JP2010269027A - 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット - Google Patents

内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2010269027A
JP2010269027A JP2009124533A JP2009124533A JP2010269027A JP 2010269027 A JP2010269027 A JP 2010269027A JP 2009124533 A JP2009124533 A JP 2009124533A JP 2009124533 A JP2009124533 A JP 2009124533A JP 2010269027 A JP2010269027 A JP 2010269027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
cumulative frequency
distribution
signal
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009124533A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Sugawara
協子 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2009124533A priority Critical patent/JP2010269027A/ja
Publication of JP2010269027A publication Critical patent/JP2010269027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】同一の生体組織の色の個人差の影響を低減化する。
【解決手段】内視鏡プロセッサは画像処理ユニット40を有する。画像処理ユニット40はDRAM42、累積頻度算出回路44、データレベル変換回路45、およびEEPROM46を有する。DRAM42は所定のデータ処理の施された原画像データを格納する。累積頻度算出回路44は原画像データの原画素データ成分を色成分毎に読出す。累積頻度算出回路44は読出した原画素データ成分の累積頻度分布データを作成する。データレベル変換回路45は累積頻度分布データを読出す。また、データレベル変換回路45はEEPROM46から目標累積頻度分布データを読出す。データレベル変換回路45は累積頻度分布データおよび目標累積頻度分布データに基づいて原画素データ成分を変換画素データ成分に変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡の画像において、観察する患者によって変わる体内部位の色を調整する内視鏡画像処理システムに関する。
内視鏡を用いて、患者の体内の画像を観察することが可能である。医師は、生体内の粘膜表面の色、模様の構造パターンの規則性または粗密度、血管の走行状態や集中状況などの多くの視覚的特徴に基づいて、病変部位の発見および診察を行う。
内視鏡の画像による病変部位の発見や診察をより的確に行うために、得られた画像に対して様々な画像処理が施される。例えば、様々な方法によるノイズ低減処理や輪郭強調処理などが得られた画像に相当する画像信号に対して施される(特許文献1参照)。このように毎使用時に得られる画像に対しては、的確な画像処理が行われている。
一方で、同じ体内部位であっても、観察される体内部位の色は患者毎に異なっていることがある。それゆえ、健常部位と病変部位との色の違いを、医師自身が患者毎に判別する必要があった。このような判別は医師の熟練性に委ねられることが問題であった。
特開2007−300972号公報
したがって、本発明では、異なる患者間であっても、同一の体内部位の色を同じ色に変換する内視鏡画像処理システムの提供を目的とする。
本発明の内視鏡画像処理システムは、複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する受信部と、単一の原画像信号を構成する原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、生成画像分布と信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて原画素信号の信号強度を変換する変換部と、信号強度が変換された原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を出力する出力部とを備えることを特徴としている。
また、変換部は生成画像分布において任意の累積頻度である第1の累積頻度に対応する信号強度を、目標分布において第1の累積頻度に対応付けられる第2の累積頻度に対応する信号強度に変換することが好ましい。
また、変換部において第1の累積頻度と同じ値の累積頻度が第2の累積頻度として対応付けられることが好ましい。
また、生成画像分布および目標分布を構成する信号強度と累積頻度は離散化されており、離散化された目標分布における複数の累積頻度の中から第1の累積頻度に最も近い累積頻度が第2の累積頻度として対応付けられることが好ましい。
また、デジタル化された原画像信号の最大の信号強度によって原画素信号の信号強度を除す正規化部を備え、第1の作成部は階調によって除された画素信号の信号強度に対する生成画像分布を作成し、変換部は生成画像分布と0から1までの範囲の信号強度に対して予め定められた累積分布によって構成される目標分布との比較に基づいて原画素信号の信号強度を変換することが好ましい。
また、原画素信号は複数の色信号成分を有し、第1の作成部は色信号成分毎に生成画像分布を作成し、変換部は色信号成分毎に原画素信号の色信号成分毎の信号強度を変換することが好ましい。
