JP2010288058A - 無線中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺エリアの通信環境に係わらず、増幅信号及び遠隔監視用の信号のレベルを確保することができる無線中継装置を提供する。
【解決手段】無線信号の垂直偏波及び水平偏波を夫々受信するパッチ型アンテナ素子2Aと、このアンテナ素子2Aに電気的に接続される垂直偏波用及び水平偏波用の2つの給電点5A、5Bと、を備えた受信アンテナ2と、一方の受信アンテナ素子で受信する一方の偏波を伝送する第1の伝送路6Aと、他方の受信アンテナ素子で受信する他方の偏波を伝送する第2の伝送路6Bと、第1の伝送路を介して入力される第1の偏波を増幅する信号増幅手段3と、第2の伝送路を介して入力される第2の偏波の受信レベルを、無線中継装置1を遠隔監視する管理サーバCSに送信する遠隔監視制御モデム7と、増幅された第1の偏波を中継先の無線通信装置に向けて放射する送信アンテナ4とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局と無線端末機器とを中継する無線中継装置に関する。
従来から、主として建物の密集地や屋内等の極所的な弱電界エリア(不感地帯)対策として、無線中継装置(レピータ装置)が広く利用されている。この無線中継装置は、通信環境が不安定なエリアに設置される場合が多いため、設置後においても通信状態を監視してアンテナ角度や出力レベルなどを適宜調整する必要がある。
このような監視・調整作業を現場に赴いて行うのは負荷が大きいため、管理センターなどから遠隔監視することも広く行われている。例えば、無線中継装置に監視用の通信装置(遠隔監視制御モデム等)を内蔵して、受信信号レベルなどを定期・不定期で測定し、管理センターに送信するようにしている。管理センターでは、取得した受信信号レベルなどに基づいて、無線中継装置の周囲の通信環境の変化(低下・悪化)や、上り信号と下り信号との利得差などを監視したり、時間・曜日・季節・建物データなどと組み合わせて置局設計の基礎データとして蓄積している。
このような無線中継装置の遠隔監視・遠隔制御については、例えば、以下の特許文献1〜5に開示された技術が参考になる。
特許文献1では、遠隔地に設けた監視装置によって、無線中継増幅装置の無線信号の電力レベルが閾値を超えた場合に増幅動作を制御することにしている(請求項5、段落0020、図1等)。
特許文献2では、保守監視制御装置13から公衆基地局5Aまでは通常のパケット回線を用いて保守信号を送信して保守制御・警報監視を行い、公衆基地局5Aから無線中継装置7までは通常の呼処理に用いる無線シーケンスを用いて保守信号を送信することで、パケット回線の信号を中継し、無線中継装置7の遠隔保守制御・警報監視を行うようにしている(段落0019〜0025、図2等)。
特許文献3では、基地局10と無線中継増幅装置20との間で、遠隔監視制御信号を送受するようにしている(請求項3、段落0021、図1等)。
特許文献4では、保守コンソール(保守用コンピュータ)が無線中継装置を点検する際、無線端末が無線中継装置の代わりに無線中継装置の状態監視データデータを保守コンソールに送信するようにしている(請求項1、3等)。
特許文献5では、無線基地局装置が、無線中継増幅装置が増幅した信号のレベルを検出し、利得制御情報を無線中継増幅装置に対して送信するようにしている(請求項1、段落0005等)。
特開2007−300482号公報(請求項5、段落0018〜0022、図1等) 特開平10−93496号公報(段落0019〜0025、図2等) 特開平10−285097号公報(請求項3、段落0021、図1等) 特開2002−374198号公報(請求項1、3等) 特開2005−303613号公報(請求項1、段落0005等)
ところで、無線中継装置の受信信号のレベルを測定して通信環境を遠隔監視するには、アンテナで受信した信号の一部を利用する必要がある。具体的には、図4に示すように、受信アンテナ100と増幅装置101との間にカプラなどの分岐手段102を設けて、アンテナ100が受信した信号を遠隔監視用の通信装置103と増幅装置101とに分配している。そのため、増幅装置101に入力される信号のレベルが低下するという問題(カプラロス)がある。
