JP2010277729A - 歩道用照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から上方に出射される光による光害を抑制しつつ歩行者の快適性および安全性を向上させることができ且つ低消費電力化を図ることができる歩道用照明器具を提供する。
【解決手段】歩道用照明器具は、歩道の路面に立設され且つ高さ方向の先端部に設けられた光源3を支持する支持体1と、少なくとも光源3から支持体1の高さ方向における前記路面側とは反対側の方向に出射される光を遮光する形で光源3の周囲を覆うカバー2とを備える。カバー2の一部は、透光性材料で形成され且つ光源3から出射される光を屈折させて当該光の出射方向を前記路面に平行な方向よりも高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材11で構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩道に立設される歩道用照明器具に関するものである。
従来から、図5に示すように、車道に隣接して設けられた歩道の路面に立設されたポール部からなる支持体1’を備え、支持体1’内に配置された光源3’からの光を歩道の路面に向かう方向に照射する歩道用照明器具が提案されている(特許文献1参照)。ここにおいて、支持体1’は、細長の筒状に形成され、高さ方向における中央部の内側に光源3’が配設されている。光源3’からの光は、支持体1’の高さ方向の先端の開口部から支持体1’の外側に出射される。また、支持体1’の高さ方向の前記先端には、前記開口部から支持体1’の外側に出射する光を支持体1’の基端側の周辺部に向かって反射する上部反射板6’が設けられている(上部反射板6’で反射される光の光路を図5の一点鎖線L1’で示す)。図5に示す構成の歩道用照明器具では、支持体1’の高さ方向における略中央部に、光源3’から出射され支持体1’の内側を伝播する光の一部を前記周辺部に向かう方向に反射する下部反射板(図示せず)と前記下部反射板で反射された光を支持体1’の外側に取り出すために側壁に設けられた光取出窓(図示せず)とからなる中間発光部5’が設けられている(中間発光部5’から出射される光の光路を図5の一点鎖線L2’で示す)。即ち、図5に示す構成の歩道用照明器具は、支持体1’の高さ方向の先端側に設けられ光源3’からの光を反射する上部反射板6’と高さ方向の略中央部に設けられた中間発光部5’とが、光源3’からの光を歩道の路面に向かって出射する発光部を構成する。しかして、歩道の路面における前記周辺部における路面照度は確保される。また、上部反射板6’は、支持体1’の前記開口部を覆う形で設けられており、光源3’から上方に向かう光を遮光している。また、支持体1’の先端までの高さは、通常、3.5m以上に設定されている。
ところで、図5に示した構成の歩道用照明器具からの光は、前記周辺部から離れた場所にいる歩行者の顔面にもほとんど届かず、前記周辺部から離れた場所にいる歩行者や前記周辺部から離れた場所に設置されている構造物(例えば、歩道の側方に立設された建物の壁等)にほとんど届かない。従って、当該歩行者は、歩道用照明器具の発光部の輝きを感じない。また、歩道用照明器具の光のほとんどは、前記周辺部に照射され前記構造物にはほとんど届かないので、歩道の路面における前記周辺部の視認性は良いが、歩道用照明器具から離れた場所にある構造物の視認性が悪くなる。すると、前記周辺部に構造物がなく前記周辺部から離れた場所にのみ構造物がある場合には、歩道用照明器具の光が前記周辺部から離れた場所にある構造物にほとんど届かないので、歩行者は、歩道の路面以外の空間の視界が悪くなり、十分な明るさ感を感じることができず、安心して歩行することができなくなるおそれがある。
これに対して、図5に示す構成と同様の構成の歩道用照明器具において、支持体1’の先端側に設けられ全方向に光を出射する光源(図示せず)と、前記光源の少なくとも一部を覆うカバー(図示せず)とを備えた歩道用照明器具(図示せず)が考えられる。
この歩道用照明器具では、前記光源と前記光源からの光を前記カバーの外側に出射するための開口部が設けられた前記カバーとからなる発光部(図示せず)から出射される光が前記周辺部から離れた場所にいる歩行者の顔面や構造物にまで十分届くので、前記周辺部から離れた場所にいる歩行者は十分に明るさを感じることができ、また、前記周辺部から離れた場所にある構造物の視認性も良くなるので、歩行者は、歩道の路面以外の空間の視界を十分に得ることができ、十分な明るさ感も得ることができるから、安心して歩行することができる。
特開2002−260410号公報
