JP2010287824A - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減できる電子装置の製造方法を提供する。
【解決手段】2個のケース3a,3bのうち少なくとも一方のケース3aの開口端部31は、面取部5と当接部4とを有する。電子装置1を製造するにあたり、まず、ケース3に電子部品2を収納する収納工程を行う。次いで、2個のケース3a,3bの開口端部31同士を組み合わせ、面取部5とケース3bとの間隙Sに、光照射によって硬化する光硬化性樹脂6を未硬化の状態で配置して、2個のケース3の間をシールするシール工程を行う。その後、光硬化性樹脂6に、ケース3の側方から光を照射することにより、光硬化性樹脂6を硬化させる硬化工程を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケースを備えた電子装置の製造方法に関する。
従来から、電子部品等を収納したケースに、別のケースで蓋をして、接続部を光硬化性樹脂でシールした電子装置が知られている(下記特許文献1〜3参照)。光硬化性樹脂は、紫外線等を照射すると硬化する樹脂である。この光硬化性樹脂でケースの接続部をシールすることにより、外部からケース内に水等が浸入することを防止する。
従来の電子装置の製造方法を図12、図13に示す。図12は一方のケース91の全体斜視図である。また、図13は2つのケース91,92の接合部を切り欠いて拡大した斜視図である。図12に示すごとく、従来の電子装置の製造方法では、一方のケース91の開口端部97を段状に形成しておく。すなわち、開口端部97のケース内側を研削加工して溝部93を形成し、ケース外側に壁部96を形成しておく。
電子装置を製造する際には、図13(A)に示すごとく、溝部93に光硬化性樹脂94を塗布する。この際、光硬化性樹脂94の高さHが、壁部96の高さhよりも僅かに高くなるようにしておく。
その後、光硬化性樹脂94に紫外線95を照射して硬化させる。そして、ケース91に対して別のケース92を組み合わせる。上述したように、光硬化性樹脂94の高さHは壁部96の高さhよりも僅かに高くされているため、図13(B)に示すごとく、ケース91,92を組み合わせた際に、ケース92の端面98が光硬化性樹脂94に接触する。これにより、ケース91,92の間がシールされる。
別の従来例を図14に示す。この例では、2個の壁部96,96’の間に溝部93’を形成している。この場合も光硬化性樹脂94を塗布し、壁部96,96’の高さhよりも光硬化性樹脂94の高さHの方が僅かに高くなるようにしておく。そして、紫外線95を照射して光硬化性樹脂94を硬化させ、別のケース92を組み付ける。ケース92の端面98が光硬化性樹脂94に接触することにより、ケース91,92の間がシールされる。
特開2008−60465号公報 特開2008−53472号公報 特開2007−235013号公報
しかしながら、従来の電子部品の製造方法では、壁部96の高さばらつきを小さくする必要がある。壁部96の高さhがばらつくと、光硬化性樹脂94よりも壁部96の方が高くなる場合があり、シールできなくなる。そのため従来の製造方法では、ケース91を鋳造により形成した後、溝部93を研削加工して加工精度を高めている。しかし、このようにすると、研削加工のためのコストが必要となり、製造コストが上昇するという問題が生じる。
一方、光硬化性樹脂94を塗布する際には、光硬化性樹脂94の高さばらつきを小さくする必要がある。光硬化性樹脂94の高さHがばらつくと、壁部96よりも光硬化性樹脂94の方が低くなる場合があり、シールできなくなる。そのため従来の製造方法では、塗布高さHの公差管理を行っている。しかし、このようにすると、公差管理にコストがかかり、製造コストが上昇するという問題がある。そのため、製造コストを低減できる電子装置の製造方法が望まれている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、製造コストを低減できる電子装置の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、電子部品を収納し、開口部を有するケースを少なくとも2個備え、該ケースを構成する側壁の開口端部が互いに組み合わされた電子装置の製造方法であって、
