JP2010287747A - 照明光学装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

照明光学装置、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、照明光学系内の所定の領域を通過する照明光の光強度を調整する。
【解決手段】照明光ILでレチクルRのパターン面を照明する照明光学装置において、照明光ILが通過する開口が形成された開口絞り10Aと、その開口に重ねて配置され、開口絞り10Aの開口形状を規定する遮光ラインを有する調整用絞り12A〜12Cと、その開口形状を通過した照明光ILでそのパターン面を照明する第1リレーレンズ13からコンデンサ光学系17までの光学部材とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明光で被照射面を照明する照明光学装置、この照明光学装置を備えた露光装置、及びこの露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
半導体素子又は液晶表示素子等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程で、レチクル(又はフォトマスク等)のパターンをフォトレジストが塗布された基板(ウエハ又はガラスプレート等)上に転写するために使用される露光装置は、オプティカルインテグレータ(例えばフライアイレンズ)を用いて照明瞳面(被照射面に対する光学的なフーリエ変換面)上の二次光源からの露光用の照明光(露光光)でレチクルのパターン面(被照射面)を均一な照度分布で照明する照明光学系を備えている。
最近は、所定の周期性を有するパターンに対する投影光学系の解像度及び焦点深度を実質的に向上させるために、例えば回折光学素子及び開口絞り等の光学系を用いて、照明光学系の照明瞳面上の光強度分布を例えば2極又は4極等の複数極状の分布とする複数極照明も使用されている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2006/0055834号明細書
複数極照明を用いる場合に、良好な結像特性を得るためには、照明瞳面上の複数の離れた領域における光強度のばらつき(いわゆるポールバランス)をできるだけ小さくすることが望ましい。しかしながら、実際には露光光源から射出される照明光の断面内での光強度分布、及び照明瞳面上で所定の光強度分布を形成するための回折光学素子の特性等によって、その複数の領域における光強度には或る程度のばらつきが残存している。
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で、或る領域を通過する照明光の光強度を調整できる照明技術、この照明技術を用いる露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明による照明光学装置は、照明光で被照射面を照明する照明光学装置において、その照明光が通過する開口が形成された開口部材と、その開口部材の開口に重ねて配置され、その開口部材の開口形状を規定する遮光部材と、その開口形状を通過した照明光でその被照射面を照明する照明光学部材と、を備えるものである。
また、本発明による露光装置は、所定のパターンを照明するために本発明の照明光学装置を備え、その所定のパターンを介して物体を露光するものである。
また、本発明によるデバイス製造方法は、本発明の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成された基板を処理することとを含むものである。
本発明によれば、遮光部材によって開口部材の開口の形状を規定し、この規定された形状の開口を通過した照明光を用いて被照射面を照明することで、簡単な構成でその開口を通過する照明光の光強度を調整できる。従って、そのような開口を複数個設けることで、複数極照明を行う場合の複数の領域における照明光の光強度のバランスを調整できる。
実施形態の一例の露光装置の構成を示す一部を切り欠いた図である。 図1中の開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cの位置関係を示す分解斜視図である。 (A)は図1中の開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cを示す図、(B)は図1中の開口絞り10Aを示す図である。 (A)、(B)、及び(C)はそれぞれ図1中の調整用絞り12A、調整用絞り12B、及び調整用絞り12Cを示す図である。 (A)は図1中の開口絞り10B及び調整用絞り12D,12Eを示す図、(B)は実施形態の変形例の開口絞り及び調整用絞りを示す図である。 (A)は実施形態の他の例において2枚の遮光板を重ねる場合を示す図、(B)は別の2枚の遮光板を重ねる場合を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態の一例につき図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態のスキャニングステッパ−よりなる走査露光型の露光装置(投影露光装置)100の構成を示す。図1において、露光装置100は、露光用の光源1と、光源1からの露光用の照明光(露光光)ILでレチクルR(マスク)のパターン面(下面)のパターンを照明する照明光学系ILSと、レチクルRの位置及び速度を制御するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンの像をフォトレジスト(感光材料)が塗布されたウエハW(基板)上に投影する投影光学系PLと、ウエハWの位置及び速度を制御するウエハステージWSTと、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系20とを含んで構成されている。以下、図1において、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向は、Y軸に平行な方向(Y方向)である。
光源1としてはArFエキシマレーザ光源(波長193nm)が使用されている。なお、光源1としては、KrFエキシマレーザ光源(波長248nm)などの他のレーザ光源、YAGレーザ若しくは固体レーザ(例えば半導体レーザ等)等の高調波発生装置、又は水銀ランプなども使用することができる。
光源1から射出された所定の偏光状態の紫外パルス光よりなる照明光ILは、ビームエキスパンダ2により光束の断面形状が所望の形状に変換された後、光路折り曲げ用のミラー3及び偏光状態を制御するための偏光光学系(不図示)を介して光軸AXIに沿って回折光学素子(Diffractive Optical Element)5A,5B,5C等のいずれかに入射する。回折光学素子5Aは、入射した矩形状の平行光束を回折してファーフィールドに、光軸AXIに関してほぼ対称にZ方向(レチクルR上のX方向に対応する方向)及びY方向に偏心して配置された4箇所の照明領域を形成する。従って、回折光学素子5Aは、4極照明時に使用される。
さらに、入射した照明光ILを回折して、ファーフィールドに光軸AXIに関してほぼ対称にZ方向に偏心した2箇所の照明領域を形成するX方向の2極照明用の回折光学素子5B、光軸AXIに関してほぼ対称にY方向に偏心した2箇所の照明領域を形成するY方向の2極照明用の回折光学素子5C、光軸AXIの回りに輪帯状の照明領域を形成する輪帯照明用の回折光学素子(不図示)、及び光軸AXIを含む円形の照明領域を形成する通常照明用の回折光学素子(不図示)等が備えられている。これらの回折光学素子5A〜5C等は、一例として円板6の周囲に保持されている。主制御系20からの照明条件を設定する指令に応じて、照明制御系21が駆動部22Aによって円板6を回転することによって、その照明条件に応じた回折光学素子が照明光ILの光路上に配置される。図1では、照明光ILの光路上に4極照明用の回折光学素子5Aが設定されている。
なお、後述の照明瞳面IPPの近傍での照明光ILの光量分布の形状は、最終的に後述の開口絞り10A〜10C等及び調整用絞り12A〜12C等によって規定される。本実施形態のように回折光学素子5A〜5C等を用いて照明光ILを所定の一つ又は複数の照明領域に照射することで、照明光ILの利用効率を高めることができる。
図1において、回折光学素子5A(又は5B,5C等)を介して回折された光束は、前群レンズ系7a、凹の円錐面を持つ第1プリズム8aと凸の円錐面を持つ第2プリズム8bとからなるアキシコン系8、及び後群レンズ系7bを介して、オプティカルインテグレータとしてのマイクロレンズアレイ9を照明する。前群レンズ系7a及び後群レンズ系7bから、所定範囲で焦点距離を連続的に変化させることができるズームレンズ(変倍光学系)7が構成されている。ズームレンズ7は、回折光学素子5Aの射出面とマイクロレンズアレイ9の後側焦点面とを光学的にほぼ共役に結んでいる。
回折光学素子5A〜5C等から射出される照明光ILは、ズームレンズ7の後側焦点面(ひいてはマイクロレンズアレイ9の入射面)において、4極状、2極状等の所定形状の照明領域に集光される。このように回折光学素子5A等とズームレンズ7とは、照明領域形成手段の一部を構成している。その照明領域の全体的な大きさは、ズームレンズ7の焦点距離に依存して変化する。ズームレンズ7のレンズ系7aを照明制御系21の指令に基づいて例えばスライド機構を含む駆動部22Bによって光軸AXIに沿って駆動することで、ズームレンズ7の焦点距離が所望の値に制御される。
