JP2010281500A - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプの圧縮機の負担を軽減し、圧縮機の小型化とエネルギー効率を高める。
【解決手段】蒸発器8の上流側に配設した上流側熱交換器13と、蒸発器8の下流側に配設した下流側熱交換器14と、上流側熱交換器13と下流側熱交換器14を連通するヒートパイプ12とを有し、上流側熱交換器13にヒートパイプ12の吸熱側を貫通し、下流側熱交換器14にヒートパイプ12の放熱側を貫通し、ヒートパイプ12の吸熱側を放熱側より下方に位置し、ヒートパイプ12を介して蒸発器8の上流側の乾燥用空気の熱を蒸発器8の下流側の乾燥用空気へ移動させるようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプを用いて、衣類、浴室、室内などを乾燥する乾燥装置に関するものである。
従来、この種のヒートポンプを用いた乾燥装置は、図10に示すような構成が一般的である。すなわちコンプレッサー101と凝縮器102と蒸発器103からなるヒートポンプを備え、凝縮器102から放熱される熱を空気に与え、送風装置104によって温風とし乾燥室105に送り込む。乾燥室105内の被乾燥物である衣類106などに温風があたり加熱乾燥される。衣類106を通過し湿った温風は、ヒートポンプの蒸発器103を通って熱が奪われ、露点以下になると水分が凝縮しドレン水となって回収される。蒸発器103を通った風は再び凝縮器102に導入されて加熱され、乾燥した温風となって再び衣類106を乾燥する。このように乾燥用空気の冷却(除湿)と加熱を繰り返し、循環しながら被乾燥物から水分を奪って乾燥をおこなうものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−178289号公報
しかしながら、前記従来の構成では、被乾燥物を通過し湿った温風を露点以下まで冷却し、再び加熱して乾燥した温風としているので、多くの熱を移動させる必要があり、それだけヒートポンプの圧縮機にかかる負担が大きく、圧縮機の小型化を困難にしている。また、圧縮機を駆動するために大きなエネルギーを必要とするという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機にかかる負担を少なくしてエネルギー効率を向上したヒートポンプを用いた乾燥装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の乾燥装置は、蒸発器の上流側に配設し循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する上流側熱交換器と、前記蒸発器の下流側に配設し前記循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する下流側熱交換器と、前記上流側熱交換器と前記下流側熱交換器を連結するヒートパイプとを有し、前記上流側熱交換器に前記ヒートパイプの吸熱側を接続し、前記下流側熱交換器に前記ヒートパイプの放熱側を接続し、前記ヒートパイプの吸熱側を放熱側より下方に位置し、前記ヒートパイプを介して前記蒸発器上流側の乾燥用空気の熱を前記蒸発器下流側の乾燥用空気へ移動させるようにしたものである。
これによって、循環風路を流れる乾燥用空気は、蒸発器の前後で温度差があり、蒸発器上流側の熱の一部はヒートパイプの熱移動作用により蒸発器の下流側へ流れることになり、圧縮機が担う熱移動の量が軽減されてエネルギー効率は向上する。
つまり、蒸発器の上流側では温風が通過するので上流側熱交換器が暖められ、蒸発器の下流側では蒸発器によって冷却された後の風が通過するので下流側熱交換器が冷やされる。ここに温度差が発生するので、これらの熱交換器を貫通しているヒートパイプは温度差
が無くなるよう内部の作動流体が相変化しながら移動するので、蒸発器の上流側の熱が蒸発器の下流側へ移動し、この熱の移動分だけ圧縮機による熱移動ではないので、圧縮機への負担を軽減することができる。
本発明の乾燥装置は、ヒートポンプの圧縮機の負担を軽減することができ、圧縮機の小型化とエネルギー効率を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態における乾燥装置の模式図 同乾燥装置の上流側熱交換器の側面模式図 同乾燥装置の下流側熱交換器の側面模式図 同乾燥装置のヒートポンプの要部の模式図 本発明の第2の実施の形態における乾燥装置の模式図 同乾燥装置の上流側熱交換器の側面模式図 同乾燥装置の下流側熱交換器の側面模式図 本発明の第3の実施の形態における乾燥装置の模式図 同乾燥装置のヒートポンプの要部の模式図 従来のヒートポンプを用いた乾燥装置の模式図