2個の上記ケースのうち少なくとも一方の上記ケースの上記開口端部は、上記側壁の外周縁部に形成され、該側壁の厚さ方向外側に向かうほど相手側の上記ケースとの間隔が広くなる形状の面取部と、該面取部よりも上記側壁の厚さ方向内側に形成され、相手側の上記ケースに当接する当接部とを有し、
上記ケースに上記電子部品を収納する収納工程と、
2個の上記ケースの上記開口端部同士を組み合わせるとともに、一方の上記ケースの上記面取部と、他方の上記ケースの上記開口端部との間に形成された間隙に、光照射によって硬化する光硬化性樹脂を未硬化の状態で配置して、2個の上記ケースの間をシールするシール工程と、
上記間隙をシールする上記光硬化性樹脂に、上記ケースの側方から光を照射することにより、該光硬化性樹脂の少なくとも一部を硬化させる硬化工程と、
を行うことを特徴とする電子装置の製造方法にある(請求項1)。
本発明の作用効果につき説明する。
本発明では、2個のケースのうち少なくとも一方のケースの開口端部に、上記面取部と上記当接部とを形成した。そのため、2個のケースの開口端部を互いに組み合わせると、当接部においてケース同士が当接し、面取部においてケース間に間隙が形成されることになる。
電子装置を製造する際には、これら2個のケースを組み合わせ、上記間隙に未硬化の光硬化性樹脂を配置する。そして、ケースの側方から光を照射して、光硬化性樹脂を硬化させる。これにより、2個のケースの間をシールする。
このようにすると、面取部の加工ばらつきが大きくても、光硬化性樹脂で間隙を充填すれば2個のケースの間をシールできるので、面取部の加工精度を厳密に管理する必要がなくなる。そのため、例えば研削加工を行わず、鋳造のみでケースを製造することも可能となる。また、従来のように光硬化性樹脂の寸法管理をする必要もない。そのため、低コストで電子装置を製造することが可能となる。
従来の電子装置の製造方法では、図13に示すごとく、ケース92の端面98が光硬化性樹脂94に接触してシールする構造になっているため、光硬化性樹脂94の高さHと、壁部96の高さhの差が一定になるように管理する必要がある。
これに対して本発明は、光硬化性樹脂で面取部における上記間隙を埋めて、光硬化性樹脂を硬化させてシールしているので、面取部の加工精度が低くても充分にシールできる。そのため、従来のようにケースに研削加工を行ったり、光硬化性樹脂の寸法管理を行ったりする必要がない。これにより、低コストで電子装置を製造することが可能となる。
以上のごとく、本発明は、製造コストを低減できる電子装置の製造方法を提供することができる。
実施例1における、電子装置の全体斜視図。 実施例1における、シール工程を説明するための断面図。 図2の拡大断面図。 図2に続く図であって、(A)ケース組み合わせ前の斜視図(B)ケース組み合わせ後の斜視図。 図4(B)の拡大断面図。 実施例1における、硬化工程を説明するための断面図。 実施例2における、シール工程を説明するための断面図。 実施例3における、シール工程を説明するための断面図。 実施例3における、シール工程および硬化工程を説明するための拡大断面図。 実施例4における、(A)シール工程における斜視図(B)硬化工程における斜視図。 図10(B)の拡大断面図。 従来例における、ケースの全体斜視図。 従来例における、電子装置の製造方法の説明図。 