また、アキシコン系8において、第1プリズム8aと第2プリズム8bとの円錐面は対向して配置され、第2プリズム8bは、照明制御系21の指令に基づいて例えばスライド機構を含む駆動部22Cによって光軸AXIに沿って駆動される。このようにプリズム8a及び8bの光軸AXIに沿った間隔を制御することによって、回折光学素子5A等から射出された光束のマイクロレンズアレイ9の入射面における光軸AXIに対して半径方向の位置を制御できる。一方、上記のズームレンズ7の焦点距離を制御することによって、個々の照明領域の大きさを制御できる。
マイクロレンズアレイ9は、縦横に稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子である。マイクロレンズアレイ9を構成する各微小レンズは、レチクルR上において形成すべき照明領域の形状(ひいてはウエハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状の断面を有する。マイクロレンズアレイ9の後側焦点面が照明光学系ILSの照明瞳面IPPであり、照明瞳面IPPは、レチクルRのパターン面(被照射面)と光学的にフーリエ変換の関係にある。照明瞳面IPPには、マイクロレンズアレイ9への入射光束によって形成される照明領域とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、ここでは回折光学素子5Aによって形成されて光軸AXIの回りの4箇所に配置された実質的な面光源からなる4極照明用の二次光源が形成される。
図1において、照明瞳面IPPの近傍には、その二次光源の形状を整形するための4つの開口が形成された4極照明用の開口絞り10Aが設置され、開口絞り10Aにはその4つの開口間の光強度(光量)のバランス(ポールバランス)を調整するための遮光部を有する1枚又は複数枚(図1では3枚)の調整用絞り12A,12B,12Cが重ねて設置されている(詳細後述)。この場合、回折光学素子5A等の作用によって、マイクロレンズアレイ9から射出される照明光ILの光強度は、開口絞り10Aの4つの開口よりも僅かに広く、かつこれらの開口を含む4箇所の領域(面光源)で大きい値となり、それ以外の領域でほぼ0となっている。
開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cは、ターレット板11の一部に複数のボルト(不図示)を介して着脱可能な状態で固定され、ターレット板11の回転軸は所定のフレーム(不図示)に支持されている。ターレット板11の他の部分には、別の回折光学素子5Bに対応した2つの開口が形成された2極照明用の開口絞り10B、及びその2つの開口間の光強度のバランスを調整するための2枚の調整用絞り12D,12Eが固定されている。ターレット板11のさらに他の部分には、別の回折光学素子5Cに対応した2極照明用の開口絞り10C及びこれに対応する調整用絞り(不図示)と、輪帯照明用の開口絞り(不図示)と、通常照明用の円形開口が形成された開口絞り(不図示)とが固定されている。主制御系20からの照明条件(回折光学素子5A〜5C等のうちいずれを使用するか等の条件)を設定する指令に応じて、照明制御系21が駆動部22Dを介してターレット板11を回転することによって、その照明条件に応じた開口絞り(10A〜10C等のいずれか)及び必要に応じて調整用絞り(調整用絞り12A〜12C等)が、照明瞳面IPPの近傍の面上で照明光ILの光路上に配置される。図1では、照明光ILの光路上に4極照明用の開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cが設置されている。
また、ターレット板11の近傍に、開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12C等を通過した照明光ILの光強度をモニタするための照度センサ25が配置され、照度センサ25の検出信号は主制御系20に供給されている。照度センサ25は、照明光ILの光路内で移動可能なように、Z方向及びY方向に移動可能なリニアエンコーダが組み込まれたアーム(不図示)の先端部に固定されている。照度センサ25は、照明瞳面IPP上の開口絞り10A〜10C等及び調整用絞り12A〜12E等で規定された形状の開口を通過した照明光ILを検出する。そして、照度センサ25の検出信号に基づいて、照明光ILの光強度の平均値(及びその開口内での光強度分布)、並びに複数の開口を通過した照明光ILの各光強度の平均値であるポールバランス値(及び各開口内での光強度分布)をモニタできる。
マイクロレンズアレイ9の後側焦点面(照明瞳面IPP)の近傍の開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cで規定される複数の開口を通過した照明光ILは、第1リレーレンズ13、レチクルブラインド14(視野絞り)、第2リレーレンズ15、光路折り曲げ用のミラー16、及びコンデンサ光学系17を介して、レチクルRのパターン面(レチクル面)を重畳的に照明する。ビームエキスパンダ2からコンデンサ光学系17までの光学部材を含んで照明光学系ILSが構成されている。この場合、レチクルブラインド14の配置面は、そのレチクル面の共役面である。
