JP2010501139A - 無線通信システムにおけるデータベース管理 - Google Patents

Abstract

装置、システム、および方法は、無線メッセージを用いて変更を伝送する無線通信デバイス内のデータベースを維持することによって、無線通信システム１００内のデータベース管理を提供する。データベースの第１のデータバージョン１０８を維持する初期のスレーブ無線通信デバイス１０４は、データベース修正要求メッセージ１１０を、該データベースの第２のデータバージョン１１２を維持するマスタ無線通信デバイス１０２に伝送する。該データベース修正要求メッセージに従って該データベースの第２のデータバージョンを修正した後、該マスタ無線通信デバイスは、データベース修正命令１１４を任意の数の非初期のスレーブ無線通信デバイス１０６に伝送して、該各非初期のスレーブ無線デバイスで維持された該データベースの他のデータバージョン１１６を修正する。該複数のデータバージョンは同期されて、無線通信システム内のデータベースを維持する。

Description

（本発明の分野）
本発明は、概して無線通信デバイスに関し、特に、無線通信システムにおいてデータベースを管理するための装置、システム、および方法に関する。

（本発明の背景）
データベースは、ユーザによって修正され、アクセスされ得る単一の組のデータを、ユーザのグループが維持することを可能にする。無線デバイスの従来のデータベースソリューションは、サーバ上のデータベースを確立し、ワールドワイドウェブ（ＷＷＷ）を介してユーザにアクセスを提供することを含んでいる。各無線デバイス上で動作するウェブブラウザアプリケーションは、データベースへのアクセスを提供するウェブページにアクセスするために用いられる。従来のデータベース技術は、いくつかの点で制限される。例えば、各ユーザは、ＷＷＷおよびデータベースにアクセスするために、無線サービスとデータサービス加入（ｓｕｂｓｃｒｉｐｔｉｏｎ）をしなければならない。データサービス加入の結果、一般に、標準の無線サービスに追加のユーザ料金が課される。無線機器の製造者およびアプリケーションの提供者は、サポートを無線通信サービスプロバイダに要求し得る。さらに、ユーザはしばしば、どのようにウェブブラウザを操作するか、そしてどのようにデータサービスにアクセスするかを知ることが必要となる。

従って、無線通信システムにおけるデータベース管理に対するニーズが存在する。

（概要）
装置、システム、および方法は、無線メッセージを用いて変更を伝送する無線通信デバイス内のデータベースを維持することによって、無線通信システム内のデータベース管理を提供する。データベースの第１のデータバージョンを維持する初期（ｉｎｉｔｉａｔｉｎｇ）のスレーブ無線通信デバイスは、データベース修正要求メッセージを、該データベースの第２のデータバージョンを維持するマスタ無線通信デバイスに伝送する。該データベース修正要求メッセージに従って該データベースの第２のデータバージョンを修正した後、該マスタ無線通信デバイスは、データベース修正命令を、任意の数の非初期（ｎｏｎ−ｉｎｉｔｉａｔｉｎｇ）のスレーブ無線通信デバイスに伝送して、該それぞれの非初期のスレーブ無線デバイスにおいて維持される該データベースの他のデータバージョンを修正する。結果として、該複数のデータバージョンは同期されて、該無線通信システム内のデータベースを維持する。

図１は、本発明の例示的な実施形態に従う、無線通信システムのブロック図である。 図２は、例示的な実施形態に従う、無線通信デバイスのブロック図である。 図３は、マスタ無線通信デバイスとスレーブ無線通信デバイスとの間のメッセージの流れ図である。 図４は、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。 図５は、スレーブ無線通信デバイス内で実行される、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。 図６は、マスタ無線通信デバイス内で実行される、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。

（詳細な説明）
図１は、本発明の例示的な実施形態に従う、無線データベースシステム１００のブロック図である。無線データベースシステム１００は、任意の多くのプロトコル、周波数、および変調技術を利用する、任意のいくつかの無線通信システムにおいて実装され得る。例示的な実施形態において、無線通信システムは、セル式電話の通信システムであり、そこにおいて基地局（図示されない）が、無線通信デバイスに無線サービスを提供する。音声サービスに加えて、無線通信システムは、例えば、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）、インスタントメッセージング（ＩＭ）、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）、またはマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）などの少なくとも１つのメッセージサービスを提供する。

