JP2010286892A - 処理時間見積り装置および処理時間見積りプログラム - Google Patents

処理時間見積り装置および処理時間見積りプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】シミュレータを用いることなく高速に複数のプログラム実行装置上で動作するプログラムの処理時間を算出する。
【解決手段】処理時間見積り装置は、プログラム101を解析してプログラム毎処理性能DB105を作成するプログラム解析部103、アクセス競合情報114と予めパラメータ化してあるハードウェア仕様パラメータ113を用いてプログラム101の実行時間を算出する処理時間算出部106、予めパラメータ化してあるプログラム動作パラメータ115を用いてプログラム実行装置毎時刻情報108を作成するプログラム動作タイミング作成部107、アクセス競合の可能性がある実行装置を示すアクセス先毎情報110を作成するアクセス先毎情報作成部109、アクセス先毎情報110からアクセス競合率を算出するアクセス競合率算出部111、各部による一連のプログラム実行時間導出処理をアクセス競合率が収束するまで繰返し実行させる処理時間繰返し算出部112からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プログラムを実行装置上で動作させたときの処理時間を見積もる処理時間見積り装置およびそのプログラムに関するものである。
近年、制御用コントローラに代表される定周期のシーケンス動作によりリアルタイム性を実現するシステムにおいて、複数のプログラム実行装置を利用したシステム構築がなされている。このようなシステム上でソフトウェアを評価する際には、実機またはシミュレータを利用して処理性能を見積もる必要があり、性能評価のための工数を要していた。
シミュレータを利用して処理性能を見積もる場合、例えば特許文献1のソフトウェアの移植評価装置では、プログラム全体を第一処理装置から第二処理装置へ移植したときの処理時間評価をするために、所定のプログラムの第一処理装置と第二処理装置とにおける処理性能から求められる処理性能評価係数を、プログラム内各モジュール種別の比率により重み付けして得られる処理性能換算係数に基づいて処理性能を算出していた。
特許文献2のプログラムシミュレーション装置では、プログラムの動作を1命令ずつクロック単位で正確にシミュレーションすることで、処理性能を見積もっていた。また、レジスタ、メモリ、キャッシュへのアクセス時間の統計量として、命令の実行回数、キャッシュヒット率、メモリの読み書き回数を考慮して算出していた。
特許文献3のプログラム開発支援装置では、プログラムを実行したときに、マイクロコンピュータ内でロードしたデータをすぐに演算に使えず一定サイクル間マイクロコンピュータがストールすることがあり、そのストールペナルティを考慮して処理時間を算出していた。
特開2007−299212号公報 特開平9−6646号公報 特開2000−242529号公報
従来の処理時間見積り装置は以上のように構成されているので、特許文献1の装置ではプログラム全体を別の処理装置へ移植したときの処理時間評価はできるが、処理装置内の一部プログラムのみを別の処理装置へ移植したときの処理時間評価ができなかった。また、第一処理装置から第二処理装置へプログラム全体を移植したときの処理性能を算出した換算係数を用いて第二処理装置の処理性能を見積もるため、演算時間および多種多様なI/Oアドレスへのアクセス時間が考慮されていなかった。
さらに、特許文献2,3の装置では、複数の実行装置で同時にプログラムを実行する場合のアクセス競合は考慮されておらず、複数の実行装置からのアクセス競合率を反映したプログラム処理時間を評価することはできなかった。
また、従来の処理時間見積り装置では、複数の実行装置からのアクセス競合を考慮して処理性能を見積もる際、高精度に見積もるためにはサイクルレベルのシミュレーションを行う必要があることから結果導出までに時間を要したり、全てのアクセス競合を最悪ケースで見積もることで非現実的な処理時間を算出したりする課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、シミュレータを用いることなく高速に複数のプログラム実行装置上で動作するプログラムの処理時間を算出することを目的とする。
この発明に係る処理時間見積り装置は、プログラムを構成する複数の一部プログラム毎に、各デバイスへのアクセスについての入力アドレスと出力アドレス、その入力回数と出力回数、および発行命令数を抽出するプログラム解析部と、プログラム解析部が抽出した発行命令数と、各一部プログラムを実行する各プログラム実行装置から各デバイスへのアクセス時間の情報と、各デバイスへのアクセス時の競合率の情報とから、各一部プログラムの実行時間を算出する処理時間算出部と、各一部プログラムと各一部プログラムを実行するプログラム実行装置との対応付けおよび実行順序を示すプログラム動作パラメータと、処理時間算出部が算出した各一部プログラムの実行時間とから、各一部プログラムの実行時刻を算出するプログラム動作タイミング作成部と、プログラム動作タイミング作成部が算出したプログラム実行装置毎の各一部プログラムの実行時刻と、プログラム解析部が抽出した各一部プログラムの各デバイスへのアクセスの情報とから、時刻毎の各デバイスのアクセス競合数を算出するアクセス先毎情報作成部と、アクセス先毎情報作成部が算出した時刻毎の各デバイスのアクセス競合数から、各デバイスの競合率を算出して処理時間算出部へ出力するアクセス競合率算出部とを備えるようにしたものである。
