JP2010271440A - 演奏制御装置およびプログラム - Google Patents

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【課題】演奏操作子の挙動を示す物理量の波形がピークになるまでの演奏操作子の振りの態様を演奏に反映させる。
【手段】CPU29は、ピーク加速度データAS−Pを含む最新の15個の加速度データASをリングバッファ26から抽出し、その15個の加速度データASの総和Sに応じたベロシティVelのパラメータを含む「ノートオン」のイベントデータを音源40に供給する。CPU29は、15個の加速度データASのうちピーク加速度データAS−Pより8個前の加速度データASを注目加速度データAS−Aとして選択し、その注目加速度データAS−Aが閾値Th以下の場合は、「ノートオン」のイベントデータを音源40に供給したあと、スタッカートの音の発音時間長TStaだけ遅れて「ノートオフ」のイベントを音源40に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、演奏操作子の振り操作に応じて演奏を行う演奏制御装置に関する。
演奏者がその手に把持した演奏操作子を振るたびに、その演奏操作子の振りの強さに応じた音量の音を音源から発音させる演奏制御装置がある。この演奏制御装置は、演奏操作子の挙動を示す物理量である加速度の加速度データを演奏操作子から無線区間を介して受信し、その加速度データの波形のピークを検出する。そして、演奏制御装置は、加速度の波形にピークが出現するたびに、そのピークにおける加速度の大きさに応じた音量の音を音源から発音させる。
特開2001−195059号公報
しかしながら、この種の演奏制御装置の場合、演奏操作子から送信されてくる一連の加速度データのうちピークの加速度データだけが音源から発音させる音の音量を決める材料として用いられる。よって、演奏者が、演奏操作子内の加速度センサに加わる加速度がピークに達するまでに演奏操作子をどのように振っていようとも、その演奏操作子の振りの態様が演奏に反映されないという問題があった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、演奏操作子の挙動を示す物理量の波形がピークになるまでの演奏操作子の振りの態様を演奏に反映させることができるようにすることを目的とする。
本発明は、データを書き込むためのバッファと、演奏操作子の挙動を示す物理量データを取得し、取得した物理量データを前記バッファに順に書き込む取得手段と、前記バッファに書き込まれた物理量データの列が示す波形に現れるピークを検出するピーク検出手段と、前記ピーク検出手段によってピークが検出されたとき、このピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列が示す波形の特徴に応じて音源を制御する制御手段とを具備する演奏制御装置を提供する。
本発明では、演奏操作子の挙動を示す物理量データの波形にピークが現れたとき、そのピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列が示す波形の特徴に応じて音源を制御する。よって、演奏操作子の挙動を示す物理量の波形がピークになるまでのその演奏操作子の振りの態様を演奏に反映させることができる。
なお、特許文献1に開示された演奏制御装置は、演奏操作子内の加速度センサに加わる加速度の波形からピークを検出するたび、検出したピークにおける振幅に応じた音量を有し且つそのピークにおけるQ値に応じた発音時間長の音を発音させるものである。しかし、この演奏制御装置は、演奏操作子の挙動を示す物理量がピークになるまでの演奏操作子の振りの態様を演奏に反映させるものではなく、本件とはその内容を異にするものである。
この発明の一実施形態である演奏制御装置を含む演奏システムを示すブロック図である。 同演奏制御装置のベロシティ変換テーブルにおける総和を決定するまでの過程の一部を説明するための図である。 同演奏制御装置のベロシティ変換テーブルのデータ構造を示す図である。 同演奏制御装置の動作を示すフローチャートである。 同フローチャートにおけるスタッカートの判定の具体的な内容を示す図である。 同演奏制御装置からイベントデータの供給を受けた音源が生成する音波形を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態である演奏制御装置20を含む演奏制御システムの構成を示すブロック図である。この演奏制御システムは、演奏操作子10と、演奏制御装置20と、音源40とを有する。
