JP2010514119A - リフォーカシング・ゲートを有するフラット・パネル・ディスプレイ用のカソード構造 - Google Patents

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Abstract

本発明は、三極管型のカソード構造に関するものであり、カソード構造は、基板(41)上に積層され、カソード電極(42)と電気絶縁層(44)とゲート電極(45)とを備え、電気絶縁層(44)とゲート電極(45)とは、放出開口部(46)を有し、放出開口部は、カソード電極(42)と電気的に接続されている電子放出素子(48)の少なくとも1つを露出させる。さらに、この構造は、ゲート電極によって引き出された電子を集束するように構成されたリフォーカシング電極を備える。リフォーカシング電極(50)は、電気絶縁層(44)の上に構成され、電気伝導ナノチューブ(58)を介してリフォーカシング電極にリフォーカシング電圧が印加できるように、電気接続手段と接続される。
本発明は、マトリックス・アドレス型のフィールド・エミッション素子にも関する。

Description

本発明は、カソード構造に関するものであり、詳細には、リフォーカシング・ゲート(refocusing gate)を備えるフラット・パネル・ディスプレイに関するものである。
フィールド・エミッション(field emission)によって励起(excite)される陰極線ルミネッセンス(cathode luminescence)を使ったディスプレイ・デバイスは、電子放出カソード(electron-emitting cathode)、又は、カソード構造と、発光層(luminescent layer)とに覆われ反対側に配置されたアノード(opposite-lying anode)と、を備える。アノードとカソードとは、真空にされた空間によって分離される。
カソードは、マイクロチップ・ソース(microtip source)、又は、低い閾値の電界放出層を有するソース、である。放出層は、カーボン・ナノチューブ層、もしくは、炭素ベースの構造であることができ、又は、他の材料や積層(AlN、BN)を含むことができる。
カソードの構造は、ダイオード型、又は、三極管(triode)型にすることができる。文献FR−A−2 593 953(対応米国特許N 4 857 161)は、フィールド・エミッションによって励起される陰極線ルミネッセンスを用いるディスプレイ・デバイスの製造プロセスを、開示する。このカソード構造は、三極管型である。電子放出材料(electron-emitting material) は、電子引き出しゲート(electron extracting gate)を支える絶縁層に形成された穴の底部の露出された伝導層の上に、堆積される。
文献FR−A−2 836 279(対応米国特許出願2004/0256969)は、エミッション・ディスプレイ(emission display)のための三極管型のカソード構造を開示する。このカソード構造は、基板の上に積層され、電子放出材料と電気的に接続されるカソードを形成する電極と、電気絶縁層と、ゲート電極と、を備える。ゲート電極に形成された開口部と、電気絶縁層に形成された開口部と、は、ゲート電極の開口部の中央部分にある電子放出材料を、露出する。これらの開口部は、スロット(slot)形状であり、スロットによって露出された電子放出材料は、スロットの長軸に沿って並ぶ素子を構成する。
電子放出材料は、例えば、カーボン・ナノチューブといった、ナノチューブで構成することができる。
図1は、文献FR−A−2 836 279によって開示されている、三極管型のカソード構造の断面を概略的に示すものである。この図では、1つの放出素子のみを示している。このカソード構造は、基板1の上に形成される。基板1の上に積層された構造は、抵抗層(resistive layer)3を支えるカソード2と、絶縁層4と、電子引き出しゲートを形成する金属層5と、を備える。スロット6は、抵抗層3を露出する。スロット6の中央部において、スロットの長軸に沿って、成長パッド(growth pad)7が、抵抗層3の上に、配置されている。この図においては、1つの成長パッドのみが示されている。この成長パッド7は、触媒に覆われた電気伝導材料である。この成長パッドは、例えば、カーボンのナノチューブといった、ナノチューブ8の成長を可能にする。典型的には、画像素子(picture element)、又は、ピクセル(pixel)は、スロットに平行に構成(arrange)された数10、又は、数100のパッドを備える。
十分な放出電流密度のために、ナノチューブは、電子引き出しゲートから電気的に絶縁されている必要があり、そのため、図1に示されるように、ゲートは、ナノチューブ・パッドに対して、途切れている(recessing)。