この発明に係る処理時間見積りプログラムは、コンピュータを、プログラムを構成する複数の一部プログラム毎に、各デバイスへのアクセスについての入力アドレスと出力アドレス、その入力回数と出力回数、および発行命令数を抽出するプログラム解析手段と、プログラム解析手段が抽出した発行命令数と、各一部プログラムを実行する各プログラム実行装置から各デバイスへのアクセス時間の情報と、各デバイスへのアクセス時の前回競合率の情報とから、各一部プログラムの実行時間を算出する処理時間算出手段と、各一部プログラムと各一部プログラムを実行するプログラム実行装置との対応付けおよび実行順序を示すプログラム動作パラメータと、処理時間算出手段が算出した各一部プログラムの実行時間とから、各一部プログラムの実行時刻を算出するプログラム動作タイミング作成手段と、プログラム動作タイミング作成手段が算出したプログラム実行装置毎の各一部プログラムの実行時刻と、プログラム解析手段が抽出した各一部プログラムの各デバイスへのアクセスの情報とから、時刻毎の各デバイスのアクセス競合数を算出するアクセス先毎情報作成手段と、アクセス先毎情報作成手段が算出した時刻毎の各デバイスのアクセス競合数から、各デバイスの今回競合率を算出し、当該今回競合率を前回競合率として処理時間算出手段へ出力するアクセス競合率算出手段と、処理時間算出手段が実行時間の算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、一致していなければ当該今回競合率を前回競合率として利用して新たな今回競合率を算出させ、一致していれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間をプログラムの処理時間として出力する処理時間繰返し算出手段として機能させるようにしたものである。
この発明によれば、プログラムから各デバイスへのアクセス仕様を解析した情報に基づくアクセス競合率を用いて各一部プログラムの実行時間を算出するようにしたので、複数のプログラム実行装置上で動作するプログラムについて、シミュレータを用いることなく高速に各一部プログラムの処理時間を算出することができる。
この発明の実施の形態1に係る処理時間見積り装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すプログラム解析部の動作を示すフローチャートである。 図1に示すプログラム毎処理性能DBの構成を示す説明図である。 図1に示すアドレス範囲情報の構成を示す説明図である。 図1に示す命令サイクルテーブルの構成を示す説明図である。 図1に示すプログラム動作タイミング作成部の動作を示すフローチャートである。 図1に示すプログラム実行装置毎時刻情報の構成を示す説明図である。 図1に示すプログラム動作パラメータの構成を示す説明図である。 図1に示すアクセス先毎情報作成部の動作を示すフローチャートである。 図1に示すアクセス先毎情報の構成を示す説明図である。 図1に示すアクセス競合率算出部の動作を示すフローチャートである。 図1に示すアクセス競合情報の構成を示す説明図である。 図1に示す処理時間算出部の動作を示すフローチャートである。 図1に示すハードウェア仕様パラメータの構成を示す説明図である。 図1に示す繰返しプログラム実行時間導出部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る処理時間見積り装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る処理時間見積り装置の動作周期算出部の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る処理時間見積り装置の構成を示すブロック図である。この処理時間見積り装置は、複数のプログラム実行装置(以下、単に実行装置とも称す)を持つ制御システムにおいて、一部プログラムを別のプログラム実行装置上で動作させたときの処理性能を、シミュレータを用いることなくプログラム解析の情報を用いて高速に見積もるものである。
この処理時間見積り装置は、複数のプログラム101を解析してロード(LD)/ストア(ST)アクセスするアドレス範囲(即ちデバイス)、アクセス回数および発行命令数を抽出してプログラム毎処理性能データベース(以下、DB)105を作成するプログラム解析部103と、これらの情報を用いてプログラム101の各実行装置での実行時間を導出する繰返しプログラム実行時間導出部104からなる。
繰返しプログラム実行時間導出部104は、アクセス競合情報114と予めパラメータ化してあるハードウェア仕様パラメータ113を用いて各プログラム101の実行時間を算出する処理時間算出部106、予めパラメータ化してあるプログラム動作パラメータ115を用いてプログラム実行装置毎時刻情報108を作成するプログラム動作タイミング作成部107、アクセス競合の可能性がある実行装置を示すアクセス先毎情報110を作成するアクセス先毎情報作成部109、アクセス先毎情報110からアクセス競合率を算出するアクセス競合率算出部111、繰返しプログラム実行時間導出部104各部による一連のプログラム実行時間導出処理をアクセス競合率が収束するまで繰返し実行させる処理時間繰返し算出部112を備える。
先ず、プログラム解析部103の詳細を説明する。図2は、前記プログラム解析部103の動作を示すフローチャートである。プログラム解析部103はステップSTP1〜STP9からなる一連のループ処理を、処理時間見積り対象のプログラム101の全個数分(N回)繰返して、各該当プログラム(一部プログラム)について解析を行う。先ずステップSTP2のプログラム読取処理にて、プログラム解析部103がプログラム101からプログラムファイルを取得する。プログラム解析部103は、ステップSTP2で読み取ったプログラムファイル順にプログラムIDを設定してプログラム毎処理性能DB105へ登録する。