分配比率はトレードオフの関係にあるため、増幅装置101への入力を増やすために増幅する信号の配分比率を高めると、それだけ遠隔監視用通信装置103に分配する信号のレベルが低下してしまう。基地局遠方などの微弱電波エリアでは、遠隔監視に十分なレベルの信号が得られない。また、受信レベルに応じて分配比率を制御するのは機器に負担をかけることになる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、周辺エリアの通信環境に係わらず、増幅信号及び遠隔監視用の信号のレベルを確保することができる無線中継装置を提供することにある。
すなわち、本発明の発明者らは、無線中継装置に到達する電波に含まれる水平偏波や垂直偏波などの複数種類の偏波の何れを受信しても信号レベルに有意な差異がない場合が多いことに着目し、両方の偏波を独立して受信し一方を増幅し他方を遠隔監視用に利用できること見出して本発明を完成させた。
上記目的を達成するため、本発明に係る無線中継装置は、第1及び第2の受信アンテナ素子と、第1及び第2の伝送路と、信号増幅手段と、遠隔監視用通信手段と、送信アンテナとを具備する。
第1及び第2の受信アンテナ素子は、中継元の無線通信装置から放射された無線信号の2つの偏波を夫々受信する。
第1の伝送路は、前記受信アンテナ素子のうち一方の受信アンテナ素子で受信する一方の偏波を伝送する。
第2の伝送路は、前記受信アンテナ素子のうち他方の受信アンテナ素子で受信する他方の偏波を伝送する。
信号増幅手段は、上記第1の伝送路を介して入力される第1の偏波を増幅する。
遠隔監視用通信手段は、上記第2の伝送路を介して入力される第2の偏波の受信レベルを、無線中継装置を遠隔監視する管理サーバに送信する。
送信アンテナは、上記信号増幅手段で増幅された第1の偏波を中継先の無線通信装置に向けて放射する。
このような構成により、アンテナが受信した信号の2つの偏波(垂直偏波、水平偏波など)を、カプラなどの分岐手段を介さず夫々信号増幅手段及び遠隔監視用通信手段に直接入力する。そのため、カプラロスが発生せず、基地局遠方や屋内等の弱電界エリアであっても信号増幅手段及び遠隔監視用通信手段の双方に十分なレベルの信号を入力することができる。
一般に、直接波と反射波とを同時に受信するフェージング環境下の無線通信では、フェージングの影響を軽減して通話品質を維持・向上させる必要がある。このようなフェージング環境下では、垂直偏波と水平偏波の(偏波面が異なる)2つのアンテナを用意し、これらのうち通信状態が良好な偏波(例えば、電界強度が強い方)のアンテナに切り替える偏波ダイバーシチを採用することが多い。この偏波ダイバーシチは、受信した各偏波のレベルを常に測定・比較し、アンテナからの入力経路を頻繁に切り替えることになる。そのため、機器への負荷が大きくなり、無線中継装置の稼働が不安定になったり、故障の原因にもなる。そこで、本発明は、偏波ダイバーシチによって受信偏波を切り替えるのではなく、2つの偏波の伝送経路(アンテナ素子及び伝送路)を独立させて、安定した稼働を実現するようにした。
本発明の第1の実施形態に係る無線中継装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線中継装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置の概略構成を示すブロック図である。 従来の無線中継装置の概略構成を示すブロック図である。
本発明の好ましい実施態様においては、上記第1及び第2の受信アンテナ素子は、2つの偏波を受信可能な1のパッチ型アンテナ素子で構成される。
上記アンテナ素子は、偏波面が互いに直交するように配置された2つの給電点を備え、このパッチ型アンテナ素子が受信した2つの偏波を夫々独立して取り出す。
このような構成により、受信アンテナを1のパッチアンテナと2つの給電点とで構成したので、簡易な構造で2つの偏波を独立して受信でき、無線中継装置を小型化することができる。また、カプラを介在させていないので、反射が信号増幅用および遠隔監視用の伝送路に相互影響を及ぼさない。