なお、マイクロレンズアレイ9の代わりにフライアイレンズ等を使用してもよい。
照明光ILのもとで、レチクルRの照明領域内の所定の回路パターンの像が、両側テレセントリックの投影光学系PLを介して投影倍率β(βは例えば1/4,1/5等)で、投影光学系PLの像面に配置されたウエハW上の複数のショット領域の内の一つのショット領域の露光領域(照明領域と共役な領域)のレジスト層に転写される。ウエハWは、例えば半導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)等の直径が200mm又は300mm等の円板状の基材上にフォトレジストを塗布したものである。
レチクルRに形成されている回路パターンは、4極照明に適したパターン、例えばX方向に投影光学系PLの解像限界に近い周期で形成されたX方向のライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという。)、及びY方向にその解像限界に近い周期で形成されたY方向のL&Sを含むパターンである。なお、本実施形態の投影光学系PLとしては、屈折系の他に、反射屈折系等も使用可能である。
また、レチクルRは、レチクル面がXY平面と平行な投影光学系PLの物体面に配置されるようにレチクルステージRST上に吸着保持され、レチクルステージRSTは、レチクルベース(不図示)上にY方向に等速移動可能に、かつ少なくともX方向、Y方向、及びZ軸の回りの回転方向に微動可能に載置されている。レチクルステージRSTの位置情報(回転角も含む)は、レチクルステージ駆動系23内のレーザ干渉計によって計測されている。レチクルステージ駆動系23は、その計測情報及び主制御系20からの制御情報に基づいて、不図示の駆動機構を介してレチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
一方、ウエハWは、不図示のウエハホルダを介してウエハステージWST上に吸着保持され、ウエハステージWSTは、ウエハベース(不図示)上にX方向、Y方向に移動自在に載置されている。ウエハステージWSTの位置情報(回転角も含む)は、ウエハステージ駆動系24内のレーザ干渉計によって計測されている。ウエハステージ駆動系24は、その計測情報及び主制御系20からの制御情報に基づいて、不図示の駆動機構を介してウエハステージWSTの位置及び速度を制御する。また、ウエハステージWSTには、不図示のオートフォーカスセンサの計測情報に基づいて、走査露光中に露光領域内でウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合わせ込むための合焦機構が組み込まれている。
また、レチクルRのアライメントを行うためのレチクルアライメント系(不図示)及びウエハWのアライメントを行うためのウエハアライメント系(不図示)が備えられている。
露光時には、そのアライメントの結果に基づいて、ウエハステージWSTをX方向、Y方向にステップ移動することで、ウエハWが走査開始位置に移動する。その後、主制御系20、レチクルステージ駆動系23、及びウエハステージ駆動系24の制御のもとで、照明光学系ILSからの照明光ILの照射を開始して、レチクルステージRSTを介して照明領域に対してY方向に速度VRでレチクルRを走査するのに同期して、ウエハステージWSTを介して露光領域に対してウエハW上の一つのショット領域を対応する方向に速度β・VR(βは投影倍率)で走査する走査露光が行われる。そのステップ移動と走査露光とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作によって、ウエハW上の全部のショット領域にレチクルRのパターンの像が転写される。
次に、露光装置100の照明光学系ILS中に配置されている開口絞り10A〜10C及び調整用絞り12A〜12Eにつき詳細に説明する。
図2は、図1中の例えば金属製の開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Cを光軸AXIに沿って分解した状態を示す。図2において、開口絞り10Aは、一例として輪帯状の支持枠10Aaに短い円筒状の段差部10Abを介して円板状の遮光板10Acを連結したものであり、遮光板10Ac中に4つの開口31A,31B,31C,31Dが円周方向に等間隔(例えば、90°周期)で形成されている。図3(B)に示すように、開口31A,31Bは照明光学系ILSの光軸AXIをY方向(レチクルR上のY方向に対応する方向)に挟むように対称に形成され、開口31C,31Dは光軸AXIをZ方向(レチクルR上のX方向に対応する方向)に挟むように対称に形成されている。一例として、開口31A〜31Dは扇型であるが、その形状は任意であり、例えば円形又は円周方向に細長い楕円状等でもよい。なお、開口31A〜31Dは、Y軸に対して45°傾斜した軸及びZ軸に対して45°で傾斜した軸上に配置する場合(図3(B)の配置を光軸AXIの回りに90°回転した配置)も可能である。