図3は、図1に示すプログラム毎処理性能DB105の構成を示す説明図である。プログラム毎処理性能DB105には、N個分のプログラムがプログラムID105aを「1」〜「N」まで順に設定されて格納されている。また、プログラムID105a毎に、各アドレス範囲105bのLD回数105cおよびST回数105d、プログラム列数である命令数105e、ならびに実行時間105fの情報が格納されている。なお、図3では、1命令を1サイクルですると仮定しているため、命令数105eと実行時間105fが「1270」の同一値となっている。また、図3ではアクセス対象となるデバイスを4種としている為、アドレスIDの種類を1、2、3、4の4種、つまりアドレス範囲数を4(A、B、C、D)として例示している。
ステップSTP3では、プログラム毎の合計実行時間の初期化処理を行う。ステップSTP4〜STP10のプログラム列数分ループ処理では、ステップSTP2で読み取った該当するプログラムにおいて、1行ずつファイルの最終行であるM行目まで解析する。ここでの1行は1列の実行命令として扱う。先ずステップSTP5のLD/STチェック処理にて、プログラム解析部103は、プログラムの解析対象列がLD/ST命令であれば、続くステップSTP6のアクセスアドレス取得へ進む。LD/ST命令以外であればステップSTP9,STP10を経由してステップSTP4へ戻り次行の解析を行う。
ステップSTP5のアドレス取得処理では、プログラム解析部103が、LD/ST命令のアクセスアドレスを取得する。続くステップSTP6のアドレス範囲比較処理では、先ず、ステップSTP5で取得したアクセスアドレスをキーに用いて、後述するアドレス範囲情報102に含まれるアドレス範囲と照合して、合致するアドレス範囲のアドレスIDを取得する。
図4は、図1に示すアドレス範囲情報102の構成を示す説明図である。アドレス範囲情報102は、処理時間見積り対象のデバイスの開始アドレスおよび終了アドレスからなるアドレス範囲102aと、そのアドレス範囲102aをプログラム毎処理性能DB105のアドレス範囲105bにリンクするためのアドレスID102bとを格納するテーブルである。なお、図3のアドレス範囲105bが図4のアドレスID102bと対応しており、アドレス範囲105bからアドレス範囲102aを取得することができる。
ステップSTP7で、プログラム解析部103が、アドレス範囲102aとLD/ST命令のアクセスアドレスを比較して、アクセスアドレスがアドレス範囲102a内であれば(ステップSTP7“有”)、続くステップSTP8のアクセス回数インクリメント処理へ進む。アドレス範囲102a外であれば(ステップSTP7“無”)、処理はステップSTP9,STP10を経由してステップSTP4へ戻り、次の行の解析を開始する。ステップSTP8のアクセス回数インクリメント処理では、プログラム解析部103がプログラム毎処理性能DB105にアクセスして、該当するプログラムID105aのうちの、アドレスID102bに相当するアドレス範囲105bのLD回数105cまたはST回数105dをインクリメントする。
ステップSTP9では、プログラムの解析対象列の命令をキーに、命令サイクルテーブル116から当該命令の実行サイクル数を取得する。プログラム解析部103は、取得した実行サイクル数と実行時間の和を実行時間へ格納する。図5に、命令サイクルテーブル116の一例を示す。プログラム解析部103は、命令116aと当該命令実行に必要なサイクル数116bからなる命令サイクルテーブル116を利用することにより、正確な実行時間を計算する。ステップSTP9では命令116aの種別をキーに取得したサイクル数116bを実行時間へ加算する。
次に、繰返しプログラム実行時間導出部104のプログラム動作タイミング作成部107の詳細を説明する。図6は、図1に示すプログラム動作タイミング作成部107の動作を示すフローチャートであり、プログラムの実行時間および実行順序から実行装置毎のプログラム動作時刻情報を作成する動作を示す。先ず、ステップSTP11の現在時刻配列クリア処理では、プログラム実行装置毎時刻情報108に含まれる、実行装置毎のプログラム開始時刻をクリアする。図7は、図1に示すプログラム実行装置毎時刻情報108の構成を示す説明図である。プログラム実行装置毎時刻情報108は、実行装置のIDを示す実行装置ID108aと、各実行装置が実行するプログラムIDと当該プログラムの実行時間108bとを、プログラム実行順に格納するテーブルであり、実行装置ID108a毎にプログラムとプログラムの実行時刻を管理する。
続いて、プログラム動作タイミング作成部107は、ステップSTP12〜STP16からなる一連のループ処理をN回行う。先ず、ステップSTP13のプログラム実行装置ID取得処理では、プログラム動作タイミング作成部107が上述のプログラムIDをキーに用いて、プログラム動作パラメータ115から当該プログラムIDに対応する実行装置のIDを取得する。図8は、図1に示すプログラム動作パラメータ115の構成を示す説明図である。図8に示すプログラム動作パラメータ115は、プログラムを実行する実行装置ID115aと、各実行装置が実行するプログラムを示すプログラムID115bとを格納するテーブルである。なお、プログラムID115bは、上述のプログラムID105aに相当し、プログラムID115bの順序が実行装置でのプログラム実行順を表す。
ステップSTP14のプログラム実行時間取得処理では、プログラム動作タイミング作成部107がプログラム毎処理性能DB105を参照して、プログラムID115bに相当するプログラムID105aの実行時間105fを取得する。例えば図3のプログラムID105a「1」が図8のプログラムID115b「1」に相当する。