また、目標分布に相当する目標分布データを格納するメモリを備えることが好ましい。
また、メモリに格納される複数の目標分布データの中から、原画素信号の信号強度の変換に用いる単一の目標分布データを選択するコマンドを入力する第1の入力部を備えることが好ましい。
また、生成画像分布に基づいてメモリに格納された目標分布データを更新する更新部を備えることが好ましい。
また、更新部は生成画像分布における信号強度と実質的に同一となる目標分布における信号強度とのそれぞれに対応する累積頻度を重み付けして加算することにより目標分布データを更新することが好ましい。
また、メモリに格納される複数の目標分布データの中から更新部に更新させる目標分布データを選択するコマンドを入力する第2の入力部を備え、更新部は第2の入力部へのコマンド入力に基づいて選択された目標分布データを更新することが好ましい。
また、メモリに格納される複数の目標分布データの中から生成画像分布に相関性の高い目標分布データを選択する選択部を備え、更新部は選択部に選択された目標分布データを更新することが好ましい。
また、目標分布を作成する第2の作成部を備えることが好ましい。
また、目標分布の作成のために用いられる分散と平均とを設定する設定部を備え、第2の作成部は設定部に設定された分散と平均とに基づく正規分布の累積分布関数を用いて目標分布を作成することが好ましい。
あるいは、第2の作成部は生成画像分布を目標分布に定めることにより、目標分布を作成することが好ましい。
なお、目標分布を構成する信号強度と信号強度に対する累積頻度を入力する第3の入力部を備え、第2の作成部は第3の入力部に入力された信号強度および累積頻度に基づいて目標分布を作成することが好ましい。
また、本発明の内視鏡プロセッサは、複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する受信部と、単一の原画像信号を構成する原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、生成画像分布と信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて原画素信号の信号強度を変換する変換部と、信号強度が変換された原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を出力する出力部とを備えることを特徴としている。
また、本発明の画像処理プログラムは、複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信すると単一の原画像信号を構成する原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、生成画像分布と信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて原画素信号の信号強度を変換する変換部と、信号強度が変換された原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を生成する生成部としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
また、本発明の内視鏡ユニットは、挿入管の先端付近の被写体の光学像を撮影することにより複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する電子内視鏡と、単一の原画像信号を構成する原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、生成画像分布と信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて原画素信号の信号強度を変換する変換部と、信号強度が変換された原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号に相当する変換画像を表示するモニタとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、患者が異なっていても、同一の体内部位の色を同じ色に変換することが可能である。
本発明の第1の実施形態である内視鏡画像処理システムを有する内視鏡ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態の画像処理ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 原画像データを構成する全画素データ成分のデータレベルに対する頻度分布を例示的に示すグラフである。 原画像データを構成する全画素データ成分のデータレベルに対する累積頻度分布を例示的に示すグラフである。 原画素データ成分のデータレベルの変換方法を説明するために、原画素データ成分の頻度分布と目標累積頻度分布を示したグラフである。 第1の実施形態において、画像の観察時にシステムコントローラおよび画像処理ユニットによって実行される原画像データへのデータ処理を説明するためのフローチャートである。 システムコントローラおよび累積頻度算出回路によって実行される累積頻度分布作成のサブルーチンを示す第1のフローチャートである。 システムコントローラおよび累積頻度算出回路によって実行される累積頻度分布作成のサブルーチンを示す第2のフローチャートである。 システムコントローラおよびデータレベル変換回路によって実行されるデータレベル変換のサブルーチンを示す第1のフローチャートである。 システムコントローラおよびデータレベル変換回路によって実行されるデータレベル変換のサブルーチンを示す第2のフローチャートである。 