JP2010283012A - 生産ライン制御システムおよび生産ライン制御方法 - Google Patents

生産ライン制御システムおよび生産ライン制御方法 Download PDF

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Kenichi Morita
健一 森田
Keiya Nakabayashi
敬哉 中林
Masahito Sumikawa
雅人 住川
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Abstract

【課題】既に存在する基幹生産ラインをモデルとした新規生産ラインの検査装置の台数を必要最小限にする。
【解決手段】生産ライン制御装置Sは、既存の基幹生産ラインAを制御する際に、データグループ作成部5で、基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1とプロセスデータ2と検査データ3とを対応付けてデータベース8に蓄積する。また、新たに設置された新規生産ラインBを制御する際には、第2プロセスレシピ抽出部7で、蓄積された第1プロセスレシピ1から最適なものを抽出し、新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9として出力する。こうして、安定して生産している基幹生産ラインAの第1プロセスレシピ1を新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9とすることにより、新規生産ラインBの生産を安定させて製品の品質が基準値を満たすようにする。その結果、新規生産ラインBに検査装置を設ける必要がなく、製造コストを下げることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば半導体デバイス,液晶モジュールおよび太陽電池モジュール等の既存の生産ラインとは遠隔に配置されると共に、上記既存の生産ラインと同じプロセス装置で構成された新たな生産ラインを稼働する場合に、上記新たな生産ラインにおける検査装置の数を最小限にすることができる生産ライン制御システムおよび生産ライン制御方法に関する。
電子機器の小型化・高機能化や、表示機器の薄型化・大型化・高画質化や、環境問題がクローズアップされる中での高効率太陽光発電機の開発・製造が、加速されている。そのような環境下において、最近では、半導体デバイス,液晶パネルあるいは太陽電池セルの生産ラインに対して巨額の投資が進められている。
上述の生産ラインにおいては、数多くのプロセス装置が配置されており、これらのプロセス装置によって、高性能・高機能な制御機器の制御ソフトによる制御の下に、効率良く日々絶え間なく生産が行われている。このように、巨額投資を実施して生産が行われる生産ラインにおいては、その投資を回収するために常に動かすことが求められている。したがって、上記生産ラインでは、これら多くのプロセス装置を常時監視し、不具合や異常が発生した場合には直ぐに対処できるような体制を取るように配慮されている。
半導体デバイス,液晶パネルおよび太陽電池セルに代表される半導体を利用した半導体電子デバイス機器の生産ラインは、自動化された複数のプロセス装置と、生産途中あるいは生産完了時に生産品を検査するための検査装置とで構成されている。このような生産ラインにおいては、常に、上記プロセス装置および上記検査装置の各装置の動作を制御したり、生産情報を収集して管理したりする必要がある。そのために、上記動作制御や上記情報収集を、生産ライン毎に集中管理するシステムを設けることが多い。その場合には、生産ラインにおける上記各装置の状態や異常についても、この集中管理システムによって効率的に収集し対処することを可能にしている。但し、上記各装置の保守や異常対処については生産ライン毎に配置された作業員が行っている。
現在、上記半導体デバイス,液晶パネルおよび太陽電池セル等の生産ラインが、既存の生産ラインをコピーして、国内各地だけでなく海外各地にも設置されている。このようにばらばらに多数存在する生産ラインの保守や異常対処を行うには、各生産ライン毎に作業員を配置する必要があり、生産ラインの増加に併せて作業員の増員が求められるという問題がある。従来、このような問題に対する対処方として、特許第3919294号(特許文献1)に開示された「産業用機器の遠隔保守システム」がある。
上記特許文献1に開示された産業用機器の遠隔保守システムにおいては、任意の一箇所に監視場所を設け、その監視場所から離れて設置された生産ラインのプロセス装置の状態を、上記監視場所からインターネット等の通信網を介して監視する。そして、上記状態が予め準備されたデータベースとの照合によって異常であるか否かを判定し、異常である場合にはその異常についての詳細内容を上記プロセス装置側に再度上記通信網を介して知らせるようにしている。こうすることによって、各プロセス装置の保守や異常対処に必要な時間を短縮できるという効果を奏することができ、生産ライン毎に配置する作業員の人数を削減することが可能になる。その結果、上述した作業員の増員という問題を解決することができる。
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された産業用機器の遠隔保守システムにおいては、以下のような問題がある。
すなわち、上記監視場所から上記通信網を介して各プロセス装置の状態を把握することによって、異常状態を回避することはできる。しかしながら、複数の生産ラインの総てにおける生産品の品質を一定に保つことは難しく、最悪の場合では生産品の不良に至ることが予想される。
例えば、上記太陽電池セルにおいて、異常状態ではない成膜装置(プロセス装置)で発電層を形成したとして、その成膜装置でのプロセスレシピが太陽電池モジュールの発電特性に影響を与えることが知られている。したがって、上記従来の特許文献1に開示された産業用機器の遠隔保守システムのような生産ラインの異常状態の把握だけではなく、生産品の検査を行う検査装置を上記生産ラインに設けることによって、生産品の品質を確認しながら生産を行うことが一般的とされている。
但し、その場合、複数の生産ラインに上記検査装置を数多く設けることによって、生産品の品質を安定させ、不良品の発生を回避することはできる。ところが、検査装置のコスト負担が大きくなるという問題がある。また、過剰な検査装置によって検査を行うことによって多くの検査時間を必要とし、生産リードタイムが長くなるという問題もある。
特許第3919294号
そこで、この発明の課題は、基幹生産ラインが既に存在しており、その基幹生産ラインをモデルとした新規生産ラインを構築するに当たって、その新規生産ラインにおける検査装置の台数を必要最小限にすることができる生産ライン制御システム、および、生産ライン制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の生産ライン制御システムは、
プロセスレシピに従って基材にプロセス処理を施す複数のプロセス装置と、上記プロセス処理が施された上記基材に対する上記プロセス処理の成否を検査する一つあるいは複数の検査装置とを含む基幹生産ラインと、
上記基幹生産ラインとは遠隔に配置されると共に、上記基幹生産ラインの上記複数のプロセス装置のうちの何れかと同じ一つあるいは複数のプロセス装置を含む新規生産ラインと、
当初は上記基幹生産ラインのみの制御を行い、上記基幹生産ラインが安定生産に入った後に上記新規生産ラインの制御をも行う生産ライン制御装置と
を備え、
上記生産ライン制御装置は、
少なくとも上記プロセスレシピを複数蓄積しているデータベースと、
上記基幹生産ラインを制御する場合に、上記蓄積された複数のプロセスレシピの中から上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピを抽出して、上記基幹生産ラインの上記各プロセス装置に送出する第1プロセスレシピ抽出部と、
