JP2010282376A - メタデータ管理装置、メタデータ管理方法、及び、メタデータ管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンテンツ対応関係取得部101は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、当該区間あるいは領域のクエリコンテンツの信号に類似する信号の蓄積コンテンツの区間あるいは領域および当該蓄積コンテンツIDとからなる対応関係を複数取得する。結合対応関係生成部102は、これら複数の対応関係を結合して結合対応関係を生成する。クエリメタデータ生成部103は、この結合対応関係を用いて、クエリコンテンツの時間区間ごとにメタデータを生成する。これにより、基準時刻を管理することなし、クエリコンテンツの区間あるいは領域についてのメタデータを生成できる。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るメタデータ管理装置の構成を示す概略ブロック図である。この図において、メタデータ管理装置は、コンテンツ対応関係取得部101、結合対応関係生成部102、及びクエリメタデータ生成部103を含んで構成される。また、メタデータ管理装置は、クエリコンテンツIDおよびクエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツIDおよび蓄積コンテンツの区間あるいは領域を入力とし、クエリデータに付与するクエリメタデータを出力とする。ここで、メタデータ管理装置に入力又は記憶されるコンテンツとは、例えば、動画や音楽等のコンテンツであり、利用者がメタデータ管理装置にアップロード、又は、コンピュータプログラムによって自動的にウェブサイトからメタデータ管理装置にダウンロードされたコンテンツである。
結合対応関係生成部102は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび当該蓄積コンテンツの区間あるいは領域の複数の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。具体的には、結合対応関係生成部102は、当該複数の対応関係のクエリコンテンツの時間区間(クエリ時間区間という)の差、および当該蓄積コンテンツの時間区間(蓄積時間区間という)の差、を計算する。結合対応関係生成部102は、計算した差に基づいて、複数の対応関係のクエリ時間区間および蓄積時間区間を結合し、クエリコンテンツIDおよび結合したクエリ時間区間と、蓄積コンテンツIDおよび結合した蓄積時間区間と、からなる結合対応関係を生成する。
クエリメタデータ生成部103は、結合対応関係生成部102が生成した結合対応関係から、クエリコンテンツの区間あるいは領域についてのメタデータ、またはクエリコンテンツの全体についてのメタデータを、対応する蓄積コンテンツの蓄積コンテンツID、メタデータのうちの少なくとも1つ以上に基づいて生成する。
次に、上述したコンテンツ対応関係取得部101からクエリメタデータ生成部103における処理を具体的に説明する。
図2は、本実施形態に係るメタデータ管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
コンテンツ対応関係取得部101は、抽出したクエリコンテンツID、クエリ時間区間、蓄積コンテンツID、及び蓄積時間区間を対応付けた対応関係を生成する。その後、ステップS102に進む。
なお、ステップS103で選択する対応関係は、直前のステップS102で選択された第一の対応関係以外の対応関係である。
(ステップS104)結合対応関係生成部102は、第一の対応関係と第二の対応関係に基づいて結合条件を判定する。結合条件を満たす場合には、第二の対応関係を第一の対応関係に結合する(結合した対応関係を結合対応関係という)。この結合対応関係の生成処理については後述する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS106)結合対応関係生成部102は、全ての第二の対応関係を選択済みか否か、つまり、第二の対応関係を処理済みであるか否かを判定する。全ての第二の対応関係を処理済みであると判定した場合(Yes)、ステップS103に戻る。一方、全ての第二の対応関係を処理済みでないと判定した場合(No)、ステップS107に進む。
(ステップS107)結合対応関係生成部102は、全ての第一の対応関係を選択済みか否か、つまり、第一の対応関係を処理済みであるか否かを判定する。全ての第一の対応関係を処理済みであると判定した場合(Yes)、ステップS102に戻る。一方、全ての第一の対応関係を処理済みでないと判定した場合(No)、動作を終了する。
このように、図2に示す動作では、結合対応関係生成部102は、第一の対応関係と、第二の対応関係を読み込んだ全ての対応関係の中からそれぞれ選択し、条件を満足するかどうかの結合判定を行いながら、結合対応関係を生成する。