フィールド・エミッション・フラット・パネル・ディスプレイは、通常は、ライン(line)を構成するゲート・コンダクタと、通常は、カラム(column)を構成するカソード・コンダクタと、を備える。画像素子、又は、ピクセルは、ライン(ゲート・コンダクタ)とカラム(カソード・コンダクタ)との交叉するところに形成され、各ピクセルは、数10、又は、数100の電子放出素子(electron-emitting element)を備える。例えば、1つのピクセルは、図2の中のピクセルによって示されるようなラインの交叉によって、且つ、図3の中のピクセルによって示されるようなカラムの交叉によって、形成される。よりわかりやすくするために、ゲート・コンダクタ(ライン)とカソード・コンダクタ(カラム)とは、異なる図で表現されている。ゲート・コンダクタとカソード・コンダクタとは、重ねられ、スロット11(図2参照)とスロット21(図3参照)とが、図1のように一致することがわかる。図2と図3とを参照すると、これらのスロットは、ディスプレイのラインに沿って向いており、しかしながら、変形例として、文献FR−A−2 873 852の示唆に従って、カラムの方向に向かせることもできる。
図2を参照すると、ゲート・コンダクタ10のようなゲート(又は、ライン)コンダクタは、領域(zone)14によって規則的に接続された2つの平行なストリップ(strip)12と13とで構成され、各領域は、ピクセルを定める(define)。各領域14は、図1の中のスロット6に対応する所定の数のスロット11を備える。ゲート・コンダクタ10の内側において、2つの連続する領域14は、自由空間(free space)15によって分離される。2つの連続するゲート・コンダクタ10の間には、自由空間16がある。
図3を参照すると、カソード・コンダクタ20のようなカソード(又は、カラム)コンダクタは、領域24によって規則的に接続された2つの平行したストリップ22と23とで構成され、各領域は、ピクセルを定める。各領域24は、図1のスロット6に対応する所定の数のスロット21を備える。
ディスプレイ・パネルの電気的機能は、ライン(ゲート・コンダクタ)をタイム・シーケンシャル・スキャニング(time-sequential scanning)をすることによって、確保される。所定ライン(given line)にアドレスを割り当てる際には、30から100ボルトのオーダーのコントロール電圧は、このラインに印加され、他のラインは接地電位のままである。10ボルト程度の変調電圧は、カラム・コンダクタ(カソード)にさらに印加され、この電圧は、このラインに表示される映像データ(video data)を示すものである。1つのラインの各ピクセルの放出素子(emitting element)(例えば、カーボン・ナノチューブ)の電子放出(electronic emission)は、アドレスが割り当てられたラインと、対象となっているピクセルと関連するカラムと、の間のポテンシャルの違いによって制御される。
80から100ボルトオーダーの、このポテンシャルの違いは、ナノチューブの端に電界(electric field)を形成し、電子の放出を可能にする。放出された電子は、発光団(luminophores)で覆われたアノードへ向かって加速され、アノードは、高い電圧を与えられ、且つ、カソード構造から数ミリメートル離されて配置(locate)されている。このエネルギーをもった電子の衝突(impact)によって、発光団は、モノクロ、又は、カラーの表示(display)を構成する、赤、青、又は、緑の色の放射線(radiation)を放出する。
このタイプのFEDディスプレイの解像度(resolution)は、このアノード上に形成される光スポット(optical spot)のサイズによって決定される。基本的なディスプレイの構造で説明すると、このスポットのサイズは、アノード電圧と、カソード−アノードの距離と、カソードから出る電子ビームの初期運動エネルギー(initial kinetic energy)と初期反射角度(initial angle defection)と、で、決定される。これらのパラメータについて、異なる技術の折衷(different technology compromises)を考慮することによって、複雑な構造を製造するためのコストを除く、光解像度(optical resolution)を改善することは可能である。この点については、STD 05 Digest、1620頁から1623頁のE.J.CHIらの“CNT FEDs for Large Area and HDTV Applications”に記載されている。この文献に記載されたこの複合化は、放出電子のビームのためのリフォーカシング・ゲートを形成するために、カソード構造の上に第3の金属層を追加することで構成される。このリフォーカシング・ゲートは、引き出しゲートと比べて低いポテンシャルの極性を有し、それによって、放出素子(例えば、カーボン・ナノチューブ)によって電子が放出されるとすぐに、電子を再集束(refocus)する。図4は、この構造を示す。基板31の上に形成されたカソード構造を示す。基板31上に積層されたこの構造は、抵抗層33を支えるカソード・コンダクタ32と、第1の絶縁層34と、電子引き出しゲートを形成する金属層35と、第2の絶縁層39と、リフォーカシング・ゲートを形成する金属層30(第3の金属層)と、を備える。スロット36は、ナノチューブ38の成長を可能にする成長パッド37(1つのパッドが示されている)を支える抵抗層33を、露出する。