上記基幹生産ラインを制御する場合に、上記各プロセス装置に送出した上記第1プロセスレシピと、上記各プロセス装置から送出されると共に、上記各プロセス装置の状態を示すプロセスデータと、上記検査装置から送出されると共に、上記プロセス処理の成否を表す検査データとを互いに対応付けて成るデータグループを作成して、上記データベースに蓄積するデータグループ作成部と、
上記新規生産ラインを制御する場合に、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを含むデータグループを抽出し、この抽出されたデータグループに含まれている上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインに送出する第2プロセスレシピ抽出部と
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、上記生産ライン制御装置によって、上記第2プロセスレシピ抽出部で上記データベースに蓄積された上記データグループの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを抽出し、この抽出された上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインを制御するようにしている。したがって、上記新規生産ライン用の生産ライン制御部を新たに設ける必要がなく、コストダウンを図ることができるのである。
さらに、上記生産ライン制御装置によって上記新規生産ラインを制御する場合には、安定的に生産が行われている上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピから最適なものを抽出して、上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして用いている。したがって、上記新規生産ラインによって生産される製品の品質が予め設定されている基準値を満たしていることを十分予測でき、上記検査装置を設けて上記各プロセス装置によるプロセス処理の成否を検査する必要がない。すなわち、この発明によれば、上記新規生産ラインの製造コストを、上記検査装置が不要な分だけ下げることができるのである。
また、1実施の形態の生産ライン制御システムでは、
上記第2プロセスレシピ抽出部は、
上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記プロセス処理が成功したと判定された検査データが含まれる第1のデータグループを抽出し、
抽出された上記第1のデータグループに関して、略同値の上記プロセスデータが含まれたデータグループに分類し、上記略同値の上記プロセスデータの数が最も多いデータグループを第2のデータグループとして抽出し、
抽出された上記第2のデータグループに関して、略同値の上記第1プロセスレシピが含まれるデータグループに分類し、上記略同値の上記第1プロセスレシピの数が最も多い第3のデータグループを抽出し、この抽出された上記第3のデータグループに含まれる上記第1プロセスレシピを上記第2プロセスレシピとする
ようになっている。
この実施の形態によれば、抽出された上記第2プロセスレシピは、上記新規生産ラインで製造された製品の特性を上記検査装置で測定した場合には、上記プロセス処理が成功したと判定される検査データが得られる可能性が一番高い上記第1プロセスレシピと同じであり、上記新規生産ライン用の上記第2プロセスレシピとして最適なプロセスレシピである。
また、1実施の形態の生産ライン制御システムでは、
上記生産ライン制御装置を、上記基幹生産ラインと上記新規生産ラインとのうち上記基幹生産ライン側に設置している。
上記生産ライン制御装置は、上記新規生産ラインの制御を始めるに先立って、安定した生産を行っている上記基幹生産ラインの制御を行って、上記データグループを収集して上記データベースに蓄積する。その場合、常に大量のデータが上記基幹生産ラインから上記生産ライン制御装置に送出される。
この実施の形態によれば、上記生産ライン制御装置を、上記基幹生産ライン側、例えば上記基幹生産ラインと同じ建物階や同じ工場内に設置している。したがって、上記生産ライン制御装置と上記基幹生産ラインとの間に高速通信設備を設置する必要がない。そのため、上記高速通信設備の設置に必要なコストを削減することができる。
また、1実施の形態の生産ライン制御システムでは、
上記新規生産ラインに設けられると共に、上記新規生産ラインの生産管理と、上記生産ライン制御装置への上記第2プロセスレシピの送出要求信号の出力と、受け取った上記第2プロセスレシピの各プロセス装置への送出とを行う管理部と、
上記生産ライン制御装置に設けられると共に、上記新規生産ラインの上記管理部からの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を受けて、上記第1プロセスレシピ抽出部,上記データグループ作成部および上記第2プロセスレシピ抽出部を含むプロセス処理部が、上記送出要求に応答可能になるまで保持するデータ保持部と
備えている。
この実施の形態によれば、上記新規生産ラインに、上記新規生産ラインの生産管理と、上記第2プロセスレシピの送出要求信号の出力と、受け取った上記第2プロセスレシピの各プロセス装置への送出とを行う管理部を設けている。したがって、上記生産ライン制御装置を上記新規生産ラインの生産管理から開放することができ、上記新規生産ラインからの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を受信した場合に、上記第2プロセスレシピを抽出して上記新規生産ラインに送信するだけでよい。したがって、その後は、上記基幹生産ラインの制御と上記データグループの収集とに専念することができる。
さらに、上記生産ライン制御装置に、上記新規生産ラインの上記管理部からの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を受けて、上記プロセス処理部が上記送出要求に応答可能になるまで保持するデータ保持部を設けている。したがって、上記生産ライン制御装置の上記プロセス処理部が上記送出要求を直接受けた場合に生ずる上記基幹生産ラインの制御に対する混乱や遅延を防止して、上記基幹生産ラインの安定した生産を継続することができる。
また、1実施の形態の生産ライン制御システムでは、
上記生産ライン制御装置の上記データ保持部と上記新規生産ラインの上記管理部とは、インターネット回線あるいはイントラネット回線あるいは専用通信回線を介して互いに接続されている。
この実施の形態によれば、上記新規生産ラインと上記生産ライン制御装置とは、上記管理部および上記データ保持部を介して、インターネット回線あるいはイントラネット回線あるいは専用通信回線で接続されている。したがって、上記インターネット回線あるいは上記イントラネット回線あるいは上記専用通信回線が正常であることを確認した後に、上記第2プロセスレシピの送出要求信号あるいは上記第2プロセスレシピを送信することができる。その結果、上記生産ライン制御装置側では、確実に上記第2プロセスレシピの送出要求を受信することができる一方、上記新規生産ライン側では、確実に上記第2プロセスレシピを受信することができる。
また、1実施の形態の生産ライン制御システムでは、
上記新規生産ラインにおける上記各プロセス装置は互いに直接接続されており、上記各プロセス装置の間には上記検査装置が配置されてはいない。
この実施の形態によれば、上記生産ライン制御装置によって、安定して生産が行われている上記基幹生産ラインの上記第1プロセスレシピの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを抽出して、上記新規生産ライン用の最適な上記第2プロセスレシピとしている。したがって、上記新規生産ラインの各プロセス装置によるプロセス処理の成功が十分に期待できる。そのため、上記各プロセス装置の間に配置されて上記プロセス処理の成否を検査する上記検査装置が不必要になる。したがって、上記新規生産ラインの製造コストを下げることができる。
また、この発明の生産ライン制御方法は、
生産ライン制御装置によって、