図3は、本実施形態に係る結合対応関係の一例を示す概念図である。なお、結合対応関係の生成処理は、結合対応関係生成部102が行う。この図は、クエリコンテンツとしてファイル名「C2.mp3」の音楽データが入力された場合の図である。この図は、まず、第一の対応関係A(図3(A))と第二の対応関係B(図3(B))が入力され、結合対応関係(図3(C))が生成されたことを示す。なお、生成された結合対応関係は第二の対応関係(図3(D))として記憶部に記憶される。次に、第一の対応関係C(図3(E))と第二の対応関係(図3(D))とが入力され、結合対応関係(図3(F))が生成されたことを示す。
なお、閾値θが大きくなると、結合する結合対応関係の時間区間が長くなり、この時間区間に対応するメタデータには関連性のないメタデータが多く含まれてしまう。一方、閾値θが小さくなると、結合する結合対応関係の時間区間が短くなり、関連性のあるメタデータを結合できなくなる。本実施形態では、シミュレーションの結果、関連性のあるメタデータが含まれる適切な時間区間となる閾値θとして、5秒を選択している。なお、この閾値は、5秒から数秒前後してもよい。
また、図3(D)に示す結合した対応関係を第一の対応関係、図3(E)に示す対応関係Cを第二の対応関係として、式(1)が「0」になるので、式(1)を満たす。この場合、結合対応関係生成部102は、図3(F)に示すように、対応関係Aと、AとBとの結合対応関係を結合する。その結果、図3(F)に示すように、対応関係Aから対応関係Cまでが結合され1つの結合対応関係となる。例えば、図3(F)は、クエリコンテンツID「C2.mp3」のクエリコンテンツの「3分21秒」から「3分43秒」と、蓄積コンテンツID「C1.wav」の蓄積コンテンツの「14秒」から「30秒」との結合対応関係が生成されたことを示す。
なお、上記の例では、時間区間の始まりを用いて結合可能か判定を行ったが、時間区間の終わりを用いてもよい。
図4は、本実施形態に係るメタデータの一例を示す概念図である。クエリメタデータ生成部103は、結合対応関係生成部102が生成した結合対応関係のクエリコンテンツのメタデータに、対応する蓄積コンテンツのメタデータを加えたメタデータを、新たなクエリコンテンツのメタデータとして生成する。この図は、図3(C)に示す結合対応関係に基づいて行うメタデータの生成処理前後のメタデータを示す。
図4(B)は、メタデータの生成処理後のメタデータを示す概略図である。この図は、生成処理後、クエリコンテンツID「C2.mp3」のクエリ時間区間「03:21−03:40」についてのメタデータが、「楽曲名:ABC、ジャンル:ロック、アーチスト:○○太郎」であることを示す。つまり、クエリメタデータ生成部103が、図3(F)に示す結合対応関係のクエリコンテンツ(C2.mp3)のメタデータに、対応する蓄積コンテンツ(C1.wav)のメタデータを加えたメタデータを、クエリコンテンツの新たなメタデータとして生成したことを示す。なお、メタデータには蓄積コンテンツIDが含まれてもよい。また、本実施形態では、生成するメタデータがクエリ時間区間のメタデータである場合について説明したが、本発明はこれに限らず、クエリコンテンツ全体のメタデータとしてメタデータを生成してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を用いて説明する。なお、第1の実施形態では、クエリコンテンツに対応する蓄積コンテンツが1つである場合について説明した。クエリコンテンツに対応する蓄積コンテンツが複数ある場合、蓄積コンテンツ毎に、クエリコンテンツと蓄積コンテンツとの結合対応関係が生成される。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る結合対応関係の一例を示す概念図である。この図は、クエリコンテンツに対応する蓄積コンテンツが複数ある場合の結合対応関係の一例である。この図は、クエリコンテンツID「C3.mpeg」のクエリコンテンツに対して、蓄積コンテンツID「C4.mpeg」、「C5.wav」、「C6.wmv」、「C7.mp3」の蓄積コンテンツが対応する場合の結合対応関係を示す。対応関係1〜4は、それぞれ、蓄積コンテンツID「C4.mpeg」、「C5.wav」、「C6.wmv」、「C7.mp3」の蓄積コンテンツに対応する結合対応関係である。例えば、結合対応関係2は、クエリコンテンツID「C3.mpeg」のクエリコンテンツの「0分0秒」から「3分50秒」に、蓄積コンテンツID「C4.mpeg」の蓄積コンテンツの「2分31秒」から「6分31秒」が対応することを示す。
本実施形態では、結合対応関係に基づいて、メタデータ管理装置が蓄積コンテンツに付与されているメタデータ以外の情報、例えば出現頻度ヒストグラムの情報等を付与する。
図6は、本実施形態のメタデータ管理装置の構成を示す概略ブロック図である。この図において、メタデータ管理装置は、コンテンツ対応関係取得部201、結合対応関係生成部202、対応領域出現頻度計算部203、及びクエリメタデータ生成部204を含んで構成される。また、メタデータ管理装置は、クエリコンテンツIDおよびクエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツIDおよび蓄積コンテンツの区間あるいは領域を入力とし、クエリデータに付与するクエリメタデータを出力とする。
