースで提供することができる。本発明の組成物に好適な他の化粧品としては、例えば乳液、クリーム、バーム、グロス、ローション、マスク、美容液、化粧水、軟膏、ムース、パッチ、ポマード、溶液、スプレー、ワックスベースのスティックまたはウェットティッシュー等が挙げられるが、これらに限定されない。また、本発明に包含される組成物は、当業者に広く使われ知られている化粧品学的に許容されるより適合性の高いアジュバント、例えば着色剤、香料、皮膚軟化剤、湿潤剤、保存剤、ビタミン、キレート化剤、濃厚剤、シソ油またはシソ種油(本明細書で援用される特許文献4“Method of Treating a Skin Condition”)等ならびにアロエ、カモミール等の他の植物および下述するものを1つ以上含むことができる。
また、本発明に包含されるのは、パッチなどの経皮的な送達様式であり、好適な浸透促進剤は使用しても使用しなくてもよい。本発明が示す方法および組成物は、当該天然植物原料構成要素を経皮系で効率的に投与することのできる手段を提供する。従って、ある組成物または処方物(浸透促進組成物とともに処方されることが多い)を肌に送達する経皮的手段とは、当業界で既知の記述されている当該経皮パッチまたは同様のデバイスという手段である。こうしたデバイスの例は、参考として本明細書で援用され、その記述は本発明を制限する意図をもたない、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8および特許文献5に開示されている。当該組成物を髪を含む肌上に蓄え、送達し、当該活性構成要素を形成する経皮的様式は、便宜性が高く、本発明の実施形態の目的によく適合する。好ましい方法においては、徐放性賦形剤、例えば局所塗布用徐放性パッチを介して塗布が行われる。好ましくは、局所パッチを用いる場合、パッチは所望の当該領域に長期間貼付される。好ましくは、当該長期間とは1時間以上、最も好ましくは当該長期間とは一晩すなわち使用者の睡眠中を指す。
本発明の当該天然植物原料構成要素は、好ましくは、生体表面の老化および炎症、特にCRPに関連する炎症および老化を伴う状態を治療、抑制、改善または予防するのに用いる化粧品学的、皮膚科学的、生理学的および薬学的に許容される賦形剤、媒質、希釈剤または担体内に含有される。
局所塗布を包含する実施形態において、本発明の当該組成物は、髪を含めた哺乳動物の肌と適合する媒質(賦形剤、希釈剤または担体)を包含する。当該組成物は、水相、油相、アルコールまたは水/アルコールを主成分とする溶液、軟膏、クリーム、ローション、ゲル、水中ワックス乳液または見かけがクリームまたはゲルのような油中水型、水中油型、水中油中水型三重乳液、マイクロエマルジョンまたはエアロゾルとして調合することができる。
当該水相は、室温(25℃)で液体、半固体または固体であることができる1種類以上の水溶性または水分散性成分の混合物である。当該賦形剤は、濃厚剤またはゲル化剤を含有することのできる水または水−アルコール媒体の懸濁液、分散液または溶液を包含するか、その形態をとることができる。当業者は、しかるべき化粧品の当該形態、それに含有される当該成分ならびにそれを調製する方法を、当業者の知見に基づき選択することができる。
ある実施形態において、当該組成物は、水または水の混合物を含有することのできる水相および少なくとも1種類の親水性有機溶媒、特にアルコール、とりわけ2〜5個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖低級一価アルコール、例えばエタノールまたはプロパノール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、ソルビトール、グリセロール、ジグリセロール、パンテノールまたはポリエチレングリコールおよびその混合物を含むことができる。この水相は、当該組成物の合計重量に対して約0.5重量%〜約99.99重量%を占める。
本発明の当該組成物が乳液の形態をとる、さらに別の実施形態において、当該組成物は、場合により界面活性剤も、好ましくは当該組成物の合計重量に対して約0.1重量%〜約30重量%、特に約1重量%〜約20重量%包含することができる。
本発明のさらに別の実施形態において、当該組成物は、両親媒性ポリウレタン、ポリアクリル酸ホモポリマーまたはコポリマーなどの濃厚剤ポリマー、ポリエステルまたは炭化水素を主成分とする樹脂も包含することができる。
本発明のある実施形態はさらに、ワックス、半固体、ガムおよびその混合物など、室温(25℃)で液体であるおよび/または、室温で固体である油状またはろう状物質である液体、油溶性または油分散性成分を含有する油相も包含することができる。この油性相は有機溶媒も含有することができる。
室温で液体となる、油と呼ばれることの多い、好適な油状原料としては、ペルヒドロスクアレン等の動物由来の炭化水素を主成分とする油、4〜10個の炭素原子からなる脂肪酸の液体トリグリセリドなどの炭化水素を主成分とする植物油、例えば、ヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリドまたはヒマワリ油、コーン油、ダイズ油、グレープシード油、ヒマシ油、アボガド油、カプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、ホホバ油等の油、液体パラフィンおよびその誘導体、ワセリン等の鉱物系または合成起源の直鎖または分枝鎖炭化水素、合成エステルおよびエーテル、特に脂肪族アルコールのエステル、すなわち例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、脂肪族アルコールのヘプタノエート、オクタノエートおよびデカノエートなどのヒドロキシル化エステル、プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、ジエチレングリコールジイソノナノエート等のポリオールエステルおよびペンタエリトリトールエステル、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール等の12〜26個の炭素原子を含有する脂肪族アルコール、部分的に炭化水素を主成分とするフルオロ油および/またはフルオロシリコン油、シクロメチコンおよびジメチコンのように室温で液体または半固体であって、場合により、例えばフェニルトリメチコン、シロキサンおよびその混合物などのフェニル基を包含する揮発性または非揮発性、直鎖または環状ポリジメチルシロキサン(PDMS)が挙げられる。これらの油は通常、当該油相の重量に対し、約0重量%〜約90重量%、好ましくは約1重量%〜約80重量%の量を占める。
