JP2010278676A - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信品質を維持しつつ、伝送速度を向上させる。
【解決手段】無線基地局1は、無線端末からの無線信号の通信品質が所定品質以上に良好な場合に、無線通信部105を、通信品質に基づいて定まる数のユニットに分割する。更に、無線基地局1は、各ユニットに異なる周波数を設定し、当該周波数のタイムスロットを無線端末に割り当てるとともに、当該周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換える。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の無線端末からの無線信号を受信する無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
時分割多重(TDMA)により通信を行う無線通信システムでは、無線基地局と無線端末との間の電波の伝搬時間を考慮して、タイムスロットの端部に、隣接するタイムスロットからの干渉を防止するガードタイムが設けられる。無線基地局と無線端末との距離が、ガードタイムにおいて電波が伝搬する距離を超えない範囲に限定されることにより、タイムスロット間の干渉が防止される。
また、無線局間の距離が長くなる固定マイクロ通信、静止衛星による通信では、無線局間の距離がほぼ一定である。このため、当該距離を考慮して、送信タイミング及び受信タイミングに固定的なオフセットが設けられており、送信タイミング及び受信タイミングをずらすことで、タイムスロット間の干渉が防止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−77087号公報
しかしながら、無線基地局と無線端末との間の距離が長くなることに応じて、ガードタイムが長くなると、通信データの伝送速度が遅くなるという問題があった。一方、ガードタイムが短くなると、通信品質が劣化しやすいため、安易にガードタイムを短くすることはできない。
上記問題点に鑑み、本発明は、通信品質を維持しつつ、伝送速度を向上させた無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。本発明の第1の特徴は、通信に用いられる時間帯を分割した複数のタイムスロットを複数の無線端末(無線端末2A、2B)に割り当てて、前記複数の無線端末との間で前記タイムスロットを用いた通信を行う無線基地局(無線基地局1)であって、アンテナ(アンテナ108a乃至108h)と、無線周波数帯の信号を処理する無線周波数処理部(RF部107a乃至107h)とからなる複数の無線部(無線部106a乃至106h)と、前記複数の無線部は、前記複数の無線端末からの第1の周波数のタイムスロットを用いた無線信号を受信し、前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の通信品質を取得する通信品質取得部(通信品質取得部164)と、前記通信品質取得部により取得された通信品質が所定品質以上に良好な場合に、前記複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えるとともに、前記無線端末に対して、前記第2の周波数のタイムスロットを割り当てる周波数制御部(周波数制御部166)と、前記無線端末に割り当てられる前記第2の周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換える置き換え部(置き換え部170)とを備えることを要旨とする。
このような無線基地局は、無線端末からの無線信号の通信品質が所定品質以上に良好な場合に、複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えて、無線端末に対して第2の周波数のタイムスロットを割り当てるとともに、第2の周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換える。
通信品質が所定以上に良好である場合には、複数の無線部の一部のみが無線端末との間で通信を行うことになっても、通信品質が通信不能なほどに劣化することは防止される。従って、複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えて、無線端末に対して第2の周波数のタイムスロットを割り当てても、通信品質を維持することができる。更には、無線端末に対して第1の周波数とは異なる第2の周波数のタイムスロットが割り当てられることで、当該タイムスロットのガードタイムが短くなっても、他の無線端末に割り当てられている第1の周波数のタイムスロットの干渉を受けることはない。