ステップSTP15のプログラムIDとプログラム実行時間を格納する処理では、プログラム動作タイミング作成部107が、プログラムID105aと実行時間105fをプログラム実行装置毎時刻情報108へ格納する。ステップSTP15では、各実行装置ID108aのもっともインデックス値が小さい、かつ、空き状態となっているレコードへプログラムIDとプログラムの実行時間を格納する。
次に、繰返しプログラム実行時間導出部104のアクセス先毎情報作成部109の詳細を説明する。図9は、図1に示すアクセス先毎情報作成部109の動作を示すフローチャートであり、プログラム実行装置毎時刻情報108を基に時刻毎に各アドレス範囲のアクセス数(即ち競合数)を計算し、アクセス先毎情報110へ格納するための動作を示す。図10は、図1に示すアクセス先毎情報110の構成を示す説明図である。アクセス先毎情報110は、時刻110a毎にアドレスID110bへのアクセス可能性があるアクセス回数110cと、各アドレスID110bへの最終アクセス時刻110dとを格納するテーブルである。例えば、時刻110a「1」のアドレスID110b「1」に格納されたアクセス回数110c「4」は、4つの実行装置からアクセス可能性があることを示す。また、このアドレスID110bは、図4に示すアドレスID102bと対応している。
アクセス先毎情報作成部109は、図9に示すステップSTP21〜STP34からなる一連の時刻数分(K回)ループ処理で時刻110a毎に、ステップSTP22〜STP33のアドレスID数分(L回)ループ処理でアドレスID110b毎に格納するアクセス回数110cを作成する。
先ず、ステップSTP23のアクセス回数カウンタクリア処理では、アクセス先毎情報作成部109が、アクセス先毎情報110のアクセス回数110cをクリアする。
ステップSTP24〜STP29のプログラム実行装置数個数分(I回)ループ処理では、アクセス先毎情報作成部109が、各プログラム実行装置からのアクセス有無を取得する。先ず、ステップSTP25のプログラムID取得処理では、アクセス先毎情報作成部109が、時刻数ループカウンタ値およびプログラム実行装置ループカウンタ値をキーとして、プログラム実行装置毎時刻情報108から当該時刻に実行している実行装置ID108aのプログラムID108bを取得する。
ステップSTP26のLD/ST回数取得処理では、アクセス先毎情報作成部109が、ステップSTP25で取得したプログラムID108bおよびアドレス範囲数ループカウンタ値をキーとして、プログラム毎処理性能DB105から該当するプログラムID105aのアドレス範囲105bのLD回数105cおよびST回数105dを取得する。
ステップSTP27のLD+ST回数比較処理では、アクセス先毎情報作成部109が、ステップSTP26で取得したLD回数105cおよびST回数105dの合計回数が1以上か否か判断する。1以上であれば実行装置のアクセス可能性があるため(ステップSTP27“!=0”)、続くステップSTP28のアクセス回数カウンタインクリメント処理にてアクセス先毎情報作成部109がアクセス回数をインクリメントする。合計回数が0であればアクセスの可能性はないので(ステップSTP27“==0”)、アクセス先毎情報作成部109はプログラム実行装置数個数分(I回)ループ処理を終了する。
ステップSTP30のアクセス回数取得処理では、アクセス先毎情報作成部109が、時刻数ループカウンタ値およびアドレス範囲ループカウンタ値をキーとして、アクセス先毎情報110の該当する時刻数の当該アドレスIDへアクセス回数110cを格納する。
ステップSTP31のアクセス回数比較処理では、アクセス先毎情報作成部109が、ループ処理中のアドレスID110bのアクセス回数110cが「0」か「0以上(非0)」かを判定して、「0以上」であればアクセスがあると判断して、当該アドレスID110bの最終アクセス時刻110dへ時刻ループカウンタ値をセットする(ステップSTP32)。アクセス回数110cが「0」であればそのままアドレスID数分(L回)ループ処理を終了して、一連の処理を終了する。
次に、繰返しプログラム実行時間導出部104のアクセス競合率算出部111の詳細を説明する。図11は、図1に示すアクセス競合率算出部111の動作を示すフローチャートであり、各プログラム実行装置に割り当てられたプログラムの実行時刻とアクセス数に基づいて、アドレス範囲毎のプログラム競合率を算出するための動作を示す。図12は、図1に示すアクセス競合情報114の構成を示す説明図である。アクセス競合情報114は、アドレスID114aおよび競合率114bを格納するテーブルである。
先ず、ステップSTP41の内部使用配列クリア処理では、アクセス競合率算出部111が、アクセス競合情報114の競合率114bをクリアする。
アクセス競合率算出部111は、ステップSTP42〜STP49からなる一連のアドレスID数分(L回)ループ処理では、競合率114bをアドレスID毎に算出するためにアドレスID数分のループ処理を行う。先ず、ステップSTP43のアクセス競合数クリア処理では、アクセス競合率算出部111が有するアドレスID毎のアクセス競合数をセットするための変数をクリアする。
ステップSTP44〜STP47からなる時刻数分(K回)ループ処理では、アクセス競合率算出部111が、時刻毎のアクセス競合数を取得するためのループ処理を行う。先ずステップSTP45のアクセス回数取得処理では、アクセス競合率算出部111が、アドレス範囲ループカウンタ値および時刻ループカウンタ値をキーに用いて、アクセス先毎情報110から当該アドレスID110bおよび時刻110aのアクセス回数110cを取得する。ステップSTP46のアクセス競合数カウントアップ処理では、アクセス競合率算出部111が、ステップSTP45で取得したアクセス回数110cをアクセス競合数の変数へ加算する。