結合対応関係生成部202は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび当該蓄積コンテンツの区間あるいは領域の複数の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。
クエリメタデータ生成部204は、クエリコンテンツの区間あるいは領域、またはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを対応するヒストグラムに基づいて生成する。
次に、上述したコンテンツ対応関係取得部201からクエリメタデータ生成部204における処理を具体的に説明する。上記の第1の実施形態と同様に、コンテンツ対応関係取得部201は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、当該クエリコンテンツに対応するデータベース中の蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間を取得する。結合対応関係生成部202では、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間の複数の対応関係について、少なくとも1つ以上の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。
次に、対応領域出現頻度計算部203は、以下のようにしてヒストグラムを計算する。
(ステップS201)対応領域出現頻度計算部203は、結合対応関係生成部202が生成した結合対応関係を読み込む。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)対応領域出現頻度計算部203は、ステップS201で読み込んだ結合対応関係のクエリコンテンツIDを選択する。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)対応領域出現頻度計算部203は、ヒストグラム配列を生成し、ヒストグラム配列中の出現頻度を空にする。つまり、出現頻度を「0」回にする。その後、ステップS204に進む。ここで、ヒストグラム配列は、例えば、クエリ時間区間を10秒間の時間区間(ビンの幅)で区切った区間各々の出現頻度を示す。
(ステップS205)対応領域出現頻度計算部203は、ステップS204にて選択した結合対応関係のクエリ時間区間を抽出する。例えば、ステップS204にて図6中の結合対応関係2が選択された場合、対応領域出現頻度計算部203は、「00:50−02:10」を抽出する。対応領域出現頻度計算部203は、抽出した時間区間が、ヒストグラム配列が示す時間区間に含まれる場合、その時間区間の出現頻度を「1」回加算してインクリメントする(図8参照)。
このように、対応領域出現頻度計算部203は、クエリ時間区間について該当するヒストグラム配列中の時間区間の出現頻度をインクリメントする。その後、ステップS206に進む。
(ステップS207)対応領域出現頻度計算部203は、全てのクエリコンテンツIDについて、ステップS202で選択を行ったか否かを判定する。つまり、全てのクエリコンテンツを処理済みであるか否かを判定する。全てのクエリコンテンツについて処理済みであると判定した場合、ステップS208に進む。一方、全ての蓄積クエリコンテンツについて処理済みでないと判定した場合、ステップS202に戻る。
(ステップS208)対応領域出現頻度計算部203は、ヒストグラム配列の結果、つまり、計算した出現頻度のヒストグラムを出力する。その後、動作を終了する。
図8は、クエリコンテンツID「C3.mpeg」の時間区間「00:00−03:00」のクエリコンテンツのヒストグラムを示す。例えば、この図は、時間区間「00:50−00:59」及び「01:00−01:09」の出現頻度が「3」回であり、時間区間「01:10−01:09」、「01:10−01:19」、及び「01:20−01:29」の出現頻度が「4」回であることを示す。
このように、対応領域出現頻度計算部203は、結合対応関係のクエリコンテンツ側の時間区間をクエリコンテンツごとにリストアップし、出現頻度を時間ごとに計数することになる。
なお、本実施形態では、ヒストグラムビンの幅(時間区間)を10秒としたが、本発明はこれに限られず、ヒストグラムのビンの幅を調節することにより、メタデータを付与する時間区間の分解能を変更してもよい。また、メタデータとして付与された出現頻度ヒストグラムは、後述する第3の実施形態のメタデータ取得部307で検索の検索キー又は検索結果としての出力に用いられる。
次に、本発明の第3の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、新たなクエリコンテンツが追加されたときに、メタデータを最新の情報に更新する場合について説明をする。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るメタデータ管理装置の構成を示すブロック図である。この図において、メタデータ管理装置は、コンテンツ対応関係取得部301、結合対応関係生成部302、対応領域出現頻度計算部303、クエリメタデータ生成部304、メタデータ蓄積部305、蓄積メタデータ更新部306、及びメタデータ取得部307を含んで構成される。また、メタデータ管理装置は、クエリコンテンツIDおよびクエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツIDおよび蓄積コンテンツの区間あるいは領域を入力とし、クエリデータに付与するクエリメタデータを出力とする。