データベースシステム１００は、少なくともマスタ無線通信デバイス１０２と、少なくとも１つのスレーブ無線通信デバイス１０４、１０６とを含む。多くの構成において、データベースシステム１００は、複数のスレーブ無線通信デバイス（スレーブデバイス）１０４、１０６を含み、そこで、スレーブデバイスは、任意の所与の時刻において、初期のスレーブ無線通信デバイス（初期のスレーブデバイス）１０４としてか、または非初期のスレーブ無線通信デバイス（非初期のデバイス）１０６として関係し得る。データベースが確立される前に、デバイス１０２、１０４、１０６のそれぞれは、マスタ無線通信デバイス１０２であるか、またはスレーブデバイス１０４、１０６であるように構成される。例示的な実施形態において、グループリストは、データベースグループのメンバであるデバイスのリストを維持するために確立される。

デバイス１０２、１０４、１０６のそれぞれは、データベースのデータバージョン１０８、１１２、１１６をメモリ（図１に図示されない）内において維持する。データベースが同期化されている場合に、データバージョン１０８、１１２、１１６は、同じデータを含んでいる。ユーザのデバイスのデータバージョン内の情報をユーザが変更する場合に、該変更は、データベースシステム１００を介してグループのすべてのメンバに伝播されて、データベースの変更を履行する。第１のデータバージョン１０８を修正することによって、初期のデバイス１０４のユーザが、変更をデータベースに入力した後、初期のデバイス１０４は、データベース修正要求メッセージ１１０を生成して、マスタデバイス１０２に伝送する。マスタデバイス１０２は、要求された修正を第２のデータバージョン１１２に適用し、データベース修正命令メッセージ１１４を他のすべてのスレーブデバイス１０６に送る。例示的な実施形態において、マスタデバイス１０２は、受領応答メッセージ（図１に図示されない）を初期のデバイス１０４に送る。該受領応答メッセージは、データベースが変更されたことを示し、第１のデータバージョン１０８が、変更を反映するべきであることを追認する。データベース修正命令を受信することに応答して、非初期のデバイス１０６は、変更を第３のデータバージョン１１６に適用する。例示的な実施形態において、衝突回避手順が呼び出されて、１つ以上の初期のデバイス１０４によって伝送された複数のデータベース修正要求メッセージを管理する。マスタデバイス１０２がまた、初期のデバイス１０４である場合において、マスタデバイス１０２は、データベース修正命令メッセージ１１４をすべてのスレーブデバイス１０４、１０６に伝送する。

データベース修正要求メッセージ１１０とデータベース修正命令メッセージ１１４とは、ＳＭＳ、ＩＭ、ＥＭＳ、ＭＭＳ、またはＥメールなどのメッセージングサービスを用いて、無線通信システムを介して伝送される。従って、無線通信デバイス１０２、１０４、１０６は、特定のメッセージサービスのフォーマットに従う、データベース修正要求メッセージ１１０、データベース修正命令メッセージ１１４、および受領応答メッセージを生成する。

図２は、データベースシステム１００内における動作に適する例示的な無線通信デバイス２００のブロック図である。無線通信デバイス２００は、セル式電話、無線モデム、携帯情報端末（ＰＤＡ）、あるいは電磁気信号を固定型または可搬型の通信デバイスと交換する他のデバイスであり得る。例示的な実施形態において、無線通信デバイス２００は、無線通信デバイス２００の機能を助長し、実行するための図２に示されない他のハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアを含む。例えば、無線通信デバイス２００は、キーパッド、ディスプレイ、マイクロホンおよびスピーカなどの入力デバイスおよび出力デバイスを含む。さらに、図２に記載されたブロックの機能および動作は、任意の数のデバイス、回路、またはエレメント内に実装され得る。２つ以上の機能ブロックが、単一のデバイス内に統合され得、任意の単一のデバイスで実行されるように記載された機能が、いくつかのデバイスにわたって実装され得る。例えば、少なくとも送受信器２０２およびコントローラ２０４の部分は、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）などの１つの集積回路内に実装され得る。