ところで、支持体1’の前記先端側に全方向に光を出射する前記発光部を備えた歩道用照明器具は、図5に示した構成の歩道用照明器具に比べて支持体1’の先端部から歩道の路面における前記周辺部に向かう光が少ないので、図5に示した構成の歩道用照明器具に比べて、歩道の路面を効率よく照らすことができない。従って、歩道の路面における前記周辺部を、歩行者が歩道の路面における落下物の有無を正確に把握することができる程度の明るさ、或いは、前記周辺部にいる対向者の存在を視認できるのに必要な十分な明るさとするためには、前記発光部から出射される光束量を増やす必要がある。
しかしながら、前記発光部から出射される光束量を増やすと、前記発光部の輝度が高くなることにより、歩道用照明器具から離れた場所にいる歩行者はまぶしさを感じてしまい、不快グレアが生じ、歩行者の快適性が損なわれるおそれがある。また、前記発光部の輝度が更に高くなると、歩行者の目が高い輝度に順応してしまうことにより歩行者の視界全体の視認性が低下するという減能グレアが生じ、歩道の路面が暗く感じて歩行者が安心して歩けなくなるおそれもある。特に、低視力、白内障、緑内障など視覚に障害がある方(ロービジョン者)は、晴眼者(視覚正常者)と比較して、視野のコントラストが低いことによりグレアを生じ易い、または、視野欠損により視認できる視野が狭い。従って、歩道の路面を照らすだけでは、視覚が正常な歩行者に比べて、視力が低いロービジョンの歩行者等は、車道と歩道との境界や歩道と路側帯や歩道に面して立設された建物の壁等の構造物との境界を視認しづらく、歩道幅を正確に認識しづらくなり、歩行が困難となるおそれが高かった。
また、歩道の路面における前記周辺部を明るくするために、前記発光部の輝度を高くすると歩道用照明器具の消費電力量が増加し、また、歩道用照明器具同士の間隔を小さくするために歩道用照明器具の台数を増やすとその分消費電力の上昇が懸念され、費用対効果を考慮するとあまり現実的ではない。
本願発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源から上方に出射される光による光害を抑制しつつ歩行者の快適性および安全性を向上させることができ且つ低消費電力化を図ることができる歩道用照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、歩道の路面に立設され且つ高さ方向の先端側に光源が配置された支持体と、少なくとも光源から支持体の高さ方向における前記路面側とは反対側の方向に出射される光を遮光する形で光源の周囲を覆うカバーとを備え、カバーの一部が、透光性材料で形成され且つ光源から出射される光を屈折させて当該光の出射方向を前記路面に平行な方向よりも高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材で構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、少なくとも光源から支持体の高さ方向における前記路面側とは反対側の方向に出射される光を遮光する形で光源の周囲を覆うカバーを備え、カバーの一部には、透光性材料で形成され且つ光源から出射される光を屈折させて当該光の出射方向を前記路面に平行な方向から高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材が設けられていることにより、光源から支持体の高さ方向における前記路面側とは反対側に向かって出射される光による光害を抑制することができるとともに、例えば、支持体の高さを1mに設定すれば、光源から出射され光学部材で屈折した光を歩行者の顔面に届かせることができるので、歩行者の快適性を向上させることができる。また、光学部材から出射される光の出射方向を適宜設定すれば、歩行者の顔面に届く光の光量を抑制することができるので、歩行者に不快グレアおよび減能グレアが生じるのを抑制することができるから、歩行者の安全性および快適性を向上させることができる。また、光源から出射され光学部材で屈折した光が歩行者の顔面に効率よく届くことにより、歩行者の顔面に届く光の光量を歩行者が快適に感じる程度に確保しながらも光源に必要な電力量を抑制することができ、低消費電力化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支持体が車道に隣接する歩道の路面に立設されるものであって、前記光学部材が、前記光源から出射される光を車道を臨む方向に偏向しないように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、前記光学部材が、前記光源から出射される光を車道を臨む方向に偏向しないように形成されていることにより、前記光源から出射される光が車道を走行する自動車の運転者に照射されるのを防止することができるので、車の運転者に前記光源から出射される光による不快グレアや減能グレアを生じさせることがないから、車道を走行する車の運転者の安全性を確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記カバーにおける前記光学部材が設けられた部位以外の部位の内面が、前記光源から出射される光を前記光学部材を臨む方向に反射する反射面であることを特徴とする。
