JP2010282797A - 燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め適切な温度範囲に昇温させ、且つ適切な発電量範囲で発電させることにより、熱自立可能な高温型燃料電池を提供する。
【解決手段】n個の燃料電池モジュール12a〜12nと、m個目の燃料電池モジュール12mから排ガスを排出させるm個目の排ガス排出通路50mと、m個目の排ガス排出通路50mから分岐するとともに、m個目の燃料電池モジュール12mから(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に排ガスを供給して、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を暖機させるためのm個目の排ガス供給通路54mと、m個目の排ガス排出通路54mからm個目の排ガス供給通路54mを通って、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に供給される排ガスの流量を制御する流量調整弁52mと、燃料電池モジュール12a〜12nの発電量を制御する制御装置14とを備える燃料電池システム10。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の燃料電池モジュールと、前記燃料電池モジュールの発電量を制御する制御装置とを備える燃料電池システムの制御方法に関する。
通常、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、固体電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いている。この固体電解質の両側に、アノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されている。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定の数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池スタックを組み込む電力供給システムでは、例えば、電力需要量の変動に対応するために、あるいは、複数の負荷に対応するために、複数の燃料電池スタックを併設する場合がある。
特許文献1に開示されている電力供給システムは、データを送受信することが可能な制御手段で受信した信号により発電量が制御される複数の燃料電池と、前記複数の燃料電池の前記制御手段とを送受信することが可能な制御装置を有している。制御装置は、電力負荷を検出する電力負荷検出手段と、複数の燃料電池毎に発電量を検出する発電量検出手段と、前記発電量検出手段で検出された一定期間の発電量を前記複数の燃料電池毎に累積する一定期間発電量累積手段と、前記一定期間発電量累積手段が累積する発電量が所定の閾値を越えたときに累積する発電量をクリアする累積発電量クリア手段と、前記複数の燃料電池の動作順位を決定する動作順位決定手段と、前記電力負荷検出手段で検出された電力負荷と前記動作順位決定手段で決定された動作順位をもとに前記複数の燃料電池毎の発電量を決定する発電量決定手段と、前記発電量決定手段で決定された発電量を前記複数の燃料電池に係る制御手段へ送信する送信手段を備えている。そして、動作順位決定手段は、一定期間発電量累積手段で累積した発電量が大きい前記複数の燃料電池ほど動作順位を高くしている。
これにより、電力需要者毎の電力負荷の変動に対して、複数の燃料電池において動作順位が高いものから発電させることで、最も発電効率がよい最大定格出力で燃料電池相互間で電力補完を行うととともに、動作順位を定期的に変えることで、複数の燃料電池の総発電量の平均化により経年劣化を均等化することができ、複数の燃料電池のメンテナンス時期や交換時期等を平均化することが可能となる、としている。
また、特許文献2は、複数個の固体酸化物形燃料電池スタックを併置した固体酸化物形燃料電池システムの運転制御方法であって、各固体酸化物形燃料電池スタックの燃料流量、空気流量及び負荷量を独立に制御し、システム全体として発電効率を最大にすることを特徴としている。
特開2009−043520号公報 特開2007−059359号公報
例えば、SOFC等の高温型燃料電池では、燃料電池を効率的に発電させるために、前記燃料電池が熱自立可能な温度範囲にあり、且つ熱自立可能な発電量範囲で発電することが必要である。なお、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。
しかしながら、上記の特許文献1では、単に、動作順位を決定して各燃料電池の未発電(未稼動)と発電(稼動)とを切り換えているだけである。このため、燃料電池を予め熱自立可能な温度範囲まで昇温させ、且つ熱自立可能な発電量範囲で発電することが考慮されておらず、SOFCの制御に良好に適用させることができないという問題がある。
また、上記の特許文献2では、各固体酸化物形燃料電池スタックの燃料流量、空気流量及び負荷量を独立に制御するだけである。従って、燃料電池を予め熱自立可能な温度範囲まで昇温させ、且つ熱自立可能な発電量範囲で発電することが考慮されておらず、SOFCの制御に良好に適用させることができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、複数の燃料電池モジュールを予め熱自立可能な温度範囲まで昇温させ、且つ熱自立可能な発電量範囲で発電させるとともに、負荷追従性の向上を図ることが可能な燃料電池システムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電するn(n:2以上の自然数)個の燃料電池モジュールと、m(1≦m<n:自然数)個目の前記燃料電池モジュールから排ガスを排出させるm個目の排ガス排出通路と、m個目の前記排ガス排出通路から分岐するとともに、m個目の前記燃料電池モジュールから(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに前記排ガスを供給して、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールを暖機させるためのm個目の排ガス供給通路と、m個目の前記排ガス排出通路からm個目の前記排ガス供給通路を通って、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに供給される前記排ガスの流量を制御する排ガス流量制御部と、前記燃料電池モジュールの発電量を制御する制御装置とを備える燃料電池システムの制御方法に関するものである。
