JP2010277233A - 携帯端末、携帯端末の位置データの更新方法及び位置データ更新プログラム - Google Patents

携帯端末、携帯端末の位置データの更新方法及び位置データ更新プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現在位置データに含まれる相対位置累積誤差による精度低下を防止し、携帯端末における現在位置データの精度低下に伴う不都合の発生を防止することを目的とする。
【解決手段】携帯端末の絶対位置を検出する絶対位置検出部1−1と、携帯端末の相対位置を検出する相対位置検出部1−2と、絶対位置データを相対位置データで補完した現在位置データを算出するメインCPU1−5と、携帯端末間で、現在位置データ及び現在位置データが更新された最新の時刻データを送受信する携帯端末間通信モジュール1−7と、自己の携帯端末の現在位置データを、より最新の時刻データに対応する現在位置データに更新する現在位置データ更新手段1−6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末、携帯端末の位置データの更新方法及び位置データ更新プログラムに関する。
一般に、複数の作業者が従事する作業場所においては、作業者を管理する管理担当者を置き、各作業者の作業状態を把握している。従来、管理担当者の負担を軽減すべく、作業者自身が、実行中の作業内容を入力するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたシステムでは、表示画面に作業者が行うべき業務が表示され、作業者は表示された業務を実行し、次の作業に移る毎にポインティングデバイスを操作して、実行中の作業の変更を入力するようになっている。
また、特許文献2には複数の作業者の作業状態を、作業者に複雑な操作を強いることなく、確実に記録することが可能な以下に記載の如き業務管理システムが記載されている。
すなわち、業務エリア内で作業者が発する音声を取得する集音装置と、前記集音装置が取得した音声を認識して文字データを生成する音声認識装置と、前記音声認識装置により生成された文字データから得られる情報と、この文字データに対応する音声を前記集音装置により取得した時刻を示す情報とを対応づけて、前記作業者毎に履歴記憶装置に記憶させる記憶制御装置と、を備えたことを特徴とする業務管理システムが記載されている。
この構成によれば、業務エリア内で作業者が発した音声から得た情報と、この音声を取得した時刻とが対応づけて記憶されるので、業務エリアにおける作業者の音声について正確な記録を行える。これにより、作業者が音声によって報告を行った場合に、この音声に基づいて文字データを生成して作業状態に関する情報を記録できる。また、作業者が顧客や他の作業者へ向けて発した音声を取得して、この音声に関するデータを取得することで、作業者が何ら意識しなくても作業状態を記録できる。このように、作業者に作業状態を記録するための特別な操作や作業を強いることなく、作業状態を確実に記録できる。
また、上記特許文献2には業務管理システムの構成要素として、以下の端末装置及び業務管理装置が記載されている。
図7は、特許文献2に記載の従来の端末装置20の機能的構成を示すブロック図である。図7に示すように、端末装置20は、端末装置20の各部を制御する制御部201と、制御部201により処理されるプログラムやデータ等を揮発的または不揮発的に記憶するメモリー203とを備える。制御部201は、音声認識ミドルウェア202を内部に記憶しており、この音声認識ミドルウェア202を実行することで、マイク24によって集音された従業員の音声をテキストデータに変換する機能を備える。また、制御部201は、メモリー203に記憶されたファームウェア204を読み出して実行することにより、端末装置20の各部を制御する。
端末装置20は、制御部201の制御のもとに、テキストデータとして入力された情報から音声信号を生成する音声発生LSI205と、音声発生LSI205により生成された音声信号を増幅するアンプ部206とを備え、アンプ部206により増幅された音声信号は本体部21が備えるイヤホン23に入力され、イヤホン23から従業員の耳に向けて音声が出力される。
また、端末装置20は、マイク24から出力された音声信号を増幅するアンプ部207と、アンプ部207により増幅されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するA/Dコンバータ208とを備えている。A/Dコンバータ208は変換後のデジタル音声データを制御部201に出力し、制御部201は、音声認識ミドルウェア202の機能によって、入力されたデジタル音声データをテキストデータに変換する。
ここで、音声発生LSI205は、入力されたテキストデータを同じ言語の音声信号に変換する機能を備える。具体的には、音声発生LSI205は、日本語のテキストデータが入力された場合に、このテキストデータをもとに、内蔵する音声合成辞書データを参照して音声合成を行い、日本語の音声信号を生成する。また、音声発生LSI205に、中国語、英語、フランス語等の各種言語の音声合成辞書データを持たせた構成とすれば、音声発生LSI205によって、上記言語のテキストデータに基づいて、その同じ言語の音声信号を生成することができる。
この場合、業務管理装置30から端末装置20に対して中国語や英語のテキストデータを送信し、このテキストデータを端末装置20が受信して音声信号を生成することにより、日本語以外の言語の音声を出力することも可能となる。例えば、日本語以外の言語を母語とする従業員がいた場合、この従業員に対して、イヤホン23から、母語の音声を出力して指示や連絡を行うことができる。