時刻数分(K回)ループ処理終了後、ステップSTP48のアクセス競合率算出処理では、アクセス競合率算出部111がループ処理中のアドレス範囲の競合率を算出して、アクセス競合情報114の競合率114bへ格納する。この競合率は、変数としてカウントしてきた(アクセス競合数−1)/(最終アクセス時刻110d)とする。(アクセス競合数−1)とは、即ち当該アドレス範囲の全時刻のアクセス競合待ち回数であり、(最終アクセス時刻110d)とは、即ち当該アドレス範囲へ最後にアクセスがあった時刻である。
次に、繰返しプログラム実行時間導出部104の処理時間算出部106の詳細を説明する。図13は、図1に示す処理時間算出部106の動作を示すフローチャートである。図14は、図1に示すハードウェア仕様パラメータ113の構成を示す説明図である。ハードウェア仕様パラメータ113は、プログラム実行装置毎に、実行装置から各アドレスID113aのLD時間113bおよびST時間113cと、そのアドレスIDへアクセスするときに発生する競合待ち時間113dとを格納するテーブルである。このテーブルには、LD時間113bおよびST時間113cとして、ハードウェア仕様情報から取得した規定値を設定し、競合待ち時間113dとして、2つのアクセスが同時に発生してアクセス待ちとなる規定時間を設定しておく。
処理時間算出部106の動作を、図3のプログラム毎処理性能DB105、図12のアクセス競合情報114および図14のハードウェア仕様パラメータ113を用いて説明する。処理時間算出部106は、ステップSTP51〜STP57からなる一連のプログラム個数分(N回)ループ処理を、処理時間見積り対象のプログラム101の全個数分(N個)繰返して、各プログラムについて処理時間を算出する。先ず、ステップSTP52のアクセス時間クリア処理では、ループ処理中のプログラムのデバイスアクセス時間をクリアする。
続いて、処理時間算出部106は、ステップSTP53〜STP55からなるアドレスID数分(L回)ループ処理をアドレス範囲105bの全個数分(L個)繰返して、アドレス範囲105b毎のアクセス時間を算出する。ステップSTP54のアクセス時間算出処理では、処理時間算出部106がアドレスIDをキーに用いて、ハードウェア仕様パラメータ113からLD時間113b、ST時間113cおよび競合待ち時間113dを取得し、アクセス競合情報114から競合率114bを取得し、プログラム毎処理性能DB105からLD回数105cとST回数105dを取得して、ループ処理中のアドレス範囲のアクセス時間を算出する。このアクセス時間は、{(LD回数105c×LD時間113b)+(ST回数105d×ST時間113c)+競合待ち時間113d}×競合率114bとする。
アドレスID数分(L回)ループ処理終了後、ステップSTP56のアクセス時間算出処理では、処理時間算出部106がアクセス時間と命令数の和をプログラムの実行時間として算出して、繰返しプログラム実行時間導出部104へ格納する。
次に、処理時間見積り装置がプログラム処理時間を算出するための全体動作を、図1〜図15を用いて説明する。初めに、オフラインでプログラム解析部103がプログラム101を解析し、プログラム毎のLD/ST回数およびLD/STのアドレス範囲を抽出してプログラム毎処理性能DB105へ格納する。
処理時間繰返し算出部112は、図12に示すようなアドレス範囲毎の前回競合率と今回競合率を比較して、ステップSTP61〜STP66からなるループ処理を繰返すか否かの判定を行う。処理時間繰返し算出部112は前回競合率と今回競合率とに差があればこの差を誤差と判断して、再度プログラム実行時間を算出し直し、前回競合率と今回競合率とが一致すれば誤差なしと判断してその時の実行時間をプログラム処理時間に決定して、処理を終了する。なお、本処理では、実行開始時は前回競合率がないため、最小2回はループ内処理を実行する。
ループ処理を行う場合、ステップSTP62において、処理時間算出部106が図13に示す処理時間算出処理を行う。具体的には、上述のように処理時間算出部106が、アドレスID毎に計算したアクセス時間を用いて各プログラムの実行時間を算出して、プログラム毎処理性能DB105へ格納する。
続いて、ステップSTP63において、プログラム動作タイミング作成部107が図6に示すプログラム動作タイミング作成処理を行う。具体的には、上述のようにプログラム動作タイミング作成部107が、処理時間算出部106が算出した各プログラムの実行時間と、プログラム動作パラメータ115から取得した各プログラムの実行順序とから、各実行装置上で各プログラムが実行される時刻を算出して、プログラム実行装置毎時刻情報108へ格納する。
続いて、ステップSTP64において、アクセス先毎情報作成部109が図9に示すアクセス先毎情報作成処理を行う。具体的には、上述のようにアクセス先毎情報作成部109が、プログラム実行装置毎時刻情報108から時刻毎に各実行装置で実行するプログラム群の情報を取得し、時刻毎およびアドレスID(デバイス)毎にプログラム群からのアクセス回数を算出し、この回数を時刻毎の各デバイスへのアクセス競合数とする。
続いて、ステップSTP65において、アクセス競合率算出部111が図11に示すアクセス競合率算出処理を行う。具体的には、上述のようにアクセス競合率算出部111が、アクセス先毎情報110からデバイス毎のアクセス回数110cと最終アクセス時刻110dとを用いて、デバイス毎のアクセス競合平均回数と実行装置毎のプログラム実行時間の商から競合率を算出して、アクセス競合情報114へ格納する。