この制御方法は、n個の燃料電池モジュールの内、稼動中であるm個目の前記燃料電池モジュールを検出する第1の工程と、m個目の前記燃料電池モジュールの目標発電量を設定する第2の工程と、m個目の前記燃料電池モジュールの現在発電量を検出する第3の工程と、前記目標発電量と前記現在発電量とを比較する第4の工程と、前記第4の工程の比較結果に基づいて、前記現在発電量と予め設定された第1発電量設定値とを比較する第5の工程と、前記第5の工程の比較結果に基づいて、未稼動である(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの温度を検出する第6の工程と、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの前記温度と予め設定された温度設定値とを比較する第7の工程と、前記第7の工程の比較結果に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの燃料利用率を、予め設定された燃料利用率設定値よりも低くするとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに前記排ガスの供給を開始又は前記排ガスの流量を増加する第8の工程と、前記第7の工程の比較結果に基づいて、前記現在発電量と予め設定された前記第1発電量設定値よりも大きな第2発電量設定値とを比較する第9の工程と、前記第9の工程の比較結果に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの発電量が少なくなるように制御するとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの発電量が多くなるように制御する第10の工程と、前記第10の工程の後、前記第4の工程の比較結果又は前記第5の工程の比較結果のいずれかに基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの燃料利用率を前記燃料利用率設定値にするとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールへの前記排ガスの供給を停止する第11の工程とを有している。
また、この制御方法は、第4の工程で、目標発電量が現在発電量超過であるとされた際、第5の工程を行うことが好ましい。このため、目標発電量が現在発電量超過である際に、前記現在発電量と予め設定された第1発電量設定値とが比較され、適切な処理を行うことができる。
さらに、この制御方法は、第4の工程で、目標発電量が現在発電量以下であるとされた際、第11の工程を行うことが好ましい。従って、目標発電量が現在発電量以下である際に、無駄な工程を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。
しかも、各燃料電池モジュールの燃料利用率が、予め設定された燃料利用率設定値に戻されるため、各燃料電池モジュールの発電効率が向上する。その上、(m+1)個目の燃料電池モジュールに供給する排ガスの流量が停止されるため、各燃料電池モジュールの熱自立が可能になり、燃料電池システムの熱効率が向上する。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、この制御方法は、第5の工程で、現在発電量が第1発電量設定値以上であるとされた際、第6の工程を行うことが好ましい。これにより、現在発電量が第1発電量設定値以上である際に、未稼動である(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が検出されるため、適切な処理を行うことができる。
また、この制御方法は、第5の工程で、現在発電量が第1発電量設定値未満であるとされた際、第11の工程を行うことが好ましい。このため、現在発電量が第1発電量設定値未満である際に、無駄な工程を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。
しかも、各燃料電池モジュールの燃料利用率が、予め設定された燃料利用率設定値に戻されるため、各燃料電池モジュールの発電効率が向上する。その上、(m+1)個目の燃料電池モジュールに供給する排ガスの流量が停止されるため、各燃料電池モジュールの熱自立が可能になり、燃料電池システムの熱効率が向上する。
さらに、この制御方法は、第7の工程で、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が温度設定値以上であるとされた際、前記第9の工程を行うことが好ましい。従って、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が温度設定値以上である際に、現在発電量と第2発電量設定値とが比較されるため、適切な処理を行うことができる。
