JP2010507251A - 半導体レーザの波長制御 - Google Patents

半導体レーザの波長制御 Download PDF

Info

Publication number
JP2010507251A
JP2010507251A JP2009533317A JP2009533317A JP2010507251A JP 2010507251 A JP2010507251 A JP 2010507251A JP 2009533317 A JP2009533317 A JP 2009533317A JP 2009533317 A JP2009533317 A JP 2009533317A JP 2010507251 A JP2010507251 A JP 2010507251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
laser
drive
duration
drive current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009533317A
Other languages
English (en)
Inventor
バティア,ヴィクラム
ゴルリエ,ジャック
エイチ フゥ,マーティン
エイ ロエバー,デイヴィッド
オー リッケッツ,ダニエル
ザー,チュン−エン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2010507251A publication Critical patent/JP2010507251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/04Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping, e.g. by electron beams
    • H01S5/042Electrical excitation ; Circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/068Stabilisation of laser output parameters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】半導体レーザを備えるレーザ走査型システムにおける半導体レーザの波長変動を制御する。
【解決手段】半導体レーザのレーザ波長変動を最小限に抑える方法が提供される。この方法によれば、1つ以上のレーザ駆動電流が駆動部分及び波長回生部分を含むように構成される。駆動電流の波長回生部分は駆動振幅Iとは異なる回生振幅I及び駆動継続時間tより短い回生継続時間tを有する。回生振幅I及び継続時間tは回生の前に利得圧縮効果により変形されたキャリア密度分布を回復するに十分である。他の実施形態も開示され、特許請求される。

Description

本発明は、全般的には半導体レーザに関し、さらに詳しくは、半導体レーザのレーザキャビティ内の光子密度を制御することによるレーザ波長変動を最小限に抑えるための方式に関する。本発明は、本発明にしたがう波長制御方式を組み込んでいるレーザコントローラ及びレーザ映写システムにも関する。
本発明の課題は、半導体レーザを備えるレーザ走査型システムにおける半導体レーザの波長変動を制御する手段を提供することである。
本発明は全般的に、様々な態様で構成することができる、半導体レーザに関する。限定ではなく、例示及び説明として、分布帰還(DFB)レーザ、分布ブラッグ反射器(DBR)レーザまたはファブリ・ペロレーザのような単一波長半導体レーザを二次高調波発生(SHG)結晶のような光波長変換デバイスと組み合わせることで高速変調のための短波長源を構成することができる。SHG結晶は、例えば1060nmのDBRレーザまたはDFBレーザを、その波長を530nmに変換する、SHG結晶のスペクトル中心に同調させることにより、基本レーザ信号の高次高調波を発生するように構成することができる。しかし、MgOドープ周期分極化ニオブ酸リチウム(PPLN)のようなSHG結晶の波長変換効率はレーザダイオードとSHGデバイスの間の波長整合に強く依存する。レーザ設計に堪能な技術者には当然であろうように、DFBレーザは、反射媒体として半導体材料にエッチングでつくり込まれた格子または同様の構造を用いる共振キャビティレーザである。DBRレーザは、エッチングでつくり込まれた格子が半導体レーザの電子ポンピング領域から物理的に分離されているレーザである。SHG結晶は非線形結晶の二次高調波発生特性を用いてレーザ光の周波数を2逓倍する。
PPLN SHGデバイスの帯域幅は非常に狭いことが多い−代表的なPPLN SHG波長変換デバイスについて、半値全幅(FWHM)波長変換帯域幅は、0.16〜0.2nmの範囲でしかなく、結晶の長さにほぼ依存する。レーザキャビティ内のモードホッピング及び制御されない大きな波長変動により、動作中、この許容帯域幅の外への半導体レーザの出力波長のシフトがおこり得る。半導体レーザ波長がPPLN SHGデバイスの波長変換帯域幅の外側にずれてしまうと、目標波長における変換デバイスの出力パワーは激烈に低下する。特に、レーザ映写システムにおいて、モードホッピングは、画像の特定の位置における欠陥として容易に目につくであろうパワーの瞬時変化を生じさせ得るから、特に問題となる。
半導体レーザ源開発における波長の整合及び安定化にともなう課題を与えられて、本発明の発明者等は、レーザキャビティ内の光子密度を制御するための潜在的に有益な方式を認識した。
例えば、発明者等は、本発明の概念は主にDBRレーザに関して説明されるが、本明細書に論じられる制御方式が、DFBレーザ、ファブリ・ペロレーザ及び多くのタイプの外部キャビティレーザを含むがこれらには限定されない、様々なタイプの半導体レーザにも有用であろうと考えられることを認識した。二次高調波発生がレーザ源に用いられるか否かに関わらず、本発明は全般的にレーザ源の波長安定化に関することにも注意されたい。