このため、ガードタイムの一部がペイロードに置き換えることができ、当該置き換えによって、伝送速度を向上させることが可能となる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記第2の周波数のタイムスロットの送信タイミングを調整するタイミング調整部(タイミング調整部168)を備えることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の遅延を検出する遅延検出部(遅延検出部165)と、前記遅延検出部によって検出された遅延の時間に基づいて、前記複数の無線部の一部を、遅延が生じている前記無線信号の送信元の前記無線端末の接続先に設定する接続先設定部(接続先設定部172)とを備えることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴の何れかに係り、前記周波数制御部は、前記通信品質取得部により取得された通信品質が良好であるほど、前記複数の無線部の分割数を増加させ、前記複数の無線部の一部のそれぞれの周波数を、異なる前記第2の周波数に切り替えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記通信品質と前記分割数とを対応付けたテーブルを備え、前記周波数制御部は、前記テーブルに基づいて前記分割数を設定することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、通信に用いられる時間帯を分割した複数のタイムスロットを複数の無線端末に割り当てて、前記複数の無線端末との間で前記タイムスロットを用いた通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、アンテナと、無線周波数帯の信号を処理する無線周波数処理部とからなる複数の無線部が、前記複数の無線端末からの無線信号を受信するステップと、前記無線基地局が、前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の通信品質を取得するステップと、前記無線基地局が、取得された前記通信品質が所定品質以上に良好な場合に、前記複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えるとともに、前記無線端末に対して、前記第2の周波数のタイムスロットを割り当てるステップと、前記無線基地局が、前記無線端末に割り当てられる前記第2の周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換えるステップとを備えることを要旨とする。
本発明によれば、通信品質を維持しつつ、伝送速度を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の構成図である。 本発明の実施形態に係るフレームの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局における上りタイムスロットの割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る伝送データの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局における分割テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局における2RFモードの無線通信部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信エリアの分割の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信タイミングの調整の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局における通信品質及び遅延時間の算出の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局におけるユニット分割判定の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局におけるユニット分割及び通信タイミングの調整の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局における無線端末の接続先のユニット設定の第1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局における無線端末の接続先のユニット設定の第2の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線基地局の動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本発明の実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体概略構成、(1.2)無線基地局の構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、PHSの無線通信システムである。この無線通信システム10は、無線基地局1と、無線端末2A、無線端末2B及び無線端末2Cとを含む。図1において、無線端末2A及び2Bは、位置登録した無線基地局1が提供するセル3に位置し、無線端末2Cは、セル3に位置していない。
初期状態において、無線基地局1は、セル3内の無線端末2A及び2Bからの呼接続要求があった場合、これら無線端末2A及び2Bに対して、後述するフレーム内のタイムスロットを割り当てる。これにより、無線基地局1と、無線端末2A及び2Bとは、TDD及びTDMAにより無線信号を伝送することができる。
(1.2)無線基地局の構成