本発明の組成物の油相は、1種類以上の化粧品学的に許容される有機溶媒を包含することができる。これらの溶媒は、当該組成物の合計重量に対して約0重量%〜約60重量%、好ましくは約1重量%〜約30重量%の量で存在し、親油性有機溶媒、両親媒性有機溶媒およびその混合物からなる群から選択することができる。本発明の組成物に使用することのできる好適な溶媒としては、酢酸メチル、エチル、ブチル、アミルまたは2−メトキシエチル等の酢酸エステル、酢酸イソプロピル、トルエン、キシレン、p−キシレン、ヘキサンまたはヘプタン等の炭化水素、少なくとも3個の炭素原子を含有するエステルおよびその混合物が挙げられる。
本発明の組成物はさらに、化粧品分野で従来から使用されているあらゆる成分を包含することができる。これらの成分には、保存剤、水相濃厚剤(多糖バイオポリマー、合成ポリマー)および脂肪相濃厚剤、香料、親水性および親油性活性化剤およびその混合物が含まれる。これら種々の成分の量はその意図された目的を達成するのに化粧品分野で従来から使用されている量であり、典型的には当該組成物の合計重量の約0.01重量%〜約20重量%である。これらの成分の性状および量は、本発明の当該組成物の製造に適合するものでなければならない。
本発明の組成物は、典型的には当該組成物の合計重量の約0重量%〜約30重量%、好ましくは約0.05重量%〜約20重量%の量で存在し、化粧組成物で使用される顔料および/または真珠光沢剤および/または増量剤を包含することのできる追加的な粒子相も包含することができる。好適な無機顔料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化セリウムならびに酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロムおよびフェリックブルーが挙げられるが、これらに限定されない。好適な有機顔料としてはバリウム、ストロンチウム、カルシウムおよびアルミニウムレーキおよびカーボンブラックが挙げられる。好適な真珠光沢剤は、酸化チタン、酸化鉄または天然の顔料でコーティングされたマイカを含む。
増量剤は通常、当該組成物の合計重量の約0重量%〜約30重量%、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%の量で存在する。好適な増量剤としては、タルク、シリカ、ステアリン酸亜鉛、マイカ、カオリン、ナイロン(特にOrgasol)粉末、ポリエチレン粉末、Teflon(登録商標)、デンプン、窒化ボロン、Expancel(登録商標)(Nobel Industrie、スウェーデン)等のコポリマーマイクロスフェア、Polytrap(登録商標)(Dow Corning,Inc.,ミシガン州ミッドランド)およびシリコン樹脂マイクロビーズ(Tospearl(登録商標)、GE Toshiba silicones、日本)が挙げられる。
本発明の組成物の当該油相は、1種類以上のワックス、ゴムまたはその混合物を包含することができる。当該ワックスには炭化水素を主成分とするワックス、フルオロワックスおよび/またはシリコンワックスが含まれ、植物、鉱物、動物由来および/または合成起源でありうる。特に、当該ワックスは融点が25℃以上であり、好ましくは45℃以上である。本発明の組成物は、組成物の合計重量に対して0重量%〜約20重量%のワックスを含有することができる。
ゴムは一般に高分子量ポリジメチルシロキサン(PDMS)、セルロースゴムまたは多糖類であり、当該半固体原料は一般に、限定はされないがラノリンおよびその誘導体などの炭化水素を主成分とする化合物あるいはPDMSである。本発明の当該組成物は、当該組成物の合計重量に対し、約0重量%〜約20重量%、典型的には約0.1重量%〜約10重量%のゴムを含有することができる。
特に、局所塗布用の当該組成物は、肌好ましくは顔、首、手、足または身体の他の領域のための保護ケア組成物の形態をとることができる。非限定例としては、例えば昼用クリームまたはローション、夜用クリームまたはローション、軟膏剤、日焼け止めクリーム、液体ローション、オイル、軟膏、ゲル、マスク、ボディーミルク、メークアップ製品(ファンデーション)、人工日焼け組成物、脱毛剤、乳化剤、パッチまたはスティックまたはディッシュとして注がれるかまたは成形される固形物が挙げられる。
本発明のまた別の特定の実施形態は、天然植物原料を包含する上述の当該組成物を、当該天然植物原料組成物および/または活性構成要素が、当該組成物が局所塗布される例えば顔または首または肌の問題のある他の領域などの当該領域の真皮・表皮結合層に、より容易に到達して影響を及ぼすことができるように、リポソーム、マイクロスフェア(参考として本明細書で援用される、Under et al.の特許文献10などを参照)等の標的送達システムによって送達することに関する。
また別の実施形態において、本発明の局所塗布用組成物は、皮膚浸透促進剤、皮膚軟化剤、皮膚プランパー、光拡散剤、日焼け止め、落屑促進剤および抗酸化剤のうち1種類以上を含むことができる。これらおよび他の化粧品成分の詳細に関しては、開示内容全体が参考として本明細書で援用される、非特許文献7に記載がある。
皮膚軟化剤は、肌の滑らかさを促進し、小じわや粗いしわの外観を抑え、潤いを与えるという機能的な利益をもたらす。非限定例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ペトロラタム、ラノリン酸イソプロピル、シリコン類(メチコン、ジメチコンなど)、油、鉱物油、脂肪酸エステル類またはその混合物が挙げられる。当該皮膚軟化剤は好ましくは当該組成物の合計重量の約0.1重量%〜約50重量%存在する。
皮膚プランパーは肌に対するコラーゲン強化剤として作用する。好適かつ好ましい皮膚プランパーの例はパルミトイルオリゴペプチドである。他の皮膚プランパーはコラーゲンおよび/またはグリコサミノグリカン(GAG)強化剤である。当該皮膚プランパーは好ましくは当該組成物の合計重量の約0.1重量%〜約20重量%存在する。
光拡散剤は、肌表面の光の屈折を変化させる粒子であり、例えばすじやしわを視覚的にぼかし柔らげる。本発明で使用することのできる光拡散剤の例としては、窒化ボロン、マイカ、ナイロン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタン粉末、セリサイト、シリカ、シリコン粉末、タルク、Teflon、二酸化チタン、酸化亜鉛またはその混合物が挙げられるが、これらに限定されない。光拡散剤は好ましくは組成物合計重量の約0.01重量%〜20重量%存在する。
