JP2010502390A - フィルムディスペンサ - Google Patents

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エイボン プロダクツ インコーポレーテッド
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    • A45D44/22Face shaping devices, e.g. chin straps; Wrinkle removers, e.g. stretching the skin

Abstract

【課題】フィルムディスペンサを提供する。
【解決手段】化粧品フィルムディスペンサは、ユーザによって保持されるボディとボディに収容されるアクチュエータとを含み、分与剤を供給するフィルムと連係して使用される。アクチュエータは、フィルムを保持する供給リールとフィルムを受け入れる巻き取りリールとを含む。アームが巻き取りリールと係合してフィルムを前進させ、アーム端部の先端がフィルムをユーザに接して置く。また、新しいフィルムが開示される。
【選択図】図5C

Description

本発明は、フィルム、組成物、および、フィルム構造物の形態での1つまたはそれ以上の化粧剤および/または治療薬を適用する装置と方法とに関する。
ユーザは、自分たちの容姿を引き立てるために化粧品をより容易に適用する方法を求めている。この分野における解決法として、ドライネイルエナメルストリップ、自動接着性ネイルコーティング、およびネイルアップリケが挙げられる。
ドライネイルエナメルストリップは2004年12月29日に特許文献1として出願された「Nail Strips Having a Crosslinked Polymer Topcoat」において公知であり、これは2005年12月29日に特許文献2として出願されており、その全体が参照として本明細書に組み入れられる。
本発明は、手足の爪に化粧効果の持続性と輝きとを与えるネイルストリップと、このようなネイルストリップを製造し適用する方法とを開示する。ネイルエナメルストリップは、紫外線源を使用しなくても化粧効果の持続性能と輝きなど、所望の効果を提供する1つまたはそれ以上のネイルエナメル層を有するネイルエナメルフィルムを有する。少なくとも1つのネイルエナメル層、好ましくは多層フィルムのトップコート層は、架橋重合体を有する。重合体の架橋結合はエナメルストリップの製造中に行なわれ、これには適切な硬化手段、典型的には、紫外線硬化または熱硬化が採用されうる。
ネイルストリップは「Self Adhesive Nail Coatings」と題する1990年2月27日に交付された特許文献3からも公知であり、その全体が参照として本明細書に組み入れられる。本発明は、望ましく使用されるまで気密の包装材料内に保管される1組のフィンガーネイルコーティングまたは半固形のマニキュアフィルムの製造方法と、このように形成される製品とに関する。また、本発明は、この製造方法とは無関係な製品そのものに関する。
適用に際して、ユーザは、フィルムをパッケージから取り出し、フィルムのストリップを各ネイルコーティングに分離し、フィルムから粘着性の裏紙を剥がしてフィルムを各爪に置く。この後、ネイルコーティングの端部またはへりが爪の形状と寸法に正確に一致するように切り取られる。この後、各爪の形をしたネイルフィルムは、これらを爪にしっかり押し付けることによって爪に接着固定される。この後、非常に短い時間、爪はさらに空気乾燥されるか、あるいは「硬化」される。しかし、乾燥時間中のネイルコーティングは心地よい香りを放つことになり、これは乾燥中の液状ネイルエナメルが発する香りによく似ているが液状ネイルエナメルが発する香りは芳香レベルがかなり低い。
全体が参照として本明細書に組み入れられる「Dry Nail Polish Applique and Method of Manufacturing Same」と題する特許文献4は、改良された自動接着性のネイルアップリケまたはラミネート(laminate)、その製造方法、およびこの製造法で使用される液状ネイルエナメルを開示している。
様々な処方の高粘度液状ネイルエナメルは、100°F以上、好ましくは100〜150°Fで加熱される。剥離紙(release liner paper)またはプラスチックフィルムの基材には、少なくとも2層の材料が付着される。
接着剤コーティングが基材に施され、加熱された液状ネイルエナメルが接着層の上に塗られる。任意選択で、本発明による高粘度液状ネイルエナメルの第2のコーティングが施されてもよい。追加的または代替的に、グリッター(glitter)またはマイカまたは同様の望ましい粒状物質が透明塗料または半透明塗料(すなわち、ネイルエナメルに似ているが着色顔料をほとんどまたは全く使用していない)と混合されてもよい。ホログラフィー像のような印刷ステップがこの時点で適用されてもよい。
以上の方法は、的確な解決法を提供するが、多くの場合、ユーザのニーズに対処するためにさらなる改良が必要とされる場合がある。たとえば、フィルムを介して液状の化粧品をユーザに提供し、長時間の輸送中および使用されるまでは化粧品を引き続き液状に保ちたいことが多い。
米国特許出願第60/640、030号明細書 国際特許出願PCT/US第05/46769号明細書 米国特許第4,903,840号明細書 国際公開第05/112873号パンフレット 米国特許出願第60/953,362号明細書 米国特許第5,192,386号明細書
上記のニーズは、化粧品アプリケータおよび/または分与装置に組み込まれる本発明によるフィルムディスペンサによって満たされる。
本発明の一実施形態によると、分与装置はハウジング、第1のリール、および第2のリールを備え、第1のリールはフィルムを供給し、第2のリールはこのフィルムを使用後に保管する。そのとき、両リールはリールの第1の回転方向に同期して動作される。そのとき、リールの一方はピニオンを有するギヤに動作可能に連結される。ユーザによるアクセスが可能なリニアアクチュエータがピニオンを回転させるラックを含む。ギヤはラチェットホイールを含み、リールは1つまたはそれ以上の歯止めを含む。ラチェットアセンブリは、第1の方向の回転運動を可能にするが、第2の方向の回転運動を抑制する。ラチェットアセンブリは、さらに第1の方向の増分回転を提供し、したがって、使用中のフィルムは張力を受け続ける。
フィルムと連係して作動して表面を少なくし、ユーザによる一層優れた管理を可能にするアプリケータ先端が開示される。
本発明の一実施形態によると、アプリケータ先端は、フィルムと連係して別の化粧剤および/または治療薬を供給する容器を備える。
さらに、重合体ベースのフィルム、紙ベースの織物、または重合体ベースの発泡体(または、これらの組合せ)など、機能性不織フィルム群からのフィルムが新しい実績と便益を提供する。これらのフィルムは、液体の反応混合物、着色および無着色化粧品(光学的なぼやけ(optical blurring))、化粧落し、または目標とするスキンケアの用途などを含めるのに適している。利用されうるフィルムは、単純なフロック面から特有の機能性を有する多層コンポジットフィルムにまで及ぶ。たとえば、ベースフィルムは、皮膚に対する強力な接着力を有しうるうえに、最上部フィルムは、光沢、色彩、および光学的なぼやけなどの特性を有しうる。さらに、積層フィルムは、独立してはいるがしっかり噛み合わされたマイクロドットがキャリアリボン/フィルムから皮膚に移動されるように細かく分割されうる。
(i)新たな皮膚接着の親和力および手法と、(ii)皮膚表面への光学効果に基づく規則的なパターン形成(表皮パターン形成)とぼやけと、(iii)適用時に密閉小袋(sealed sachets)から放出されうる反応混合物と、(iv)フィルム技術の可搬性、およびフィルム技術のマスカラ(マスカラ消し)、ネイルラッカー、ファンデーションコンシーラー、アイシャドウ、スキントリートメントなどへの統合と、に基づいて化粧剤および/または治療薬を供給しうるフィルムが開示される。
本発明の一実施形態による、第1の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。 図1の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の側面図である。 図1の第2の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。 図2の断面図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータの等角図である。 図5Aのアクチュエータの立面図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータの等角図である。 図5Cのアクチュエータの立面図である。 本発明の一実施形態による第2のリールおよびギヤの等角図である。 第2のリール、ギヤ、およびアームの等角図であり、ピニオンおよびラックの簡略図が示される。 第2のリールおよびギヤの下側の等角図である。 本発明の別の実施形態による、第1の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。 図7の第2の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの一部分の正面図である。 図7の本発明によるフィルムディスペンサの断面図である。 単一のリールアクチュエータを備える本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面断面図である。 単一のリールアクチュエータを備える本発明によるフィルムディスペンサのアクチュエータの等角図である。 図11のアクチュエータのリールおよびギヤアセンブリの下側の等角図である。 本発明の一実施形態によるフィルム配置の簡略等角図である。 本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの断面図である。 本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの正面図である。 第1の実施形態による図15の本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの断面図である。 第2の実施形態による図15の本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの断面図である。 本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの等角図である。 図18の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの部分等角断面図である。 図18の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの部分等角断面である。 図18の部分等角拡大図である。 本発明の第1の実施形態による分与装置の最上部の透視等角図(see−through isometric view)である。 本発明の第1の実施形態による分与装置の最下部の透視等角図である。 図22の分与装置の最下部の断面図である。 図22の分与装置の等角図である。 本発明の一実施形態による、非係合位置におけるアームと固定支柱との等角図である。 本発明の一実施形態による、係合位置におけるアームと固定支柱との等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。 本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよい1つまたはそれ以上の前述のフィルムの例示的な使用法の等角図である。
ここで、添付図面に示される本発明のいくつかの実施形態を詳しく参照する。図面および説明では、可能な限り、同じかまたは類似の参照符号を使用して同じかまたは類似の部品またはステップに言及する。図面は、簡略化されたものであり正確な縮尺によるものではない。便宜と明確さのみを目的として、図面に関して、最上部、最下部、左、右、上、下、真上、上方、下方、真下、前方、後方などの方向を示す用語が使用されうる。これらおよび同様の方向を表わす用語は、本発明の範囲を何らかの方法で限定するものと理解されるべきではない。単語「取り付ける」「接続する」「結合する」および影響を表わす形態素を有する同様の用語は、必ずしも直接的な接続を意味するものではなく、間接要素または装置を介した接続も含む。