当初は、プロセスレシピに従って基材にプロセス処理を施す複数のプロセス装置と、上記プロセス処理が施された上記基材に対する上記プロセス処理の成否を検査する一つあるいは複数の検査装置とを含む基幹生産ラインのみの制御を行い、
上記基幹生産ラインが安定生産に入った後に、上記基幹生産ラインとは遠隔に配置されると共に、上記基幹生産ラインの上記複数のプロセス装置のうちの何れかと同じ一つあるいは複数のプロセス装置を含む新規生産ラインの制御をも行う
生産ライン制御方法であって、
上記生産ライン制御装置が上記基幹生産ラインを制御する場合には、
先ず、上記生産ライン制御装置の第1プロセスレシピ抽出部によって、データベースに蓄積されている複数のプロセスレシピの中から上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピを抽出して、上記基幹生産ラインの上記各プロセス装置に送出し、
次に、上記生産ライン制御装置のデータグループ作成部によって、上記各プロセス装置に送出した上記第1プロセスレシピと、上記各プロセス装置から送出されると共に、上記各プロセス装置の状態を示すプロセスデータと、上記検査装置から送出されると共に、上記プロセス処理の成否を表す検査データとを互いに対応付けて成るデータグループを作成して、上記データベースに蓄積し、
上記生産ライン制御装置が上記新規生産ラインを制御する場合には、
上記生産ライン制御装置の第2プロセスレシピ抽出部によって、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを含むデータグループを抽出し、この抽出されたデータグループに含まれている上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインに送出する
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記生産ライン制御装置によって、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを抽出し、この抽出された上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインを制御するようにしている。したがって、上記新規生産ライン用の生産ライン制御部を新たに設ける必要がなく、コストダウンを図ることができる。
さらに、上記生産ライン制御装置によって上記新規生産ラインを制御する場合には、安定的に生産が行われている上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピから最適なものを抽出して、上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして用いている。したがって、上記新規生産ラインによって生産される製品の品質が予め設定されている基準値を満たしていることを十分予測でき、上記検査装置を設けて上記各プロセス装置によるプロセス処理の成否を検査する必要がない。すなわち、この発明によれば、上記新規生産ラインの製造コストを、上記検査装置が不要な分だけ下げることができる。
また、1実施の形態の生産ライン制御方法では、
上記第2プロセスレシピ抽出部による上記第2プロセスレシピの抽出は、
先ず、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記プロセス処理が成功したと判定された検査データが含まれる第1のデータグループを抽出し、
次に、抽出された上記第1のデータグループに関して、略同値の上記プロセスデータが含まれたデータグループに分類し、上記略同値の上記プロセスデータの数が最も多いデータグループを第2のデータグループとして抽出し、
次に、抽出された上記第2のデータグループに関して、略同値の上記第1プロセスレシピが含まれるデータグループに分類し、上記略同値の上記第1プロセスレシピの数が最も多い第3のデータグループを抽出し、この抽出された上記第3のデータグループに含まれる上記第1プロセスレシピを上記第2プロセスレシピとする
ことによって行う。
この実施の形態によれば、抽出された上記第2プロセスレシピは、上記新規生産ラインで製造された製品の特性を上記検査装置で測定した場合には、上記プロセス処理が成功したと判定される検査データが得られる可能性が一番高い上記第1プロセスレシピと同じであり、上記新規生産ライン用の上記第2プロセスレシピとして最適なプロセスレシピである。
また、1実施の形態の生産ライン制御方法では、
上記生産ライン制御装置のデータ保持部によって、上記新規生産ラインからの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を、上記第1プロセスレシピ抽出部,上記データグループ作成部および上記第2プロセスレシピ抽出部を含むプロセス処理部が上記送出要求に応答可能になるまで保持し、プロセス処理部が上記送出要求に応答可能になったことを確認した後に、上記保持している上記第2プロセスレシピの送出要求信号を上記プロセス処理部に送出する
ようにしている。
この実施の形態によれば、上記生産ライン制御装置のデータ保持部によって、上記新規生産ラインからの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を受けて、上記プロセス処理部が上記送出要求に応答可能になるまで保持するようにしている。したがって、上記プロセス処理部が上記送出要求を直接受けた場合に生ずる上記基幹生産ラインの制御に対する混乱や遅延を防止して、上記基幹生産ラインの安定した生産を継続することができる。
また、1実施の形態の生産ライン制御方法では、
上記新規生産ラインにおける上記各プロセス装置は互いに直接接続されており、上記各プロセス装置の間には上記検査装置が配置されてはいない。
この実施の形態によれば、上記生産ライン制御装置によって、安定して生産が行われている上記基幹生産ラインの上記第1プロセスレシピの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを抽出して、上記新規生産ライン用の最適な上記第2プロセスレシピとしている。したがって、上記新規生産ラインの各プロセス装置によるプロセス処理の成功が十分に期待できる。そのため、上記各プロセス装置の間に配置されて上記プロセス処理の成否を検査する上記検査装置が不必要になり、上記新規生産ラインの製造コストを下げることができる。
以上より明らかなように、この発明によれば、生産ライン制御装置によって、データベースに蓄積されたデータグループから新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な基幹生産ライン用の第1プロセスレシピを抽出し、この抽出された上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインを制御するようにしている。したがって、上記新規生産ライン用の生産ライン制御部を新たに設ける必要がなく、コストダウンを図ることができる。
さらに、上記生産ライン制御装置によって上記新規生産ラインを制御する場合には、安定的に生産が行われている上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピから最適なものを抽出して、上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして用いている。したがって、上記新規生産ラインによって生産される製品の品質が予め設定されている基準値を満たしていることを十分予測でき、上記検査装置を設けて上記各プロセス装置によるプロセス処理の成否を検査する必要がない。すなわち、この発明によれば、上記新規生産ラインの製造コストを、上記検査装置が不要な分だけ下げることができる。
この発明の生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。 図1とは異なる生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。 図1および図2とは異なる生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