従来例における、図13とは別の例の説明図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記シール工程においては、ケース組み合わせ前において、一方の上記ケースの上記当接部と上記面取部とにかかるように上記光硬化性樹脂を塗布し、その後、2個の上記ケースを組み合わせることにより、これら2個の上記ケースの間を、上記当接部同士の間に介在する上記光硬化性樹脂の一部と、一方のケースの面取部と他方のケースの端面との間の間隙に配された残余の上記光硬化性樹脂でシールすることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、光を照射した場合に、当接部に介在する光硬化性樹脂には光が届かず、未硬化の状態で残る。そのため、この光硬化性樹脂は未硬化の液状ガスケットとして機能する。また、面取部に存在する光硬化性樹脂には光が照射され、硬化する。そのため、硬化した状態でケース間をシールする。このように、当接部には未硬化の光硬化性樹脂が介在し、面取部には硬化した光硬化性樹脂が存在するため、これら2箇所の光硬化性樹脂によってケースとケースの間をしっかりとシールすることができる。
一方、製造後、電子装置が万一不良品であることが発覚した場合には、ケースを分解して内部の電子部品を交換する等の措置をとる必要がある。ケースを分解する場合には、面取部に残った光硬化性樹脂は、硬化しているため容易に剥がすことができる。また、ケースを分解した後、当接部に付着した未硬化の光硬化性樹脂を除去する必要があるが、この光硬化性樹脂は、光を照射して硬化させることにより、簡単に剥がすことができる。
また、2個の上記ケースのうち一方のケースのみに上記面取部が形成されており、上記シール工程においては、他方のケースの端面のうち、上記面取部に対向する領域と、上記当接部に対向する領域とにかかるように上記光硬化性樹脂を塗布し、その後、2個の上記ケースを組み合わせることにより、一方の上記ケースの上記当接部において他方の上記ケースの上記開口端部との間に介在する上記光硬化性樹脂の一部と、一方のケースの面取部と他方のケースの端面との間の間隙に配された残余の上記光硬化性樹脂とで、これら2個の上記ケースの間をシールすることもできる(請求項3)。
この場合にも、当接部に介在する光硬化性樹脂には光が届かず、未硬化の液状ガスケットとして機能する。また、面取部に存在する光硬化性樹脂には光が照射され、硬化する。そのため、当接部に存在する未硬化の光硬化性樹脂と、面取部に存在する硬化済みの光硬化性樹脂との、2箇所の光硬化性樹脂によって、ケース間をしっかりとシールすることができる。
また、上記シール工程においては、上記光硬化性樹脂を塗布しない状態で2個の上記ケースを組み合わせ、その後、上記光硬化性樹脂を上記間隙に塗布してシールすることもできる(請求項4)。
この方法を採用した場合にも、面取部の加工精度や光硬化性樹脂の寸法を管理する必要がないというメリットがある。また、組み立てたケースを分解する必要が生じた場合には、面取部に存在する光硬化性樹脂を剥がすだけでよい。
また、2個の上記ケースは、双方とも上記開口端部が上記面取部と上記当接部とを有することが好ましい(請求項5)。
このようにすると、一方のケースの面取部と、他方のケースの面取部との間に形成される間隙が広くなる。そのため、間隙に光を照射しやすくなり、この間隙に配置された光硬化性樹脂を硬化させやすくなる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電子装置の製造方法につき、図1〜図6を用いて説明する。
図1は電子装置1の全体斜視図であり、図2〜図5はシール工程の説明図である。また、図6は硬化工程の説明図である。
本例は図1に示すごとく、電子部品2を収納し、開口部を有するケース3を少なくとも2個備え、ケース3を構成する側壁30の開口端部31が互いに組み合わされた電子装置1の製造方法である。
図1、図3に示すごとく、2個のケース3a,3bのうち少なくとも一方のケース3aの開口端部31は、側壁30の外周縁部に形成され、側壁30の厚さ方向外側に向かうほど相手側のケース3bとの間隔が広くなる形状の面取部5と、面取部5よりも側壁30の厚さ方向内側に形成され、相手側のケース3bに当接する当接部4とを有する。
電子装置1を製造するにあたり、まず、ケース3a,3bに電子部品2を収納する収納工程を行う(図1参照)。
