JP2010513390A - 混合セロトニン受容体親和性を有する硫酸化ベンズイミダゾロン誘導体 - Google Patents

混合セロトニン受容体親和性を有する硫酸化ベンズイミダゾロン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)の化合物、それらの調製方法及びそれらの医薬品としての使用を含む。
Figure 2010513390

式中、
R1、R2、R3、及びR4は水素又はスルフェートモノエステルを意味するが、R1、R2、R3、及びR4は同時に水素を表さない。

Description

本発明は、セロトニン及びドーパミン受容体と結合する新規の薬理学的に活性なベンズイミダゾロン誘導体及びそれらの添加塩、それらの調製及び治療目的のためのそれらの使用に関する。それらの薬理学的活性を有するこれらの化合物はCNS障害の治療に有用である。
セロトニン(5-HT)は数種の明確な細胞表面受容体と認識されている。これらの中で、セロトニンが高い親和性を有する5-HT1A及び5-HT2Aが、多くの中枢神経系障害、例えば性障害、鬱病、不快感、統合失調症、パーキンソン病及び神経変性疾患に関連することが知られている(欧州特許第0,526,434 B1号明細書;WO 01/21593 A1;WO 02/24661 A2;WO 02/24662 A1;WO 03/014079 A1;WO 03/013539 A1;WO 03/035072 A1;WO 05/102343 A1;WO 06/019715 A1;WO 06/010574 A1;WO 06/024471 A1)。
先行技術では、神経伝達物質とセロトニン又はドーパミン受容体特殊型で相互作用することのできる数種類の分類の化合物が知られている。特に、アリールピペラジン及びベンズイミダゾロンのコア構造に基づく誘導体が記載されており(例えば、英国特許第2023594号、米国特許第3,472,854号、第4,954,503号明細書及びWO 98/33784)、一般的なセロトニン又はドーパミン受容体及び特定な受容体特殊型の両方を標的とする。別の特許文献(米国特許第5,576,318号明細書)では、ベンズイミダゾロン及びフェニルピペラジン構造の両方に基づく化合物が記載されている。後者の場合、記載されている親和性は5-HT1A及び5-HT2A受容体特殊型に限定される。5-HT受容体に対する親和性を有するさらなる化合物及びそれらの合成はWO 01/21593 A1に記載されている。
ここで、本発明の目的の一つであるベンズイミダゾロンフェニルピペラジン構造に基づく新規スルフェートエステルが記載される。驚くべきことに、本発明の化合物は前記セロトニン受容体特殊型に関する興味深い親和プロフィールを有することが発見された。実際、それらの一部は、所定の部位(例えば、5-HT1A又は5-HT2A)に高い優先的な親和性を有する。
それらの特別なプロフィールにより、本願発明の化合物はセロトニン部位における神経伝達の調整を担い、それによって神経信号伝達の改変機能が存在するような疾患の治療に有益となり得る。これらのCNS障害の例は、鬱病、統合失調症、パーキンソン病、不快感、睡眠障害、性的及び精神障害、及び年齢による記憶欠損を含む。
本発明では一般式(I)の化合物が提供される。
Figure 2010513390
(I)
式中、
R1、R2、R3、及びR4は水素又はスルフェートモノエステルを意味するが、R1、R2、R3、及びR4は同時に水素を表さない。
本発明の好ましい化合物は、4種の基R1、R2、R3、及びR4の2種又は3種が水素を意味する一般式(I)のものである。
該基R1、R2、R3、及びR4の1種がスルフェートを意味し、他の基が水素を表す一般式(I)の化合物も好ましい。
以下からなる群から選択される化合物が特に関心が高い。
Figure 2010513390
式(I)で表される化合物は対応する両性イオンとしても存在し、且つ両形態が該構造式の意味内に含まれるときは簡易化のために遊離酸形態のみが示されると理解される。
医薬的使用のために、一般式(I)の化合物が、薬理学的に許容される塩の形態でも用いられ得る。ここで用いられているように、“許容される塩”は、該親化合物がその酸又は塩基を製造することによって改質される開示されている化合物の誘導体を意味する。医薬的に許容される塩の例は、限定はしないが、アミンなどの塩基性残渣の鉱酸又は有機酸塩、スルフェートモノエステルなどの酸性残渣のアルカリ又は有機塩基性塩を含む。医薬的に許容される塩は、例えば無毒性無機又は有機酸から形成される親化合物の従来の無毒性塩又は第四級アンモニウム塩を含む。例えば、そのような従来の無毒性塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などから誘導されるもの;及び有機酸、例えば酢酸、グルコン酸、イセチオン酸、グリシン酸、ムコン酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコリン酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタン二スルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸などから調製される塩を含む。好適な塩基性塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成され、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、コリン、アルギニン、グリシン、プロカイン、トロメタミン、ベンザチン、リシン及びメグルミンの塩である(Pharmaceutical salts, Berge, S.M. et al., J. Pharm. Sci., (1977), 66, 1-19も参照)。