さらにまた、この制御方法は、第7の工程で、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が温度設定値未満であるとされた際、第8の工程を行うことが好ましい。これにより、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が温度設定値未満である際に、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加されるため、適切な処理を行うことが可能になる。
しかも、(m+1)個目の燃料電池モジュールに排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加されるため、未稼動である(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの温度を熱自立可能な温度範囲に昇温することができる。
また、この制御方法は、第8の工程の後、第2の工程に戻ることが好ましい。このため、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度が発電効率のよい温度に昇温するまで、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールが稼動することがなく、燃料電池システムの発電効率の向上が図られる。
さらに、この制御方法は、第9の工程で、現在発電量が第2発電量設定値以上であるとされた際、第10の工程を行うことが好ましい。従って、現在発電量が第2発電量設定値以上である際に、(m+1)個目の燃料電池モジュールの発電量が多くなるように制御するため、適切な処理を行うことが可能になる。
さらにまた、この制御方法は、第9の工程で、現在発電量が第2発電量設定値未満であるとされた際、第2の工程に戻ることが好ましい。これにより、現在発電量が第2発電量設定値未満である際に、無駄な工程を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。しかも、m個目及び(m+1)個目の燃料電池モジュールを熱自立可能な発電量範囲で発電することができ、燃料電池システムの発電効率の向上が図られる。
また、この制御方法は、燃料電池モジュールが、固体酸化物形燃料電池モジュールであることが好ましい。これにより、高温型燃料電池モジュールに最適に採用することができる。
本発明によれば、n個の燃料電池モジュールを備えているため、運転範囲(発電量範囲)を良好に拡大させることができ、汎用性の向上が図られる。
また、(m+1)個目の燃料電池モジュールを稼動させる前に、稼動中であるm個目の前記燃料電池モジュールの排ガスを介して、予め(m+1)個目の前記燃料電池モジュールを暖機することが可能になる。これにより、稼動台数の増加(負荷増加)時に、(m+1)個目の燃料電池モジュールの起動エネルギを最小化することができるとともに、負荷追従性の向上が図られる。
さらに、m個目の燃料電池モジュールの現在発電量と、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの温度に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの燃料利用率が減少され、且つ(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに排ガスの供給が開始又は排ガスの流量が増加される。
従って、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度を増加させることが可能になる。これにより、未稼動状態の(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度を、熱自立可能な温度範囲まで昇温させることができる。
さらにまた、(m+1)個目の燃料電池モジュールの温度と、m個目の燃料電池モジュールの現在発電量に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの発電量が減少される一方、(m+1)個目の前記電池モジュールの発電量が増加される。このため、m個目及び(m+1)個目の燃料電池モジュールを、熱自立可能な発電量範囲で発電させることが可能になる。
また、第10の工程の後、各燃料電池モジュールの燃料利用率を、燃料利用率設定値に戻すため、各燃料電池モジュールの発電効率が向上する。しかも、(m+1)個目の燃料電池モジュールに供給する排ガスの流量が停止されるため、各燃料電池モジュールの熱自立が可能になり、燃料電池システムの熱効率の向上が図られる。
さらに、第1発電量設定値(排ガスによる暖機開始用閾値)は、第2発電量設定値(稼動開始用閾値)未満である。このため、(m+1)個目の燃料電池モジュールを稼動させる前に、稼動中であるm個目の前記燃料電池モジュールの排ガスを介して、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールを予め暖機することができる。従って、稼動台数の増加(負荷増加)時に、(m+1)個目の燃料電池モジュールの起動エネルギを最小化することが可能になるとともに、負荷追従性の向上が図られる。
本発明の実施形態に係る制御方法が適用される燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池システムの要部説明図である。 前記燃料電池システムの制御方法を説明するフローチャートである。 前記燃料電池システムの運転状況の説明図である。 前記制御方法における個別出力及び総合出力の関係説明図である。 前記制御方法における起動順序の説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る制御方法が適用される燃料電池システム10は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電するn(n:2以上の自然数)個の燃料電池モジュール12a〜12nと、前記燃料電池モジュール12a〜12nの発電量を制御する制御装置14とを備える。