結合対応関係生成部302は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび当該蓄積コンテンツの区間あるいは領域の複数の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。
対応領域出現頻度計算部303は、上述の結合対応関係からクエリコンテンツの区間あるいは領域ごとの蓄積コンテンツ中の出現頻度を表すヒストグラムを計算する。
メタデータ蓄積部305は、処理後のクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係をデータベース308に蓄積する。
蓄積メタデータ更新部306は、蓄積済みのクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係に、新規に入力された対応関係を追加して更新する。
メタデータ取得部307は、蓄積済みのメタデータからメタデータを取得する。
次に、上述したコンテンツ対応関係取得部301からメタデータ取得部307における処理を具体的に説明する。上記の第1実施形態と同様に、コンテンツ対応関係取得部301は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、当該クエリコンテンツに対応するデータベース中の蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間を取得する。結合対応関係生成部302では、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間の複数の対応関係について、少なくとも1つ以上の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。前述の第2の実施形態と同様に、結合対応関係からクエリコンテンツの区間あるいは領域ごとの蓄積コンテンツ中の出現頻度を表すヒストグラムを計算する。クエリメタデータ生成部304は、クエリコンテンツの区間あるいは領域、またはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを対応するヒストグラムに基づいて生成する。メタデータ蓄積部305は、クエリメタデータ生成部304が生成した結合対応関係をデータベース308に蓄積する。
次に、蓄積メタデータ更新部306は、以下のようにして対応関係を追加して更新する。
(ステップS301)蓄積メタデータ更新部306は、結合対応関係とメタデータとを抽出し、メタデータから出現頻度ヒストグラムを読み込む。つまり、蓄積メタデータ更新部306は、結合対応関係と出現頻度ヒストグラムを読み込む。その後、ステップS302に進む。
(ステップS302)蓄積メタデータ更新部306は、結合対応関係の蓄積コンテンツに該当する蓄積済みメタデータ中のクエリコンテンツIDを選択する。具体的には、蓄積メタデータ更新部306は、ステップS301で読み込んだ出現頻度ヒストグラムのクエリコンテンツID(例えば、図8では「C3.mpeg」)を選択する。その後、ステップS303に進む。
(ステップS303)蓄積メタデータ更新部306は、新たなクエリコンテンツの入力を待つ。その後、ステップS304に進む。
(ステップS305)蓄積メタデータ更新部306は、選択された蓄積済みメタデータの出現頻度ヒストグラムをインクリメントする。具体的には、蓄積メタデータ更新部306は、ステップS304で選択したコンテンツIDの出現頻度ヒストグラムであってステップS301で読み込んだ出現頻度ヒストグラムから、ヒストグラム配列と当該ヒストグラム配列が示す時間区間を抽出する。蓄積メタデータ更新部306は、ステップS304にて抽出した結合対応関係の蓄積時間区間が、抽出したヒストグラム配列が示す時間区間に含まれる場合、その時間区間の出現頻度を「1」回加算してインクリメントし、当該出現頻度ヒストグラムを更新する。その後、ステップS306に進む。
このように、蓄積メタデータ更新部306は、新規にクエリコンテンツが入力されると、蓄積済みのクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係に新規に入力された対応関係を追加して更新する。
以上により、メタデータ管理装置は、新たなクエリコンテンツが追加された場合に、指定したコンテンツID、時間区間に対応するメタデータを更新することが可能となる。
図11は、本実施形態に係るメタデータの一例を示す概念図である。この図は、図4(B)に示すメタデータが蓄積コンテンツのメタデータとして記憶されている場合に、新たなクエリコンテンツ(コンテンツID「C8.mpeg」)が追加された場合を示す。