本発明の薬理学的に許容される塩は、塩基性又は酸性部分を含有する親化合物から従来の化学的な方法で合成することができる。一般的に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸又は塩基形態を化学量論量の適切な塩基又は酸と水又は有機溶媒中、又は該2種の混合物中で反応させることによって調製することができる。一般的に、非水性媒体、例えばエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルが好ましい。
“薬理学的に許容”というフレーズがここで用いられ、健全な医学判断の範囲内で、過剰な毒性、炎症、アレルギー反応、又は適度な利益/危険比率で釣り合った他の問題又は合併症を起こさずに、ヒト及び動物の組織と接触させる使用に好適な化合物、物質、組成物、及び/又は投与形態を意味する。
式(I)の化合物の医薬効率を考慮して、本発明はさらにこれらの化合物の医薬品としての使用に関する。
本発明のさらなる特徴は、式(I)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、5-HT1A及び5-HT2-受容体に親和性を示す化合物の使用が治療利益を有し得る疾患を治療するための医薬組成物を調製するための使用に関する。
好ましい実施態様では、本発明が、化合物(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)からなる群から選択される式(I)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、5-HT1A及び5-HT2-受容体に親和性を示す化合物の使用が治療利益を有し得る疾患を治療のための医薬品の調製のための使用に関する。
さらなる実施態様では、本発明が、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性障害の治療のための医薬品の調製のための使用に関する。
“性障害”という総称は、性欲障害(すなわち、性欲低下障害、性的嫌悪障害)、性的刺激障害(すなわち、女性の性的刺激障害、男性の勃起障害)、オルガズム障害(すなわち、女性のオルガズム障害、男性のオルガズム障害、早漏)、性的疼痛障害(すなわち、性交疼痛症、膣痙)、一般的な医療条件による性的不全、物質誘導性的不全、及び特別に規定されない性的不全を含む(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision. Washington DC, American Psychiatric Association, 2000)。
好ましい実施態様では、本発明は、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性障害の下位集合である性欲障害の治療のための医薬品の調製のための使用に関する。
別の好ましい実施態様では、本発明は、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性欲低下障害(HSDD)、性的嫌悪障害、性欲の損失、性欲の欠損、減少した性欲、阻害された性欲、性的衝動の損失、性的衝動障害、及び不感症からなる群から選択される生涯の治療のための医薬品の調製のための使用に関する。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性欲低下障害(HSDD)、性的嫌悪障害、性欲の損失、性欲の欠損、減少した性欲、阻害された性欲からなる群から選択される生涯の治療のための医薬品の調製のための使用である。
さらに好ましい実施態様では、本発明は、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性欲低下障害(HSDD)、減少した性欲及び阻害された性欲からなる群から選択される障害の治療のための医薬品の調製のための使用に関する。
式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の実際の効果は、男性及び女性において達成され得る。しかし、本発明のさらなる特徴では、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性の性欲障害の治療のための医薬品の調製のための使用が好ましい。