図2において、開口絞り10Aの支持枠10Aaが、4本のボルト34を介して図1のターレット板11に固定されている。また、遮光板10Ac上で開口31A,31Bの外側に1対の位置決め用のピン32が固定され、開口31A〜31D間の領域の周縁部の4箇所にネジ穴33(図3(B)参照)が形成されている。
また、調整用絞り12A〜12Cは、それぞれ開口絞り10Aの段差部10Ab内に収まる外形であり、かつ調整用絞り12A〜12Cにはそれぞれ開口絞り10Aの1対のピン32及び4箇所のネジ穴33に対応できるように8箇所の位置決め穴36Aaが形成されている。
図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示すように、例えば金属製の調整用絞り12A,12B及び12Cはそれぞれ基本的に、角度Δφ(ここでは45°)間隔で8箇所の位置決め穴36Aaが形成された輪帯状の支持枠36Aに、Y軸及びZ軸に対して45°で交差して光軸AXIを通る方向に伸びた4本の線状の連結部材36Bを介して、光軸AXIを中心とする円形の支持板36Cを固定したものである。支持枠36Aと支持板36Cとの間に図2の開口絞り10Aの開口31A〜31Dが配置され、開口31A〜31D間の4箇所に連結部材36Bが配置されている。
また、図4(A)の調整用絞り12Aは、支持枠36Aと支持板36Cとの間の開口31Dの上部の中央をZ方向に横切る位置に幅dの1本の遮光ライン37Aを架設したものである。図4(B)の調整用絞り12Bは、支持枠36Aと支持板36Cとの間の開口31Bの上部をほぼ等間隔でY方向に横切る位置に所定幅の5本の遮光ライン37Bを架設したものである。図4(C)の調整用絞り12Cは、支持枠36Aと支持板36Cとの間の開口31Cの上部をほぼ等間隔でZ方向に横切る位置に所定幅の3本の遮光ライン37Cを架設したものである。この場合、遮光ライン37A〜37Cの幅及び本数がそれぞれ複数段階で異なっている多数の調整用絞りが用意されており、調整用絞り12A〜12Cはその多数の調整用絞りから選択されたものである。
そして、調整用絞り12A〜12Cの支持枠36Aにはそれぞれ角度Δφ間隔で位置決め穴36Aaが形成されているため、調整用絞り12A〜12Cを光軸AXIの回りに回転することで、調整用絞り12A〜12Cの遮光ライン37A〜37Cは開口31A〜31Dのいずれの上にも独立に位置決めすることが可能である。図2に示すように、調整用絞り12A〜12Cのそれぞれの8箇所の位置決め穴36Aaのうちの対向して配置される1対の位置決め穴36Aaに開口絞り10Aの1対のピン32が通るように、開口絞り10Aの段差部10Abの遮光板10Ac上に調整用絞り12A〜12Cが重ねて配置される。この状態で、4個のボルト35を調整用絞り12A〜12Cのそれぞれの8箇所の位置決め穴36Aaのうちの4箇所の位置決め穴36Aaに通し、ボルト35を遮光板10Acのネジ穴33に連結することで、開口絞り10A上に調整用絞り12A〜12Cが重ねて固定される。
図4(A)〜図4(C)において、説明の便宜上、遮光ライン37A〜37Cの幅を共通にdとする。さらに、仮に開口31A〜31D間の光強度の平均値のばらつきを1%以下に設定する場合には、幅dは開口31A〜31Dの円周方向の幅の平均値の0.5%程度(又はこれより狭く)に設定される。この場合、調整用絞り12Aの遮光ライン37Aによって開口31Dを通過する照明光の光強度が0.5%程度低下し、調整用絞り12Bの5本の遮光ライン37Bによって開口31Bを通過する照明光の光強度が2.5%程度低下し、調整用絞り12Cの3本の遮光ライン37Cによって開口31Cを通過する照明光の光強度が1.5%程度低下する。このような調整用絞り12A〜12Cが使用されるのは、図1の照明光ILの光路上に開口絞り10Aのみを設置したときに、照度センサ25によって図3(B)の各開口31A〜31Dを通過する照明光ILの平均強度を計測した結果、開口31A上の平均強度を100%とすると、開口31D,31B,及び31C上の平均強度がほぼ100.5%、102.5%、及び1.1.5%程度であった場合に相当している。即ち、開口31A〜31Dのうちで最も光強度が小さい開口(ここでは開口31A)に合わせて、他の開口を通過する照明光の光強度を低下させるように調整用絞り12A〜12Cの遮光ライン37A〜37Cの幅及び本数が選択される。