図1は、本発明の一実施形態による、第1の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。図2は、図1の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の側面図である。図3は、図1の第2の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。図4は図3の断面図である。
ディスペンサ10は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットに連結される棒11に耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットはマスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ10は、本明細書でさらに教示されるように、本発明によるフィルム14と連係して、洗浄剤、追加的な化粧剤、および/または治療薬(「分与剤」)をユーザが適用、分与、および/または供給するために使用されうるアクチュエータ12を含む。たとえば、ディスペンサは、ユーザの体に既に適用されている化粧剤を落とすために皮膚との接触に適した機能性フィルムまたはリボン(「フィルム」)を前進させることによって再生可能な清浄表面を提供してもよい。
ディスペンサは、ハンドルとして使用可能なボディ16をさらに含む。ボディ16は、実質的に中空であり、かつボディ16の内部空間全体にわたることが好ましいが必ずしもその必要がない空洞17を備えていてもよい。ボディ16は、アプリケータ先端(以下で説明される)が突き出た遠位開口部16aを含む。
ハンドルに対して移動可能なカバー18は、アクチュエータとフィルムの部分を保護するために提供される。カバーは、ディスペンサ12の長手方向軸の動きを可能にするインターロックタブによってボディに連結され、アーム34に連結される。
1つまたはそれ以上のフィンガーグリップ20が、ボディに対して好都合な位置に配置され、より好都合に使用するためにボディから持ち上げられるように形成される。フィンガーグリップは、カバーの取り扱いが容易になるように、ボディに固定的に配置されてもよく、好ましくは、カバーに結合されてもよい。好ましくは、1つのフィンガーグリップ20aはディスペンサ10の片側に配置され、第2のフィンガーグリップ20bはカバー18に取り付けられたディスペンサ10の反対側に取り付けられる。
図5Aは、本発明の一実施形態によるアクチュエータの等角図である。図5Bは、図5Aのアクチュエータの立面図である。アクチュエータ12は、供給リールとして構成されることが好ましい第1のリール30と、巻き取りリールとして構成されることが好ましい第2のリール32とを含む。リールの各々は、ボディ16と一体でありリール内のそれぞれの軸孔を通過する軸による無用な動きが抑制されうる。
第1のリールは、軸用の軸孔30a、凹型コア30b、およびコアによって間隔があけられてコア30bの真上で半径方向に突き出る1対の壁30c、30dを含む。壁は、フィルムを受け入れるために適切な距離だけ間隔があけられる。各壁のへりは、ディスペンサ10の製造中および/または動作中のフィルムの損傷を防止するために、少なくとも片側がテーパー加工されてもよい。
コアは、好ましくは、十分な供給量のフィルム14を保管することができ、ユーザが必要とする所望量のフィルムを提供すために壁に対して深く陥凹される。好ましくは、コア30b、壁30c、30dの寸法は、幅0.125〜0.500インチ、長さ6〜24インチで、本明細書でさらに教示されるようなフィルム機能の要求に応じて変動する可能性のある適切な厚さを有するフィルムを受け入れるために十分なサイズのものである。たとえば、フィルムは厚さが1/1000〜1/10インチ(約0.025〜2.5mm)であってもよい。
リール30は、好ましくは柔軟な材料、すなわち弾性材料から作られたエンドレスベルト33に係合する滑車30eを含む。滑車30eとベルト33は、フィルム14を前進させるために、あるいは、ギヤおよび/またはギヤ列を介して直接的または間接的に噛み合うギヤによって、第1のリールを第2のリールに動作可能に結合させることができる。
図6Aは、本発明の一実施形態による、第2のリールおよびギヤの等角図である。図6Bは、第2のリール、ギヤ、およびアームの等角図であり、ピニオンおよびラックの簡略図が示される。図6Cは、第2のリールおよびギヤの下側の等角図である。
第2のリール32は、コア32aと、コアによって間隔があけられてコアの真上で半径方向に突き出る1対の壁32b、32cとを含む。コアは、フィルム14がリールから外れるのを防止するために壁に対して陥凹されることが好ましい。壁は、フィルムを受け入れるために間隔が適切な距離だけあけられる。各壁のへりは、ディスペンサ10の製造中および/または動作中のフィルムへの損傷を防止するために、少なくとも片側がテーパー加工されてもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、リール30および/または32のコアは、フィルムを前進させるためにテクスチャード加工されてもよい。追加的または代替的に、コア(単数または複数)は別のゴム層、化学層、またはフィルムの前進に役立てるためにフィルムと相互作用する他の手段を含んでもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、あるいは代替的に、コアの各々または両方は、フィルムがコア30および/または32と接触するときにフィルムと相互作用し、フィルムにより機能的な状態を提供すること、たとえば、フィルムの清浄、フィルムへの付着、またはフィルムの処理をすることによってフィルムを支援する、別の化学剤の容器または保管場所を含んでもよい。容器は、所定量の化粧剤および/または治療薬を含む空洞であってもよい。追加的または代替的に、容器は化粧剤および/または治療薬が含浸される可能性のある材料を備えてもよい。
第2のリールは、ピニオン35aを有するギヤ35と相互作用するように配置される。ピニオンは、アーム34に配置されたラック36と噛み合わされ、フィンガーグリップでカバーを動かすと係合する。
第2のリール32は、第2のリールと好ましくは一体的に成形されてギヤ35のラチェットホイール35bと係合する1つまたはそれ以上の歯止め32fをさらに含む(図6C)。歯止めとラチェットホイール(「ラチェットアセンブリ」)は、第2のリールの第1の回転方向への増分回転運動を可能にする一方で第2の回転方向への増分回転運動を抑制する働きをする。別の実施形態において、ラチェットホイールはリールに設置され、歯止めはギヤに配置される。
本実施形態に戻ると、ギヤ35は、第2のリール32の内部を保護するディスク35cをさらに含むが、第2のリールに対して独立に回転可能である。リール32はディスク35cに配置される。第1の方向の回転運動が可能になると、ギヤとリールは一緒に回転する。しかし、リールの回転運動がラチェットアセンブリによって第2の方向で抑制されると、ディスク35c、すなわち、ギヤ35はリールと関係なく回転する。
ラック36はカバー18に結合され、フィンガーグリップ20aおよび20bはカバー18に結合される。さらに、カバー18は、カバーの近位端に配置された停止部材18a(図5B)を含む。停止部材は、ボディ16に対してカバーの変位を制限する働きをし、短いタブ構造物を有してもよく、ラックの全長にわって成形されてレールとして成形されてもよい。そのとき、停止部材は、ボディの中に形成されあるいは切り欠きが入れられたガイド(図示せず)の中を好ましくは長手方向にスライドする。停止部材がガイドの端部、または中間にある所定位置に達すると、カバー18はその方向へのさらなる移動が抑制される。
図1に示されるように、アーム34dの遠位端にアプリケータ先端37aが取り付けられる。好ましくは、アプリケータ先端はくさび状に成形されてシリコンゴムのような柔軟な材料で構成される。アーム34dの近位端は、ボディ16に強固に取り付けられ、好ましくは後退不可能である。アーム34dは、ユーザの体により心地よく適用されるように柔軟性があってもよい。
図5Cおよび5Dに戻ると、図5Cは本発明の一実施形態によるアクチュエータの等角図である。図5Dは、図5Cのアクチュエータの立面図である。アクチュエータ12は、供給リールとして構成されることが好ましい第1のリール30と、巻き取りリールとして構成されることが好ましい第2のリール32とを含む。リールの各々は、ボディ16と一体でありリール内のそれぞれの軸孔を通過する軸による無用な動きが抑制されてもよい。
第1のリールは、軸用の軸孔30a、凹型コア30b、およびコアによって間隔があけられてコア30bの真上で半径方向に突き出る1対の壁30c、30dを含む。壁は、フィルムを受け入れるために適切な距離だけ間隔があけられる。各壁のへりは、ディスペンサ10の製造中および/または動作中のフィルムの損傷を防止するために、少なくとも片側がテーパー加工されてもよい。
第2のリールは、ピニオン35aを有するギヤ35と相互作用するように配置される。ピニオンは、アーム34に配置されるラック36と噛み合わされ、アームに動作可能に接続されるフィンガーグリップがユーザによって変位されると係合された状態になる。
アーム34は、ラック36の実質的にすべてが配置される第1の部分34aを含む。第1の部分は、第2のリール32の直径と一致する長さを有する大きさで作られてもよい。アーム34は、中心軸を平面X−X内に持つように配置される第2の部分34cに第1の部分を連結する傾斜部分34bをさらに含む。
アクチュエータ先端37は、第2の部分34cに隣接して、すなわち、アーム34の遠位端に配置される。好ましくは、アプリケータ先端ははくさび状に成形されてシリコンゴムのような柔軟な材料で構成される。
アーム34は好都合な位置でフィンガーグリップ20aに結合されるが、好ましくは部分34aで結合され、フィンガーグリップ20bはアーム34ではなくカバー18に結合される。
上記の実施形態に関して、フィルム14は、供給リール30で保持され、ユーザの体に接触する可能性のあるアクチュエータ先端37の真上を移動し、使用されるフィルムが巻き取られ、すなわち、第2のリール32に保管されるように置かれることが好ましい。そのとき、フィルムは、フィルム14の長手方向軸が作業面X−Xにあるように置かれることが好ましい。
使用のために保管されている分与装置10を使用するために、ユーザはフィンガーグリップによってカバー18をディスペンサ10の遠位端に変位させる。図5Aおよび5Bに関して、フィンガーグリップ20は、カバー18を移動させるために使用される。したがって、停止部材18aは、ボディ16のガイドの中でボディの近位端に向かって移動し、フィルム14、アーム34d、および遠位開口部16aで露出されたアプリケータ先端37aから離れる。そのとき、ラック36はピニオン35aと係合してピニオンを回転させ、ホイール35cによって歯止め32f(図6C)を回転させて第2のリール32を回転させる。その結果、滑車とベルトの配置、または同様のギヤ配置が第1のリール30を回転させる。フィルム14の所定部分が第1のリールから移動方向Aに先端まで移動する。
図5Cおよび5Dに関して、そのとき、フィンガーグリップ20aによってアーム34はディスペンサの遠位端に向かって変位する。すると、ラック36はピニオン35aに係合してピニオンを回転させ、ホイール35cによって歯止め32f(図6C)を回転させて第2のリール32を回転させる。その結果、滑車とベルトの配置、または同様のギヤ配置が第1のリール30を回転させる。フィルム14の所定部分が第1のリールから移動方向Aに先端まで移動する。同時に、先端は、遠位開口部16aでボディ16から突き出るように移動する。
図5A〜5Dの具体的な実施形態とは関係なく、この後、ユーザは分与剤が要求される体の部分に先端を向ける。同時に、既に使用されているフィルム14の部分は、アプリケータ先端から離れて保管および好ましくは最終廃棄のために移動方向Bの第2のリールに向かって移動する。