本発明の別の目的は、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、月経前障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、月経前不快気分、月経前症候群、月経前不快気分障害からなる群から選択される月経前障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性における性的刺激障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、男性の勃起障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性のオルガズム障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、男性のオルガズム障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、男性の早漏の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性及び男性における性的疼痛障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性及び男性における性交疼痛症、女性における膣痙、及び女性及び男性における非性交性的疼痛障害からなる群から選択される性的疼痛障害の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性及び男性における一般的な医療条件による性的不全の治療のための医薬品の調製のための使用である。
本発明はさらに好ましくは、式(I)の化合物の1種以上、さらに好ましくは式(I.a)、(I.b)、(I.c)、(I.d)、(I.e)、(I.f)、(I.g)、(I.h)、(I.i)、(I.j)、(I.k)及び(I.l)の1種以上の化合物、最も好ましくは式(I.b)の化合物或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、女性及び男性における物質誘発性的不全の治療のための医薬品の調製のための使用である。
式(I)の化合物の有益な効果は、上記性障害が先天性又は後天性に関わらず観察することができ、“全身性タイプ”又は“環境性タイプ”は、病因性由来(有機-肉体的及び薬剤誘発的共に-、精神(心理的要因による)、有機-肉体的及び薬剤誘発的共に-、及び精神の組み合わせ(組み合わせ因子による)、又は不明)によらない。“先天性”という用語は本発明のそのような性障害を意味し、これらは性機能の始まりから存在する。“後天性”という用語は本発明のそのような性障害を意味し、これらは通常の性機能の期間後のみに生じる。“全身性”という用語は本発明のそのような性障害を意味し、該障害は数種の刺激、状況又は共存に限定されない。“環境性”という用語は本発明のそのような性障害を意味し、該障害は数種の刺激、状況又は共存に限定されない。“心理的要因”による特殊型は、性障害の兆候、重傷度、悪化、又は持続に重要な役割を有し、一般的な医療条件及び物質が性障害の病因に影響を与えないと判断されたときに用いられる。最後に、“組み合わせ因子”による特殊型は、1)心理的要因が性障害の兆候、重傷度、悪化、又は持続に重要な役割を有すると判断され、及び2)一般的な医療条件又は物質が一因であると判断されたが性障害の理由として十分でないときに用いられる(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision. Washington DC, American Psychiatric Association, 2000)。
式(I)の化合物の有益な効果はまた、上記疾患を患っている女性が、月経前、月経中又は月経後の状態にあるに関わらず観察される。
本発明のさらなる特徴として、活性成分として上記のような式(I)の少なくとも1種の化合物、又はその薬理学的に許容される塩を、1種以上の医薬的キャリア、希釈剤又は賦形剤と共に含む医薬組成物が提供される。医薬投与のために、一般式(I)の化合物及びそれらの生理学的に許容される塩が、従来の医薬製剤に固体、液体又はスプレー形態で導入され得る。該組成物は、例えば、経口、直腸、非経口投与又は経鼻吸入に好適な形態で提供され得る。好ましい形態は、例えば、カプセル、錠剤、被覆錠剤、アンプル、座薬及び経鼻スプレーを含む。
式(I)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態が、従来の医薬製剤に固体、液体又はスプレー形態で導入され得る。該組成物は、例えば、経口、直腸、非経口投与又は経鼻吸入に好適な形態で提供され得る。好ましい形態は、例えば、カプセル、錠剤、被覆錠剤、アンプル、座薬及び経鼻スプレーを含む。
活性成分は、従来から医薬組成物に用いられている賦形剤又はキャリア、例えば、タルク、アラビアゴム、ラクトース、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウム、コーンスターチ、水性又は非水性媒体、ポリビニルピロリドン、脂肪酸の半合成グリセリド、塩化ベンズアルコニウム、リン酸ナトリウム、EDTA、ポリソルベート80に導入され得る。
一般式(I)の化合物又はそれらの生理学的に許容される塩の溶解性をさらに増加させるのが望ましい場合、界面活性剤、非イオン性界面活性剤、例えばPEG 400、シクロデキストリン、準安定な多形体、ベントナイトなどの不活性吸着剤が導入され得る。さらに、数種の技術が、例えば共晶混合物及び/又は固体分散液をマンニトール、ソルビトール、サッカロース、コハク酸、又は水溶性ポリマー、PVP、PEG 4000-20.000を用いることによる物理的改良形態を用いることによって調製することに用いられ得る。