本発明の一実施形態にしたがえば、半導体レーザのレーザ波長変動を最小限に抑える方法が提供される。本方法にしたがえば、1つ以上のレーザ駆動電流が駆動部分及び波長回生部分を有するように構成される。駆動電流の波長回生部分は駆動振幅Iとは異なる回生振幅I及び駆動継続時間tより短い回生継続時間tを有する。回生振幅I及び回生継続時間tは、回生の前に利得圧縮効果によって変形された所望のキャリア密度分布を回復するに十分である。限定ではなく、例として、利得圧縮効果はレーザキャビティ内のスペクトルホールバーニング及び空間的ホールバーニングの結果としておこり得ると考えられる。得られる、駆動部分及び波長回生部分を有する駆動電流は、レーザを動作させるために用いられる。キャリア密度分布の回復により、大波長ドリフト、異常波長モードホッピング及びヒステリシスのような、不利な現象のいくつかが排除される。
図1は光波長変換デバイスに光結合されたDBR型または同様のタイプの半導体レーザの略図である。 図2は本発明にしたがうレーザ映写システムの略図である。 図3はDBRレーザにおける発光波長の変遷を利得電流の関数として示す。 図4はDBRレーザにおける発光波長の変遷を利得電流の関数として示す。 図5は本発明の一実施形態にしたがうレーザ波長を制御するための方式を示す。 図6は図5に示される制御方式の別の図である。 図7は本発明の別の実施形態にしたがうレーザ波長を制御するための方式を示す。 図8は図7の制御方式の別の図である。
本発明の特定の実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照数字で示される、添付図面とともに読まれたときに最善に理解され得る。
本発明の概念を組み込むことができる様々なタイプの半導体レーザの特定の構造は、容易に入手できる、半導体レーザの設計及び作成に関する技術文献に教示されるが、本発明の概念は、図1に簡略に示される3区画DBR型半導体レーザ10を全般的に参照することで簡便に示すことができる。図1において、DBRレーザ10は光波長変換デバイス20に光結合されている。半導体レーザ10から放射された光ビームは波長変換デバイス20の導波路に、直接に結合させることができ、あるいはコリメート/集束光学系または何か他の適するタイプの光学素子または光学系を介して結合させることができる。波長変換デバイス20は入射光を高次高調波に変換し、変換された信号を出力する。このタイプの構成は、長波長半導体レーザからの短波長レーザビームの発生に特に有用であり、例えば、レーザ映写システムのための可視レーザ源として用いることができる。
図1に簡略に示されているDBRレーザ10は、波長選択区画12,位相整合区画14及び利得区画16を有する。レーザ10のDBR区画とも称することができる波長選択区画12は一般にレーザキャビティの活性領域の外部に配置された一次または二次のブラッグ格子を有する。この区画は、その反射係数が波長に依存するミラーとして格子がはたらくから、波長選択を提供する。DBRレーザ10の利得区画16はレーザの光利得の大半を提供し、位相整合区画14は利得区画16の利得材料と波長選択区画12の反射性材料の間に可調位相シフトを生じさせる。波長選択区画12は、ブラッグ格子の使用の有無にかかわらない、多くの適する別の構成で提供することができる。
波長選択区画12,位相整合区画14,利得区画16、またはこれらの組合せに、それぞれの制御電極2,4,6が組み込まれるが、図1には簡略にしか示されていない。電極2,4,6は様々な形態をとることができ、一般に、レーザ基板に定められた対応する導電性ドープ半導体領域と協働すると考えられる。例えば、制御電極2,4,6はそれぞれ電極対として図1に示されるが、区画12,14,16の内の1つ以上における単電極素子2,4,6も本発明の実施に適するであろうと考えられる。
図1に示される波長変換デバイス20の波長変換効率は、半導体レーザ10と波長変換デバイス20の間の波長整合に依存する。波長変換デバイス20内で発生する高次高調光波の出力パワーは、レーザ10の出力波長が波長変換デバイス20の波長変換帯域幅から外れると、激烈に低下する。例えば、半導体レーザがデータ形成のために変調されると、熱負荷が絶え間なく変化する。この結果のレーザ温度及びレーザ発振波長の変化により、SHG結晶20の効率の変動が生じる。12mm長PPLN SHGデバイスの形態の波長変換デバイス20の場合、半導体レーザ10の約2℃の温度変化は一般にレーザ10の出力波長を波長変換デバイス20の0.16nmの半値全幅(FWHM)波長変換帯域幅の外に出すに十分であろう。本発明はレーザ波長変動を許容レベルに制限することによってこの問題に対処する。
発明者等は、半導体レーザは普通、波長ドリフト及び付随するキャビティモードホッピングを受けるから、半導体レーザの発光波長の安定化における難題を認識していた。限定ではなく、例として、図3は、任意単位で示される、発光波長λの変遷をDBRレーザにおける、同じく任意単位で示される、利得電流Iの関数として示す。利得電流が増加すると、利得区画の温度も上がる。この結果、キャビティモードは長波長側にシフトする。キャビティモードの波長はDBR区画の波長より速くシフトする。よって、レーザは短波長のキャビティモードがDBR反射率曲線の最大値に近接する時点に達する。この時点において、短波長のモードは確立されたモードより低い損失を有し、レーザはレーザ物理の基本原理にしたがって損失がより低いモードに自動的にジャンプする。この挙動が図3の曲線100に示されている。図3に示されるように、波長は緩やかに長くなり、その振幅がレーザキャビティの一自走スペクトル範囲に等しい、急激なモードホッピングを含む。そのような単モードホッピングは必ずしも重大な問題ではない。実際、例えば、周波数2逓倍PPLNに用いる場合、これらのモードホッピングの振幅はPPLNのスペクトル帯域幅より小さい。よって、そのような小さなモードホッピングにともなう画像雑音は許容振幅範囲内にとどまる。
図3をさらに参照すれば、曲線101はDBRレーザにおけるかなり異なる発光挙動を示す。詳しくは、曲線100に関して示されるレーザと同じ全般的作成パラメータを有するレーザが、一レーザ自走スペクトル範囲の振幅でモードホッピングを行う代りに、レーザは6までないしそれ以上の自走スペクトル範囲振幅を有するモードホッピングを示すであろうという意味で、かなり異なる挙動を示し得る。多くの用途に対し、そのような大きく急激な波長変動は許容され得ないであろう。例えば、レーザ映写システムの場合、そのような大きなホッピングは画像において公称グレイスケール値からゼロに近い値までの急激な強度ジャンプをおこさせるであろう。発明者等はこの現象を、レーザにおける波長不安定性及びヒステリシスとともに、研究して、そのようなレーザ発光欠陥が、空間的ホールバーニング、スペクトルホールバーニング、利得プロファイル拡大及び自己誘起ブラッグ格子を含む、様々な要因の1つ以上に帰因させ得ることに気付いた。これらの要因は、レーザキャビティに確立された特定のキャビティモードにレーザ発振をロックすることができ、あるいはより大きなモードホッピングを助長することができると考えられる。実際、あるモードが確立されると、特定の波長においてキャビティ内部にある光子が、特定のエネルギーレベルにおけるキャリア密度を減少させるか、またはキャビティ内に自己誘起ブラッグ格子を形成することによって、レーザ自体を妨害するように見える。