音声認識ミドルウェア202を実行する制御部201は、マイク24から出力された音声信号について、予め設定された言語(例えば、日本語)の音素解析等の処理を実行して音声認識を行い、上記設定された言語(例えば、日本語)のテキストデータを生成して出力する。
ここで、日本語以外の言語に係る音素解析用のデータを予め備えておくことにより、音声認識ミドルウェア202を多言語に対応可能なものとすれば、音声認識ミドルウェア202を実行する制御部201により、中国語や英語等の多言語の音声信号を認識して、その同じ言語のテキストデータを生成して出力することも可能である。
端末装置20は、業務管理装置30を含む無線LANを構成するための機能部として、無線LANベースバンド部211、無線LAN変復調部213、および無線LAN_RF部214を備えている。無線LANベースバンド部211は、制御部201から入力される情報を含むパケットを生成し、無線LAN変復調部213は、無線LANベースバンド部211により生成されたパケットを変調して無線LAN_RF部214に出力し、無線LAN_RF部214は、無線LAN変復調部213により生成された変調信号を、無線LANアンテナ215を介して無線送信する。
ここで、無線LANベースバンド部211は、端末装置20に固有のMAC(Media Access Control)アドレスを記憶したMACアドレスメモリー212を備えており、無線LANベースバンド部211により生成されるパケットには、MACアドレスメモリー212に記憶されたMACアドレスが含まれる。このMACアドレスは、上述した無線LANにおける通信制御において複数の端末装置20を識別する目的で使用される。
さらに、無線LAN_RF部214は、無線LANアンテナ215を介して受信した無線信号から変調信号を抽出して無線LAN変復調部213に出力し、無線LAN変復調部213は、この変調信号を復調してパケットを生成し、無線LANベースバンド部211は、無線LAN変復調部213により生成されたパケットに含まれる情報を制御部201に出力する。
図7に示す各部は、本体部21に内蔵されたバッテリー216から駆動電源の供給を受けて動作する。
図7に示すように構成される端末装置20は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、以下の機能を実現する。
無線通信機能:端末装置20は、制御部201によって、無線LANベースバンド部211、MACアドレスメモリー212、無線LAN変復調部213、無線LAN_RF部214および無線LANアンテナ215を制御することにより、図8の業務管理装置30を含む無線LANシステムを構成し、MACアドレス等の端末装置20を個体識別するための情報や、テキストデータ等を送受信する無線通信機能を実現する。
音声出力機能:端末装置20は、制御部201によって音声発生LSI205およびアンプ部206を制御し、アンプ部206からイヤホン23に音声信号を出力することにより、イヤホン23から音声を出力する音声出力機能を実現する。
音声認識機能:端末装置20は、制御部201によってアンプ部207、A/Dコンバータ208を制御するとともに、制御部201により音声認識ミドルウェア202を実行することによって、マイク24が集音した従業員の音声をテキストデータに変換して出力する音声認識機能を実現する。
図8は、業務管理装置30の機能的構成を示すブロック図である。
図8に示すように、業務管理装置30は、業務管理装置30の各部を制御する制御部301と、制御部301により処理されるプログラムやデータ等を揮発的または不揮発的に記憶するメモリー302とを備える。制御部301には、ディスプレイ31により各種画面を表示させる表示処理部303、無線通信ユニット32を介して各種データを送受信するネットワークインターフェイス部304、制御部301が実行するプログラム等を記憶する記憶部305、業務管理装置30に外部の装置を接続するための入出力インターフェイス部306、および、業務管理装置30外部のキー入力装置307が接続される。
表示処理部303は、制御部301の制御に従って、ディスプレイ31に各種画面を表示するための映像信号を生成してディスプレイ31へ出力する。ディスプレイ31は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(液晶表示)パネル等の表示画面を備え、表示処理部303から入力される映像信号に基づいて各種の画像や文字からなる画面を表示する。
記憶部305は、磁気的または光学的に情報の記録・読取が可能な記録媒体または半導体記憶素子を用いた記憶装置であり、制御部301が実行する各種プログラムや、これらプログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶する。
ネットワークインターフェイス部304は、無線通信ユニット32に接続され、制御部301の制御により、無線通信ユニット32を介して端末装置20との間で各種データを送受信する。
無線通信ユニット32は、業務エリアとしての店舗内において、端末装置20と共に無線LANを構成する装置であり、無線LANの規格に準拠した通信を実行するためのアンテナ、RF部、変復調部、ベースバンド部等を内蔵している。
入出力インターフェイス部306は、業務管理装置30に外部の装置を接続するためのインターフェイスであり、プリンタ33、および、記憶装置40が接続される。制御部301は、入出力インターフェイス部306を介して記憶装置40を制御することにより、記憶装置40内のデータベースに対し、データの格納、検索、抽出、更新、削除等の各種処理を実行する。また、制御部301は、入出力インターフェイス部306を介してプリンタ33を制御し、プリンタ33によって各種帳票を印刷出力させる。
また、キー入力装置307は、数字を含む文字キーや各種機能が割り当てられた機能キーを備えた装置であり、オペレータにより操作されたキーに対応する操作信号を生成して、制御部301に出力する。