図11(B)は、メタデータの生成処理後のメタデータを示す概略図である。この図は、生成処理後、クエリコンテンツID「C8.mpeg」のクエリコンテンツのメタデータが、「ジャンル1:ドラマ、ジャンル2:サスペンス、出演者:△△花子、楽曲名:ABC、ジャンル:ロック、アーチスト:○○太郎」であることを示す。つまり、クエリメタデータ生成部303が、クエリコンテンツ(C8.mpeg)のメタデータに、対応する蓄積コンテンツ(C1.wav、C2.mp3)のメタデータを加えたメタデータを、クエリコンテンツの新たなメタデータとして生成したことを示す。
このように、メタデータ管理装置は、蓄積コンテンツのメタデータをクエリコンテンツのメタデータに加えたメタデータを、クエリコンテンツのメタデータとして生成する。これにより、メタデータ管理装置は、利用者がメタデータを付与する手間をかけることなく、クエリコンテンツのメタデータを追加し、充実させることができる。例えば、図11の例では、映像のクエリコンテンツに楽曲情報が追加されている。このように、メタデータ管理装置は、例えば、映像のシーンで流れるBGM(BackGround Music)の楽曲を検索し、映像のクエリコンテンツのメタデータに検索した楽曲の情報を追加することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について図面を用いて説明する。
図12は、本発明の第4の実施形態のメタデータ管理装置の構成を示す概略ブロック図である。この図において、メタデータ管理装置は、コンテンツ対応関係取得部401、結合対応関係生成部402、対応領域出現頻度計算部403、クエリメタデータ生成部404、メタデータ蓄積部405、蓄積メタデータ更新部406、メタデータ取得部407、及びメタデータ索引部409を含んで構成される。また、メタデータ管理装置は、クエリコンテンツIDおよびクエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツIDおよび蓄積コンテンツの区間あるいは領域を入力とし、クエリデータに付与するクエリメタデータを出力とする。
結合対応関係生成部402は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび当該蓄積コンテンツの区間あるいは領域の複数の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。
クエリメタデータ生成部404は、クエリコンテンツの区間あるいは領域、またはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを対応するヒストグラムに基づいて生成する。
メタデータ蓄積部405は、処理後のクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係をデータベース408に蓄積する。
蓄積メタデータ更新部406は、蓄積済みのクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係に新規に入力された対応関係を追加して更新する。
メタデータ索引部409は、メタデータの索引付けを行う。
メタデータ取得部407は、蓄積済みのメタデータからメタデータを取得する。
次に、上述したコンテンツ対応関係取得部401からメタデータ取得部408における処理を具体的に説明する。
前述の第1実施形態と同様に、コンテンツ対応関係取得部401は、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、当該クエリコンテンツに対応するデータベース中の蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間を取得する。結合対応関係生成部402では、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび時間区間と、蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび時間区間の複数の対応関係について、少なくとも1つ以上の対応関係を結合して、結合対応関係を生成する。前述の第2の実施形態と同様に、対応領域出現頻度計算部403で出現頻度を表すヒストグラムが計算されている場合は、ヒストグラムも蓄積する。そして、クエリメタデータ生成部404は、対応領域出現頻度計算部303によって得られた出現頻度をメタデータとして出力し、メタデータ蓄積部305は、クエリメタデータ生成部404の処理後のクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係を蓄積する。そして、前述の第3の実施形態と同様に、蓄積メタデータ更新部406では、蓄積済みのクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係に新規に入力された対応関係を追加して更新する。
メタデータ索引部409は、以下のようにしてメタデータの索引付けを行う。
(ステップS401)メタデータ索引部409は、結合対応関係とメタデータを読み込む。その後、ステップS402に進む。
(ステップS402)メタデータ索引部409は、メタデータの入力を待つ。その後、ステップS403に進む。