第1の発明は、被乾燥物を収容する乾燥室と、前記乾燥室に乾燥用空気を送風するファンと、前記乾燥室と循環風路で連結したヒートポンプとを備え、前記ヒートポンプは、冷媒を圧縮するコンプレッサーと、前記循環風路を流れる乾燥用空気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器で冷却された乾燥用空気を加熱する凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器に冷媒を流す管路と、冷媒の圧力を減圧する減圧弁と、前記蒸発器の上流側に配設し前記循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する上流側熱交換器と、前記蒸発器の下流側に配設し前記循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する下流側熱交換器と、前記上流側熱交換器と前記下流側熱交換器を連結するヒートパイプとを有し、前記上流側熱交換器に前記ヒートパイプの吸熱側を接続し、前記下流側熱交換器に前記ヒートパイプの放熱側を接続し、前記ヒートパイプの吸熱側を放熱側より下方に位置し、前記ヒートパイプを介して前記蒸発器上流側の乾燥用空気の熱を前記蒸発器下流側の乾燥用空気へ移動させるようにしたことにより、循環風路を流れる乾燥用空気は、蒸発器の前後で温度差があり、蒸発器上流側の熱の一部はヒートパイプの熱移動作用により蒸発器の下流側へ流れることになり、圧縮機が担う熱移動の量が軽減してエネルギー効率を向上することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の上流側熱交換器は、下流側熱交換器より下方に配設したことにより、上流側熱交換器と、この上流側熱交換器を貫通するヒートパイプの吸熱側との熱交換面積を大きくとることができる。また、ヒートパイプの放熱側が吸熱側より上方に位置するので、下流側熱交換器と、この下流側熱交換器を貫通するヒートパイプの放熱側との熱交換面積を大きくとることができるので、循環風路を流れる乾燥用空気の熱をより多くヒートパイプによって移動させることができ、エネルギー効率を向上することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の循環風路は、仕切り部によって下部循環風路と上部循環風路に分離して設けるとともに、上流側熱交換部と下流側熱交換部とヒートパイプを一体に構成し、前記上流側熱交換部を前記下部循環風路に配置し、前記下流側熱交換部を前記上部循環風路に配置し、前記上流側熱交換部を前記下流側熱交換部の略直下に位置するように構成したことにより、ヒートパイプを略直立状態にすることができ、ヒートパイプによる熱移動量を大きくすることができる。また、上流側熱交換器と下流側熱交換器と
ヒートパイプが一体構造となるので、ヒートパイプが放熱部と吸熱部だけで構成されることになり、熱移動に関与しない部位がなくなるので、放熱等が抑えられて熱移動量が大きくなり、エネルギー効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における乾燥装置を衣類乾燥機とした模式図、図2は、同乾燥装置の上流側熱交換器の側面模式図、図3は、同乾燥装置の下流側熱交換器の側面模式図、図4は、同乾燥装置のヒートポンプの要部の模式図である。
図1〜図4において、1は衣類A等の被乾燥物を収容する乾燥室、2は乾燥室1と循環風路3で連結したヒートポンプで、乾燥室1には循環風路3から乾燥用空気が供給される給気口4と、乾燥用空気が排出される排気口5を設けている。ヒートポンプ2は、冷媒を圧縮するコンプレッサー6と、循環風路3を流れる乾燥用空気を冷却する蒸発器8と、蒸発器8で冷却された乾燥用空気を加熱する凝縮器7と、蒸発器8と凝縮器7に冷媒を流す管路9と、冷媒の圧力を減圧する減圧弁10を有し、蒸発器8および凝縮器7は循環風路3に設けて循環する乾燥用空気が通過するようにしている。