文献US 2006/001359は、三極管型のカソード構造を開示し、このカソード構造は、基板上に積層され、カソード電極と電気絶縁層とゲート電極とを備え、電気絶縁層とゲート電極とは、カソード電極に電気的に接続された電子放出素子の少なくとも1つを露出する放出開口部を有し、さらに、このカソード構造は、ゲート電極によって引き出された電子を再集束するように構成されたリフォーカシング電極を備える。このリフォーカシング電極は、電気絶縁層の上に構成され、且つ、リフォーカシング電圧(refocusing voltage)をリフォーカシング電極に印加できるように、電気接続手段(electric connection means)と接続される。リフォーカシング電極は、ゲート電極のポテンシャルと比べて低いポテンシャルの極性を持つことが必要であるため、リフォーカシング電極は、上部ゲート電極(upper gate metal)において極性を持ち、上部ゲート電極は、この面(level)にフォーカシング電極を形成するために、追加電極(additional electrode)を必要とする。
本発明の目的の1つは、従来技術における、第3の金属層を支える第2の絶縁層を必要とすることのない電子リフォーカシング・ゲートを有するフラット・パネル・ディスプレイ用のカソード構造を提案することである。
本発明は、マトリックス・アドレッシング(matrix addressing)を用いるフラット・パネル・ディスプレイのためのカソード構造に応用することができるという特有の利点を有する。それにもかかわらず、本発明は、より単純な構造に適用することも可能であり、例えば、カソード構造は、少なくとも1つの電子放出素子を有する。
従って、本発明の対象は、三極管型のカソード構造であって、基板の上に積層され、カソード電極と電気絶縁層とゲート電極とを備え、電気絶縁層とゲート電極とは、カソード電極と接続された少なくとも1つの電子放出素子を露出させる放出開口部を有し、このカソード構造は、ゲート電極によって引き出された電子を再集束するように構成されたリフォーカシング電極をさらに備え、リフォーカシング電極は、電気絶縁層の上に構成され、リフォーカシング電圧がリフォーカシング電極に印加されるようにすることができるように電気接続手段と接続されており、リフォーカシング電極は、カーボン・ナノチューブのような電気伝導ナノチューブを介して電気接続手段と接続されていることを特徴とするものである。
電気接続手段は、カソード電極を備える。
電子放出素子は、抵抗層を用いて、カソード電極と電気的に接続される。電気接続手段は、抵抗層の材料となる抵抗材料を備える。有利には、接続手段のナノチューブは、電気絶縁層の少なくとも1つの開口部に設けられる(house)。
電子放出素子は、ナノチューブによって構成される。好ましくは、電子放出素子のナノチューブは、カーボン・ナノチューブである。
1つの好ましい実施形態においては、電気絶縁層とゲート電極との中の放出開口部(emission openings)は、対応するゲート電極のスロット形状の開口部と対応する、少なくとも1つの電気絶縁層のスロット形状の開口部を備える。さらに、好ましくは、電気絶縁層のスロット形状の開口部と、対応するゲート電極のスロット形状の開口部と、は、スロットの方向に一列に並べられた電子放出素子の少なくとも1つの列を露出する。
さらに、本発明の対象は、マトリックス・アドレス・フィールド・エミッタ素子(matrix-addressed field emitter device)であって、フィールド・エミッタ素子は、先に説明した複数のカソード構造で構成され、ラインとカラムとを定めるようにマトリックス・アレイの形状に構成され、同じラインの複数のゲート電極は、ゲート・コンダクタとしてグループ化され、同じカラムの複数のカソード電極は、カソード・コンダクタとしてグループ化され、カソード・コンダクタとゲート・コンダクタとの交叉するところは、画像素子、又は、ピクセルを定める。
ゲート・コンダクタとリフォーカシング電極とは、ピクセルの内部で互いにかみ合う(intermesh)。それらは、互いにかみあうような、2つのくし形状を形成する。
有利には、ピクセル・リフォーカシング電極(pixel refocusing electrode)のパッドを構成するために、ゲート・コンダクタは、各ピクセルと、それに隣接する各ピクセルと、の間に、自由空間が存在することが可能である構造を有する。
他の好ましい実施形態によると、リフォーカシング電極の各領域は、少なくとも1つの開口部を有し、その開口部は、接続手段のナノチューブが設けられている(housing)電気絶縁層の開口部の少なくとも1つと接続され、且つ、接続手段のナノチューブが、リフォーカシング電極と電気的に接続することを確保することができるようにするものである。
1つの特定の実施形態によれば、リフォーカシング電極の各領域は、少なくとも1つの円形開口部を有し、その円形開口部は、接続手段のナノチューブが設けられている電気絶縁層の円形開口部の少なくとも1つと接続する。これらの開口部は、開口部の空間全体を占める複数の電気伝導ナノチューブを露出する。