本発明の好ましい実施態様においては、上記第1及び第2の受信アンテナ素子は、ダイポール型アンテナの接地板上に相互に非接触で配置される二対のダイポール型アンテナ素子で夫々構成される。
上記第1のアンテナ素子には2つの給電点が電気的に接続される。
上記第1及び第2のアンテナ素子は、偏波面が互いに直交するように接地板上に配置されて2つの偏波を夫々受信する。
このような構成により、受信アンテナ素子を二対のダイポール型アンテナ素子で構成したので、垂直偏波及び水平偏波などの2つの偏波を効率的に受信できる。また、1の接地板を2つのダイポールアンテナで共用できるため、1の筐体内に2つのアンテナを設けたのと同じ機能を持たせる事ができる。これにより、無線中継装置を小型化できる。
本発明の好ましい実施態様においては、上記第1の受信アンテナ素子は、ダイポール型アンテナ素子で構成される。
上記第2の受信アンテナ素子は、上記ダイポール型アンテナ素子の接地板上にこのダイポール型アンテナ素子と非接触で配置されたパッチ型アンテナ素子で構成される。
上記ダイポール型アンテナ素子はパッチ型アンテナ素子の中心に配設される。
このような構成により、受信アンテナ素子をパッチアンテナ型アンテナ素子とダイポール型アンテナ素子とを組み合わせて構成したので、現場の通信環境などに応じて2つの偏波の受信アンテナを適宜選択できる。
本発明の好ましい実施態様においては、上記第1の伝送路は、パッチ型アンテナ素子で受信する一方の偏波を増幅手段に伝送する。
上記第2の伝送路は、ダイポール型アンテナ素子で受信する他方の偏波を遠隔監視制御装置に伝送する。
このような構成により、利得が高いパッチアンテナが受信した偏波を増幅手段に入力することができ、高い利得を得ることができる。
本発明の好ましい実施態様においては、上記パッチ型及びダイポール型アンテナ素子は、偏波面が相互に直交するように配置される。
このような構成により、異なる形状のアンテナによって垂直偏波と水平偏波とを効率的に受信することができる。
(本発明の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線中継装置(レピータ装置)の構成を示すブロック図である。この図に示すように、本実施形態に係る無線中継装置1は、主として、受信アンテナ2と、信号増幅手段3を内蔵する中継増幅ユニットRUと、送信アンテナ4とから構成される。
受信アンテナ2は、方形のパッチ型アンテナ素子2Aと、このアンテナ素子2Aに電気的に接続された2つの給電点5A、5Bとで構成され、無線基地局BSやユーザの通信端末などの中継元の無線通信装置から放射された信号を受信する。この信号には、垂直偏波及び水平偏波が混在している。上記給電点5A、5Bは、図1に一点鎖線で示すように、アンテナ素子2Aの中心に対して水平方向で互いに直交するように配置される。これにより、一方(5A)が垂直偏波、他方(5B)が水平偏波を、相互に干渉することなく独立して取り出すことが可能になっている。以下の説明においては、垂直偏波用給電点5A、水平偏波用給電点5Bと表記する。
上記垂直偏波用給電点5A及び水平偏波用給電点5Bには、それぞれ垂直偏波用伝送路(第1の伝送路)6A及び水平偏波用伝送路(第2の伝送路)6Bが接続される。これらの伝送路6A、6Bは、同軸ケーブルなどで構成される。
中継増幅ユニットRUは、上記した信号増幅手段(アンプ、ブースター)3と、遠隔監視制御モデム(遠隔監視用通信手段)7とを備える。なお、電源やフィルタ、制御部、メモリ、干渉除去手段などの周知の構成は図示及び説明を省略する。
信号増幅手段3は、受信アンテナ2が受信した信号を増幅する従来周知の増幅機能を備える。
遠隔監視制御モデム7は、上記受信アンテナ2が受信した信号のレベルを定期/不定期で測定(検出)し、無線中継装置を遠隔監視する図示しない管理サーバに対して送信する機能を備えている。管理サーバでは、送信された受信レベルのデータに基づいて、無線中継装置1の稼働状態、周辺エリアの通信環境、などを監視する。また、必要に応じて信号増幅手段3などを遠隔制御する。