乾燥用空気は送風装置を構成するファン11によって送風され、蒸発器8の前後には熱移動手段を構成する4本のヒートパイプ12でつながれた上流側熱交換器13と下流側熱交換器14を配置している。上流側熱交換器13および下流側熱交換器14は、多数の良熱伝導性の金属製薄板(例えば、アルミニウム等)で積層されたフィン15を有し、ヒートパイプ(熱移動手段)12は上流側熱交換器13側が低く、下流側熱交換器14側が高くなるように傾斜させており、ヒートパイプ12の低位側の一端を上流側熱交換器13の内部に貫通させ、高位側の他端を下流側熱交換器14の内部に貫通している。ヒートパイプ12は、蒸発器8を迂回して循環風路3外で上流側熱交換器13と下流側熱交換器14を結んでいる。
以上のように構成された乾燥装置について、以下その動作、作用を説明する。使用者は乾燥室1に洗濯後脱水された衣類Aを収納する。図示していないスタートスイッチが押されると、コンプレッサー6が起動し、ファン11の送風が始まり乾燥が開始される。
コンプレッサー6では冷媒を圧縮し管路9を通して凝縮器7に送り込む。凝縮器7では冷媒が凝縮して熱を放出し、循環風路3を流れる乾燥用空気を加熱する。冷媒は減圧弁10で減圧されて蒸発器8において蒸発して熱を吸収し、循環風路3を流れる乾燥用空気を冷却する。
このサイクルを繰り返して、凝縮器7の温度は上昇し、蒸発器8の温度は低下する。凝縮器7と蒸発器8は、冷媒が通る管路9と積層されたフィン(図示せず)から構成されており、循環風路3を流れる乾燥用空気と冷媒が熱交換するようになっている。
ファン11で送風された乾燥用空気が凝縮器7を通ると乾燥用空気の温度が上昇し、蒸発器8を通ると乾燥用空気の温度が低下する。本実施の形態においては、凝縮器7の出口温度が75℃になるようコンプレッサー6の出力を調整する。
乾燥開始後約30分で凝縮器7の出口温度が75℃となると、乾燥室1には約70℃の温風が給気口4から導入され、衣類Aを加熱し水分を奪って、温風は40〜50℃の湿った空気となって排気口5から循環風路3に入り蒸発器8へ戻る。
従来の衣類乾燥機であれば、この湿った温風(乾燥用空気)は直接蒸発器8へ戻る構成であるが、本発明ではその前に上流側熱交換器12を通過し、乾燥用空気の熱を上流側熱交換器13へ与える。この上流側熱交換器13は、図2のように、ヒートパイプ12が斜めに上昇するよう傾斜配置されその間をフィン15が積層している構成であり、フィン15の間を通った乾燥用空気と熱交換して、40〜50℃の乾燥用空気からヒートパイプ12に熱が与えられる。
ヒートパイプ12は、内部に水などの作動流体が入った熱輸送デバイスであり、作動流体の相変化によって熱を高速で輸送させるものである。ヒートパイプ12の高温側(吸熱側)では作動流体が沸騰し、その蒸気が低温側(放熱側)に達すると凝縮をおこす。液体に戻った作動流体は、重力や毛細管力によって吸熱側へ還流して内部で循環しながら熱を輸送するもので、吸熱側が放熱側より下部に位置する方が重力による還流速度が速まるので熱輸送量は高まる。
本実施の形態のヒートパイプ12は、熱輸送量100Wのものを4本用いて、その吸熱側を図2のように上流側熱交換器13の内部で傾斜角度をもたせて重力還流を起こしやすいように配置する。また、図1のように、上流側熱交換器13から下流側熱交換器14への導入部分も、下流側熱交換器14側が高位となるように所定の角度で傾斜させており、図3のように下流側熱交換器14の内部も傾斜させている。
下流側熱交換器14内部においては、乾燥用空気が蒸発器8を通った後で冷却されて低温となっており、ヒートパイプ12はその部分において上流側熱交換13の部分よりも低温となる。ヒートパイプ12において温度差が発生すると熱輸送が始まるので、上流側熱交換器13において乾燥用空気から熱がヒートパイプ12に与えられる。
ヒートパイプ12内部では作動流体の沸騰がおこり、蒸気がヒートパイプ12内部を通って下流側熱交換器14内に達し、後述するようにそこで放熱される。これによって40〜50℃であった乾燥用空気の温度は、上流側熱交換器13を通ることによって30〜40℃まで低下する。
乾燥用空気は上流側熱交換13を通った後、蒸発器8に導入され、前述のように乾燥用空気の熱を奪って温度を低下させ、その温度が露点以下となると結露し水となって排水口(図示せず)から排水される。蒸発器8を出た乾燥用空気は温度が20〜30℃ほどになり今度は下流側熱交換器14に導入される。
下流側熱交換器14は図3のように、ヒートパイプ12が斜めの角度をもって配置されその間をフィン15が積層している構成であり、この間を通った乾燥用空気とヒートパイプ12が熱交換して、ヒートパイプ12から乾燥用空気に熱が与えられる。つまり、ヒートパイプ12内部において作動流体の凝縮がおこり、作動流体が液体となって重力によってヒートパイプ12内部を通って、上流側熱交換器13内部へ還流する。
