JP2010269362A - 摩擦圧接機及び摩擦圧接方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸モーターにて回転駆動制御された回転チャックを左右に対向して有し、少なくとも一方の主軸モーターは溶融圧接する据え込み時に必要な圧力と前記主軸モーターの停止後のアプセット時に必要な押圧力とを生じるように制御された送りモーターとを有し、対向する前記主軸モーター間の中心線と直交する方向から送り位置制御された刃物台を少なくとも一台以上有していることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
このような摩擦圧接法において高い接合強度を得るには接合面の品質が重要であり、また接合面が発熱により軟化状態になったワーク同士をアプセット推力により押圧するので全長の寸法変化や接合部に発生しやすいバリにも考慮する必要がある(特許文献2)。
そこで、このような製品の場合にフランジ部W1とシャフト部W2とを別々に加工し、その後でW1とW2とを摩擦圧接する方法が有効となるが、従来は加工機とは異なる別の摩擦圧接機にそれぞれワークをチャックして摩擦圧接していたので、例えば図4(c)に示すようにフランジ部W1の端面を加工する際に、ワークがチャック治具から一度外されているために再度回転方向の位相決めをしなければならない問題があった。
ここで、主軸モーターにて回転駆動制御された回転チャックを左右に対向配置させたことにより刃物台と組み合せ、それぞれの回転チャックにチャック固定されたワークを個別に旋削加工やミーリング加工等の機械加工を行うことができる。
ここで、刃物台は少なくとも1台有すればよいが、左右に対向する2主軸を有することから刃物台は2台以上設けるのがよく、さらにはタレット刃物台であるのが望ましい。
ベース1の上の左側にL側主軸20とこの主軸モーターにより回転駆動制御されたL側チャック21を有する。
L側主軸と軸線が一致するように右側にR側主軸10を対向配置し、この主軸モーターにはR側チャック11が回転駆動制御されている。
本実施例では、R側主軸10がR側送りモーター12とボールネジ13とにてZ軸方向に移動制御された例になっている。
左右対向配置した2つの主軸は少なくとも一方がZ軸方向に位置制御された送りモーターを有すればよい。
R側送りモーター12はサーボモーターになっていて、摩擦圧接接合工程において据え込み圧力とアプセット推力(押圧力)が得られるようになっている。
第1刃物台30は、ボールネジ32aを介してZ軸方向移動制御する送りモーター32と、主軸線と直交する方向から主軸線に向けてX軸方向送り位置制御する送りモーター33及びY軸方向位置制御する送りモーター34を有している。
第2刃物台40もボールネジ42aを有する送りモーター42、送りモーター43,44にてそれぞれZ軸方向、X軸方向、Y軸方向の位置が制御されている。
なお、本実施例では2組のタレットからなる2タレットタイプを示したが3タレットタイプや4タレットタイプでもよい。
また、刃物台はB軸廻り制御された刃物台が備えられていてもよい。
図1(a)に示すように、L側チャック21にワークW2をチャック固定し、ワークW2を回転させながら、図示を省略した第1タレット31に取り付けたバイト36等の工具にて接合面の加工等を実施する。
一方、R側主軸10にはワークW1をチャック固定し、第2タレット41に取り付けた工具軸46及び回転工具47等にて、接合面やその他必要な加工を実施する。
図1(b)に示すようにワークW2は回転を停止させて固定し、R側主軸10に取り付けたワークW1を圧接しながら高速回転させる。
このときの据え込み力は図示を省略したR側送りモーター12にて制御され、接合面が摩擦熱により溶融軟化すると回転を停止、R側送りモーター12にてアプセット押圧し、圧接する。
このときの据え込み力、アプセット押圧力はサーボ制御されている。
図1(c)及び(d)に示すように、接合が終了したワークはL側主軸20とR側主軸10とで相互にワークを引き渡し、ミーリングツール47や、バイトツール48等にて必要な加工を連続的に行うことができる。
L側主軸20及びR側主軸10に、ワークW2,W1をそれぞれチャック固定し、工具36,48等を用いて接合面等に必要な加工を施し、そのまま図2(b)に示すように摩擦圧接をする。
ワークW1とW2とを接合することで長尺材になった場合には、タレットに取り付けた芯押台49のセンターピン49aにてワーク中心を芯押ししながらバイト36等にて必要な加工を施したり、接合部に発生したバリdを除去することもできる。
さらには図2(d)に示すようにワークをR側主軸10に引き渡し、さらに必要な加工を施すこともできる。
従来の摩擦圧接機では片側が固定チャックになっていたのに対して、本発明では、このように、主軸モーターに回転制御された回転チャックを左右対向配置し、さらに、刃物台と組み合わせたことにより、旋削や切削等の機械加工と摩擦圧接とが連続的に行うことが可能になり、ワークの位置決め精度が高く、製品寸法精度が向上し、接合部のバリ取り等も連続して行え、生産性が向上する。
11 R側チャック
12 R側送りモーター
20 L側主軸
21 L側チャック
30 第1刃物台
31 第1タレット
40 第2刃物台
41 第2タレット
Claims (3)
- 主軸モーターにて回転駆動制御された回転チャックを左右に対向して有し、
少なくとも一方の主軸モーターは溶融圧接する据え込み時に必要な圧力と前記主軸モーターの停止後のアプセット時に必要な押圧力とを生じるように制御された送りモーターとを有し、
対向する前記主軸モーター間の中心線と直交する方向から送り位置制御された刃物台を少なくとも1台以上有していることを特徴とする摩擦圧接機。 - 主軸モーターにて回転駆動制御された回転チャックを左右に対向して有し、
少なくとも一方の主軸モーターは溶融圧接する据え込み時に必要な圧力と前記主軸モーターの停止後のアプセット時に必要な押圧力とを生じるように制御された送りモーターとを有し、
対向する前記主軸モーター間の中心線と直交する方向から送り位置制御された刃物台を少なくとも1台以上有し、
一方の回転チャックにワークW1をチャック固定して当該ワークW1に、必要に応じて所定の加工をし、他方の回転チャックにワークW2をチャック固定して当該ワークW2に、必要に応じて所定の加工をし、その後に両方の回転チャックにチャック固定されたワークW1とW2とを摩擦圧接することを特徴とする摩擦圧接方法。 - ワークW1とW2とを摩擦圧接後に当該ワークを一方の回転チャックに引き渡し、さらに加工することを特徴とする請求項2記載の摩擦圧接方法。
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JP2009125312A JP2010269362A (ja) | 2009-05-25 | 2009-05-25 | 摩擦圧接機及び摩擦圧接方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109176016A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-01-11 | 奕松杰 | 一种锯带焊接设备及其焊接方法 |
CN113997075A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-02-01 | 湖南坤鼎数控科技有限公司 | 一种双轴肩搅拌摩擦焊铣一体工具 |
JP7458264B2 (ja) | 2020-07-31 | 2024-03-29 | 高周波熱錬株式会社 | 加工装置 |
-
2009
- 2009-05-25 JP JP2009125312A patent/JP2010269362A/ja active Pending
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CN113997075B (zh) * | 2021-11-22 | 2023-02-21 | 湖南坤鼎数控科技有限公司 | 一种双轴肩搅拌摩擦焊铣一体工具 |
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