演奏操作子10は、演奏者が把持して振る動作を行う操作子である。演奏者は、曲をなす各拍の音を長く発音させたいときは拍としたいタイミングに合わせて演奏操作子10を緩やかに振り、各拍の音を短く発音させたいとき、すなわち、スタッカートを行いたいときは、拍としたいタイミングに合わせて演奏操作子10を鋭く振る。
演奏操作子10は、加速度センサ11と無線信号送信部12を内蔵している。加速度センサ11は、演奏操作子10の挙動を示す物理量である加速度を検出するセンサである。より具体的には、加速度センサ11は、当該加速度センサ11に働く加速度ベクトルを互いに直交した3軸方向の加速度成分a、a、aに分解して検出し、これらの加速度成分a、a、aを示すアナログ信号を各々出力する。
無線信号送信部12は、一定時間長(例えば5ms)のサンプリング周期ごとに、加速度センサ11から出力されるアナログ信号をサンプリングしてデジタル化することにより、加速度成分a,a,aを示すデータを生成し、加速度成分a,a,aを示すデータを含むパケットを、無線区間を介して演奏制御装置20に送信する。
演奏制御装置20は、演奏操作子10から受信されるパケットに基づいて、演奏制御のためのイベントデータを生成し、音源40に供給する装置である。この演奏制御装置20の構成については、後述する。
音源40は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源である。この音源40は、演奏制御装置20から供給されるイベントデータの指示に従って音波形を生成し、生成した音波形をスピーカ50から音として出力する。
次に、演奏制御装置20の構成を説明する。
演奏制御装置20は、操作表示部21、無線信号受信部22、制御部23、およびインターフェース24を有する。
操作表示部21は、演奏者から各種の指示を受け取るとともに演奏者に各種の情報を提供する。
無線信号受信部22は、一定時間長(例えば5ms)のサンプリング周期ごとに、演奏操作子10から送信されたパケットを受信し、そのパケットから3軸方向成分a、a、aを示すデータを取り出し、制御部23に引き渡す。
制御部23は、加速度取得部25、リングバッファ26、ROM27、RAM28、CPU29、曲データ記憶メモリ30、テーブル記憶メモリ31を有する。
加速度取得部25は、無線信号受信部22から引き渡されるデータが示す3軸方向成分a、a、aを次式に代入することにより、演奏操作子10の加速度センサ11に加わった加速度の絶対値ASを求め、求めた加速度の絶対値ASを示すデータ(以下、「加速度データAS」と記す)をリングバッファ26に書き込む。
AS=(a +a +a 1/2…(1)
曲データ記憶メモリ30は、曲データmdを記憶したメモリである。このメモリ30に記憶された曲データmdは、曲の楽譜における各拍の音の発音を指示する「ノートオン」のイベントデータを時系列順に並べたシーケンスデータである。周知のように、「ノートオン」のイベントデータは、音源40に発音させる音の音名を指示するノートナンバNum(1≦Num≦127)、その音量レベルを指示するベロシティVel(1≦Vel≦127)、その発音時間長TGtmを指示するゲートタイムGtm(1≦Gtm)などのパラメータを含む。
ROM27は、制御プログラム32を記憶した読み出し専用メモリである。CPU29は、RAM28をワークエリアとして利用しつつROM27に記憶された制御プログラム32を実行する。制御プログラム32は、以下に示す2つの処理をCPU29に実行させるプログラムである。
a.ピーク検出処理
これは、加速度取得部25によってリングバッファ26に書き込まれる加速度データASの列の波形に現れるピークを検出する処理である。
b.音源制御処理
これは、リングバッファ26における加速度データASの列の波形のピークが検出されたとき、検出されたピークの加速度データAS(「ピーク加速度データAS−P」という)を含む最新のM(たとえば、M=15とする)個の加速度データASを抽出し、抽出した15個の加速度データASの総和Sに応じた音量を有し且つそれら15個の加速度データASにおけるピーク加速度データAS−PからN(たとえば、N=8とする)個前の加速度データAS(「注目加速度データAS−A」という)の大きさに応じた発音時間長を有する音波形を音源40から発生させる処理である。