このようにヒートパイプ12は、上流側熱交換器13内で吸熱し、下流側熱交換器14内で放熱し、作動流体が内部を蒸気と液体の相変化しながら循環することによって、上流側熱交換器13の熱が下流側熱交換器14へ輸送されることになる。
このようにして下流側熱交換器14において乾燥用空気は温められ、その温度は30〜40℃ほどになる。この熱はもともと上流側熱交換器13に導入される乾燥用空気が持っていた熱の一部であり、この熱が蒸発器8を迂回して凝縮器7へ送られる。
乾燥用空気の温度の変化を見ると、上流側熱交換器13に導入される乾燥用空気の温度は40〜50℃であり、上流側熱交換器13を通過すると30〜40℃に低下する。その後蒸発器8を通過すると、さらに冷却され、20〜30℃となる。そして、下流側熱交換器14を通過すると30〜40℃に加熱されて、最後には凝縮器7において75℃まで加熱される。
本実施の形態において、蒸発器8では30〜40℃の空気を20〜30℃まで冷却するだけでよいことになるが、従来構成では40〜50℃の空気を20〜30℃に冷却しているので、それだけ蒸発器103の負担が大きいことになる。また、本実施の形態の凝縮器7では、30〜40℃の乾燥用空気を75℃まで加熱するのに対し、従来構成では20〜30℃の空気を75℃まで加熱しなければならず、それだけ凝縮器102の負担が大きい。
また、実際の乾燥能力を比較する。従来の構成における乾燥試験の結果は、消費電力あたりの乾燥重量が1.28(g/Wh)であるのに対し、本実施の形態における乾燥試験の結果は、1.34(g/Wh)であり、効率が5%近くアップするという結果であった。
本実施の形態において、ヒートパイプ12は熱輸送力100Wのものを4本用いているので、400Wの熱輸送量があるはずであるが、乾燥試験の結果から算出される熱輸送量は約200Wであり、熱輸送効率は50%ほどである。これは、熱交換効率や断熱効率などが100%ではないためと考えられる。
以上のように本発明によれば、コンプレッサー6の負担を軽くして乾燥効率を高めることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における乾燥装置の模式図、図6は、同乾燥装置の上流側熱交換器の側面模式図、図7は、同下流側熱交換器の側面模式図である。この構成の特徴は、上流側熱交換器13を下流側熱交換器14より下方に配設したところにあり、上流側熱交換器13と下流側熱交換器14を6本のヒートパイプ(熱移動手段)12で結んだものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
上流側熱交換器13を下流側熱交換器14より下方に配設することにより、ヒートパイプ12の傾斜角度を維持してヒートパイプ12の数を増加させることができる。
乾燥能力を比較すると、従来の構成における乾燥試験の結果は、消費電力あたりの乾燥重量が1.28(g/Wh)であるのに対し、本実施の形態の構成における乾燥試験の結果は、1.37(g/Wh)であり、効率が7%アップするという結果であった。第1の実施の形態の効率アップが5%であったことから、ヒートパイプ12の本数を増やす効果はあるということがいえる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態における乾燥装置の模式図である。図9は、同乾燥装置のヒートパイプユニットの側面模式図である。この構成の特徴は、上流側熱交換器13と下流側熱交換器14およびヒートパイプ(熱移動手段)12をヒートパイプユニットとして一体構造としたところにある。他の構成は実施の形態1と同じであり、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
本実施の形態は、乾燥用空気の流れと熱の収支については第1の実施の形態と基本的に同じである。すなわち、乾燥室1から出てきた湿った温風が、上流側熱交換器13においてその熱の一部を与え、蒸発器8において冷却、除湿され、下流側熱交換器14において上流側熱交換器13から輸送されてきた熱を空気に再び与え、凝縮器7においてさらに加熱して乾いた温風を作り出すものである。
図8において、循環風路3は上方へ略U字状に折り返すように形成してあり、仕切り部16によって下部循環風路3aと上部循環風路3bとに分離している。ヒートパイプユニット17は横方向に積層された多数のフィン15に複数の直立したヒートパイプ12を貫通させて構成している。