この後、ユーザは、フィンガーグリップ20によってカバーをディスペンサ10の近位端に向かって移動させる。ギヤ35が回転する間、ラチェットアセンブリは第2のリール32の回転運動を抑制する。
図6A〜6Cのラチェットおよび歯止めアセンブリは、本発明の適切な実施形態において使用されてもよいが、特に図5A〜5Dの実施形態に関して有利であることを理解されたい。
図7は、本発明の別の実施形態による、第1の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面図である。図8は、図7の第2の動作状態における本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの一部分の正面図である。図9は、図7の本発明によるフィルムディスペンサの断面図である。
そこで、ディスペンサ40は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットが接続される棒41に耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットは、マスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ40は、本発明によるフィルム44と連係して、本発明の他の実施形態に関して教示されるような別の化粧剤および/または1つまたはそれ以上の分与剤をユーザが適用、分与、および/または供給するために使用しうるアクチュエータ42を含む。
ディスペンサ40は、アクチュエータとフィルムを収容する空洞47を備えるボディ46を含む。ボディは、スロットとして構成されたガイド48を含み、ボタン51は所定方向への移動に限定されている。ボディは、少なくともアプリケータ先端53とフィルム44の一部とが開口部46aを越えて延びうるように遠位端に開口部46aをさらに含む。
アクチュエータ42は、フィルム44を供給する第1のリール50と、図5Cおよび5Dに関して、特に、アーム34b、第2のアーム部分34c、およびアクチュエータ先端37に関して教示されたようなアーム54に配置されるアプリケータ先端53を越えて前進させた使用済み部分および/または未使用部分を巻き取る、すなわち、保管する第2のリール52とを含む。リール50および52は、それぞれ、リール30および32と同様に構成されることが好ましく、コアによって間隔があけられるコアと、それぞれのコアの真上で半径方向に突き出る壁とを備える。
アーム54は、第2のリールを回転させるためにギヤ55のピニオン55aと噛み合うラック56を含む。ボタン51は、ガイドによってアームに動作可能に接続される。そのとき、ボタンが変位するとアームも変位する。
アクチュエータ42は、第1の方向への回転運動を可能にし第2の方向への回転運動を阻止するための、第2のリール52に関連する1つまたはそれ以上の歯止めと連係するギヤ55に関連するラチェットホイールを含む。アクチュエータ12に関してさらに教示されるように、アクチュエータ42において、第1および第2のリールは滑車とベルトを介して動作可能に接続される。また、代替的に、第1および第2のリールは、直接ギヤまたは間接ギヤを介して動作可能に接続されてもよい。
ディスペンサ40を操作するために、ボタン51は、変位されてガイド48の中をディスペンサの遠位端に向かって移動する。アーム54がボタン51によって移動して第1のリールからフィルムを供給する。アプリケータ先端が開口部46aを越えて延びると、フィルムもユーザが狙う範囲に前進させられる。したがって、フィルム44は移動方向Cに前進する。そのとき、第2のリールの歯止めとラチェットホイールとにより、第2のリール52は回転しない。
ユーザがフィルム44の使用を終了すると、ボタンはユーザによって後退させられ、ラック56はピニオン55aと噛み合う。すると、ピニオンの回転運動はラチェットホイールに伝えられ、ラチェットホイールは第2のリールの歯止めを回転させる。したがって、第2のリールの回転運動によって第1のリールが回転し、第2のリールに対して、一部分、好ましくはフィルムの使用済み部分を巻き取る。そのとき、フィルム44は移動方向Dに前進する。
図10〜12は本発明の別の実施形態を示す。図10は単一のリールアクチュエータを備える本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの一部分の正面断面図であり、先端がハウジングのボディに固定的に取り付けられ、カバーとアームが互いに固定的に接続される。図11は、単一のリールアクチュエータを備える本発明によるフィルムディスペンサのアクチュエータの等角図である。図12は、図10および11のアクチュエータのリールおよびギヤアセンブリの下側の等角図である。
ディスペンサ60は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットが接続される棒61に耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットは、マスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ60は、本発明によるフィルム64と連係して、本発明の他の実施形態に関して教示されるような分与剤をユーザが適用、分与、および/または供給するために使用されうるアクチュエータ62を含む。フィルム64は、アクチュエータ62に適した大きさのエンドレスループであってもよい。
ディスペンサ60は、ハンドルとして使用可能で空洞67を備えるボディ66をさらに含む。さらに、ディスペンサ60は、アクチュエータとフィルムの部分を保護するためにハンドルに対して移動可能なカバー68を含む。カバーは、図5Aおよび5Bのカバー18とラック36とに関して既に教示されたようなラック76に連結される。
1つまたはそれ以上のフィンガーグリップ70が、ボディに対して好都合な位置に配置され、より好都合に使用するためにボディから持ち上げられるように形成される。フィンガーグリップは、ボディに対するカバーの取り扱いが容易になるように、カバーに固定的に配置されてもよい。好ましくは、1つのフィンガーグリップ70はディスペンサ60の片側に配置され、第2のフィンガーグリップはディスペンサ60の反対側に配置される。
ラック66cはカバー68に結合され、フィンガーグリップ70aおよび70bはカバー68に結合される。さらに、カバー68は、カバーの近位端に配置される停止部材を含む。停止部材は、ボディ66に対してカバーの変位を制限する働きをし、短いタブ構造物を有してもよく、ラックの全長にわって成形されてレールとして成形されてもよい。そのとき、停止部材は、ボディの中に形成されあるいは切り欠きが入れられたガイド(図示せず)の中を好ましくは長手方向にスライドする。停止部材がガイドの端部または中間にある所定位置に達すると、カバー68はその方向へのさらなる移動が抑制される。
図10に示されるように、ボディ66の遠位端にアプリケータ先端66aが取り付けられる。好ましくは、アプリケータ先端は、くさび状に成形されてシリコンゴムのような柔軟な材料で構成される。アーム66bの近位端は、カバー68に強固に取り付けられ、好ましくは後退不可能である。アーム66bは、ユーザの体により心地よく適用されるように柔軟性があってもよい。
使用のために保管されている分与装置60を使用するために、ユーザはフィンガーグリップによってカバー68をディスペンサ60の遠位端に変位させる。図10に関して、フィンガーグリップ70は、ボディ66に対してカバー68を移動させるために使用される。したがって、停止部材は、ボディ66のガイドの中をボディの近位端に向かって移動し、フィルム64、アーム66b、および遠位開口部で露出されたアプリケータ先端66aから離れる。
そのとき、ラック66cは、ピニオン75aと係合してピニオンを回転させ、ホイール75cによって歯止め72dをリール72に対して回転させる。フィルム64の所定部分はリールから先端まで移動する。
図11の別の実施形態において、アクチュエータ71は、コア72aと、コアによって間隔があけられコアを越えて半径方向に延びる壁72b、72cとを有するリール72を含む。リールはラック76をアーム78に係合するピニオン75aを有するギヤ75と連係して配置され、アーム78はアーム54とボタン51の相互作用に関して既に教示されたように移動されうる。ギヤ75は、ギヤの動きを抑制するために軸を好ましくはボディの内側に形成することが可能な軸孔75bを含む。
ギヤ75は、リール72の1つまたはそれ以上の歯止め72dと動作可能に接続されるラチェットホイール75dをさらに含む。歯止めとラチェットホイール(「ラチェットアセンブリ」)は、第2のリールの第1の回転方向への回転運動を可能にする一方で第2の回転方向への回転運動を抑制する働きをする。別の実施形態において、ラチェットホイールはリールに配置され、歯止めはギヤに配置される。
ギヤ75は、リール72の内部を保護するディスク75cをさらに含むが、リールに対して独立に回転可能である。リール72はディスク75cに配置される。第1の方向の回転運動が可能になると、ギヤとリールは一緒に回転する。しかし、リールの回転運動がラチェットアセンブリによって第2の方向で抑制されると、ディスク75c、すなわち、ギヤ75はリールと関係なく回転する。
アーム78は直線状であってもよく、先端を内側に置くために湾曲した部分を含んでもよい。アーム78は、既に教示されたアプリケータ先端37などのアプリケータ先端に接続されており、または細長いアプリケータ先端77を含んでもよい。そのとき、先端77は、容器として構成されて別の化粧剤および/または治療薬を入れることができる。容器は、所定量の化粧剤および/または治療薬を含む先端またはアームにおける空洞であってもよい。追加的または代替的に、容器は化粧剤および/または治療薬が含浸される可能性のある材料を備えてもよい。
アプリケータ先端は、本明細書においてさらに教示されるように、ボディに固定される固定支柱79に設けられた開口部に挿入可能であってもよい。
使用中に、ユーザがディスペンサ60を係合したいとき、ユーザはフィンガーグリップによってカバー68を変位させてアプリケータ先端の真上に配置されたフィルムを露出させる。したがって、ギヤ75が回転している間、ラチェットアセンブリはリールの回転運動を抑制してフィルムを静止状態に保つ。この後、ユーザは分与剤が要求される体の部位に先端を向ける。
ユーザがディスペンサ60を閉じたいとき、カバーがディスペンサ60の遠位端に移動される。すると、ラックはピニオンに係合してピニオンを回転させ、ラチェットホイールによって歯止めを回転させてリールを回転させる。フィルム64の所定部分はリールから先端に移動する。同時に、既に使用されているフィルムの一部分は移動されて再生されるか、または保管される。
図13は、本発明の一実施形態によるフィルム配置の簡略等角図である。そのとき、フィルム64はリール72と支柱79に配置される。エンドレスフィルムの規則正しい使用を円滑にするために、フィルムは、両面、すなわち、唯一の面が均一に摩耗するようなメービウスの帯である。フィルムは好都合なキラリティを有してもよい。
図14は、本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの断面図である。ディスペンサ80は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットが接続される棒81に耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットは、マスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ80は、本発明によるフィルム84と連係して、本発明の他の実施形態に関して教示されるような分与剤をユーザが適用、分与、および/または供給するために使用されうるアクチュエータ82を含む。フィルム84は、アクチュエータ82に適した大きさのエンドレスループであってもよい。
ディスペンサ80はボディ86をさらに含む。ボディ46に関して教示されるように、ボディ86はアクチュエータとフィルムを収容する空洞87を備える。ボディは、スロットとして構成されるガイドを含み、ボタンが所定方向への移動に限定されている。ボディは、少なくともアプリケータ先端91とフィルム84の一部分とが開口部86aを越えて延びうるように遠位端に開口部86aをさらに含む。