次いで、図2〜図5に示すごとく、2個のケース3a,3bの開口端部31同士を組み合わせるとともに、一方のケース3aの面取部5と、他方のケース3bの開口端部31との間に形成された間隙S(図5参照)に、光照射によって硬化する光硬化性樹脂6を未硬化の状態で配置して、2個のケース3a,3bの間をシールするシール工程を行う。
その後、図6に示すごとく、間隙Sをシールする光硬化性樹脂6に、ケース3a,3bの側方から光を照射することにより、光硬化性樹脂6の少なくとも一部を硬化させる硬化工程を行う。
以下、詳説する。
本例の電子装置1は、車両用の電力変換装置である。図1に示すごとく、電力変換装置を構成する電子部品2としての半導体モジュール2aと、該半導体モジュール2aを冷却する冷却管7とが交互に積層され、ケース3aに収納されている。
また、この電力変換装置は、4個のケース3a〜3dを備える。ケース3cにはDC/DCコンバータが収納されており、ケース3dにはコンデンサが収納されている。また、ケース3bには、上記半導体モジュール2aを制御するための制御回路基板が収納されている。ケース3dとケース3aの間のシール構造は、ケース3aとケース3bの間のシール構造と同じである。また、ケース3cとケース3dの間は、これらとは異なるシール構造になっている。
また、シール工程においては、図2、図3に示すごとく、ケース組み合わせ前において、一方のケース3aの当接部4と面取部5とにかかるように光硬化性樹脂6を塗布する。次いで図4に示すごとく、2個のケース3a,3bを組み合わせる。これにより、図5に示すごとく、これら2個のケース3a,3bの間を、当接部4同士の間に介在する光硬化性樹脂6の一部6bと、一方のケース3aの面取部5と他方のケース3bの端面310との間の間隙Sに配された残余の光硬化性樹脂6aでシールする。
すなわち、図4に示すごとく、一方のケース3aの当接部4と面取部5とにかかるように光硬化性樹脂6を塗布しておき、2個のケース3a,3bを組み合わせることにより、ケース3aの当接部4とケース3bの当接部4とで光硬化性樹脂6の一部を押圧する。その結果、図5に示すごとく、当接部4において、2個のケース3a,3bの間に光硬化性樹脂6の薄膜6bが介在することとなる。また、残りの光硬化性樹脂6aは押し出され、ケース3bの端面310と面取部5の表面50とに密着して間隙Sに配される。
その後、図6に示すごとく、ケース3a,3bの側方から光(紫外線UV)を照射して、間隙Sに存在する光硬化性樹脂6aを硬化させる。この際、当接部4に存在する光硬化性樹脂6bは、光が届かないため未硬化のまま残る。
次に、本例の作用効果について説明する。
本例では、図1に示すごとく、2個のケース3a,3bのうち少なくとも一方のケース3aの開口端部31に、面取部5と当接部4とを形成した。そのため、2個のケース3a,3bの開口端部31を互いに組み合わせると、当接部4においてケース3a,3b同士が当接し、面取部5においてケース3a,3b間に間隙S(図5参照)が形成されることになる。
電子装置1を製造する際には、図2〜図5に示すごとく、これら2個のケース3a,3bを組み合わせ、間隙Sに未硬化の光硬化性樹脂6を配置する。そして、図6に示すごとく、ケース3a,3bの側方から光を照射して、光硬化性樹脂6を硬化させる。これにより、2個のケース3a,3bの間をシールする。
このようにすると、面取部5の加工ばらつきが大きくても、光硬化性樹脂6で間隙Sを充填すれば2個のケース3a,3bの間をシールできるので、面取部5の加工精度を厳密に管理する必要がなくなる。そのため、例えば研削加工を行わず、鋳造のみでケース3を製造することも可能となる。また、従来のように光硬化性樹脂6の寸法管理をする必要もない。そのため、低コストで電子装置1を製造することが可能となる。
従来の電子装置1の製造方法では、図13に示すごとく、ケース92の端面98が光硬化性樹脂94に接触してシールする構造になっているため、光硬化性樹脂94の高さHと、壁部96の高さhの差が一定になるように管理する必要がある。
