JP2010514487A - pHを含む流体特性を測定する方法及び装置 - Google Patents

pHを含む流体特性を測定する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

ヒトの胃腸管内で使用される流体センサが開示される。センサは、胃腸管のサンプル流体に浸漬可能な検知コイルと、検知コイルと電気的に通信し、電流パルスを検知コイルに印加する信号発生器と、検知コイルと電気的に通信し、電流パルスに対する電気応答を測定する信号受信器と、電気応答を受け取って、これに基づいて、例えばpH等の少なくとも1つの特性を表すデータを計算するデータプロセッサとを有する。流体センサは、また、検知コイルを較正する基準コイルを有することができる。検知コイル及び基準コイルは、嚥下可能な錠剤シェルに封入され得る。検知コイルは、また、離れた場所へ信号を送り且つ離れた場所から信号を受信するアンテナとして機能することができる。

Description

本開示は、誘導的に流体特性を測定すること、より具体的に、ヒトの胃腸管内のpHを測定する方法及び装置、又は他の流体システムに関する。
コイルは、例えば、図2に示されるように、容量性及び誘導性の構成要素を有する周波数依存のインピーダンスに基づいてモデル化され得る。コイル12のインダクタンスLは:

L=μμ(NA/l)

から計算され得る。ここで、μは自由空間の透磁率(4π×10−7ヘンリーパーメートル(H/m))であり、μはコア14の相対透磁率(無限)であり、Nはコイル12の巻数であり、Aは単位平方メートル(m)で表されるコイル12の断面積であり、Iは単位メートル(m)で表されるコイル12の長さである。注目すべきは、コイル12のインダクタンスLは、コア14の相対透磁率に比例する。
実際には、全てのコイルは、DC抵抗Rと、結合分布キャパシタンスCとを更に有する。電気部品のキャパシタンスCは、その物理的構造に依存し、概して、コイル12の隣接する巻きを分けるコイル12のコア14の誘電定数に比例する。コイル12の複素インピーダンスZLRCは周波数の関数であり、一次近似として:

1/ZLRC=1/(R+jωL)+jωC

によって与えられ得る。ここで、ω=2πfであり、fは、適用される信号の周波数である。
コイル12のインピーダンスは、或る周波数(共振周波数)で最大値に達することができる。かかるコイルが、周波数依存の誘電定数及び/又は透磁率を有するサンプル流体22に浸される場合に、複数の共振周波数が得られることがある。このような場合に、L及びCは、

1/ZLRC(ω)
=1/(R+jωμμ(ω)(NA/l))+jωεε(ω)G

によって与えられる、周波数の関数となる。ここで、εは自由空間の誘電率(8.845×10−12[F/m])であり、ε(ω)は、サンプル流体の周波数依存の相対透磁率(無限)であり、Gは、インダクタの等価キャパシタンスを表す、周波数依存の幾何学表現[m]であり、μ(ω)は、サンプル流体の周波数依存の相対透磁率(無限)である。
従って、コイルの周波数依存インピーダンスZLRC(ω)は、更に、サンプル流体中のイオンのタイプ及び濃度に依存する誘電定数及び透磁率の両方の周波数依存変動を示すことができる。
胃腸液は多数の物質を含む。これらの物質の濃度は、消化活動及び解剖学的部位の診断のための重要な生体インジケータである。かかる物質には、イオン濃度、酵素、ブドウ糖などが含まれる。化学的且つ生物学的なシステムでの測定の重要な量は、pHである。pHは、“水素指数(pondus hydrogenii)”の略語であり、水素イオン(H+)のごく小さい濃度を表すために、1909年にデンマーク人科学者のS.P.Lセーレンセンによって提案された。pHを計算する正確な式は:

pH=−log10aH

である。ここで、aHはH+の活量を表し、単位はない。pHを測定する1つの技術は、2つのガラス電極、すなわち、インジケータ電極及び基準電極を用いることである。典型的な最新のpHプローブでは、これらの電極は1つの本体にまとめられている。pH計測器は、最も良く、管内管として考えられる。内部管の内側には、基準プローブの陰極終端がある。陽極インジケータ電極は、内部管の外側周囲に巻かれ、内部管の内側にあった基準プローブと同じように終わる。内部管及び外部管は両方とも標準液を含むが、外部管のみが、塩橋として働く多孔プラグによりpHプラグの外側にある溶液と接触している。
組み立てられるように、装置は、本質的に、ガルバニックセルである。基準エンドは、本質的に、pH計測器の内部管であり、イオンを周囲環境に取られることはない。外部管は媒介物を有し、外部環境と溶け込むことを可能にされる。反応は、ガラスのイオンと溶液のH+との間の膨潤膜の両表面での交換、すなわち、両溶液でのH+の濃度によって制御されるイオン交換、によって引き起こされる。
診療の有意性に係る多数のパラメータの中で、胃腸(GI)管のpH値は、GI管内部で病気を診断し且つ/あるいは位置を突き止めるために使用されることから、重要である。ガラス電極に基づくpH検知技術の小型化努力は、或る程度の成功を収めている。今日まで、当該技術で知られる最小のpH検知装置はハイデルバーガーpHカプセルであり、これは7.1mm×15.4mmの寸法をとる。かかる装置は、生体でpH値を測定し、遠隔測定でデータを報告する。
注目すべき更なるpH検知技術は、イオン感応性電界効果トランジスタ(ISFET)に基づく。ISFETでは、H+感応性緩衝被覆がゲート電極に適用される。ドレイン−ソース電極間の電圧降下は、ゲートが触れさせられるH+濃度の関数となる。ISFETに基づくpHセンサは、(mm程度の)比較的小さい体積に組み込まれ得る。ISFETpHセンサは非常に小さく作られ得るが、その生体適合性は懸案事項を有している。
ガラスpHセンサ及びISFETに基づくpHセンサの両方に伴う問題は、メモリ効果の現象である。一過性の環境、すなわち、第1の場所から第2の場所(具体的に、流動流体が存在しない第2の場所)への運動において、先行技術のいずれか一方に基づくpHセンサは、依然として、第1の場所のpH値を読むことがある。いずれのpHセンサもイオン拡散に依存するので、それらは、トラップされたイオンが拡散する機会を有さない場合はメモリ効果を示す。結果として、ガラス電極pH計測器は、頻繁な“調整(conditioning)”を必要とする。
望まれるものは、電子錠剤又は他の同等のユニットの容積に収まることができ、生体適合性を有し、メモリ効果のないpHセンサである。
上記及び他の利点は、ここに記載される方法及び装置によって達成される。実際に、ここに開示される有利な設計及び有利な原理に基づいて、物質交換なしに流体の他の特性を検知することができるセンサも設計、構成及び実施され得る。
本開示は、ヒトの胃腸(GI)管又は他の流体システム、例えば、水道水システムの内部で流体特性、具体的にはpHを測定するシステム及び方法に関する。例示の実施形態で、pH検知方法は、イオン選択ポリマー被覆を有し、胃腸管(又は他の流体システム)の流体に浸漬可能である検知コイルを設ける段階と、前記検知コイルと通信し、該検知コイルに電流パルスを印加する信号発生器を設ける段階と、前記検知コイルと通信し、前記電流パルスに対する電気応答を測定する信号受信器を設ける段階と、前記電気応答を受け取って、該電気応答に基づいてサンプル流体のpHを表すデータを計算するデータプロセッサを設ける段階とを有する。注目すべきは、本開示の例示の実施形態に従うpHセンサ及び関連する検知コイルは、サンプル流体との物質交換を必要とせず、メモリ効果を示さない。
本開示の他の例示の実施形態で、開示されるpHセンサは、また、前記検知コイルを較正するために、前記検知コイルと共有される、背景となる電気的環境から信号を受信する空芯を有する基準コイルを有する。前記データプロセッサに記憶されている又はこれによってアクセス可能な反射率の所定値は、pH値を計算するよう、測定された反射率値と比較されてよい。ここに記載されるpH検知技術の好ましい解剖学的実施で、前記センサコイル及び前記基準コイルは、嚥下可能な錠剤シェルに封入されている。
