JP2010275942A - エアコンプレッサ - Google Patents

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昭夫 野村
Toshiki Shimotoono
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Abstract

【課題】リードバルブの摩耗全体の進行を遅らせる。
【解決手段】シリンダ室13と、シリンダ室13に嵌合され往復動されるピストンと、シリンダ室13を閉塞したバルブプレートと、バルブプレートに開設されシリンダ室13に連通した吸入口20と、吸入口20を開閉するリードバルブ26と、リードバルブ26の耳部26aを受けるストッパ部と、を備えているエアコンプレッサにおいて、ストッパ部には外側に位置する第一傾斜面31と、内側に位置する第二傾斜面32とを設け、第一傾斜面31の傾斜角度Θ1を3°に設定し、第二傾斜面32の傾斜角度Θ2を7°に設定する。運転初期(耐久時間初期)において、リードバルブの耳部の基端部および先端部における摩耗の進行速度を緩やかなものとし、摩耗全体の進行を遅らせることができるので、リードバルブの交換回数を削減することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、エアコンプレッサに関し、例えば、自動車のような車両のエアブレーキ装置に利用して有効なものに関する。
自動車のような車両のエアブレーキ装置に使用されるエアコンプレッサとして、シリンダ本体に形成されたシリンダ室と、シリンダ室に往復摺動自在に嵌合され駆動装置により往復運動されるピストンと、シリンダ室を閉塞したバルブプレートと、バルブプレートに開設されてシリンダ室に連通した吸入口と、吸入口を開閉する吸入弁と、バルブプレートに開設されてシリンダ室に連通した吐出口と、吐出口を開閉する吐出弁と、を備えているものがある。
このようなエアコンプレッサにおいては、吸入弁はリード形の弁体(以下、リードバルブという)が弁座に対して直交する方向に離着座することにより、吸入口を開閉するように構成されている。リードバルブは0.3〜0.5mm程度の薄い板によって構成されており、一端部のみが固定されて他端が自由端に構成されることにより、シリンダ室内の圧力に応じて高速で開弁閉弁作動を繰り返すことができるようになっている。
従来のこの種のエアコンプレッサとしては、テーパ面に形成されたリードバルブ受けがリードバルブの自由端部に対向する位置に配置されており、リードバルブ受けのテーパ角度(シリンダ室内周面と直角な平面に対するリードバルブ受けの傾斜角度)が1〜4°以下に設定されている、ものがある。例えば、特許文献1参照。
特開平10−103245号公報
テーパ角度が1〜4°以下に設定されたリードバルブ受けを有するエアコンプレッサにおいては、エアコンプレッサがアンロード状態で高速(例えば、2000rpm)運転されると、運転(耐久時間)の初期において、リードバルブにおけるシリンダ室内周縁との接触箇所の摩耗の進行が速いという問題点が、本発明者によって究明された。
本発明の目的は、吸入弁の摩耗全体の進行を遅らせることができるエアコンプレッサを提供することにある。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)シリンダ本体に形成されたシリンダ室と、該シリンダ室に往復摺動自在に嵌合され駆動装置により往復運動されるピストンと、前記シリンダ室に連通した吸入口と、該吸入口を開閉する吸入弁と、該吸入弁を受けるストッパ部と、を備えているエアコンプレッサにおいて、
前記ストッパ部は外側に位置した第一傾斜面と内側に位置した第二傾斜面とを備えており、前記第二傾斜面の傾斜角度が前記第一傾斜面の傾斜角度よりも大きく設定されていることを特徴とするエアコンプレッサ。
(2)前記第一傾斜面の傾斜角度Θ1 は、3°に設定されており、前記第二傾斜面の傾斜角度Θ2 は、7°に設定されていることを特徴とする(1)に記載のエアコンプレッサ。
前記した手段によれば、摩耗全体の進行を遅らせることができるため、吸入弁の交換回数を削減し、交換にともなう保守作業の間隔を長くすることができる。