従来技術による三極管型のカソード構造の断面図を示す。 従来技術のよるフラット・パネル・ディスプレイの1つのピクセルを限定するゲート・コンダクタを示す。 従来技術のよるフラット・パネル・ディスプレイの1つのピクセルを限定するカラム・コンダクタを示す。 従来技術によるリフォーカシング・ゲートを有する、三極管型のカソード構造の断面図を示す。 本発明によるリフォーカシング・ゲートを有する、三極管型のカソード構造の断面図を示す。 本発明によるフィールド・エミッタ素子の上面の一部を示す。 本発明による他のフィールド・エミッタ素子の上面の一部を示す。 他の実施例の拡大図を示す。 本発明によるカソード構造の第1の製造方法を示す。 本発明によるカソード構造の第2の製造方法を示す。 本発明によるカソード構造の第3の製造方法を示す。
下記の説明を読むことによって、本発明はより理解され、且つ、他の利点及び特徴が、明らかにされる。下記の説明は、例示であって、本発明を限定するものではない。
図5は、本発明によるリフォーカシング電極を有する三極管型のカソード構造の断面図である。基板41上に形成されたカソード構造が示されている。基板41上に積層されたこの構造は、抵抗層43を支えるカソード・コンダクタ42と、単一の絶縁層44と、電子引き出しゲートを形成する金属層45と、を備える。スロット46は、ナノチューブ48の成長を可能にする成長パッド47を支える抵抗層43を、露出する。成長パッド47は、スロット46の中央にあり、成長パッドと、引き出しゲートを支える絶縁層の端と、の間には、所定の距離がある。このようにすることで、ナノチューブ48と引き出しゲート45とが電気的に導通することを避けることができる。図5は、絶縁層44の部分の上における、他の金属層の存在を示すものであり、金属層50は、有利には、リフォーカシング・ゲートを形成し、そのリフォーカシング・ゲートは、引き出しゲートを形成する金属層45と同じ金属面(metal level)を有するように、形成される。リフォーカシング・ゲート50と抵抗層43との間の電気的接続は、絶縁層44に形成された開口部56の底部に形成された成長パッドの存在と、成長パッド57とリフォーカシング・ゲート50との間を電気的に導通させる、有利にはカーボン・ナノチューブである電気的伝導ナノチューブ58と、によって、確保される。ナノチューブ58とリフォーカシング・ゲート50との間を電気的に導通させるように、成長パッド57は、有利には、開口部56の底部全体に形成されることとなる。
図5に示されているカソード構造は、部分図である。効率のために、リフォーカシング・ゲート(又は、セルフ・フォーカシング・ゲート:self-focusing gate)は、アプリケーションに応じて、1つの電子放出素子、又は、電子放出素子のグループを、取り囲む必要があり、例えば、電子放出素子の各グループは、フラット・パネル・ディスプレイのピクセルを構成する。従って、既に示した図2を考慮した場合、示されているピクセルと取り囲まれるピクセルとのために、ゲート・コンダクタを支える絶縁層の上に、自由空間15と16とが存在することが明らかである。これらの自由空間は、本発明のリフォーカシング・ゲートを受けとめることができる。これらの自由空間においては、スロットによって提供されるリフォーカシング・ゲート・パッド(refocusing gate pad)を、定めることは可能であり、例えば、カーボン・ナノチューブの成長パッドを堆積することによって行う。これらのリフォーカシング・ゲート・パッドは、事実上、図2と図3とに示されるスロットによって決められた電子放出領域と同じ形状となる。
図6は、マトリックス・アドレス・フラット・パネル・ディスプレイを形成することとなるフィールド・エミッタ素子の上面の部分を示す。この図は、図2のゲート・コンダクタと同様のゲート・コンダクタ10を示し、ゲート・コンダクタ10は、絶縁層63によって支えられ、ゲート・コンダクタ10のスロット11は、このスロットの方向に並んだ電子放出素子68を、露出させる。図6におけるスロット11は、ディスプレイ・ラインの方向に向いているが、しかし、変形例として、パネル・ディスプレイのカラムの方向に向かせることも可能である。自由空間15と16とは、ピクセル14を取り囲む4つのパッドを形成する。これらのパッドの各々は、このピクセルのためのリフォーカシング電極の一部分を備える。これらの部分の各々は、隣り合うピクセルのリフォーカシング電極の一部分でもある。従って、図6に示されているように、4つの部分71、72、73、74は、スロットによって提供され、このスロットの主軸は、この実施例においては、ゲート・コンダクタ10に形成されたスロット75の軸と同じ方向に配置されている。他の形状としては、部分71、72、73、74が、ナノチューブとリフォーカシング・ゲートとの間の電気的導通が最大にすることが明らかに予想されるものであり、例えば、1つの成長パッドに対して1つ開口部があるという比率をもつ、小さな円形開口部とする。スロット75は、カーボン・ナノチューブで構成された電子放出素子を露出させ、カーボン・ナノチューブは、リフォーカシング電極のパッドとカソード・コンダクタとを、抵抗層を介して、又は、抵抗層を介さずに、電気的に接続し、それは、抵抗層が、事前にエッチングされたものか否かに依存する。