ヒートパイプユニット17の下部が上流側熱交換器13としての機能を有し、下部循環風路3aに位置している。また、ヒートパイプユニット17の上部が下流側熱交換器14としての機能を有し、上部循環風路3bに位置している。
乾燥室1から出てきた温風は、下部循環風路3aを通って最初にヒートパイプユニット17の下部、すなわち、上流側熱交換器13に達し、乾燥用空気の熱が熱交換されてヒートパイプ12の下部(吸熱部)に熱を与える。この熱はヒートパイプ12の内部を通ってヒートパイプユニット17の上部に達し、放熱される。この熱は、蒸発器8を通り上部循環風路3bを通る乾燥用空気に与えられる。
本実施の形態のように、ヒートパイプ12が図9のように直立していることによって、ヒートパイプ12内部の作動流体が重力で還流しやすい構成となり、熱輸送量を増加させることができる。また、上流側熱交換器13の部分(上流側熱交換部)と、下流側熱交換器14の部分(下流側熱交換部)を一体構造としているので、ヒートパイプ12の吸熱部分と放熱部分の間に熱作用の寄与しない部位が存在しないので、放熱によるロスがなくなり、より熱輸送効率が増加する。
また、ヒートパイプ12が直立していることにより、横方向のフィン15で構成されたヒートパイプユニット17内部に無駄なスペースがないレイアウトが実現できる。つまり、ヒートパイプ12が傾斜していないので、フィン15の中に隈なくヒートパイプ12を配置することができ、熱交換効率を高めることができる。本実施の形態では、ヒートパイプを計9本(横方向に3列、奥行き方向に3列)配置することが可能となった。
以上のように、熱輸送量が増大した本実施の形態における、実際の乾燥試験の結果は、消費電力あたりの乾燥重量が1.51(g/Wh)であった。
また、本実施の形態において、ヒートパイプ12は熱輸送力100Wのものを9本用いているので、900Wの熱輸送量があるはずであるが、乾燥試験の結果から算出される熱輸送量は約680Wである。熱輸送効率は75%ほどであり、前述の実施の形態よりも熱輸送効率が高まったのは、ヒートパイプユニット12のような一体構造とした効果であった考えられる。
以上のように、本発明にかかる乾燥装置は、ヒートポンプの圧縮機の負担を軽減することができ、圧縮機の小型化とエネルギー効率を高めることができるので、ヒートポンプを利用した乾燥装置として有用である。
1 乾燥室
2 ヒートポンプ
3 循環風路
6 コンプレッサー
7 凝縮器
8 蒸発器
9 管路
10 減圧弁
11 ファン
12 ヒートパイプ(熱移動手段)
13 上流側熱交換器
14 下流側熱交換器

Claims (3)

  1. 被乾燥物を収容する乾燥室と、前記乾燥室に乾燥用空気を送風するファンと、前記乾燥室と循環風路で連結したヒートポンプとを備え、前記ヒートポンプは、冷媒を圧縮するコンプレッサーと、前記循環風路を流れる乾燥用空気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器で冷却された乾燥用空気を加熱する凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器に冷媒を流す管路と、冷媒の圧力を減圧する減圧弁と、前記蒸発器の上流側に配設し前記循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する上流側熱交換器と、前記蒸発器の下流側に配設し前記循環風路を流れる乾燥用空気と熱交換する下流側熱交換器と、前記上流側熱交換器と前記下流側熱交換器を連結するヒートパイプとを有し、前記上流側熱交換器に前記ヒートパイプの吸熱側を接続し、前記下流側熱交換器に前記ヒートパイプの放熱側を接続し、前記ヒートパイプの吸熱側を放熱側より下方に位置し、前記ヒートパイプを介して前記蒸発器上流側の乾燥用空気の熱を前記蒸発器下流側の乾燥用空気へ移動させるようにした乾燥装置。
  2. 上流側熱交換器は、下流側熱交換器より下方に配設した請求項1記載の乾燥装置。
  3. 循環風路は、仕切り部によって下部循環風路と上部循環風路に分離して設けるとともに、上流側熱交換部と下流側熱交換部とヒートパイプを一体に構成し、前記上流側熱交換部を前記下部循環風路に配置し、前記下流側熱交換部を前記上部循環風路に配置し、前記上流側熱交換部を前記下流側熱交換部の略直下に位置するように構成した請求項2記載の乾燥装置。
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