本発明の一実施形態であるエアコンプレッサが使用されたエアブレーキ装置を示す模式図である。 本発明の一実施形態であるエアコンプレッサを示す一部省略正面断面図である。 バルブプレート部分を示しており、(a)は正面断面図、(b)は底面図、である。 シリンダヘッドの上端部を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 ストッパ部の作用を説明するための第一比較例を示す各断面図である。 ストッパ部の作用を説明するための第二比較例を示す各断面図である。 ストッパ部の作用を説明するための本実施形態を示す各断面図である。 耳部の基端部の摩耗量を比較したグラフである。 耳部の先端部の摩耗量を比較したグラフである。
本実施形態において、本発明に係るエアコンプレッサは、図1に示されているように、エアブレーキ装置に圧縮空気を供給するものとして構成されている。
図1に示されているように、エアブレーキ装置1は、車両を駆動するためのエンジン2と、エンジン2に清浄空気を供給するためのエアクリーナ3と、エンジン2を冷却するための冷却水系4と、ブレーキ作動装置5と、ブレーキ作動装置5にエアを送給するためのリザーバ6と、リザーバ6とエアコンプレッサ11との間に介設されているチェック弁7およびエアドライヤ8と、リザーバ6の内圧を制御するためのプレッシャレギュレータ9と、を備えている。
本実施形態に係るエアコンプレッサ11は往復形に構成されており、シリンダ本体12を備えている。本体12にはシリンダ室13が形成されており、シリンダ室13内にはピストン14が往復摺動自在に嵌合されている。ピストン14はエンジン2により往復直線駆動されるように構成されている。したがって、エンジン2はエアコンプレッサ11を駆動するための駆動装置を実質的に構成している。
図2に示されているように、シリンダ室13の一端(以下、上端側とする)にはシリンダヘッド15が、バルブプレート(弁板)16を挟み込んで被せられて固定されている。バルブプレート16には吐出口17および吸入口20がシリンダ室13にそれぞれ連通するように開設されているとともに、吐出弁18および吸入弁25がそれぞれ設備されている。すなわち、バルブプレート16はシリンダ室13の一端を閉塞するとともに、吐出弁18および吸入弁25のバルブプレートを兼用するように構成されている。
吐出口17は一対の真円形孔がバルブプレート16の中央部の若干片側(以下、左側とする)寄り位置において前後方向に近接して並べられて構成されている。吐出口17はシリンダヘッド15に開設された吐出路19に接続されている。
吐出弁18は、一端が固定され他端が摺動自在に支持されたリードバルブ18aと、開弁時にリードバルブ18aをバルブプレート16の反対側において位置規制するストッパ18bと、を備えている。リードバルブ18aはシリンダヘッド15内におけるバルブプレート16上に吐出口17の一対の真円形孔を同時に開閉するように配設されている。
図1に示されているように、吐出路19はチェック弁7およびエアドライヤ8を介してリザーバ6に接続されている。
図3に示されているように、吸入口20は3個の吸入孔21A、21B、21Cを備えており、3個の吸入孔21A、21B、21Cは円弧形の長孔形状にそれぞれ形成されている。3個の吸入孔21A、21B、21Cはバルブプレート16の周辺部であって、吸入弁25の外縁部の内側かつシリンダ室13が形成する円周に沿って配置されている。すなわち、3個の吸入孔21A、21B、21Cはシリンダ室13の軸線Oを中心とする円弧Rに沿って一列に並べられている。
吸入口20のバルブプレート16のシリンダ室13側端面には、シール溝22が3個の吸入孔21A、21B、21Cの開口縁辺部を取り囲むように没設されている。
図3に示されているように、3個の吸入孔21A、21B、21Cの周囲の肉厚T21は、バルブプレート16の肉厚T16よりも充分に薄く形成されている。すなわち、図3に示されているように、3個の吸入孔21A、21B、21Cはバルブプレート16のシリンダヘッド15側端面に没設された吸入口形成穴23の底面に開設されている。換言すれば、3個の吸入孔21A、21B、21Cの周囲の肉厚T21は、バルブプレート16の肉厚T16と、吸入口形成穴23の深さDとの差である。