より具体的には、本実施形態では、リングバッファ26におけるピーク加速度データAS−Pを含む最新の15個の加速度データASの総和Sと対応するベロシティVelをテーブル記憶メモリ31のベロシティ変換テーブルtblから読み出し、このベロシティVelを含む「ノートオン」のイベントデータを音源40に出力する。また、本実施形態では、リングバッファ26におけるピーク加速度データAS−Pより8個前の注目加速度データAS−Aと閾値Thとを比較し、注目加速度データAS−Aが閾値Thより小さい場合は、ベロシティ変換テーブルtblから読み出したベロシティVelを含む「ノートオン」のイベントデータとその「ノートオン」に応じた発音を終了させる「ノートオフ」のイベントデータを、注目加速度データAS−Aに基づいて決定した発音時間長TStaをあけて音源40に連続して出力する。
テーブル記憶メモリ31は、ベロシティ変換テーブルtblを記憶したメモリである。ベロシティ変換テーブルtblは、「20」から「127」までの間のベロシティVelと15個分の加速度データASの総和Sとを対応づけたテーブルである。このベロシティ変換テーブルtblは、たとえば、以下のようにして生成される。
まず、標準的な演奏者に演奏操作子10の振りを複数回に渡って行わせる実験を行い、その振りの各々において演奏操作子10に加わった加速度の実測値から加速度データASの各列を取得する。ここで、演奏操作子10の複数回の振りは、振りの強さのピークの大きさを様々に変えながら行う。そして、図2に示すように、演奏操作子10の振りの各々について取得された加速度データASの列ごとに、ピーク加速度データAS−Pを求めるとともに、そのピーク加速度データAS−Pよりも15個前の加速度データASからピーク加速度データAS−Pまでの総和Sを求める。
標準的な演奏者に行わせた演奏操作子10の振りの各々におけるピーク加速度データAS−Pと総和Sの各対を求めた後は、それらの各対を2次元座標面にプロットした散布図を作成し、その散布図に回帰曲線を当てはめる。そして、散布図に当てはめた回帰曲線に基づいて「20」から「127」までの間のベロシティVelの各々と対応づける総和Sを決定し、決定した総和SとベロシティVelの各対をベロシティ変換テーブルtblに書き込む。
発明者らは、図3に示すように、縦軸にベロシティVelを取り横軸に総和Sをとった2次元座標面においてベロシティVelと総和Sの関係を示す曲線LINEが下に凸になるようにベロシティVelと総和Sの各対を設定した場合に、演奏者の意図をより忠実に反映した音量の音を音源40から発音させることができることを確認した。
次に、本実施形態の動作について、説明する。
図4は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。この図4に示すステップS100は、制御プログラム32の働きによってCPU29が実行するピーク検出処理であり、ステップS110からステップS190は、同プログラム32の働きによってCPU29が実行する音源制御処理である。
図4において、CPU29は、リングバッファ26における加速度データASの列からピークを検出する(S100)。より具体的には、CPU29は、加速度取得部25によってリングバッファ26に加速度データASが書き込まれる度に、その加速度データASと1つ前に書き込まれた加速度データASとを比較し、加速度データASが示す加速度の絶対値ASが上昇から下降に転じた時にピークが出現したとみなす。
CPU29は、リングバッファ26における加速度データASからピークを検出すると(S100:Yes)、そのピークのピーク加速度データAS−Pを含む最新の15個の加速度データASをリングバッファ26から抽出する(S110)。
次に、CPU29は、曲データ記憶メモリ30の曲データmdにおける「ノートオン」のイベントデータを読み出し(S120)、このイベントデータのベロシティVelを、ステップS110で抽出した15個の加速度データASの総和Sに応じたベロシティVelによって置き換える(S130)。
より具体的に説明すると、このステップS130では、CPU29は、ステップS110で抽出した15個の加速度データASの総和Sを算出したあと、テーブル記憶メモリ31のベロシティ変換テーブルtblにおいてその総和Sと対応づけられたベロシティVelを読み出し、そのベロシティVelによってイベントデータのベロシティVelを置き換える。