従って、このリフォーカシング・ゲートには、カソードのポテンシャルが与えられて、リフォーカシング・ゲートは、放出領域の中央部にある電子ビームを再集束するような、望ましい効果を生むこととなる。従って、新しい金属面を追加することなしに、さらに、このリフォーカシング・ゲートに極性を持たせるための下側のカソード金属(lower cathode metal)に新しいコンタクトを追加することなしに、これらのゲート・パッドは、“自己集束(self-refocusing)”することとなる。しかしながら、このオプションは、下側のカソード金属にも可能である。この下側のカソード金属においては、カソード・コンダクタの列の第1のサブ・アセンブリ(sub-assembly)は、図3のように、定められ、カラム・コンダクタの列の第2のサブ・アセンブリは、第1のサブ・アセンブリと電気的に絶縁されている。第1のサブ・アセンブリと平行であるコンダクタの列の第2のサブ・アセンブリは、リフォーカシング・ゲートの出力コンタクトと同じ極性を持ち、電気的に導通する全てのカラムを、備えることとなる。デザインを除く、この多少複雑な構造の利点は、新しいコンタクトにポテンシャルをかけることによって、集束(focusing)効果の制御が可能であることであり、このポテンシャルは、映像となるカソード・カラムのポテンシャルと異なるものである。この場合、抵抗バラスト層(resistive ballast layer)をエッチングすることが好ましく、それによって、ビデオ・カラム・コンダクタと、リフォーカシング・ポテンシャル(refocusing potential)を制御するコンダクタと、のポテンシャルの違いによって引き起こされる、この層の消耗(consumption)を避けることができる。
リフォーカシング・ゲートがカソードと接続されている場合には、リフォーカシング・ゲートにおける抵抗バラスト層を、局所的にエッチングすることができ、これによって、カソード金属の上に電気的に導通する経路を形成する。この場合、リフォーカシング・ゲートの接続ナノチューブの成長パッドは、カソードの上に直接堆積され、ナノチューブは、リフォーカシング・ゲートとカソードとを直接内部で接続する。
これらのセルフ・リフォーカシング・ゲート領域は、ピクセル自体に挿入することができ、これによって、これらのセルフ・リフォーカシング・ゲート領域と電子放出パッドとを近接させる。この幾何学的な接近は、フォーカス領域を補強することとなり、これによって、効果を改善することができる。図7と図8とで与えられている例のようなデザインは、放出パッドの密度と、ピクセルによって与えられる電流と、を損失させる。図7は、ピクセルの面における引き出しゲート80の上面図であり、引き出しゲート80は、電子リフォーカシング電極90のフィンガーのシリーズ91と互いにかみ合うような、フィンガー81のシリーズを有する。明確にするために、ナノチューブを配置するためのゲートに形成された開口部は、示されていない。それにもかかわらず、引き出しゲート80の各フィンガー81は、その中央部において、1つ、又は、それ以上の開口部を有する(有利には、スロット形状であって、且つ、フィンガーの長さよりも伸びる)。同じように、リフォーカシング電極90の各フィンガー91は、1つ、又は、1つ以上の、有利には、円形の、開口部を備える。示されている例においては、集束度は、垂直軸Yに沿って高められており、垂直軸Yは、引き出し、且つ、集束する“フィンガー”のXに沿って、かみ合うものである。色彩が混在することを避けるために、X軸に沿って集束度をさらに高めることは有利であり、従って、Yに沿って“フィンガー”がかみ合うように設けられる。
両方向に再集束(refocus)する必要がある場合には、2つのゲートは、XとYとに沿ってかみ合わされることができ、各ゲート“フィンガー”は、図8に示されるように設計される。引き出しゲートのフィンガー81は、開口部82を有し、この開口部82を、開口部82の中央部に配置された電子放出素子によって放出された電子が通過する。符号92は、開口部を示し、この開口部は、電気接続手段(例えば、カーボン・ナノチューブ)を備え、この電気接続手段は、リフォーカシング電極を確実に導通させ、且つ、導通を最大のものとするために開口部全体を占める。放出パッドの密度と、各ピクセルの放出電流と、損失のために、事前に、集束度は高められる。X軸、又は、Y軸に沿った集束効果を最大にするためには、各放出パッドは、セルフ・フォーカス・パッドによって可能な限り囲まれる必要がある。2つのゲートが同じ金属面に配置されるため、リフォーカシング・ゲートによって、引き出しゲートを完全に取り囲むことは不可能である。従って、例えば、下記の拡大図中のY軸に沿った正方向といった、集束が良好ではない方向に、常に保たれることとなる。設計は、同じ1つのピクセルの異なるフィンガー、若しくは、同じディスプレイ・パネルの異なるピクセル、に対して、4つの方向の効果が平均化されるように、この方向が異なるような構成にすることができる。
図9Aから図9Gは,本発明によるカソード構造の第1の製造方法を示す。簡単にするために、1つのエミッタしか示していない。