上記信号増幅手段3及び遠隔監視制御モデム7には、上記した垂直偏波用伝送路6A及び水平偏波用伝送路6Bの何れかが接続される。すなわち、垂直偏波用伝送路6Aは垂直偏波用給電点5Aと信号増幅手段3とを電気的に接続し、水平偏波用伝送路6Bは水平偏波用給電点5Bと遠隔監視制御モデム7とを電気的に接続する。したがって、本実施形態においては、受信アンテナ2が受信した信号のうち、垂直偏波は受信アンテナ2から信号増幅手段3に直接入力され、水平偏波は遠隔監視制御モデム7に直接入力される。これにより、従来のカプラなどの分岐手段による入力信号の低下(カプラロス)がなく、信号増幅手段3及び遠隔監視制御モデム7に十分なレベルの信号を入力できる。
なお、何れの偏波を信号増幅手段3及び遠隔監視制御モデム7に入力するかは、信号増幅手段3のスペック、周辺環境などに応じて適宜設定することができる。また、設置後の状況変化に応じて静的・動的に切り替えることもできる。ここで、遠隔監視制御モデム7の電力制御範囲は、信号増幅手段3の動作電力範囲よりも大きいため、信号増幅手段3を優先して偏波アンテナを選択するのが好ましい。
送信アンテナ4は、上記信号増幅手段3で増幅された信号を図示しない中継先の無線通信装置(基地局や無線端末)に向けて放射する。この送信アンテナ4は、従来周知のダイポールアンテナ、ロッドアンテナ、パッチアンテナなどの種々のタイプや、上記した構成の受信アンテナ等から適宜選択される。なお、送信アンテナ4をサービスユニットとして構成し、このサービスユニットに信号増幅手段を内蔵してもよい。すなわち、信号増幅手段をドナーユニットとサービスユニットの両方に備えるように構成してもよい。これにより、システム全体の利得を低下させることなく、各ユニットを小型化することができる。
上記した構成により、この実施形態に係る無線中継装置では、受信アンテナが受信した垂直偏波及び水平偏波を、独立した伝送路を介して信号増幅手段及び遠隔監視制御モデムに直接入力することができる。これにより、カプラロスが発生せず、入力レベルを確保できる。すなわち、2つの受信アンテナを独立させて、アンテナの送受に相互に損失が生じないため、弱い電界においても信号増幅機能および遠隔監視機能を有効に発揮することができる。
また、受信アンテナを1のパッチアンテナと2つの給電点とで構成したので、簡易な構造で2つの偏波を独立して受信でき、無線中継装置を小型化することができる。
さらに、カプラを介在させていないので、反射が信号増幅用および遠隔監視用の伝送路に相互影響を及ぼさない。
(第2の実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。この実施形態は、受信アンテナを2つのダイポールアンテナで構成した点に特徴を有する。以下の説明においては、上記した第1の実施形態と同一の構成要素若しくは相当する構成要素には同一の符号を付して詳細説明は省略する。
具体的には、この実施形態の無線中継装置10は、反射板11と、この反射板11上に立設した二対(4つ)のダイポール型アンテナ素子12A、12B、13A、13Bと、対向するアンテナ素子の一方(12A、13A)に設けた垂直偏波用給電点12C及び水平偏波用給電点13Cとで受信アンテナ14を構成している。これらのアンテナ素子12A、12B、13A、13Bは、直線上に離間して配設された2つのアンテナ素子(12Aと12B、13Aと13B)によって第1及び第2のダイポールアンテナ12、13を夫々構成する。すなわち、第1のダイポールアンテナ12は垂直偏波用の受信アンテナを構成し、第2のダイポールアンテナ13は水平偏波用の受信アンテナを構成する。
また、2つのダイポールアンテナ12、13は、電気的に非接触で、かつ偏波面が直交するように配置されて垂直偏波若しくは水平偏波を夫々受信可能である。従って、高周波電流のアイソレーションは理論上無限大となる。
垂直偏波用給電点12C及び水平偏波用給電点13Cには、第1の実施形態と同様に、各偏波用の伝送路15A、15Bが接続される。そして、これらの伝送路15A、15Bは、それぞれ信号増幅手段3及び遠隔監視制御モデム7に接続される。
このような構成により、第1の実施形態と同様に、カプラロスが発生せず、入力レベルを確保できる。
