JP2010271456A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光取り出し効率を向上させることが可能な表示装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】基材21の貫通孔22内に導光部23を設け、この導光部23と有機発光素子10R,10G,10Bとの間に、導光部23に連続して反射素子24を設ける。従来では反射素子と基材との界面で全反射によって失われていた光線は、導光部23の側面から基材21を透過して取り出され、光取り出し効率が向上する。反射素子24および導光部23を、基材21よりも大きな屈折率を有する材料により構成すれば、導光部23側面から基材21に入射する光を、より垂直方向に立ち上げ、視野角をより制限することが可能となる。
【選択図】図16

Description

本発明は、有機発光素子などの自発光素子または液晶素子を用いた表示装置およびその製造方法に関する。
モバイル機器へ搭載される表示装置に求められる特性として、低消費電力であることが挙げられる。これはバッテリーの持続時間を長くすることが可能となると共に、バッテリーの小型化を図ることができるからである。また、外光の強い屋外での使用が多いため、視認性向上のためにより高い輝度が求められるが、これは低消費電力性と相反するものである。また一方で、使用者のみに表示情報が示されることが望ましいとされる傾向が強まっており、視野角の制限は一つの付加価値となっている。
モバイル機器へ搭載されうる、自発光素子を用いた表示装置の一例として、有機発光素子(有機EL(Electroluminescence )素子)を用いた表示装置がある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この従来の表示装置では、発光層で発生した光が全反射等で取り出されない場合があり、光取り出し効率は必ずしも良いとはいえない。それに対し、発光素子の直上に、反射素子を配置することにより、光取り出し効率を向上させる提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。これらの反射素子は、ガラス等の基材に、突起状の反射素子を配置し、発光素子に対向配置したものであり、光取り出し効率および正面輝度の向上、並びに視野角の制限を鼎立せしめるものである。
特開2005−227519号公報 特開2007−248484号公報
しかしながら、このような反射素子を用いても、反射素子と基材との界面、あるいは基材と外気との界面において、全反射を原因とする光取り出し効率の低下は避けられなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、光取り出し効率を向上させることが可能な表示装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明による表示装置は、以下の(A)〜(C)の構成要件を備えたものである。
(A)表示素子
(B)表示素子に対向して導光部を有する基材
(C)表示素子と導光部との間に導光部に連続して設けられた反射素子
本発明による第1の表示装置の製造方法は、以下の(A)〜(F)の工程を含むものである。
(A)反射素子に対応する形状の型に、樹脂を塗布する工程
(B)貫通孔を有する基材の一面に裏打ち部材を貼り合わせ、他面側から樹脂を塗布する工程
(C)基材の他面に型を貼り合わせる工程
(D)樹脂を硬化させることにより、貫通孔内に導光部を形成すると共に導光部に連続する反射素子を形成する工程
(E)樹脂を硬化させたのちに型および裏打ち部材を除去する工程
(F)基材を、導光部および反射素子を表示素子の直上にして対向配置する工程
本発明による第2の表示装置の製造方法は、以下の(A)〜(F)の工程を含むものである。
(A)反射素子に対応する形状の型に、樹脂を塗布する工程
(B)貫通孔を有する基材の一面に通気性の裏打ち部材を貼り合わせる工程
(C)基材の他面に型を貼り合わせ、樹脂を貫通孔に充填させる工程
(D)樹脂を硬化させることにより、貫通孔内に導光部を形成すると共に導光部に連続する反射素子を形成する工程
(E)樹脂を硬化させたのちに型および裏打ち部材を除去する工程
(F)基材を、導光部および反射素子を表示素子の直上にして対向配置する工程
本発明の表示装置では、基材に、表示素子に対向して導光部が設けられ、この導光部と表示素子との間に導光部に連続して反射素子が設けられているので、反射素子と基材との界面、あるいは基材と外気との界面における全反射が抑えられる。
本発明の表示装置によれば、基材に、表示素子に対向して導光部を設け、この導光部と表示素子との間に導光部に連続して反射素子を設けるようにしたので、光取り出し効率の低下をより小さくすることが可能となる。
本発明の第1の表示装置の製造方法によれば、型および基材にそれぞれ樹脂を塗布したのちに貼り合わせ、樹脂を硬化させて導光部および反射素子を形成するようにしたので、また、本発明の第2の表示装置の製造方法によれば、樹脂を塗布した型を基材に貼り合わせ、樹脂を貫通孔に充填させたのち硬化させて導光部および反射素子を形成するようにしたので、本発明の表示装置を容易に形成することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の構成を表す断面図である。 図1に示した反射板を反射素子側から見た構成を表す平面図である。 図1に示した表示装置を分解して表す斜視図である。 図1に示した表示パネルの構成を表す図である。 図4に示した画素駆動回路の一例を表す等価回路図である。 図4に示した表示領域の一例を表す断面図である。 図3に示した表示装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図7に続く工程を表す断面図である。 