例示的な実施形態において、無線通信デバイス２００は、特定のデータベースに対するマスタデバイス１０２またはスレーブデバイス１０４、１０６であるように構成され得る。いくつかの環境において、無線通信デバイス２００は、第１のデータベースのためのマスタデバイス１０２として、また、第２のデータベースのためのスレーブデバイス１０４、１０６として構成され得る。さらに、無線通信デバイス２００は、複数のデータベースのためのマスタデバイス１０２として、また、多くの他のデータベースのためのスレーブデバイス１０４、１０６として構成され得る。

動作の間、送受信器２０２は、無線チャネルを介して電磁気信号を基地局と交換する。コントローラ２０４は、本明細書中に記載されるデータベース機能を実行し、無線通信デバイス２００全体の機能性を助長するように構成される、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コンピュータまたはその他の論理ハードウェアならびにソフトウェアを含む。例示的な実施形態において、コントローラ２０４は、マイクロプロセッサ上で動作する実行可能なコードを含む。メモリ１０６は、データを格納し、コントローラが情報をメモリ２０６から読み出し、メモリ２０６に書き込むことを可能にするように構成された任意の種類のメモリデバイスである。

無線通信デバイスがマスタデバイス１０２として構成される場合に、コントローラ２０４は、データベース修正要求メッセージ１１０を解読し、メモリ２０６内でデータバージョン１１２を修正し、適切なデータベース修正命令メッセージ１１４と受領応答メッセージとをスレーブデバイス１０４、１０６に送る。送受信器２０２が、初期のスレーブデバイス１０４からデータベース修正要求メッセージ１１０を受信し、復調した後、コントローラ２０４は、特定のメッセージサービスのプロトコルに従ってメッセージ１１０を解読し、データベースに対する要求されたデータ変更を引き出す。データベース修正要求メッセージ１１０は、命令およびデータベースに追加される新しい情報、識別されたデータを削除するための命令、および／またはデータベース内の既存の情報に対して修正するための命令および情報を含み得る。コントローラ２０６は、メモリ２０６にアクセスし、要求された変更をメモリ２０６内に格納されたデータベースのデータバージョン１１２に適用する。修正が完結した場合に、コントローラは、初期のスレーブデバイス１０４に伝送される受領応答メッセージを生成する。

任意の多くの衝突回避手順が呼び出され得て、複数のスレーブデバイス１０４から送られた複数で、同時の、またはほぼ同時のデータベース修正要求メッセージ１１０を管理する。適切な技術の実施例は、受領応答メッセージが受信されるまでデータベース修正要求メッセージ１１０を再送し、受領応答が受信された場合にのみ、初期のスレーブデバイス１０４においてデータバージョンを修正することを含む。初期のスレーブデバイス１０４が、最大の期間内に受領応答メッセージを受信しない場合、要求メッセージが再送される。いくつかの環境において、初期のスレーブデバイス１０４は、別の要求メッセージを送る前に、ランダムな時間待機し得る。また、優先順位が、スレーブ無線通信デバイス１０４、１０６に割り当てられ得、最大のランダムな待機時間は、優先順位に基づいて制限され得る。衝突回避手順の別の適切な実施例において、マスタデバイス１０２は、要求された変更が適用されたことを示す肯定的受領応答か、または要求された変更が適用されていないことを示す否定的受領応答のいずれかを生成し、伝送する。

図３は、マスタデバイス１０２とスレーブデバイス１０４、１０６との間の例示的なメッセージ交換のメッセージの流れ図である。以下の実施例のシーケンスは、いくつかの環境において修正され得、イベントの順序は変更され得る。さらに、２つ以上のイベントが、いくつかの構成において同時に起こり得る。