図1及び図2に示すように、燃料電池モジュール12a〜12n(以下、単に燃料電池モジュール12ともいう)は、複数の固体酸化物形の燃料電池16が積層される固体酸化物形の燃料電池スタック18を備える。燃料電池16は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質の両面に、カソード電極及びアノード電極が設けられた電解質・電極接合体(MEA)を備える。電解質・電極接合体は、円板状に形成されるとともに、シールレスタイプの燃料電池を構成する。
図2に示すように、燃料電池スタック18の中心部には、燃料ガス供給連通孔20が積層方向(矢印A方向)に延在して設けられ、前記燃料ガス供給連通孔20から各燃料電池16のアノード電極に燃料ガスが供給される。
燃料電池スタック18の中央縁部には、燃料ガス供給連通孔20を中心に同心円上に複数の酸化剤ガス供給連通孔22が設けられ、この酸化剤ガス供給連通孔22から各燃料電池16のカソード電極に空気が供給される。排ガス連通孔24は、アノード電極で使用された燃料ガス及びカソード電極で使用された空気を排出する。
燃料電池スタック18の積層方向一端側には、酸化剤ガスを前記燃料電池スタック18に供給する前に加熱する熱交換器26と、原燃料と水蒸気との混合燃料を生成するために、水を蒸発させる蒸発器28と、前記混合燃料を改質して改質ガスを生成する改質器30とが配設される。
燃料電池スタック18の積層方向他端側には、必要に応じて燃焼器32が配設される。燃料電池スタック18には、燃料電池モジュール12の温度を検出するための温度センサ33が装着される。
改質器30は、都市ガス(原燃料)中に含まれるエタン(C26)、プロパン(C38)及びブタン(C410)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH4)、水素、COを含む燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
燃料電池16は、作動温度が数百℃と高温であり、電解質・電極接合体では、燃料ガス中のメタンが改質されて水素、COが得られ、この水素、COがアノード電極に供給される。
熱交換器26は、燃料電池スタック18から排出される使用済み反応ガス(以下、排ガスともいう)を流すための排ガス通路34と、被加熱流体である空気を排ガスと対向流に流すための空気通路36とを有する。空気通路36の下流側は、燃料電池スタック18の酸化剤ガス供給連通孔22に連通する。空気通路36の上流側は、空気供給管38を介して酸化剤ガス供給装置40に連通する。
蒸発器28の入口側は、原燃料通路42及び水通路44を介して原燃料供給装置46及び水供給装置48に接続される。蒸発器28の出口側は、改質器30に連通するとともに、前記改質器30は、燃料ガス供給連通孔20に連通する。
熱交換器26には、新たな空気と熱交換された排ガスを、燃料電池モジュール12から排出させる排ガス排出通路50(50a〜50n)が設けられる。図1に示すように、排ガス排出通路50(50a〜50n)は、流量調整弁(開閉弁も含む)52(52a〜52n)を介して排ガス供給通路54(54a〜54n)が分岐する。
m(1≦m<n:自然数)個目の燃料電池モジュール12mは、m個目の前記燃料電池モジュール12mから排ガスを排出させるm個目の排ガス排出通路50mと、m個目の前記排ガス排出通路50mから分岐するとともに、m個目の前記燃料電池モジュール12mから(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に前記排ガスを供給して、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)を暖機させるためのm個目の排ガス供給通路54mとを備える。
m個目の排ガス供給通路54mは、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を構成する(m+1)個目の燃料電池スタック18に連通して前記燃料電池スタック18に排ガスを供給する。なお、m個目の排ガス供給通路54mは、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を構成する(m+1)個目の熱交換器26に連通して前記熱交換器26に排ガスを供給してもよい。また、m個目の排ガス供給通路54mは、切換弁56を介装して排ガスを燃料電池スタック18と熱交換器26とに選択的に供給するように構成してもよい。
n個目の燃料電池モジュール12nでは、n個目の排ガス供給通路54nの一端は、n個目の前記燃料電池モジュール12nのn個目の排ガス排出通路50nから分岐するとともに、n個目の前記排ガス供給通路54nの他端は、1個目の燃料電池モジュール12aの少なくとも燃料電池スタック18又は熱交換器26のいずれかに連通する。
図2に示すように、制御装置14は、m個目の燃料電池モジュール12mの発電量及び(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュール12mの燃料利用率を制御する燃料利用率制御部60と、m個目の排ガス排出通路50mからm個目の排ガス供給通路54mを通って、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)に供給される排ガスの流量を制御する排ガス流量制御部62と、m個目の前記燃料電池モジュール12m及び(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)の発電量を制御する発電量制御部64とを備える。