日焼け止め製品は肌を紫外線のダメージから保護する。本発明の例示的な実施形態において、当該日焼け止めは、単一の日焼け止めまたは日焼け止めの組み合わせのいずれかを用いることによって、UVAおよびUVBの両方からの保護を提供する。本発明の組成物に使用することのできる日焼け止めは、アボベンゾン、桂皮酸誘導体(桂皮酸オクチルメトキシなど)、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、二酸化チタン、酸化亜鉛またはそのあらゆる混合物である。当該日焼け止めは、当該組成物の合計重量の約1重量%〜約30重量%存在することができる。日焼け止めを追加することにより、紫外線から肌を守ることができる。
日焼け止めを含む本発明の組成物は、赤くなる日焼けを最低限に抑え、黒くなる日焼けを最低限に抑え、赤みを抑えるという効果のうち少なくとも1つを含む、肌の審美的外観の追加的な改善をもたらす。
本発明の一実施形態において、組成物は1種類以上の落屑促進剤も含むことができる。本発明の組成物に使用することのできる落屑促進剤の好適な例としては、αヒドロキシ酸(AHA)、過酸化ベンゾイル、βヒドロキシ酸、ピルビン酸、2−オキソプロパン酸、2−オキソブタン酸および2−オキソペンタン酸などのケト酸、その開示内容全体が参考として本明細書で援用される、特許文献11および特許文献12に開示されているようなオキソ酸、サリチル酸、尿素またはそのあらゆる混合物が挙げられる。好ましい当該落屑促進剤は、3,6,9−トリオキサウンデカン二酸、グリコール酸、乳酸またはそのあらゆる混合物である(ICID、2205ページも参照)。
本発明の一実施形態が落屑促進剤を含む場合、当該組成物は、当該組成物の合計重量に対し約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%、より好ましくは約1重量%〜約10重量%の当該落屑促進剤を有する。
なかでも抗酸化剤は、肌のフリーラジカルを除去して肌を環境攻撃因子から保護する。本発明の組成物に使用することのできる抗酸化剤の例としては、アスコルビン酸およびその誘導体/エステル等のフェノールヒドロキシ基、ベータカロテン、カテキン、クルクミン、フェルラ酸誘導体(フェルラ酸エチル、フェルラ酸ナトリウムなど)、没食子酸誘導体(没食子酸プロピルなど)、リコペン、還元酸、ロスマリン酸、タンニン酸、テトラヒドロクルクミン、トコフェロールおよびその誘導体、尿酸、またはそのあらゆる混合物が挙げられる。他の好適な抗酸化剤は、還元型または非還元型のいずれかで、グルタチオン、リポ酸、チオグリコール酸など1つ以上のチオール基(−SH)を有する化合物および他のスルホヒドリル化合物である。抗酸化剤は、亜硫酸水素、メタ重亜硫酸塩、硫酸塩等無機の、または硫黄を含有する他の無機の塩または無機の酸であってよい。本発明の組成物は、組成物の合計重量の、好ましくは約0.001重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約5重量%の抗酸化剤を含む。
本発明の一実施形態において、当該組成物は、麻酔剤、エリスロマイシンおよびテトラサイクリンなどの抗生剤、サリチル酸、抗アレルギー剤、抗真菌剤、防腐剤、抗刺激剤、抗炎症剤、抗菌剤、鎮痛剤、一酸化窒素合成阻害剤、防虫剤、日焼け剤、皮膚浸透促進剤、皮膚冷却剤、キレート化剤、処理を行わないまたは、湿潤性または他の特性を改善するべく表面化学処理を行うことのできる染料、レーキおよび顔料を含む着色剤、粘滑剤、皮膚軟化剤、乳化剤、香料、保湿剤、潤滑剤、皮膚保護剤、モイスチャライザー、pH調節剤、保存剤、安定剤、界面活性剤、濃厚剤、皮膜形成剤、可塑剤、粘度調節剤、ビタミンまたはそのあらゆる混合物のうち1種類以上の化粧品学的および薬学的に活性を有する物質、調剤、成分または添加物を含むことができる。これらの種々の物質の量は、その意図された目的を達成するのに化粧品業界で従来から使用されている量であり、例えば、当該組成物の合計重量の約0.01重量%〜約20重量%である。
本発明の当該組成物を調合するための活性を有する物質の非限定例は、上述の活性物質に加えて、角質溶解剤などのしわおよび/または小じわの処置に効果を有する試薬、すなわち落屑、剥落またはスクラブ特性を有する活性物質または肌の角質層を柔らかくすることのできる活性物質を含む。抗しわおよび抗小じわ有効成分の他の例にはヒドロキシ酸およびレチノイドがある。これらの物質は例えば、当該組成物の合計重量に対して約0.0001重量%〜約5重量%の量で調合することができる。
好適なヒドロキシ酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、2−ヒドロキシアルカン酸、マンデル酸、5−n−オクタノイルサリチル酸、5−n−ドデカノイルサリチル酸、5−n−デカノイルサリチル酸、5−n−オクチルサリチル酸、5−n−ヘプチルオキシサリチル酸、4−n−ヘプチルオキシサリチル酸などのサリチル酸およびそのアルキル誘導体および2−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸などの2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸またはそのアルコキシ誘導体が挙げられる。
乳化剤は典型的には本発明の当該組成物中に、当該組成物の合計重量に対して約0.01重量%〜約30重量%、好ましくは約0.1重量%〜約30重量%存在する。しかし、すべての組成物が乳化剤を必要とするわけではない(例えばICIDのp.2276〜2285を参照)。
好適な濃厚剤の非限定例としては、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、アカシアゴム、Sepigel305(Seppic CO.,フランス)およびマグネシウムケイ酸アルミニウム等の粘土が挙げられる(例えばICIDのp.2293〜2299を参照)。
本発明の当該局所塗布用組成物は、尿素、ピロリドンカルボン酸、アミノ酸、ヒアルロン酸ナトリウム、特定のポリオール類などの湿潤剤および吸湿性を有する他の化合物を1種類以上含むことができ、その有用性はこれらにより強化される(ICIDのp.2244を参照)。
本発明の局所塗布用組成物の一般的な活性およびマイルド性は、pH約3.5〜約7.0、最も好ましくはpH約3.7〜約5.6への調節によっても高めることができる。この中和は好ましくは1種類以上の水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アルギニンまたは他のアミノ酸および/またはトリエタノールアミンによって達成される。