時刻３０１において、初期のスレーブデバイス１０４は、データベース修正要求メッセージ１１０をＳＭＳなどのメッセージサービスを用いてマスタデバイス１０２に伝送する。時刻３０２において、マスタデバイス１０２は、衝突が全く起こらなかったと判断する。時刻３０３において、マスタデバイスは、その要求された変更をマスタデバイス１０２のメモリ内に格納されたデータバージョンに適用する。時刻３０４において、マスタデバイス１０２は、肯定的受領応答メッセージを生成し、初期のスレーブデバイス１０４に伝送する。時刻３０５において、初期のスレーブデバイス１０４は、要求された変更を初期のスレーブデバイス１０４のメモリ内に格納されたデータバージョン１０８に適用する。ステップ３０５において、マスタデバイス１０２は、データベース修正命令メッセージ１１４を生成し、データベースグループ内の他のすべてのスレーブデバイス（非初期のスレーブデバイス）１０６に伝送する。時刻３０６において、非初期のスレーブデバイス１０６は、データベース変更を非初期のスレーブデバイス１０６のメモリ内に格納されたデータバージョン１１６に適用する。

図４は、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。例示的な実施形態において、該方法は、ＳＭＳ、ＩＭ、ＥＭＳ、ＭＭＳ、またはＥメールなどの少なくとも一種類のメッセージサービスをサポートするセル式電話通信システム内で実行される。図４に関して記載されたステップは、無線通信デバイスによって実行される。スレーブ無線デバイス１０４、１０６内で実行される方法の実施例は、以下で図５に関して論じられ、マスタ無線デバイス１０２内で実行される方法の実施例は、以下で図６に関して論じられる。

ステップ４０２において、無線通信デバイス１０２、１０４、１０６は、データベースに対して初期化される。各無線通信デバイス１０２、１０４、１０６は、データベースグループに属すると識別される。データベースグループ内の１つの無線通信デバイス（１０２）が、データベースグループに対するマスタ無線通信デバイス１０２として構成される。グループ内のその他のデバイス（１０４、１０６）は、スレーブ無線通信デバイス１０４、１０６として構成される。例示的な実施形態において、各無線通信デバイス１０２、１０４、１０６は、マスタとして、またスレーブとして動作するためのコードを含む。特定のデータベースに対する構成は、該データベースの識別と関連づけられるインジケータによって識別される。該構成は、ユーザか、またはデータベースグループに対してマスタデバイス１０２を確立するための一時的な手順を用いて自動的に確立され得る。特定の無線デバイスは、複数のデータベースグループ内で動作するように構成され得、１つ以上のデータベースグループに対するマスタデバイス１０２として、またその他のデータベースグループに対するスレーブデバイス１０４、１０６として動作するように構成され得る。追加の無線デバイスは、いくつかの環境におけるスレーブデバイス１０４、１０６としてデータベースグループに追加され得る。各無線デバイス１０２、１０４、１０６の構成の後、データベースグループは、マスタデバイス１０２と少なくとも１つのスレーブデバイス１０４とを有して確立され、ここで各デバイスは、情報をメモリ２０６内に保持する。該情報は、無線デバイス１０２、１０４、１０６が、メッセージをデータベースグループ内の適切な無線デバイスに伝送することを可能にする。マスタデバイス１０２は、スレーブデバイス１０４、１０６のそれぞれに対するメッセージ伝送用アドレスを含み、スレーブデバイス１０４、１０６は、マスタデバイス１０２のメッセージ伝送用アドレスを含む。例示的な実施形態において、新しいデータベースは、最初にマスタデバイス１０２を構成し、マスタデバイス１０２内にデータベースグループリストを確立することによって構築される。スレーブデバイスは初期化され、データベースグループリストに追加される。各デバイスは、データベースグループリストを維持する。データベースグループリストに対する変更は、マスタデバイスによってスレーブデバイスに伝送される。スレーブデバイスがデータベースグループに追加される場合に、マスタデバイスは、メッセージをその他のスレーブデバイスに伝送して、グループリストを更新する。任意の多くの技術を用いて、新しいスレーブデバイスがグループに追加され得、グループリストが管理され得る。