(ステップS403)メタデータ索引部409は、メタデータが入力されると、メタデータをキーとして結合対応関係を登録する。例えば、メタデータ索引部409は、メタデータ中のキーワードを抽出し、また、当該メタデータが付与されたコンテンツのファイル名に基づいて結合対応関係を抽出する。メタデータ索引部409は、抽出したキーワードと、結合対応関係中のクエリコンテンツID、クエリ時間区間、蓄積コンテンツID、或いは蓄積時間区間と、を索引付けする。また、メタデータ索引部409は、抽出したキーワードと、このキーワードを含む結合対応関係のクエリ時間区間と、を抽出して出現頻度ヒストグラムを計算し、計算したヒストグラムとキーワードと索引付けする。例えば、メタデータ索引部409は、抽出したクエリ時間区間が、ヒストグラム配列が示す時間区間(ビンの幅;例えば、10秒)に含まれる場合、その時間区間の出現頻度を「1」回加算してインクリメントすることを、抽出したクエリ時間区間のすべてについてくり返す。その後、ステップS404に進む。
(ステップS404)
メタデータ索引部409は、全ての結合対応関係とメタデータを処理済みであるか否かを判定する。全ての結合対応関係とメタデータを処理済みであると判定した場合(No)、ステップS402に戻る。全ての結合対応関係とメタデータを処理済みであると判定した場合(Yes)、動作を終了する。
メタデータ取得部407は、メタデータ取得命令に従って、蓄積済みのメタデータからメタデータを取得する。メタデータ取得命令には、例えば、利用者が入力したキーワードが含まれる。メタデータ索引部409で、索引付けされているキーワードがメタデータ取得命令として指定された場合、そのキーワードで登録されているメタデータを出力する。
図14は、結合対応関係での蓄積コンテンツIDの数が多い順にその蓄積コンテンツへのパス及び蓄積コンテンツのファイル名(URL)を表示している画面である。具体的には、メタデータ取得部307、407は、すべての結合対応関係の蓄積コンテンツIDとクエリコンテンツIDとの組を抽出し、重複を排除する。次に、メタデータ取得部307、407は、重複を排除した組の蓄積コンテンツIDを集計し、集計した蓄積コンテンツIDの数が多い順に、その蓄積コンテンツのURLを表示する。なお、メタデータ取得部307、407は、重複を排除することで蓄積コンテンツが含まれているクエリコンテンツの数を集計しているが、本発明はこれに限らず、重複を排除しなくてもよい。なお、クエリコンテンツに蓄積コンテンツが含まれていることを、蓄積コンテンツの二次利用という。
この図において、例えば、順位が「1」位の蓄積コンテンツは、二次利用頻度「21」件のクエリコンテンツに含まれ、そのURLが「http://XXXX/database/cid0002931.flv」であることを示す。
例えば、図15において、出現頻度が最も高い時間区間は、二次利用頻度が最もの高い「9」件の区間であり、時刻が「00:00:20−00:0040」の区間である。
人気があるコンテンツなど利用者の嗜好が強いコンテンツは、頻繁に放送等がなされ、また、多くの利用者がサーバ等にコンテンツをアップロードする。つまり、蓄積コンテンツの出現頻度が高い時間区間では、検索コンテンツが嗜好の強い蓄積コンテンツであり、同じ信号の蓄積コンテンツが複数存在する可能性が高い。よって、この出現頻度が高い時間区間では、検索コンテンツに合致した蓄積コンテンツを選択することができ、そのメタデータを選択することができる可能性が高い。図15では、メタデータ取得部307、407が出現頻度ヒストグラムを出力するので、出現頻度が高い時間区間のメタデータを選択することができ、検索コンテンツに合致したメタデータを表示することができる。
また、上から1番目のメタデータと下から1番目のメタデータとを比較すると、同じメディア(「音楽))、同じURL(蓄積コンテンツID「cid0242456.flv」)にもかかわらず、対応区間2が異なる。一般に音楽では、同じメロディと歌詞をくり返すことがある(1回目を1コーラス目、2回目を2コーラス目という)。つまり、上から1番目のメタデータは、cid0242456.flv中の音楽の全体の信号が類似する信号として抽出され、下から1番目のメタデータは、cid0242456.flv中の音楽の2コーラス目の一部の信号が、クエリコンテンツ(cid0002931.flv)の1コーラス目の信号と類似する信号として抽出されていることを示す。
また、画面下部の画像は、符号P3で示した対応区間「00:00:00−00:00:23」がクリックされた場合の動画である。検索対象動画G1は、クエリコンテンツ(コンテンツIDが「cid0002931」)のうち対応区間1の動画が表示されていることを示す。また、一致動画G2は、蓄積コンテンツ(コンテンツID「cid6283258.flv」)のうち検索対象動画G1として表示されている時刻と対応する時刻の動画が表示されていることを示す。また、図16は、一致動画G2では、検索対象動画G1に文字列(テロップ)が追加された動画であることを示す。このように、クエリコンテンツと対応する蓄積コンテンツを表示することにより、利用者が追加情報を得ることもできる。
Claims (8)
- クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、当該区間あるいは領域のクエリコンテンツの信号に類似する信号の蓄積コンテンツの区間あるいは領域および当該蓄積コンテンツIDと、からなる対応関係を複数取得するコンテンツ対応関係取得部と、