例示的なレチノイド類には、レチノイン酸(たとえばall−transまたは13−cis)およびその誘導体、レチノール(ビタミンA)およびパルミチン酸レチノール、酢酸レチノールおよびプロピオン酸レチノールなどのそのエステルおよびその塩が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の天然植物原料またはその抽出物は、好ましくは化粧品学的および皮膚科学的に許容される賦形剤、溶媒、希釈剤または担体に含有される。当該天然植物原料を包含する局所塗布用組成物は、さらに当業界で既知の手順に従って調合し、乳液、ゲル、クリーム、ローション、マスク、化粧水、美容液、オイル、見かけがクリームまたはゲルのような油中水滴型、水中油滴型、水中油中水型トリプルエマルジョン、マイクロエマルジョン、軟膏、ペースト、スティック、ケーキ、ペンシル、エアロゾルおよびエッセンスならびに他の局所塗布用化粧品賦形剤といった化粧料組成物を提供することができる。また、本発明の局所塗布用組成物は、リポソームおよび局所貼付用パッチ、テープおよびスプレーなどの送達システムに組み込むことができることも意図される。
また、当該組成物は、上述のようなイオンおよび/または非イオン脂質を含有する小胞を有する分散液の形態をとることができる。こうした組成物に好適な剤型は、当業界で使用されている従来の知見および技術に従って調合される。
本発明のさらなる実施形態において、局所塗布用の当該組成物は、肌、好ましくは顔、首、手、足または身体の他の領域のための保護ケア組成物の形態をとることができる。非限定例としては、昼用クリームまたはローション、夜用クリームまたはローション、日焼け止めクリーム、ローションまたはオイル、ボディーミルク、メークアップ製品(ファンデーション)、人工日焼け組成物、脱毛剤およびパッチが挙げられる。
下記の実施例は、本発明の特異的な側面を記述し、本発明を説明し、当業者に本方法を説明するものである。実施例は本発明を制限する意図はなく、実施例は本発明およびその種々の側面を理解し実践するのに有用な特異的な方法論を提供するにすぎない。
本発明の植物抽出物は、当業界で既知の水−有機溶媒抽出法を用いて天然の原料から抽出することができる。こうした抽出工程を下に記す。また別の実施形態において、植物抽出物は、例えばIndena S.p.A.(イタリア、ミラノ)から購入することができる。
下記は、本発明の局所塗布用組成物を調製するのに有用な天然植物抽出物の好適な調製方法である。
例えばHumulus scandens植物の大気に触れている部分(地面から上)など、全草またはその一部を、当業界で一般に知られているブタノール抽出法を用いて抽出することによって、抽出物を得た。つまり、Humulus scandensの全草またはその一部(最初に手で小片に砕いてから粉末にすることも可能)を水で抽出した。濃縮および濾過後、固形物を除去した。残留した濃縮物をさらに精製し、ブタノールおよびあらゆる不純物、例えば親油性不純物および残留農薬を除去した。全濃縮抽出物をその後、例えば凍結乾燥によって乾燥し、H.scandensの乾燥精製抽出物を得た。
C反応性タンパク質阻害物質とともに化粧ファンデーションを調合するのに通常使用される成分を包含するあらゆる組成物、同様の属性を有する天然植物抽出物またはその合成の等価物を使用することができる(表1などを参照)。
Figure 2010514774
生検アッセイ
健常被験者を対象とした、当該活性成分を含有する調合物を、半閉塞条件下で前腕に毎日塗布する3週間臨床試験を完了した。その後、穿刺生検を各部位で実施し、当該組織片をホルマリンで固定し、C反応性タンパク質(CRP)抗体(R&D Systems;ミネソタ州ミネアポリス)で免疫組織化学的に処理した。
健常被験者21例を対象に、8種類の活性成分について3週間、局所塗布薬も化粧品も塗布しておらず肌のダメージもない前腕部で試験を行った(5×24時間半閉塞条件下でパッチ貼付を3クール、すなわち5日/週を3週間)。肌への塗布量は2mg/cmとした。3週間の塗布臨床試験後、各部位から穿刺生検による2mmの組織片を採取し、各種の塗布結果を検討した。各被験者から追加的に、未塗布の部位および比較対照のため賦形剤を塗布した部位から1つずつ、計2つの生検組織片を採取した。
特にヒトの健常被験者は健康状態がよく、30〜65歳、妊娠しておらず、妊娠または授乳の予定もなく、皮膚疾患、糖尿病、腎疾患、心疾患または免疫学的疾患を来していなかった。被験者らの肌の光損傷程度は、肉眼で判断する限り軽度から中等度であった。副腎皮質ステロイド、Accutane(登録商標)、免疫抑制剤または経口避妊薬の全身投与を受けている被験者はいなかった。
炎症部位(針穿刺部位、組織学検査で明らかになった挫傷部位など)または検体辺縁部などの紛らわしい結果の出る可能性のある領域は避けた。また、賦形剤による影響は(成分よりもむしろ)肌への塗布のため成分を溶解するのに使用する溶媒に起因するあらゆる影響であるとして、賦形剤による影響を考慮に入れた。穿刺生検の各検体を4%パラホルムアルデヒドで固定した。当該検体をパラフィンに包埋し、薄切し(厚さ5μm)、脱水後に染色した。切片をC反応性タンパク質用試薬(R&D Systems;抗C反応性タンパク質ポリクローナル抗体)で染色した。
当該染色した検体の組織学的評価を、2名の熟練した専門家により、半盲検的に実施した。対照は同定を行ったが、異なる活性成分を含有する調合物は同定を行わなかった。染色した検体を、改善なし、軽度の改善または著明な改善の3種類に分類した。改善とは、抗体により明らかになった染色の量および程度の減少を指すものとした。
改善を示したパネリストの数を判定し、奏功率を引き出した。被験者21例中、52%がHumulus scandensにより改善を示した。内訳は著明な改善が4例、軽度の改善が6例、改善なしが9例、評価不能が2例であった。他の7つの被験成分は奏功しなかった。これらの数字ならびに専門家らにより観察された非定量的な反応の程度に基づき、Humulus scandensのみが被験者の大半に改善をもたらすものと判定された。
本明細書で言及したすべての特許、特許申請書、発表論文、要約、書籍、参照マニュアルおよび要約の内容は、その開示内容全体が参考として本明細書で援用され、本発明が関係する技術をより詳細に記述するものである。
上記は本発明を単に説明するものであることを理解する必要がある。本発明の趣旨から逸脱することなく、当業者は種々の代替および改変を行うことができる。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲に入るこうした代替、改変および変更形態のすべてを網羅することを意図する。