図4の曲線102は別の特別なモードホッピング挙動の場合を示す。図示される場合において、任意単位で示される発光波長λは、レーザ外部に配置されたコンポーネントに帰因させ得る、外部キャビティ効果と称される現象である、後方反射を含むため、不安定である。外部キャビティ効果によれば、外部反射が、レーザキャビティを妨害し、振幅が非常に大きなモードホッピングを発生させ得る、寄生ファブリ・ペロキャビティを生じさせる。半導体レーザにおける許容できない波長ドリフトの源にかかわらず、本発明はレーザの波長変動最小化及び時間平均レーザ発振光帯域幅挟化に向けられる。
発明者等は、図3及び4に示される大きな波長変動及び付随するモードホッピング効果がレーザキャビティ内の光子密度に少なくともある程度依存し、かなりの外部キャビティ効果がある場合に増幅され得ることを認識した。発明者等は、レーザ発振波長が1つより多くのモードをジャンプし得ること及びこの多モードジャンプが、スペクトルホールバーニング及び空間的ホールバーニング並びに外部キャビティ効果のような付加レーザ発振現象に、完全にまたはある程度、帰因させ得ることも認識した。
半導体レーザの多モードドリフトの原因にかかわらず、この現象がおこると、レーザ発振波長はキャビティモード間隔の倍数に等しい異常波長ジャンプを通常示す。大モードホッピングがおこる前に、レーザは大きな連続波長シフトを通常示す。大波長ドリフト及び異常波長ジャンプは、レーザ信号に許容できない雑音を生じさせ得る。例えば、その例が図2に簡略に示されるレーザ映写システムにおいてこの現象が系統的におこれば、映写画像内の雑音は人間の眼に容易に見えるであろう。
上述したように、本発明は全般的に、半導体レーザ駆動電流が駆動部分及び波長回生部分を含む、制御方式に関する。図5及び6は、半導体レーザの利得区画に電流として注入されるデータ部分を駆動部分が含む、単一モードレーザ信号において波長を制御するための方式を示す。したがって、図示される実施形態において、駆動電流はデータ部分及び波長回生部分を含む。特に図5を参照すれば、駆動電流すなわち利得注入電流(I)のこれらの部分はレーザデータ信号(DS)と適するように構成された波長回生信号(WR)の積をとることによって導入することができる。限定ではなく、例として、レーザデータ信号はレーザ映写システムにおける映写のための画像データを搬送することができる。図6に示されるように、波長回生信号は、利得区画駆動電流、すなわち利得注入電流のデータ部分が比較的長い駆動継続時間tをもつ比較的高い駆動振幅Iを有し、駆動電流の波長回生部分が比較的短い回生継続時間tをもつ比較的低い回生振幅Iを有するように、構成される。データ部分の比較的高い駆動振幅Iは、レーザ発振モードλにおけるレーザキャビティ内のレーザ発振に十分である。駆動電流の波長回生部分の比較的低い回生振幅Iは、駆動振幅Iと異なり、図6には駆動振幅IよりΔI低いとして示される。
利得区画駆動電流のデータ部分の駆動振幅I及び継続時間tは、用いられるべき特定の用途に当然依存する、適切なパワー及び波長をもつ光信号を形成するためにはたらく。回生振幅I及び回生継続時間tはレーザキャビティの少なくとも一部内の光子密度を下げるに十分である。光子密度を低い値まで、多くの場合にはゼロ近くまで、下げることにより、大波長ドリフトをおこす、スペクトルホールバーニング、空間的ホールバーニング、利得プロファイル拡大または自己誘起ブラッグ格子のような、様々な現象が消失する。この結果、回生期間の終りにかなりの電流が利得区画に再注入されると、レーザはDBR反射率曲線の最大値の最も近くにあるモードの中からモードを自動的に選択する。したがって、波長変動を一レーザ自走スペクトル範囲に制限することができ、多キャビティモードホッピングは排除されるか、あるいは少なくともかなり低減される。得られる、データ部分及び波長回生部分を含む利得区画駆動電流は、レーザの波長ドリフトを最小限に抑え、時間平均レーザ発振光帯域幅を狭めるために用いることができる。
言い換えれば、利得区画駆動電流のデータ部分の駆動振幅Iと継続時間tはレーザ発振波長が許容できないドリフト、限定ではなく、例として、0.05nmをこえる波長の変化、を受けるであろう確率を高める。利得区画駆動電流の波長回生部分の比較的低い回生振幅Iが駆動電流のデータ部分に続き、許容できない波長ドリフトの確率を低める。駆動電流の回生部分の出現頻度が十分高ければ、レーザ発振キャビティモードは波長ドリフトが蓄積されて大きくなって新しいキャビティモードが選択される前に遮断され、よって大波長ドリフトが抑制される。
本発明の実施形態にしたがう波長制御が用いられていない、例えば、周波数2逓倍PPLN緑色レーザを備える、レーザ映写システムの場合、画像ディスプレイの一走査線にかけてレーザにより放射される緑色パワーは多キャビティモードホッピングによる急激なパワー変動を示すであろう。この結果、映写画像は、振幅が50%程度ないしそれより大きい、急激なパワーの低下を示すであろう。しかし、駆動信号が画素毎に、例えば一般に40ns毎に、変えられる本発明にしたがう波長制御方式を用いれば、望ましくないレーザパワーの減少は大きく緩和されるであろうと考えられる。例えば、回生振幅Iをゼロ近くに設定し、回生継続時間tを約10ns、駆動継続時間tを約40nsに設定した、本発明の一実行において、画像の残留雑音標準偏差は8%程度であった。画像には、空間周波数が比較的高い欠陥があることも認められたが、そのような欠陥は一般に肉眼では容易には見えない。