次に、無線基地局1の構成について説明する。図2は、無線基地局1の構成図である。図2に示すように、無線基地局1は、制御部102、記憶部103、ベースバンド信号処理部104、無線通信部105を含む。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1が具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
ベースバンド信号処理部104は、ベースバンド回路等を含み、符号化及び復号化等を行う。
無線通信部105は、アダプティブアレイ制御を行う。この無線通信部105は、無線部106a乃至106hを含む。無線部106aは、無線周波数の信号を処理するRF部107aとアンテナ108aとを含む。同様に、無線部106b乃至106hは、対応するRF部107b乃至107hのうちの1つと、対応するアンテナ108b乃至108hのうちの1つとを含む。
RF部107a乃至107hは、RF回路等を含み、変調及び復調を行い、対応するアンテナ108a乃至108hを介して、無線端末2A及び2Bとの間で、無線信号の送信及び受信を行う。
制御部102は、割り当て部162、通信品質取得部164、遅延検出部165、周波数制御部166、タイミング調整部168、置き換え部170及び接続先設定部172を含む。
割り当て部162は、呼設定前の初期状態において、無線端末2A及び2Bに対して、周波数f1のフレーム内のタイムスロットを割り当てる。このとき、無線部106b乃至106hの周波数はf1となる。
図3は、フレームの構成を示す図である。図3に示すように、周波数f1のフレームは、上り方向(無線端末2から無線基地局1に向かう方向)の通信に用いられる上り時間帯と、下り方向(無線基地局1から無線端末2に向かう方向)の通信に用いられる下り時間帯とからなり、上り時間帯が4つの上りタイムスロットU1乃至U4に分割され、下り時間帯が4つの下りタイムスロットD1乃至D4に分割されている。
図3に示すフレームにおいて、例えば、割り当て部162は、各フレーム内の第1の上りタイムスロットU1と第1の下りタイムスロットD1とを無線端末2Aに割り当てる。また、割り当て部162は、各フレーム内の第2の上りタイムスロットU2と第2の下りタイムスロットD2とを無線端末2Bに割り当てる。図4は、上りタイムスロットの割り当ての一例を示す図である。
その後、無線端末2A及び2Bは、割り当てられた上りタイムスロットを用いて、無線基地局1へ無線信号を送信し、割り当てられた下りタイムスロットを用いて、無線基地局1からの無線信号を受信する。
通信品質取得部164は、無線端末2A及び2Bからの無線信号の通信品質を取得する。具体的には、通信品質取得部164は、無線端末2A及び2Bからの無線信号のそれぞれについて、RSSI(Received Signal Strength Indicator)の平均値(RSSI(ave))、RSSIの最大値(RSSI(peak))及びSNR(Signal to Noise ratio)を算出する。
遅延検出部165は、無線端末2A及び2Bからの無線信号の遅延を検出する。具体的には、遅延検出部165は、無線通信部105からの無線信号(無線端末2Aからの無線信号と無線端末2Bからの無線信号)に対応する受信データを入力する。
図5は、1つのタイムスロットに対応する伝送データ(受信データ及び送信データ)の構成を示す図である。図5に示す伝送データは、240ビットのビット長を有する。この伝送データは、先頭から順に、4ビット長の過渡応答用ランプタイム(R)、2ビット長のスタートシンボル(SS)、6ビット長のプリアンプル(PR)、16ビット長のユニークワード(UW)、180ビット長のペイロード部、16ビット長のCRC、16ビット長のガードタイムにより構成されている。ヘッダ部は、過渡応答用ランプタイム(R)、スタートシンボル(SS)、プリアンプル(PR)、ユニークワード(UW)からなり、テール部は、CRCからなる。
次に、遅延検出部165は、受信データのそれぞれについて、相互相関関数を算出する。ここで、相互相関関数は、既知のユニークワード(UW)の時間位置と、受信データ(遅延データ)のヘッダ部との差分である。次に、遅延検出部165は、相互相関関数がピークとなる時間を遅延時間Tdとして算出する。
周波数制御部166は、取得されたRSSI(ave)、RSSI(peak)、又は、SNRに基づいて、無線通信部105を複数のユニットに分割する際の分割数(ユニット分割数)を設定する。
具体的には、周波数制御部166は、接続している無線端末2A及び2B毎に、RSSI(peak)をRSSI(ave)で除した値(PAPR)を算出する。次に、周波数制御部166は、接続している無線端末2A及び2BのそれぞれについてのPAPRの最大値に基づいて、ユニット分割数を設定する。あるいは、周波数制御部166は、接続している無線端末2A及び2BのそれぞれについてのSNRの最小値に基づいて、ユニット分割数を設定する。
ここで、ユニット分割数の決定には、記憶部103に記憶された分割テーブルが用いられる。図6は、分割テーブルの一例を示す図である。図6によれば、例えば、PAPRの最大値が6[dB]である場合、あるいは、SNRの最小値が4[dB]である場合、通信エリアの分割数は2となる。図6の分割テーブルによれば、PAPRの最大値が大きいほど、通信エリアの分割数は大きくなる。また、SNRの最小値が小さいほど、通信エリアの分割数は大きくなる。すなわち、通信品質が良好であるほど、通信エリアの分割数は大きくなり、通信品質が悪化しているほど、通信エリアの分割数は小さくなる。