図9Aは、例えばガラスである基板101を示し、カソード・コンダクタ102を形成するために、その上に、金属層は堆積され、且つ、エッチングされる。この金属層は、モリブデン、又は、タングステン−チタン合金であることができ、一般的には、0.1から数μmの厚さを有することが可能である。バラスト(ballast)層と呼ばれる、抵抗層103は、例えば、0.5μmから2μmの間の厚さを有するアモルファス・シリコンの層を堆積させたものである。抵抗層の上に、絶縁層104は堆積され、例えば、厚さが1から3μmのシリカ(silica)層である。絶縁層の上に、コンダクタ層105は堆積され、例えば、0.1から数μmの厚さである、モリブデン、銅の層である。変形例としては、リフォーカシング・ゲートを接続するための、ナノチューブの成長領域に局在する抵抗層103をエッチングすることが可能である。
引き出しゲート・コンダクタ105´とリフォーカシング電極105´´とを定めるように、コンダクタ層105は、エッチングされる(図9B参照)。
樹脂層106は、これまでに得られた積層(stack)に堆積される(図9C参照)。開口部107は、樹脂膜106に形成され、リフォーカシング電極となる成長パッドの大きさと同じであり、且つ、リフォーカシング電極105´´を露出するまで、形成される。成長パッドが、円形の場合には、成長パッドの直径は、数μmであり、成長パッドが、長方形、正方形の場合には、成長パッドの一辺は、数μmである。
開口部107のエッチングは、開口部が、リフォーカシング電極105´´と絶縁層104と貫き、抵抗層103に達するまで、続けられる。そのために、ドライ・リアクティブ・エッチング(dry reactive etching)が用いられる(図9D参照)。抵抗層103の上の開口部107の底部に、触媒層108は、厚さ1nmから20nmとして堆積される(成長パッド)。触媒は、鉄、ニッケル、又は、鉄/シリコン/パラジウム/ニッケル合金とすることができる。50nmの厚さのTiN、TaN、Al、又は、Tiの金属のサブ層(metal sub-layer)は、触媒の下部に提供される。
樹脂層106が除去され、新しい樹脂層109が堆積されて(図9E参照)、電子放出素子が配置されることとなる開口部110を、引き出しゲート・コンダクタ105´を露出するまで、エッチングすることを可能にする。開口部110の大きさは、数μmである。樹脂層109は、成長パッド108を保護する。
ウエット・リアクティブ・エッチング(wet reactive etching)を使用して、引き出しゲート・コンダクタ105´と絶縁層とはエッチングされ、開口部110と比べてへこんだ凹部になるようにする。次いで、成長パッド108と同じように、触媒、又は、成長パッド111は、堆積される(図9F参照)。
樹脂層109は除去され、550℃、1分間の条件の、数10mbarの圧力のアセチレンを用いたCVDプロセスによって、カーボン・ナノチューブの成長が行われる。図9Gは、引き出しゲート・コンダクタ105´に達することのないナノチューブ112と、リフォーカシング電極105´´と電気的に接続するナノチューブ113と、を示す。
図10Aから図10Gは、本発明によるカソード構造の第2の製造方法を示す。簡単にするために、1つの放出エミッタしか示していない。この第2の方法は、引き出しゲートが、保護抵抗層(protective resistive layer)に覆われている場合に適用するものである。
図10Aは、例えばガラスである基板201を示し、カソード・コンダクタ202を形成するために、その上に、金属層は堆積され、且つ、エッチングされる。この金属層は、モリブデン、又は、タングステン−チタン合金であることができ、0.1から数μmの厚さを有することができる。バラスト層と呼ばれる、抵抗層203は、例えば、0.5μmから2μmの間の厚さを有するアモルファス・シリコンの層を堆積させたものである。抵抗層の上に、絶縁層204は堆積され、例えば、1から3μmの厚さのシリカ(silica)層である。絶縁層の上に、コンダクタ層205は堆積され、例えば、0.1から数μmの厚さである、モリブデン、銅の層である。
引き出しゲート・コンダクタ205´とリフォーカシング電極205´´とを定めるため、コンダクタ層205はエッチングされる(図10B参照)。引き出しゲート・コンダクタ205´とリフォーカス電極205´´とにおいて開口部203と217とが得られるように、エッチングは行われる。
保護抵抗層220は、先に得られた構造の上に堆積される(図10C参照)。この抵抗層220は、高い抵抗率を有するアモルファス・シリコンの層、又は、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)と呼ばれるアモルファス・カーボン層である。抵抗層220がアモルファス・シリコン層である場合には、抵抗層の抵抗率は、バラスト層203の抵抗率の少なくとも10倍以上であり、さらに、抵抗層の厚さが、数100nmであれば、その抵抗率は、バラスト層の抵抗率の100倍のものとなる。
次に、樹脂層206は、これまでに得られた構造の上に堆積され、マスクを用いて、成長パッド・パターンは露光される(図10D参照)。開口部のサイズが、数μm×数μmである開口部が、樹脂層206中に得られる。開口部210は、引き出しゲート・コンダクタ205´の開口部203の中心に置かれ、開口部207は、リフォーカシング電極の開口部217の中心に置かれる。開口部210と207とは、それぞれ、放出領域、及び、フォーカス領域(focusing zone)において、異なるサイズを有する。