また、受信アンテナを一対のダイポールアンテナ(二対の受信アンテナ素子)で構成したので、垂直偏波及び水平偏波を効率的に受信できる。
さらに、1の反射板を2つのダイポールアンテナで共用しているため、同一の筐体内に2つのアンテナを設けたのと同じ機能を持たせる事ができる。これにより、無線中継装置を小型化することができる。
(第3の実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。この実施形態の無線中継装置は、受信アンテナのアンテナ素子をパッチ型アンテナ素子及びダイポール型アンテナ素子で構成した点に特徴を有する。図3(A)は受信アンテナの概略斜視図を含むブロック図、図3(B)は受信アンテナの側断面図である。以下の説明においては、上記した第1、第2の実施形態と同一の構成要素若しくは相当する構成要素には同一の符号を付して詳細説明は省略する。
この実施形態の無線中継装置20は、接地板21と、接地板21上に一定間隔をもって積層したパッチアンテナ22と、パッチアンテナ22上に非接触で配設したダイポールアンテナ23とで受信アンテナ24を構成している。
パッチアンテナ22は、中央に円形の開口22Aが形成された1/2波長の方形アンテナ素子22Bと、このアンテナ素子22Bの一側端部に設けた棒状の入出力端子22Cとで構成される。このアンテナ素子22Bと入出力端子22Cとの接点が給電点22Dを構成する。また、入出力端子22Cの下端は、図3(B)に示すように、上記接地板21を貫通してこの接地板21の下方に突出して第1の伝送路5Aに接続される。なお、図3(B)において符号25は、パッチアンテナ22と接地板21とを電気的に非接触で結合する複数のスペーサである。
ダイポールアンテナ23は、一対の平板状のアンテナ素子23A、23Aと、このアンテナ素子23A、23Aの下方に配置された円柱状の入出力端子23Bとで構成される。一対のアンテナ素子23A、23Aは、同一平面上に非接触で配置される。また、アンテナ素子23A、23Aの対向面が入出力端子23Bの上端と接続される。この接続部が給電点23Cを構成する。
また、図3(B)に示すように、この入出力端子23Bは、上記したパッチアンテナ22の中央開口22A及び接地板21の中央開口21Aに非接触で貫挿されて、接地板21の下方に突出して第2の伝送路5Bに接続される。ここで、パッチアンテナ22の中央は電位が存在しないため、中央開口22Aにダイポールアンテナ23の入出力端子23Bを配置しても、双方のアンテナ22、23に干渉等による影響はない。
なお、ダイポールアンテナ23のアンテナ素子23Aを、第2の実施形態のように、パッチアンテナ22に対して垂直に立設することで、2つのアンテナの偏波面が直交するように構成することもできる。また、ダイポールアンテナを水平方向に90度回転させることで直交2偏波を得ることもできる。
上記のように、この実施形態では、パッチアンテナ22が垂直偏波用の受信アンテナを構成し、ダイポールアンテナ23が水平偏波用の受信アンテナを構成している。なお、一般的に、パッチアンテナの方が利得が高いので、パッチアンテナが受信した偏波を信号増幅手段3に入力した方が好ましい。
また、ダイポールアンテナ23で受信した信号(水平偏波)を遠隔監視制御モデム9に入力するようにしたので、この無線中継装置の利得は理論上3dBi以下になる。
以上のような構成により、この無線中継装置では、第1、第2の実施形態と同様に、カプラロスが発生せず、入力レベルを確保できる。
また、受信アンテナをダイポールアンテナとパッチアンテナとを組み合わせて構成したので、現場の通信環境などに応じて垂直偏波及び水平偏波の受信アンテナを適宜選択できる。
(変形例)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、受信アンテナとしては、垂直偏波と水平偏波とを独立して受信できれば、上記した以外に、ループアンテナ、ロッドアンテナ、平面アンテナ等の従来周知の種々のタイプのアンテナを、単独で、若しくは組み合わせて使用できる。また、各実施形態に示したパッチアンテナ及びダイポールアンテナの構成も、上記したものに限定されない。さらに、受信アンテナは、複数の偏波を常に同時に受信できなくても、一方のアンテナ素子が周期的若しくは間欠的に一方の偏波を受信するようにしてもよい。この場合は、周期的若しくは間欠的に受信した偏波を遠隔監視制御モデム7に伝送するのが好ましい。