更に、周波数制御部166は、設定したユニット分割数で、無線通信部105をユニットに分割する。例えば、ユニット分割数が2である場合、図7に示すように、周波数制御部166は、無線部106a乃至106dからなるユニット1と、無線部106e乃至106hからなるユニット2とを構成し、2RFモードとする。更に、周波数制御部166は、周波数f1をユニット1に割り当て、周波数f2をユニット2に割り当てる。
また、例えば、ユニット分割数が3である場合、周波数制御部166は、無線部106a乃至106cからなるユニット1と、無線部106d乃至106fからなるユニット2と、無線部106g及び106hからなるユニット3とを構成し、3RFモードとする。更に、周波数制御部166は、周波数f1をユニット1に割り当て、周波数f2をユニット2に割り当て、周波数f3をユニット3に割り当てる。
上述した処理によって、無線通信部105が複数のユニットに分割され、更に、各ユニットに異なる周波数が割り当てられる。これにより、無線基地局1の通信エリアである、無線基地局1を中心とする円形のエリアの分割が可能となる。具体的には、無線基地局1の通信エリアは、ユニット分割数と同一の分割数で径方向に分割される。
分割後の無線基地局1の通信エリアは、無線基地局1を中心とする円状及び環状の通信エリアによって構成される。各円状及び環状の通信エリア(分割通信エリア)の径方向の長さは、同一であり、ユニット分割数をnとすると、それぞれC・Tg/nである。ここでCは光速であり、Tgはガードタイム長である。
図7は、通信エリアの分割の一例を示す図である。図7は、無線基地局1の通信エリアが3つに分割される場合の例であり、無線基地局1に近い側から分割通信エリア201、202及び203に分割されている。分割通信エリア201は、無線基地局1からの距離が0乃至C・Tg/3の領域である。周波数f1のユニット1は、分割通信エリア201内の無線端末との間で通信を行う。分割通信エリア202は、無線基地局1からの距離がC・Tg/3乃至C・2Tg/3の領域である。周波数f2のユニット2は、分割通信エリア202内の無線端末との間で通信を行う。分割通信エリア203は、無線基地局1からの距離がC・2Tg/3乃至C・Tgの領域である。周波数f3のユニット3は、分割通信エリア203内の無線端末との間で通信を行う。
タイミング調整部168は、各ユニットの通信のタイミング(タイムスロットを用いた通信における送信及び受信のタイミング)を調整する。具体的には、mを正の整数、nをユニット分割数、Cを光速とした場合、タイミング調整部168は、無線基地局1からの距離が(m−1)C・Tg/n乃至mC・Tg/nの領域に対応する分割通信エリアを担当するユニットの通信タイミングを、(m−1)・Tg/nだけ前方にシフトする。これにより、無線基地局1からの距離が遠い分割通信エリアに対応するユニットほど、通信タイミングの前方へのシフト量が大きくなる。
図9は、通信タイミングの調整の一例を示す図である。図9は、図8に示すように、分割通信エリア201乃至203が構成され、周波数f1のユニット1が分割通信エリア201内の無線端末との間で通信を行い、周波数f2のユニット2が分割通信エリア202内の無線端末との間で通信を行い、ユニット3が分割通信エリア203内の無線端末との間で通信を行う場合の例である。ユニット1の通信タイミングは、変更がない。一方、ユニット2の通信タイミングは、Tg/3だけ前方にシフトし、ユニット3の通信タイミングは、2Tg/3だけ前方にシフトさせる。
接続先設定部172は、ユニットの何れかを遅延している無線信号の送信元の無線端末の接続先に設定する。具体的には、mを正の整数、nをユニット分割数、Cを光速とした場合、接続先設定部172は、無線信号の遅延時間Tdについて、(m−1)Tg/n<Td<mTg/nを満たすmを特定する。更に、接続先設定部172は、特定したmについて、無線基地局1からの距離が(m−1)C・Tg/n乃至mC・Tg/nの領域に対応する分割通信エリアを担当するユニットを、遅延している無線信号の送信元の無線端末の接続先に設定する。
置き換え部170は、ガードタイムを縮小し、当該縮小の分だけ、伝送データのペイロード部を拡張する。すなわち、置き換え部170は、伝送データのガードタイムの少なくとも一部をペイロード部に置き換える。例えば、置き換え部170は、ガードタイムを標準の長さの1/2に縮小し、当該縮小の分だけ、ペイロード部を拡張する。
更に、接続先設定部172は、遅延している無線信号の送信元の無線端末に対して、接続先として設定したユニットへの接続を指示するための指示情報を生成する。この指示情報には、接続先として設定したユニットの通信タイミングが含まれている。指示情報は、ベースバンド信号処理部104及び無線通信部105を介して、無線端末へ送信される。
その後、指示情報の送信先の無線端末と、接続先として設定されたユニットとの間で通信が開始される。
(2)無線基地局の動作
次に、無線基地局1の動作を説明する。図10は、無線基地局1の動作を示すフローチャートである。
ステップS101において、無線基地局1は、無線信号の通信品質と遅延時間とを算出する。