ステップ４０４において、初期の無線デバイス１０４は、無線通信システムのメッセージングサービスを用いてデータベース修正要求メッセージ１１０を生成し、マスタデバイス１０２に伝送する。例示的な実施形態において、メッセージ１１０が生成され、ＳＭＳプロトコルに従って伝送されるけれども、その他のメッセージサービスが用いられ得る。

ステップ４０６において、マスタデバイス１０２は、データベース修正要求メッセージ１１０を受信する。データベースに対する要求された変更は、メッセージ１１０から引き出される。ＳＭＳメッセージ受信技術に従って、マスタデバイス１０２は、メッセージ１１０のペイロード内に含まれる情報を読み出す。

ステップ４０８において、要求された変更は、マスタデバイス１０２のメモリ２０６内に格納されたデータベースのデータバージョン１１２に適用される。マスタデバイスは、データバージョン１１２においてデータを置換するか、追加するか、または削除する。

ステップ４１０において、要求された変更は、スレーブデバイス１０４、１０６に適用される。受領応答メッセージが、初期のスレーブデバイスに送られ、データベース修正命令メッセージ１１４が、非初期のスレーブデバイス１０６に伝送される。受領応答メッセージの受信に応答して、初期のスレーブデバイス１０４は、スレーブデバイス１０４のメモリ２０６内に格納されたデータベースのデータバージョン１０８を修正する。非初期のスレーブデバイス１０６は、それらのそれぞれのメモリ２０６内に格納されたデータベースのデータバージョン１１６を修正することによって、要求された変更を適用する。

図５は、スレーブデバイス１０４、１０６内で実行される、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。図５に関して記載される方法は、ハードウェア、ソフトウェアおよび／またはファームウェアの任意の組合せによって実行され得る。例示的な実施形態において、ソフトウェアコードは、コントローラ２０４内で実行され、無線通信デバイス２００において、計算、生成および他の処理機能、ならびに他の構成要素の動作を指令し、他の構成要素からの情報を受信するための適切な制御信号を生成することを遂行する。

ステップ５０２において、スレーブデバイス１０４、１０６は、データベース修正命令メッセージ１１４が、マスタデバイス１０２から受信されたか否かを判断する。メッセージ１１４が全く受信されなかった場合、該方法は、ステップ５０８に進む。さもなければ、該方法は、ステップ５０４に続く。任意の多くの技術が、入って来るデータベース修正命令メッセージ１１４を識別するために用いられ得る。例えば、識別子は、メッセージサービスのメッセージがデータベース情報を含んでいることを示す、ペイロード内の規定されたフィールド内に含まれ得る。

ステップ５０４において、データベース変更命令は、データベース修正命令メッセージ１１４から引き出される。特定のメッセージサービスプロトコルに従って、コントローラ２０４は、メッセージサービスのメッセージのペイロードを検索する。例示的な実施形態において、ペイロードは少なくとも、データベースを識別し、修正情報を提供する規定されたフィールドを含む。

ステップ５０６において、スレーブデバイス１０４、１０６において格納されたデータベースのデータバージョン１１６は、データベース変更命令に従って修正される。従って、データベース内のエントリは、受信された命令に従って追加されるか、削除されるか、または修正される。

ステップ５０８において、スレーブデバイス１０４、１０６は、データベースに関して、ユーザ入力が入力されたか否かを判断する。データベース情報が入力された場合、該方法は、ステップ５１０に進む。さもなければ、該方法は、ステップ５０２に戻って、データベースに関するメッセージおよびユーザ入力に対して監視を続ける。任意のいくつかの技術が、データベースのユーザ入力を識別するために用いられ得る。例示的な実施形態において、データベースの画面がユーザに表示されて、データベースに入力されるキーパッド入力およびその他のユーザ始動のコマンドが、データベースに要求された変更として解釈される。

ステップ５１０において、データベースの要求された変更は、無線通信デバイスのユーザ入力を介して受信される。データベースに関する、ユーザ入力デバイス（例えば、キーパッド、キーボード、タッチパッド、ボタン、タッチスクリーンまたはマイクロホン）を介して入力された情報は、要求されたデータベース変更として一時的にメモリ２０６内に格納される。該情報は、データベース内の既存のデータの追加、削除または修正であり得る。以下で説明されるように、要求された変更は、肯定的受領応答が受信されるまで、データバージョンに適用されない。