図8に続く工程を表す断面図である。 図9に続く工程を表す断面図である。 図10に続く工程を表す断面図である。 図11に続く工程を表す断面図である。 図11に続く工程を表す断面図である。 図13に続く工程を表す断面図である。 図14に続く工程を表す断面図である。 図3に示した反射板の作用を説明するための図である。 反射板の作用を説明するための図である。 図3に示した表示装置の放射角度分布を調べた結果を表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図19に続く工程を表す断面図である。 図3に示した導光部の他の例を表す断面図である。 導光部の更に他の例を表す断面図である。 導光部の更に他の例を表す断面図である。 上記実施の形態の表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 上記実施の形態の表示装置の適用例1の外観を表す斜視図である。 (A)は適用例2の表側から見た外観を表す斜視図であり、(B)は裏側から見た外観を表す斜視図である。 適用例3の外観を表す斜視図である。 適用例4の外観を表す斜視図である。 (A)は適用例5の開いた状態の正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態の正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(型および基材にそれぞれ樹脂を塗布したのちに貼り合わせ、樹脂を硬化させて導光部および反射素子を形成する例)
2.第2の実施の形態(樹脂を塗布した型を基材に貼り合わせ、樹脂を貫通孔に充填させたのち硬化させて導光部および反射素子を形成する例)
3.変形例(導光部の形状の変形例)
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の構成を表したものである。この表示装置は、モバイル機器などに用いられるものであり、表示パネル10の光取り出し側に反射板20を有している。表示パネル10は、ガラス等の支持基板30の上に配置されている。支持基板30の周縁には、封止枠31および接着層32が設けられている。この接着層32によって表示パネル10と反射板20とが貼り合わせられており、表示パネル10と反射板20との間の空間は真空層40となっている。表示パネル10と封止枠31との間には、シート状またはペースト状などのゲッター50が配置されている。
表示パネル10は、駆動用基板11に、表示素子として、赤色の表示素子光を発生する有機発光素子10Rと、緑色の光を発生する有機発光素子10Gと、青色の光を発生する有機発光素子10Bとが、順に全体としてマトリクス状に配置されている。なお、有機発光素子10R,10G,10Bは短冊形の平面形状を有し、隣り合う有機発光素子10R,10G,10Bの組み合わせが一つの画素(ピクセル)を構成している。
駆動用基板11は、例えばガラス,シリコン(Si)ウェハあるいは樹脂などにより構成されている。駆動用基板11上には、後述する画素駆動回路140(図1には図示せず、図4および図5参照。)が設けられている。有機発光素子10R,10G,10Bは、画素駆動回路140上に後述する平坦化層12(図1には図示せず、図6参照。)を間にして形成され、必要に応じて保護膜13により覆われている。
反射板20は、有機発光素子10R,10G,10Bからの光取り出し効率を高めて輝度を向上させるためのものであり、有機発光素子10R,10G,10Bに対向配置された基材21を有している。基材21は、例えば、ガラス、耐熱性樹脂よりなる樹脂基板あるいは樹脂フィルム、または溶融石英あるいは合成石英により構成されている。
基材21は、有機発光素子10R,10G,10Bに対向して貫通孔22を有し、この貫通孔22内には導光部23が設けられている。有機発光素子10R,10G,10Bと導光部23との間には、導光部23に連続して反射素子24が設けられている。これにより、この表示装置では、光取り出し効率を向上させることが可能となっている。
反射素子24は、有機発光素子10R,10G,10Bで発生した光を、側面24Aと真空層40との界面により反射させて導光部23へと導くものである。反射素子24の側面24Aには、従来のような金属等の反射鏡膜は設けられていないので、反射鏡膜による吸収損失がなくなり、光取り出し効率の向上が可能となっている。また、表示パネル10および反射板20の間の空間から水分等が有機発光素子10R,10G,10Bに侵入するおそれがなく、水分等の影響による有機発光素子10R,10G,10Bの劣化が抑えられる。
反射素子24は、有機発光素子10R,10G,10B側から基材21側に向けて径が大きくなる断面形状を有していることが好ましい。具体的には、反射素子24は、円錐台形状を有している。なお、反射素子24は、非球面多項式によって近似される曲面形状でもよい。
導光部23は、反射素子24から導かれてきた光を、側面23Aと基材21との界面により反射させて外部へと取り出すものである。導光部23の有機発光素子10R,10G,10B側の端部における径D1は、他端部における径D2よりも小さいことが好ましい。すなわち、導光部23は、例えば円錐台形状を有していることが好ましい。これにより正面輝度を向上させながら、視野角を狭くすることが可能となり、特にモバイル機器への適用に好適となる。
反射素子24および導光部23は、基材21よりも大きな屈折率を有する材料により構成されていることが好ましい。後述するように、導光部23側面から基材21に入射する光を垂直方向に立ち上げることが可能となり、光取り出し効率の向上につながるからである。具体的には、反射素子24および導光部23は、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂などの樹脂により構成されているが、低融点ガラスにより構成されていてもよい。