アクチュエータ62に関して教示されるように、アクチュエータ82は、コアと、コアを越えて半径方向に延びる壁とを有するリール88を含む。リールはラック92をアーム94に係合するピニオン90aを有するギヤ90と連係して配置される。ギヤ90は、ギヤの動きを抑制するために軸を好ましくはボディ86の内側に形成されることが可能な軸孔90bを含む。
ギヤ90は、リール88の1つまたはそれ以上の歯止めと動作可能に接続されるラチェットホイールをさらに含む。歯止めとラチェットホイール(「ラチェットアセンブリ」)は、第2のリールの第1の回転方向への回転運動を可能にする一方で第2の回転方向への回転運動を抑制する働きをする。別の実施形態において、ラチェットホイールはリールに配置され、歯止めはギヤに配置される。
ギヤ90は、リールの内部を保護するディスク90cをさらに含むが、リールに対して独立に回転可能である。リール88はディスク90cに配置される。第1の方向の回転運動が可能になると、ギヤとリールは一緒に回転する。しかし、リールの回転運動がラチェットアセンブリによって第2の方向で抑制されると、ディスク90c、すなわち、ギヤ90はリールと関係なく回転する。
アーム94は、既に教示されたアプリケータ先端37などのアプリケータ先端91に接続されており、既に教示されたアプリケータ先端77のような細長いアプリケータ先端を含んでもよい。そのとき、アプリケータ先端は、別の化粧剤または治療薬を入れることができるように構成されてもよい。アーム94は、直線状であってもよく、たとえば、図5Cおよび5Dに関して既に教示されたようなリールの内側にアプリケータ先端91を置くために湾曲した部分を含んでもよい。
本発明の一実施形態によると、たとえば、図7に関して教示されたように、アプリケータ先端は、ボディの開口部の近位にある支柱に設けられた開口内でスライド可能であってもよい。
本発明の一実施形態によると、フィルム84は、メービウスの帯として構成されてもよい。
ディスペンサ80を操作するために、たとえば、図7に示されるボタンは変位されてガイドの中をディスペンサの遠位端に向かって移動する。アーム94はボタンによって移動する。アプリケータ先端が開口部86aを越えて延びると、フィルムもユーザが狙う範囲に前進させられる。そのとき、リールは回転しないが、ギヤ90は回転する。さらに、ディスペンサ80は、アクチュエータ62と同様に構成されてもよい。
ユーザがフィルムの使用を終了すると、ボタンはユーザによって後退させられ、ラックはピニオンと噛み合う。すると、ピニオンの回転運動はラチェットホイールに伝えられ、ラチェットホイールはリールの歯止めを回転させ、そしてリールを回転させる。そのとき、フィルムは前進させられる。
図15〜17は本発明の別の実施形態を描く。図15は、本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの正面図である。図16は、第1の実施形態による図15の本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの断面図である。図17は、第2の実施形態による図15の本発明によるフィルムディスペンサを有する化粧品アプリケータの断面図である。
図15を参照すると、ディスペンサ100は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットが接続される棒101に耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットはマスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ100はアプリケータ先端103を含むアクチュエータ102を含み、アプリケータ先端103の真上で本発明によるフィルム104がユーザによって使用されて分与剤を適用、分与、および/または供給しうる。アプリケータ先端103は、たとえば、図1に関して教示されるように後退不可能であってもよい。
ディスペンサは、ハンドルとして使用可能で空洞107を備えるボディ106をさらに含む。ディスペンサ100は、ボディ106の外側の1つまたはそれ以上の位置で触れることができるユーザ操作可能なダイアル108をさらに含む。そのとき、ボディ106は、ダイアルの回転が可能なように位置する1つまたはそれ以上のスロット106aを含む。
図16に示される別の実施形態において、ディスペンサ100aは、アクチュエータ102aに動作可能に接続されるダイアル108aを含む。アクチュエータ102aは、好ましくは、コアと、フィルム104aを保持するコアを越えて延びる側壁とを有するリール110aを含む。固定アプリケータ先端103aが、設けられ、ディスペンサ100aの遠位端に設けられた開口部106aを越えて延びる。
フィルム104aは、リールとアプリケータ先端103aとを横断する長さに適した長さを有するエンドレスループ内に設けられ、好ましくはアクチュエータ内にあることが教示される。
リール110aは軸に装着されることが好ましい。そのとき、リール110aには、軸の固定ラチェットホイールと係合する歯止めが設けられてもよい。また、リール110aには、軸に設けられた歯止めと係合するラチェットホイールが設けられてもよい。
使用中、ユーザは、ダイアル108aを回転させ、フィルムをダイアルの回転に対して所定距離だけ前進させる。そのとき、リールと軸のラチェット相互作用によってフィルムの増分運動のみが可能になる。フィルム104aはメービウスの帯として構成されてもよいことを理解されたい。ホイール108aは、好ましくは同軸でリール110aと接続されて108aがリール100aの増分運動を可能にしてもよい。さらに、ホイールとリールは歯止めとリールを有利に含む。
図17に示されるさらに別の実施形態において、ディスペンサ100bは、アクチュエータ102bに動作可能に接続されるダイアル108bを含む。アクチュエータ102bは、好ましくは、コアと、フィルム104bを保持するコアを越えて延びる側壁とを有する第1のリール110bを含む。固定アプリケータ先端103bが、設けられ、ディスペンサ100aの遠位端に設けられる開口部106bを越えて延びる。
リール110bは軸に装着される。そのとき、リール100bには、軸の固定ラチェットホイールと係合する歯止めが設けられてもよい。また、リール110bには、軸に設けられる歯止めと係合するラチェットホイールが設けられてもよい。
さらに、第2のリール112がボディ106に固定される。第2のリールと第1のリールは、動作可能に接続されて、第1のリールから第2のリールに向かってフィルム104の少なくとも一部分を前進させる。そのとき、第1のリールと第2のリールは、他の実施形態に関して教示されたように滑車とベルト111とによって、あるいは、ギヤおよび/またはギヤ列を介して直接的または間接的に噛み合うギヤによって接続されてもよい。
フィルム104bは、所定の使用数に適した固定長として設けられる。
使用中、ユーザは、ダイアル108bを回転させ、これによって、第1のリールを回転させて回転運動を第2のリールに伝え、フィルムをダイアルの回転に対して所定距離だけ前進させる。そのとき、リールと軸のラチェット相互作用によってフィルムの増分運動のみが可能になる。リールは一緒に動作するのでベルトはピンと張った状態に保たれる。
図18は、本発明の別の実施形態による、本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの等角図である。図19は、図18の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの部分等角断面図である。図20は、図18の本発明によるフィルムディスペンサを備える化粧品アプリケータの部分等角断面である。図21は図18の部分等角拡大図である。そのとき、ディスペンサ120は、マスカラブラシ、グロスアプリケータ、整髪ブラシなどのアプリケータユニットが接続されるディスペンサ120の一部分と嵌合する陥凹部121aを有する棒121と耐久的に接続される。当技術分野において公知のように、アプリケータユニットはマスカラ、グロス、または整髪用ジェルなどの化粧剤を分与するバイアルを含むキャップで保護されて保管されてもよい。
ディスペンサ120は、アプリケータ先端123を含むアクチュエータ122を含み、アプリケータ先端103の真上で本発明によるフィルムがユーザによって使用されて別の化粧剤および/または1つまたはそれ以上の治療効果を適用、分与、および/または提供しうる。たとえば、ディスペンサは、既にユーザの体に適用されている化粧剤を落とすために皮膚接触に適した機能性のフィルムまたはリボンを前進させることによって再生可能な清浄表面を提供する。
ディスペンサは、ハンドルとして使用可能で空洞127を備えるボディ126をさらに含む。ディスペンサ120は、ディスペンサに対して遠位置の内側にあり、ボディ126の外側の1つまたはそれ以上の位置で触れることができるユーザ操作可能なダイアル128をさらに含む。そのとき、ボディ126は、ダイアルの回転が可能なように位置する1つまたはそれ以上のスロット126aを含む。
図18に関して容易に分かるように、ディスペンサ120は、棒の直径に近い、または棒の直径に適した直径を有する寸法で作られる。固定アプリケータ先端123が設けられ、ディスペンサ120の遠位端に設けられた開口部126bを越えて延びる。
ダイアル128はアクチュエータ122に動作可能に接続される。アクチュエータ122は、第1のリール130と第2のリール132を含む。両リールは表面が滑らかであってもよいが、コアと、フィルムを保持するコアを越えて延びる側壁とをさらに含んでもよい。両リールは、動作可能に結合されるボディ126の内部に形成される軸上にあることが好ましい。そのとき、第1のリールと第2のリールは、他の実施形態に関して教示されるように、滑車とベルトとによって、あるいは、ギヤおよび/またはギヤ列を介して直接的または間接的に噛み合うギヤによって接続されてもよい。
そのとき、ダイアル128は第1のリールに接続される。第1のリールは、それぞれの軸の固定ラチェットホイールと係合する1つまたはそれ以上の歯止めを含む。また、リール130には、軸に設けられた歯止めと係合するラチェットホイールが設けられてもよい。
フィルムは固定長のフィルムであることが好ましい。使用中、ユーザは、ダイアル128を回転させ、フィルムをダイアルの回転に対して所定距離だけ前進させる。そのとき、リールと軸のラチェット相互作用によってフィルムの増分運動のみが可能になる。
図22Aは、本発明の第1の実施形態による分与装置の最上部の透視等角図である。図22Bは、本発明の第1の実施形態による分与装置の最下部の透視等角図である。図23は図22の分与装置の最下部の断面図で、図24は図22Aおよび22Bの分与装置の等角図である。
分与装置200は、フィルム204の少なくとも一部分を第1の位置から第2の位置に前進させるアクチュエータ202を含む。フィルム204は、化粧効果および/または1つまたはそれ以上の治療効果を適用、分与、および/または提供するためにユーザによって使用されてもよい。フィルム204は、アクチュエータ202に適した大きさのエンドレスループであってもよい。
分与装置は、好ましくは、ユーザ、特に平均よりも小さい手を有する可能性のあるユーザの手で保持しやすい広い後部と狭い前部とを有する人間工学的形状を有するボディ206を含む。たとえば、ボディは、好都合な大きさとなるように長さがほぼ2インチであってもよい
ボディは、好ましくはボディ206の内部空間の大部分を占める空洞207を形成するように、実質的に中空であることが好ましい。開口部206aは、フィルム204がユーザの手の届く範囲に入るようにボディの遠位端に設けられる。
ガイドは、ボディの好ましくは内側に配置される。ユーザによる操作が可能なボタン210は、ガイドの中を移動してアクチュエータと係合する。アクチュエータ202は空洞207内にありリール212を含み、リール212は、好ましくは、コアと、コアによって間隔が開けられた壁とを有するように構成され、リールと相互作用するときにコアを越えて延びてフィルム204を保護し案内する。
