JP2010275360A - インキ - Google Patents

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Kotaro Osato
耕太郎 大里
Sachiko Higo
幸呼 肥後
Takeo Yamaguchi
岳男 山口
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Abstract

【課題】植物油を用いたインキのコストを低減するとともに、食料と競合しない非食料資源を原料とし、大気中のCO2削減に貢献するインキの提供。
【解決手段】オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、孔版印刷、インクジェット印刷、筆記用などに使用されるインキであって、顔料、樹脂、および、ヤトロファ油を含む油からなるインキ。さらに好ましくは、ヤトロファ油を含む油以外の溶剤を含むインキ。さらに好ましくは、油の含水率が、インキ全体の0.3重量%以下であるインキ。
【選択図】なし

Description

本発明は、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、孔版印刷、インクジェット印刷、筆記用などに使用されるインキに関する。
近年、オフセットインキにおいては、植物油、特に大豆油を用いたインキは環境対応として使用されてきている。特に米国では政府刊行物に関して一部法律において大豆油を用いたインキを使用するように定められている。しかし、特に日本においては従来の石油系溶剤に比べて大豆油のコストは高く、大豆油を用いたインキの使用量は伸びていない。植物油脂価格に影響を与える要因としては、需給バランス・収穫量・政治的要因・投機筋の介入・物流などが挙げられる。
近年、枯渇資源である石油代替燃料として、再生可能資源である大豆やトウモロコシを原料とするバイオディーゼル燃料が注目され、食用の穀物類の価格が高騰し、同時に食糧との競合が問題となっている。食料と競合しないという点では、廃食用油の利用もリサイクルの観点で使用されているが、さまざまな油が混じっているため、品質に課題があり、また供給規模の拡大に向けて大きな壁がある。
また再生可能資源として植物を利用するもう1つの理由として、地球温暖化対策のためのCO2削減が挙げられる。植物は大気中のCO2を吸収して固定化するため、植物を原料とした資源を利用した場合には大気中のCO2量が増加しないと言われている。
特開2008−105177号公報
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、植物油を用いたインキのコストを低減するとともに、食料と競合しない非食料資源を原料とし、大気中のCO2削減に貢献するインキを提供することにある。
本発明は、顔料、樹脂、および、ヤトロファ油を含む油からなるインキに関する。
また、さらに、ヤトロファ油を含む油以外の溶剤を含む上記インキに関する。
また、本発明は、油の含水率が、インキ全体の0.3重量%以下である上記インキに関する。
また、本発明は、油のヨウ素価が、60以上である上記インキに関する。
本発明により、コストを低減するとともに、食料と競合しない非食料資源を原料とし、大気中のCO2削減に貢献する、植物油を利用したインキを提供できた。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるヤトロファ油とはトウダイグサ科の中南米原産の落葉低木(和名:タイワンアブラギリ、英名:Barbados nut、別名:ナンヨウアブラギリ、流通名:ヤトロファ・クルカス(学名:Jatropha curcas))の種子から採取できる油脂を指す。ヤトロファは、過酷な気候に強く、砂漠等での緑化効果も発揮。良質な油が採取でき、食用にならないため、安価でしかも安定供給可能。
緑化とバイオディーゼル原料の二段活用が出来るため世界的に注目を浴びつつある。
本発明において、ヤトロファ油以外に、油としてそれ以外の動植物油、合成油を併用しても良い。植物油としては、食用として大豆油、パーム油、やし油、パーム核油、菜種油、トウモロコシ油、米油、綿実油、ごま油、ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油等があり、非食用として、あまに油、桐油等があるがこれらに限定されるものではない。動物油としては、牛脂、豚脂等がある。