この発明は、電子デバイスや液晶パネルや太陽電池等の半導体デバイスの生産を行うために新しく設置する新規生産ラインの制御システムに関する。その場合、新しく設置する新規生産ラインよりも先に稼働している基幹生産ラインが既に存在しており、上記新規生産ラインのプロセス装置は、上記基幹生産ラインを構成するプロセス装置と同じプロセス装置のみで構成されている。また、上記基幹生産ラインでは既に安定的な生産が行われ、生産に係わるデータが日々収集されて大量の生産データが蓄積されている。この発明の生産ライン制御システムにおいては、上記蓄積された生産データを上記基幹生産ラインだけではなく上記新規生産ラインでも有効に利用することによって、生産の効率性や安定性の向上を図るのである。
尚、本実施の形態においては、上記基幹生産ラインおよび上記新規生産ラインとして、一般的な電子デバイスや液晶パネルや太陽電池等の半導体デバイスの生産ラインを例に上げて説明するが、例えば産業用機械等の生産ラインであっても良く、上記半導体デバイスの生産ラインに限定されるものではない。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。以下、図1を用いて、本生産ライン制御システムを構成する基幹生産ラインおよび新規生産ラインの構成や生産時におけるデータの流れ等について詳細に説明する。
図1において、Sは生産ライン制御装置であり、Aは既に安定的に稼働している基幹生産ラインであり、Bは基幹生産ラインAよりも時間的に遅れて稼働する新規生産ラインである。
<基幹生産ラインA>
上記基幹生産ラインAは、生産に必要な複数台のプロセス装置M1〜M3と複数台の検査装置R1,R2とで構成されている。ここで、プロセス装置M1〜M3(以下、プロセス装置M1〜M3を総称してプロセス装置Mと言う)は、素材に対してプロセス処理を施して製品を生産する。また、検査装置R1,R2(以下、検査装置R1,R2を総称して検査装置Rと言う)は、プロセス装置Mによって生産された製品の特性を測定する。図1においては、基幹生産ラインAには、3台のプロセス装置Mと2台の検査装置Rとが設置されている。
但し、図1に示すプロセス装置M1,プロセス装置M2,検査装置R1,プロセス装置M3および検査装置R2は、基幹生産ラインAの一部分を抜き出したものである。また、基幹生産ラインAのプロセス装置Mおよび検査装置Rの配置や並びについては、図1に限定されるものではない。
図1に示す基幹生産ラインAにおいては、矢印Y1に沿って、上記素材としての半導体デバイス基板を流す。そして、プロセス装置M1よりも上流に配置されているプロセス装置M1〜M3とは異なるプロセス装置M(図示せず)、プロセス装置M1、プロセス装置M2、プロセス装置M3、プロセス装置M3よりも下流に配置されているプロセス装置M1〜M3とは異なるプロセス装置M(図示せず)の順に、上記半導体デバイス基板に対してプロセス処理を行うことによって、上記製品としての半導体デバイスが形成される。
また、半導体デバイスの生産ラインでは、上記半導体デバイス基板(以下、単に基板と言う)が正常にプロセス処理されているか否かを判定するために、製品の特性を測定する検査装置が設けられているのが一般的である。本基幹生産ラインAにおいても、検査装置R1によってプロセス装置M1とプロセス装置M2とによる基板に対するプロセス処理の成否を判定し、検査装置R2によってプロセス装置M3による基板に対するプロセス処理の成否判定するようにしている。
上記基幹生産ラインAでの生産は、生産ライン制御装置Sから生産毎に送られてくる基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1に基づいて進められる。そして、生産時にプロセス装置M1〜M3から得られるプロセスデータ2と、検査装置R1,R2から得られる検査データ3との全てが、生産ライン制御装置Sに返される。
<生産ライン制御装置S>
上記生産ライン制御装置Sは、基幹生産ラインAの稼働当初から設けられており、基幹生産ラインAを制御することが可能である。
上記生産ライン制御装置Sは、プロセス処理部4およびデータベース8を有している。
上記プロセス処理部4は、データグループ作成部5と第1プロセスレシピ抽出部6とを有している。ここで、データグループ作成部5は、生産条件である第1プロセスレシピ1と、その第1プロセスレシピ1に基づいて生産を行った際のプロセス装置Mの状態を示すプロセスデータ2と、検査装置Rによる検査結果である検査データ3とを対応付けて、データグループを作成する処理機能を有している。また、第1プロセスレシピ抽出部6は、多数のプロセスレシピの中から基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1を抽出して、基幹生産ラインAの対応するプロセス装置Mに出力する処理機能を有している。
尚、上記第1プロセスレシピ1,プロセスデータ2および検査データ3の内容は各プロセス装置Mおよび各検査装置Rによって異なるが、本実施の形態では第1プロセスレシピ1,プロセスデータ2および検査データ3と総称する。
また、上記データベース8には、プロセス処理部4によって作成された上記データグループが蓄積されている。
ここで、上記生産ライン制御装置Sが制御する生産ラインは、新規生産ラインBが稼働するまでは基幹生産ラインAのみである。そして、新規生産ラインBが稼働するまでは、安定的に生産を行っている基幹生産ラインAから得られた多くの上記データグループをデータベース8に蓄積し続けることになる。
また、上記プロセス処理部4は、基幹生産ラインAよりも後に稼働する新規生産ラインBの制御を可能にするために、当初から新規生産ラインBとの通信機能を有している。
次に、上記プロセス処理部4の第1プロセスレシピ抽出部6によって行われるプロセスレシピ抽出・出力処理機能について、より詳しく説明する。
上記基幹生産ラインAによって上記基板に対するプロセス処理を開始する前に、各プロセス装置Mに対してどのような処理条件でプロセス処理を実行するのかを指示するため、プロセス装置M1,プロセス装置M2およびプロセス装置M3夫々の記憶部に対応する第1プロセスレシピ1を格納しておく必要がある。ここで言う第1プロセスレシピ1とは、例えば時間,温度,電力,圧力,ガス流量および真空度等である。そこで、各プロセス装置M1〜M3に格納される第1プロセスレシピ1として、プロセス処理部4の第1プロセスレシピ抽出部6により、データベース8から生産毎に最適なプロセスレシピが抽出される。
上述のようにして上記第1プロセスレシピ1が各プロセス装置Mに格納されると、基幹生産ラインAの生産準備が整う。そして、各プロセス装置Mは、矢印Y1に沿って移動してくる上記基板が装着されると、第1プロセスレシピ1に基づいて上記基板に対するプロセス処理の実行が開始される。そして、プロセス処理が実行されると、各プロセス装置Mに備えられた計測器によってプロセス装置Mの状態が計測され、計測結果がプロセスデータ2としてプロセス処理部4に送出される。ここで、プロセスデータ2とは、例えば時間,温度,電力,圧力,ガス流量および真空度等が挙げられる。
また、上記プロセス装置M2およびプロセス装置M3による上記基板に対するプロセス処理が終了すると、検査装置R1および検査装置R2によって、得られた上記半導体デバイスに対してプロセス処理の成否が検査され、検査結果が検査データ3としてプロセス処理部4に送出される。
<新規生産ラインB>
上記新規生産ラインBとしては、例えば基幹生産ラインAの生産能力では生産能力が不足する場合等に新たに設置する生産ラインという位置づけが考えられ、基幹生産ラインAで生産される半導体デバイスと同じ半導体デバイスを生産することが可能になっている。また、グローバル生産の必要性の観点から、例えば基幹生産ラインAが日本に在って、新規生産ラインBは米国や欧州や中国等に新たに構築される場合もある。