吸入口形成穴23の底面上には一対のリブ24、24が、中央の吸入孔21Aと一方の吸入孔21Bとの間および中央の吸入孔21Aと他方の吸入孔21Cとの間にそれぞれ形成されており、一対のリブ24、24の肉厚(高さ)T24は、3個の吸入孔21A、21B、21Cの周囲の肉厚T21よりも薄く設定されている。
図2〜図5に示されているように、吸入弁25はバルブプレート16のシリンダ室13側端面に配置されている。吸入弁25は弁体としてのリードバルブ26を備えており、リードバルブ26は0.3〜0.5mm程度の薄い弾性板材が用いられて大略ドーナツ形状に形成されている。リードバルブ26はバルブプレート16下面にシリンダ室13と同心円に配されて当接されているとともに、一端部が一対のねじ部材27、27によってバルブプレート16に固定されている。リードバルブ26は他端部である自由端部において吸入口20すなわち3個の吸入孔21A、21B、21Cを同時に開閉するようになっている。リードバルブ26は自由端部の最も外側で3個の吸入孔21A、21B、21Cに対向している。
リードバルブ26の自由端部には略半円形の耳部26aが一対、中央の吸入孔21Aを通る中心線を挟んで対称形に配置されて、当該中心線と平行に外側にそれぞれ突出するように形成されている。
なお、一対の吐出口17、17はリードバルブ26のドーナツ形状の内径内における左側寄りに配置されている。
シリンダ本体12の上端面にはリードバルブ26の厚さを逃げる逃げ部28が、大略長円形の穴形状に没設されている。逃げ部28の底面における一対のねじ部材27、27に対向する位置には、一対の逃げ穴29、29が一定深さの円形穴形状にそれぞれ没設されている。また、逃げ部28の底面における一対の耳部26a、26aに対向する位置には、一対のストッパ部30、30が各耳部26a、26aを受けるようにそれぞれ設けられている。
リードバルブ受けであるストッパ部30は第一傾斜面31と第二傾斜面32とを備えている。第一傾斜面31は外側に配置されており、第一傾斜面31の傾斜角度(シリンダ室内周面と直角な平面に対する傾斜角度)Θ1 は、3°に設定されている。第二傾斜面32は内側に配置されており、傾斜角度Θ2 は、7°に設定されている。第一傾斜面31と第二傾斜面32との境界線33は直線形状になっている。第一傾斜面31と第二傾斜面32は同一方向に傾斜するように設定されている。
図2に示されているように、吸入口20すなわち3個の吸入孔21A、21B、21Cは、シリンダヘッド15に開設された吸入路41が接続されている。そして、吸入路41はエンジン吸気管を介してエアクリーナ3に接続されている。
図1および図2に示されているように、シリンダヘッド15内には冷却水が循環する冷却水路42が形成されており、冷却水路42にはエンジン2を冷却するための冷却水系4が接続されている。
次に、作用を説明する。
ピストン14がシリンダ室13内において上死点から下死点方向に移動されると、吸入弁25のリードバルブ26が吸入口20の軸心方向に撓んでバルブプレート16から離れる(リフトする)ことによって、エアが、吸入路41、吸入口20すなわち3個の吸入孔21A、21B、21Cを経て、シリンダ室13に吸入される。
逆の圧縮行程においては、吸入弁25のリードバルブ26が元に戻されることにより、吸入弁25が閉じられる。
続いて、シリンダ室13の内圧が所定の圧力に達すると、吐出弁18が開かれるため、高圧のエアが、吐出口17、吐出路19、を経てリザーバ6に供給される。
リザーバ6のエアはブレーキ弁(図示せず)の制御によって、ブレーキ作動時にブレーキ作動装置5に適宜供給され、これを作動せしめる。
ところで、図5(a)に示されているように、傾斜角度が「3°」に設定されたストッパ部(リードバルブ受け)30Aを有するエアコンプレッサにおいては、アンロード状態で高速(例えば、2000rpm)運転されると、運転(耐久時間)の初期において、リードバルブ26の耳部26aの基端部26c(図3(b))の摩耗が速く進行する現象を、本発明者は究明した。
そして、本発明者は、耳部26aの基端部26cの摩耗が速く進行する理由を、次の通り究明した。