図8に示すように構成される業務管理装置30は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、以下の機能を実現する。
無線通信機能:業務管理装置30は、制御部301によってネットワークインターフェイス部304を制御することにより、無線通信ユニット32と協働して、端末装置20との間で端末装置20を個体識別するための情報やテキストデータ等を送受信する無線通信機能を実現する。
スケジュール管理機能:業務管理装置30は、制御部301の機能により、キー入力装置307により入力されたスケジュールのデータを記憶部305に記憶する。このスケジュールのデータは、日付毎、および、従業員毎に入力され、記憶部305に記憶される。そして、制御部301は、例えばキー入力装置307の操作によってスケジュールの出力が指示された場合には、表示処理部303を制御してディスプレイ31にスケジュールを表示させ、さらに、入出力インターフェイス部306を介してプリンタ33を制御して、指定された従業員の指定された日付に係るスケジュールを、帳票として印刷出力する。
データベース管理機能:業務管理装置30は、制御部301によって、入出力インターフェイス部306を介して記憶装置40内のデータベースにアクセスし、記憶装置40内のデータベースに対し、データの格納、検索、抽出、更新、削除等の各種処理を実行する。
履歴記憶制御機能:業務管理装置30は、制御部301によって、端末装置20から無線通信ユニット32を介して受信したテキストデータと、端末装置20を識別するためのデータとに基づいて、端末装置20を装着している従業員の作業履歴に係る情報を取得し、この情報に基づいて、記憶装置40内のデータを更新する。
履歴出力機能:業務管理装置30は、制御部301によって入出力インターフェイス部306を介して記憶装置40内のデータを参照し、記憶装置40が記憶するデータベース内の履歴データを、帳票形式でプリンタ33により印刷出力させる。
特開平7−325870号公報 特開2008−293168号公報
上記のように従来の特許文献2に記載の端末装置には、端末装置の位置(即ち、当該端末装置を所持する作業者の位置)を検出する手段として、特許文献2の明細書の段落(0057)には、「これらの各種装置に加えて遊技場内の通路や壁等に、位置検出用の無線通信タグを設置し、この無線通信タグを端末装置20によって検出して位置を特定してもよい。この場合、端末装置20は、テキストデータとともに位置を示す情報を業務管理装置30へ無線送信することとなり、業務管理装置30は、従業員の位置を特定する必要がなく、無線送信されたテキストデータと位置情報を作業履歴データベース41に記憶させればよい。この場合、無線通信タグとしては、例えば、900MHz帯或いは2.45GHz帯の周波数を利用するRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いることができる。」旨の記載がなされている。
このような、「通路や壁等に、位置検出用の無線通信タグ(例えば、RFIDタグ)を設置し、この無線通信タグを端末装置20によって検出して位置を特定する」方式では検出できる位置データは当該端末装置の存在する絶対位置データに限られるのが現状である。
しかし、位置検出のために位置検出用の無線通信タグを作業エリアに敷き詰めることは、設備面、コスト面からも厳しく、なるべく少ない位置検出用の無線通信タグでの実現が求められていた。そのため、位置検出用の無線通信タグAと位置検出用の無線通信タグBの間を端末装置が移動している際の位置データ(相対位置データ)の取得が望まれていたが、端末装置の相対位置データを容易に取得できる端末装置は実現できてはいなかった。
上記のような課題を解決するため、既に出願人は以下の如き携帯端末及びその管理システムについて出願している。
図4及び図5を用いて出願人が先に出願している携帯端末及びその管理システムのハードウェア構成について説明する。
以下の説明では、携帯端末及びその管理システムが、飲食店で種々の作業を行う少なくとも1名の作業員(店員)の保持する携帯端末と前記携帯端末(作業員)を管理する管理サーバーに適用された場合を想定して説明する。
図4の1は少なくとも1名の作業員が保持する携帯端末であって、各作業員の頭部にセットされたマイクロフォンとスピーカーとを含むヘッドセットと対になって使用される。
前記携帯端末とヘッドセットとの間の通信は、有線でも無線でも良い。
図4の携帯端末1には、絶対位置検出部1−1と、相対位置検出部1−2と、音声認識部1−3と、後述の管理サーバーとの間で通信を行う通信部(図4では無線LAN通信)1−4と、それらを制御する制御部(メインCPU)1−5と、図示しない電源(電池)が含まれている。
また、2は管理サーバー(プロセスコントローラー)であって、前記少なくとも1名の作業員の保持する携帯端末1と通信部(図4では無線LAN通信1−4)を介して接続され、携帯端末1を介して当該携帯端末1を保持する作業員の管理若しくは作業に対する指示を与える等の本発明の全体的な管理を実行する。
また、管理サーバーの記憶部には、管理システムの適用分野に応じたデータベース(図4では、飲食店の管理であるので、飲食店のフロア地図データ等)が予め格納されている。
また、3は携帯端末1の絶対位置検出部1−1と対をなすRFIDタグ(絶対位置検出部)であって、図4では、飲食店のフロアに配置された(少なくとも1つ以上又は)複数のテーブルに配置されている。
RFIDタグ(絶対位置検出部)3には、近距離通信専用CPUを含む送受信部3−1とアンテナ3−2及び電池(固定部であるので必ずしも電池である必要はなく、商用電源でも良い。)が含まれている。
次に、図4の携帯端末1の構成を詳細に説明する。