リールは、ピニオン214aを有するギヤ214と相互作用するように配置される。ピニオンは、アームに動作可能に接続されるボタンに対応してアーム218のラック216によって係合される。ギヤ214は、軸(図示せず)を好ましくはボディ206の内側に形成することを可能にする軸孔214bを含む。
ギヤ214は、リールの1つまたはそれ以上の歯止め212aと動作可能に接続されるラチェットホイール214cをさらに含む。歯止めとラチェットホイールアセンブリ(「ラチェットアセンブリ」)は、リールの第1の回転方向への回転運動を可能にする一方で第2の回転方向への回転運動を維持する働きをする。別の実施形態において、ラチェットホイールはリールに配置され、歯止めはギヤ214に配置される。
図22〜24の実施形態に戻ると、リール212は、ギヤ214のディスク214dに配置される。第1の方向の回転運動が可能になると、ギヤとリールが一緒に回転する。しかし、第2の方向のリールの回転運動がラチェットによって抑制されるとき、ディスク214d、すなわち、ギヤ214はリールと独立に回転する。
アクチュエータ202は、たとえば、ボディ206の内側に形成される軸上でボディに対して固定的に装着される固定支柱220を含む。したがって、固定支柱は、軸孔220aを含む。アプリケータ先端222は、アーム218の遠位端に配置され、支柱の開口とボディの開口部206aとを通って延びる。
アーム218は、ラック216の実質的にすべてが配置される第1の部分218aを含んでもよい。第1の部分は、リール212の直径に一致する長さを有するような大きさに作られてもよい。アーム218は、第1の部分を平面Y−Yに中心軸を有するように配置される第2の部分218cに連結する傾斜部分218bをさらに含む。
後で使用するために保管されている分与装置200を使用するために、ユーザは、ボタン210をその後方の「停止」位置から遠位端までスライドさせる。これによって、アームは前進し、固定支柱の開口と開口部206aとを通ってアプリケータ先端を延ばす。アームが前進されると、ラックはピニオンと係合して回転運動をラチェットホイールに伝える。好ましくは、ラチェットアセンブリは、リール212が回転運動に関与せずにフィルムを静止状態に保つように連係される。
フィルム204は、アクチュエータ202に配置されてリール212と固定支柱222の真上を移動する。そのとき、フィルム14は、フィルム14の長手方向軸が作業面X−X内にあるように位置していることが好ましい。しかし、アプリケータは前進されるので、これによって、アプリケータ先端はフィルムを捕らえて開口部206aを通して延ばし、ユーザの届く範囲に入れられる。この後、ユーザはフィルムを自分の体に適用することができる。
ユーザは、使用を終了すると、ボタンを後方の「停止」位置にスライドさせる。アームが戻ると、ラックは再びピニオンと係合する。回転運動はラチェットホイールに伝えられる。しかし、好ましくは、上記のラチェットアセンブリによって、ここで、ラチェットホイールはリール212の歯止めと係合し回転運動に関与して、フィルムを前進させる。
一実施形態において、ラチェットアセンブリは、ユーザがボタンを停止位置から初めて前進させるときにフィルムを前進させ、ボタンがその停止位置に戻されるときにフィルムが静止位置に留まるように調整される。
一実施形態において、フィルム204は、両面、すなわち、唯一の面が均一に摩耗するようなメービウスの帯である。それに加えて、フィルムは好都合なキラリティを有してもよい。
図25および26は、本発明の一実施形態による、それぞれ非係合位置と係合位置おけるアームと固定支柱との等角図である。図11のアクチュエータ71は、アームと固定支柱を含んでもよい。支柱は、支柱の真上でのフィルムの滑らかおよび/または係累のない運動を容易にすることが好ましい。
既に教示されたもののようなアクチュエータ(図示せず)は、ラック302を含んでいることも含んでいないこともあるアーム300を含む。さらに、アームは、化粧剤および/または治療薬を含んでいる可能性のある容器303を含んでいることも含んでいないこともある。容器303は、所定量の化粧剤および/または治療薬を含む、アームの空洞であってもよい。追加的または代替的に、容器303は、化粧剤および/または治療薬を含浸されてもよい材料を備えてもよい。
アプリケータ先端307は、アームの遠位端に配置される。固定支柱306は、装置のボディに配置され、アームに対して固定されている。フィルム304は、固定支柱の真上を移動するように配置され、支柱を通って延びる開口306aの遠位端を覆う。
アクチュエータが前進されると、アプリケータ先端は、開口を通って移動し、フィルムを変位させてユーザの体への適用に好都合な位置にフィルムを持ってくる。
容器は、ウィッキング作用または毛管作用によって化粧剤および/または治療薬を伝えることができる。好ましくは、フィルム304は、化粧剤および/または治療薬がフィルムの所定位置にのみ適用されるように両面または片面に非ウィッキング材料が被覆されおよび/または非ウィッキング材料で作られた領域を含む。
図27〜31は、本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して使用されてもよいフィルムの等角図である。
本発明の機能性フィルムは、(a)たとえば、以下に教示されるフィルム400、410a、および410bに関係する実施形態に関するようなフィルムで提供される分与剤、または(b)たとえば、以下に教示されるフィルム420、430、440a、および440bに関係する実施形態に関するようなトランスファフィルムの形態の分与剤を適用するためにユーザによって使用されてもよい。
図27は、本発明の一実施形態によるフロックフィルムの等角図である。フィルム400は、0.125〜0.500インチの幅と、12インチの長さを有していてもよく、アイメイク落としワックスを備えていてもよく、マスカラ落としとして適していてもよい。
フィルム400は、不織布製であっても重合体材料製であってもよい。たとえば、不織布はスパンボンド布、超音波ボンド布、ニードルパンチ布、ポイントボンド布、および熱ボンド布として形成されてもよく、ポリレイヨン、ポリエステル、および/またはポリプロピレンを備えてもよい。
有利には、不織布製のフィルムは、空隙率、弾性率、および/または表面組織、すなわち、布の手触りを変えることによって所望の物理的性質を備えるように構成されてもよい。
たとえば、布は、ビニル基材に表面層402が積層されたときに有利に役立つ可能性のある平滑フィルムからフロックフィルムまでに及ぶ組織を有するように1つまたはそれ以上の種類の仕上げを有するように構成されてもよい。
フィルム400は、一般的な重合体材料を備えてもよく、および/または、したがって、ポリエステル、ポリエチレン、エチレンメチルアクリレート、ポリ塩化ビニル、塩化三フッ化エチレン、酢酸ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリスチレン、および、エチレンビニルアルコール、セルロース、および/またはニトロセルロースの群から選択されてもよい。
有利には、フィルム400は、化粧剤および/または治療薬の有効組成物に対する接着を促進または阻止するために表面修飾されうる一般的な重合体の分類から選択される。
本発明の1つまたはそれ以上の実施形態によると、分与剤、すなわち、化粧剤または治療薬組成物は、フィルムが不織布または当技術分野において公知の印刷技術や分与剤の印刷にしか適さない印刷技術を用いた重合体のいずれで作られているかに関係なくフィルム400に印刷されてもよい。たとえば、単色効果または多色効果を得るために、リソグラフィ技術を含む、スクリーン印刷、インクジェット印刷、およびエーロゾル印刷(ドライおよびウェット)、熱印刷(ワックス)が採用されてもよい。
好ましくは、分与剤は、印刷工程を適切に稼動しうる流体(印刷、インクジェット印刷、およびエーロゾル印刷(ウェット))、ペースト(リソグラフ印刷)、またはワックス(熱印刷)など、媒体に組み入れるのに適した固体、半固体、および/または微粉を備える。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、目への適用はフィルム400を備える。本発明の一実施形態によると、目への適用は単一の組成物を備える。
そのとき、最上面402は、前述のように印刷技術によって不織基材に付着されるパウダーベースのアイシャドウ組成物を備える分与剤を含む。適正な組成が表1に提供される。
Figure 2010502390
本発明の一実施形態によると、目への適用は、各々が異なるパウダーベースのアイシャドウ組成物を備える2つまたはそれ以上の分与剤を備える。たとえば、アイシャドウ効果とアイライナー効果は、パウダーベースのアイシャドウ組成物を提供する1つの分与剤と、アイライナー組成物を提供するもう1つ分与剤との複数の分与剤を使用することによって作り出されてもよい。
そのとき、最上面402は複数の分与剤を含み、各々の分与剤は、前述のように印刷技術によって不織基材に付着されるもう1つの分与剤とは異なるパウダーベースのアイシャドウ組成物を備える。所望の効果を出すために、アイライナーの効果を出す1つの分与剤が細い線で付着される一方で、アイライナーに似た効果を出すためにもう1つの分与剤が表面のより広い領域に付着される。半固体アイライナー組成物の適切な組成が表2に提供され、パウダーベースのアイシャドウ組成物が表1に提供される。
Figure 2010502390
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、ファンデーションとしての使用に適した顔への適用はフィルム400を備える。本発明の一実施形態によると、顔への適用は1つまたはそれ以上の組成物を有する分与剤を備える。
そのとき、最上面402は、前述のような印刷技術によって不織基材に付着されるパウダーベースの組成物を備える分与剤を含む。適正な組成が表3に提供される。
パウダー組成物は、顔面の次元性を高めて容姿を改善する1つまたはそれ以上の特殊効果顔料および/またはパール感のある顔料を備えてもよい。有利には、顔面の特定部位に対しては特殊パール含量のフィルムを適用することに的を絞って組成物を組み入れることが可能である。
Figure 2010502390
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、コンシーラとしての使用に適した顔面への適用はフィルム400を備える。本発明の一実施形態によると、顔面への適用は分与剤を備え1つまたはそれ以上のワックスベースの組成物を有する。
そのとき、最上面402は、好ましくは高い顔料負荷を備える1つまたはそれ以上のワックスベースの組成物を備える分与剤を含む。顔料は、ワックスベースとの併用によって、局部の明暗の変化、シミ、および微小な表面の欠点を広い範囲にわたってカバーする。
好ましくは、フィルム400は、重合体ベース層または不織布ベース層を備える。不織フィルムは低い空隙率を備えることが好ましい。組成物は、前述のような手法によって溶かされてフィルム400の表面に液体状態で付着される。適正な組成が表4に提供される。
Figure 2010502390
図28Aおよび28Bは、本発明の別の実施形態によるフィルムの等角図である。フィルム410aおよび410bは2つの材料の積層板として作られることが好ましく、2つの材料は各々がフィルムであってもよい。積層板はフィルム410aおよび410bが1つまたはそれ以上の小袋(sachets)412および414を含むように配置され、各小袋は分与剤E、F用の空間またはチャンバーを備えており、分与剤E、Fは1液組成であっても2液組成であってもよい。組成物は1つまたはそれ以上の反応物質であってもよく、たとえば、反応物質Eは小袋412に配置され、反応物質Fは小袋414に配置される。同様に、EとFは液組成物であってもよい。
小袋は、フィルムの長さ方向を横断させるか、または長さ方向に沿わせるなどして適切な方向で配置されてもよい。反応物質は、小袋からユーザの体に流れやすいように液状または液晶状の組成物であることが好ましい。