回生振幅Iはゼロとすることができるが、多キャビティモードホッピングの源を排除するに十分であるか、そうではなくともレーザの波長挙動を改善するに十分な、いかなる値とすることもできる。利得区画駆動電流の回生振幅Iは駆動振幅Iより低くなれば、ゼロよりかなり大きくすることができる。比較的高い駆動振幅Iは実質的に連続であるが、以下でさらに詳細に説明されるように、半導体レーザが画像映写システムに組み込まれている場合には特に、強度が変動することが多いであろう。
レーザがコード化データ光を発光するように構成されている場合、コード化データを表すデータ信号がレーザに与えられる。限定ではなく、例として、データ信号はレーザの利得区画に注入される駆動信号の強度変調データ部分またはパルス幅変調データ部分として組み入れることができる。本発明の波長回生動作はデータ信号のコード化データとは少なくともある程度独立であるように実行される。例えば、レーザの利得区画に駆動電流が注入される場合に、その駆動部分はデータをエンコードするために強度変調することができる。駆動電流の波長回生部分は、コード化データとは独立に、駆動電流に重畳される。同様に、データをエンコードするために駆動部分がパルス幅変調される場合も、駆動電流の波長回生部分は駆動電流に重畳されるであろう。
上述した重畳はコード化データと完全に独立とすることができ、あるいは駆動電流の強度またはコード化データを表すパルス幅の持続時間が閾値に達したときにのみ施すことができ、いずれの場合にもコード化データとはある程度独立であろう。しかし、重畳されたときには、波長回生部分の独立度は十分な波長回生が得られることを保証するに十分であることが必要であろう。言い換えれば、駆動電流の波長回生部分は、データ信号がそうでなければ波長回生を妨げる条件の下で駆動電流より優位になるべきである。例えば、パルス幅変調データ信号の場合、比較的短い大振幅パルス幅に対して波長回生は必要にならないと考えられる。しかし、コード化データが比較的長い大振幅パルス幅を含んでいる場合には、駆動動作及び波長回生動作で定められるデューティサイクルは、許容できない波長ドリフトが認められる前に波長回生が達成され得ることを保証するため、大振幅パルス幅の最大持続時間を制限するに十分であるべきである。例えば、駆動動作及び波長回生動作で定められるデューティサイクルの持続時間の約90%をパルス幅の最大持続時間が上回り得ないことを保証することが好ましいことであり得る。さらに、パルス幅変調データの場合、波長回生部分の回生振幅Iが半導体レーザの閾レーザ発振電流より小さいか、あるいは波長を回生するに十分に小さいことを保証するためにも注意が払われるべきである。
波長回生信号は規則的な周期ベースで実施される必要はないことにも注意されたい。むしろ、回生信号は必要に応じて適用することができる。例えば、許容値をこえる、例えば一キャビティモード間隔より大きい、波長ドリフトが検出された場合に、駆動電流に波長回生信号を重畳して、レーザに新しい波長の選択を強制することによって、波長回生動作を実施することができる。
回生期間の頻度に関しては、一般に、2つの回生期間の間の波長変動を許容できる振幅に制限するに十分に頻繁であることが必要である。理想的な頻度及び手法はレーザが利用される用途にともなう特定の要求に依存する。一例として、レーザ映写に対し、回生期間はランダムに開始されるか、またはデータ内容、すなわち画像と、回生信号の間のいかなるエイリアシング問題も回避するために回生期間を画素生成と同期させることが好ましいことがあり得る。また、エレクトロニクス及びレーザ速度と同等な可能な最大の頻度で回生を実施することにより、画像内のいかなる雑音もさらに高い空間周波数で生じ、雑音の検出は一層困難になるであろう。
図7及び8は、半導体レーザ駆動電流の上述した駆動部分が半導体レーザの波長選択区画に注入される波長制御信号(λ)を含む、単一モードレーザ信号において波長を制御するための方式を示す。したがって、半導体レーザの波長選択区画に注入される駆動電流は波長制御部分及び波長回生部分を含む。上述したように、この駆動電流は、DBRレーザの波長選択区画はレーザのDBR区画と普通称されるから、本明細書ではDBR注入電流(IDBR)とも称される。
特に図7を参照すれば、DBR注入電流の波長制御部分及び波長回生部分は、標準DBR波長制御信号(λ)と本発明にしたがって適切に構成された波長回生信号(WR)の積をとることによって導入することができる。図8に示されるように、DBR注入電流の波長制御部分は比較的長い駆動継続時間tをもつ駆動振幅Iを有するが、駆動電流の波長回生部分は比較的短い回生継続時間tをもつ回生振幅Iを有するように、波長回生信号が構成される。DBR注入電流の波長回生部分の回生振幅Iは、駆動振幅Iと異なり、駆動振幅Iより低くまたは高くすることができ、ΔIまたはΔI’だけ駆動振幅Iと異なるとして図8に示される。
波長制御部分の振幅Iは、周波数2逓倍PPLNの場合にレーザが2逓倍結晶の波長で固定されるに十分な波長にDBR波長を同調させておくに十分である。DBR電流が駆動振幅Iとは十分に異なる回生振幅Iに変えられると、ブラッグ波長は異なる波長にシフトされ、新しいキャビティモードでのレーザ発振が開始する。元のレーザキャビティモードは停止される。新しいキャビティモードが元のレーザ発振キャビティモードから十分離れていれば、レーザ公称目標波長における多キャビティモードホッピングの原因となる現象は、消失するか、または実質的に消散するであろう。DBR回生パルスが終るとDBR電流は元のレベルに戻され、ブラッグ波長はシフトされて元の位置に戻される。この時点で、新しいキャビティモードは停止され、回生された光利得スペクトルの下で、元のブラッグ波長またはその近傍の回生されたモードでのレーザ発振が再開する。得られる画像は、図5及び6の制御方式に関して上で論じた属性と同様の属性を有するであろうと考えられる。
図7及び8に示される本発明の実施形態に対する理論的基礎の1つの考えられる説明は、本方式が基本的に利得圧縮波長における光子定在波の波長をスペクトルホールバーニング領域の外側の別の波長に変えることである。定在波の変化の継続時間は比較的短く、一般に、スペクトルホールバーニングを除去し、元の利得スペクトルを回復するに十分に長いだけである。回生振幅Iの下に誘起される波長シフトは、絶対値は変わり得るが、好ましくは少なくともほぼ2つのレーザ発振モードの波長シフトに等価であることが多いであろうと考えられる。実際上、波長シフトはレーザキャビティによるレーザ発振を停止させ得るほど非常に大きくなり得ると考えられる。図7及び8の制御方式は、キャリアがスペクトルホールを埋めるためにレーザ発振波長を元の位置から一時的にシフトさせるように外部フィードバックを変えることによって、外部キャビティ半導体レーザにも適用できると考えられる。