図4の携帯端末1に設けられた絶対位置検出部1−1は、飲食店のフロアに配置された少なくとも1つ以上、又は複数のテーブルに配置されている絶対位置検出部であるRFIDタグからアンテナ3−2を介して送信された近距離通信用の電波を絶対位置検出部1−1のアンテナ1−1aで受信して近距離通信専用CPU1−1bで処理して、当該携帯端末1の存在する絶対位置、すなわち現在位置データを算出することが出来る。又、絶対位置検出部であるRFIDタグからデータが取得出来ない場合でも、前回取得できている絶対位置データに下記説明の相対位置データを補完することで現在位置データを算出することが出来る。
携帯端末1における通信に使用可能な近距離通信としては、上記RFIDによる近距離通信以外にも、「Bluetooth」(10m〜100m),「ZigBee」(10m〜70m),「Wibree」(10m),「UWB」(10m)等がある。
図4の相対位置検出部1−2には、相対位置検出センサーとして、3軸ジャイロセンサー1−2a、3軸加速度センサー1−2b、気圧センサー1−2c、地磁気センサー1−2dが設けられている。
図4の携帯端末1では、上記の4種類の相対位置検出センサーが設けられているが、携帯端末1及びその管理システムの適用分野に応じて、必ずしも4種類の相対位置検出センサーが必要とは限らず、前記4種類のセンサーの内のいずれか数種類若しくは、前記4種類とは別の相対位置検出センサーを設けることも可能である。
相対位置検出センサー1−2a〜1−2dで検出された相対位置データは、メインCPU1−5、又は位置検出CPU1−2eで処理されて、当該携帯端末1及び管理システムが適用される用途に応じて、所定の時間(時刻毎に)どの方向に、どのくらい移動しているのかという相対位置データが算出される。
この相対位置データの算出には、メモリー(ROM,RAM)1−2f等に予め格納された相対位置演算用のプログラムが利用され、演算結果は、必要に応じて当該メモリーに格納される。
1−4は無線LAN通信部であって、管理サーバー(プロセスコントローラー)2の無線LAN通信と対をなしている。管理サーバー2は、無線LAN通信によって作業指示のデータを携帯端末1のメインCPU1−5に送る。メインCPU1−5は、当該携帯端末1を保持する作業員の頭部にセットされたマイクロフォンとスピーカーとを含むヘッドセットを介して作業に対する指示を作業員に伝える。
1−3は上記携帯端末1に特有の音声認識部(モジュール)であって、主として携帯端末1を保持する作業員の頭部にセットされたマイクロフォンから作業員の発する音声を認識する。
音声認識部(モジュール)1−3の詳細については、図5を用いて以下に詳述する。
図5は、音声認識・発生部(モジュール)1−3を携帯端末1の他の部分である位置検出部(絶対位置検出部,相対位置検出部)1−1,1−2と制御部(メインCPU)1−5の、音声認識及び音声発生に関係する部分の機能構成を示した図である。
図5の音声認識部(モジュール)1−3は少なくとも1名の作業者が保持する携帯端末1の音声認識・発生部(モジュール)であって、作業員の頭部にセットされたヘッドセットのマイクロフォン1−6bとスピーカー1−6aとの間が有線若しくは無線で通信可能に接続されている。
音声認識・発生部(モジュール)は、音声認識・音声発生の専用ICで構成され、作業者の発する音声を作業者の頭部にセットされたヘッドセットのマイクロフォンで取得・認識(音声入力判別)してデジタルデータに変換(テキストデータ又はコードデータ等)して、制御部(メインCPU)に送出する。
また、制御部(メインCPU)から送出された作業者に対する指示等のデジタルデータ(テキストデータ又はコードデータ等)を音声データに変換(音声変換)して作業者の頭部にセットされたヘッドセットのスピーカーから送出する。
前記音声入力判別及び音声変換には、無条件での変換(判別)を実現するためには、大きなデータベースと処理時間を要するが、本発明では、位置検出部による検出データを参照して、当該携帯端末1が存在する位置(場所)での使用される可能性のある用語に絞ったデータベースを使用することによって処理時間の短縮を図っている。
即ち、携帯端末1の存在する場所が異なった場合には、変換に使用するデータベースを変更することができる。
次に、上記携帯端末1及び管理サーバー2による位置検出に基づくデータ処理手順の例を図6のフローチャートを用いて以下に説明する。
まず、絶対位置検出部1−1のアンテナ1−1aで受信した複数の受信電波の処理を近距離通信専用CPUで実行して得た携帯端末1の絶対位置データをメインCPU1−5に送信する(ステップS1)。
その次、相対位置検出部1−2を構成する相対位置検出センサーである3軸ジャイロセンサー1−2a、3軸加速度センサー1−2b、気圧センサー1−2c、地磁気センサー1−2dの各検出出力を、位置検出CPU1−2eに送信する(ステップS1’)。
次いで、位置検出CPU1−2eは、全てのセンサーの検出出力の内、各センサーの特性及び管理サーバー2が適用された用途等を考慮してメインCPU1−5に選択されたセンサー検出出力を送信する(ステップS2)。
次いで、メインCPU1−5は、3軸加速度センサーからの出力データを2回積分演算することで相対的な移動距離を算出する(ステップS3)。
メインCPU1−5は、3軸ジャイロセンサーの検出出力と、3軸加速度センサーの検出出力から歩数及び歩数に応じた移動距離を算出する(ステップS4)。
次いで、メインCPU1−5は、3軸ジャイロセンサーからの出力データを1回積分演算することで作業者の相対的な移動方向(向き)を算出する(ステップS5)。
次いで、マイクロフォン1−6bで取得した音声を音声認識モジュール1−3でデジタルデータに変換(認識)し、その変換結果(認識結果)をメインCPU1−5に送信する(ステップS7)。
次いで、メインCPU1−5では、受信した絶対位置データを、メインCPU1−5で算出した、歩数、移動距離、端末の向き等のデータで補正をして、作業者(携帯端末)の向きを含むフロアにおける現在位置として算出する(ステップS8)。
