JP2010287491A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池内部中央において発生した熱も好適に外部へ放熱して熱暴走を抑え、サイクル寿命を向上させることができる二次電池を提供すること。
【解決手段】二次電池10は、内部に電解液を貯蔵する容器11と、交互に積層されたシート状の正極板18及び負極板20と、正極板18及び負極板20との間に配されたセパレータ21と、を有して容器11内に配された積層体12と、積層体12の正極板18と負極板20との何れかの間に介装されるとともに、縁部が容器11と伝熱可能に接触した放熱板13と、を備え、放熱板13には、電解液を両側に流通させることが可能な孔13Aが形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】二次電池10は、内部に電解液を貯蔵する容器11と、交互に積層されたシート状の正極板18及び負極板20と、正極板18及び負極板20との間に配されたセパレータ21と、を有して容器11内に配された積層体12と、積層体12の正極板18と負極板20との何れかの間に介装されるとともに、縁部が容器11と伝熱可能に接触した放熱板13と、を備え、放熱板13には、電解液を両側に流通させることが可能な孔13Aが形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池に関する。
充放電を繰り返し行うことができる二次電池は、近年、各種の分野で広範囲にわたって利用されている。例えば、小型タイプであれば、携帯電話やビデオカメラ等の電子機器の電源として利用され、大型タイプであれば、電気自動車の電源や家庭用の蓄電装置等として利用されている。このような二次電池として、積層型のリチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池が開発されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
このような二次電池は、正極板及び負極板の少なくとも一方がセパレータで包装された状態で、正極板及び負極板が互いに交互に積層されて積層体を構成している。そして、正極板及び負極板を収納する容器外壁及び端子部分から、充放電等の際に容器内部の正極板や負極板などで発生する熱を放熱させている。
しかしながら、上記従来の二次電池の場合、容器外壁に直接接触しない電池内部の積層体中央の熱を十分に外部へ放熱させることができず、内部温度が上昇してサイクル寿命を低下させてしまうといった問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、電池内部中央において発生した熱も好適に外部へ放熱して熱暴走を抑え、サイクル寿命を向上させることができる二次電池を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る二次電池は、内部に電解液を貯蔵する容器と、交互に積層されたシート状の正極板及び負極板と、前記正極板及び前記負極板との間に配されたセパレータと、を有して前記容器内に配された積層体と、該積層体の前記正極板と前記負極板との何れかの間に介装されるとともに、縁部が前記容器と伝熱可能に接触した放熱板と、を備え、前記放熱板には、前記電解液を両側に流通させることが可能な孔が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る二次電池は、内部に電解液を貯蔵する容器と、交互に積層されたシート状の正極板及び負極板と、前記正極板及び前記負極板との間に配されたセパレータと、を有して前記容器内に配された積層体と、該積層体の前記正極板と前記負極板との何れかの間に介装されるとともに、縁部が前記容器と伝熱可能に接触した放熱板と、を備え、前記放熱板には、前記電解液を両側に流通させることが可能な孔が形成されていることを特徴とする。
この発明は、積層体内に配された放熱板が容器と伝熱可能に接触しているので、積層体内に発生した熱を放熱板から容器外へと好適に伝えることができる。この際、放熱板に配された孔を介して正極・負極間でイオンを移動させることができる。
また、本発明に係る二次電池は、前記二次電池であって、前記放熱板が、前記積層体の積層方向の中央部に配されていることを特徴とする。
この発明は、電池内部にこもった熱であっても、放熱板を介して容器に好適に放熱させることができる。
この発明は、電池内部にこもった熱であっても、放熱板を介して容器に好適に放熱させることができる。
また、本発明に係る二次電池は、前記二次電池であって、前記放熱板が、前記電解液を両側に流通可能な多孔質素材で構成されていることを特徴とする。
この発明は、放熱板に多数の孔を設けることができ、多数の孔を介してイオンを移動させることができる。
この発明は、放熱板に多数の孔を設けることができ、多数の孔を介してイオンを移動させることができる。
本発明によれば、電池内部中央において発生した熱も好適に外部へ放熱して熱暴走を抑え、サイクル寿命を向上させることができる。
本発明に係る一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態に係る二次電池10は、内部に有機材料からなる電解液を貯蔵する容器11と、容器11内に配された積層体12と、積層体12内に配された放熱板13と、を備えている。
本実施形態に係る二次電池10は、内部に有機材料からなる電解液を貯蔵する容器11と、容器11内に配された積層体12と、積層体12内に配された放熱板13と、を備えている。
容器11は例えばアルミニウム製とされ、上部には正極端子15、負極端子16、及びアルミニウム製の安全弁17がそれぞれ配されている。積層体12は、電解液に浸漬するようにして交互に複数積層された正極板18及び負極板20と、正極板18及び負極板20との間に配された複数のセパレータ21と、を備えている。なお、図1及び図2では、正極板18、負極板20及びセパレータ21は、図を見やすくするために十分に厚さを有するものとして表示されているが、何れもシート状に構成されている。
正極板18及び負極板20の正極端子15及び負極端子16側となる各縁部には、タブ18A,20Aがそれぞれ配されている。ここで、正極板18及び負極板20において、各タブ18A,20Aは、縁部中央から何れかの側に偏るように配されている。そして、正極板18及び負極板20は、互いのタブ18A,20Aが縁部中央から異なる側に偏って重ならないようにして積層されている。正極板18のタブ18Aは正極端子15と、負極板20のタブ20Aは負極端子16とそれぞれ接続されている。