前記クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび前記クエリコンテンツの区間あるいは領域と、前記蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび前記蓄積コンテンツの区間あるいは領域との複数の対応関係を結合して結合対応関係を生成する結合対応関係生成部と、
前記結合対応関係から前記クエリコンテンツの区間あるいは領域についてのメタデータまたはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを、対応する蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDまたはメタデータのうち少なくとも1つ以上に基づいて生成するクエリメタデータ生成部と、
を備えることを特徴とするメタデータ管理装置。 - 前記結合対応関係からクエリコンテンツの区間あるいは領域ごとの蓄積コンテンツ中の出現頻度を表すヒストグラムを計算する対応領域出現頻度計算部を備え、
前記クエリメタデータ生成部は、前記対応領域出現頻度計算部が計算したヒストグラムを、当該結合対応関係のクエリコンテンツの区間あるいは領域またはクエリコンテンツ全体についてのメタデータとして付与することを特徴とする請求項1に記載のメタデータ管理装置。 - 検索結果として、前記クエリメタデータ生成部がメタデータに付与したヒストグラムが示す出現頻度を取得するメタデータ取得部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のメタデータ管理装置。
- 前記メタデータ取得部は、取得したヒストグラムが示す出現頻度に基づいて、検索結果の出力順序を決定することを特徴とする請求項3に記載のメタデータ管理装置。
- 処理後のクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係を蓄積するメタデータ蓄積部と、
蓄積済みのクエリコンテンツと蓄積コンテンツの対応関係に新規に入力された対応関係を追加して更新する蓄積メタデータ更新部と、
蓄積済みのメタデータからメタデータを取得するメタデータ取得部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載のメタデータ管理装置。 - メタデータの索引付けを行うメタデータ索引部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの項に記載のメタデータ管理装置。
- コンテンツ対応関係取得部が、クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、当該区間あるいは領域のクエリコンテンツの信号に類似する信号の蓄積コンテンツの区間あるいは領域および当該蓄積コンテンツIDと、からなる対応関係を複数取得するコンテンツ対応関係取得過程と、
結合対応関係生成部が、前記クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび前記クエリコンテンツの区間あるいは領域と、前記蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび前記蓄積コンテンツの区間あるいは領域との複数の対応関係を結合して結合対応関係を生成する結合対応関係生成過程と、
クエリメタデータ生成部が、前記結合対応関係から前記クエリコンテンツの区間あるいは領域についてのメタデータまたはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを、対応する蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDまたはメタデータのうち少なくとも1つ以上に基づいて生成するクエリメタデータ生成過程と、
を有することを特徴とするメタデータ管理方法。 - コンピュータを、
クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび当該クエリコンテンツの区間あるいは領域と、当該区間あるいは領域のクエリコンテンツの信号に類似する信号の蓄積コンテンツの区間あるいは領域および当該蓄積コンテンツIDと、からなる対応関係を複数取得するコンテンツ対応関係取得手段、
前記クエリコンテンツのクエリコンテンツIDおよび前記クエリコンテンツの区間あるいは領域と、前記蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDおよび前記蓄積コンテンツの区間あるいは領域との複数の対応関係を結合して結合対応関係を生成する結合対応関係生成手段、
前記結合対応関係から前記クエリコンテンツの区間あるいは領域についてのメタデータまたはクエリコンテンツ全体についてのメタデータを、対応する蓄積コンテンツの蓄積コンテンツIDまたはメタデータのうち少なくとも1つ以上に基づいて生成するクエリメタデータ生成手段、
として機能させるメタデータ管理プログラム。
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