作業者の音声認識結果データ及び作業者の補正された現在位置データに基づいて、予め蓄積された作業場所毎の作業者の作業に関する音声のデータベースに基づいて作業者の作業内容を特定する(ステップS9)。
メインCPU1−5では、前記作業者の作業内容データを作業者の補正された現在位置データと対応付けて、無線LAN通信部1−4を介して業務管理装置2に送信する。(ステップS9’)
なお、ステップS3〜S5において算出した移動距離、歩数、移動方向等の相対位置データ、ステップS1において算出した絶対位置データは、データそのものを作業内容データと共に業務管理装置2に送信することもできる。ここでは、相対位置データを、主として絶対位置データを補正するために利用しているが、管理システムの適用分野に応じて管理サーバー2において他の用途のために利用することもできるからである。
次いで、管理サーバー2は、特定された作業内容を基に、次に作業者に与える指示データを作成して無線LANを介して作業者端末に送信する(ステップS10)。
次いで、作業者端末1は、無線LANを介して受信した指示データを音声発生ICで音声に変換してスピーカーを介して音声で作業者に伝える(ステップS11)。
このように、上記携帯端末1では、3軸ジャイロセンサーや3軸加速度センサー等によって得られる、歩数、移動距離、端末の向き等の微小な単位時間毎の相対変位量データを経過時間分だけ積算して経過時間分の相対位置データを算出する。その算出した相対位置データを、絶対位置検出部1−1の検出した絶対位置データに補完することで、携帯端末1の向きを含むフロアにおける現在位置を算出している。このため、携帯端末1で算出される現在位置データは、時間の経過とともに相対位置データの累積した誤差(累積誤差)を含むものとなる。その結果、長時間経過すると累積誤差が大きくなり、現在位置データの精度が低下することがあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、現在位置データ内の相対位置データの累積誤差による精度低下を防止し、携帯端末における現在位置データの精度低下に伴う不都合の発生を防止することができる携帯端末、携帯端末の現在位置データの更新方法及び更新プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明は、携帯端末であって、
前記携帯端末の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、前記携帯端末の相対位置を検出する相対位置検出手段と、前記絶対位置データを基準に前記相対位置データで補完した現在位置データを算出する算出手段と、他の携帯端末と、前記現在位置データ及び前記現在位置データが更新された最新の時刻データを送受信する通信手段と、前記他の携帯端末から受信した時刻データが、より最新の時刻データである場合、前記他の携帯端末の現在位置データを、前記携帯端末の現在位置データとして更新し、前記他の携帯端末の前記時刻データを、前記携帯端末の時刻データとして更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする。
通常、近距離通信手段によって交信可能であり、かつ1m程度の近距離にある携帯端末同士が互いに保持する現在位置データは、ほぼ同じ位置データであることが望ましい。
上記構成によれば、携帯端末同士で現在位置データを送受信し合い、さらに携帯端末が直近で絶対位置データを取得し現在位置データを更新した時の時刻データを比較し、他の携帯端末より受信した時刻データの方が新しい場合は、その現在位置データ内の相対位置データの累積誤差は少ないと考えるため、他の携帯端末から受信した現在位置データに更新する。したがって、現在位置データに相対位置データによる誤差が蓄積されても携帯端末同士がすれ違うたびに絶対位置検出による更新時刻が最新の現在位置データに更新されるので、現在位置データの精度を向上させることができる。
本発明において、前記時刻データは、前記更新手段によって基準位置等の絶対位置データまたは現在位置データが更新されたときの時刻データであることを特徴とする。
また本発明において、前記時刻データは、前記携帯端末の使用エリア内に予め設定された基準位置を、前記絶対位置データまたは前記現在位置データとして更新したときの時刻データであることを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末同士で現在位置データを送受信して、現在位置データが更新される。そのため、誤差を吸収するために、予め定められた基準位置に絶対位置または現在位置を補正する等の行動を頻繁に行う必要がない。
すなわち、基準位置を絶対位置または現在位置データとして更新した後に、蓄積された誤差が少ない方の現在位置データに更新されるため、より精度の高い現在位置データを取得することができる。前記更新手段は、更新するとき、前記相対位置データも更新する。相対位置データに蓄積された誤差がより少ないものとなる。
また本発明において、前記更新手段は、現在位置データの更新から所定時間内は更新処理を停止することを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末同士で現在位置データを送受信し、どちらかの携帯端末が現在位置データを更新した後、所定時間内は更新処理を停止する。したがって、現在位置データの更新後、同じ携帯端末同士で更新直後の現在位置データで互いに更新し合うことを防止することができる。
また上記課題を解決することのできる本発明は、携帯端末の現在位置データの更新方法であって、