図1において、プロセス装置M4,プロセス装置M5およびプロセス装置M6は、新規生産ラインBの一部分を抜き出したものである。但し、新規生産ラインBのプロセス装置Mの配置や並びについては、図1に限定されるものではない。また、図1においては、新規生産ラインBは一つだけ図示されているが、複数の新規生産ラインBが存在していてもよい。その場合には、複数の新規生産ラインBの夫々は、生産ライン制御装置Sと並列に接続されることになる。
上記生産ライン制御装置Sのプロセス処理部4は、上記基幹生産ラインAに対する第1プロセスレシピ1の抽出・出力を行う第1プロセスレシピ抽出部6に加えて、新規生産ラインBに対するプロセスレシピの抽出・出力を行う第2プロセスレシピ抽出部7をも有している。そして、第2プロセスレシピ抽出部7によって、多数のプロセスレシピの中から新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9を抽出して、新規生産ラインBの対応するプロセス装置Mに出力する。そうすると、一つまたは複数の新規生産ラインBは、生産ライン制御装置Sのプロセス処理部4から生産毎に送られてくる第2プロセスレシピ9に基づいて、上記基板に対するプロセス処理を行い、上記半導体デバイスを生産するのである。
尚、上記第2プロセスレシピ9の内容は各プロセス装置Mによって異なるが、本実施の形態では第2プロセスレシピ9と総称する。
このように、本実施の形態によれば、上記基幹生産ラインAを制御する生産ライン制御装置Sによって、新規生産ラインBを制御することができる。したがって、新規生産ラインB用の生産ライン制御部を新たに設ける必要がなく、コストダウンを図ることができるのである。また、基幹生産ラインAと新規生産ラインBとの複数の生産ラインを集中的に制御することによって、生産ライン制御システムの技術者を分散させる必要がなくなり、効率的に生産ライン制御装置Sの管理運用が可能になる。
次に、上記プロセス処理部4の第2プロセスレシピ抽出部7によって行われる新規生産ラインBに対する上記プロセスレシピ抽出・出力処理方法の一例について、より詳しく説明する。
先ず、前提として、抽出される第2プロセスレシピ9は、安定的に生産することが可能なものでなくてはならない。そこで、本実施の形態では、安定的に生産が行われている基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1の中から、新規生産ラインB用のプロセスレシピとして最適なものを抽出し、それを第2プロセスレシピ9とするのである。
すなわち、上記第2プロセスレシピ抽出部7は、先ず、データベース8に蓄積されている基幹生産ラインAの上記データグループの中から、プロセス処理が成功したと判定された検査データ3が含まれる上記データグループを抽出する。次に、上記抽出されたデータグループに関して、略同値のプロセスデータ2が含まれるデータグループに分類し、上記略同値のプロセスデータ2の数が最も多いデータグループを抽出する。最後に、上記抽出されたデータグループに関して、略同値の第1プロセスレシピ1が含まれるデータグループに分類し、上記略同値の第1プロセスレシピ1の数が最も多いデータグループを抽出する。そして、この抽出されたデータグループに含まれる第1プロセスレシピ1を、第2プロセスレシピ9として抽出するのである。
さらに、上記第2プロセスレシピ抽出部7によって行われる新規生産ラインBに対する上記プロセスレシピ抽出・出力処理方法の他の方法について説明する。
先ず、上記第2プロセスレシピ9を抽出するに当たっては、上記基幹生産ラインAで生産される半導体デバイスの品質が安定して良くなるような最適な第1プロセスレシピ1を抽出し、その第1プロセスレシピ1を第2プロセスレシピ9として適用することが考えられる。但し、その場合には、最適な第1プロセスレシピ1は、第1プロセスレシピ1と検査データ3との相関関係が分かって始めて抽出することが可能になる。
ここで、上記半導体デバイスの品質良否の判定方法としては、基幹生産ラインAによる生産後において、データベース8に蓄積されている上記データグループに含まれているプロセスデータ2と検査データ3との相関関係を分析した結果をフィードバックする方法がある。こうすることによって、生産完了時の検査データ3だけでなく生産中に得られるプロセスデータ2からも上記半導体デバイスの品質良否を推定できる。
そこで、上記第2プロセスレシピ抽出部7に、データベース8に蓄積されている上記データグループから、第1プロセスレシピ1とプロセスデータ2との相関関係、および、プロセスデータ2と検査データ3との相関関係を求める機能を持たせることによって、上述したプロセスデータ2から半導体デバイスの品質良否を推定する方法を用いることが可能になり、データベース8に格納されたデータグループ毎に含まれるプロセスデータ2に基づいて、上記最適な第1プロセスレシピ1を抽出することが可能になる。つまり、第2プロセスレシピ9を抽出することが可能になるのである。
その他、上記第2プロセスレシピ9の抽出方法としては、統計学に基づいた品質工学を利用する方法がある。尚、第2プロセスレシピ9の抽出方法としては、上述した各抽出方法に限定されるものではない。
以上のごとく、本実施の形態における生産ライン制御システムでは、複数のプロセス装置Mと一つあるいは複数の検査装置Rとで構成される既存する基幹生産ラインAを、生産ライン制御装置Sによって制御することによって、基板にプロセス処理を施して半導体デバイスを生産する。
その際に、上記生産ライン制御装置Sは、プロセス処理部4の第1プロセスレシピ抽出部6によって、データベース8に蓄積されている多数のプロセスレシピの中から基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1を抽出して、基幹生産ラインAの対応するプロセス装置Mに出力する。そして、プロセス処理部4のデータグループ作成部5によって、第1プロセスレシピ1と、その第1プロセスレシピ1に基づいて生産を行った際のプロセス装置Mの状態を示すプロセスデータ2と、検査装置Rによる検査結果である検査データ3と、を対応付けてデータグループを作成し、データベース8に蓄積する。
そして、上記基幹生産ラインAの生産能力では生産能力が不足する場合等には、基幹生産ラインAを構成するプロセス装置Mと同じプロセス装置Mのみで構成されている新規生産ラインBを新たに設置する。その場合には、生産ライン制御装置Sによって、基幹生産ラインAに加えて新規生産ラインBをも制御するのである。
その際に、上記生産ライン制御装置Sは、プロセス処理部4の第2プロセスレシピ抽出部7によって、データベース8に蓄積されているプロセスレシピであって、安定的に生産が行われている基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1の中から、新規生産ラインB用のプロセスレシピとして最適なものを抽出し、それを新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9として新規生産ラインBの対応するプロセス装置Mに出力するのである。
したがって、上記基幹生産ラインAを制御する生産ライン制御装置Sによって、新規生産ラインBを制御することができ、新規生産ラインB用の生産ライン制御部を新たに設ける必要がなく、コストダウンを図ることができる。
また、安定的に生産が行われている基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1のうちから最適なものを抽出して、新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9として用いている。したがって、第2プロセスレシピ9に基づいて新規生産ラインBも安定して生産を行うことができる。そのため、新規生産ラインBによって生産される製品の品質が予め設定されている基準値を満たしていることを十分予想でき、特に検査装置を設けて、製品の特性を測定して正常にプロセス処理されているか否かを判定する必要がない。したがって、新規生産ラインBの製造コストを検査装置が不要な分だけ下げることができる。