他の実施形態で、pHセンサは、マイクロプロセッサ、送受信機、及びコイル形状のアンテナを備えた錠剤シェルを有してよい。前記コイル形状のアンテナは、pH検知コイル及び送受信機から遠くの場所へ信号を送信し且つ遠くの場所から送受信機への信号を受信する手段の両方として機能する。前記コイル形状のアンテナは、pH感応性ポリマーにより表面を覆われている。検知コイル、送受信機、及びマイクロプロセッサは、周波数応答分析器として共に機能する。
本開示の実施例に従う検知コイルを有する流体センサのブロック図である。 図1の検知コイルの電気的挙動をモデル化する回路図である。 本開示の他の実施例に従う検知コイル及び基準コイルを有するpHセンサのブロック図である。 本開示の第3の実施例に従って構成される、図3のpHセンサを組み込む電子錠剤の例の概略図である。 本発明に従うpH検知コイルの周波数応答を測定する試験設備のブロック図である。 コイルのコアが異なるpH値の水道水で満たされている場合について、本開示に従う例示の検知コイルからの信号反射の周波数に対する相対反射のプロットである。 100MHzから180MHzの周波数帯域における図6の拡大図である。 420MHzから520MHzの周波数帯域における図6の拡大図である。 コイルのコアが異なるpH値の塩水で満たされている場合について、本開示の例示の検知コイルからの信号反射に係る250MHzから300MHzの周波数範囲にわたる周波数に対する相対反射のプロットである。
開示されるpH検知技術の更なる特徴、機能及び利点は、以下の記載から、特に、かかる記載が添付の図面に関連して読まれる場合に、明らかである。
本開示のより完全な理解のために、添付の図面と関連して考えられる例示の実施形態に関する以下の詳細な記載を参照する。
図1を参照すると、本発明に従う、例となる流体センサ10のブロック図が表されている。流体センサ10は、空芯(コア)14を有する検知コイル12を有する。流体センサ10は、信号発生器16、信号受信器18及びデータプロセッサ20と通信する。媒介物の特性が測定されるべき場合に、空芯14はサンプル流体22により満たされている。検知コイル12のワイヤーは、検知コイル12がサンプル流体22に対して反応しないようにするため非導電物質により表面を覆われ、それによって、センサ応答の信頼性及び再現性は高まる。コイル12の被覆材は、望ましくは、しかし限定されることなく、サンプル流体22に存在しうる塩イオンの衝突に影響されない物質である。かかる被覆材は、例えば、ポリ(ビニルベンジル塩化物−co−2,4,5−トリクロロフェニル・アクリル酸塩)(“VBC−TCPA”)のようなイオン選択ポリマー、デュポン社から入手できるNAFIONペルフルオロスルホン/PTFEコポリマーのようなHイオン透過性ポリマーを有する。検知コイル12は、(図1に概略的に表されるように)円形である必要はなく、他の好ましい形状を取ることができる。更に、検知コイル12は、例えば、流体で満たされた管がコイルコアの内側に保持されている場合のように、コイル12のコア14がサンプル流体22により実質的に満たされている限りは、サンプル流体22に漬けられる必要はない。
動作において、信号発生器16は、或る帯域幅のACパルスを検知コイル12へ送信する。信号受信器18は、ACパルスに対する検知コイル12の応答を受け取って記録する。サンプル流体22で満たされたコア14を有する検知コイル12の印加されたAC信号に対する特徴的な応答は、サンプル流体22のpH値を導出するために使用される。コイル媒体組合せの応答は、データプロセッサ20によって分析される。信号発生器16、信号受信器18、及びデータプロセッサ20は、周波数応答分析器として機能することができる。望ましくは、周波数応答は、おおよそ433MHzを中心として350〜450MHzの範囲で測定される。検知コイル12の応答は、その構成及び構造に依存し、通常は変化しないので、その場合に、コイル12の特性依存の応答は、データ処理を簡単にするよう、データプロセッサ20に付随するメモリ(図示せず。)に記憶されてよい。測定の間、コイル12の測定された応答は、サンプル流体22の特性値を決定するよう、有利に、例えばルックアップテーブルの形で記憶されている特性依存の応答データと比較されてよい。上述されるように、コイルは、図2で概略的に表されるように、容量性及び誘導性の構成要素に基づいてモデル化され得る。