図11は、無線信号の通信品質及び遅延時間の算出の動作を示すフローチャートである。ステップS201において、無線基地局1内の制御部102は、無線端末2A及び2Bから受信した無線信号のそれぞれについて、RSSI(ave)、RSSI(peak)、SNRを算出する。
ステップS202において、制御部102は、既知のユニークワード(UW)の時間位置と、遅延データ遅延データ(時間位置が後方の受信データ)のヘッダ部との差分を相互相関関数として算出する。
ステップS203において、制御部102は、相互相関関数がピークとなる時間を遅延時間Tdとして算出する。
その後、図10のステップS102において、無線基地局1は、ユニットの分割判定を行う。
図12は、ユニット分割判定の動作を示すフローチャートである。ステップS301において、無線基地局1内の制御部102は、接続している無線端末2A及び2B毎に、RSSI(peak)をRSSI(ave)で除した値(PAPR)を算出する。
ステップS302において、周波数制御部166は、接続している無線端末2A及び2BのそれぞれについてのPAPRの最大値と、接続している無線端末2A及び2BのそれぞれについてのSNRの最小値と、分割テーブルとに基づいて、ユニット分割数を設定する。
その後、図10のステップS103において、無線基地局1は、通信エリア分割、無線通信部の構成設定及び通信タイミングの調整を行う。
図13は、ユニット分割及び通信タイミングの調整の動作を示すフローチャートである。
ステップS401において、無線基地局1内の制御部102は、無線通信部105を、設定したユニット分割数と同数のユニットに分割する。
ステップS402において、制御部102は、無線基地局1からの距離が(m−1)C・Tg/n乃至mC・Tg/nの領域に対応する分割通信エリアを担当するユニットの通信タイミングを、(m−1)・Tg/nだけ前方にシフトさせる。
その後、図10のステップS104において、無線基地局1は、無線基地局1は、無線端末2A及び2Bの接続先のユニット設定を行う。
図14及び図15は、無線端末の接続先のユニット設定の動作を示すフローチャートである。なお、以下においては、遅延時間TdがガードタイムTg未満であって、無線通信部105が2つのユニット1及び2に分割された2RFモードであるものとする。
ステップS501において、無線基地局1内の制御部102は、無線端末2A及び2Bのそれぞれについて、対応する遅延時間TdがガードタイムTgをユニット分割数2で除した値未満であるか否かを判定する。
遅延時間TdがガードタイムTgをユニット分割数2で除した値未満である場合、ステップS502において、制御部102は、遅延している信号の送信元の無線端末の接続先に、無線基地局1からの距離が0乃至C・Tg/2の領域に対応する分割通信エリアを担当するユニット(ユニット1)を設定する。
一方、遅延時間TdがガードタイムTgをユニット分割数2で除した値以上である場合、ステップS503において、制御部102は、遅延している信号の送信元の無線端末の接続先に、無線基地局1からの距離がC・Tg/2乃至C・Tgの領域に対応する分割通信エリアを担当するユニット(ユニット2)を設定する。
ステップS504において、制御部102は、ガードタイムを縮小し、当該縮小の分だけ伝送データのペイロード部を拡張する。
その後、図15の動作に移行し、ステップS601において、無線基地局1内の制御部102は、遅延している無線信号の送信元の無線端末へ接続先として設定したユニットへの接続を指示するための指示情報を生成し、生成した指示情報を送信する。その後、ステップS602において、指示情報の送信先の無線端末と、接続先のユニットとの通信が、周波数f2のタイムスロットを用いて開始される。
(3)作用・効果
本発明の実施形態に係る無線通信システム10において、無線基地局1は、無線端末からの無線信号の通信品質が所定品質以上に良好な場合に、無線通信部105を、通信品質に基づいて定まる数のユニットに分割する。更に、無線基地局1は、各ユニットに異なる周波数を設定し、当該周波数のタイムスロットを無線端末に割り当てるとともに、当該周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換える。
通信品質が所定以上に良好である場合には、無線通信部105内の一部のユニットのみが無線端末との間で通信を行うことになっても、通信品質が通信不能なほどに劣化することは防止される。従って、ユニットの周波数を切り替えて、無線端末に対して切り替え後の周波数のタイムスロットを割り当てても、通信品質を維持することができる。更には、無線端末に対して切り替え前の周波数とは異なる周波数のタイムスロットが割り当てられることで、当該タイムスロットのガードタイムが短くなっても、他の無線端末に割り当てられているタイムスロットの干渉を受けることはない。このため、ガードタイムの一部がペイロードに置き換えることができ、当該置き換えによって、伝送速度を向上させることが可能となる。
また、無線通信部105の分割においては、通信品質が良好であるほど、ユニット分割数は大きくなり、通信品質が悪化しているほど、ユニット分割数は小さくなる。したがって、ユニットと無線端末との通信が維持できるように、適切な数のRF部107及びアンテナ108を含んだユニットを構成することができる。