これに対して本発明は、光硬化性樹脂6で面取部5における上記間隙Sを埋めて、光硬化性樹脂6を硬化させてシールしているので、面取部5の加工精度が低くても充分にシールできる。そのため、従来のように研削加工を行ったり、光硬化性樹脂の寸法管理を行ったりする必要がない。これにより、低コストで電子装置1を製造することが可能となる。
また、本例では図3に示すごとく、一方のケース3aの当接部4と面取部5とにかかるように光硬化性樹脂6を塗布し、その後、2個のケース3a,3bを組み合わせることにより、図5に示すごとく、これら2個のケース3a,3bの間を、当接部4同士の間に介在する光硬化性樹脂6の一部6bと、一方のケース3aの面取部5と他方のケース3bの端面310との間の間隙Sに配された残余の光硬化性樹脂6aでシールする。
このようにすると、光を照射した場合に、当接部4に介在する光硬化性樹脂6b(図5参照)には光が届かず、未硬化の状態で残る。そのため、この光硬化性樹脂6bは未硬化の液状ガスケットとして機能する。また、面取部5に存在する光硬化性樹脂6aには光が照射され、硬化する。そのため、硬化した状態でケース3a,3b間をシールする。このように、当接部4には未硬化の光硬化性樹脂6が介在し、面取部5には硬化した光硬化性樹脂6が存在するため、これら2箇所の光硬化性樹脂6によってケース3aとケース3bの間をしっかりとシールすることができる。
一方、製造後、電子装置1が万一不良品であることが発覚した場合には、ケース3a,3bを分解して内部の電子部品2を交換する等の措置をとる必要がある。ケース3a,3bを分解する場合には、面取部5に残った光硬化性樹脂6は、硬化しているため容易に剥がすことができる。また、ケース3を分解した後、当接部4に付着した未硬化の光硬化性樹脂6を除去する必要があるが、この光硬化性樹脂6は、光を照射して硬化させることにより、簡単に剥がすことができる。
以上のごとく、本発明は、製造コストを低減できる電子装置1の製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、シール工程における、光硬化性樹脂6の塗布位置を変更した例である。本例では図7に示すごとく、2個のケース3a,3bのうち一方のケース3aのみに面取部5が形成されている。シール工程においては、他方のケース3bの端面310のうち、上記面取部5に対向する領域A1と、上記当接部4に対向する領域A2とにかかるように光硬化性樹脂6を塗布し、その後、2個のケース3a,3bを組み合わせる。これにより、実施例1と同様に(図5参照)、一方のケース3aの当接部4において他方のケース3bの開口端部31との間に介在する光硬化性樹脂6の一部6bと、一方のケース3aの面取部5と他方のケース3bの端面310との間の間隙Sに配された残余の光硬化性樹脂6aとで、これら2個のケース3a,3bの間をシールする。
その後、ケース3a,3bの側方から光を照射することにより(図6参照)、間隙Sに配された光硬化性樹脂6aを硬化させる。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
実施例2の作用効果につき説明する。上記方法によりシールした場合も、実施例1と同様の効果を得ることができる。すなわち、当接部4に介在する光硬化性樹脂6b(図5参照)には光が届かず、未硬化の液状ガスケットとして機能する。また、面取部5に存在する光硬化性樹脂6aには光が照射され、硬化する。そのため、当接部4に存在する未硬化の光硬化性樹脂6bと、面取部5に存在する硬化済みの光硬化性樹脂6aとの、2箇所の光硬化性樹脂6によって、ケース3a,3b間をしっかりとシールすることができる。
(実施例3)
本例は、光硬化性樹脂6の塗布方法を変更した例である。本例では図8に示すごとく、シール工程において、光硬化性樹脂6を塗布しない状態で2個のケース3a,3bを組み合わせ、その後、図9に示すごとく、光硬化性樹脂6を間隙Sに塗布して、ケース3a,3bの側方から光を照射して光硬化性樹脂6を硬化させてシールする。