封止枠31および接着層32は、熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂などにより構成されている。なお、表示パネル10の保護膜13と、反射素子24の先端面24Bとの間には、反射素子24を表示パネル10に固定するための固定層(図示せず)が設けられていることが望ましい。この固定層は、例えば熱接着シートまたはポッティング剤により構成されている。なお、固定層の接着方法は必ずしも熱接着である必要はなく、また、固定層はシート状のものに限定されない。
図2は、図1に示した反射板20を反射素子24側から見た平面構成を表したものである。基材21の有機発光素子10R,10G,10B側の表面のうち貫通孔22を除いた領域に、ブラックマトリクスとしての遮光膜25が設けられている。この遮光膜25は、有機発光素子10R,10G,10Bおよびその間の配線において反射された外光を吸収し、コントラストを改善するためのものである。遮光膜25の平面形状は、表示パネル10上の有機発光素子10R,10G,10Bの配置に応じて、図2(A)のような格子状でもよいし、図2(B)のような網目状でもよい。
遮光膜25は、例えば黒色の着色剤を混入した光学濃度が1以上の黒色の樹脂膜、または薄膜の干渉を利用した薄膜フィルタにより構成されている。薄膜フィルタは、例えば、金属,金属窒化物あるいは金属酸化物よりなる薄膜を1層以上積層し、薄膜の干渉を利用して光を減衰させるものである。薄膜フィルタとしては、具体的には、クロムと酸化クロム(III)(Cr2 O3 )とを交互に積層したものが挙げられる。なお、遮光膜25は必ずしも設けなくてもよい。
図3は、図1に示したゲッター50の配置例を表したものである。ゲッター50の配置箇所や数は特に限定されないが、例えば、表示パネル10の周囲を囲むように配置することが好ましい。このようなゲッター50としては、有機発光素子用の水分ゲッター、具体的には、サエス・ゲッターズ社製「DryFlex(登録商標)」または「GDO(ゲッタードライヤー)」(CaO粉末)を用いることが可能である。なお、ゲッター50としては、MEMSデバイスのパッケージやフラットパネルディスプレイに用いられる焼結多孔質非蒸発型ゲッター、具体的には、チタンとZr−V−Feゲッター合金との混合物であるHPTFゲッター、または、純度90%以上のジルコニウムを水素化粉砕したものを用いることも可能である。
図4は、図1に示した表示パネル10の構成を表したものである。表示パネル10は、駆動用基板11の上に、表示領域110として、複数の有機発光素子10R,10G,10Bがマトリクス状に配置されたものである。表示領域110の周辺には、映像表示用のドライバである信号線駆動回路120および走査線駆動回路130が設けられている。
表示領域110内には画素駆動回路140が設けられている。図5は、画素駆動回路140の一例を表したものである。画素駆動回路140は、後述する第1電極13の下層に設けられたアクティブ型の駆動回路である。すなわち、この画素駆動回路140は、駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2と、これらトランジスタTr1,Tr2の間のキャパシタ(保持容量)Csと、第1の電源ライン(Vcc)および第2の電源ライン(GND)の間において駆動トランジスタTr1に直列に接続された有機発光素子10R(または10G,10B)とを有する。駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2は、一般的な薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))により構成され、その構成は例えば逆スタガ構造(いわゆるボトムゲート型)でもよいしスタガ構造(トップゲート型)でもよく特に限定されない。
画素駆動回路140において、列方向には信号線120Aが複数配置され、行方向には走査線130Aが複数配置されている。各信号線120Aと各走査線130Aとの交差点が、有機発光素子10R,10G,10Bのいずれか一つ(サブピクセル)に対応している。各信号線120Aは、信号線駆動回路120に接続され、この信号線駆動回路120から信号線120Aを介して書き込みトランジスタTr2のソース電極に画像信号が供給されるようになっている。各走査線130Aは走査線駆動回路130に接続され、この走査線駆動回路130から走査線130Aを介して書き込みトランジスタTr2のゲート電極に走査信号が順次供給されるようになっている。
図6は、図4および図5に示した有機発光素子10R,10G,10Bの構成の一例を表したものである。有機発光素子10R,10G,10Bは、それぞれ、駆動用基板11の側から、上述した画素駆動回路140および平坦化層12を間にして、陽極としての第1電極14、絶縁膜15、後述する発光層を含む有機層16、および陰極としての第2電極17がこの順に積層された構成を有し、必要に応じて保護膜13により被覆されている。平坦化層12は、例えば、ポリイミド等の有機材料、あるいは酸化シリコン(SiO2 )などの無機材料により構成されている。保護膜13は、例えば、厚みが500nm以上10000nm以下であり、酸化シリコン(SiO2 ),窒化シリコン(SiN)などにより構成されている。
第1電極14は、有機発光素子10R,10G,10Bの各々に対応して形成され、絶縁膜15により互いに電気的に分離されている。また、第1電極14は、発光層で発生した光を反射させる反射電極としての機能を有しており、できるだけ高い反射率を有するようにすることが発光効率を高める上で望ましい。第1電極14は、例えば、厚みが100nm以上1000nm以下、具体的には50nm程度であり、アルミニウム(Al)あるいはアルミニウム(Al)を含む合金、または、銀(Ag)あるいは銀(Ag)を含む合金により構成されている。また、第1電極13は、クロム(Cr),チタン(Ti),鉄(Fe),コバルト(Co),ニッケル(Ni),モリブデン(Mo),銅(Cu),タンタル(Ta),タングステン(W),白金(Pt)あるいは金(Au)などの他の金属元素の単体または合金により構成されていてもよい。