図5(b)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が小さい場合においては、リードバルブ26の耳部26a全体がストッパ部30Aの傾斜面(3°)に倣って面接触するので、耳部26aの基端部26cの摩耗の進行は緩やかである。
しかし、図5(c)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が大きくなると、耳部26aの基端部26cがシリンダ室13の内周縁(エッジ)13aに線接触または点接触するので、耳部26aの基端部26cの摩耗は速く進行する。
そこで、図6(a)に示されているように、ストッパ部30Bの傾斜角度を「7°」に設定したところ、耳部26aの基端部26cの摩耗の進行を緩やかにすることができたが、耳部26aの先端部26b(図3(b))の摩耗の進行速度は増加した。
本発明者は、耳部26aの基端部26cの摩耗の進行を緩やかにすることができるが、耳部26aの先端部26bの摩耗の進行速度が増加する理由を、次の通り究明した。
図6(c)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が大きくなると、リードバルブ26の耳部26a全体がストッパ部30Bの傾斜面(7°)に倣って面接触するので、耳部26aの基端部26cの摩耗の進行は緩やかである。
しかし、図6(b)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が小さい場合においては、リードバルブ26の耳部26aの先端部26bがストッパ部30Bの傾斜面の途中に線接触または点接触するので、耳部26aの先端部26bの摩耗の進行速度が増加する。
本発明は以上の究明に基づいて創作されたものであり、リードバルブ26の耳部26aの基端部26cおよび先端部26bにおける運転初期の摩耗(いわゆる初期摩耗)の進行を、いずれにおいても緩やかにすることができる。
すなわち、本実施形態においては、ストッパ部30を第一傾斜面31と第二傾斜面32とによって構成するとともに、外側に配置された第一傾斜面31の傾斜角度Θ1 を3°に設定し、内側に配置された第二傾斜面32の傾斜角度Θ2 を、7°に設定することにより、リードバルブ26の耳部26aの基端部26cおよび先端部26bにおける運転初期の摩耗の進行を、いずれにおいても緩やかにすることができた。
本発明者は、本実施形態によれば、耳部26aの基端部26cおよび先端部26bのいずれにおいても運転初期の摩耗の進行を緩やかにすることができる理由を、次の通り究明した。
図7(b)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が小さい場合においては、リードバルブ26の耳部26aの先端部26bがストッパ部30第一傾斜面(3°)に倣って面接触するので、耳部26aの摩耗の進行が緩やかになる。
他方、図7(c)に示されているように、リードバルブ26のリフト量が大きくなると、耳部26aの基端部26cが第二傾斜面(7°)に面接触するので、耳部26aの摩耗の進行が緩やかになる。
図8(a)は耳部の基端部の摩耗量を比較したグラフであり、図8(b)は摩耗量の測定位置を示す。
図8によれば、傾斜角度が3°のストッパ部の場合(図5の比較例)には、耳部の基端部において、耐久時間初期に摩耗の進行速度が大きくなり、摩耗がある程度進行すると面接触に近づくため、摩耗の進行は緩やかなものとなる、のに対して、本実施形態に係るストッパ部の場合には、耳部の摩耗の進行速度は耐久時間初期(運転初期)から緩やかなものとなり、摩耗全体の進行を遅らせることができる、ことが判る。
図9(a)は耳部の先端部の摩耗量を比較したグラフであり、図9(b)は摩耗量の測定位置を示す。
図9によれば、傾斜角度が7°のストッパ部の場合(図6の比較例)には、耳部の先端部の摩耗量は時間に比例して増加する、のに対して、本実施形態に係るストッパ部の場合には、耳部の先端部の摩耗の進行速度は耐久時間初期(運転初期)から緩やかなものとなり、摩耗全体の進行を遅らせることができる、ことが判る。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ストッパ部を第一傾斜面と第二傾斜面とによって構成するとともに、外側に配置された第一傾斜面の傾斜角度Θ1 を3°に設定し、内側に配置された第二傾斜面の傾斜角度Θ2 を、7°に設定することにより、リードバルブの耳部の基端部および先端部における摩耗全体の進行を遅らせることができる。