ステップ５１２において、スレーブデバイス１０４、１０６内のコントローラ２０４は、情報に基づきデータベース修正要求を生成する。いくつかの状況において、コントローラ２０４は、ユーザから入力された情報をデータベースのデータバージョンと比較して、情報を追加するか、削除するか、または置換するためのインジケータを含む、ひとつ以上のデータ変更を生成する。

ステップ５１４において、コントローラは、データベース修正要求メッセージを生成する。コントローラは、メッセージサービスのメッセージ（例えば、ＳＭＳ、ＩＭ、ＥＭＳ、ＭＭＳ、またはＥメールメッセージ）内にデータベース変更要求をフォーマットし、挿入する。

ステップ５１６において、コントローラ２０４の指令で送受信器２０２は、セル式電話通信網を介してデータベース修正要求メッセージ１１０を伝送する。メモリ２０６内に格納されて、マスタデバイス１０２と関連づけられたアドレスを用いて、メッセージサービスのメッセージは、マスタデバイス１０２に向けられる。メッセージ１１０は、セル式電話通信システムおよびメッセージサービスの特定のプロトコルに従って伝送される。

ステップ５１８において、データベース修正要求が、マスタデバイス１０２によって受信されたか否かが判断される。例示的な実施形態において、初期のスレーブデバイス１０４が肯定的受領応答メッセージを受信する場合、データベース修正要求が、マスタデバイス１０２によって受容されたと判断されて、該方法は、ステップ５２０に続く。初期のスレーブデバイスが否定的受領応答メッセージを受信するときか、または受領応答メッセージが最大のタイムアウト時間内に全く受信されない場合、データベース修正要求が、マスタデバイス１０２によって受容されなかったと判断される。データベース修正要求が受容されたか否かを判断するための他の組合せおよび技術。例えば、否定的受領応答メッセージはいくつかのシステムにおいて省略され得、そこで、スレーブデバイスは、タイムアウト手順を利用する。データベース修正要求が受容されなかった場合、該方法はステップ５２２に続く。

ステップ５２０において、初期のスレーブデバイス１０４は、データベース変更を初期のスレーブデバイス内に格納されたデータベースのデータバージョンに適用する。ユーザによって入力された一時的に格納された変更は、初期のスレーブデバイス１０４内のデータバージョン１０８に適用される。

ステップ５２２において、初期のスレーブデバイス１０４は、ゼロと最大の待機時間との間のランダムな期間待機し、ステップ５１６に戻る。ランダムな待機時間は、衝突を引き起こした別の初期のスレーブデバイス１０４が同時に伝送して、別の衝突を引き起こす可能性を低減する。

図６は、マスタ無線通信デバイス内で実行される、無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法のフローチャートである。図６に関して記載される方法は、ハードウェア、ソフトウェアおよび／またはファームウェアの任意の組合せによって実行され得る。例示的な実施形態において、ソフトウェアコードは、コントローラ２０４内で実行され、無線通信デバイス２００において、計算、生成および他の処理機能、ならびに他の構成要素の動作を指令し、他の構成要素からの情報を受信するための適切な制御信号を生成することを遂行する。

ステップ６０２において、マスタデバイス１０２は、ユーザが、データベースに関するデータを入力したか否かを判断する。データベース関連のユーザ入力が入力されなかった場合、該方法は、ステップ６０８に進み継続する。さもなければ、該方法はステップ６０４に続く。

ステップ６０４において、ユーザによって入力されたデータは、マスタデバイス１０２において格納されたデータベースのデータバージョン１１２に適用される。適切なデータは、入力デバイスを介してユーザにより入力された変更に従って、削除されるか、追加されるか、または修正される。

ステップ６０６において、データベース修正命令メッセージ１１４が、生成されて、スレーブデバイス１０６に伝送される。この環境において、初期のデバイスがマスタデバイスであるので、データベース修正命令メッセージ１１４は、グループ内の他のすべてのスレーブデバイスに伝送される。