図2に簡略に示されるレーザ映写システムを参照すれば、本発明にしたがう駆動電流制御方式がシステム内において様々な形態で実行され得ることに注意されたい。限定ではなく、例として、駆動電流の波長回生部分は映写ソフトウエア及びエレクトロニクスによるレンダリング中にビデオ信号に回生部分を組み込むことによって実行することができる。この手法において、画像全体にわたって分布する画素は原画像に必要な強度とは独立な波長回生信号による変化を受けるであろう。この間断の頻度は人間の眼及び知覚される光パワーへの影響を最小限に抑えるように選ばれるべきである。あるいは、駆動信号の波長回生部分はレーザ駆動エレクトロニクスに組み込むことができる。この手法においては、波長回生信号が周期的に、画像ストリームから導かれる駆動信号に、電流スケーリングに先立って、優先するであろう。この場合も、この間断の頻度及びデューティサイクルは人間の眼及び知覚される光パワーへの影響を最小限に抑えるように選ばれるべきである。また別の形態として、所望の強度レベルとは独立に駆動電流を減じるかまたは改変するために、レーザへの駆動電流を周期的にシャントするか、そうではなくとも減じることができるであろう。
図5〜8は単一モードレーザ信号内の雑音を低減するために択一的にまたは合せて用い得るレーザ動作方式を示していると考えられる。さらに、図5〜8の方式は1つ以上の単一モードレーザが組み込まれているシステムに用いることができる。例えば、以下でさらに詳細に説明されるように、図5〜8の方式は1つ以上の単一モードレーザが組み込まれている走査型レーザ画像映写システムに択一的にまたは合せて用いることができると考えられる。単一モードレーザまたは単一モード発光用に構成されたレーザへの本明細書における言及は、本発明の範囲を単一モードでしか動作しないレーザに限定するととられるべきではないことにも注意されたい。むしろ、単一モードレーザまたは単一モード発光用に構成されたレーザへの本明細書における言及は、本発明にしたがって考えられるレーザは広帯域幅または挟帯域幅の単一モードがその中に認められる出力スペクトルあるいは適するフィルタリングまたはその他の手段によって単一モードの弁別をそれから行うことができる出力スペクトルを特徴とするであろうことを意味するに過ぎないととられるべきである。
駆動継続時間tと回生継続時間tの相対値は最適度のレーザ効率が維持されると同時に十分な波長回生が保証されるように制御されるべきである。例えば、本発明の一態様にしたがえば、駆動信号のデューティサイクルの少なくとも約80%が駆動継続時間tで占められ、駆動信号のデューティサイクルの約20%未満が回生継続時間tで占められる。多くの場合に、回生継続時間tは約10ns未満、おそらく約5ns未満であることを保証すれば十分であろう。さらに、駆動信号のデューティサイクルの少なくとも約95%が駆動継続時間tで占められ、デューティサイクルの約5%未満が回生継続時間tで占められる制御方式が考えられる。駆動信号を制御している電気回路の応答が十分速い場合には、駆動信号のデューティサイクルの少なくとも約97.5%が駆動継続時間tで占められ、デューティサイクルの約2.5%未満が回生継続時間tで占められる、十分な制御方式が考えられる。
レーザ映写システムの場合において、駆動継続時間t及び回生継続時間tのそれぞれの値を確立する時にはさらに考慮すべき問題がある。限定ではなく、例として、図2に示されるレーザ映写システムは、単色または多色の画像データストリームを発生する画像源(S),それぞれの原色像のためのレーザ駆動信号を発生するための画像映写ソフトウエア及び付帯エレクトロニクス(S/E),それぞれの原色像を生成するように構成された個々のレーザ(LD)のためのそれぞれのレーザ駆動電流を発生するためのレーザドライバ(D)及び画素アレイからなる単色または多色の映写画像(I)を生成するために動作する走査/映写光学系(O)を備える。本タイプ及びその他のタイプの走査型レーザ画像映写システムの画素のそれぞれの特徴は、能動画素持続時間tである。限定ではなく、例として、画像の画素の能動画素持続時間は40ns以下とすることができる。一般に、回生継続時間tは画素持続時間tより短いであろう。回生継続時間tは画素持続時間tより少なくとも50%は短いことが好ましい。対照的に、駆動継続時間tは、システム設計者の好みに応じて、画素持続時間tより長くまたは短く、あるいは画素持続時間tと等しく、することができる。
当業者であれば、能動画素持続時間tが走査速度変化の結果として画像にかけて穏やかに及び周期的に変わり得ることを認めるであろう。したがって、「能動画素持続時間を特徴とする」映写システムという言辞は、画像におけるそれぞれの画素が同じ画素持続時間を有することを表すととられるべきではない。むしろ、ディスプレイ内の個々の画素は、能動画素持続時間tを特徴とするディスプレイの一般的概念の下にそれぞれがとる、相異なる画素持続時間を有し得ると考えられる。
画素アレイにかけて変化する画素強度を確立するように画像映写エレクトロニクス及び対応するレーザ駆動電流を構成することにより、画像映写システムによって多階調画像を生成することができる。この場合、駆動電流の波長回生部分は変化する画素強度をコード化する信号に重畳される。走査型レーザ画像映写システムの構成及び変化する画素強度が画像にわたって生成される態様に関するさらなる詳細は本発明の範囲をこえ、これらのテーマに関する、様々な容易に利用できる教示から拾集することができる。
レーザベース光源を組み込んでいる、(デジタル光処理(DLP),透過型LCD及びシリコン上液晶(LCOS)を含む)空間光変調器ベースシステムのような、その他の映写システムも、本明細書に説明される波長安定化手法から恩恵を受け得ると考えられる。そのようなその他のシステムにおいて、レーザに対する外因性該当期間は画素期間ではなく、スクリーンリフレッシュレートの逆数またはその分数である。そのような場合、レーザへの入力信号の特徴はコード化データ期間tであり、駆動電流は波長回生部分の回生継続時間tがコード化データ期間tより短くなるように構成されるであろう。