図3(A)は、図2において開口絞り10A上に調整用絞り12A〜12Cを重ねて固定した状態を示す。図3(A)において、開口絞り10Aの開口31D,31B,31Cを通過する照明光は、それぞれ調整用絞り12A,12B,12Cの遮光ライン37A,37B,37Cによって部分的に遮光される。従って、開口絞り10Aの開口31A〜31Dを通過した後、調整用絞り12A〜12Cを通過した照明光の平均強度はほぼ0.5%の精度で互いに等しくなる。従って、図1の照明光学系ILSにおいて4極照明時の照明瞳面IPPの近傍での4箇所の領域(開口)上の光強度のばらつきが小さくなっているため、投影光学系PLを介してレチクルRのパターンの像を高精度にウエハW上に露光できる。
次に、図5(A)は、図1中の開口絞り10B及び調整用絞り12D,12Eを照明光ILの光路上に配置した状態を示す。図5(A)において、開口絞り10Bには光軸AXIを挟んでZ方向に対称に2つの開口31C,31Dが形成され、開口絞り10Bの上に重ねて配置された調整用絞り12Dには開口31D上をZ方向に横切るように2本の遮光ライン37Eが設置され、調整用絞り12Dの上に重ねて配置された調整用絞り12Eには開口31C上をZ方向に横切るように1本の遮光ライン37Dが設置されている。この場合には、調整用絞り12D,12Eがない場合の開口31C,31Dを通過する照明光の平均強度をそれぞれ100%及び101%程度とすると、例えば2本の遮光ライン37Eで2%程度の照明光を遮光し、遮光ライン37Dで1%程度の照明光を遮光することで、開口31C及び31Dを通過してさらに調整用絞り12D,12Eを通過した後の照明光の平均強度をほぼ等しくできる。従って、2極照明を高精度に行うことができるため、例えばレチクル上のX方向に解像限界程度の周期で形成されたL&Sパターンの像をウエハ上に高精度に露光できる。
なお、図5(A)において、例えば開口31Dを通過する照明光の光強度分布が、開口31D内の右半分で僅かに強いような場合には、調整用絞り12Dの2本の遮光ライン37Eのうち右側の遮光ライン37Eの線幅を僅かに広くし、左側の遮光ライン37Eの線幅を僅かに狭くしてもよい。これによって、開口31D内での光強度の分布を均一化できる。
本実施形態の作用効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態の図1の露光装置100に備えられ、照明光ILでレチクルRのパターン面(被照射面)を照明する装置は、照明光が通過する複数の開口31A〜31Dが形成された開口絞り10Aと、開口31A〜31Dのうちの開口31D,31B,31Cに重ねて配置され、開口形状を規定する遮光ライン37A〜37Cを有する調整用絞り12A〜12Cと、その開口形状で規定された開口31A〜31Dを通過した照明光でそのパターン面を照明する第1リレーレンズ13からコンデンサ光学系17までの少なくとも一部の光学部材(照明光学部材)と、を備えている。
本実施形態によれば、遮光ライン37A〜37Cによって開口絞り10Aの開口31A〜31Dの形状を規定し、この規定された形状の開口を通過した照明光を用いてそのパターン面を照明することで、照明光学系ILSの照明瞳面IPPの近傍の開口31A〜31Dで規定される複数の領域を通過する照明光の光強度を個別に容易に調整できる。従って、簡単な構成で、4極照明を行う場合の照明瞳面IPPの近傍の面上の4つの領域における光強度のばらつきを小さくできる。同様に、開口絞り10B及び調整用絞り12D,12Eを組み合わせることで、2極照明を行う場合の2つの領域の光強度のばらつきを小さくできる。その結果、レチクルRのL&Sパターンの像を高精度にウエハW上に露光できる。
なお、本実施形態では、4つの開口31A〜31Dを通過する照明光の光強度のばらつきを小さくしているが、その4つの開口31A〜31Dの光強度のバランス(ポールバランス)を所定の状態に設定するために、例えばY方向の開口31A,31Bの平均光強度に対してZ方向の開口31C,31Dの平均光強度を所定の割合で増減させるために、遮光ライン37A〜37Cを組み合わせてもよい。
また、例えば通常照明を行う場合に、1つの円形の開口内での光強度分布を調整するために、その開口上に所定の配置で遮光ラインを設置してもよい。
(2)また、本実施形態では、遮光ライン37A〜37Eはそれぞれ別の調整用絞り12A〜12Eに設けられているため、調整用絞り12A〜12Eを開口絞り10A又は10B上に選択的に着脱するのみで、例えば露光装置の組み立て調整時又はメンテナンス時等に極めて短時間にポールバランスを調整できる。
なお、遮光ライン37A〜37Eのうちの複数の遮光ライン(例えば37A,37C)を1つの調整用絞り12Aに設けることも可能である。さらに、遮光ライン37A〜37Eを対応する開口絞り10A,10B自体に例えばボルト等で固定してもよい。
(3)また、本実施形態では、調整用絞り12A〜12Eに架設する遮光ライン37A〜37Eで開口31A〜31Dの実質的な形状を制御しているため、遮光ライン37A〜37Eの線幅及び本数を調整するのみで容易にポールバランスを所望の状態に調整できる。