図3を参照すると、本開示の第2の実施例に従って検知コイル及び基準コイルを有するpHセンサの例のブロック図が表されている。図3に表されている要素は、図1の流体センサ10に関連して上述された要素に対応しており、100だけ大きくなった対応する参照番号によって識別されている。
図3の例示の実施形態で、pHセンサ110は、信号発生器116、信号受信器118及びデータプロセッサ120と通信する、空芯114を有する検知コイル112と、空芯126を有する基準コイル124とを有する。図3の実施例で、一対の同一コイル112及び124は、センサ110を構成するよう使用される。検知コイル112は、サンプル流体122を検知するために使用される。基準コイル124は、周囲の電磁干渉を取り除く基準として使用され、サンプル流体122には触れない。基準コイル124は、空気、液体、又は他の物質のいずれか1つから作られた固定コアを有する。
動作において、信号発生器116は、所定の帯域幅のACパルスを検知コイル112及び基準コイル124へ送信する。信号受信器118は、ACパルスに対する検知コイル112及び基準コイル124の両方の応答を受け取って記録する。基準コイル124の電気応答は、検知コイル112の背景となる電気環境を較正するためにデータプロセッサ120によって使用される。基準コイル124の電気応答は、検知コイル112の応答から周囲の電磁干渉を取り除くために使用される。検知コイル112の較正された応答は、介在するサンプル流体122のpH値を導出するようデータプロセッサ120によって分析される。
コイル112及び124の応答は、その較正及び構造に依存し、通常は変化しないので、その場合に、コイル112及び124のpH依存の応答は、データ処理を簡単にするよう、予めそれらをデータプロセッサ120に付随するメモリ(図示せず。)に記憶することによって特徴付けられ得る。pH測定の間、コイル112の測定された応答は、サンプル流体122のpH値を決定するよう、例えばルックアップテーブルの形で記憶されているpH依存の応答データと比較される。
図4を参照すると、本開示の第3の実施例に従って電気錠剤シェルに組み入れられている検知コイル212及び基準コイル224を有する更なるpHセンサ210の例のブロック図が表されている。図4に表されている要素は、図3のpHセンサに関連して上述された要素に対応しており、100だけ大きくなった対応する参照番号によって識別されている。別なふうに示されない限り、pHセンサ110及びpHセンサ210は両方とも、同じ構成及び動作を有する。錠剤シェル230は、長方形のくぼみ234を有する錠剤シェル本体232を有する。くぼみ234は、錠剤シェル本体232の一方の端部238で錠剤シェル232内に空洞236を形成するように、膜235によって片側を囲まれている。検知コイル212及び基準コイル224は、示されるように、電気錠剤シェル内に組み込まれており、検知コイル212は、そのコアとして空洞236を用い、基準コイル224は、如何なる液体にもさらされない錠剤シェル本体232内に収容される。膜235は半透性であるから、固体粒子は空洞236に入らないが、サンプル流体は空洞236に入ることができる。pHセンサ210に係る開示される実施例は、有利に、嚥下可能であるほど十分に小さく、それによって、患者のGI管に入ることができる。pHセンサ210の設計/動作に従ってGI環境への電極の露出はなく、それによって、如何なる生体適合性又は毒性の問題も排除される。また、内部に配置されるコイル212及び224への配線又はリード線による錠剤シェル230の物理的貫通もない。
本開示の更なる実施例で、錠剤シェル230に類似する錠剤シェルは、マイクロプロセッサ、送受信機、及びコイル形状のアンテナを備えられてよい。コイル形状のアンテナは、pH検知コイル及び送受信機から遠くの場所へ信号を送信し且つ遠くの場所から送受信機への信号を受信する手段の両方として機能する。本開示の例示の実施形態に従って、コイル形状のアンテナは、有利に、pH感応性ポリマー、例えば、図1、3及び4の実施例を参照して開示されるポリマーの1つ、により表面を覆われている。マイクロプロセッサは、送受信機及びアンテナ/コイルと共に、周波数応答分析器として機能する。