続いて、ステップSTP66において、処理時間繰返し算出部112が、今回のループ処理で算出した今回競合率と前回のループ処理で算出した前回競合率とを比較する。その結果、今回と前回の競合率が全てのアドレスIDにおいて同じであれば、処理時間繰返し算出部112はループ処理を終了させ、今回のループ処理で算出・格納されたプログラム毎処理性能DB105の実行時間105fを各プログラムの処理時間とする。
一方、ステップSTP66において、今回と前回の競合率が全てのアドレスIDにおいて同じでなければ、処理時間繰返し算出部112がステップSTP62で今回のループ処理で算出した競合率を利用して、各プログラムの実行時間を算出する処理を開始して、一連のループ処理を実行する。このループ処理は、前回と今回のループ処理で算出した競合率が同じになるまで繰返す。
例えば、初回のループ処理実行時は前回競合率がないため、繰返しプログラム実行時間導出部104の各部は前回競合率に「0」を用いて初回のステップSTP61〜STP66を行って、競合率「A」を算出する。2回目のループ処理実行時は、初回に算出した競合率「A」×アクセス時間をプログラム実行時間に加算するため、新たな競合ポイントが発生し、今回競合率が「B」となる。2回目のループ処理実行時に、初回の競合率「A」と2回目の競合率「B」を比較し、同一であれば収束したと判断して処理終了となるが、同一でなければ2回目の競合率「B」を利用して競合率「B」×アクセス時間をプログラム実行時間として競合率「C」を計算することとなる。
以上のように、実施の形態1によれば、処理時間見積り装置を、プログラム101を構成するN個の一部プログラム毎に、各デバイスへのアクセスについてのアドレス範囲105b毎のLD回数105c、ST回数105d、および命令数105eを抽出してプログラム毎処理性能DB105とするプログラム解析部103と、プログラム解析部103が抽出した命令数105eと、各一部プログラムを実行する各プログラム実行装置から各デバイスへのLD/ST時間の情報であるハードウェア仕様パラメータ113と、各デバイスへのアクセス時の競合率の情報であるアクセス競合情報114とから、各一部プログラムの実行時間105fを算出する処理時間算出部106と、各一部プログラムと各一部プログラムを実行するプログラム実行装置との対応付けおよび実行順序を示すプログラム動作パラメータ115と、処理時間算出部106が算出した各一部プログラムの実行時間105fとから、各一部プログラムの実行時刻を算出してプログラム実行装置毎時刻情報108を作成するプログラム動作タイミング作成部107と、プログラム動作タイミング作成部107が算出したプログラム実行装置毎の各一部プログラムの実行時刻と、プログラム解析部103が抽出したプログラム毎処理性能DB105の情報とから、時刻毎の各デバイスのアクセス競合数を算出してアクセス先毎情報110を作成するアクセス先毎情報作成部109と、アクセス先毎情報作成部109が算出したアクセス先毎情報110から、各デバイスの競合率を算出してアクセス競合情報114として処理時間算出部106へ出力するアクセス競合率算出部111とを備えるように構成した。このため、オフラインで解析したプログラム固有の情報とハードウェアのパラメータからプログラムを実行またはシミュレーションすることなくアクセス競合の見積りを行って、高速にプログラムの処理時間(実行時間105f)を算出することができる。
また、実施の形態1によれば、処理時間算出部106が実行時間105fの算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、一致していなければ当該今回競合率を前回競合率として利用して処理時間算出部106、プログラム動作タイミング作成部107、アクセス先毎情報作成部109およびアクセス競合率算出部111に繰返し処理を行わせて新たな今回競合率を算出させ、一致していれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間105fをプログラム101の処理時間として出力する処理時間繰返し算出部112を備えるように構成した。このため、前回競合率と今回競合率が一致したときの実行時間105fをプログラム101の処理時間とすることで、高精度な処理時間の見積りを行うことができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、処理時間繰返し算出部112が算出した前回競合率と今回競合率とが一致した場合に、繰返しプログラム実行時間導出部104の一連の処理を終了するように構成したが、本実施の形態では、前回競合率と今回競合率の差が競合率計算終了パラメータより小さい場合に、許容範囲内の誤差と判断して一連の処理を終了するように構成する。なお、本実施の形態の処理時間見積り装置は、図1に示す上記実施の形態1の処理時間見積り装置と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明すると共に、同一の部分については説明を省略する。
図16は、この発明の実施の形態2に係る処理時間見積り装置の、繰返しプログラム実行時間導出部104の動作を示すフローチャートである。
処理時間繰返し算出部112は、前回競合率と今回競合率との差を競合率計算終了パラメータと比較して、ステップSTP61a〜STP66aからなるループ処理を繰返すか否かの判定を行う。なお、本処理では、上記実施の形態1と同様に、実行開始時は前回競合率がないため、最小2回はループ内処理を実行する。
処理時間繰返し算出部112は、アクセス競合率算出部111が算出したアドレスID毎の競合率と、前回ループ処理で算出した競合率との誤差が競合率計算終了パラメータ以上の場合に続くステップSTP62〜STP65の処理を行い、誤差が競合率計算終了パラメータより小さい場合に処理を終了する。ステップSTP62〜STP65については、図15と同様であるため説明を省略する。