本出願明細書を通して様々なタイプの(電)流が参照される。本発明を説明し、定める目的のため、そのような(電)流は電流を指すことに注意されたい。さらに、本発明を定め、説明する目的のため、本明細書における電流の「制御」への言及は、電流が能動的に制御されるかまたはいずれかの基準値の関数として制御されることを必ずしも意味しないことに注意されたい。むしろ、電流は電流の大きさを確立するだけで制御され得るであろうと考えられる。
前述の本発明の詳細な説明は、特許請求されるような本発明の性質及び特徴を理解するための概要または枠組みの提供が目的とされていることは当然である。本発明の精神及び範囲を逸脱せずに本発明に様々な改変及び変形がなされ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、添付される特許請求項またはそれらの等価物の範囲内に本発明の改変及び変形が入れば、本発明はそのような改変及び変形を包含するとされる。
例えば、本明細書に説明される制御方式は半導体レーザの利得区画または波長選択DBR区画に印加される駆動電流における波長回生動作の組込みに関するが、レーザ動作方式における本発明の波長回生動作組込みの方法はレーザのそれらの部分だけに印加される駆動電流に限定されないと考えられる。限定ではなく、例として、レーザは回生信号がレーザに印加されたときに光子を吸収するように構成された回生領域を有することができる。その場合、回生領域は、本明細書に説明される利得区画及びDBR区画に対して用いられる態様と同様の態様で、必要に応じて光子密度を減少させるために用いることができる。
「好ましい」、「普通に」及び「一般に」のような語句には、本明細書に用いられる場合、特許請求される本発明の範囲を限定する目的はなく、あるいはいくつかの特徴が特許請求される本発明の構造または機能に決定的であるか、肝要であるか、または重要であるかさえ、意味する意図もない。むしろ、これらの語句には本発明の特定の実施形態に利用されるかもしれず、利用されないかもしれない、別のまたは追加の特徴を強調する意図があるに過ぎない。さらに、別の値、パラメータまたは変数の「関数」である値、パラメータまたは変数への言及は、その値、パラメータまたは変数が唯一無二の値、パラメータまたは変数の関数であることを意味するととられるべきではないことに注意されたい。
本発明を説明し、定める目的のため、語句「実質的に」は本明細書において、いずれかの量的な比較、値、測定値またはその他の表示に帰因させ得る不確定性の本質的な度合いを表すために用いられることに注意されたい。語句「実質的に」は本明細書において、量的表現、例えば、「実質的にゼロより大きい」は言明された基準、例えば「ゼロ」から変化する度合いを表すためにも用いられ、量的表現が言明された基準から容易に認識できる大きさだけ変化することが必要とされると解されるべきである。
2 波長選択区画制御電極
4 位相整合区画制御電極
6 利得区画制御電極
10 DBRレーザ
12 波長選択区画
14 位相整合区画
16 利得区画
20 光波長変換デバイス

Claims (10)

  1. 走査レーザ画像を生成するためのシステムの動作方法において、前記システムが少なくとも1つの半導体レーザを備え、前記方法が、
    前記画像にかけて前記半導体レーザの出力ビームを走査することによって走査レーザ画像を生成する工程であって、前記走査レーザ画像は画素アレイを有し、前記画素のそれぞれの特徴は能動画素持続時間tである工程、および
    前記半導体レーザの駆動電流に波長回生動作を組み込むことにより前記半導体レーザの波長変動幅を挟化する工程、
    を含み、ここで、
    前記波長回生動作は前記半導体レーザの目標波長における光子密度を減少させるに十分であり、
    前記波長回生動作は前記走査レーザ画像を表すデータとは少なくともある程度独立であるように前記駆動電流に組み込まれ、
    前記波長回生動作の継続時間は前記能動画素持続時間tより短い、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記駆動電流に前記波長回生動作を組み込む前記工程が、
    前記半導体レーザの利得区画に前記駆動電流を注入する工程、及び
    データ部分及び波長回生部分を有するように前記駆動電流を構成する工程、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記駆動電流に前記波長回生動作を組み込む前記工程が、
    前記半導体レーザの波長選択区画に前記駆動電流を注入する工程、及び
    波長制御部分及び波長回生部分を有するように前記駆動電流を構成する工程、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 半導体レーザにおけるレーザ波長変動の制御方法において、前記方法が、
    コード化データ光の単一モード発光のために前記レーザを構成する工程であって、前記発光の少なくとも1つのパラメータは前記半導体レーザに注入される駆動電流の関数である工程、
    駆動部分及び波長回生部分を有するように前記駆動電流を構成する工程であって、前記駆動電流の前記駆動部分は駆動振幅I及び駆動継続時間tを有し、前記駆動電流の前記波長回生部分は回生振幅I及び回生継続時間tを有し、前記回生振幅Iは前記駆動振幅Iと異なり、前記回生継続時間tは前記駆動継続時間tより短く、前記回生振幅I及び前記回生継続時間tは前記コード化データとは少なくともある程度独立である工程、及び
    前記レーザを動作させるために前記駆動部分及び前記波長回生部分を有する前記駆動電流を用いる工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  5. 前記駆動振幅Iがレーザ発振モードλにおけるレーザキャビティ内のレーザ発振に十分であり、
    前記駆動振幅I及び前記駆動継続時間tが、前記レーザ発振モードλが実質的な波長変化を受けるであろう確率を高めるに十分であり、
    前記回生振幅I及び前記回生継続時間tが前記実質的な波長変化の確率を低めるに十分である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記半導体レーザがレーザ映写システム内に備えられ、前記方法が、
    前記半導体レーザの出力ビームを用いてレーザ画像を生成する工程、ここで、前記出力ビームはコード化データ期間tを特徴とする画像信号で変調される、