セパレータ21は、隣り合う正極板18と負極板20とを絶縁するためのものであり、例えば、ポリプロピレン等のシート状の樹脂製とされている。なお、正極板18及び負極板20の少なくとも一方が、タブ18A又はタブ20Aを突出させた状態でセパレータ21に封着されることで、隣り合う正極板18と負極板20とを絶縁するようにしてもよい。
放熱板13は、積層体12の正極板18と負極板20との何れかの間に介装されるとともに、縁部が容器11と伝熱可能に接触している。放熱板13には、多数の孔13Aが配されている。孔13Aは、放熱板13が、例えば、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属を焼結させた多孔質素材で構成されることによって形成されている。
この二次電池10によれば、積層体12内に配された放熱板13が容器11と伝熱可能に接触しているので、充放電等の際に正極板18及び負極板20で発熱した場合、熱を放熱板13から容器外へと好適に伝導させることができる。この際、放熱板13の孔13Aを介して正極・負極間でイオンを移動させることができ、電池効率を維持することができる。
特に、放熱板13が、積層体12の積層方向Xの中央部に配されているので、特に高温となりやすい電池内部中央において発生した熱も好適に容器11外部へ放熱することができ、熱暴走を抑えてサイクル寿命を向上させることができる。
また、放熱板13が多孔質素材からなり、多数の孔13Aを有するので、孔13Aを介して両側の正極板18と負極板20との間で電解液を流通させてイオンの受け渡しを好適に行うことができる。このため、放熱板13によって放熱性を高めつつ、電池効率の向上を図ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図3に示すように、積層体12内に挟まれて配されたシート状の放熱板本体22と、容器11の内面に沿った接触面23Aを有して、放熱板本体22を容器11の内面と接触させる接触部23と、を備えた放熱板25でもよい。
例えば、図3に示すように、積層体12内に挟まれて配されたシート状の放熱板本体22と、容器11の内面に沿った接触面23Aを有して、放熱板本体22を容器11の内面と接触させる接触部23と、を備えた放熱板25でもよい。
放熱板本体22には、多数の孔22Aが配されている。接触部23は、容器11の上部側以外の側面及び底面側に、かつ、接触面23Aと放熱板本体22とが断面略T字状に、すなわち接触面23Aが放熱板本体22に直交するように配されている。放熱板25は、接触面23Aで容器11の内面を押圧するようにして容器11内に配されている。放熱板本体22と接触部23とは、一体に形成されていてもよく、例えば押し出し成形や、互いを溶接等で接続するなどしてもよい。
この場合、接触部23の接触面23Aと容器11の内面との接触面積を好適に確保することができ、放熱板25からの熱量を無駄なく容器11に伝導させることができる。
同様に、図4に示すように、接触面26Aが放熱板本体22に対して略L字状になるように接触部26が配された放熱板27でもよい。この場合も、略T字状の場合と同様に、接触部26の接触面26Aと容器11の内面との接触面積を好適に確保することができる。また、このような構成とした場合には、単に板状の部材を折り曲げ加工することで、放熱板本体及び接触部を有する構成を実現することができる。
さらに、図3に示すような放熱板に対して、図5に示すように、放熱板本体28の両側に電解液を流通可能な孔28Aを有する構成の放熱板30としても良い。孔28Aを有する放熱板本体28としては、放熱板本体に機械加工等によって穿孔してもよい。
この場合も、孔28Aを介して電解液を通過させることができ、放熱板30の両側の正極板18と負極板20との間でも、イオンの受け渡しをすることができ、放熱性を高めつつ、電池効率の向上を図ることができる。また、放熱板は一枚に限らず、複数枚が積層体12の積層方向Xに対して分散して配されていても構わない。
また、放熱板の表面に絶縁膜が配されたものでも構わない。この場合、放熱板が正極板18又は負極板20と接触しても通電しないので、正極板18及び負極板20の枚数を増やすことができる。
10 二次電池
11 容器
12 積層体
13,25,27,30 放熱板
13A,22A,28A 孔
18 正極板
20 負極板
21 セパレータ
11 容器
12 積層体
13,25,27,30 放熱板
13A,22A,28A 孔
18 正極板
20 負極板
21 セパレータ
Claims (3)
- 内部に電解液を貯蔵する容器と、
交互に積層されたシート状の正極板及び負極板と、前記正極板及び前記負極板との間に配されたセパレータと、を有して前記容器内に配された積層体と、
該積層体の前記正極板と前記負極板との何れかの間に介装されるとともに、縁部が前記容器と伝熱可能に接触した放熱板と、
を備え、
前記放熱板には、前記電解液を両側に流通させることが可能な孔が形成されていることを特徴とする二次電池。 - 前記放熱板が、前記積層体の積層方向の中央部に配されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
- 前記放熱板が、前記電解液を両側に流通可能な多孔質素材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009141331A JP2010287491A (ja) | 2009-06-12 | 2009-06-12 | 二次電池 |
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JP2009141331A Withdrawn JP2010287491A (ja) | 2009-06-12 | 2009-06-12 | 二次電池 |
Country Status (1)
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-
2009
- 2009-06-12 JP JP2009141331A patent/JP2010287491A/ja not_active Withdrawn
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