以上より、実施の形態2によれば、処理時間繰返し算出部112を、処理時間算出部106が実行時間105fの算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、その差分が、競合率計算終了パラメータより大きければ当該今回競合率を前回競合率として利用して処理時間算出部106、プログラム動作タイミング作成部107、アクセス先毎情報作成部109およびアクセス競合率算出部111に繰返し処理を行わせて新たな今回競合率を算出させ、競合率計算終了パラメータ以下であれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間105fをプログラム101の処理時間として出力するように構成した。このため、前回競合率と今回競合率の差分が競合率計算終了パラメータ以下になったときの実行時間105fをプログラム101の処理時間とすることで、上記実施の形態1より高速に処理時間の見積りを行うことができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、上記実施の形態1,2により作成したプログラム毎処理性能DB105およびプログラム動作パラメータ115を用いて、実行装置毎のプログラム実行終了時刻を算出し、最も終了時刻が遅い実行装置のプログラム実行時間、即ち最悪実行時間を導出する動作周期算出部を備える。なお、本実施の形態の処理時間見積り装置は、動作周期算出部を追加する以外、図1に示す上記実施の形態1の処理時間見積り装置と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明すると共に、同一の部分については説明を省略する。
図17は、この発明の実施の形態3に係る処理時間見積り装置の、動作周期算出部の動作を示すフローチャートである。なお、動作周期算出部が図17に示す処理を開始する以前に、繰返しプログラム実行時間導出部104の各部による一連の処理が終了し、プログラム毎処理性能DB105に処理時間算出部106が算出した最終的な処理時間が実行時間105fに格納されているものとする。
ステップSTP71〜STP80のプログラム実行装置数分(I回)ループ処理では、動作周期算出部が、プログラム実行装置毎にプログラム実行時間の合計を計算する。先ず、ステップSTP72の変数クリア処理では、動作周期算出部が、プログラム実行装置毎の処理時間の積算値を格納する変数である応答時間と、最も積算値が大きい応答時間を格納する変数である動作周期をクリアする。
続くステップSTP73のプログラムID取得処理では、動作周期算出部が、プログラム実行装置ループカウンタ値をキーに用いて、プログラム動作パラメータ115から当該実行装置ID115aで動作する全てのプログラムID115bを取得する。
ステップSTP74〜STP77の取得プログラムID数分ループ処理では、ステップSTP73で取得したプログラムID115bの個数分、ループ処理を行い、各プログラムIDの応答時間を算出する。先ず、ステップSTP75の実行時間取得処理で、動作周期算出部が、プログラムIDをキーに用いて、プログラム毎処理性能DB105から実行時間105fを取得する。続くステップSTP76の応答時間積算処理で、動作周期算出部が、ステップSTP75で取得した実行時間105fを応答時間の変数に加算して、応答時間を更新する。
ステップSTP78の動作周期・応答時間比較処理では、動作周期算出部が、動作周期とステップSTP74〜STP77で実行時間105fを積算して得た応答時間とを比較する。動作周期算出部は、動作周期より応答時間が大きければ(ステップSTP78“<”)、動作周期の変数を応答時間に置き換えて(ステップSTP79)、動作周期より応答時間が小さいか同じであれば(ステップSTP78“>=”)、そのままプログラム実行装置数分(I回)ループ処理を終了して、一連の動作周期算出処理を終了する。
以上より、実施の形態3によれば、処理時間算出部106が算出した各一部プログラムの実行時間105fと、各一部プログラムを実行するプログラム実行装置の実行順序を示すプログラム動作パラメータ115とから、プログラム実行装置毎の応答時間を算出し、当該応答時間から制御システムの動作可能周期を算出する動作周期算出部を備えるように構成した。このため、上記実施の形態1,2において処理時間算出部106が算出したプログラム毎の処理時間から、実行装置の動作周期を自動的に算出することができる。
また、上記実施の形態1〜3によれば、プログラム毎処理性能DB105、ハードウェア仕様パラメータ113、およびプログラム動作パラメータ115は、繰返し計算する必要がなく、最初に一度値を作成すればその後の繰返し処理時に流用することができ、演算量を軽減できる。
なお、上記実施の形態1〜3の処理時間見積り装置をコンピュータで構成する場合、プログラム解析部103および繰返しプログラム実行時間導出部104各部の処理内容を記述している処理時間見積りプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータのCPUがメモリに格納されているこのプログラムを実行するようにしてもよい。
101 プログラム、102 アドレス範囲情報、102a アドレス範囲、102b アドレスID、103 プログラム解析部、104 繰返しプログラム実行時間導出部、105 プログラム毎処理性能DB、105a プログラムID、105b アドレス範囲、105c LD回数、105d ST回数、105e 命令数、105d 実行時間、106 処理時間算出部、107 プログラム動作タイミング作成部、108 プログラム実行装置毎時刻情報、108a 実行装置ID、108b プログラムIDとその実行時間、109 アクセス先毎情報作成部、110 アクセス先毎情報、110a 時刻、110b アドレスID、110c アクセス回数、110d 最終アクセス時刻、111 アクセス競合率算出部、112 処理時間繰返し算出部、113 ハードウェア仕様パラメータ、113a アドレスID、113b LD時間、113c ST時間、 113d 競合待ち時間、114 アクセス競合情報、114a アドレスID、114b 競合率、115 プログラム動作パラメータ、115a 実行装置ID、115b プログラムID、116 命令サイクルテーブル、116a 命令、 116b サイクル数。