また、2つの受信アンテナ素子の一方又は両方を複数のアンテナ素子を組み合わせて構成してもよい。この場合も、一方のアンテナ素子(群)と他方のアンテナ素子(群)とが複数の偏波を独立して受信する。
さらに、アンテナ素子は、上記した垂直偏波及び水平偏波の何れかに代えて、又はこれらに加えて、円偏波などの他の偏波を受信できるようにしてもよい。3以上の偏波を受信する場合には、アンテナ素子も3以上を用意する。
1、10、20…無線中継装置
RU…中継増幅ユニット
2、14、24…受信アンテナ
2A…パッチ型アンテナ素子
3…信号増幅手段
5A、12C、22D…垂直偏波用給電点
5B、13C、23C…水平偏波用給電点
6A、15A…垂直偏波用伝送路(第1の伝送路)
6B、15B…水平偏波用伝送路(第2の伝送路)
7…遠隔監視制御モデム
11…反射板
12…第1のダイポールアンテナ
13…第2のダイポールアンテナ
12A、12B、13A、13B…ダイポール型アンテナ素子
21…接地板
22…パッチアンテナ
22B…アンテナ素子
22C、23B…入出力端子
23…ダイポールアンテナ
23A…アンテナ素子

Claims (6)

  1. 中継元の無線通信装置から放射された無線信号の2つの偏波を夫々受信する第1及び第2の受信アンテナ素子と、
    前記受信アンテナ素子のうち一方の受信アンテナ素子で受信する一方の偏波を伝送する第1の伝送路と、
    前記受信アンテナ素子のうち他方の受信アンテナ素子で受信する他方の偏波を伝送する第2の伝送路と、
    上記第1の伝送路を介して入力される第1の偏波を増幅する信号増幅手段と、
    上記第2の伝送路を介して入力される第2の偏波の受信レベルを、無線中継装置を遠隔監視する管理サーバに送信する遠隔監視用通信手段と、
    上記信号増幅手段で増幅された第1の偏波を中継先の無線通信装置に向けて放射する送信アンテナと
    を具備する無線中継装置。
  2. 請求項1記載の無線中継装置であって、
    上記第1及び第2の受信アンテナ素子は、2つの偏波を受信可能な1のパッチ型アンテナ素子で構成され、
    上記パッチ型アンテナ素子は、偏波面が互いに直交するように配置された2つの給電点を備え、このパッチ型アンテナ素子が受信した2つの偏波を夫々独立して取り出す
    無線中継装置。
  3. 請求項1記載の無線中継装置であって、
    上記第1及び第2の受信アンテナ素子は、ダイポール型アンテナの接地板上に相互に非接触で配置される二対のダイポール型アンテナ素子で夫々構成され、
    上記第1の受信アンテナ素子には2つの給電点が電気的に接続され、
    上記第1及び第2の受信アンテナ素子は、偏波面が相互に直交するように接地板上に配置されて2つの偏波を夫々受信する
    無線中継装置。
  4. 請求項1記載の無線中継装置であって、
    上記第1の受信アンテナ素子は、ダイポール型アンテナ素子で構成され、
    上記第2の受信アンテナ素子は、上記ダイポール型アンテナ素子の接地板上にこのダイポール型アンテナ素子と非接触で配置されたパッチ型アンテナ素子で構成され、
    上記ダイポール型アンテナ素子はパッチ型アンテナ素子の中心に配設される
    無線中継装置。
  5. 請求項4記載の無線中継装置であって、
    上記第1の伝送路は、パッチ型アンテナ素子で受信する一方の偏波を増幅手段に伝送し、
    上記第2の伝送路は、ダイポール型アンテナ素子で受信する他方の偏波を遠隔監視制御装置に伝送する
    無線中継装置。
  6. 請求項4記載の無線中継装置であって、
    上記パッチ型及びダイポール型アンテナ素子は、偏波面が相互に直交するように配置される
    無線中継装置。
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