さらに、上記第2プロセスレシピ抽出部7によって新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9を抽出する場合には、データベース8に蓄積された基幹生産ラインAの上記データグループの中から良いと判定された検査データ3が含まれる上記データグループを抽出し、さらにその中から略同値であるプロセスデータ2の数が最も多いデータグループを抽出し、さらにその中から略同値である第1プロセスレシピ1の数が最も多いデータグループを抽出し、その抽出されたデータグループに含まれる第1プロセスレシピ1を、第2プロセスレシピ9として抽出するようにしている。したがって、抽出された第2プロセスレシピ9は、新規生産ラインBで製造された製品の特性を検査装置で測定した場合には、良いと判定される検査データが得られる可能性が一番高い第1プロセスレシピ1と同じであり、新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9として最適なプロセスレシピである。
尚、上述したように、本実施の形態における生産ライン制御装置Sは、先ず基幹生産ラインAの制御を行う。そして、基幹生産ラインAによる生産時においては、第1プロセスレシピ1と、基幹生産ラインAのプロセス装置Mからのプロセスデータ2と、基幹生産ラインAの検査装置Rからの検査データ3とを、対応付けて成るデータグループをデータベース8に蓄積する。その場合、常に大量のデータが基幹生産ラインAから生産ライン制御装置Sに送出される。そこで、本実施の形態においては、生産ライン制御装置Sを、基幹生産ラインAに可能な限り近い場所に設置するのである。例えば、基幹生産ラインAと同じ建物階や同じ工場内が望ましい。
そうすることによって、上記生産ライン制御装置Sを、基幹生産ラインAから離れた場所に設置された場合に必要な生産ライン制御装置Sと基幹生産ラインAとの間の高速通信設備が不要となる。そのため、高速通信設備の設置に必要な多くの支出を削減することができるのである。
・第2実施の形態
本実施の形態は、例えば、上記基幹生産ラインAおよび生産ライン制御装置Sが国内にあるのに対して、新規生産ラインBが海外等の遠隔地にある場合であって、生産ライン制御装置Sと新規生産ラインBとの間での情報伝送を、一般的な通信網であるインターネット回線で行う場合に関する。
図2は、本実施の形態の生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。図2において、基幹生産ラインA,プロセス装置M1〜M3,検査装置R1,R2,第1プロセスレシピ1,プロセスデータ2,検査データ3,生産ライン制御装置S,プロセス処理部4,データグループ作成部5,第1プロセスレシピ抽出部6,第2プロセスレシピ抽出部7,データベース8,第2プロセスレシピ9,新規生産ラインB,プロセス装置M4〜M6は、図1に示す上記第1実施の形態における生産ライン制御システムの場合と同じであるため、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
但し、本実施に形態における上記プロセス処理部4の第2プロセスレシピ抽出部7は、新規生産ラインB側から第2プロセスレシピ9の送出要求があってから、第2プロセスレシピ9の抽出・出力を行うようになっている。
図2に示すように、本実施の形態においては、生産ライン制御装置Sと新規生産ラインBとの間には、第2プロセスレシピ9等の情報を送受信するために、一般的な通信網であるインターネット回線Wが存在している。
また、上記生産ライン制御装置Sには、新規生産ラインBからの第2プロセスレシピ9の送出要求を受信してプロセス処理部4に転送する一方、プロセス処理部4で抽出された第2プロセスレシピ9を受けて新規生産ラインBに送信するデータ保持部11が設けられている。このデータ保持部11は、プロセス処理部4の処理状況を把握する機能をも有している。
また、上記新規生産ラインBには、新規生産ラインBの生産管理を行う管理部12が設けられている。そして、新規生産ラインBに関する基本的な生産管理は、生産ライン制御装置Sでは行わず、新規生産ラインBの管理部12が行うようになっている。すなわち、管理部12は、新規生産ラインBにおける各プロセス装置Mの管理および生産スケジュールの管理を行う機能を有しており、特に生産ライン制御装置Sへの第2プロセスレシピ9の送出要求と、受け取った第2プロセスレシピ9の各プロセス装置Mへの送出との、スケジューリングを具体的な実行内容としているのである。
さらに、上記管理部12は、上記インターネット回線W、あるいは、生産ライン制御装置Sや新規生産ラインBの通信装置が不通になった場合でも新規生産ラインBの生産が停止しないような機能を有している。すなわち、生産ライン制御装置Sのデータ保持部11との間のインターネット回線Wあるいは上記通信装置が正常であることを確認した後に、後述する第2プロセスレシピ9の送出要求等を生産ライン制御装置S側に送出するのである。さらに、上述と同様に、インターネット回線Wあるいは上記通信装置が不通であっても生産ライン制御装置Sのプロセス処理部4が送出する第2プロセスレシピ9を新規生産ラインBの管理部12に正しく届けることができるように、第2プロセスレシピ9を、生産ライン制御装置Sのデータ保持部11に一旦保持させるようにしている。
以下、上記新規生産ラインBの生産前準備として、生産ライン制御装置Sから新規生産ラインBへの第2プロセスレシピ9の送出方法について詳細に説明する。
上記新規生産ラインBの生産前準備として、先ず、管理部12によって、インターネット回線Wを介して、生産ライン制御装置Sのデータ保持部11に第2プロセスレシピ9の送出要求信号が送信される。そうすると、データ保持部11は、プロセス処理部4の処理状況を把握する機能によって、プロセス処理部4が基幹生産ラインAの生産の制御に多くの能力を使用している状態、すなわちビジー状態であるか否かを判別する。そして、ビジー状態である場合には、プロセス処理部4に対して第2プロセスレシピ9の送出要求信号を転送しないようにする一方、プロセス処理部4がビジー状態でない場合には、プロセス処理部4に対して第2プロセスレシピ9の送出要求信号を転送する。
そうすると、上記第2プロセスレシピ9の送出要求信号を受けたプロセス処理部4は、第2プロセスレシピ抽出部7によって上記第1実施の形態の如く予め定められた所定の手順によってデータベース8から最適な第1プロセスレシピ1を第2プロセスレシピ9として抽出し、新規生産ラインBに対して送出する。その場合、第2プロセスレシピ9は上記送出要求信号の場合と同様にデータ保持部11に一旦保持される。そして、データ保持部11は、新規生産ラインBの管理部12との間のインターネット回線Wあるいは上記通信装置が正常であることを確認した後、第2プロセスレシピ9を新規生産ラインBの管理部12に送出する。こうして生産ライン制御装置Sのプロセス処理部4から送出された第2プロセスレシピ9を受信した管理部12は、予め作成されて格納されたスケジュールに従って、新規生産ラインBの各プロセス装置Mに第2プロセスレシピ9を送出して、生産前の準備が完了する。
次に、上記基幹生産ラインAと上記新規生産ラインBの位置関係について説明する。本実施の形態においては、新規生産ラインBは、基幹生産ラインAに対して遠隔に配置されている。ここで言う遠隔とは、例えば、同じ建物内ではあるが異なる階に配置されていること、同じ工場敷地であるが夫々が異なる建物に配置されていること、さらには日本国内ではあるが夫々が異なる県に設置されていること、極端には異なる国に夫々が設置されていること、の何れか等を指してもよく、物理的な距離を正確に規定するものではない。
但し、特に、夫々が異なる県に配置される場合や、夫々が異なる国に配置される場合には、生産ライン制御装置Sにおけるデータ保持部11と新規生産ラインBにおける管理部12との間でのデータ通信は、本実施の形態のようにインターネット回線Wを用いて行う必要がある。これに対し、同じ建物内における異なる階に配置される場合や、同じ工場敷地内の異なる建物に配置される場合には、インターネット回線Wを用いず、個々の企業が有しているイントラネット回線あるいは専用信号回線を用いて上記データ通信を行う方がセキュリティーの観点からも望ましい。