本発明における動植物油は、対象物を粉砕、圧搾、抽出などした後、必要に応じて、ろ過、静置による沈澱、活性白土による脱色といった処理を行ったり、化学修飾など施しても良い。
本発明のインキは、オフセットインキ、フレキソインキ、グラビアインキ、孔版インキ、インクジェットインキ、筆記用インキなどに使用されるが、特に、平版用インキ、枚葉印刷機用インキ、オフセット輪転印刷機用インキに好適に用いられるが、これらに限定されるものではない。
上記枚葉印刷機用インキの組成の一例としては、顔料10〜20重量%、樹脂25〜30重量%、溶剤25〜40重量%、油10〜25重量%、ドライヤー0.5〜1.5重量%、その他補助剤2〜10重量%程度の構成が挙げられる。これらを通常の方法により適宜配合して練肉することによりインキとすることができる。
上記オフセット輪転印刷機用インキの組成の一例としては、顔料10〜20重量%、樹脂20〜30重量%、溶剤25〜40重量%、油5〜15重量%、その他補助剤2〜10重量%程度の構成が挙げられる。これらを通常の方法により適宜配合して練肉することによりインキとすることができる。
本発明のインキを使用して印刷することにより、従来の石油系溶剤を用いたインキに比べて揮発性有機化合物の放出を軽減させることができる。つまり印刷現場に揮発性有機化合物の塵が飛ぶことが少なく、作業能率を向上させるとともに、作業者の衛生面で好ましい。また、スモッグ及び温室化現象の防止にもつながり、作業後の印刷機の洗浄もしやすいものとなる。その他廃棄物の生分解性が早い、脱墨性に優れ再生紙にしやすい等の特徴もある。
本発明では、ヤトロファ油の含水率が、インキ全体の0.3重量%以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.1重量%以下、最も好ましくは0.05重量%以下である。含水率が0.3重量%を超えるほどに水が含まれていると、オフセットインキとした際に過剰乳化を起こしてしまう。インキが過剰乳化を起こすと、水中油型の乳化を起こしたものが版面上の水の中に散らばって、非画線部の広い範囲か一面にいわゆる浮き汚れを発生することとなる。
また本発明では、油のヨウ素価を60以上であることが好ましい。さらに好ましくは100以上、最も好ましくは120以上である。ヨウ素価が60より低ければインキとした際の乾燥性に劣るものとなってしまい、特にオフセット枚葉印刷の様に、酸化重合反応で乾燥させる場合、裏面印刷前の乾燥に時間がかかってしまい、印刷作業効率が大幅に劣るものとなってしまう。
また本発明では、油の酸価が3以下であることが好ましい。より好ましくは2以下であり、最も好ましくは1.5以下である。酸価が3より高いものであると、遊離脂肪酸によりインキとした際とした際に乳化が過剰に進んでしまうことがある。
本発明において、使用される顔料、樹脂は、それぞれ、公知のインキ用として用いられるものが使用できる。
次に具体例をもって、本発明を詳細に説明する。例中、「部」は重量部を表す。
実施例1 カーボンブラック18部、ロジン変性フェノール樹脂ワニス60部、ヤトロファ油3部を3本ロールで練肉した後、アルキッド樹脂10部を攪拌混合してインキを得た。
実施例1のインキをオフセット印刷機にて、印刷した結果、良好な印刷物が得られた。

Claims (4)

  1. 顔料、樹脂、および、ヤトロファ油を含む油からなるインキ。
  2. さらに、ヤトロファ油を含む油以外の溶剤を含む請求項1記載のインキ。
  3. 油の含水率が、インキ全体の0.3重量%以下である請求項1または2記載のインキ。
  4. 油のヨウ素価が、60以上である請求項1〜3いずれか記載のインキ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038023A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 Nisshin Oillio Group Ltd 非食用油脂を含有する印刷用インキ
JPWO2011037037A1 (ja) * 2009-09-24 2013-02-21 Dic株式会社 オフセット印刷インキ用ワニス及び該ワニスを含有する印刷インキ
CN104271683A (zh) * 2012-05-02 2015-01-07 彩色熊股份公司 胶版印刷油墨或胶版印刷清漆
JP2020164782A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具

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