携帯端末と他の携帯端末間で通信が可能か否かを判断するステップと、現在位置データ及び前記現在位置データが更新された最新の時刻データを送受信するステップと、前記携帯端末の前記時刻データと、前記他の携帯端末から受信した時刻データとを比較するステップと、前記携帯端末の前記時刻データよりも前記他の携帯端末から受信した時刻データの方が新しい場合に、前記携帯端末の現在位置データを前記他の携帯端末から受信した現在位置データに更新する更新ステップと、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、現在位置データに誤差が蓄積されても携帯端末同士がすれ違うたびに現在位置データを更新することができるので、現在位置データの精度を向上させることができる。
また上記課題を解決することのできる本発明は、上記に記載の各ステップを携帯端末の制御部に実行させることを特徴とする携帯端末の現在位置データ更新プログラムである。
上記構成によれば、携帯端末の制御部に現在位置データ更新プログラムをインストールすることで上記に記載の現在位置データの更新方法が実施可能になるため、上記に記載の携帯端末の現在位置データの更新方法の普及・利用を容易にすることができる。
本発明に係る携帯端末及び管理サーバーを備えた管理システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図1に示した管理システムで管理する飲食店のフロアの平面図である。 図1に示した携帯端末における現在位置データの更新方法を示すフローチャートである。 本出願人が先に出願した管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図4の携帯端末における音声認識モジュールの詳細な構成を示すブロックである。 図4の管理システムにおけるデータ処理手順を示すフローチャートである。 従来の携帯端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 図7に示した携帯端末装置を介して業務管理を行う業務管理装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る携帯端末、携帯端末の現在位置データの更新方法及び現在位置データ更新プログラムの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る携帯端末を備えた管理システムの実施形態の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の管理システムは、例えば飲食店等において種々の作業を行う作業者の業務管理等を行うもので、1個以上の携帯端末1Aと、これらの携帯端末1Aを管理する管理サーバー2Aと、携帯端末1Aにおける絶対位置検出のために管理サーバー2Aの管理エリア内の適所に配置される1個以上の固定の絶対位置検出用タグ3とから構成されている。
絶対位置検出用タグ3には、固有の識別情報(ID)が付与されている。絶対位置検出用タグ3は、携帯端末1Aとの間で相互に通信可能に構成され、携帯端末1Aからの要求に応じて、自己に付与されているIDを含むID情報を携帯端末1Aに対して送信する。
携帯端末1Aと、絶対位置検出用タグ3とは、例えば900MHz帯或いは2.45GHz帯の周波数を利用するRFID(Radio Frequency Identification)の通信方式に従ってID情報等の各種情報を送受信する。例えば、図2に示すように、管理サーバー2Aの管理エリアである飲食店のフロア内に設置されている第1〜第5の5個のテーブル1〜5に固定装備されており、各テーブルの一定距離内の携帯端末1AへID情報データを送信する。
図1に示すように、携帯端末1Aの内部構成は、主として絶対位置検出部1−1、相対位置検出部1−2、音声認識モジュール1−3、無線LAN通信部1−4、メインCPU1−5、現在位置データ更新手段1−6及び携帯端末間通信モジュール1−7を備える。
絶対位置検出部1−1は、RFIDタグリーダーアンテナ1−1aを備えており、このRFIDタグリーダーアンテナ1−1aを介して、携帯端末1Aから所定距離以内に位置する絶対位置検出用タグ3との間で通信を実行する。近距離通信専用CPU1−1bは、具体的には店舗フロアに配置された絶対位置検出用タグ3から送信された近距離通信用の電波を解析し、各表示端末や各位置検出用タグに固有のIDを当該携帯端末1Aが存在する絶対位置として取得する。取得したIDはメインCPU1−5へ送信する。
なお、本発明に使用可能な近距離通信としては、上記RFIDによる近距離通信以外にも、「Bluetooth」(10m〜100m)、[ZigBee](10m〜70m)、[Wibree](10m)、[UWB](10m)等がある。
相対位置検出部1−2は、相対位置検出センサーとして、3軸ジャイロセンサー1−2a(角速度センサー)、3軸加速度センサー1−2bが設けられている。本実施形態の携帯端末1Aには、2種類の相対位置検出センサーが設けられているが、作業管理システム1の適用分野に応じて、2種類の相対位置検出センサーとは別のGPS等のような位置検出手段を使用することも可能である。位置検出CPU1−2eは、3軸ジャイロセンサー1−2a、3軸加速度センサー1−2bが検出した相対位置データを各データ特性に応じて最適化する。最適化された相対位置データは、メインCPU1−5へ送信される。
RAMやROMを備えるメモリー1−2fには、相対位置データ演算用のプログラムが格納されている。位置検出CPU1−2eはROMに記憶されている演算用のプログラムをRAM上に読み出し、相対位置の演算処理を実行する。演算結果は必要に応じてメモリー1−2fに格納される。
音声認識モジュール1−3には、管理サーバー2から出力される音声信号に基づいて音声を出力する不図示のスピーカーと、作業者が発した音声を集音する集音手段1−3b(マイク)と、が接続されている。