次に、CPU29は、ステップS110で抽出した15個の加速度データASのうちピーク加速度データAS−Pよりも8個前の加速度データASを注目加速度データAS−Aとして選択し、演奏者がスタッカートを意図して演奏操作子10を振ったかをこの注目加速度データAS−Aが示す加速度の大きさに基づいて判断する(S140)。このステップS140の処理について、詳細に説明する。上述したように、演奏者は、曲をなす各拍の音を長く発音させたいときは拍としたいタイミングに合わせて演奏操作子10を緩やかに振り、スタッカートを行いたいときは拍としたいタイミングに合わせて演奏操作子10を鋭く振る。当然ながら、演奏操作子10の振りが鋭ければ鋭いほど加速度データASの波形の立ち上がりは急峻になる。このステップS140では、ピーク加速度データAS−Pに達するまでの波形の立ち上がりがスタッカートを意図して演奏操作子10を振ったとみなせるほどに急峻であるか否かを、そのピーク加速度データAS−Pより8個前の注目加速度データASと閾値Thとを比較した結果に基づいて判断する。より具体的には、CPU29は、図5(A)に示すように、注目加速度データAS−Aが閾値Th以下であるときは、演奏者がスタッカートを意図して演奏操作子10を振ったとみなし、図5(B)に示すように、注目加速度データAS−Aが閾値Thより大きいときは、スタッカートを意図しないで振ったとみなす。
CPU29は、ステップS140において、演奏者がスタッカートを意図しないで演奏操作子10を振ったと判断した場合(S140:No)、ステップS130でベロシティVelを置き換えた「ノートオン」のイベントデータをインターフェース24を介して音源40へ供給する(S150)。その後、CPU29は、ステップS100に戻り、リングバッファ26の加速度データASの列の波形に次のピークが現れるのを待つ。
図6(A)に示すように、音源40は、演奏制御装置20から「ノートオン」のイベントデータが供給されると、そのイベントデータのノートナンバNumに応じたピッチを有し且つそのイベントデータのベロシティVelに応じたレベルを有する音波形のスピーカ50への出力を開始し、以後、音波形のレベルをイベントデータのゲートタイムGtmに応じた時間長TGtmをかけて0まで減衰させる。
CPU29は、ステップS140において、演奏者がスタッカートを意図して演奏操作子10を振ったと判断した場合(S140:Yes)、スタッカートの音の発音時間長TStaを決定する(S160)。より具体的には、CPU29は、ピーク加速度データAS−Pで注目加速度データAS−Aを除算した値を波形の急峻さを示す指標値qとする。さらに、CPU29は、リングバッファ26における最新のピーク加速度データAS−Pの書き込み時刻とその1つ前のピーク加速度データAS−Pの書き込み時刻の差を1拍分の最新の時間長TBeatとし、この時間長TBeatに指標値qを乗算した値をスタッカートの音の発音時間長TStaとする。
CPU29は、スタッカートの音の発音時間長TStaを決定したあと、ステップS130でベロシティVelを置き換えた「ノートオン」のイベントデータをインターフェース24を介して音源40へ供給し(S170)、その供給時から時間長TStaの経過を待つ(S180)。そして、CPU29は、時間長TStaが経過すると(S180:Yes)、ステップS170において送信した「ノートオン」のイベントデータに対応した発音を終了させる「ノートオフ」のイベントデータを音源40へ供給し(S190)、ステップS100に戻る。
図6(B)に示すように、音源40は、演奏制御装置20から「ノートオン」のイベントデータと「ノートオフ」のイベントデータが時間長TStaをあけて連続して供給されると、音波形のスピーカ50への出力を開始してから時間長TStaが過ぎた時にそのレベルを0まで減衰させる。
以上説明したように、演奏制御装置20は、リングバッファ26に書き込まれる加速度データASの波形におけるピーク加速度データAS−Pを含む最新の15個の加速度データASの総和Sをそれらの15個の加速度データASが示す波形の第1の特徴とし、この総和Sに応じて音源40から発音させる音の音量を制御する。よって、演奏者が感じる演奏操作子10の振りの強さにより近い音量の音を発音させることができる。