ステップ６０８において、マスタデバイス１０２は、データベース修正要求メッセージ１１０が受信されたか否かを判断する。任意の多くの技術が、入って来るデータベース修正命令メッセージ１１０を識別するために用いられ得る。例えば、識別子は、メッセージサービスのメッセージがデータベース情報を含んでいることを示す、ペイロード内で規定されたフィールド内に含まれ得る。データベース修正要求メッセージ１１０が受信された場合、該方法はステップ６１０に続く。さもなければ、該方法は、ステップ６０２に戻って、データベースに関するユーザ入力データおよび受信されるメッセージに対して監視を続ける。

ステップ６１０において、マスタデバイス１０２は、メッセージ衝突が起こったか否かを判断する。例示的な実施形態において、コントローラ２０４は、第１の初期のスレーブデバイス１０４から受信されたメッセージに対する要求された変更が、データベースに適用される前に、少なくとも１つの追加のデータベース修正要求メッセージ１１０が、第２の初期のスレーブデバイス（１０４）から受信されたか否かを判断する。衝突が起こった場合、該方法は、ステップ６１２に続き、そこで、否定的受領応答メッセージが、第１の受信された修正要求メッセージを伝送する初期のスレーブデバイスを除く、初期のスレーブデバイスのすべてに伝送される。衝突が起こった場合、該方法はステップ６１４に跳ぶ。

ステップ６１４において、マスタデバイス１０２は、要求された変更をマスタデバイスのメモリ内に格納されたデータベースのデータバージョンに適用する。コントローラ２０４は、要求されたデータベース変更に従ってデータバージョン１１２を削除するか、追加するか、または修正する。

ステップ６１６において、マスタデバイス１０２は、肯定的受領応答メッセージを生成し、初期のスレーブデバイスに伝送する。

ステップ６１８において、マスタデバイス１０２は、データベース修正命令メッセージ１１４を生成する。例示的な実施形態において、メッセージ１１４は、必要な情報とコマンドとを含み、初期のスレーブデバイス１０４によって送られた要求された変更に従って、非初期のスレーブデバイス１０６内のデータバージョン１１６を変更する。アドレス指定情報は、通信システムのプロトコルに従ってメッセージに適用される。

ステップ６２０において、マスタデバイス１０２は、データベース修正メッセージを初期のスレーブデバイス１０４を除く、すべてのスレーブデバイス１０６に伝送する。メモリ２０６内に格納されたアドレス指定情報を用いて、コントローラ２０４は、送受信器２０２によって伝送されるＳＭＳメッセージをフォーマットする。

明らかに、本発明の他の実施形態および改変は、これらの教示を考慮する当業者に容易に想到されるであろう。上記の説明は例示であり、制限ではない。本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限され、上記の明細書および添付の図面とともに考慮されるときに、添付の特許請求の範囲は、すべてのそのような実施形態および改変を含む。従って、本発明の範囲は、上記の説明に関して決定されるべきではなく、代わって、添付の特許請求の範囲の均等物のすべての範囲ならびに添付の特許請求の範囲に関して決定されるべきである。

Claims (20)