Claims (27)

  1. (a)化粧品学的、皮膚科学的、薬学的または生理学的に有効量の、C反応性タンパク質の発現、産生または分泌を抑制または減少するのに十分な活性成分を少なくとも1種類および(b)化粧品学的、皮膚科学的、薬学的または生理学的に許容される賦形剤を包含する組成物であって、前記組成物が生体表面の状態および/または審美的外観を改善する組成物。
  2. 前記活性成分が、H.scandens,H.japonicus,H.lupullus,H.yunnanensis、そのあらゆる組み合わせまたはその合成等価物に由来する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記活性成分が、肌の状態および/または審美的外観を改善するのに十分な量存在する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物が、肌の状態および/または審美的外観を改善するのに十分な期間肌に塗布される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、肌の状態および/または審美的外観を改善するのに十分な期間、少なくとも1日1回肌に塗布される、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記活性成分が、前記組成物の合計重量の約0.0001重量%〜約50重量%の量存在する、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記活性成分が、前記組成物の合計重量の約0.001重量%〜約20重量%の量存在する、請求項1に記載の組成物。
  8. 審美的外観の前記改善が、年齢、光線、ホルモンおよび/または化学線による老化の皮膚科学的徴候を抑えること、すじおよび/またはしわの外観を予防および/または抑えること、顔のすじおよびしわ、頬、額のしわ、両眼の間の垂直なしわ、眼の上および口の周りの水平なしわ、マリオネットラインおよび特に深いしわや大きなしわの目立ちやすさを抑えること、すじおよび/またはしわの外観および/または深さを予防する、抑えるおよび/または少なくすること、眼窩下および/または眼窩周囲のすじの外観を改善すること、カラスの足跡を抑えること、肌、特に老化した肌を若返らおよび/または活性化すること、肌の脆さを抑えること、グリコサミノグリカンおよび/またはコラーゲンの喪失を予防および/または回復すること、エストロゲンのバランスの崩れによる影響を改善すること、皮膚萎縮を予防すること、色素過剰を予防、抑制および/または治療すること、皮膚の変色を最低限に抑えること、肌の色調、輝き、透明感および/または張りを向上すること、肌のたるみを予防、抑制および/または改善すること、肌の硬さ、ふっくらさ、しなやかさおよび/または柔らかさを向上すること、プロコラーゲンおよび/またはコラーゲンの産生を向上すること、肌の質感の向上および/または再テクスチャ化の促進を行うこと、肌バリア修復および/または機能を改善すること、肌輪郭の外観を改善すること、肌のつやおよび/または明るさを回復すること、疲労および/またはストレスの皮膚科学的徴候を最低限に抑えること、環境ストレスに抵抗すること、老化および/または閉経により減少する肌の必須成分を補充すること、皮膚細胞間の情報交換を改善すること、細胞の増殖および/または分裂を増進させること、老化および/または閉経によって低下する肌の細胞代謝を増進させること、細胞老化を遅延させること、肌の保湿を改善すること、肌の厚みを増加させること、肌の弾性および/または弾力性を増加させること、落屑を促進させること、微小循環を改善すること、セルライトの形成を減少および/または予防すること、およびそのあらゆる組み合わせを包含する、請求項1に記載の組成物。
  9. (a)化粧品学的、皮膚科学的、薬学的または生理学的に有効量の、H.scandens、Humulus japonicus、Humulus lupulusおよびHumulus yunnanensis、そのあらゆる組み合わせに由来する植物抽出物またはその合成等価物および(b)化粧品学的、皮膚科学的、薬学的または生理学的に許容される賦形剤を包含する組成物であって、前記組成物が生体表面の状態および/または審美的外観を改善する組成物。
  10. 前記植物抽出物が、C反応性タンパク質の発現、産生または分泌を抑制または減少させる、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記植物抽出物が、肌の状態および/または審美的外観を改善するのに十分な量存在する、請求項9に記載の組成物。
  12. 前記組成物が、肌の状態および/または審美的外観を改善するのに十分な期間前記肌に塗布される、請求項9に記載の組成物。
  13. 前記組成物が、肌の審美的外観を改善するのに十分な期間、少なくとも1日1回肌に塗布される、請求項9に記載の組成物。
  14. 前記植物抽出物が、前記組成物の合計重量の約0.0001重量%〜約50重量%の量存在する、請求項9に記載の組成物。
  15. 前記植物抽出物が、前記組成物の合計重量の約0.001重量%〜約20重量%の量存在する、請求項9に記載の組成物。
  16. 審美的外観の前記改善が、年齢、光線、ホルモンおよび/または化学線による老化の皮膚科学的徴候を抑えること、すじおよび/またはしわの外観を予防および/または抑えること、顔のすじおよびしわ、頬、額のしわ、両眼の間の垂直なしわ、眼の上および口の周りの水平なしわ、マリオネットラインおよび特に深いしや大きなしわの目立ちやすさを抑えること、すじおよび/またはしわの外観および/または深さを予防する、抑える、および/または少なくすること、眼窩下および/または眼窩周囲のすじの外観を改善すること、カラスの足跡を抑えること、肌、特に老化した肌を若返らせるおよび/または活性化すること、肌の脆さを抑えること、グリコサミノグリカンおよび/またはコラーゲンの喪失を予防および/または回復すること、エストロゲンのバランスの崩れによる影響を改善すること、皮膚萎縮を予防すること、色素過剰を予防、抑制および/または治療すること、皮膚の変色を最低限に抑えること、肌の色調、輝き、透明感および/または張りを向上すること、肌のたるみを予防、抑制および/または改善すること、肌の硬さ、