絶縁膜15は、第1電極14と第2電極17との絶縁性を確保すると共に発光領域を所望の形状にするためのものであり、例えば、感光性のアクリル,ポリイミド,ポリベンズオキサゾールなどの有機材料、または酸化シリコン(SiO2 )などの無機絶縁材料により構成されている。絶縁膜15は、第1電極14の発光領域に対応して開口部を有している。なお、有機層16および第2電極17は、発光領域だけでなく絶縁膜15の上にも連続して設けられていてもよいが、発光が生じるのは絶縁膜15の開口部だけである。
有機層16は、例えば、第1電極14の側から順に、正孔注入層,正孔輸送層,発光層および電子輸送層を積層した構成を有するが、これらのうち発光層以外の層は必要に応じて設ければよい。有機層16は、有機発光素子10R,10G,10Bの発光色によってそれぞれ構成が異なっていてもよい。正孔注入層は、正孔注入効率を高めるためのものであると共に、リークを防止するためのバッファ層である。正孔輸送層は、発光層への正孔輸送効率を高めるためのものである。発光層は、電界をかけることにより電子と正孔との再結合が起こり、光を発生するものである。電子輸送層は、発光層への電子輸送効率を高めるためのものである。なお、電子輸送層と第2電極17との間には、LiF,Li2 Oなどよりなる電子注入層(図示せず)を設けてもよい。
有機発光素子10Rの正孔注入層の構成材料としては、例えば、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)あるいは4,4’,4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)が挙げられる。有機発光素子10Rの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、ビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン(α−NPD)が挙げられる。有機発光素子10Rの発光層の構成材料としては、例えば、8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq3 )に2,6−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)−N−フェニル]アミノスチリル]ナフタレン−1,5−ジカルボニトリル(BSN−BCN)を40体積%混合したものが挙げられる。有機発光素子10Rの電子輸送層の構成材料としては、例えば、Alq3 が挙げられる。
有機発光素子10Gの正孔注入層の構成材料としては、例えば、m−MTDATAあるいは2−TNATAが挙げられる。有機発光素子10Gの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、α−NPDが挙げられる。有機発光素子10Gの発光層の構成材料としては、例えば、Alq3 にクマリン6(Coumarin6)を3体積%混合したものが挙げられる。有機発光素子10Gの電子輸送層の構成材料としては、例えば、Alq3 が挙げられる。
有機発光素子10Bの正孔注入層の構成材料としては、例えば、m−MTDATAあるいは2−TNATAが挙げられる。有機発光素子10Bの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、α−NPDが挙げられる。有機発光素子10Bの発光層の構成材料としては、例えば、スピロ6Φ(spiro6Φ)が挙げられる。有機発光素子10Bの電子輸送層の構成材料としては、例えば、Alq3 が挙げられる。
第2電極17は、例えば、厚みが5nm以上50nm以下であり、アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na)などの金属元素の単体または合金により構成されている。中でも、マグネシウムと銀との合金(Mg−Ag合金)、またはアルミニウム(Al)とリチウム(Li)との合金(Al−Li合金)が好ましい。また、第2電極17は、ITO(インジウム・スズ複合酸化物)またはIZO(インジウム・亜鉛複合酸化物)により構成されていてもよい。
この表示装置は、例えば次のようにして製造することができる。なお、ここでは、表示パネル10として、例えば図6に示したような有機発光素子10R,10G,10Bを備えたものを形成する場合について説明する。
図7ないし図15は、この表示装置の製造方法を工程順に表したものである。まず、図7(A)に示したように、反射素子24の凸形状を反転させた凹形状61Aを有する型(スタンパ)61を用意し、この型61に例えば光硬化性樹脂62を塗布し、凹形状61Aを光硬化性樹脂62で充填させる。
型61としては、光硬化性樹脂62に適合するように、光硬化性樹脂62の感光波長に対し透過性を有する材料、例えばガラス,熱可塑性樹脂,光硬化性樹脂またはそれらの積層体を用いることが好ましい。
光硬化性樹脂62の塗布は、例えばポッティングおよびバーコーターによる均一塗布を行う。スピンコーティングあるいはスプレーコーティングによる塗布を行ってもよい。光硬化性樹脂62の充填は、例えば、光硬化性樹脂62を塗布した型61を真空雰囲気中に静置することによって行う。超音波加振による充填を行ってもよい。なお、光硬化性樹脂62の塗布および充填は、光硬化性樹脂62の微量ディスペンスにより凹形状61Aに個別に充填することによって行うことも可能である。