この発明によれば、前記カバーにおける前記光学部材が設けられた部位以外の部位の内面側が、前記光源から出射される光を前記光学部材を臨む方向に反射する反射面であることにより、前記光源から出射された光の利用効率を向上させることができるので、歩道の路面の明るさを確保するために必要な光源の輝度を抑制して歩道用照明器具に必要な電力量を低減することができるから、低消費電力化を図ることができる。
請求項1の発明によれば、カバーの一部が、出射される光を屈折させて当該光の出射方向を前記路面に平行な方向よりも高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材が設けられていることにより、光源から支持体の高さ方向における前記路面側とは反対側に向かって出射される光による光害を抑制することができるとともに、例えば、支持体の高さを1mに設定すれば、光源から出射され光学部材で屈折した光を歩行者の顔面に届かせることができるので、歩行者の顔面に光を届かせることができるので、歩行者の快適性を向上させることができる。また、光学部材から出射される光の出射方向を適宜設定すれば、歩行者の顔面に届く光の光量を抑制することができるので、歩行者に不快グレアおよび減能グレアが生じるのを抑制することができるから、歩行者の安全性および快適性を向上させることができる。また、光源から出射され光学部材で屈折した光が歩行者の顔面に効率よく届くことにより、歩行者の顔面に届く光の光量を歩行者が快適に感じる程度に確保しながらも光源に必要な電力量を抑制することができ、低消費電力化を図ることができる。
実施形態1の歩道に設置された歩道用照明器具を示し、(a)は設置状態において正面から見た概略断面図、(b)は設置状態において一部破断した側面図、(c)は設置状態における上面図である。 同上の歩道用照明器具の要部概略斜視図である。 同上の他の実施例の設置状態における概略斜視図である。 同上の他の実施例の設置状態における概略側面図である。 従来例の歩道用照明器具の全体概略図である。
実施形態の歩道用照明器具は、図1に示すように、高さ方向の先端側に後述のカバー2を支持する支持体1と、光源3から上方向に出射される光を遮光する形で光源3の周囲を覆うカバー2とを備え、車道に隣接して設けられた歩道の幅方向における車道側の端部に立設される。ここに、光源3は、全方向に光を放射するランプからなる。また、光源3は、カバー2の一部に固着されたソケット(図示せず)に嵌着された形で支持体1の先端側に配置されている。
支持体1は、直方体箱状に形成され且つ上壁1cに光源3からの光を内部に取り込むための光導入用開口部1aが形成されるとともに、支持体1における歩道の通行方向に沿った規定方向の両側に、支持体1の内部の光を外部に取り出すための光出射用開口部1bが設けられている。また、支持体1の内部には、光源3から光導入用開口部1aを通って支持体1の内側に導入される光を反射する1枚の矩形板状の反射部材を逆V字状に折曲してなる反射鏡61が設けられている。反射鏡61は、支持体1の前記規定方向における中央部から支持体1の前記規定方向における両側に向かって下方に傾斜する形で配設されている。ここで、光源3から光導入用開口部1aを通って支持体1の内部に導入された光の一部は、光出射用開口部1bを通って歩道の路面に向かって出射される(光路を図1(a)の一点鎖線L1で示す)。一方、光源3から光導入用開口部1aを通って支持体1の内部に導入された光のうち反射鏡61に入射した光は、反射鏡61で反射された後に、光出射用開口部1bを通して歩道の路面における支持体1の基端側の周辺部に向かって出射される(光路を図1(a)の一点鎖線L2で示す)。また、支持体1の後壁(車道側の側壁)1eは、内面に反射面を有する反射部材で構成されており、支持体1の内部に導入される光を反射鏡61に向かう方向に反射する。また、支持体1の前壁(歩道側の側壁)1dも支持体1の内部に導入される光を反射鏡61に向かう方向に反射する反射部材で構成されている。なお、反射鏡61の代わりに、例えば、白色の板状部材からなる反射板(図示せず)を用いてもよい。また、支持体1は、路面に埋設されたコンクリート基盤上にボルト等の固定手段(図示せず)により固定された形で設置されている。また、支持体1の高さは約1mに設定されている。