また、演奏制御装置20は、リングバッファ26に書き込まれる加速度データASの波形におけるピーク加速度データAS−Pより8個前の注目加速度データAS−Aの大きさをそのピーク加速度データAS−Pを含む最新の15個の加速度データASが示す波形の第2の特徴とし、その注目加速度データAS−Aの大きさに応じて音源40から発音させる音の発音時間長を制御する。よって、演奏者が感じる演奏操作子10の振りの鋭さにより近い発音時間長の音を発音させることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態があり得る。例えば、以下の通りである。
(1)上記実施形態において、演奏制御装置20のCPU29は、ピーク加速度データAS−Pを含むM個の最新の加速度データASをリングバッファ26から抽出し、そのM個の加速度データASが示す波形の特徴に基づいて、音源40から発音させる音の音色を制御してもよい。音源40から発音させる音の音色の制御は、以下に示す2つの態様によって実現できる。
第1の態様では、CPU29は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASの総和Sと閾値Th−aとを比較する。そして、CPU29は、総和Sが閾値Th−a以上である場合は、音色Aの音色番号をパラメータとして含む「プログラムチェンジ」のイベントデータと「ノートオン」のイベントデータとを音源40へ続けて供給する。その一方で、CPU29は、総和Sが閾値Th−aより小さい場合は、音色Bの音色番号をパラメータとして含む「プログラムチェンジ」のイベントデータと「ノートオン」のイベントデータとを音源40へ続けて供給する。
第2の態様では、CPU29は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASのうちピーク加速度データAS−PよりもN個前の加速度データASを注目加速度データAS−Aとし、この注目加速度データAS−Aを閾値Th−bと比較する。そして、CPU29は、注目加速度データAS−Aが閾値Th−b以上である場合は、音色Aの音色番号をパラメータとして含む「プログラムチェンジ」のイベントデータと「ノートオン」のイベントデータとを音源40へ続けて供給する。その一方で、CPU29は、注目加速度データAS−Aが閾値Th−bより小さい場合は、音色Bの音色番号をパラメータとして含む「プログラムチェンジ」のイベントデータと「ノートオン」のイベントデータとを音源40へ続けて供給する。
(2)上記実施形態において、演奏制御装置20は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASが示す波形の第1の特徴である総和Sに応じて音源40から発音させる音の音量を制御し、その第2の特徴であるピーク加速度データAS−PよりM個前の注目加速度データASと閾値Thとの大小関係に基づいてその音の発音時間長を制御した。しかし、演奏制御装置20は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASが示す波形の第1の特徴に基づいた音量の制御だけを行ってもよいし、その第2の特徴に基づいた発音時間長の制御だけを行ってもよい。
(3)上記実施形態において、曲データmdは、各拍において和音をなす複数の音の発音を指示する「ノートオン」のイベントデータを時系列に並べたシーケンスデータであってもよい。この場合において、音源40から和音として発音させる音の音色をギターの音色にするとよい。この態様によると、演奏操作子10を鋭く振る操作を連続して行うことにより、ギターのカッティング奏法が行われているかのような音を音源40から発音させることができる。
(4)上記実施形態において、CPU29は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASのうちピーク加速度データAS−Pよりも所定数だけ前の複数の加速度データASを注目加速度データAS−Aとして選び、それらの複数の注目加速度データAS−Aが各々示す加速度の大きさに応じて発音時間長TStaを決定してもよい。
(5)上記実施形態において、CPU29は、リングバッファ26から抽出したM個の最新の加速度データASの総和Sに応じて音源40から発音させる音の音量を制御した。しかし、M個の加速度データASに加速度データAS間の時間Δtを乗じた上で総計することによって積分値Intを求め、この積分値Intに応じて音源40から発音させる音の音量を制御してもよい。
(6)上記実施形態において、磁気センサ、ジャイロセンサ、圧力センサ、傾斜センサ、速度センサ、振幅センサなどの加速度センサ11以外の種類のセンサを演奏操作子10に内蔵させ、そのセンサによって演奏操作子10に加わる運動量を検出し、検出した運動量を示す物理量データをリングバッファ26に書き込むようにしてもよい。