フィルム410aおよび410bは、製薬産業用に設計された包装装置を使用して作られて充填されてもよい。たとえば、ブリスタ包装および錠剤包装装置、連続ウェブ処理装置、および/またはシリンジおよび注入技術が適切かもしれない。同様に、小袋の充填には、分与剤としての液体をマイクロカプセル化する手段が使用されてもよい。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、小袋が装置によって破裂したり突き刺されたり、あるいは、小袋がディスペンサの前述の実施形態の先端で係合されるときのように適用に当たりユーザの体にかかる圧力によって破裂したりすると、各小袋はそれぞれの反応物質を放出して適用部位で混合される。反応物質は、ユーザに対して有益な作用を有する反応混合物をもたらすように選択されることが好ましい。そのとき、反応混合物、すなわち、分与剤は、自己発熱、重合、pHに敏感な交互活性化(alternating actives)、接着、および/またはベースコート/トップコートなどをもたらしてもよい。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、フィルム410aおよび410bは、口唇、目、顔、および/または爪への適用に使用されてもよい。口唇への適用は、フィルム410aまたは410bを備える。そのとき、小袋412および/または414には、好ましくは高光沢の外観を提供する1つまたはそれ以上の液状の口唇用組成物を入れることができる。
本発明の一実施形態によると、液状の口唇用組成物は単一の組成物を備える。したがって、分与剤EおよびFは、実質的に同じものであり、互いに反応しないかもしれない。適正な組成が表5に提供される。
Figure 2010502390
当技術分野において公知のように、液状リップグロス処方は、光沢のある仕上がりを実現するために口唇に付着される厚い膜を頼りにするもので、重厚感と色移りをもたらす。有利には、本発明の組成物は、非常に薄いフィルムで高光沢の外観を提供して、優れた外観と軽快感とを提供する。
本発明の一実施形態によると、液状の口唇用組成物は二組成を備える。第1の分与剤Eは、実質的に表6の組成を有する液体ベースのコート組成物の形態の第1の組成として備えられてもよい。ベースコートは、持続性のある色とポリウレタン誘導体による口唇への選択的接着とを提供することが好ましい。
第2の分与剤Fは、実質的に表7の組成を有する液状トップコートの形態の第2の組成として備えられてもよい。トップコートは、無色のトランスファトップコートを有することが好ましい。これによって単一ステップの適用が可能になるが、従来の1回の処方ではベースコートとトップコートは相性が悪い(分離しやすい)ことから、種々の生成物を2回適用する必要がある。
上述のように、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、本発明によるフィルム410aおよび410bは、適用時に反応する相性の悪い含有物を供給することになる。たとえば、第1の組成物は、第2の組成物の放出時に、第2の組成物における活性化因子によって架橋される1つまたはそれ以上の低分子量重合体を備える。
当技術分野において公知のように、高分子量重合体は、溶解させて皮膚に供給することが困難であり、高い溶剤含量と長い乾燥時間を必要とする。有利には、本発明は、比較的低い溶剤柔軟性と比較的大きい処方柔軟性とを有する反応混合物を可能にして新たなレベルの性能(化粧持ち)と実績を達成する。
表6および7の例示的な組成物は、第1の組成においてアニオン性アクリル重合体、シリコン/アクリレート共重合体、およびカーボマーを備え、第2の組成においてポリアミド、カチオン性アクリル重合体(ジメチルアミノエチルアクリレート重合体)を備える組成物を含む。これらは、分子量の大きい組成物を提供するように反応することになり、したがって、粘度が増してより優れたフィルムが形成される結果、化粧持ちが改善されされることになる。
Figure 2010502390
Figure 2010502390
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、リキッドファンデーションへの適用は、フィルム410aまたは410bを備える。そのとき、小袋412および/または414には、好ましくは公知の化粧持ちの問題を有する顔面領域に適用を絞ることができる1つまたはそれ以上のリキッドファンデーション組成物を入れることができる。
当技術分野において公知のように、高濃度を有するリキッドファンデーション組成物は、ファンデーションが長持ちすることに不快感を与える。しかし、重合体含量が低くなると、化粧持ちが悪くなる。
フィルム410aまたは410bにアクリレート共重合体を有する、表8のものようなリキッドファンデーションを提供することによって、ユーザの皮膚の表面に強力なフィルムが形成される。したがって、重合体含量は、問題のある顔面領域に優れた化粧持ちを提供するように増加される。
Figure 2010502390
図29は、本発明の別の実施形態によるフィルムの等角図である。フィルム420は簡単な積層フィルムとして同時に作用するキャリアフィルム422とトランスファフィルム424とを備える。キャリアフィルム422は、ポリエステルを備えることが好ましい。
有利には、トランスファフィルムは、当技術分野において公知の同様のフィルムの真上で厚さが低減される。Biodermis社、Sil−K社、Rejevness社などのメーカは、広範な形状のフィルムをシリコンベースのフィルムで提供している。これらは、優れた皮膚への接着性と医薬特性とを有する一方で、差し迫った化粧品の効果を実現するためには利用されていない。
有利には、トランスファフィルム424は、分与剤が以下でさらに説明されるものようなキャリアフィルムに層を成しおよび/または機能化表面として付着されるときに形成される0.05mm〜0.5mmの薄い厚さを有するシリコンまたは重合体エラストマーを備えてもよい。対照的に、公知のフィルムは、0.5mm〜2mmの厚さを有しており、シートまたはストリップで提供される。このような薄い厚さは、分与剤が従来の重合体ベースを備える場合に取り扱いと表面への移動とが難しい。
しかし、本発明のトランスファフィルムは、以下でさらに説明されるように、新たな美的価値と性能を実現するシリコンまたは重合体エラストマーフィルムベースの分与剤を備えることが好ましい。シリコンエラストマーは、火傷や外科手術の結果としての肥厚性瘢痕とケロイド瘢痕を扱うために医療産業において一般に知られる材料を備えていてもよく、したがって、フィルム424は医療グレードのシリコン重合体で作られることが好ましい。製造中、皮膚に水和と薬効をもたらすためにシリコンの物理化学的特性は具体的な適用に合わせて調整され、フィルム424は妥協して処理されたシリコン(a comprise silicone)を実現するように最適化されることが好ましく、ここでは、機械的特性が重合体の架橋結合を増加または減少させ、かつ本来の皮膚を再現するために具体的な重合体の化学的性質を利用することによって最適化される。
シリコンエラストマーの代替として、トランスファフィルム424は、好ましくは、ポリエステル、ポリエチレン、エチレンメチルアクリレート、ポリ塩化ビニル、塩化三フッ化エチレン、酢酸ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリスチレン、エチレンビニルアルコール、セルロース、およびニトロセルロースの群から選択される一般的な重合体を備えてもよい。フィルムは、皮膚表面への接着を促進または阻止するために表面修飾されてもよい。
そのとき、トランスファフィルムは、着色剤、光学的なぼやけ、および/または他の種類の化粧剤効果および/または治療薬効果を備えてもよい。したがって、1つまたはそれ以上の実施形態において、重合体フィルム層は、第2の重合体フィルム層から少なくとも0.005の屈折率を有するように構成される。これらの層は、製造中に積層されて、1つまたはそれ以上の独特の散乱効果を提供する角屈折(angular refractions)、フレネルレンズ効果、および/または表面パターン形成効果などの独特の光学的効果を提供する。
有利には、所望の弾性および引張強度を実現するために、広範の機械的特性を有する重合体ベースのトランスファフィルムが製造されてもよい。
さらに、トランスファフィルム424を形成するために、部分的にジェル化された半乾性の重合体溶媒システムが使用されてもよい。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、ユーザがフィルム420を適用するとき、トランスファフィルムはユーザの体に適用され、その間、キャリアフィルムはディスペンサまたは分与装置に保持される。
図30は、本発明の別の実施形態によるフィルムの等角図である。フィルム430は、キャリアフィルム432とトランスファフィルム434を備える。トランスファフィルム434は皮膚接着層436と表面層438をさらに備え、これらの各々は同時に製造されて個別に形成されるフィルム(a separately produced film manufactured together)であってもよい。そのとき、フィルム430は、フィルム420などの簡単な積層フィルムとは対照的に、多層積層フィルムとして構成されることが好ましい。
トランスファフィルム434の表面層438は、トランスファフィルム424と実質的に同じであってもよい。皮膚接着層436は、シリコンまたは重合体エラストマーフィルム、あるいはその他の適切なフィルムなど、薄フィルムを備えてもよい。フィルムは、好ましくは、デキストリン誘導体、シリコン、アクリル酸塩、および/または皮膚接着を促進するために生物医学的応用用に設計された合成ゴム接着剤に基づく生体適合性のある接着剤で処理されることが好ましい。たとえば、Dow Coring社製 Bio PSAシリコン感圧接着剤、シリコン接着剤、MD7−4502およびMA7−4602、アクリルおよび合成ゴム接着剤MG−0560およびMG0153/PAが使用されてもよい。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、ユーザがフィルム430を適用するときにトランスファフィルムはユーザの体に適用されるが、キャリアフィルムはディスペンサまたは分与装置に保持される。トランスファフィルムは複数の層を備えるので、トランスファフィルムは独特の光学特性(干渉フィルムを使用して)または選択的接着などの特別な物理化学的特性を提供してもよい。したがって、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態は、以下に詳述される化合物を含む。
フィルム420および/またはフィルム430は、口唇化粧品および顔面化粧品に適切に使用されてもよい。ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、口唇化粧品は、0.05mm〜0.5mmの厚さを有するトランスファフィルム434を含むフィルム430を備える。
トランスファフィルムは接着層436を備え、接着層436は口唇組織に対して同様の弾性率を有する1枚または複数枚のシリコンエラストマーの薄フィルムで作られることが好ましい。キャリアフィルムの最も近くにある接着層の側面には感圧接着剤が加えられる。エラストマーと口唇表面が十分に接着することによって、適用装置が口唇の輪郭に沿って移動されるときに移動可能なフィルムが付着されうる。したがって、適用後にトランスファフィルムをさらに容易に分離しうるようにエラストマーフィルムは十分な引張強度を有するように製造されることが好ましい。
トランスファフィルムの表面層438は、ユーザの口唇に適用されたときに視覚訴求を与える適切な光沢と明るさを有する材料を備えることが好ましい。
ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、顔面化粧は、0.01mm〜0.5mmの厚さを有するトランスファフィルム434を含むフィルム430を含む。好ましくは、フィルム430は、光学的に不鮮明であり、ユーザの顔面領域における局所的な欠点を補う。トランスファフィルムは接着層436を備えており、接着層436は皮膚組織に対して同様の弾性率を有するシリコンエラストマーの1枚または複数枚の薄フィルムで作られることが好ましい。キャリアフィルムの近くにある接着層の側面には感圧接着剤が追加される。