また、光源3が嵌着された前記ソケットは、管灯線(図示せず)を介して点灯装置(図示せず)に接続されている。前記管灯線は、後述のアウトレットボックスから導出され、支持体1の基端から先端まで支持体1の内部に配設された反射鏡61の反射面側とは反対側を通って引き回され、更に、カバー2の後壁2cおよび上壁2aに沿って引き回され前記ソケットに接続されている。ここにおいて、前記点灯装置は、前記点灯装置から前記放電灯への供給電力を制御する制御手段(図示せず)を備えており、前記点灯装置とは別に、前記制御手段に接続され且つ日入時刻に光源3を点灯させ夜間定刻に光源3を消灯させるように前記制御手段を制御するタイムスイッチ(図示せず)が設けられている。また、前記点灯装置は、商用電源(図示せず)に電源線(図示せず)を介して接続されている。なお、前記点灯装置は、コンクリート基盤内に設けられたアウトレットボックス(図示せず)の内部に収納されている。また、前記電源線は、前記アウトレットボックスの側壁(図示せず)の一部に貫設された配線導入孔(図示せず)から前記アウトレットボックスの内部に導入され前記点灯装置に電気的に接続されている。
しかして、実施形態の歩道用照明器具において、反射鏡61を備えていない場合に比べて、歩道の路面における歩道用照明器具の周辺の比較的広範囲に光を照射することができるので、路面照度を確保しやすく、反射鏡61を備えていない場合に比べて少ない設置台数で路面全体の均斉度を高い状態で維持することができる。また、光導入用開口部1aから支持体1の内部に導入された光のうち、支持体1の後壁1e側に入射する光を反射鏡61側へ反射するので、支持体1の内部に導入された光のうち反射鏡61で反射されて光出射用開口部1bから出射される光の割合を向上させることができる。
カバー2は、下面が開放した直方体箱状に形成され、支持体1の上壁1cに貫設された光導入用開口部1aを覆う形で配設されている。また、図1(a)に示すように、カバー2は、光源3から上方および後方(車道に向かう方向)に光が出射されないようにするために、カバー2の上壁2aおよび後壁2cが光を透過しない材料で形成されている。従って、光源3からの光が上方に出射しない構造となっているので、光源3から上方に出射される光による光害を抑制することができる。また、光源3は、カバー2の上壁2aに固着されている。
また、カバー2の前面側(車道側とは反対側)の側壁は、乳白色の透光性材料やクリアガラスからなる透光パネル10で構成されている。従って、光源3から透光パネル10を通じて歩道の路面に向かって直接光が出射する。
ところで、カバー2における後壁2cに直交し且つ歩道に隣接する車道を走行する車の進行方向に沿った方向における一方の側壁は、透光性材料で形成され且つ光源3から出射される光を屈折させて当該光の出射方向を歩道の路面に平行な方向よりも高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材11で構成されている。ここに、光学部材11は、表面に複数のプリズム状の溝が形成されてなるプリズム部11a(図2参照)が設けられている。従って、光源3から出射され光学部材11で屈折した光が、歩道の路面から離れる方向に出射され、歩道用照明器具から離れた場所にいる歩行者や歩道用照明器具から離れた場所に設置された構造物まで届く(光路を図1(a)の一点鎖線L3で示す)。一方、光源3から出射して光学部材11の内面で全反射した光の一部は、反射板61に入射して、反射板61により歩道の路面に向かう方向に反射される(光路を図1(a)の一点鎖線L4で示す)。
しかして、例えば、支持体1の高さを1mに設定すれば、歩行者の顔面に光を届かせることができるので、歩行者の快適性を向上させることができる。また、光学部材11から出射される光の出射方向を適宜設定すれば、歩行者の顔面に届く光の光量を抑制することができるので、歩行者に不快グレアおよび減能グレアが生じるのを抑制することができるから、歩行者の快適性を向上させることができる。また、視力が極端に低いロービジョンの歩行者や、白内障や緑内障を患った視覚の弱い歩行者に対しても歩行が困難となることを防止することができる。
また、歩行者の顔面に効率よく光が届くことにより、歩行者の顔面に届く光の光量を歩行者が快適に感じる程度に確保しながらも光源に必要な電力量を抑制することができ、低消費電力化を図ることができる。更に、光学部材11の透過率および光学部材11の光源3側の側面の反射率を適宜設定することにより、光源3から出射される光束量を抑制しながらも歩道の路面の明るさを確保することができるので、光源3に必要な電力量を抑制することができるとともに、歩道の路面全体の明るさを確保するために、歩道に沿って設置する歩道用照明器具同士の間隔を大きくすることにより、必要な歩道用照明器具の台数を低減することができるから、低消費電力化を図ることができる。