    前記波長回生部分が前記走査レーザ画像を表すデータとは少なくともある程度独立に前記駆動電流に組み込まれるように、また前記回生継続時間tが前記コード化データ期間tより短くなるように、前記駆動電流を構成する工程、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 前記半導体レーザがレーザ映写システム内に備えられ、前記方法が、
    前記画像にかけて前記半導体レーザの出力ビームを走査することによって走査レーザ画像を生成する工程、ここで、前記走査レーザ画像は画素アレイを有し、前記画素のそれぞれの特徴は能動画素持続時間tである、
    前記波長回生部分が前記走査レーザ画像を表すデータとは少なくともある程度独立に前記駆動電流に組み込まれるように、また前記回生継続時間tが前記画素持続時間tより短くなるように、前記駆動電流を構成する工程、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 前記駆動電流が前記半導体レーザの利得区画に注入され、
    前記駆動電流の前記駆動部分が強度変調データ部分またはパルス幅変調データ部分を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  9. 前記駆動電流が前記半導体レーザの波長選択区画に注入され、
    前記駆動電流の前記駆動部分が波長制御部分を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  10. 前記駆動電流の前記波長制御部分が比較的長い駆動継続時間tをもつ駆動振幅Iを有し、
    前記波長選択区画駆動電流の前記波長回生部分が比較的短い回生継続時間tをもつ回生振幅Iを有する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
JP2009533317A 2006-10-16 2007-10-11 半導体レーザの波長制御 Pending JP2010507251A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/549,856 US7483458B2 (en) 2006-10-16 2006-10-16 Wavelength control in semiconductor lasers
PCT/US2007/021773 WO2008048475A2 (en) 2006-10-16 2007-10-11 Wavelength control in semiconductor lasers for laser projection systems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010507251A true JP2010507251A (ja) 2010-03-04

Family

ID=39204675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009533317A Pending JP2010507251A (ja) 2006-10-16 2007-10-11 半導体レーザの波長制御

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7483458B2 (ja)
EP (1) EP2084795A2 (ja)
JP (1) JP2010507251A (ja)
KR (1) KR20090081399A (ja)
CN (1) CN101523674B (ja)
TW (1) TW200838070A (ja)
WO (1) WO2008048475A2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4107513B1 (ja) * 2007-02-04 2008-06-25 国立大学法人鳥取大学 電子装置の発光制御方法
US7715453B2 (en) * 2007-11-20 2010-05-11 Corning Incorporated Wavelength control in phase region of semiconductor lasers
US20090252187A1 (en) * 2008-04-07 2009-10-08 Anthony Sebastian Bauco Minimizing Power Variations In Laser Sources
US8045260B2 (en) * 2008-10-22 2011-10-25 Corning Incorporated Optimized signal control in frequency-doubled laser sources
US20100150190A1 (en) * 2008-12-15 2010-06-17 Microvision, Inc. Laser Wavelength Control
US8121169B2 (en) * 2009-04-14 2012-02-21 Corning Incorporated Split control of front and rear DBR grating portions
US7920610B2 (en) 2009-08-27 2011-04-05 Corning Incorporated Pulse mode modulation in frequency converted laser sources
US20110149167A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Tektronix, Inc. Full Visible Gamut Color Video Display
US8690342B2 (en) 2010-08-31 2014-04-08 Corning Incorporated Energy transfer in scanning laser projectors
US8179933B1 (en) 2010-10-29 2012-05-15 Corning Incorporated Systems and methods for visible light source evaluation
US20160184135A1 (en) * 2012-08-22 2016-06-30 Wavelight Gmbh Corneal tissue detection and monitoring device