制御装置14は、m個目の燃料電池モジュール12mの発電量と予め設定された第1発電量設定値P1との比較、m個目の前記燃料電池モジュール12mの発電量と予め設定された前記第1発電量P1よりも大きな第2発電量設定値P2(P1<P2)との比較、及び(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度と予め設定された温度設定値T1との比較を行う比較部66を備える。
このように構成される燃料電池システム10の制御動作について、図3に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
燃料電池システム10の運転状況は、例えば、図4に示すように、1個目の燃料電池モジュール12a〜m個目の燃料電池モジュール12mまでが稼動中である。
具体的には、燃料電池モジュール12aでは、図2に示すように、原燃料供給装置46の駆動作用下に、原燃料通路42には、例えば、都市ガス(CH4、C26、C38、C410を含む)等の原燃料が供給される。一方、水供給装置48の駆動作用下に、水通路44には、水が供給されるとともに、空気供給管38には、酸化剤ガス供給装置40を介して酸化剤ガスである、例えば、空気が供給される。
蒸発器28では、原燃料に水蒸気が混在されて混合燃料が得られ、この混合燃料は、改質器30に供給される。混合燃料は、改質器30内で水蒸気改質され、C2+の炭化水素が除去(改質)されてメタンを主成分とする燃料ガス(改質ガス)が得られる。この燃料ガスは、燃料電池スタック18の燃料ガス供給連通孔20に供給される。
一方、空気供給管38から熱交換器26に供給される空気は、この熱交換器26の空気通路36に沿って移動する際、排ガス通路34に沿って移動する後述する排ガスとの間で熱交換が行われ、所望の温度に予め加温されている。熱交換器26で加温された空気は、燃料電池スタック18の酸化剤ガス供給連通孔22に供給される。
従って、各燃料電池16のアノード電極に燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極に空気が供給され、化学反応により発電が行われる。反応に使用された燃料ガス及び空気を含む排ガスは、オフガスとして排ガス通路34を介して熱交換器26に供給された後、排ガス排出通路50(50a)に排出される。
制御装置14では、先ず、燃料電池システム10内の稼動中の燃料電池モジュール12の台数mを検出する(図3中、ステップS1)(第1の工程)。1個目の燃料電池モジュール12a〜m個目の燃料電池モジュール12mまでが稼動中であることが検出されると、ステップS2(第2の工程)に進んで、m個目の燃料電池モジュール12mの目標発電量Ptar(m)が設定される。さらに、ステップS3(第3の工程)に進んで、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)が検出される。なお、ステップS2とステップS3とは、逆の順に行ってもよい。
次に、m個目の燃料電池モジュール12mにおいて、目標発電量Ptar(m)と現在発電量Pnow(m)とが比較される(ステップS4)(第4の工程)。そして、現在発電量Pnow(m)が、目標発電量Ptar(m)未満であると判断されると(ステップS4中、YES)、ステップS5(第5の工程)に進んで、前記現在発電量Pnow(m)が、第1発電量設定値P1と比較される。図4に示すように、第1発電量設定値P1は、燃料電池モジュール12の定格の50%〜70%、より好ましくは、60%に設定される。この第1発電量設定値P1は、排ガスを次段の燃料電池モジュール12に供給するための熱トリガーとして機能する。
m個目の燃料電池モジュール12mにおいて、現在発電量Pnow(m)が、第1発電量設定値P1以上であると判断されると(ステップS5中、YES)、ステップS6(第6の工程)に進んで、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が検出される。
さらに、ステップS7(第7の工程)に進み、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が、温度設定値T1(図4参照)と比較される。温度T(m+1)が、温度設定値T1未満であると判断されると(ステップS7中、NO)、ステップS8(第8の工程)に進んで、燃料利用率制御部60は、m個目の燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が低くなるように制御し、且つ排ガス流量制御部62は、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加されるように制御する。
具体的には、図1に示すように、m個目の燃料電池モジュール12mにおいて、m個目の排ガス排出通路50mに配設されている流量調整弁52mの開度が調整され(又は排ガス供給通路54m側に開放され)、m個目の排ガス供給通路54mに供給される排ガスの流量が多くなるように調整される。上記の処理の後、ステップS2に戻される。
一方、ステップS7において、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が、温度設定値T1以上であると判断されると(ステップS7中、YES)、ステップS9(第9の工程)に進む。このステップS9では、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)が、第2発電量設定値P2と比較される。図4に示すように、第2発電量設定値P2は、燃料電池モジュール12の定格の90%〜100%、より好ましくは、100%に設定される。この第2発電量設定値P2は、次段の燃料電池モジュール12を発電させるための発電トリガーとして機能する。