組成物は有利には投与単位で処方され、各投与単位は活性成分の一回投与を供給するように適応される。1日に投与可能な投与範囲は、0.1〜400mg、好ましくは1.0〜300mg、さらに好ましくは2〜200mgである。
各投与単位は都合良くは0.01mg〜100mg、好ましくは0.1〜50mgを含み得る。
投与単位は、患者に一日に1、2、3又は4回投与される。好ましくは、本発明の化合物は一定期間に連続して1日に3回以下、さらに好ましくは1又は2回投与され得る。
好適な錠剤は、例えば、活性物質を公知の賦形剤、例えば不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はラクトース、錠剤分解物質、例えばコーンスターチ又はアルギニン酸、結合剤、例えばスターチ又はゼラチン、潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム又はタルク及び/又は放出遅延剤、例えばカルボキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、又はポリビニルアセテートと混合することによって得られ得る。錠剤は複数の層も含み得る。
被覆錠剤は、錠剤と同様に製造されたコアを錠剤被覆に通常用いられる物質、例えばコリドン又はシェルク、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン又は糖類で被覆することによって調製され得る。遅い放出を達成するか又は不相溶性を妨げるために、該コアは複数の層からもなり得る。同様に、錠剤被覆は複数の層からなって遅れた放出を達成し、場合によっては錠剤のための上記賦形剤を用いる。
本発明の活性物質又はその組み合わせを含有するシロップ又はエリキシルは、サッカリン、シクラメート、グリセロール又は糖類などの甘味剤、及び風味強化剤、例えばバニリン又はオレンジ抽出物などの香料をさらに含有し得る。それらはまた、懸濁液補助剤又は濃縮剤、例えばナトリウムカルボキシメチル セルロース、湿潤剤、例えば脂肪アルコールとエチレンオキシドの凝縮生成物など、又は保存剤、例えばp-ヒドロキシ安息香酸塩も含有し得る。
注入用の溶液は、通常の方法で、例えばp-ヒドロキシ安息香酸塩などの保存剤、又はエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩などの安定化剤を添加して調製され、注入バイアル又はアンプルに移される。
1種以上の活性物質又は活性物質の組み合わせを含有するカプセルは、例えば、該活性物質を不活性キャリア、例えばラクトース又はソルビトールと混合し、それらをゼラチンカプセルに包装することによって調製され得る。
好適な座薬は、例えば、このために提供されたキャリア、例えば中性脂肪又はポリエチレングリコール又はその誘導体と混合することによって製造され得る。
一般式(I)の化合物は、当業者に公知な種々の合成ルートで都合良く調製することができる。本発明のさらなる目的では、一般式(I)の化合物の調製方法が提供される。
a)一般式(II)の化合物
Figure 2010513390
(II)
式中、R1、R2、R3及びR4はヒドロキシ又は水素を意味し、R1、R2、R3及びR4の少なくとも1種がヒドロキシであり、硫酸、三酸化硫黄、などの硫化剤と共に有機塩基又はアミド又はテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩の存在下でジシクロヘキシルカルボジイミドと組み合わせて反応する。式(II)の化合物の合成は、WO 01/21593 A1の7頁17行目〜14頁34行目に記載されている。
好ましい試薬は、三酸化硫黄を第三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン又はピリジンの存在下、又は三酸化硫黄をジメチルホルムアミドの存在下、及びそれらの組み合わせである。特に好ましい試薬は、ジメチルホルムアミドと複合された三酸化硫黄をピリジンの存在下である。
反応は都合よくは、攪拌下で10〜50℃、好ましくは20〜50℃、最も好ましくは40℃の温度で行うことができる。
b)一般式(III)の化合物
Figure 2010513390
(III)
(式中、R1、R2、R3及びR4は保護されたスルフェートモノエステル又は水素を意味し、R1、R2、R3及びR4の中の少なくとも1種が保護されたスルフェートモノエステルである。)を、開裂剤と反応させて遊離酸部分を復元する(参照:Gunnarson GT et al. Biorganic and Medicinal Chemistry, 13 (2005) 1783-1789; Simpson LS, Journal of the American Chemical Society 128 (2006) 1605-1610)。硫酸エステルのための保護基は、アルキル及びハロゲン化アルキル、好ましくはイソブチル、ネオペンチル及び2,2,2-トリクロロエチルで表される。保護基がアルキルの場合、保護された硫酸塩は求核試薬により極性非プロトン性溶媒で開裂することができる。求核試薬の例は、アジド、シアン化物、ヨウ化物及びチオシアン化物である。溶媒として、ジメチルホルムアミド及びアセトンが都合よく用いられる。反応は温かい溶媒中で都合よく行うことができ、好ましくは50〜70℃である。