次いで、図7(B)に示したように、上述した材料よりなる基材21の表面21Aに、上述した材料よりなる遮光膜25を成膜し、この基材21に例えば反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching)により貫通孔22を設ける。貫通孔22は、レーザを用いた加工、または機械加工により形成してもよい。
続いて、同じく図7(B)に示したように、基材21の表面21A側から例えば光硬化性樹脂62を塗布して、貫通孔22を光硬化性樹脂62で充填させる。その際、基材21の裏面21Bには、剥離フィルムなどよりなる裏打ち部材63を貼り合わせて、貫通孔22を塞いでおく。
光硬化性樹脂62の塗布は、例えばポッティングおよびバーコーターによる均一塗布を行う。スピンコーティングあるいはスプレーコーティングによる塗布を行ってもよい。光硬化性樹脂62の充填は、例えば、光硬化性樹脂62を塗布した基材21を真空雰囲気中に静置することによって行う。超音波加振による充填を行ってもよい。なお、光硬化性樹脂62の塗布および充填は、光硬化性樹脂62の微量ディスペンスにより貫通孔22に個別に充填することによって行うことも可能である。
裏打ち部材63は、光硬化性樹脂62が貫通孔22から外気側へ流出するのを抑えると共に、光硬化性樹脂62が外気に触れることによって硬化不良が生じるのを抑制するためのものである。このような裏打ち部材63としては、例えば難接着性の樹脂フィルム、具体的にはポリオレフィン,シクロオレフィン,ポリプロピレンなどを用いることができる。また、板状の樹脂あるいはガラス等を用いてもよい。
そののち、図7(C)に示したように、型61と基材21とを対向、接触させ、凹形状
61Aと貫通孔22のアライメントを行う。続いて、図8(A)に示したように、型61および基材21をアライメントした状態で保持し、光硬化性樹脂62の感光波長の光線Rを照射し、光硬化性樹脂62の硬化を行う。これにより、貫通孔22内に導光部23を形成すると共に、導光部23に連続する凸形状の反射素子24を形成する。
光硬化性樹脂62を硬化させたのち、図8(B)に示したように、型61および裏打ち部材63を除去する。これにより、図3に示した反射板20が形成される。
ここでは、導光部23の有機発光素子10R,10G,10B側の端部における径D1を、他端部における径D2よりも小さくするようにしたので、型61を剥離する際に、反射素子24および導光部23と基材21との密着力が確保されている。よって、型61と共に反射素子24が基材21から剥離されてしまうおそれが小さくなり、型61の離型性の向上が可能となる。また、基材21への導光部23および反射素子24の密着処理が不要となり、材料選択性の拡大、プロセスの簡略化においても好適である。
また、図9(A)に示したように、上述した材料よりなる駆動用基板11の上に、画素駆動回路140を形成する。
次いで、図9(B)に示したように、駆動用基板11の全面に、例えばスピンコート法により、例えば感光性ポリイミドよりなる平坦化層12を塗布形成し、露光、現像処理により所定の形状にパターニングすると共に接続孔12Aを形成したのち、焼成する。
続いて、図10(A)に示したように、平坦化層12の上に、例えばスパッタ法により、例えば上述した厚みおよび材料よりなる第1電極14を形成したのち、例えばリソグラフィー技術およびエッチングにより、第1電極14を所定の形状にパターニングする。これにより、平坦化層12の上に、複数の第1電極14が形成される。
そののち、図10(B)に示したように、駆動用基板11の全面にわたり感光性樹脂を塗布し、露光および現像処理により開口部を設けたのち、焼成して、絶縁膜15を形成する。
続いて、図11(A)に示したように、例えば真空蒸着法により、上述した厚みおよび材料よりなる有機発光素子10Rの正孔注入層,正孔輸送層,発光層および電子輸送層を順次成膜し、有機発光素子10Rの有機層16を形成する。そののち、同じく図11(A)に示したように、有機発光素子10Rの有機層16と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる有機発光素子10Gの正孔注入層,正孔輸送層,発光層および電子輸送層を順次成膜し、有機発光素子10Gの有機層16を形成する。続いて、同じく図11(A)に示したように、有機発光素子10Rの有機層16と同様にして、上述した厚みおよび材料よりなる有機発光素子10Bの正孔注入層,正孔輸送層,発光層および電子輸送層を順次成膜し、有機発光素子10Bの有機層16を形成する。
有機発光素子10R,10G,10Bの有機層16を形成したのち、図11(B)に示したように、駆動用基板11の全面にわたり、例えば蒸着法により、上述した厚みおよび材料よりなる第2電極17を形成する。以上により、図6に示した有機発光素子10R,10G,10Bが形成される。
続いて、図12に示したように、第2電極17の上に、上述した厚みおよび材料よりなる保護膜13を形成する。これにより、図4ないし図6に示した表示パネル10が形成される。
表示パネル10および反射板20を形成したのち、図13に示したように、表示パネル10を支持基板30上に配設し、保護膜13の上に例えば熱接着シートよりなる固定層(図示せず)を形成する。また、支持基板30の周縁に沿って封止枠31を形成し、この封止枠31の上に接着層32を形成する。支持基板30上の表示パネル10と封止枠31との間には、シート状またはペースト状などのゲッター50を配置する。
続いて、図14に示したように、表示パネル10と反射板20とを位置決めして重ね合わせたのち、図15に示したように、表示パネル10および反射板20を真空チャンバー71に装荷して、排気口72から脱気して真空チャンバー71内部を減圧し、真空雰囲気中で、矢印Pに示したように加圧すると共に矢印Hに示したように加熱することにより、表示パネル10および反射板20を接着層32により貼り合わせる。これにより、表示パネル10および反射板20の間の空間が真空層40となる。以上により、図1に示した表示装置が完成する。