更に、歩道用照明器具から離れた場所にいる歩行者が歩道用照明器具の前記発光部の輝きを感じることができるので、歩行者の快適性を向上させることができるとともに、歩道用照明器具から離れた場所にある構造物の視認性が確保されるので、歩行者が歩道用照明器具から離れた場所を含む支持体1の周囲の視界を確保できるから、歩行者の安全性を確保することができる。
ところで、車道に隣接して設けられた歩道に立設されている歩道用照明器具の光が車道を臨む方向に出射されると、歩道用照明器具からの光が車道を走行する車のフロントガラスを通って車の運転者に照射されてしまう。ここで、車の運転者に歩道用照明器具からの光が照射されると、車の運転者に不快グレアや減能グレアを生じさせ、車の運転者の快適性および安全性が損なわれるおそれがある。
これに対して、実施形態の歩道用照明器具では、カバー2が、前述のように、光源3から車道に向かう方向に光が出射されないように、後壁2cが光を透過しない材料で形成されており、また、カバー2の歩道に隣接する車道を走行する車の進行方向とは反対側の側壁2bが、光を透過しない材料で形成されている。更に、光学部材11の一部を構成するプリズム部11aを構成する複数のプリズムが、光源3から出射される光の出射方向を車道を臨む方向に偏向しないような形状に形成されている。
しかして、光源3から出射される光が車道を走行する車の運転者に照射されるのを防止することにより、歩道に隣接した車道を走行する車の運転者に光源3から出射される光による不快グレアや減能グレアを生じさせることがないので、車道を走行する車の運転者の快適性および安全性を確保することができる。
また、本実施形態の歩道用照明器具では、支持体1の高さを1mに設定しているが、これに限定されるものではなく、歩道の歩行者が視線を大きく動かさなくても、歩行者の視界に歩道用照明器具の光学部材11が入る限り、高さを適宜偏光してもよい。ここで、歩道用照明器具の光学部材11が設けられた側から歩道用照明器具に近づく方向に歩行してくる歩行者は、視線を動かさなくても光学部材11が視界に入る。従って、歩道用照明器具を歩道に沿って連続的に複数並設することにより、歩道用照明器具の光学部材11が設けられた側から歩道用照明器具に近づく方向に歩行してくる歩行者に対して、歩行者に視線誘導効果を生じさせるので、当該歩行者がより歩き易くなるという利点がある。
また、カバー2は、透光パネル10および光学部材11が設けられた部位以外の部位の内面、即ち、カバー2の上壁2a、側壁2bおよび後壁2cの内面が、光源3から出射される光を光学部材11を臨む方向に反射する反射面21a、21bおよび21cとなっている。従って、光源3から出射される光の利用効率を向上させることができるので、歩道の路面の明るさを確保するために必要な光源3の輝度を抑制して歩道用照明器具に必要な電力量を低減することができるから、コスト低減を図ることができる。なお、カバー2の上壁2aの内面を、光源3からの光を光学部材11を臨む方向に屈折させるようにプリズム加工したものであってもよい。
なお、実施形態の歩道用照明器具は、図3に示すように、支持体1の上面視における大きさとカバー2の上面視における大きさとが略同じになるように支持体1およびカバー2が形成されてなり、歩道の路面に直交する断面の形状が放物線の一部となるような曲面状に形成された反射面62aを有する2枚の板状の反射鏡62,62を備えるものであってもよい。また、図3に示す構成の歩道用照明器具では、歩道に隣接する車道を走行する車の進行方向が、図3における手前側に向かう方向である場合には、カバー2の図3における奥側の側壁2bが光源3からの光を遮光している。光源3から反射鏡62の反射面62aに入射した光は、反射面62aで歩道の路面に向かって反射される(光路を図3の一点鎖線L6で示す)。また、光源3から出射され光学部材11を透過した光が、歩道の路面から離れる方向に出射される(光路を図3の一点鎖線L7で示す)。なお、カバー2の前面側(車道側とは反対側)の側壁を構成する透光パネル10からは、光源3からの光が直接歩道の路面に向かって出射される(光路を図3の一点鎖線L8で示す)。