1. 無線通信システムにおいてデータベースを管理する方法であって、該方法は、
   マスタ無線通信デバイスにおいて無線通信チャネルを介してデータベース修正要求メッセージを受信することであって、該データベース修正要求メッセージは、データベースの第１のデータバージョンを維持する初期のスレーブ無線通信デバイスによって生成される、ことと、
   該データベース修正要求メッセージに従って、該マスタ無線通信デバイス内に格納された該データベースの第２のデータバージョンを修正することと
   を包含する、方法。
2. データベース修正命令メッセージを非初期のスレーブ無線通信デバイスに伝送すること
   をさらに包含する、請求項１に記載の方法。
3. 前記データベース修正要求メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項２に記載の方法。
4. 前記マスタ無線通信デバイスにおいて別のデータベース修正要求メッセージを受信することであって、該別のデータベース修正要求メッセージは、データベースの第３のデータバージョンを維持する別の初期のスレーブ無線通信デバイスによって生成され、前記第２のデータバージョンを修正することは、衝突回避手順に従って該第２のデータバージョンを修正することを含む、こと
   をさらに包含する、請求項２に記載の方法。
5. 前記衝突回避手順は、
   第１の受信されたデータベース修正メッセージに従って前記第２のデータバージョンを修正することと、
   受領応答メッセージを、該第１の受信されたデータベース修正メッセージを伝送する前記初期のスレーブ無線通信デバイスに伝送することと
   を包含する、請求項４に記載の方法。
6. 無線通信システムにおけるデータベース管理の方法であって、該方法は、
   初期のスレーブ無線通信デバイスにおいてデータベースの第１のデータバージョンを維持することと、
   マスタ無線通信デバイスに無線通信チャネルを介してデータベース修正要求メッセージを伝送することによって、該初期のスレーブ無線通信デバイスのユーザによって入力された要求されたデータベース変更に従って該データベースを修正することと
   を包含する、方法。
7. 前記データベース修正要求メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項６に記載の方法。
8. 受領応答メッセージを前記マスタ無線通信デバイスから受信することと、
   前記要求されたデータベース変更を前記データベースの前記第１のデータバージョンに適用することと
   をさらに包含する、請求項６に記載の方法。
9. 無線通信デバイスであって、
   データベースの第１のデータバージョンを維持する初期のスレーブ無線通信デバイスによって生成されたデータベース修正要求メッセージを受信するように構成された送受信器と、
   該データベースの第２のデータバージョンを格納するように構成されたメモリと、
   該データベース修正要求メッセージに従って該第２のデータバージョンを修正するように構成されたコントローラと
   を備える、無線通信デバイス。
10. 前記データベース修正要求メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項９に記載の無線通信デバイス。
11. 前記送受信器は、データベース修正命令メッセージを非初期のスレーブ無線通信デバイスに伝送するようにさらに構成される、請求項９に記載の無線通信デバイス。
12. 前記データベース修正命令メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項１１に記載の無線通信デバイス。
13. 前記送受信器は、受領応答メッセージを前記初期のスレーブ無線通信デバイスに伝送するようにさらに構成される、請求項９に記載の無線通信デバイス。
14. 前記データベース修正要求メッセージが、複数のデータベース修正要求メッセージから受信された第１のメッセージである場合に、前記受領応答メッセージは、肯定的受領応答メッセージであり、そうでない場合に、該受領応答メッセージは、否定的受領応答メッセージである、請求項１３に記載の無線通信デバイス。
15. 無線通信デバイスであって、
    データベースの第１のデータバージョンを格納するように構成されたメモリと、
    ユーザ入力に従ってデータベース修正要求メッセージを生成するように構成されたコントローラと、
    該データベース修正要求メッセージをデータベースの第２のデータバージョンを維持するマスタ無線通信デバイスに伝送するように構成された送受信器と
    を備える、無線通信デバイス。
16. 前記データベース修正要求メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項１５に記載の無線通信デバイス。
17. 前記送受信器は、初期のスレーブ無線通信デバイスによって提示された要求されたデータベース修正を含むデータベース修正命令メッセージを前記マスタ無線通信デバイスから受信するようにさらに構成される、請求項１５に記載の無線通信デバイス。
18. 前記データベース修正命令メッセージは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）フォーマット、インスタントメッセージング（ＩＭ）フォーマット、エンハンストメッセージングサービス（ＥＭＳ）フォーマット、およびマルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）フォーマットからなるグループから選択されるフォーマットに従うフォーマットを有する、請求項１７に記載の無線通信デバイス。
19. 前記送受信器は、受領応答メッセージを前記マスタ無線通信デバイスから受信するようにさらに構成される、請求項１５に記載の無線通信デバイス。
20. 前記コントローラは、肯定的受領応答メッセージに応答して、前記第１のデータバージョンへの前記データベース修正要求メッセージに対応する、ユーザ入力のデータベース修正を適用するようにさらに構成される、請求項１９に記載の無線通信デバイス。

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