以上のごとく、本実施の形態における生産ライン制御システムにおいては、生産ライン制御装置Sには、新規生産ラインBからの第2プロセスレシピ9の送出要求信号を受信して、プロセス処理部4に転送するデータ保持部11を設けている。また、新規生産ラインBには、新規生産ラインBの生産管理を行う管理部12を設けている。そして、データ保持部11と管理部12との間でインターネット回線Wを介して、新規生産ラインBの管理部12から生産ライン制御装置Sに第2プロセスレシピ9の送出要求信号を送信し、生産ライン制御装置Sのデータ保持部11から新規生産ラインBに第2プロセスレシピ9を送出するようにしている。
その際に、上記新規生産ラインBの管理部12は、インターネット回線Wあるいは上記通信装置が正常であることを確認した後に、第2プロセスレシピ9の送出要求を生産ライン制御装置Sに送信するようにしている。したがって、生産ライン制御装置S側では、確実に第2プロセスレシピ9の送出要求を受信することができるのである。
さらに、上記新規生産ラインBの管理部12は、新規生産ラインBに関する基本的な生産管理を行うようになっている。したがって、生産ライン制御装置Sは、新規生産ラインBに対して第2プロセスレシピ9を送信し、新規生産ラインB側で受信されたことを確認した後は、基幹生産ラインAの制御と上記データグループの収集とに専念することができるのである。
また、上記新規生産ラインBの管理部12からの上記送出要求信号を受けた生産ライン制御装置Sのデータ保持部11は、プロセス処理部4がビジー状態でない場合に、プロセス処理部4に対して、第2プロセスレシピ9の送出要求信号を転送するようにしている。したがって、生産ライン制御装置Sのプロセス処理部4が新規生産ラインB側からの送出要求を直接受けた場合に生ずる基幹生産ラインAの制御に対する混乱や遅延を防止して、基幹生産ラインAによる安定した生産を継続することができる。
さらに、上記生産ライン制御装置Sのデータ保持部11は、プロセス処理部4によって上記第1実施の形態の場合のようにして抽出された第2プロセスレシピ9を一旦保持し、インターネット回線Wあるいは上記通信装置が正常であることを確認した後に、第2プロセスレシピ9を新規生産ラインBに送出するようにしている。したがって、新規生産ラインB側では、確実に第2プロセスレシピ9を受信することができるのである。
・第3実施の形態
本実施の形態は、上記新規生産ラインBにおける最終段に検査装置を設けた生産ライン制御システムに関する。
図3は、本実施の形態の生産ライン制御システムにおける概略構成を示す図である。図3において、基幹生産ラインA,プロセス装置M1〜M3,検査装置R1,R2,第1プロセスレシピ1,プロセスデータ2,検査データ3,生産ライン制御装置S,プロセス処理部4,データグループ作成部5,第1プロセスレシピ抽出部6,第2プロセスレシピ抽出部7,データベース8,第2プロセスレシピ9,データ保持部11,インターネット回線W,新規生産ラインB,プロセス装置M4〜M6,管理部12は、図2に示す上記第2実施の形態における生産ライン制御システムの場合と同じであるため、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本実施の形態においては、新規生産ラインBにおける最終段には、プロセス装置M6による基板に対するプロセス処理の成否判定を行う検査装置R3を設けている。そして、管理部12によって、図2に示す上記第2実施の形態の場合のようにして受信された新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9を、プロセス装置M4,プロセス装置M5およびプロセス装置M6夫々の記憶部に格納する。さらに、各プロセス装置Mに備えられた計測器によってプロセス装置Mの状態を計測し、計測結果をプロセスデータ13として管理部12に送出する。さらに、プロセス装置M6による上記基板に対するプロセス処理が終了すると、検査装置R3によって、得られた上記半導体デバイスに対するプロセス処理の成否を検査し、検査結果を検査データ14として管理部12に送出するようにしている。
尚、上記第2プロセスレシピ9およびプロセスデータ13の内容は各プロセス装置Mによって異なるが、本実施の形態では第2プロセスレシピ9およびプロセスデータ13と総称する。
上記第1実施の形態および上記第2実施の形態における新規生産ラインBには、検査装置Rを設けていない。その理由は、安定して生産が行われている基幹生産ラインAに関する第1プロセスレシピ1,プロセスデータ2および検査データ3に基づいて、生産ライン制御装置Sによって、新規生産ラインB用の最適な第2プロセスレシピ9を抽出しているからであり、新規生産ラインBにおける各プロセス装置Mの処理の成功について十分に期待できるからである。
その場合であっても、図3に示すように、上記新規生産ラインBの最終段に検査装置R3を設けることによって、最終製品である半導体デバイスが良品であるか不良品であるかを判定することが可能になり、ユーザに対して上記半導体デバイスの品質保証を行うことが可能になる。
また、上記基幹生産ラインAの場合と同様に、図3に示すように、新規生産ラインBにおけるプロセス装置M4〜M6からのプロセスデータ13や検査装置R3からの検査データ14を管理部12で収集し、管理部12によって、プロセスデータ13あるいは検査データ14を分析するようにすれば、新規生産ラインBによって生産される半導体デバイスの品質保証を、さらに確実にすることができる。
以上のごとく、上記各実施の形態によれば、上記生産ライン制御装置Sによって、安定的に生産が行われている基幹生産ラインA用の第1プロセスレシピ1のうち最適なものを新規生産ラインB用の第2プロセスレシピ9として用いるので、新規生産ラインBにおける各プロセス装置Mの処理の成功について十分に期待することができる。したがって、新規生産ラインBにおいては、最終製品である半導体デバイスが良品であるか不良品であるかを判定すれば十分であり、少なくとも中間に位置するプロセス装置Mによるプロセス処理の成否を検査する必要はない。したがって、新規生産ラインBにおける中間に配置すべき検査装置R、場合によっては新規生産ラインBにおける総ての検査装置Rを省略することができ、新規生産ラインBのコスト削減および検査時間短縮によるリードタイム短縮を測ることができるのである。
1…第1プロセスレシピ、
2,13…プロセスデータ、
3,14…検査データ、
4…プロセス処理部、
5…データグループ作成部、
6…第1プロセスレシピ抽出部、
7…第2プロセスレシピ抽出部、
8…データベース、
9…第2プロセスレシピ、
11…データ保持部、
12…管理部、
A…基幹生産ライン、
M,M1〜M6…プロセス装置、
R,R1〜R3…検査装置、
S…生産ライン制御装置、
B…新規生産ライン、
W…インターネット回線。

Claims (10)

  1. プロセスレシピに従って基材にプロセス処理を施す複数のプロセス装置と、上記プロセス処理が施された上記基材に対する上記プロセス処理の成否を検査する一つあるいは複数の検査装置とを含む基幹生産ラインと、
    上記基幹生産ラインとは遠隔に配置されると共に、上記基幹生産ラインの上記複数のプロセス装置のうちの何れかと同じ一つあるいは複数のプロセス装置を含む新規生産ラインと、
    当初は上記基幹生産ラインのみの制御を行い、上記基幹生産ラインが安定生産に入った後に上記新規生産ラインの制御をも行う生産ライン制御装置と
    を備え、
    上記生産ライン制御装置は、
    少なくとも上記プロセスレシピを複数蓄積しているデータベースと、
    上記基幹生産ラインを制御する場合に、上記蓄積された複数のプロセスレシピの中から上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピを抽出して、上記基幹生産ラインの上記各プロセス装置に送出する第1プロセスレシピ抽出部と、