ふっくらさ、しなやかさおよび/または柔らかさを向上すること、プロコラーゲンおよび/またはコラーゲンの産生を向上すること、肌の質感の向上および/または再テクスチャ化の促進を行うこと、肌バリア修復および/または機能を改善すること、肌輪郭の外観を改善すること、肌のつやおよび/または明るさを回復すること、疲労および/またはストレスの皮膚科学的徴候を最低限に抑えること、環境ストレスに抵抗すること、老化および/または閉経により減少する肌の必須成分を補充すること、皮膚細胞間の情報交換を改善すること、細胞の増殖および/または分裂を増進させること、老化および/または閉経によって低下する肌の細胞代謝を増進させること、細胞老化を遅延させること、肌の保湿を改善すること、肌の厚みを増加させること、肌の弾性および/または弾力性を増加させること、落屑を促進させること、微小循環を改善すること、セルライトの形成を減少および/または予防すること、およびそのあらゆる組み合わせを包含する、請求項9に記載の組成物。
  17. 請求項1に記載の組成物を、肌の状態および/または審美的外観を改善するための有効量肌に局所塗布することを包含する、肌の前記状態および/または審美的外観を改善する方法。
  18. 前記活性成分がH.scandens,Humulus japonicus,Humulus lupulusおよびHumulus yunnanensis、そのあらゆる組み合わせまたはその合成等価物に由来する、請求項17に記載の方法。
  19. 前記組成物の前記塗布が、肌の審美的外観を改善するのに十分な期間行われる、請求項17に記載の方法。
  20. 前記組成物の前記塗布が、肌の審美的外観を改善するのに十分な期間少なくとも1日1回行われる、請求項17に記載の方法。
  21. 前記活性成分が、前記組成物の合計重量の約0.0001重量%〜約50重量%の量存在する、請求項17に記載の方法。
  22. 前記活性成分が、前記組成物の合計重量の約0.001重量%〜約20重量%の量存在する、請求項17に記載の方法。
  23. 審美的外観の前記改善が、年齢、光線、ホルモンおよび/または化学線による老化の皮膚科学的徴候を抑えること、すじおよび/またはしわの外観を予防および/または抑えること、顔のすじおよびしわ、頬、額のしわ、両眼の間の垂直なしわ、眼の上および口の周りの水平なしわ、マリオネットラインおよび特に深いしわや大きなしわの目立ちやすさを抑えること、すじおよび/またはしわの外観および/または深さを予防する、抑える、および/または少なくすること、眼窩下および/または眼窩周囲のすじの外観を改善すること、カラスの足跡を抑えること、肌、特に老化した肌を若返らせるおよび/または活性化すること、肌の脆さを抑えること、グリコサミノグリカンおよび/またはコラーゲンの喪失を予防および/または回復すること、エストロゲンのバランスの崩れによる影響を改善すること、皮膚萎縮を予防すること、色素過剰を予防、抑制および/または治療すること、皮膚の変色を最低限に抑えること、肌の色調、輝き、透明感および/または張りを向上すること、肌のたるみを予防、抑制および/または改善すること、肌の硬さ、ふっくらさ、しなやかさおよび/または柔らかさを向上すること、プロコラーゲンおよび/またはコラーゲンの産生を向上すること、肌の質感の向上および/または再テクスチャ化の促進を行うこと、肌バリア修復および/または機能を改善すること、肌輪郭の外観を改善すること、肌のつやおよび/または明るさを回復すること、疲労および/またはストレスの皮膚科学的徴候を最低限に抑えること、環境ストレスに抵抗すること、老化および/または閉経により減少する肌の必須成分を補充すること、皮膚細胞間の情報交換を改善すること、細胞の増殖および/または分裂を増進させること、老化および/または閉経によって低下する肌の細胞代謝を増進させること、細胞老化を遅延させること、肌の保湿を改善すること、肌の厚みを増加させること、肌の弾性および/または弾力性を増加させること、落屑を促進させること、微小循環を改善すること、セルライトの形成を減少および/または予防すること、およびそのあらゆる組み合わせを包含する、請求項17に記載の方法。
  24. a)前記皮膚サンプルをプローブと反応させ、b)前記プローブの存在を検出することを包含する、CRPが関連する炎症および肌の老化を検出する方法であって、前記プローブがC反応性タンパク質を検出し、前記プローブの検出がCRPが関連する炎症およびCRPが関連する老化肌の進行リスクを示す方法。
  25. a)皮膚サンプルを被験組成物で処理し、処理済み皮膚サンプルを作成し、b)前記処理済み皮膚サンプルをプローブと反応させ、c)対照皮膚サンプルをプローブと反応させ、d)プローブの存在について対照皮膚サンプルと処理済み皮膚サンプルを比較することを包含する皮膚サンプルを観察する方法であって、前記プローブの存在がC反応性タンパク質の存在を示し、それによって皮膚サンプルの前記処理を観察する方法。
  26. 前記プローブがCRPに特異的な核酸である、請求項25に記載の方法。
  27. 前記プローブがCRPに特異的なタンパク質である、請求項25に記載の方法。
JP2009544129A 2006-12-29 2007-10-10 肌の状態および外観を改善するための組成物およびその使用方法 Pending JP2010514774A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/647,648 US7642062B2 (en) 2006-12-29 2006-12-29 Compositions and methods of their use for improving the condition and appearance of skin
PCT/US2007/080940 WO2008082736A2 (en) 2006-12-29 2007-10-10 Compositions and methods of their use for improving the condition and appearance of skin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010514774A true JP2010514774A (ja) 2010-05-06