m個目の燃料電池モジュール12mにおいて、現在発電量Pnow(m)が、第2発電量設定値P2以上であると判断されると(ステップS9中、YES)、ステップS10(第10の工程)に進む。このステップS10では、発電量制御部64は、m個目の燃料電池モジュール12mの発電量が少なくなるように制御するとともに、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の発電量が多くなるように制御する(図5参照)。
そして、ステップS11に進んで、燃料電池システム10内の稼動台数が、(m+1)→mに設定された後、ステップS12(第11の工程)に進む。なお、このステップS11は、省略してもよい。
ステップS12では、m個目の燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が、燃料利用率Uf1に設定されるとともに、流量調整弁52mの開度が調整され、m個目の排ガス供給通路54mへの排ガスの供給が停止される。ここで、燃料利用率Uf1は、図4に示すように、10%〜80%、より好ましくは、70%に設定される。
また、ステップS4で、現在発電量Pnow(m)が、目標発電量Ptar(m)以上であると判断された際(ステップS4中、NO)、及びステップS5で、前記現在発電量Pnow(m)が、第1発電量設定値P1未満であると判断された際(ステップS5中、NO)、ステップS12に進む。
この場合、本実施形態では、燃料電池システム10は、n個の燃料電池モジュール12a〜12nを備えているため、運転範囲(発電量範囲)を良好に拡大ささせることができ、汎用性の向上が図られる。
また、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を稼動させる前に、稼動中であるm個目の燃料電池モジュール12mの排ガスを介して、予め(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)を暖機することが可能になる。これにより、稼動台数の増加(負荷増加)時に、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の起動エネルギを最小化することができるとともに、負荷追従性の向上が図られるという効果が得られる。
さらに、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)と、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が減少され、且つ(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)に排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加される。
従って、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)を増加させることが可能になる。これにより、未稼動状態の(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度を、熱自立可能な温度範囲まで迅速に昇温させることができる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池16の動作温度を維持することをいう。
さらにまた(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)と、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュール12mの発電量が減少される一方、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)の発電量が増加される。このため、m個目の燃料電池モジュール12m及び(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を、熱自立可能な発電量範囲で発電させることが可能になる。
また、ステップS10(第10の工程)の後、m個目の燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が、燃料利用率Uf1に戻されるため、m個目の燃料電池モジュール12mの発電効率が向上する。しかも、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に供給する排ガスの流量が停止されるため、各燃料電池モジュール12の熱自立が可能になり、燃料電池システム10の熱効率の向上が図られる。
しかも、第1発電量設定値(排ガスによる暖機開始用熱トリガー)P1は、第2発電量設定値(稼動開始用発電トリガー)P2未満である。このため、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を稼動させる前に、稼動中であるm個目の燃料電池モジュール12mの排ガスを介して、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)を予め暖機することができる。従って、稼動台数の増加(負荷増加)時に、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の起動エネルギを最小化することが可能になるとともに、負荷追従性の向上が図られる。
また、ステップS4(第4の工程)で、目標発電量Ptar(m)が現在発電量Pnow(m)超過であるとされた際、ステップS5(第5の工程)が行われる。このため、現在発電量Pnow(m)と予め設定された第1発電量設定値P1とが比較され、適切な処理を行うことができる。
さらに、ステップS4(第4の工程)で、目標発電量Ptar(m)が現在発電量Pnow(m)以下であるとされた際、ステップS12(第11の工程)が行われる。従って、無駄な工程(ステップS5〜ステップS11)を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。