この表示装置では、各画素に対して走査線駆動回路130から書き込みトランジスタTr2のゲート電極を介して走査信号が供給されると共に、信号線駆動回路120から画像信号が書き込みトランジスタTr2を介して保持容量Csに保持される。すなわち、この保持容量Csに保持された信号に応じて駆動トランジスタTr1がオンオフ制御され、これにより、各有機発光素子10R,10G,10Bに駆動電流Idが注入されることにより、正孔と電子とが再結合して発光が起こる。この光は、反射素子24の先端面から入射し、反射素子24の側面24Aと真空層40との界面により反射されて外部に取り出される。反射素子24の側面24Aを、全反射条件を満たす形状とするように調整することにより、光を全反射させて取り出すことが可能となり、光取り出し効率および輝度が向上する。
ここで、従来では、図16(A)に示したように、反射素子824が基材821の表面に形成されていたので、反射素子824に入射した光線の一部が、反射素子824と基材821との界面で全反射によって失われてしまっていた。また、図17(A)に示したように、基材821と外気Aとの界面でも、全反射による光線のロスが生じてしまっていた。なお、図16(A)および図17(A)では、本実施の形態に対応する構成要素には同一の800番台の符号を付して表している。
これに対して、本実施の形態では、図16(B)に示したように、基材21の貫通孔22内に導光部23が設けられ、この導光部23に反射素子24が連続しているので、従来では反射素子124と基材121との界面で全反射によって失われていた光線は、導光部23の側面から基材21を介して取り出される。よって、光取り出し効率および輝度が更に向上する。
また、反射素子24および導光部23は、基材21よりも大きな屈折率を有する材料により構成されているので、図17(B)に示したように、導光部23側面から基材21に入射する光は、より垂直方向に立ち上げられる。よって、光線をより正面方向に集中させることが可能となる。また、基材21と外気との界面での全反射による光線のロスも低減される。
図18は、この表示装置の照明解析の結果を表したものである(反射素子および導光部を持つもの(表示装置A))。なお、図18には、導光部を有しないもの(表示装置B、図16(A)および図17(A)参照。)、反射素子および導光部のいずれも有しないもの(表示装置C)についての照明解析結果も併せて示している。
図18から分かるように、表示装置Aは、表示装置Cに対して、正面輝度が6.5倍、光取り出し効率が1.6倍であった。また、表示装置Bに対しては、正面輝度が1.4倍、光取り出し効率は1.05倍であった。すなわち、基材21の貫通孔22内に導光部23を設け、この導光部23に連続して反射素子24を設けるようにすれば、正面輝度および光取り出し効率の向上が可能となることが分かった。
また、放射角度が−30°から30°の範囲においては、表示装置Aの輝度が表示装置Bを上回っているのに対し、±30°より広角側では表示装置Bのほうが表示装置Aよりも輝度が高くなっていた。すなわち、反射素子24および導光部23を、基材21よりも大きな屈折率を有する材料により構成すれば、光線をより正面方向に集中させることが可能となり、より視野角が制限されることが分かった。
このように本実施の形態では、基材21の貫通孔22内に導光部23を設け、この導光部23に連続して凸形状の反射素子24を設けるようにしたので、光取り出し効率の低下をより小さくすることが可能となる。よって、この反射板20を用いて表示装置を構成すれば、正面輝度および光取り出し効率を高めることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図19および図20は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の製造方法を工程順に表したものである。本実施の形態は、反射板20の製造工程において、型61にのみ光硬化性樹脂62を塗布し、余剰の光硬化性樹脂62を基材21の貫通孔22に充填させるようにしたものである。なお、第1の実施の形態と同一の工程については図7ないし図15を参照して説明する。
まず、図19(A)に示したように、反射素子24の凸形状を反転させた凹形状61Aを有する型(スタンパ)61を用意し、この型61に例えば光硬化性樹脂62を塗布し、凹形状61Aを光硬化性樹脂62で充填させる。
型61としては、光硬化性樹脂62に適合するように、光硬化性樹脂62の感光波長に対し透過性を有する材料、例えばガラス,熱可塑性樹脂,光硬化性樹脂またはそれらの積層体を用いることが好ましい。
光硬化性樹脂62の塗布は、例えばポッティングおよびバーコーターによる均一塗布を行う。スピンコーティングあるいはスプレーコーティングによる塗布を行ってもよい。光硬化性樹脂62の充填は、例えば、光硬化性樹脂62を塗布した型61を真空雰囲気中に静置することによって行う。超音波加振による充填を行ってもよい。なお、光硬化性樹脂62の塗布および充填は、光硬化性樹脂62の微量ディスペンスにより凹形状61Aに個別に充填することによって行うことも可能である。
次いで、図19(B)に示したように、上述した材料よりなる基材21の表面21Aに、上述した材料よりなる遮光膜25を成膜し、この基材21に例えば反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion Etching)により貫通孔22を設ける。貫通孔22は、レーザを用いた加工、または機械加工により形成してもよい。
また、同じく図19(B)に示したように、基材21の裏面21Bには、通気性高分子フィルムなどよりなる通気性の裏打ち部材64を貼り合わせて、貫通孔22を塞いでおく。