(7)上記実施形態において、無線信号送信部12は演奏操作子10に内蔵されていた。しかし、無線信号送信部12を演奏操作子10とは別の筐体に内蔵させ、その無線信号送信部12を内蔵させた筐体を演奏者の身体に装着させるようにしてもよい。
(8)上記実施形態において、加速度センサと音源を内蔵する携帯電話機に制御プログラム32をインストールさせ、携帯電話機そのものの筺体を演奏操作子10として機能させるようにするとよい。この実施形態では、制御プログラム32は、携帯電話機のCPUに、ピーク検出処理と音源制御処理を実行させる。
10…演奏操作子、11…加速度センサ、12…無線信号送信部、20…演奏制御装置、21…操作表示部、22…無線信号受信部、23…制御部、24…インターフェース、25…加速度取得部、26…リングバッファ、27…ROM、28…RAM、29…CPU、30…曲データ記憶メモリ、31…テーブル記憶メモリ、32…制御プログラム、35…ピーク検出処理、36…音源制御処理、40…音源、50…スピーカ。

Claims (7)

  1. データを書き込むためのバッファと、
    演奏操作子の挙動を示す物理量データを取得し、取得した物理量データを前記バッファに順に書き込む取得手段と、
    前記バッファに書き込まれた物理量データの列が示す波形に現れるピークを検出するピーク検出手段と、
    前記ピーク検出手段によってピークが検出されたとき、このピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列が示す波形の特徴に応じて音源を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする演奏制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記ピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの総和または積分値を算出し、算出した総和または積分値に応じた音量の音を前記音源から発音させることを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記ピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列において、前記ピークの物理量データよりも所定数だけ前の一又は複数の物理量データを選び、選んだ物理量データの大きさに応じた発音時間長の音を前記音源から発音させることを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの総和または積分値を算出するとともに、前記所定数の物理量データの列のなかから前記ピークの物理量データよりも前の一又は複数の物理量データを選び、選んだ物理量データの大きさに応じた発音時間長と前記総和または積分値に応じた音量を有する音を前記音源から発音させることを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記ピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列が示す波形の特徴に応じた音色の音を前記音源から発音させることを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
  6. 前記演奏操作子に内蔵され、当該演奏操作子に加わる運動量を当該演奏操作子の挙動を示す物理量として検出するセンサと、
    前記センサが検出した運動量を送信する送信手段と、
    請求項1から5に記載の演奏制御装置と、
    前記演奏制御装置から供給されたイベントデータが示す指示に従って音波形を発生する音源と
    を具備することを特徴とする演奏システム。
  7. コンピュータに、
    演奏操作子の挙動を示す物理量データの列の波形に現れるピークを検出するピーク検出手段と、
    前記ピーク検出手段によってピークが検出されたとき、このピークの物理量データを含む最新の所定数の物理量データの列が示す波形の特徴に応じて音源を制御する制御手段と
    を実現させるプログラム。





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