ドライ・リアクティブ・エッチングを用いて、開口部207と210との底部にあるバラスト層203を露出するように、抵抗層220と絶縁層204とは、エッチングされる(図10E参照)。必要に応じて、選択的エッチングを用いて、樹脂206と比べて、絶縁層204と抵抗層220とをくぼませるようにする。リフォーカシング電極205´´の金属層は、凹形状とするようにエッチングされるこことはなく、このリフォーカシング電極の“突出部(overhang)”の上に、ナノチューブの電気的導通経路を形成することとなる。
次に、バラスト層203の上の開口部207と210との底部において、触媒層(成長パッド)は堆積される。開口部207には層208を、開口部210には層211を、形成する。触媒は、第1の製造方法で用いられたものと同じものにすることができる(図10F参照)。
樹脂層206は除去され、550℃、1分間、数10mbarの圧力の条件で、アセチレンを用いたCVDプロセスによって、カーボン・ナノチューブの成長は行われる。図10Gは、保護抵抗層220によって、引き出しゲート・コンダクタ205´と電気的に導通することがないナノチューブ212を示す。この図は、リフォーカシング電極205´´と電気的に接続されるナノチューブ213も示す。
図11Aから11Hとは、本発明によるカソード構造の第3の製造方法を示す。簡単にするために、1つの放出エミッタしか示していない。この第3の方法は、第2の製造方法の変形例であり、放出素子と、バラスト層とリフォーカシング電極とを接続する電気接続手段と、の間の絶縁層のオーバーエッチングを制御することを必要としない製造方法である。
図11Aは、基板301を示し、カソード・コンダクタ302を形成するために、基板の上に、金属層は堆積され、エッチングされる。次いで、抵抗層303(バラスト層)は堆積され、順次、絶縁層304と、最後に、伝導層305と、は堆積される。これらの様々な要素は、第2の製造方法のものと同じものである。
引き出しゲート・コンダクタ305´とリフォーカシング電極305´´とを定めるように、伝導層305は、エッチングされる(図11B参照)。リフォーカシング電極305´´を除く引き出しゲート・コンダクタ305´の中に、開口部330が得られるように、エッチングは行われる。
次いで、保護抵抗層320は、これまでに得られた構造の上に、堆積される(図11C参照)。この抵抗層は、第2の製造方法での保護抵抗層と同じタイプのものとすることができる。
次いで、樹脂層306は、これまでに得られた構造の上に、堆積され、放出成長パッドと電気接続手段との形成予定領域を覆うマスクを用いて、成長パッド・パターンの露光は、行われる。開口部のサイズが、数μm×数μmである開口部が、樹脂層306中に得られる。開口部310は、引き出しゲート・コンダクタ305´の開口部303の中心に置かれ、開口部307は、リフォーカシング電極305´´の上に配置される(図11D参照)。後に成長パッドとなる、開口部310と307とは、それぞれ、放出領域、及び、フォーカス領域において、異なるサイズを有する。
ドライ・リアクティブ・エッチングを用いて、抵抗層320は、次いで、エッチングされる。エッチングは、開口部310から、絶縁層304を貫いて、抵抗層303が露出するまで、続けられる。絶縁層304のウエット・エッチングを用いて、樹脂層306と比べて絶縁層304をくぼませるようにする。リフォーカシング電極305´´は、開口部307のエッチングをストップさせる層として、用いられる(図11E参照)。
次に、ドライ・リアクティブ・エッチングを用いて、開口部307を延長し、バラスト層303が露出するまで、リフォーカシング電極305´´と絶縁層304とはエッチングされる(図11F参照)。
バラスト層303上の開口部307と310との底部に、触媒層(成長パッド)は堆積される。開口部307には層308を、開口部310には層311を、形成する。触媒は、第1と第2との製造方法と同じものを用いることができる(図11G参照)。樹脂層306は除去され、先に説明した方法を適用し、CVDプロセスによって、カーボン・ナノチューブの成長は行われる。図11Hは、保護抵抗層320によって、引き出しゲート・コンダクタ305´と電気的に導通することがないナノチューブ312を示す。この図は、リフォーカシング電極305´´と電気的に接続されるナノチューブ313も示す。

Claims (18)

  1. 三極管型のカソード構造であって、前記カソード構造は、基板(41)の上に積層されており、カソード電極(42)と、電気絶縁層(44)と、ゲート電極(45)と、を備え、前記電気絶縁層(44)と前記ゲート電極(45)とは、放出開口部(46)を有し、前記放出開口部(46)は、少なくとも1つの電子放出素子(48)を露出させ、前記電子放出素子(48)は、前記カソード電極(42)と電気的に接続されており、前記カソード構造は、前記ゲート電極(45)によって引き出された電子を集束させるように構成されたリフォーカシング電極をさらに備え、前記リフォーカシング電極(50)は、前記電気絶縁層(44)の上に構成され、且つ、リフォーカシング電圧が前記リフォーカシング電極に印加できるように電気接続手段と接続され、前記リフォーカシング電極は、電気伝導ナノチューブ(58)を介して電気接続手段と接続されることを特徴とする、カソード構造。