しかも、m個目の燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が、予め設定された燃料利用率設定値Uf1に戻されるため、m個目の燃料電池モジュール12mの発電効率が向上する。その上、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に供給する排ガスの流量が停止されるため、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)の熱自立が可能になり、燃料電池システム10の熱効率が向上する。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、ステップS5(第5の工程)で、現在発電量Pnow(m)が第1発電量設定値P1以上であるとされた際、ステップS6(第6の工程)が行われている。これにより、未稼動である(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が検出されるため、適切な処理を行うことができる。
また、ステップS5(第5の工程)で、現在発電量Pnow(m)が第1発電量設定値P1未満であるとされた際、ステップS12(第11の工程)が行われる。従って、無駄な工程(ステップS6〜ステップS11)を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。
しかも、m個目の燃料電池モジュール12mの燃料利用率Uf(m)が、予め設定された燃料利用率設定値Uf1に戻されるため、m個目の燃料電池モジュール12mの発電効率が向上する。その上、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に供給する排ガスの流量が停止されるため、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の熱自立が可能になり、燃料電池システム10の熱効率が向上する。
さらに、ステップS7(第7の工程)で、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が温度設定値T1以上であるとされた際、ステップS9(第9の工程)が行われる。従って、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)と第2発電量設定値P2とが比較されるため、適切な処理を行うことができる。
さらにまた、ステップS7(第7の工程)で、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が温度設定値T1未満であるとされた際、ステップS8(第8の工程)が行われる。これにより、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加されるため、適切な処理を行うことが可能になる。
しかも、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)に排ガスの供給が開始又は前記排ガスの流量が増加されるため、未稼動である(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)を熱自立可能な温度範囲に昇温することができる。
また、ステップS8(第8の工程)の後、ステップS2(第2の工程)に戻される。このため、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の温度T(m+1)が発電効率のよい温度に昇温するまで、(m+1)個目の前記燃料電池モジュール12(m+1)が稼動することがなく、燃料電池システム10の発電効率の向上が図られる。
さらに、ステップS9(第9の工程)で、現在発電量Pnow(m)が第2発電量設定値P2以上であるとされた際、ステップS10(第10の工程)が行われる。従って、現在発電量Pnow(m)が第2発電量設定値P2以上である際に、(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)の発電量が多くなるように制御するため、適切な処理を行うことが可能になる。
さらにまた、ステップS9(第9の工程)で、m個目の燃料電池モジュール12mの現在発電量Pnow(m)が第2発電量設定値P2未満であるとされた際、ステップS2(第2の工程)に戻される。これにより、無駄な工程を省くことが可能になり、処理の迅速化が容易に図られる。しかも、m個目の燃料電池モジュール12m及び(m+1)個目の燃料電池モジュール12(m+1)を熱自立可能な発電量範囲で発電することができ、燃料電池システム10の発電効率の向上が図られる。
また、燃料電池モジュール12(12a〜12n)は、固体酸化物形燃料電池モジュールであることが好ましい。これにより、高温型燃料電池モジュールに最適に採用することができる。
10…燃料電池システム
12、12a〜12n…燃料電池モジュール
14…制御装置 18…燃料電池スタック
20…燃料ガス供給連通孔 22…酸化剤ガス供給連通孔
24…排ガス連通孔 26…熱交換器
28…蒸発器 30…改質器
32…燃焼器 33…温度センサ
34…排ガス通路 36…空気通路
38…空気供給管 40…酸化剤ガス供給装置
42…原燃料通路 44…水通路
46…原燃料供給装置 48…水供給装置
50、50a〜50n…排ガス排出通路
52、52a〜52n…流量調整弁 54、54a〜54n…排ガス供給通路
56…切替弁 60…燃料利用率制御部
62…排ガス流量制御部 64…発電量制御部
66…比較部

Claims (11)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電するn(n:2以上の自然数)個の燃料電池モジュールと、