    上記基幹生産ラインを制御する場合に、上記各プロセス装置に送出した上記第1プロセスレシピと、上記各プロセス装置から送出されると共に、上記各プロセス装置の状態を示すプロセスデータと、上記検査装置から送出されると共に、上記プロセス処理の成否を表す検査データとを互いに対応付けて成るデータグループを作成して、上記データベースに蓄積するデータグループ作成部と、
    上記新規生産ラインを制御する場合に、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを含むデータグループを抽出し、この抽出されたデータグループに含まれている上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインに送出する第2プロセスレシピ抽出部と
    を備えたことを特徴とする生産ライン制御システム。
  2. 請求項1に記載の生産ライン制御システムにおいて、
    上記第2プロセスレシピ抽出部は、
    上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記プロセス処理が成功したと判定された検査データが含まれる第1のデータグループを抽出し、
    抽出された上記第1のデータグループに関して、略同値の上記プロセスデータが含まれたデータグループに分類し、上記略同値の上記プロセスデータの数が最も多いデータグループを第2のデータグループとして抽出し、
    抽出された上記第2のデータグループに関して、略同値の上記第1プロセスレシピが含まれるデータグループに分類し、上記略同値の上記第1プロセスレシピの数が最も多い第3のデータグループを抽出し、この抽出された上記第3のデータグループに含まれる上記第1プロセスレシピを上記第2プロセスレシピとする
    ようになっていることを特徴とする生産ライン制御システム。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の生産ライン制御システムにおいて、
    上記生産ライン制御装置を、上記基幹生産ラインと上記新規生産ラインとのうち上記基幹生産ライン側に設置した
    ことを特徴とする生産ライン制御システム。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の生産ライン制御システムにおいて、
    上記新規生産ラインに設けられると共に、上記新規生産ラインの生産管理と、上記生産ライン制御装置への上記第2プロセスレシピの送出要求信号の出力と、受け取った上記第2プロセスレシピの各プロセス装置への送出とを行う管理部と、
    上記生産ライン制御装置に設けられると共に、上記新規生産ラインの上記管理部からの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を受けて、上記第1プロセスレシピ抽出部,上記データグループ作成部および上記第2プロセスレシピ抽出部を含むプロセス処理部が、上記送出要求に応答可能になるまで保持するデータ保持部と
    備えたことを特徴とする生産ライン制御システム。
  5. 請求項4に記載の生産ライン制御システムにおいて、
    上記生産ライン制御装置の上記データ保持部と上記新規生産ラインの上記管理部とは、インターネット回線あるいはイントラネット回線あるいは専用通信回線を介して互いに接続されている
    ことを特徴とする生産ライン制御システム。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一つに記載の生産ライン制御システムにおいて、
    上記新規生産ラインにおける上記各プロセス装置は互いに直接接続されており、上記各プロセス装置の間には上記検査装置が配置されてはいない
    ことを特徴とする生産ライン制御システム。
  7. 生産ライン制御装置によって、
    当初は、プロセスレシピに従って基材にプロセス処理を施す複数のプロセス装置と、上記プロセス処理が施された上記基材に対する上記プロセス処理の成否を検査する一つあるいは複数の検査装置とを含む基幹生産ラインのみの制御を行い、
    上記基幹生産ラインが安定生産に入った後に、上記基幹生産ラインとは遠隔に配置されると共に、上記基幹生産ラインの上記複数のプロセス装置のうちの何れかと同じ一つあるいは複数のプロセス装置を含む新規生産ラインの制御をも行う
    生産ライン制御方法であって、
    上記生産ライン制御装置が上記基幹生産ラインを制御する場合には、
    先ず、上記生産ライン制御装置の第1プロセスレシピ抽出部によって、データベースに蓄積されている複数のプロセスレシピの中から上記基幹生産ライン用の第1プロセスレシピを抽出して、上記基幹生産ラインの上記各プロセス装置に送出し、
    次に、上記生産ライン制御装置のデータグループ作成部によって、上記各プロセス装置に送出した上記第1プロセスレシピと、上記各プロセス装置から送出されると共に、上記各プロセス装置の状態を示すプロセスデータと、上記検査装置から送出されると共に、上記プロセス処理の成否を表す検査データとを互いに対応付けて成るデータグループを作成して、上記データベースに蓄積し、
    上記生産ライン制御装置が上記新規生産ラインを制御する場合には、
    上記生産ライン制御装置の第2プロセスレシピ抽出部によって、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記新規生産ライン用のプロセスレシピとして最適な上記第1プロセスレシピを含むデータグループを抽出し、この抽出されたデータグループに含まれている上記第1プロセスレシピを上記新規生産ライン用の第2プロセスレシピとして上記新規生産ラインに送出する
    ことを特徴とする生産ライン制御方法。
  8. 請求項7に記載の生産ライン制御方法において、
    上記第2プロセスレシピ抽出部による上記第2プロセスレシピの抽出は、
    先ず、上記データベースに蓄積された上記データグループの中から、上記プロセス処理が成功したと判定された検査データが含まれる第1のデータグループを抽出し、
    次に、抽出された上記第1のデータグループに関して、略同値の上記プロセスデータが含まれたデータグループに分類し、上記略同値の上記プロセスデータの数が最も多いデータグループを第2のデータグループとして抽出し、
    次に、抽出された上記第2のデータグループに関して、略同値の上記第1プロセスレシピが含まれるデータグループに分類し、上記略同値の上記第1プロセスレシピの数が最も多い第3のデータグループを抽出し、この抽出された上記第3のデータグループに含まれる上記第1プロセスレシピを上記第2プロセスレシピとする
    ことによって行うことを特徴とする生産ライン制御方法。
  9. 請求項7あるいは請求項8に記載の生産ライン制御方法において、
    上記生産ライン制御装置のデータ保持部によって、上記新規生産ラインからの上記第2プロセスレシピの送出要求信号を、上記第1プロセスレシピ抽出部,上記データグループ作成部および上記第2プロセスレシピ抽出部を含むプロセス処理部が上記送出要求に応答可能になるまで保持し、プロセス処理部が上記送出要求に応答可能になったことを確認した後に、上記保持している上記第2プロセスレシピの送出要求信号を上記プロセス処理部に送出する
    ことを特徴とする生産ライン制御方法。
  10. 請求項7から請求項9までの何れか一つに記載の生産ライン制御方法において、
    上記新規生産ラインにおける上記各プロセス装置は互いに直接接続されており、上記各プロセス装置の間には上記検査装置が配置されてはいない
    ことを特徴とする生産ライン制御方法。
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CN114072744A (zh) * 2019-07-19 2022-02-18 松下知识产权经营株式会社 安装基板制造系统和安装基板制造方法以及匹配性判定装置

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