また音声認識モジュール1−3は、音−デジタルデータ変換手段1−3aを備え、作業者の発する声を作業者の頭部にセットされたヘッドセットのマイク1−3bから集音した音声データをデジタルデータに変換(テキストデータ又はコードデータ等)して、メインCPU1−5へ送信する。
また、音−デジタルデータ変換手段1−3aは、メインCPU1−5から送信されたデジタルデータ(テキストデータ又はコードデータ等)を音声データに変換して作業者の頭部にセットされたヘッドセットのスピーカーから送出することができる。音声認識モジュール1−3は不図示のROMに記憶されている演算用のプログラムをRAM上に読み出し、音声認識及び音声発生のための演算処理を実行する。
無線LAN通信部1−4は、上述したように管理サーバー2Aとの間で無線通信を実行する。
メインCPU1−5は、3軸加速度センサー1−2bから得られた加速度データを2回積分演算することで携帯端末1Aを携帯している作業者の移動距離を算出する(以降積分モデルと呼ぶ)。もしくは、3軸加速度センサー1−2bから得られた加速度データの強度を測定し、作業者の歩行の有無を判別することで作業者の歩数による移動距離を算出する方法を用いることもできる(以降歩行モデルと呼ぶ)。さらにメインCPU1−5は、3軸ジャイロセンサー1−2aから得られた角速度データを1回積分することによって携帯端末1Aの向き、すなわち作業者の向きを算出する。そして、積分モデルもしくは、歩行モデルにより算出された歩行者の移動距離と、端末の向き及び近距離通信用CPU1−1bから受信した絶対位置データに基づいて、携帯端末1Aの現在位置データと作業者が向いている方向を算出する。
算出された携帯端末1Aの現在位置データ及び作業者の向いている方向は、無線LAN通信部1−4を介して、管理サーバー2Aへ送信される。
また、メインCPU1−5は、音声認識モジュール1−3を制御し、音−デジタルデータ変換手段1−3aから受信したデジタルデータを、無線LAN通信部1−4を介して管理サーバー2Aへ送信する。
現在位置データ更新手段1−6は、自己の携帯端末1A以外の他の携帯端末と端末間通信を実行したときに、他の携帯端末から受信した絶対位置データの更新時刻の方が新しいか否かを判定し、新しい場合は自己の現在位置データを他の携帯端末から受信した現在位置データに更新する。一方、自己の携帯端末が保持している絶対位置データの更新時刻の方が新しい場合は、現在位置データの更新は行わない。
また現在位置データ更新手段1−6は、店舗フロア内の特定場所(例えば、料理置き場の前に配置されているシートなど)を予め基準位置として定めておき、携帯端末を保有する作業者が基準位置に移動したときに、管理サーバー2Aから基準位置の座標(x,y)=(200,250)を受信し、これを絶対位置データとして更新する。
携帯端末間通信モジュール1−7は、携帯端末1A以外の携帯端末と近距離無線通信を行う。例えばIrDA(Infrared Data Association)規格に準拠した赤外線通信によって携帯端末間通信を行う場合は、赤外線通信モジュールを搭載している。なお、赤外線通信に限られず、数十cm〜1m程度の近距離通信を実現できる他の通信方式を採用することも可能である。
本実施形態において、携帯端末同士で送受信されるデータは、自己の携帯端末のID、自己が保持している現在位置データ及びその絶対位置データを更新した時の時刻データである。
管理サーバー2Aは、コンピューターにインストールされている業務管理用のプログラムを実行することにより、管理エリア内に存在する各携帯端末1Aと情報の送受信を行って、所定の業務管理を遂行する。
管理サーバー2Aは、図1に示すように、複数の携帯端末1Aと無線通信によりデータの送受を可能にする無線LAN通信部2−1と、当該管理サーバー2Aの管理エリアとなる図2に示したようにフロアの各部の位置データ(座標データ)が記録された地図データ2−2と、不図示の記録部にインストールされている管理プログラムを実行して複数の携帯端末1Aとのデータの送受や、作業指示等を実行する制御部2−3とを備えている。
本実施形態では、携帯端末1Aを保有する作業者と、その他の携帯端末の保有する作業者と、が作業中に管理エリア内ですれ違った場合に端末間で赤外線通信が行われる。
ここでは、管理サーバー2Aの管理エリア内で動作する携帯端末1Aαと、同じく管理エリア内で動作する携帯端末1Aβと、の間で実行される端末間通信を例に、携帯端末がどのように現在位置データの更新処理を行うかについて図3を参照して説明する。
図2に示すように携帯端末1Aαを保有する作業者と携帯端末1Aβを保有する作業者とが、フロアのレジ付近で接近したときの例について説明する。
各携帯端末の携帯端末間通信モジュール1−7は、一定時間間隔で通信可能な相手をポーリングしている。何れかの携帯端末よりポーリング応答を受信すると携帯端末相互の間で通信が可能となる。すなわち、携帯端末相互で、携帯端末のID、現在位置データ及び絶対位置データが更新された時の最新の時刻データを送受信する(ステップS110)。
送受信が完了すると、前回現在位置データを更新してから、所定時間が経過しているか否かを判定する(ステップS112)。ここでは例えば、現在位置データを更新してから5分間経過している場合は(ステップS112:Yes)、ステップS110で受信した現在位置データの最新の時刻データと、自己の携帯端末が記憶している最新の時刻データと、の何れがより最新かを判定する(ステップS114)。
ステップS114において、自己の携帯端末が記憶している絶対位置データが更新された時刻データの方が他の携帯端末から受信した時刻データより最新であった場合は、自己の携帯端末の現在位置データを更新することなく通常処理に戻る(ステップS116,ステップS122)。一方、ステップS114において、現在位置データ更新手段1−6は、自己の携帯端末が記憶している時刻データの方が他の携帯端末から受信した時刻データより最新ではないと判定した場合は、自己の携帯端末の現在位置データを他の携帯端末から受信した現在位置データに更新する(ステップS118,ステップS120)。