Family

ID=39584317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009544129A Pending JP2010514774A (ja) 2006-12-29 2007-10-10 肌の状態および外観を改善するための組成物およびその使用方法

Country Status (10)

Country Link
US (2) US7642062B2 (ja)
EP (1) EP2117505A2 (ja)
JP (1) JP2010514774A (ja)
CN (1) CN101573101A (ja)
AR (1) AR063862A1 (ja)
BR (1) BRPI0718885A2 (ja)
CA (1) CA2674226A1 (ja)
MX (1) MX2009005066A (ja)
TW (1) TW200826971A (ja)
WO (1) WO2008082736A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017178850A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社アイビー化粧品 皮膚外用剤

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8383865B2 (en) * 2007-04-17 2013-02-26 Codman & Shurtleff, Inc. Curcumin derivatives
ES2562205T3 (es) * 2007-04-17 2016-03-03 Codman & Shurtleff, Inc. Hibrídos de curcumina resveratrol
US7745670B2 (en) * 2008-06-27 2010-06-29 Codman & Shurtleff, Inc. Curcumin-Resveratrol hybrid molecule
US7985776B2 (en) 2008-06-27 2011-07-26 Codman & Shurtleff, Inc. Iontophoretic delivery of curcumin and curcumin analogs for the treatment of Alzheimer's Disease
US7723515B1 (en) 2009-01-26 2010-05-25 Codman & Shurtleff, Inc. Methylene blue—curcumin analog for the treatment of alzheimer's disease
US20100286585A1 (en) * 2009-01-26 2010-11-11 Codman & Shurtleff, Inc. Shunt Delivery of Curcumin
KR101223749B1 (ko) * 2009-11-20 2013-01-17 재단법인 제주테크노파크 율초 또는 붉가시나무 잎 추출물을 이용한 아토피 피부염 개선제 조성물
EP3272329B1 (en) * 2010-06-30 2020-09-16 Avon Products, Inc. Compositions and methods for stimulation magp-1 to improve the appearance of skin
US8658227B2 (en) * 2011-03-02 2014-02-25 Leslie Marie Radentz Botanical formulation derived from birch bark
KR101523812B1 (ko) * 2012-03-07 2015-05-28 손원록 율초 추출물을 유효성분으로 함유하는 대사성 질환 예방 및 치료용 조성물
KR102194073B1 (ko) * 2018-12-06 2020-12-22 농업회사법인제주생물자원(주) 하귤 오일을 포함하는 피부 노화 억제 및 피부 보습용 기능성 화장료 조성물
FR3097559B1 (fr) * 2019-06-24 2021-06-25 Oreal Méthode de diagnostic de dégradations esthétiques de la peau

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1036279A (ja) * 1996-07-18 1998-02-10 Ichimaru Pharcos Co Ltd 植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤
JPH1072336A (ja) * 1996-06-28 1998-03-17 Kao Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
JPH11246387A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Shiseido Co Ltd 抗老化剤
JPH11246336A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Ichimaru Pharcos Co Ltd 活性酸素消去剤及び美肌化粧料組成物
JP2000247830A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Nagase & Co Ltd エラスターゼ阻害剤
JP2001081008A (ja) * 1999-07-15 2001-03-27 Shiseido Co Ltd 肌あれ防止・改善用皮膚外用剤
JP2003176208A (ja) * 1996-06-28 2003-06-24 Kao Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
US20050031572A1 (en) * 2001-07-06 2005-02-10 Beiersdorf Ag Cosmetic or dermatological preparations including hops or hop-malt extracts and methods of using same for the prophylaxis and treatment of skin symptoms
JP2005517014A (ja) * 2002-02-07 2005-06-09 ガリレオ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド 細胞保護性ベンゾフラン誘導体
WO2006068777A2 (en) * 2004-12-22 2006-06-29 Avon Products, Inc. Use of natural plant extracts in cosmetics compositions
JP2006327966A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Pola Chem Ind Inc 皮膚外用剤とその適用
JP2006327967A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Pola Chem Ind Inc フラボノイドを含有する皮膚外用剤