一般式(III)の保護された硫酸エステルは、一般式(II)の化合物(式中、R1、R2、R3及びR4はヒドロキシ又は水素を意味し、R1、R2、R3及びR4の中の少なくとも1種がヒドロキシである。)を、好適なアルキルクロロスルフェート又はハロゲン化アルキルクロロスルフェートと塩基の存在下の非プロトン性溶媒中で反応させることによって便利に調製することができる。アルキルクロロスルフェートの例はイソブチルクロロスルフェート及びネオペンチルクロロスルフェートであり、ハロゲン化アルキルクロロスルフェートの例は2,2,2-トリクロロエチルクロロスルフェートである。塩基としては、有機又は無機塩基を用いることができる。非限定的な例は、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、DBU、水素化ナトリウム、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどである。溶媒としては、テトラヒドロフランを便利に用いることができる。
或いは、本発明の化合物は、スルホトランスフェラーゼの供給源としてヒト又は動物の肝臓からのS9フラクション及び硫酸エステル供与体としてアデノシン-3'-リン酸塩-5'-ホスホスルフェート(PAPS)を用いる酵素手順によって合成することができる(Foldes A, Meek JL, Biochem. Biophys. Acta 327:365-374, 1973; Honma W et al., drug Metabolism and Disposition 30: 944-949, 2002; Wang Q et al. In Vitro Cell. Dev. Biol.-Animal 41: 97-103, 2005)。典型的な培養混合物は、100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH 7.4)、10mMの塩化マグネシウム、1mMのPAPS、1mg/mLの最終蛋白質濃度に調節されたヒト又は動物(鼠、犬、猿)の肝臓S9フラクション(市場で入手可能)、及び基質として10-100μMの一般式(II)の化合物からなる。反応はPAPSの添加によって開始され、4倍の体積の氷冷アセトニトリルを添加することにより37℃で該物質分子に依存して2〜8時間の培養後に終了させた。混合物を遠心分離して沈殿した蛋白質を堆積させた。硫酸エステル化合物を含有する上澄み液を窒素流下で濃縮し、水に再懸濁し、及び液体クロマトグラフィーによりC18分離カラム(100x4.6 mm ID, ProC18, YMC, Schermbeck, Germany)を用いて防護カラム(15x4 mm ID, Purosphere E, C18, Merck, Germany)で保護しながら1mL/分の流量で精製した。ACN濃度が25分以内に10〜75%増加する直線の勺配(移動相A:0.1%のHCOOH及び10%のACNの水相、移動相B:0.1%のHCOOH及び75%のACNの水相)を、硫酸エステルを不純物から分離するのに用いることができる。精製した硫酸エステルの同定は、HPLC(移動相:0.1%の蟻酸アンモニウム、pH 3.3及び70%のアセトニトリルの水相、0.3mL/分の流量)によって電気スプレー(正電荷)イオン化直列質量分析器(API 365, Perkin-Elmer-Sciex, Canada)に適合させて空気圧補助電気スプレーイオン化供給源を用いて検証することができる。構造は[M+H]+イオン(m/z 583)の分解によって検証した。2 SO3部分(それぞれ-80amu)の連続的な損失は、重要なフラグメントC(m/z 423)を生じた。より高い衝突エネルギーでは、フラグメントm/z 177(ヒドロキシル化ベンズイミダゾロン構造)も観察された。
上記のように、本発明の式(I)の化合物は、驚くべきことにそれらの異なるプロフィールによりセロトニン又はドーパミン受容体特殊型、例えば5-HT1A及び5-HT2Aにおいて興味深い薬理学的特性を示す。該化合物の生物学的プロフィールは、以下に記載される方法で5-HT1A及び5-HT2A受容体に対するそれらの親和性を評価することによって判断した。
受容体結合研究
結合研究を行い、5-HT1A及び5-HT2A受容体に対する化合物の親和性を決定した。
5-HT1A受容体
ヒト組み換え型CHO-K1細胞を用いた。置き換え実験は、該細胞を50mMのTris-HCL、pH 7.4、0.1%のアスコルビン酸、0.5mMのEDTA、10mMのMgSO4及び[3H]-8-OH-DPAT(1.5nM)の存在下において27℃で60分間培養させることによって行うことができる。特定されない結合は10μMのメルテゴリンの存在下で決定した。
正の制御化合物のメルテゴリンと共にDMSOに溶解された試験化合物は、10-log単位濃度でそれらの能力が[3H]8-OH-DPAT結合を得ることを試験する(May JA, et al., J Pharmacol Exp Ther. 306(1):301, 2003. Martin GR and Humphrey PPA Neuropharmacol. 33:261, 1994)。該評価は、ガラス繊維フィルター上における迅速な真空濾過によって終わらせた。放射能はβ-カウンターでカウントし、データは非線形反復曲線適合コンピュータープログラムで分析した。