  2. 前記電気接続手段は、前記カソード電極(42)を備えることを特徴とする請求項1に記載のカソード構造。
  3. 前記電子放出素子(48)は、抵抗層(43)によって前記カソード電極(42)と電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載のカソード構造。
  4. 前記電気接続手段は、抵抗材料を備えることを特徴とする請求項1に記載のカソード構造。
  5. 前記抵抗材料は、前記抵抗層(43)の材料であることを特徴とする請求項3又は4に記載のカソード構造。
  6. 前記接続手段の前記ナノチューブ(58)は、前記電気絶縁層(44)の開口部(56)の少なくとも1つに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカソード構造。
  7. 前記ナノチューブ(58)は、カーボン・ナノチューブであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカソード構造。
  8. 前記電子放出素子は、ナノチューブ(48)で構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカソード構造。
  9. 前記電子放出素子の前記ナノチューブ(48)は、カーボン・ナノチューブであることを特徴とする請求項8に記載のカソード構造。
  10. 前記電気絶縁層と前記ゲート電極との前記放出開口部は、前記電気絶縁層中のスロット形状の開口部を少なくとも1つは備え、前記開口部は、前記ゲート電極中のスロット形状の整合開口部と結合することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のカソード構造。
  11. 前記電気絶縁層中の前記スロット形状の開口部と、前記ゲート電極中の前記スロット形状の整合開口部とは、前記スロットの方向に並べられた電子放出素子の列を少なくとも1つを露出することを特徴とする請求項10に記載のカソード構造。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載された複数のカソード構造から構成されているマトリックス・アドレス・フィールド・エミッション素子であって、前記フィールド・エミッション素子は、ラインとカラムとを定めるようにマトリックス・アレイ状に構成され、同じ1つのラインの前記ゲート電極は集まってゲート・コンダクタ(10)となり、同じ1つのカラムの前記カソード電極は集まってカソード・コンダクタ(20)となり、カソード・コンダクタ(20)とゲート・コンダクタ(10)とが交叉するところは、画像素子、又は、ピクセル(14)を定めることを特徴とする、マトリックス・アドレス・フィールド・エミッション素子。
  13. 前記ゲート・コンダクタと前記リフォーカシング電極とは、ピクセル内部で互いにかみあうことを特徴とする請求項12に記載の素子。
  14. 前記ゲート・コンダクタと前記リフォーカシング電極とは、互いにかみ合うようなくし形状を形成することを特徴とする請求項13に記載の素子。
  15. 前記ゲート・コンダクタは、各ピクセル(14)とそれに隣接する各ピクセルとの間に、自由空間(15、16)が存在することができる構造を有し、前記ピクセル・リフォーカシング電極の領域(71、72、73、74)を形成することができることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
  16. デバイスが請求項6に記載の複数のカソード構造で構成されている場合における請求項15に記載のデバイスであって、前記リフォーカシング電極の各領域(71、72、73、74)は、少なくとも1つの開口部を有し、前記開口部は、前記電気絶縁層中の開口部の少なくとも1つと、接続しており、前記電気絶縁層中の開口部は、接続手段の前記ナノチューブが設けられ、且つ、前記接続手段の前記ナノチューブが前記リフォーカシング電極と電気的に接続されていることを確保することができる、ことを特徴とするデバイス。
  17. 前記リフォーカシング電極の各領域(71、72、73、74)は、少なくとも円形開口部(75)を有し、前記円形開口部は、前記接続手段の前記ナノチューブが設けられている前記電気絶縁層の円形開口部の少なくとも1つと接続することを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
  18. 前記リフォーカシング電極の少なくとも1つの領域(71、72、73、74)の前記円形開口部は、前記開口部の空間の全てを占める複数の電気伝導ナノチューブを露出することを特徴とする請求項17に記載のデバイス。
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