通気性の裏打ち部材64は、光硬化性樹脂62が貫通孔22から外気側へ流出するのを抑えるためのものである。このような通気性の裏打ち部材64としては、例えば、グレーズ加工を施したポリエチレンあるいはポリプロピレン等のナノ多孔質フィルムが挙げられる。
そののち、図19(C)に示したように、型61と基材21とを対向、接触させ、加圧により貫通孔22を光硬化性樹脂62で充填させる。同時に、凹形状61Aと貫通孔22とのアライメントを行う。
ここでは、型61にのみ光硬化性樹脂62を塗布し、余剰の光硬化性樹脂62を基材21の貫通孔22に充填させるようにしているので、型61と基材21との間にある余剰樹脂層62Aを薄くすることが可能となる。よって、この反射板20を用いて表示装置を構成した場合に、余剰樹脂層62Aに入ってしまう光線を減らすことが可能となり、光取り出し効率の点で有利となる。
続いて、図20(A)に示したように、型61および基材21をアライメントした状態で保持し、真空雰囲気または窒素雰囲気中において、光硬化性樹脂62の感光波長の光線Rを照射し、光硬化性樹脂62の硬化を行う。これにより、貫通孔22内に導光部23を形成すると共に、導光部23に連続する凸形状の反射素子24を形成する。
光硬化性樹脂62の硬化は、上述したように、真空雰囲気または窒素雰囲気で行うことが好ましい。大気中での硬化は通気性の裏打ち部材64を通じて光硬化性樹脂62へ大気に含まれる酸素による硬化阻害が懸念されるが、硬化の雰囲気を真空雰囲気または窒素雰囲気とすることにより硬化阻害を抑えることが可能となるからである。
光硬化性樹脂62を硬化させたのち、図20(B)に示したように、型61および通気性の裏打ち部材64を除去する。これにより、図1に示した反射板20が形成される。
ここでは、導光部23の有機発光素子10R,10G,10B側の端部における径D1を、他端部における径D2よりも小さくするようにしたので、型61を剥離する際に、反射素子24および導光部23と基材21との密着力が確保されている。よって、型61と共に反射素子24が基材21から剥離されてしまうおそれが小さくなり、型61の離型性の向上が可能となる。
また、図9(A)ないし図12に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、表示パネル10を形成する。
表示パネル10および反射板20を形成したのち、図13ないし図15に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、真空雰囲気中で、表示パネル10および反射板20を接着層32により貼り合わせる。これにより、表示パネル10および反射板20の間の空間が真空層40となる。以上により、図1に示した表示装置が完成する。
このように本実施の形態では、型61にのみ光硬化性樹脂62を塗布し、余剰の光硬化性樹脂62を基材21の貫通孔22に充填させるようにしているので、型61と基材21との間にある余剰樹脂層62Aを薄くすることが可能となる。よって、この反射板20を用いて表示装置を構成した場合には、余剰樹脂層62Aに入る光線を減らすことが可能となり、光取り出し効率の点で有利となる。
(変形例)
なお、上記第1および第2の実施の形態では、導光部23が円錐台形状を有している場合について説明したが、導光部23の断面形状は、有機発光素子10R,10G,10B側の端部における径D1が、他端部における径D2よりも小さければ特に限定されない。例えば、導光部23は、図21に示したように、有機発光素子10R,10G,10B側から順に、円錐台形の第1導光部23Aと、円柱形の第2導光部23Bとを有する略円柱形状でもよい。
あるいは、導光部23は、図22に示したように、有機発光素子10R,10G,10B側から順に、円柱形状の第1導光部23Cと、円柱形状の第2導光部23Dとを有し、第2導光部23Dの径は第1導光部23Cの径よりも大きくなっていてもよい。
導光部23は、円錐台形状に限らず、有機発光素子10R,10G,10B側から基材21側に向けて径が大きくなる断面形状を有していてもよい。例えば、導光部23は、図23に示したような曲面形状でもよい。このような曲面形状は、例えば、貫通孔22を形成する際の基材21のエッチングによって形成されるものである。
なお、図21に示したような円柱と円錐台とを組み合わせた略円柱形状の導光部23、または図22に示したような径を異にする複数の円柱を組み合わせた形状の導光部23では、導光部23に円柱が含まれるので、上記実施の形態または図23に示した例に比べて、視野角が広がりやすい傾向がある。
また、図21に示したように、反射素子24と導光部23との境界Mにおいて、反射素子24の径D3は、導光部23の径D1に等しいか、または導光部23の径D1よりも小さいことが好ましい。そうでない場合、境界Mと同一の平面の、反射素子24の導光部23の径D1より大なる部分において、光線が基材21に入射、または界面での全反射が起こり迷光の原因となるからである
(モジュールおよび適用例)
以下、上記実施の形態で説明した表示装置の適用例について説明する。上記実施の形態の表示装置は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。
(モジュール)
上記実施の形態の表示装置は、例えば、図24に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜5などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、基板11の一辺に、反射板20および接着層30から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、信号線駆動回路120および走査線駆動回路130の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。
(適用例1)