(4)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる
また、上述した実施形態では、無線通信部105は、2つのユニットに分割された2RFモード、3つのユニットに分割された3RFモードが設定されたが、1つのユニットには、少なくとも1つの無線部106が含まれていればよく、例えば、無線通信部105は、4つのユニットに分割された4RFモードや、8つのユニットに分割された8RFモードが設定されてもよい。
また、上述した実施形態では、複数のアンテナ108a乃至108hを備え、アダプティブアレイ制御を行う無線基地局1について説明したが、他のマルチアンテナ技術、例えばMIMO(Multiple Input Multiple Output)を利用する場合においても、同様に本発明を適用することができる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の無線基地局及び通信制御方法は、通信品質を維持しつつ、伝送速度を向上させることができ、無線基地局及び通信制御方法として有用である。
1…無線基地局、2A〜2C…無線端末、3…セル、10…無線通信システム、102…制御部、103…記憶部、104…ベースバンド信号処理部、105…無線通信部、106a〜106h…無線部、107a〜107h…RF部、108a〜108h…アンテナ、162…割り当て部、164…通信品質取得部、165…遅延検出部、166…周波数制御部、168…タイミング調整部、170…置き換え部、172…接続先設定部

Claims (6)

  1. 通信に用いられる時間帯を分割した複数のタイムスロットを複数の無線端末に割り当てて、前記複数の無線端末との間で前記タイムスロットを用いた通信を行う無線基地局であって、
    アンテナと、無線周波数帯の信号を処理する無線周波数処理部とからなる複数の無線部と、
    前記複数の無線部は、前記複数の無線端末からの第1の周波数のタイムスロットを用いた無線信号を受信し、
    前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の通信品質を取得する通信品質取得部と、
    前記通信品質取得部により取得された通信品質が所定品質以上に良好な場合に、前記複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えるとともに、前記無線端末に対して、前記第2の周波数のタイムスロットを割り当てる周波数制御部と、
    前記無線端末に割り当てられる前記第2の周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換える置き換え部と
    を備える無線基地局。
  2. 前記第2の周波数のタイムスロットの送信タイミングを調整するタイミング調整部を備える請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の遅延を検出する遅延検出部と、
    前記遅延検出部によって検出された遅延の時間に基づいて、前記複数の無線部の一部を、遅延が生じている前記無線信号の送信元の前記無線端末の接続先に設定する接続先設定部とを備える請求項1又は2に記載の無線基地局。
  4. 前記周波数制御部は、前記通信品質取得部により取得された通信品質が良好であるほど、前記複数の無線部の分割数を増加させ、前記複数の無線部の一部のそれぞれの周波数を、異なる前記第2の周波数に切り替える請求項1乃至3の何れかに記載の無線基地局。
  5. 前記通信品質と前記分割数とを対応付けたテーブルを備え、
    前記周波数制御部は、前記テーブルに基づいて前記分割数を設定する請求項4に記載の無線基地局。
  6. 通信に用いられる時間帯を分割した複数のタイムスロットを複数の無線端末に割り当てて、前記複数の無線端末との間で前記タイムスロットを用いた通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、
    アンテナと、無線周波数帯の信号を処理する無線周波数処理部とからなる複数の無線部が、前記複数の無線端末からの無線信号を受信するステップと、
    前記無線基地局が、前記複数の無線部により受信された前記無線端末からの無線信号の通信品質を取得するステップと、
    前記無線基地局が、取得された前記通信品質が所定品質以上に良好な場合に、前記複数の無線部の一部の周波数を第2の周波数に切り替えるとともに、前記無線端末に対して、前記第2の周波数のタイムスロットを割り当てるステップと、
    前記無線基地局が、前記無線端末に割り当てられる前記第2の周波数のタイムスロットのガードタイムの一部を、ペイロードに置き換えるステップと
    を備える通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013187738A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Nec Network & Sensor Systems Ltd 通信システム、従局装置、主局装置、通信方法、及びプログラム

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