表面層438は、拡散透過率および/または反射率などの1つまたはそれ以上の光学特性を備えることが好ましい。たとえば、光学特性は、ナイロン、窒化ホウ素および/またはアルミナのナノ粒子、および/またはエラストマー材料の固有特性を備えてもよい。エラストマーと顔面皮膚表面の間を十分に接着することによって、適用装置が顔面の輪郭に沿って移動されるときに移動可能なフィルム付着されうる。したがって、適用後にトランスファフィルムをさらに容易に分離しうるようにエラストマーフィルムは十分な引張強度を有するように製造されることが好ましい。
図31Aおよび31Bは、本発明の別の実施形態によるフィルムの等角図である。フィルム440aおよび440bは、それぞれ、化粧剤および/または治療薬を提供する複数のセグメント442a、442bを備える。セグメントの各々は、キャリアフィルム444に関連する。ディスペンおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、ユーザがフィルム440を適用すると、複数のセグメントの1つまたはそれ以上がユーザの体に適用され、その間、キャリアフィルムはディスペンサまたは分与装置に保持される。
フィルム440aは、フィルムの軸に対して配置される複数の微細セグメント化された領域442aを備える。たとえば、セグメント442aは、長手方向軸を横断させて配置されてもよい。フィルム440bは、間に入れられて、すなわち、別のセグメントの隣に配置されて、化粧剤および/または治療薬の接触面を有する領域を形成する複数の微細セグメント442bを備える。有利には、セグメント442bは、接触面を維持するために優れた能力を有する軟質トランスファフィルムを提供する働きをする。
セグメント442a、442bは、口唇、爪などへの適用のような特定の目的に合わせて機能化されてもよい。当技術分野において公知のように、液組成物は、ブラシ型の用具を用いて爪に塗られる。ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態との連係において、爪への適用はフィルム440aまたは440bを備え、フィルム440aまたは440bは連続的なポリエステルフィルムであることが好ましい。半乾燥されたネイル液が層442a、すなわち、442bに取り入れられる。ネイル液に対する適正な組成が表9に提供される。
代替的に、ネイル液はフィルムの2つの重合体層の間に配置される。1つの層はベース層を備え、第2の層は保護層を備える。ネイル液を適用するために、保護フィルムは剥がされて爪表面に接するとネイル液フィルムを露出させる。半乾燥された液フィルムは、適用中に爪に付着する。ディスペンサを爪表面に沿って引きずると、液フィルムは爪表面に付着され乾いて手触りの薄いフィルムとなる。さらに、フィルムは、フレンチチップピクチャおよびその他のデザインなど、様々なグラフィックスまたは多色デザインを用いて印刷されうる。ネイル液に適した組成が表9に提供される。
Figure 2010502390
図32A〜32Eは、本発明の1つまたはそれ以上の実施形態による、1つまたはそれ以上の不連続なトランスファ要素454を備えるフィルム450の等角図である。
フィルム450は、既に教示されたフィルムのいずれであってもよい。本発明の1つまたはそれ以上の実施形態によると、フィルム450はフィルム420と実質的に類似している。そのとき、フィルム450は、キャリアフィルム456と、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態と連係して分与剤をトランスファ要素に供給する1つまたはそれ以上の不連続なトランスファ要素454とを備える。
本発明の一実施形態によると、複数の不連続なトランスファ要素は、既に教示された口唇用組成物を備える分与剤でユーザの口唇に色を付けるのに適した連続セグメントを備える。そのとき、第1のトランスファ要素は、これを下口唇に適するように構成される第2の直接隣接したトランスファ要素よりも大きくすることによって上口唇に適するように構成される。後続のトランスファ要素は同様のペアで提供される。
本発明の一実施形態によると、複数の不連続なトランスファ要素がユーザの目尻に色を置くのに適した連続セグメントを備える。第1のトランスファ要素は、適切に形成されることによって、たとえば、上目尻に適するように構成される。第2のトランスファ要素に直接隣接した第2の移動は、たとえば、下目尻に適するように構成される。第2のトランスファ要素に直接隣接した第3の移動は、たとえば、眼瞼に適するように構成される。後続のトランスファ要素は、ユーザによって次の一連の適用に提供される。
好ましくは、各移動領域は、トータルルックを完成するために、本明細書において既に教示されたような、異なるものの補完的なアイシャドウ組成物を有する分与剤を備える。
各トランスファ要素は、第1のトランスファ要素から顧客に当該部分への適切な適用に満足感を覚えさせ、さらに、ホイールまたはスプールを回転させて別のセグメントに進み、第2の体部位への適用を続けることによって適用されてもよい。
本発明の1つまたはそれ以上の実施形態によると、フィルム450はフィルム430と実質的に類似している。ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態に連係するフィルム450は、分与剤をトランスファ要素に供給する。
そのとき、フィルム450は、キャリアフィルム456と1つまたはそれ以上の不連続なトランスファ要素454とを備え、トランスファ要素454は、層436に実質的に類似した皮膚接着層に連結され、図面におけるトランスファ要素454と同様の同じ大きさに作られることが好ましい。
それに加えて、トランスファ要素454は、南アジアと東南アジアに特有のビンディー(図32C)の形状とデザインを有するように構成されてもよい。ユーザがトランスファ要素を適用するときに、皮膚接着層はユーザの前額部にビンディーを保持するのに役立つ。
トランスファ要素454の他の例示的な形状として、リップブラシ(図32B)とチークブラシ(図32D)が挙げられる。
特に好ましい一実施形態において、トランスファ要素454は、フィルム内に設けられている多くの陰影部を含むアイシャドウとして構成される。それに加えて、本発明の譲受人は、2007年8月1日に、スクリーン印刷アイシャドウのアプリケータおよび方法を開示した「COSMETIC APPLICATOR」と題する特許文献5を出願しており、これは全体が参照として本明細書に組み入れられる。
同様に、ここで、図32Eに関して、トランスファ要素454aは、基材450aの前方表面に実質的に薄層で配置される複数の化粧品を備える。トランスファ要素は、一般に458a〜458eとして示される1つまたはそれ以上の適用領域のパターンを備える。適用領域は、互いにすき間なく隣接して協調効果、すなわち、機能強化を備えることが好ましい。化粧品の薄層は、以下で開示されるように、ウェットおよびドライバインダーの存在に照らして基材に密着して維持されるものと考えられる。
各適用領域は、人体に適用され、さらに総じて洗練された外観を提供すると見なされるときに着色や陰影などの化粧品の効果を有している可能性がある。
アイシャドウの化粧品アプリケータに関する陰影は、事前に決定されることが好ましく、ユーザが使いやすいように適切に調整される。同様に、各適用領域の大きさは、好感を与え、あるいは、協調効果を提供し、さらにユーザが使いやすいようにするために事前に決定されることが好ましい。
各適用領域における化粧品の量は、適正な単位用量を供給するように注意深く測定される。各ユーザの皮膚は多様であるので、各顧客に関する単位用量は異なる。したがって、化粧品は、季節的変化、対象ユーザの皮膚特性の違い、その他の適切な要因に合うように変更されてもよい。
トランスファ要素454aは、目尻のしわに適した領域 458aなどの1つの適用領域を有し、変化する陰影の1つまたはそれ以上のその他の領域、すなわち、眼瞼上でまつげ線まで伸びる領域458b〜458eを有するように構成されてもよい。したがって、3〜5色の陰影、すなわち、適用領域458a〜458eが存在してもよい。これらのうち、1つまたはそれ以上、たとえば、適用領域458a、458c、および458eの陰影は明瞭な陰影であり、1つまたはそれ以上は混合陰影、すなわち、適用領域458b(明瞭な陰影 458aと458cの混合)と適用領域458d(明瞭な陰影458cと458eの混合)の陰影である。
使用中、必要であれば、ユーザは、既に教示されたディスペンサの1つを用いてフィルム450aを位置決めする。納得のいく位置で、ユーザは、基材の後方表面に対して1桁または複数桁(one or more digits)の圧力を加える。トランスファ要素に備えられた化粧品はユーザの体に移動される。
眼瞼と額の表面でユーザが指を転がして軽い圧力を直接加えてもよく、ディスペンサを用いてフィルムの最上部を軽く揉むか、または擦って軽い圧力を加えてもよい。好ましくは、移動しうる化粧品の少なくとも一部は、本明細書においてさらに教示されるように、改善された化粧持ち性を有するように処方されている。
フィルム450aは、本明細書で説明されおよび/または特許文献6で開示されているように、フラットスクリーン印刷法、すなわち、セリグラフィック印刷を用いて製造されてもよく、特許文献6は全体が全ての目的のために参照として本明細書に組み入れられる。しかし、フィルム450aまたはその他のフィルム450は、他の適切な工程に従って製造されてもよい。
さらに具体的には、スクリーン印刷ユニットは、化粧品を適用してトランスファ要素の第1の適用領域458aを基材に形成してその後の製造段階に備える。
スクリーン印刷ユニットは、当技術分野において公知のように、備えられたスクリーンを有するプリンタを含む。スクリーンは、適用領域458aの形状と大きさに対応する表面に1つまたはそれ以上のスクリーン開口を有する不透過性表面を備える。適用領域の正確な位置決めと印刷に役立てるために、スクリーンと基材には複数の目安が設けられてもよい。
容器がスクリーンに適切な量のスラリーを提供し、適切な一部分がスクリーン開口を経て基材に出て適用領域458aを作り出す。
適用領域458aが付着された後、過剰なスラリーが除去される。スクリーンが取り除かれて基材がドライヤまでの距離を移動する。この距離は、適用領域458aに対する組成物からの溶剤の一部または全部が蒸発しうるように事前に決定されることが好ましく、組成物の差に関しては調整されてもよい。代わりに、この距離は、乾燥棚として、フィルム基材450aのロールストックまたはシートストックが溶媒の蒸発に相応しい所定時間留まるように設定されてもよい。適用領域458b〜458eを印刷するために、別のスクリーン印刷ユニットが提供される。
本明細書において使用される化粧品組成物は、基材よりも皮膚に対してより大きな親和力を有するように処方されることが好ましい。組成物がプレートレット結晶構造を有するマイカなどの充填物を含むとき、目尻周囲の基材からの化粧品の移動は改善されることが判明している。また、目の周囲の皮膚は比較的高濃度の天然油を有するので移動は目尻の周囲で促進されるものと考えられえる。
さらに、ディスペンサおよび/または分与装置フィルムの1つまたはそれ以上の前述の実施形態で使用するフィルムの迅速な組込みとカスタム化とを提供することが検討される。このようなカスタム化は、満足のいくデザインや独自のデザインを考案するためにユーザによって直接行なわれてもよく、このような医薬品はより目立たずおよび/またはより便利な装置における医療必需品として供給すべきであるとの医学的要求に基づいて行なわれてもよい。
たとえば、ユーザは、パーソナルコンピュータなどのパーソナルコンピューティング機器を利用して、無線通信機器がインターネットなどの1つまたはそれ以上のネットワーク上でサーバと通信するようにしてもよい。ユーザは、認証プロセスを経てもよく、あるいは、化粧品に関する情報を含む、あるいは分与剤に関する情報を含む、関心のある複数の情報にアクセスするだけでもよい。それに加えて、ユーザは、利用する情報を選択しおよび/または情報を処理することを決めてもよい。
この情報は、分与剤に関する新しく新規のデザインを含んでもよい。たとえば、ユーザは口唇色の特定のデザインに興味を持ってもよい。同様に、ユーザは、フィルムとして適用される可能性のあるネイルカラーなどの独自のデザインを考案することを望んでもよい。