    m(1≦m<n:自然数)個目の前記燃料電池モジュールから排ガスを排出させるm個目の排ガス排出通路と、
    m個目の前記排ガス排出通路から分岐するとともに、m個目の前記燃料電池モジュールから(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに前記排ガスを供給して、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールを暖機させるためのm個目の排ガス供給通路と、
    m個目の前記排ガス排出通路からm個目の前記排ガス供給通路を通って、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに供給される前記排ガスの流量を制御する排ガス流量制御部と、
    前記燃料電池モジュールの発電量を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    n個の前記燃料電池モジュールの内、稼動中であるm個目の前記燃料電池モジュールを検出する第1の工程と、
    m個目の前記燃料電池モジュールの目標発電量を設定する第2の工程と、
    m個目の前記燃料電池モジュールの現在発電量を検出する第3の工程と、
    前記目標発電量と前記現在発電量とを比較する第4の工程と、
    前記第4の工程の比較結果に基づいて、前記現在発電量と予め設定された第1発電量設定値とを比較する第5の工程と、
    前記第5の工程の比較結果に基づいて、未稼動である(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの温度を検出する第6の工程と、
    (m+1)個目の前記燃料電池モジュールの前記温度と予め設定された温度設定値とを比較する第7の工程と、
    前記第7の工程の比較結果に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの燃料利用率を、予め設定された燃料利用率設定値よりも低くするとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールに前記排ガスの供給を開始又は前記排ガスの流量を増加する第8の工程と、
    前記第7の工程の比較結果に基づいて、前記現在発電量と予め設定された前記第1発電量設定値よりも大きな第2発電量設定値とを比較する第9の工程と、
    前記第9の工程の比較結果に基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの発電量が少なくなるように制御するとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの発電量が多くなるように制御する第10の工程と、
    前記第10の工程の後、前記第4の工程の比較結果又は前記第5の工程の比較結果のいずれかに基づいて、m個目の前記燃料電池モジュールの燃料利用率を前記燃料利用率設定値にするとともに、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールへの前記排ガスの供給を停止する第11の工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  2. 請求項1記載の制御方法において、前記第4の工程で、前記目標発電量が前記現在発電量超過であるとされた際、前記第5の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  3. 請求項1又は2記載の制御方法において、前記第4の工程で、前記目標発電量が前記現在発電量以下であるとされた際、前記第11の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第5の工程で、前記現在発電量が前記第1発電量設定値以上であるとされた際、前記第6の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第5の工程で、前記現在発電量が前記第1発電量設定値未満であるとされた際、前記第11の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第7の工程で、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの前記温度が前記温度設定値以上であるとされた際、前記第9の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第7の工程で、(m+1)個目の前記燃料電池モジュールの前記温度が前記温度設定値未満であるとされた際、前記第8の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第8の工程の後、前記第2の工程に戻ることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第9の工程で、前記現在発電量が前記第2発電量設定値以上であるとされた際、前記第10の工程を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御方法において、前記第9の工程で、前記現在発電量が前記第2発電量設定値未満であるとされた際、前記第2の工程に戻ることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御方法において、前記燃料電池モジュールは、固体酸化物形燃料電池モジュールであることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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