なお、ほぼ光軸AXIから半径方向に架設される遮光ライン37A〜37Eの代わりに、例えば開口31A〜31D上に円周方向に架設される遮光ライン、開口31A〜31D上に先端部のみが配置される線状部材、又は小さい円形の遮光部材等も使用可能である。
(4)また、本実施形態では、開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Eは、マイクロレンズアレイ9の後側焦点面(照明瞳面IPP)の近傍で照明光ILの光量を制御している。この場合、マイクロレンズアレイ9の入射面は、レチクルRのパターン面(被照射面)に対して光学的に共役であるため、開口絞り10A及び調整用絞り12A〜12Eは、被照射面に対して光学的に共役な面を通過した照明光ILの光量を調整している。これによって、ポールバランスを調整できるとともに、被照射面上での光強度分布を均一化できる。
(5)また、本実施形態の露光装置100は、照明光ILでレチクルRのパターンを照明するために上記の照明光学系ILSを含む装置を備え、この装置からの照明光ILでレチクルRのパターン及び投影光学系PLを介してウエハWを露光している。従って、例えば4極照明又は2極照明等を用いて、レチクルRのパターンの像を高精度にウエハW上に露光できる。
また、本実施形態では次のような変形が可能である。
図5(B)は、この変形例の開口絞り10C及び調整用絞り12Fを重ねて図1の照明瞳面IPPの近傍に設置した状態を示す。図5(B)において図3(A)に対応する部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図5(B)において、開口絞り10Cには光軸AXIに関してY方向に対称に2つの開口31A,31Bが形成され、調整用絞り12Fを構成する輪帯状の支持枠36A上の開口31Aの近傍の3箇所にヒータ部39A,39B,39Cが固定され、この上にそれぞれ形状記憶合金よりなる可変遮光帯38A,38B,38Cの一端が固定されている。また、支持枠36A上の開口31Bの近傍の3箇所にヒータ部39D,39E,39Fが固定され、この上にそれぞれ形状記憶合金よりなる可変遮光帯38D,38E,38Fの一端が固定されている。ヒータ部39A〜39Fは必要に応じて個別に通電して加熱することが可能である。
その形状記憶合金としては、例えばチタンとニッケルとの合金、又は鉄−マンガン−ケイ素合金などが使用できる。この場合、各可変遮光帯38A〜38Fは、それぞれ温度が常温より大きい所定の温度(変態点)で、線状に伸びて開口31A(又は31B)上を横切るように形状が記憶されている。そして、各可変遮光帯38A〜38Fは、使用されない場合(常温以下の場合)には、開口31A,31Bにかからないように渦巻き状に巻かれている。
この変形例では、例えば露光装置の組み立て調整時に、開口絞り10Cのみを照明瞳面IPPの近傍に設置して、開口31A,31Bを通過する照明光の平均光強度を計測する。この結果、例えば開口31B側の平均光強度が僅かに高いものとすると、図5(B)に示すように、開口31B側のヒータ部39D,39Fのみに通電して、可変遮光帯38D,38Fをその変態点以上に加熱する。この結果、可変遮光帯38D,38Fは開口31Bを覆うように伸びる。この後はヒータ部39D,39Fに通電する必要はない。その後の露光装置の使用中には、開口31Bを通過する照明光の光強度が低下して、開口31A,31B間の光量差が小さくなるため、2極照明を高精度に行うことができる。さらに、可変遮光帯38D,38Fに照明光が照射されて、可変遮光帯38D,38Fの温度がかなり上昇しても、その形状は変化しない。
この変形例では、一例として、開口31A,31Bの平均光強度の差が小さくなるように、可変遮光帯38A〜38Fのうちの加熱対象を選択すればよい。従って、1枚の調整用絞り12Fを用いて、開口31A,31Bの光強度の差が様々な場合に対処できる。
また、上記の実施形態では、実質的に開口絞り10A〜10C等の開口の一部を調整用絞り12A〜12Eの遮光部によって遮光しているが、図6(A)又は図6(B)に示すように、複数枚(例えば2枚)のほぼ等価で、かつ互いに異なる形状の開口が形成された遮光板(開口絞り)を重ね合わせたものを図1の照明光学系ILSの照明瞳面IPPの近傍に配置してもよい。
図6(A)の例は、3本のY方向に平行な長方形の開口40Aaが2組形成された遮光板40Aと、3本のZ方向に平行な長方形の開口40Baが2組形成された遮光板40Bとを重ね合わせて、正方形の開口41aを3行×3列に配列した小開口群を光軸の回りの4箇所に配置した開口絞り41と同等の形状の開口を形成したものである。
また、図6(B)の例は、2本のY方向に平行な長方形の開口42Aaが2組形成された遮光板42Aと、Z方向に平行な長方形の開口42Ba及び2つの正方形の開口42Bbが2組形成された遮光板42Bとを重ね合わせて、正方形の開口43aを3個配列した小開口群を光軸の回りの4箇所に配置した開口絞り43と同等の開口を形成したものである。このように重ね合わせる遮光板の組み合わせを変えるのみで、容易に実質的に様々な開口を形成することができる。