図5を参照すると、本開示に従ってpH検知コイルの周波数応答を測定する試験設備240の例が表されている。試験設備240は、試験下のサンプル流体246を含む丸いプラスチック製のキュベット244を囲む空芯を有する銅コイル242を有する。銅コイル242は、一般に、例えば30ゲージワイヤ等の適切なワイヤゲージから作られ、例えば30巻きといった所望のコイリングに従って、低い周波数で空芯により約0.01mHのインダクタンスを有するインダクタを形成する。例示の実施形態で、丸いプラスチック製のキュベット244は、約8mmの外径及び約6mmの内径を有する。信号発生器及び信号送受信機は、ヒューレットパッカード社によって製造されているモデルHP8753Cネットワーク試験器246を用いてシミュレートされる。銅コイル242は、BNCコネクタ248を介してネットワーク試験器246へ電気的に結合されている。データプロセッサは、データを表示するためのラブビュー(Labview)データ取得インターフェース250を装備されたパーソナルコンピュータ(PC)によってシミュレートされる。
様々な流体が、開示される試験設備を用いてサンプリングされてよい。例えば、試験は、幾つかのpH値を有するよう変性した水道水、幾つかのpH値を有するよう変性した塩水、疑似胃液(SGF)、及び疑似腸液(SIF)について実行されてきた。水道水のpHは、HCIと混合することによって7.3、6.1、5.1、4.1、3.2、2.1及び1.0の値に調整され、コーニングによって製造されたCHEKMITEpH−15ガラス電極pH計測器により較正された。塩水溶液は、7.0、5.1、4.0、3.1、2.0及び1.1のpHに調整された0.2%の塩を含有した。タンパク質を含まない疑似胃液(SGF)は、0.7%v/vHCI(pH1.1)に0.2%w/vNaClを有してRiccaChemicalPart#7108−32から得られた。疑似腸液(SIF)は、0.68%のリン酸2水素カリウムと混合されたRiccaChemicalPart#7109.75−16と、約7.4に設定された最終溶液のpHを有する水酸化ナトリウムとから得られたUSPXXIIであった。
図6乃至9は、上記の様々なサンプル流体のpH値を測定するために開示の試験設備を用いる試験データからの相対反射率対周波数のプロットを示す。図6は、様々なpH値の水道水溶液、pH1.1にあるSGF、並びにpH7.4及び4.9にあるSIFについての全体的な相対反射率対周波数を示す。図7は、100MHzから180MHzの周波数帯域における図6の拡大図である。図8は、420MHzから520MHzの周波数帯域における図6の拡大図である。図9は、様々なpH値の塩水溶液、pH1.1にあるSGF、及びpH7.4にあるSIFについて250MHzから300MHzの周波数範囲にわたって相対反射率対周波数を示す。
図9に反映されている結果では、塩水中のNa+イオンの存在はコイルの応答を変化させるが、1.1、2.0、3.1及び4.0〜7.0のpHの塩水は、依然として、開示される装置/方法を用いて互いに区別可能である。サンプル流体の導電率は、pHの減少に伴って増大する。また、図6乃至9のプロットからは、コイルの反射応答が、透磁率の変化よりむしろ、大いに誘電定数(又は誘電率)の変化に起因すると考えられる。
本開示の方法及び装置は、先行技術のpH検知デバイスに対して幾つかの利点を提供する。例えば、開示される方法及び装置は、極めて小さい形状因子で作られ得る高速な応答性pH検知メカニズムを提供する。実際には、開示されるpH検知デバイスの幾何学的な及び他の物理的特性は、ヒトが摂取するために構成されて、必要な大きさにされてよく、それによって、様々なGI管の場所にpH検知を提供する。本開示のpHセンサは、また、物質(イオン)交換がなく、概してメモリ効果がなく、費用効率のよい方法で製造及び利用をされ得る。
本開示の方法及び装置は、多数の用途の対象となる。開示されるpH検知の方法及び装置は、例えば、胃腸管の生体内pH値を測定する際に、既知の基本的な組成を有するサンプル流体のおおよそのpH値を決定する用途を見出しうる。更に、本発明は、パイプにおける流体のpH値又は住居における水道水のpH値をモニタするためのインラインpHセンサとして使用されてよい。また更に、本発明の方法及び装置は、ボトル詰めされた飲料又は他の生産物/システムのpH値をモニタするよう無線周波数識別装置(RFID)と一体化されてよい。
明らかなように、ここで開示される実施形態は単なる例示に過ぎず、当業者は、本発明の製品及び適用範囲を逸脱することなく、多数の変形及び改良を行うことができる。かかる変形及び改良は全て、本発明の適用範囲内に含まれるよう意図される。