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US596842A (en) * 1898-01-04 Waterproof material
US4379454A (en) 1981-02-17 1983-04-12 Alza Corporation Dosage for coadministering drug and percutaneous absorption enhancer
US4820724A (en) 1986-03-31 1989-04-11 University Of Southern California Dual phase solvent carrier system
US5223262A (en) 1989-02-23 1993-06-29 University Of Utah Transdermal delivery system utilizing one way membranes
US4956171A (en) 1989-07-21 1990-09-11 Paco Pharmaceutical Services, Inc. Transdermal drug delivery using a dual permeation enhancer and method of performing the same
US5580575A (en) 1989-12-22 1996-12-03 Imarx Pharmaceutical Corp. Therapeutic drug delivery systems
US5146846A (en) 1990-05-01 1992-09-15 F. H. Maloney Company Roller assembly for grain shellers
US5834513A (en) 1996-04-25 1998-11-10 Avon Products, Inc. Oxa diacids and related compounds for treating skin conditions
US5847003A (en) 1996-06-04 1998-12-08 Avon Products, Inc. Oxa acids and related compounds for treating skin conditions
KR100481107B1 (ko) * 1996-09-30 2005-05-16 가부시키가이샤 시세이도 산화규소분체및그제조방법,그를이용한화장료,미셀유지분체,향료유지분체
US6726933B2 (en) * 1996-09-30 2004-04-27 Shiseido Co., Ltd. Rod-shaped mesoporous powder, humectant adsorbing powder, and cosmetic preparation using the same
JP3436037B2 (ja) * 1997-01-10 2003-08-11 株式会社豊田中央研究所 バルク状シリカ多孔体の製造方法
US6096327A (en) 1998-11-05 2000-08-01 Protease Sciences Inc. Cosmetic compositions containing human type serine protease inhibitors for revitalizing the skin
US6056545A (en) * 1999-04-20 2000-05-02 Lemchen; Marc. S. Mesoporous metal for orthodontic appliances
US7736661B1 (en) 2000-03-07 2010-06-15 Avon Products, Inc Method of treating skin conditions
AU2001249098A1 (en) * 2000-03-10 2001-09-24 Lifespan Biosciences, Inc. Nucleic acid sequences associated with aging, particularly skin aging
JP2003536075A (ja) 2000-06-08 2003-12-02 ボード・オブ・リージェンツ,ザ・ユニヴァーシティ・オヴ・テキサス・システム C反応性タンパク質誘導性炎症のインヒビター
ITMI20020632A1 (it) 2002-03-27 2003-09-29 Indena Spa Processo per la preparazione di estratti di pomodoro ad elevato contenuto di licopene
US20040213996A1 (en) * 2002-04-30 2004-10-28 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Mesoporous inorganic materials having controlled-release on-off control function, production method thereof and method using same
US6902806B2 (en) * 2002-04-30 2005-06-07 National Institute Of Advanced Science And Technology Mesoporous silica having controlled-release on-off control function, production method thereof and method using same
ITMI20021692A1 (it) 2002-07-30 2002-10-29 Indena Spa Polisaccaride di echinacea angustifolia.
ITMI20021691A1 (it) 2002-07-30 2004-01-30 Indena Spa Estratti di echinacea angustifolia
ITMI20032286A1 (it) * 2003-11-24 2005-05-25 Indena Spa Composizioni per il trattamento di dermatiti atopiche di stati allergici cutanei e dell'acne
US7183057B2 (en) 2004-03-31 2007-02-27 Dermtech International Tape stripping methods for analysis of skin disease and pathological skin state
US20050260265A1 (en) * 2004-05-20 2005-11-24 Wyrsta Michael D Mesostructured silica/block copolymer monoliths as a controlled release device and methods of manufacture

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1072336A (ja) * 1996-06-28 1998-03-17 Kao Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
JP2003176208A (ja) * 1996-06-28 2003-06-24 Kao Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
JPH1036279A (ja) * 1996-07-18 1998-02-10 Ichimaru Pharcos Co Ltd 植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤
JPH11246336A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Ichimaru Pharcos Co Ltd 活性酸素消去剤及び美肌化粧料組成物
JPH11246387A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Shiseido Co Ltd 抗老化剤
JP2000247830A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Nagase & Co Ltd エラスターゼ阻害剤
JP2001081008A (ja) * 1999-07-15 2001-03-27 Shiseido Co Ltd 肌あれ防止・改善用皮膚外用剤
US20050031572A1 (en) * 2001-07-06 2005-02-10 Beiersdorf Ag Cosmetic or dermatological preparations including hops or hop-malt extracts and methods of using same for the prophylaxis and treatment of skin symptoms
JP2005517014A (ja) * 2002-02-07 2005-06-09 ガリレオ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド 細胞保護性ベンゾフラン誘導体
WO2006068777A2 (en) * 2004-12-22 2006-06-29 Avon Products, Inc. Use of natural plant extracts in cosmetics compositions
JP2006327966A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Pola Chem Ind Inc 皮膚外用剤とその適用
JP2006327967A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Pola Chem Ind Inc フラボノイドを含有する皮膚外用剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017178850A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社アイビー化粧品 皮膚外用剤

Also Published As

Publication number Publication date
TW200826971A (en) 2008-07-01
BRPI0718885A2 (pt) 2014-02-18
MX2009005066A (es) 2009-05-25
WO2008082736A2 (en) 2008-07-10
CA2674226A1 (en) 2008-07-10
US20080160109A1 (en) 2008-07-03
US20100062086A1 (en) 2010-03-11
AR063862A1 (es) 2009-02-25
CN101573101A (zh) 2009-11-04
US7642062B2 (en) 2010-01-05
EP2117505A2 (en) 2009-11-18
WO2008082736A3 (en) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10849840B2 (en) Compositions and methods for stimulation MAGP-1 to improve the appearance of skin
EP2689767B1 (en) Methods for improving the condition and appearance of skin
EP1827109B1 (en) Use of natural plant extracts in cosmetics compositions
JP2010514774A (ja) 肌の状態および外観を改善するための組成物およびその使用方法
TWI574702B (zh) 雅囊(tiliacora triandra)於化妝品之用途及其組合物
JP2010504299A (ja) マトリプターゼ発現を刺激する活性剤の化粧上での使用
US9084744B1 (en) Use of Tiliacora triandra in cosmetics and compositions thereof
EP2588062A1 (en) Use of tiliacora triandra in cosmetics and compositions thereof
US20060147407A1 (en) Use of plant extracts to prevent and/or reduce the signs of subjective discomfort and/or irritation in the topical application of cosmetic products

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101012

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130423

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130806