この後、ユーザは、この口唇色を選択し、これを直接購入および/または認定販売員からの納入によって入手してもよい。そのとき、既に教示されたような多量のフィルムが無料または有料で販売員からユーザに提供される可能性がある。フィルムは、ディスペンサおよび/または分与装置の1つまたはそれ以上の前述の実施形態において迅速に組み込まれるように包装された状態で販売されていることが好ましい。
本発明は具体的な実施形態に関連して説明されてきたが、当然のことながら、前述の説明に照らして多くの代替形態、修正形態、および変更形態が当業者には明らかとなる。したがって、ディスペンサおよび/または分与装置の前述の実施形態は、現在開示されている本発明によるフィルムの実施形態のみならず、当技術分野において公知の他の適切なフィルムにも使用されうることは理解される。
10、40、60、80、100、100b、102a、120・・・ディスペンサ
60、200・・・分与装置
11、41、61、81、101、121・・・棒
12、42、62、71、82、102、102a、102b、122、202・・・アクチュエータ
14、44、64、84、104、104a、104b、204、304、400、410a、410b、420、430、440、440a、440b、450・・・フィルム
16、16a、46、66、86、106、126、206・・・ボディ
16a、46a、86a、106a、106b、126b、206a・・・開口部
17、47、67、87、107、127、207・・・空洞
18、68・・・カバー
18a・・・停止部材
20、70・・・フィンガーグリップ
34、34d、54、66b、78、78、94、218、300・・・アーム
20a、70a・・・第1のフィンガーグリップ
20b、70b・・・第2のフィンガーグリップ
30、50、110b、130・・・第1のリール(コア)
30a、75b、90b、214b、220a・・・軸孔
30b・・・凹型コア
30e・・・滑車
32、52、112、132・・・第2のリール(コア)
32a、72a・・・コア
30c、30d、32b、32c、72b、72c・・・壁
32f、72d、212a・・・歯止め
33・・・エンドレスベルト
34a、218a・・・第1の部分
34b、218b・・・傾斜部分(アーム)
34c・・・第2の部分(アーム部分)
35、55、75、90、214・・・ギヤ
35a、55a、75a、90a、214a・・・ピニオン
35b、75d、214c・・・ラチェットホイール
35c、75c、90c、214d・・・ディスク(ホイール)
36、56、66c、76、92、216、302・・・ラック
37、37a、53、66a、66b、77、91、103、103a、103b、123、222、307・・・アプリケータ先端
48・・・ガイド
72、88、110a、212・・・リール
51、210・・・ボタン
79、220、222、306・・・固定支柱
106a、126a・・・スロット
108、108a、108b、128・・・ダイアル
111・・・ベルト
121a・・・陥凹部
303・・・容器
306a・・・開口
402、438・・・表面層
412、414・・・小袋
422、432、444、456・・・キャリアフィルム
424、434・・・トランスファフィルム
436・・・皮膚接着層
442a、442b・・・セグメント
450a・・・基材(フィルム)
454、454a・・・トランスファ要素
458a〜458e・・・適用領域
A、B、C、D・・・移動方向
E、F・・・分与剤(反応物質)
X−X・・・作業面

Claims (25)

  1. ユーザによって保持されるボディと、
    前記ボディ内に収容され、分与剤を供給するフィルムと連係して使用されるアクチュエータと、
    を備える化粧品フィルムディスペンサであって、
    前記アクチュエータは、
    前記フィルムを保持する供給リールおよび前記フィルムを受け入れる巻き取りリールと、
    前記フィルムを前進させるために前記巻き取りリールと係合するアームと、
    ユーザに接して前記フィルムを置く前記アームの端部における先端と、
    を備える、化粧品フィルムディスペンサ。
  2. フィンガーグリップの1つと、ユーザによって前記アクチュエータと選択的に係合する前記アクチュエータに接続されたダイアルとをさらに備える、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  3. 前記供給リールと前記巻き取りリールはエンドレスベルトによって動作可能に接続される、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  4. 前記巻き取りリールはピニオンギヤを備え、前記アームは前記巻き取りリールギヤと動作可能に係合するラチェットを備える、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  5. 前記アームは前記フィルムの平面内で先端に向かう傾斜部分を含む、請求項4に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  6. 前記巻き取りリールは少ないバックラッシュで前記巻き取りリールを回転させるために前記ピニオンギヤと係合する歯止めを備える、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  7. 0.125〜0.500インチの幅を有するフィルムをさらに備える、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  8. 前記フィルムは不織布を備える、請求項7に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  9. 前記フィルムは、ポリエステル、ポリエチレン、エチレンメチルアクリレート、ポリ塩化ビニル、塩化三フッ化エチレン、酢酸ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリスチレン、および、エチレンビニルアルコール、セルロース、およびニトロセルロースの群から選択される重合体を備える、請求項7に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  10. アプリケータユニットをさらに備え、該アプリケータユニットはマスカラブラシ、グロスアプリケータ、および整髪ブラシの1つを備える、請求項1に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  11. ユーザによって保持されるボディと、
    前記ボディ内に収容され、分与剤を供給するフィルムと連係して使用されるアクチュエータと、
    を備える化粧品フィルムディスペンサであって、
    前記アクチュエータは、
    前記フィルムを保持する単一のリールと、
    前記フィルムを前進させるために前記リールと係合するアームと、
    ユーザに接して前記フィルムを置く前記アームの端部における先端と、
    前記ユーザによって前記アクチュエータと選択的に係合させるために前記アクチュエータに接続されるフィンガーグリップと、
    を備える、化粧品フィルムディスペンサ。
  12. エンドレスループで形成されるフィルムをさらに備える、請求項11に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  13. メービウスの形を有するフィルムをさらに備える、請求項11に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  14. 再生されるフィルムをさらに備える、請求項11に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  15. 前記リールはピニオンギヤを備え、前記アームは前記ピニオンギヤと動作可能に係合するラチェットを備える、請求項11に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  16. ユーザによって保持されるボディと、
    前記ボディ内に収容され、分与剤を供給するフィルムと連係して使用されるアクチュエータと、
    を備える化粧品フィルムディスペンサであって、
    前記アクチュエータは、
    前記フィルムを保持するリールと、
    前記フィルムを前進させるために前記リールと係合されるアームと、
    前記ユーザに接して前記フィルムを置く前記アームの端部における先端と、
    を備え、
    前記フィルムは積層フィルムと第1の反応物質用の空間を提供する複数の小袋(sachets)とを備え、
    前記先端は少なくとも前記第1の反応物質を放出させる前記小袋を備える、
    化粧品フィルムディスペンサ。
  17. 前記複数の小袋の少なくとも1つの小袋は第2の反応物質を備え、該第2の反応物質は該第2の反応物質が放出されるときに前記第1の反応物質と反応を生じさせ、該反応はユーザに有益な作用をもたらす、請求項16に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  18. 前記反応は自己発熱、重合、pHに敏感な交互活性(alternating actives)、および接着のうちの1つを備える、請求項17に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  19. ユーザによって保持されるボディと、
    前記ボディ内に収容され、分与剤を供給するフィルムと連係して使用されるアクチュエータと、
    を備える化粧品フィルムディスペンサであって、
    前記アクチュエータは、
    化粧品フィルムを保持するリールと、
    前記化粧品フィルムを前進させるために前記リールと係合されるアームと、
    前記ユーザに接して前記フィルムを置く前記アームの端部における先端と、
    を備え、
    前記化粧品フィルムは、
    ポリエステルベース層を備えるキャリアフィルムと、
    前記キャリアフィルムによって支持されるトランスファフィルムであって、該トランスファフィルムは前記ユーザの体に適用される分与剤を備え、前記トランスファフィルムは0.05mm〜0.5mmの厚さを有する、トランスファフィルムと、
    を備え、
    前記先端は、前記分与剤が前記ユーザの体に適用されるように前記キャリアフィルムと前記トランスファフィルムとを分離する、
    化粧品フィルムディスペンサ。
  20. 前記トランスファフィルムはポリエステルベース層およびシリコンベース層の一方を備える、請求項19に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  21. ユーザによって保持されるボディと、
    化粧品フィルムを保持するリールと、
    前記化粧品フィルムを前進させるために前記リールと係合されるユーザ操作可能なダイアルと、
    前記ユーザに接して前記フィルムを置く前記アームの端部における先端と、
    を備える化粧品フィルムディスペンサであって、
    前記ダイアルは該ダイアルの回転に対して所定の距離だけ前記フィルムを前進させる、
    化粧品フィルムディスペンサ
  22. 前記フィルムはエンドレスのメービウスの形を備える、請求項21に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  23. 前記ボディはマスカラブラシの棒と嵌合するのに適した大きさを備える、請求項21に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  24. 前記ボディは前記ダイアルが中を通って延びるスロットを備える、請求項21に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
  25. 前記リールはラチェットおよび歯止めアセンブリを備える、請求項21に記載の化粧品フィルムディスペンサ。
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