示される場合、IC50値は非線形最小二乗回帰によりData Analysis Toolboxa(MDL Information Systems, San Leandro, CA, USA)を用いて決定した。阻害定数(Ki)が示される場合、Ki値はCheng及びPrusoffの式(Cheng, Y., Prusoff, W.H., Biochem. Pharmacol. 22:3099-3108, 1973)により、試験化合物の観察されたIC50、該評価に用いた放射線リガンドの濃度、及び該リガンドのKiのための従来の値を用いて計算した。
5HT2A受容体
ヒト組み換え型CHO-K1細胞を用いた。置換実験は該細胞を50mMのTris-HCL中、pHが7.7で[3H]-ケタンセリン(0.5nM)の存在下において25℃60分間培養することによって行った。特定の結合は1μMのミアンセリンの存在下では測定されなかった。
試験化合物を正の制御化合物のケタンセリンと共に10-log単位濃度でそれらの能力を試験し、[3H]-ケタンセリンを求めた(Saucier C and Albert PR. J Neurochem. 68:1998,1997. Bonhaus DW et al., Br J Pharmacol. 115:622,1995)。該評価はガラス繊維フィルター上の素早い真空濾過によって終わらせた。放射能をβ-カウンターに用い、データを非線形反復曲線適合コンピュータープログラムで分析した。示される場合、IC50値を非線形最小二乗回帰分析によりData Analysis Toolboxa(MDL Information Systems, San Leandro, CA, USA)を用いて決定した。阻害定数(Ki)が示される場合、Ki値はCheng及びPrusoffの式(Cheng, Y., Prusoff, W.H., Biochem. Pharmacol. 22:3099-3108, 1973)により、試験化合物の観察されたIC50、該評価に用いた放射線リガンドの濃度、及び該リガンドのKiのための従来の値を用いて計算した。
以下の表(表I)は、該新規化合物の前記受容体における親和力(Ki、nM)を収集している。
表I 5-HT1A及び5-HT2A 受容体のKi(nM)
Figure 2010513390
実験部
以下の実施例は、本発明の化合物の調製を説明している。本発明は該物質の調製のための化学的方法及びプロセスの所定の例に限定されず、当業者に既知の他の従来の方法も好適であると理解すべきである。
実施例1
{2-オキソ-3-{2-[4-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-2,3-ジヒドロ-1H-ベンズイミダゾル-5-イル}モノ硫酸エステル
6-ヒドロキシ-1-{2-[4-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾル-2-オン(2.0g;4.9mmol)を、ピリジン(10ml)に丸底フラスコで攪拌しながら溶解した。ピリジン(4ml)に溶解した酸酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体(3.8g、24.2mmol)を室温で加えた。続いて、混合物を40℃で懸濁液が形成されるまで加熱した。
反応混合物を真空下で蒸発させて大部分の液体を除去する。ほぼ固体の残渣をエチルエーテル及び酢酸エチルの1:1混合物で抽出し、続いて粉砕し、及びフリットガラスで濾過した。残渣固体を繰り返し水で洗浄し、最後にエチルエーテルで洗浄した。乾燥させ、固体としての標的化合物を得た。1.48g、沸点262-264℃。
他の硫酸エステルは、概略されている手順によって、WO 01/21593 A1の2頁の13〜29行目に記載されている対応するヒドロキシ誘導体から調製され得る。それらのヒドロキシ誘導体は、WO 01/21593 A1の7頁の17行目〜14頁の34行目に記載されているように合成することができる。
実施例2
5-メトキシ-1-{2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)ピペラジン-1-イル]-エチル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾル-2-オン
i)N-(4-メトキシ-2-ニトロ-フェニル)-2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]アセトアミド
2-ブロモ-N-(4-メトキシ-2-ニトロ-フェニル)-アセトアミド(6.7g;19.6mmol)を、200mlのエタノールに6.3gの炭酸ナトリウムの存在下で溶解した。1-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン塩酸塩(5.8g;19.6mmol)を得られた懸濁液に加え、混合物を終夜室温下で攪拌した。混合物を乾燥するまで真空下で蒸発させ、残渣を水及び酢酸エチルで抽出した。有機相を分離して水で2回洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発によって残渣が得られ、それをエチルエーテルで粉砕した。