図25は、上記実施の形態の表示装置が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例2)
図26は、上記実施の形態の表示装置が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、その表示部420は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例3)
図27は、上記実施の形態の表示装置が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、その表示部530は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例4)
図28は、上記実施の形態の表示装置が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有しており、その表示部640は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例5)
図29は、上記実施の形態の表示装置が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記実施の形態に係る表示装置により構成されている。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、反射素子24の側面24Aにおいて、真空層40との屈折率差により光を全反射させる場合について説明したが、反射素子24の側面24Aに反射膜を形成するようにしてもよい。反射膜は、例えば、銀(Ag),アルミニウム(Al)などの金属単体または合金により構成される。
また、上記実施の形態では、反射板20に遮光膜25のみを形成した場合について説明したが、反射素子24の先端面にカラーフィルタを設けるようにしてもよい。
更に、例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
加えて、上記実施の形態では、有機発光素子10R,10B,10Gの構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また、他の層を更に備えていてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、表示パネル10が、表示素子として有機発光素子10R,10G,10Bを備えている場合について説明したが、表示パネル10は、PDP(Plasma Display Panel)などの他の自発光素子を備えたものでもよい。あるいは、表示パネル10は、表示素子として液晶層およびバックライトを備えた液晶表示パネルでもよい。
加えてまた、本発明の表示装置は、照明装置など、表示以外の他の目的の発光装置にも適用可能である。
10…表示パネル、10R,10G,10B…有機発光素子、11…駆動用基板、13…保護膜、14…第1電極、15…絶縁膜、16…有機層、17…第2電極、20…反射板、21…基材、22…貫通孔、23…導光部、24…反射素子、24A…側面、25…遮光膜、31…封止枠、32…接着層、40…真空層、50…ゲッター、61…型、62…光硬化性樹脂、63…裏打ち部材、64…通気性の裏打ち部材、110…表示領域、140…画素駆動回路、Cs…キャパシタ、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…書き込みトランジスタ


Claims (7)

  1. 表示素子と、
    前記表示素子に対向して導光部を有する基材と、
    前記表示素子と前記導光部との間に前記導光部に連続して設けられた反射素子と
    を備えた表示装置。
  2. 前記導光部の前記表示素子側の端部における径は、他端部における径よりも小さい
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記反射素子は、前記表示素子側から前記基材側に向けて径が大きくなる断面形状を有する
    請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記反射素子および前記導光部は、前記基材よりも大きな屈折率を有する材料により構成されている
    請求項3記載の表示装置。
  5. 前記反射素子と前記導光部との境界において、前記反射素子の径は、前記導光部の径に等しいか、または前記導光部の径よりも小さい
    請求項4記載の表示装置。
  6. 反射素子に対応する形状の型に、樹脂を塗布する工程と、
    貫通孔を有する基材の一面に裏打ち部材を貼り合わせ、他面側から樹脂を塗布する工程と、
    前記基材の他面に前記型を貼り合わせる工程と、
    前記樹脂を硬化させることにより、前記貫通孔内に導光部を形成すると共に前記導光部に連続する反射素子を形成する工程と、
    前記樹脂を硬化させたのちに前記型および前記裏打ち部材を除去する工程と、
    前記基材を、前記導光部および前記反射素子を表示素子の直上にして対向配置する工程と
    を含む表示装置の製造方法。
  7. 反射素子に対応する形状の型に、樹脂を塗布する工程と、
    貫通孔を有する基材の一面に通気性の裏打ち部材を貼り合わせる工程と、
    前記基材の他面に前記型を貼り合わせ、前記樹脂を前記貫通孔に充填させる工程と、
    前記樹脂を硬化させることにより、前記貫通孔内に導光部を形成すると共に前記導光部に連続する反射素子を形成する工程と、
    前記樹脂を硬化させたのちに前記型および前記裏打ち部材を除去する工程と、
    前記基材を、前記導光部および前記反射素子を表示素子の直上にして対向配置する工程と
    を含む表示装置の製造方法。
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