(2)リードバルブの耳部の基端部および先端部における運転初期の摩耗の進行速度を緩やかにすることにより摩耗全体の進行を遅らせることができたため、リードバルブの交換回数が削減され、リードバルブの交換にともなうエアコンプレッサの保守作業の間隔を長くすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々に変更が可能であることはいうまでもない。
第一傾斜面の傾斜角度は3°に設定するに限らないし、第二傾斜面の傾斜角度は7°に設定するに限らない。要は、第二傾斜面の傾斜角度は、Θ2 を第一傾斜面の傾斜角度Θ1 よりも大きく(Θ2 >Θ1 )すればよい。
第一傾斜面および第二傾斜面は、平面に形成するに限らず、曲面または平面および曲面に形成してもよい。曲面の場合には、傾斜角度は接線によって規定される。
第一傾斜面と第二傾斜面との境界は、曲面に形成することが望ましい。
前記実施形態においては、自動車用エアブレーキ装置に使用されるエアコンプレッサについて説明したが、本発明はこれに限らず、他の用途に使用されるエアコンプレッサ等、エアコンプレッサ全般に適用することができる。
1…エアブレーキ装置、2…エンジン(駆動装置)、3…エアクリーナ、4…冷却水系、5…ブレーキ作動装置、6…リザーバ、7…チェック弁、8…エアドライヤ、9…プレッシャレギュレータ、
11…エアコンプレッサ、12…シリンダ本体、13…シリンダ室、14…ピストン、15…シリンダヘッド、16…バルブプレート、
17…吐出口、18…吐出弁、19…吐出路、
20…吸入口、21A、21B、21C…吸入孔、22…シール溝、23…吸入口形成穴、24…リブ、25…吸入弁、26…リードバルブ、26a…耳部、27…ねじ部材、28…逃げ部、29…逃げ穴、30…ストッパ部、31…第一傾斜面、32…第二傾斜面、33…境界線、
41…吸入路、42…冷却水路。

Claims (7)

  1. シリンダ本体に形成されたシリンダ室と、該シリンダ室に往復摺動自在に嵌合され駆動装置により往復運動されるピストンと、前記シリンダ室に連通した吸入口と、該吸入口を開閉する吸入弁と、該吸入弁を受けるストッパ部と、を備えているエアコンプレッサにおいて、
    前記ストッパ部は外側に位置した第一傾斜面と内側に位置した第二傾斜面とを備えており、前記第二傾斜面の傾斜角度が前記第一傾斜面の傾斜角度よりも大きく設定されていることを特徴とするエアコンプレッサ。
  2. 前記第一傾斜面の傾斜角度Θ1 は、3°に設定されており、前記第二傾斜面の傾斜角度Θ2 は、7°に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエアコンプレッサ。
  3. 前記第一傾斜面と前記第二傾斜面とは、同一方向に傾斜するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエアコンプレッサ。
  4. 前記第一傾斜面および前記第二傾斜面は、平面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアコンプレッサ。
  5. 前記第一傾斜面および前記第二傾斜面は、曲面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアコンプレッサ。
  6. 前記第一傾斜面は平面に形成されており、前記第二傾斜面は曲面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアコンプレッサ。
  7. 前記第一傾斜面と前記第二傾斜面との境界は、曲面に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエアコンプレッサ。
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