ii)2-アミノ-4-メトキシ-N-{2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)ピペラジン-1-イル]-エチル}-アニリン
N-(4-メトキシ-2-ニトロ-フェニル)-2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]アセトアミド(6.1g;11mmol)を、70mlのテトラヒドロフランに溶解した。ボラン-テトラヒドロフラン複合体(90mlの1MのTHF溶液)を10℃で加え、混合物を55℃まで4時間かけて加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で蒸発し、残渣をエタノールで抽出して塩酸で酸性化した。50℃まで60分間かけて加熱した。終夜冷却した後、未反応化合物を濾過で分離した。液相を真空乾燥し、水で抽出し、及び未溶解の固体を除去した後に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えた。水相を酢酸エチルで抽出し、有機層を蒸発前に乾燥させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール/32%水性アンモニアを95:5:0.5)で精製した。標的化合物を以下の工程に直接用いた。
iii)5-メトキシ-1-{2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)ピペラジン-1-イル]-エチル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾル-2-オン
2-アミノ-4-メトキシ-N-{2-[4-(4-メトキシ-3-トリフルオロメチル-フェニル)ピペラジン-1-イル]-エチル}-アニリン(2.5g、6mmol)を30mlのテトラヒドロフランに溶解した。1.5g(9mmol)のカルボニルジイミダゾールを得られた溶液に部分的に加えた。混合物を室温下で攪拌しながら24時間放置した。エバポレーションで乾燥させた後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した(塩化メチレン/メタノール/32%水性アンモニア95:5:0.5)。粗い標的化合物をエチルエーテルで粉砕した。
実施例3
1-{2-[4-(2-メトキシ-5-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エーテル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾル-2-オン
1-(2-メトキシ-5-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン塩酸塩(1.2g;4.0mmol)及び1-(2-クロロエチル)-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾル-2-オン(0.81g;4.2mmol)を、10mlのジメチルホルムアミドに0.56gの炭酸カリウムの存在下で溶解した。混合物を100℃まで8時間かけて加熱した。冷却後、それを50mlの水及び30mlの酢酸エチルに分けた。水相をもう1度酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸及び水で洗浄した。有機層を乾燥して真空下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルで粉砕した。
実施例2)及び3)に記載されている化合物のヒドロキシル基の脱保護は、例えばWO 01/21593 A1に記載のような従来の公知な手順で容易に行うことができる。例えば、脱保護は、48%臭化水素酸などの水性強酸による高温での処理か、或いはBBr3などのホウ素誘導体による低温における塩化メチレンなどの塩素系溶媒での処理によって達成することができる。得られた脱保護ヒドロキシ誘導体は、実施例1に記載されているような対応する二硫酸エステルに容易に転化することができる。
医薬製剤の実施例
A)錠剤 錠剤当たり
化合物(I.a) 100mg
ラクトース 240mg
コーンスターチ 340mg
ポリビニルピロリドン 45mg
ステアリン酸マグネシウム 15mg
740mg
微細な活性物質、ラクトース及び一部のコーンスターチを混合した。混合物を篩にかけ、ポリビニルピロリドン水溶液で湿らせ、練り、湿式造粒し、及び乾燥させた。顆粒、残りのコーンスターチ及びステアリン酸マグネシウムを篩にかけ、共に混合した。混合物を圧縮し、好適な形状及びサイズの錠剤を製造した。
B)錠剤 錠剤当たり
化合物(I.b) 80mg
コーンスターチ 190mg
ラクトース 55mg
微結晶質セルロース 35mg
ポリビニルピロリドン 15mg
ナトリウム-カルボキシメチルスターチ 23mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
400mg