Claims (23)

  1. 絶縁被覆を有し、サンプル流体に浸漬可能である検知コイル;
    前記検知コイルと通信し、該検知コイルへ電流パルスを印加する信号発生器;
    前記検知コイルと通信し、前記電流パルスに対する電気応答を測定する信号受信器;及び
    前記電気応答を受け取り、該電気応答に基づいて前記サンプル流体の少なくとも1つの特性を表すデータを計算するデータプロセッサ;
    を有する流体センサシステム。
  2. 前記検知コイルは、ヒトの胃腸管を通って移動することができる錠剤シェルに収まるような大きさ及び形状にされる、請求項1記載の流体センサシステム。
  3. 前記検知コイルをカプセル化する錠剤シェルを更に有する、請求項2記載の流体センサシステム。
  4. 前記絶縁被覆は、前記サンプル流体に存在する任意抽出のイオンの衝突に実質的に影響されないイオン選択ポリマー被覆である、請求項2記載の流体センサシステム。
  5. 前記イオン選択ポリマー被覆は、少なくとも部分的に、VBC−TCPAから作られる、請求項4記載の流体センサシステム。
  6. 前記イオン選択ポリマー被覆はHイオン透過性ポリマーである、請求項4記載の流体センサシステム。
  7. 前記イオン選択ポリマー被覆は、少なくとも部分的に、ペルフルオロスルホン/PTFEコポリマーから作られる、請求項4記載の流体センサシステム。
  8. 前記データプロセッサは更にマイクロプロセッサを有する、請求項1記載の流体センサシステム。
  9. 前記データプロセッサは、特性値を計算するよう、記憶されている反射率値を、測定された反射率値と比較する、請求項1記載の流体センサシステム。
  10. 前記検知コイルを較正するために、該検知コイルと共有される、背景となる電気的環境から信号を受信する空芯を有する基準コイルを更に有する、請求項1記載の流体センサシステム。
  11. 前記データプロセッサは更にマイクロプロセッサを有する、請求項10記載の流体センサシステム。
  12. 前記データプロセッサは、サンプル流体の特性値を計算するよう、記憶されている反射率値を、測定された反射率値と比較する、請求項11記載の流体センサシステム。
  13. 前記錠剤シェルは、前記サンプル流体が前記検知コイルと接触することを可能にし、更に、固体粒子が前記検知コイルと接触することを阻止する膜を更に有する、請求項3記載の流体センサシステム。
  14. 前記基準コイルは前記サンプル流体と接触していない、請求項10記載の流体センサシステム。
  15. 前記サンプル流体の前記少なくとも1つの特性はpHである、請求項1乃至14のうちいずれか一項記載の流体センサシステム。
  16. イオン選択ポリマー被覆を有し、サンプル流体に浸漬可能である検知コイル;
    前記検知コイルと電気的に通信する送受信機;及び
    前記送受信機と電気的に通信するマイクロプロセッサ;
    を有し、
    前記検知コイル、前記送受信機、及び前記マイクロプロセッサは、周波数応答分析器として共に機能する、pHセンサ。
  17. 基準コイルを更に有する請求項16記載のpHセンサ。
  18. 前記基準コイルは、前記検知コイルと共有される、背景となる電気的環境から信号を受信する空芯を有する、請求項17記載のpHセンサ。
  19. 前記基準コイルは、前記検知コイルを較正するよう機能する、請求項17記載のpHセンサ。
  20. イオン選択ポリマー被覆を有し、サンプル流体に浸漬可能であり、pH測定を離れた場所へ送信するアンテナとして機能する検知コイル;
    前記検知コイルと電気的に通信する送受信機;及び
    前記送受信機と電気的に通信するマイクロプロセッサ;
    を有し、
    前記検知コイル、前記送受信機、及び前記マイクロプロセッサは、周波数応答分析器として共に機能する、pHセンサ。
  21. イオン選択ポリマー被覆を有する検知コイルを有する電子錠剤によりpHを測定する方法であって:
    前記検知コイルをサンプル流体に浸す段階;
    電流パルスを前記検知コイルへ印加する段階;
    前記電流パルスに対する電気応答を測定する段階;及び
    前記電気応答に基づいて前記サンプル流体のpHを表すデータを計算する段階;
    を有する方法。
  22. 前記計算する段階は、pH値を計算するよう、記憶されている反射率値を、測定された反射率値と比較する段階を更に有する、請求項21記載の方法。
  23. 前記サンプル流体は、ヒトの胃腸管に関連する流体である、請求項21記載の方法。
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