WO2015057708A1 (en) * 2013-10-14 2015-04-23 Huawei Technologies Co., Ltd. Wavelength stabilizer for twdm-pon burst mode dbr laser

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62246737A (ja) * 1986-04-18 1987-10-27 Minolta Camera Co Ltd レ−ザビ−ムプリンタにおけるレ−ザダイオ−ドの駆動方法
WO2005083854A1 (ja) * 2004-02-27 2005-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コヒーレント光源およびその制御方法、並びにそれらを用いたディスプレイ装置およびレーザディスプレイ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4799069A (en) * 1986-04-18 1989-01-17 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Laser recording apparatus
US5077748A (en) * 1991-04-01 1991-12-31 International Business Machines Corporation Laser system and method
US5220578A (en) * 1991-11-01 1993-06-15 At&T Bell Laboratories Long term mode stabilization for distributed bragg reflector laser
US5386124A (en) * 1992-04-10 1995-01-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image scanning apparatus
US5426452A (en) 1993-05-17 1995-06-20 Eastman Kodak Company Laser diode operated in amplitude modulation and pulse amplitude modes
US6816525B2 (en) * 2000-09-22 2004-11-09 Andreas Stintz Quantum dot lasers
JP2003295243A (ja) * 2002-04-04 2003-10-15 Canon Inc 高調波光源装置、その駆動方法、およびそれを用いた画像表示装置、画像形成装置、光記録装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62246737A (ja) * 1986-04-18 1987-10-27 Minolta Camera Co Ltd レ−ザビ−ムプリンタにおけるレ−ザダイオ−ドの駆動方法
WO2005083854A1 (ja) * 2004-02-27 2005-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コヒーレント光源およびその制御方法、並びにそれらを用いたディスプレイ装置およびレーザディスプレイ

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090081399A (ko) 2009-07-28
TW200838070A (en) 2008-09-16
EP2084795A2 (en) 2009-08-05
WO2008048475A2 (en) 2008-04-24
US20080089373A1 (en) 2008-04-17
CN101523674B (zh) 2011-05-11
US7483458B2 (en) 2009-01-27
CN101523674A (zh) 2009-09-02
WO2008048475A3 (en) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5070291B2 (ja) 半導体レーザの波長選択、位相及び利得領域における波長制御
JP2010507251A (ja) 半導体レーザの波長制御
US7505492B2 (en) Alignment of lasing wavelength with wavelength conversion peak using modulated wavelength control signal
US7715453B2 (en) Wavelength control in phase region of semiconductor lasers
JP2010517293A (ja) 半導体レーザの強制波長チャーピング
US8204091B2 (en) Wavelength normalization in phase section of semiconductor lasers
US20090252187A1 (en) Minimizing Power Variations In Laser Sources
US20100322272A1 (en) Minimizing power variations in laser sources
US8045593B2 (en) Method of controlling a frequency-converted laser source comprising an external optical feedback component
US20100254412A1 (en) Phase Modulation In A Frequency-Converted Laser Source Comprising An External Optical Feedback Component

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101008

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121225