なお、上記の実施形態ではオプティカルインテグレータとしてマイクロレンズアレイ9が使用されているが、本発明は、オプティカルインテグレータとして、ロッドインテグレータを用いる場合にも適用可能である。
また、上記の実施形態の露光装置を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図7に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した実施形態の露光装置によりマスクのパターンを基板(感応基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
従って、このデバイス製造方法は、上記の実施形態の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成された基板を処理すること(ステップ224)とを含んでいる。その露光装置によれば、簡単な構成で複数極照明時における複数の領域の光強度のバランスを目標とする状態に近づけることができるため、電子デバイスを高精度に安価に製造できる。
なお、本発明は、上述の走査露光型の露光装置で露光する場合の他に、ステッパー等の一括露光型の露光装置で露光する場合にも適用できる。さらに、本発明は、例えば米国特許出願公開第2007/242247号明細書、又は欧州特許出願公開第1420298号明細書等に開示されている液浸型露光装置で露光する場合にも適用できる。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等
のディスプレイ装置の製造プロセスや、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスの製造プロセスにも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、製造工程にも適用することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、ILS…照明光学系、5A〜5C…回折光学素子、9…マイクロレンズアレイ、10A〜10C…開口絞り、12A〜12E…調整用絞り、20…主制御系、21…照明制御系、31A〜31D…開口、37A〜37C…遮光ライン、38A〜38F…可変遮光帯、100…露光装置

Claims (9)

  1. 照明光で被照射面を照明する照明光学装置において、
    前記照明光が通過する開口が形成された開口部材と、
    前記開口部材の前記開口に重ねて配置され、前記開口部材の開口形状を規定する遮光部材と、
    前記開口形状を通過した前記照明光で前記被照射面を照明する照明光学部材と、を備えることを特徴とする照明光学装置。
  2. 前記遮光部材は、前記開口部材の前記開口に対応する領域に配置される少なくとも1枚の光量調整用の遮光板を含むことを特徴とする請求項1に記載の照明光学装置。
  3. 前記開口部材は、前記照明光学系の光軸の回りの複数箇所に前記開口を備え、
    前記開口部材の複数箇所の前記開口を通過する前記照明光の光量分布に応じて、前記光量調整用の遮光板の形状が選択されることを特徴とする請求項2に記載の照明光学装置。
  4. 前記遮光部材は、少なくとも1本の線状パターンを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  5. 前記遮光部材は、形状記憶合金より形成された部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  6. 前記遮光部材は、前記開口部材に形成された開口と異なる形状の開口を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  7. 前記開口部材及び前記遮光部材は、前記被照射面に対して光学的に共役な面を通過した前記照明光の光量を調整することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  8. 照明光でパターンを照明するために請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の照明光学装置を備え、
    前記照明光で前記パターンを介して物体を露光することを特徴とする露光装置。
  9. 請求項8に記載の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された基板を処理することと、を含むデバイス製造方法。
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