Claims (5)

  1. 複数のプログラム実行装置を有する制御システム上で動作するプログラムの処理時間を見積もる処理時間見積り装置であって、
    前記プログラムを構成する複数の一部プログラム毎に、各デバイスへのアクセスについての入力アドレスと出力アドレス、その入力回数と出力回数、および発行命令数を抽出するプログラム解析部と、
    前記プログラム解析部が抽出した発行命令数と、前記各一部プログラムを実行する各プログラム実行装置から前記各デバイスへのアクセス時間の情報と、前記各デバイスへのアクセス時の前回競合率の情報とから、前記各一部プログラムの実行時間を算出する処理時間算出部と、
    前記各一部プログラムと各一部プログラムを実行するプログラム実行装置との対応付けおよび実行順序を示すプログラム動作パラメータと、前記処理時間算出部が算出した前記各一部プログラムの実行時間とから、前記各一部プログラムの実行時刻を算出するプログラム動作タイミング作成部と、
    前記プログラム動作タイミング作成部が算出したプログラム実行装置毎の前記各一部プログラムの実行時刻と、前記プログラム解析部が抽出した前記各一部プログラムの前記各デバイスへのアクセスの情報とから、時刻毎の前記各デバイスのアクセス競合数を算出するアクセス先毎情報作成部と、
    前記アクセス先毎情報作成部が算出した時刻毎の前記各デバイスのアクセス競合数から、前記各デバイスの今回競合率を算出し、当該今回競合率を前回競合率として前記処理時間算出部へ出力するアクセス競合率算出部とを備えることを特徴とする処理時間見積り装置。
  2. 処理時間算出部が実行時間の算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、一致していなければ当該今回競合率を前回競合率として利用して新たな今回競合率を算出させ、一致していれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間をプログラムの処理時間として出力する処理時間繰返し算出部を備えることを特徴とする請求項1記載の処理時間見積り装置。
  3. 処理時間算出部が実行時間の算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、その差分が、所定値より大きければ当該今回競合率を前回競合率として利用して新たな今回競合率を算出させ、所定値以下であれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間をプログラムの処理時間として出力する処理時間繰返し算出部を備えることを特徴とする請求項1記載の処理時間見積り装置。
  4. 処理時間算出部が算出した各一部プログラムの実行時間と、前記各一部プログラムを実行するプログラム実行装置の実行順序を示すプログラム動作パラメータとから、プログラム実行装置毎の応答時間を算出し、当該応答時間から制御システムの動作可能周期を算出する動作周期算出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の処理時間見積り装置。
  5. 複数のプログラム実行装置を有する制御システム上で動作するプログラムの処理時間を見積もる処理時間見積りプログラムであって、
    コンピュータを、前記プログラムを構成する複数の一部プログラム毎に、各デバイスへのアクセスについての入力アドレスと出力アドレス、その入力回数と出力回数、および発行命令数を抽出するプログラム解析手段と、
    前記プログラム解析手段が抽出した発行命令数と、前記各一部プログラムを実行する各プログラム実行装置から前記各デバイスへのアクセス時間の情報と、前記各デバイスへのアクセス時の前回競合率の情報とから、前記各一部プログラムの実行時間を算出する処理時間算出手段と、
    前記各一部プログラムと各一部プログラムを実行するプログラム実行装置との対応付けおよび実行順序を示すプログラム動作パラメータと、前記処理時間算出手段が算出した前記各一部プログラムの実行時間とから、前記各一部プログラムの実行時刻を算出するプログラム動作タイミング作成手段と、
    前記プログラム動作タイミング作成手段が算出したプログラム実行装置毎の前記各一部プログラムの実行時刻と、前記プログラム解析手段が抽出した前記各一部プログラムの前記各デバイスへのアクセスの情報とから、時刻毎の前記各デバイスのアクセス競合数を算出するアクセス先毎情報作成手段と、
    前記アクセス先毎情報作成手段が算出した時刻毎の前記各デバイスのアクセス競合数から、前記各デバイスの今回競合率を算出し、当該今回競合率を前回競合率として前記処理時間算出手段へ出力するアクセス競合率算出手段と、
    前記処理時間算出手段が実行時間の算出に用いた前回競合率と、この前回競合率を利用して算出された今回競合率とを比較して、一致していなければ当該今回競合率を前回競合率として利用して新たな今回競合率を算出させ、一致していれば当該今回競合率算出の過程で算出された実行時間を前記プログラムの処理時間として出力する処理時間繰返し算出手段として機能させるための処理時間見積りプログラム。
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