すなわち、携帯端末1Aαの現在位置データ更新手段1−6は、自己が記憶している時刻データが携帯端末1Aβから受信した時刻データより最新であると判定すると、自己の現在位置データの更新を行なわず(ステップS116)通常処理に戻る。一方、携帯端末1Aβの現在位置データ更新手段1−6は、自己が記憶している時刻データが携帯端末1Aαから受信した時刻データより古いと判定し、自己の現在位置データを携帯端末1Aαから受信した現在位置データに更新する(ステップS120)。
逆に、携帯端末1Aαの現在位置データ更新手段1−6は、自己が記憶している時刻データが携帯端末1Aβから受信した時刻データより古いと判定すると、自己の現在位置データを携帯端末1Aβから受信した現在位置データに更新する(ステップS118)。一方、携帯端末1Aβの現在位置データ更新手段1−6は、自己が記憶している時刻データが携帯端末1Aαから受信した時刻データより最新であると判定し、自己の現在位置データの更新を行わない(ステップS122)。
なお、本実施形態においてステップS112及びステップS114における現在位置データの更新は、現在位置データ更新手段1−6によって更新される場合に限られない。すなわち、現在位置データの更新には、相対位置検出部1−2によって検出された相対位置データと、絶対位置検出部1−1によって検出した絶対位置データと、に基づいてメインCPU1−5が現在位置座標を算出し、これを現在位置データとして更新する場合を含む。
また、店舗フロア内の特定場所を予め基準位置として定めておき、携帯端末を保有する作業者が基準位置に移動したときに、管理サーバー2Aから基準位置の座標を受信し、これを絶対位置データとして更新する場合も含む。
このように、店舗フロア内に設定されている絶対位置データや基準位置を現在位置データとして更新したときの時刻データに基づいて、次の現在位置データの更新をするか否かの判定を行うことができる。すなわち、基準位置を現在位置データとして更新した後に蓄積された誤差がより少ない方の現在位置データに更新されるため、より精度の高い現在位置データを取得することができる。
またステップS112を設けることによって、携帯端末同士で現在位置データを送受信し、どちらかの携帯端末が現在位置データを更新した後に、所定時間内は更新処理を停止することができる。したがって、現在位置データの更新後、同じ携帯端末同士で更新直後の現在位置データを互いに更新し合うことを防止することができる。
1Aα,1Aβ:携帯端末、1−1:絶対位置検出部、1−2:相対位置検出手段、1−2a:3軸ジャイロセンサー、1−2b:3軸加速度センサー、1−2e:位置検出CPU、1−3:音声認識モジュール、1−4:無線LAN通信部、1−5:メインCPU、1−6:現在位置データ更新手段、1−7:携帯端末間通信モジュール、2A:管理サーバー、2−1:無線LAN通信部、2−2:地図データ、2−3:制御部、3:RFIDタグ(絶対位置検出部)。

Claims (7)

  1. 携帯端末であって、
    前記携帯端末の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、
    前記携帯端末の相対位置を検出する相対位置検出手段と、
    前記絶対位置データを基準に前記相対位置データで補完した現在位置データを算出する算出手段と、
    他の携帯端末と、前記現在位置データ及び前記現在位置データが更新された最新の時刻データを送受信する通信手段と、
    前記他の携帯端末から受信した時刻データが、より最新の時刻データである場合、前記他の携帯端末の現在位置データを、前記携帯端末の現在位置データとして更新し、前記他の携帯端末の前記時刻データを、前記携帯端末の時刻データとして更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記時刻データは、前記更新手段によって絶対位置データまたは現在位置データが更新されたときの時刻データであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記時刻データは、前記携帯端末の使用エリア内に予め設定された基準位置を、前記絶対位置データまたは前記現在位置データとして更新したときの時刻データであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  4. 前記更新手段は、現在位置データの更新から所定時間内は更新処理を停止することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の携帯端末。
  5. 前記更新手段は、更新するとき、前記相対位置データも更新することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の携帯端末。
  6. 携帯端末と他の携帯端末間で通信が可能か否かを判断するステップと、
    現在位置データ及び前記現在位置データが更新された最新の時刻データを送受信するステップと、
    前記携帯端末の前記時刻データと、前記他の携帯端末から受信した時刻データとを比較するステップと、
    前記携帯端末の前記時刻データよりも前記他の携帯端末から受信した時刻データの方が新しい場合に、前記携帯端末の現在位置データを前記他の携帯端末から受信した現在位置データに更新する更新ステップと、を含むことを特徴とする携帯端末の現在位置データの更新方法。
  7. 前記請求項6に記載の各ステップを携帯端末の制御部に実行させることを特徴とする携帯端末の現在位置データ更新プログラム。
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