また、実施形態の歩道用照明器具は、光源としてスポットライト(図示せず)を使用するものであってもよい。この場合、前記スポットライトからの光を反射する反射鏡63は、反射する光の配光が路面に対して広角となるものよりも路面に対して狭角となるもののほうが好ましい。そこで、光源としてスポットライト(図示せず)を使用した実施形態の歩道用照明器具では、図4に示すように、歩道の路面に直交する断面の形状が放物線の一部となるような曲面状(富士山の裾野形状の曲面状)に形成された反射面63aを有する反射鏡63を備えるものであってもよい。
ここに、反射鏡63は、歩道の路面に直交し且つ前記放物線に対して前記放物線の焦点側とは反対側に位置する軸の周りに当該放物線を半回転して得られる形状に形成されており、反射鏡62の頂部に配設される前記スポットライトおよびカバー2を支持する支持体の役割を兼ねている。従って、光源3から反射鏡63の反射面63aに入射する光(光路を図4の一点鎖線L9で示す)が、反射面63aで歩道の路面に向かう方向に反射される。
図4に示す構成の歩道用照明器具は、図1および図3に示した歩道用照明器具に比べて、路面の広範囲に光を照射することができるので、路面全体の明るさの均斉度を維持しつつも歩道に沿って設置する歩道用照明器具同士の間隔を大きくすることができるから、歩道用照明器具の設置台数を減らすことができる。ただし、図1および図3に示す構成の歩道用照明器具に使用される反射鏡61,62は、図4に示す構成の歩道用照明器具に使用される反射鏡63に比べて成型が容易という利点がある。
なお、図1、図3および図4に示した照明器具は、様々な設計基準に適合するように、光源の輝度を適宜設定してもよい。例えば、歩道用照明器具の照度に関する日本工業規格(JIS Z9111−1988)によると、交通量の多い商業地域の道路では、水平面照度(歩道の路面上の平均照度)を20ルクス以上、鉛直面照度(歩道の路面の幅方向の中央における歩道に沿った1.5mの高さの鉛直面上における最小照度)が4ルクス以上であるのに対して、交通量の少ない住宅地域の道路では、水平面照度を3ルクス以上、鉛直面照度を0.5ルクス以上に設定する必要があり、歩道用照明器具の照度は、立設される場所に応じて当該日本工業規格に適合するように適宜設定する。例えば、交通量の少ない住宅地域の道路では、前記水平面照度を3ルクス、5ルクスおよび10ルクスのうちのいずれかに設定することができ、交通量の多い商業地域では、前記水平面照度が20ルクスになるように設定することができる。また、歩行者の色温度や色の好みを考慮して、光源3を交換できるようにしたり、或いは、光源3として調光、調色が可能なものを使用してもよい。
また、図1、図3および図4に示した構成の歩道用照明器具において、光源3として、上方向を除く全方向に光を配光することができる複数のLEDからなる光源を使することができる。また、光源3の下側にプリズムシートやレンズを配設して光源3からの光を前記周辺部に配光するようにしてもよい。この場合、支持体1の内部に反射鏡61,62,63を設ける必要がなく、歩道用照明器具をコンパクトにすることができるので、歩道用照明器具の設置が容易となるとともに、歩行者の安全性も向上させることができる。
1 支持体
2 カバー
3 光源
11 光学部材
21a,21b,21c 反射面

Claims (3)

  1. 歩道の路面に立設され且つ高さ方向の先端側に光源が配置された支持体と、少なくとも光源から支持体の高さ方向における前記路面側とは反対側の方向に出射される光を遮光する形で光源の周囲を覆うカバーとを備え、カバーの一部が、透光性材料で形成され且つ光源から出射される光を屈折させて当該光の出射方向を前記路面に平行な方向よりも高さ方向に傾斜した方向に偏向する光学部材で構成されていることを特徴とする歩道用照明器具。
  2. 前記支持体が車道に隣接する歩道の路面に立設されるものであって、前記光学部材が、前記光源から出射される光を車道を臨む方向に偏向しないように形成されていることを特徴とする請求項1記載の歩道用照明器具。
  3. 前記カバーにおける前記光学部材が設けられた部位以外の部位の内面が、前記光源から出射される光を前記光学部材を臨む方向に反射する反射面であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の歩道用照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016006643A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 オプテックス株式会社 カメラ付き防犯照明装置
JP2016058233A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 通路用照明装置

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