この方法を採用した場合にも、面取部5の加工精度や光硬化性樹脂6の寸法を管理する必要がないというメリットがある。また、組み立てたケース3を分解する必要が生じた場合には、面取部5に存在する光硬化性樹脂6を剥がすだけでよい。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、ケース3の形状を変更した例である。図10、図11に示すごとく、本例では、2個のケース3a,3bは、双方とも開口端部31が面取部5と当接部4とを有する。
このようにすると、一方のケース3aの面取部5aと、他方のケース3bの面取部5bとの間に形成される間隙Sが広くなる。そのため、間隙Sに光を照射しやすくなり、この間隙Sに配置された光硬化性樹脂6aを硬化させやすくなる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を有する。
1 電子装置
2 電子部品
3a,3b ケース
30 側壁
31 開口端部
4 当接部
5 面取部
6 光硬化性樹脂
S 間隙

Claims (5)

  1. 電子部品を収納し、開口部を有するケースを少なくとも2個備え、該ケースを構成する側壁の開口端部が互いに組み合わされた電子装置の製造方法であって、
    2個の上記ケースのうち少なくとも一方の上記ケースの上記開口端部は、上記側壁の外周縁部に形成され、該側壁の厚さ方向外側に向かうほど相手側の上記ケースとの間隔が広くなる形状の面取部と、該面取部よりも上記側壁の厚さ方向内側に形成され、相手側の上記ケースに当接する当接部とを有し、
    上記ケースに上記電子部品を収納する収納工程と、
    2個の上記ケースの上記開口端部同士を組み合わせるとともに、一方の上記ケースの上記面取部と、他方の上記ケースの上記開口端部との間に形成された間隙に、光照射によって硬化する光硬化性樹脂を未硬化の状態で配置して、2個の上記ケースの間をシールするシール工程と、
    上記間隙をシールする上記光硬化性樹脂に、上記ケースの側方から光を照射することにより、該光硬化性樹脂の少なくとも一部を硬化させる硬化工程と、
    を行うことを特徴とする電子装置の製造方法。
  2. 請求項1において、上記シール工程においては、ケース組み合わせ前において、一方の上記ケースの上記当接部と上記面取部とにかかるように上記光硬化性樹脂を塗布し、その後、2個の上記ケースを組み合わせることにより、これら2個の上記ケースの間を、上記当接部同士の間に介在する上記光硬化性樹脂の一部と、一方のケースの面取部と他方のケースの端面との間の間隙に配された残余の上記光硬化性樹脂でシールすることを特徴とする電子装置の製造方法。
  3. 請求項1において、2個の上記ケースのうち一方のケースのみに上記面取部が形成されており、上記シール工程においては、他方のケースの端面のうち、上記面取部に対向する領域と、上記当接部に対向する領域とにかかるように上記光硬化性樹脂を塗布し、その後、2個の上記ケースを組み合わせることにより、一方の上記ケースの上記当接部において他方の上記ケースの上記開口端部との間に介在する上記光硬化性樹脂の一部と、一方のケースの面取部と他方のケースの端面との間の間隙に配された残余の上記光硬化性樹脂とで、これら2個の上記ケースの間をシールすることを特徴とする電子装置の製造方法。
  4. 請求項1において、上記シール工程においては、上記光硬化性樹脂を塗布しない状態で2個の上記ケースを組み合わせ、その後、上記光硬化性樹脂を上記間隙に塗布してシールすることを特徴とする電子装置の製造方法。
  5. 請求項1、請求項2、請求項4のいずれか1項において、2個の上記ケースは、双方とも上記開口端部が上記面取部と上記当接部とを有することを特徴とする電子装置の製造方法。
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