微細な活性物質、一部のコーンスターチ、ラクトース、微結晶質セルロース及びポリビニルピロリドンを混合し、混合物を篩にかけて残りのコーンスターチ及び水と混合し、顆粒を形成して乾燥及び篩にかけた。ナトリウム-カルボキシメチルスターチ及びステアリン酸マグネシウムを加え、混合し、及び該混合物を圧縮して好適なサイズの錠剤を形成した。
C)被覆錠剤 被覆錠剤当たり
化合物(I.c) 5mg
コーンスターチ 41.5mg
ラクトース 30mg
ポリビニルピロリドン 3mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
80mg
活性物質、コーンスターチ、ラクトース及びポリビニルピロリドンを十分に混合し、水で湿らせた。湿った塊を1mmメッシュサイズの篩に押し通し、約45℃で乾燥させ、及び続いて顆粒を同じ篩に押し通した。ステアリン酸マグネシウムを混合した後、6mmの直径を有する凸状錠剤コアを錠剤製造機で圧縮した。そのように製造した錠剤コアを、公知の様式で本質的に糖類及びタルクからなる被覆剤で被覆した。仕上がった被覆錠剤をワックスで磨いた。
D)カプセル カプセル当たり
化合物(I.d) 150mg
コーンスターチ 268.5mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg
420mg
該物質及びコーンスターチを混合し、水で湿らせた。湿った塊を篩にかけ、乾燥させた。乾燥した顆粒を篩にかけ、ステアリン酸マグネシウムと混合した。最終混合物をサイズ1のハードゼラチンカプセルに包装した。
E)アンプル溶液
化合物(I.e) 50mg
塩化ナトリウム 50mg
注入用の水 5ml
活性物質を水中にそのままのpH又は任意にpH 5.5〜6.5で溶解し、塩化ナトリウムを加えて等張性とした。得られた溶液を濾過して発熱物質を取り除き、濾液を無菌条件下においてアンプルに移し、その後に滅菌及び溶融密閉した。
F)座薬
化合物(I.f) 50mg
固形脂肪 1650mg
1700mg
固い脂肪を融解した。40℃で該粉末活性物質を均一に分散した。38℃まで冷却し、冷たい座薬鋳型に注いだ。

Claims (12)

  1. 一般式(I)の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
    Figure 2010513390
    式中、
    R1、R2、R3、及びR4は水素又はスルフェートモノエステルを意味するが、R1、R2、R3、及びR4は同時に水素を表さない。
  2. 4種の基R1、R2、R3、及びR4の2種又は3種が水素を意味する、請求項1記載の一般式(I)の化合物。
  3. 以下からなる群から選択される、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
    Figure 2010513390
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物の調製方法であって、一般式(II)の化合物が硫化剤と反応する方法。
    Figure 2010513390
    (II)
    式中、R1、R2、R3及びR4はヒドロキシ又は水素を意味し、R1、R2、R3及びR4の少なくとも1種がヒドロキシである。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物の調製方法であって、一般式(III)の化合物を開裂剤と反応させて遊離酸部分を復元する方法。
    Figure 2010513390
    (III)
    式中、R1、R2、R3及びR4は保護されたスルフェートモノエステル又は水素を意味し、R1、R2、R3及びR4の中の少なくとも1種が保護されたスルフェートモノエステルである。
  6. 医薬品としての使用のための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  7. 活性成分としての請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を、1種以上の医薬的キャリア、希釈剤又は賦形剤との混合物で含む、医薬組成物。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、疾患を予防及び/又は治療するための薬剤を調製するための使用であって、5-HT1A及び5-HT2受容体に対する親和性を示す治療上有効量の化合物の使用が治療上利益を有し得る、使用。
  9. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、性障害を予防及び/又は治療するための薬剤を調製するための使用。
  10. 性障害が、性欲障害、性的刺激障害、オルガズム障害、性的疼痛障害、一般的な医療条件による性的不全、物質誘導性的不全、及び特別に規定されない性的不全からなる群から選択される、請求項9記載の使用。
  11. 性欲障害が性欲低下障害である、請求項10記載の使用。
  12. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いはその薬理学的に許容される塩の形態の、月経前障害を予防及び/又は治療するための薬剤を調製するための使用。
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