第3の実施形態の画像処理ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 第3の実施形態において、画像の観察時にシステムコントローラおよび画像処理ユニットによって実行される原画像データへのデータ処理を説明するためのフローチャートである。 システムコントローラおよび累積頻度更新回路によって実行される目標累積頻度分布データ更新のサブルーチンを示すフローチャートである。 第5の実施形態の画像処理ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 第5の実施形態において、画像の観察時にシステムコントローラおよび画像処理ユニットによって実行される原画像データへのデータ処理を説明するためのフローチャートである。 システムコントローラおよび更新データ選択回路によって実行される目標累積頻度分布データ選択のサブルーチンを示す第1のフローチャートである。 システムコントローラおよび更新データ選択回路によって実行される目標累積頻度分布データ選択のサブルーチンを示す第2のフローチャートである。 第6の実施形態の画像処理ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 システムコントローラおよび分布関数データ作成回路によって実行される目標累積頻度データ作成処理を説明するためのフローチャートである。 第7の実施形態の画像処理ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した内視鏡画像処理システムを有する内視鏡ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
内視鏡ユニット10は、内視鏡プロセッサ20、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12によって構成される。内視鏡プロセッサ20は、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12に接続される。
内視鏡プロセッサ20から被写体に照射するための照明光が電子内視鏡30に供給される。照明光を照射された被写体が電子内視鏡30により撮像される。電子内視鏡30の撮像により生成する原画像信号が内視鏡プロセッサ20に送られる。
内視鏡プロセッサ20では、電子内視鏡30から得られた原画像信号に対して所定の信号処理が施される。所定の信号処理を施した画像信号はモニタ11に送信され、送信された画像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。また、所定の信号処理を施した画像信号は外部PC12に送信され、さらなる信号処理などが施される。
内視鏡プロセッサ20には光源ユニット21、画像処理ユニット40、システムコントローラ22、および入力部23(第1〜第3の入力部)などが設けられる。
光源ユニット21により、被写体に照射する照明光が出射される。画像処理ユニット40により、原画像信号に対して所定の信号処理が施される。システムコントローラ22により内視鏡ユニット10全体の動作が制御される。システムコントローラ22は、入力部23に入力されるコマンドに応じて、内視鏡ユニット10に様々な動作を実行させる。
内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡30とを接続すると、光源ユニット21と電子内視鏡30に設けられるライトガイド31とが光学的に接続される。また、内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡30とを接続すると、電子内視鏡30に設けられるAFE32と内視鏡プロセッサ20に設けられるシステムコントローラ22および画像処理ユニット40とが電気的に接続される。
電子内視鏡30には、ライトガイド31、AFE32、撮像素子33、配光レンズ34、および対物レンズ35などが設けられる。ライトガイド31は、内視鏡プロセッサ20と接続されるコネクタ36から挿入管37の先端まで延設される。
ライトガイド31の出射端の前方であって挿入管37の先端に配光レンズ34が設けられる。また、挿入管37の先端に撮像素子33が配置される。撮像素子33の前方であって挿入管37の先端に対物レンズ35が設けられる。また、コネクタ36内に、AFE32が設けられる。
光源ユニット21から出射した照明光がライトガイド31の入射端に入射される。入射端に入射した照明光は出射端まで伝達される。出射端に伝達された照明光が、配光レンズ34を介して被写体に照射される。
AFE32には、撮像素子33に接続される撮像素子駆動回路(図示せず)が設けられる。システムコントローラ22に制御される撮像素子駆動回路により、撮像素子33は1/30秒毎に原画像信号を生成するように駆動される。
照明光が照射された被写体の反射光による光学像が、対物レンズ34を介して撮像素子33の受光面に到達する。なお、撮像素子33は、例えばCCDである。前述のように撮像素子駆動回路の制御に基づいて、撮像素子33により受光面に到達した光学像に相当する原画像信号が生成される。
なお、撮像素子33の受光面には、複数の画素(図示せず)がマトリックス状に配置される。さらに、各画素は、ベイヤー方式に配置されるRカラーフィルタ(図示せず)、Gカラーフィルタ(図示せず)、およびBカラーフィルタ(図示せず)によって覆われる。
各画素を覆うカラーフィルタに応じた色の光の受光量に応じた原画素信号が、画素毎に生成される。すなわち、各原画素信号の信号強度は、RGBいずれかの受光量に応じたR原画素信号成分、G原画素信号成分、またはB原画素信号成分の信号強度である。1フレームの原画像信号は、全画素の原画素信号によって構成される。
撮像素子33は、AFE32に設けられるCDS/ADC回路(図示せず)にも接続される。生成された原画像信号は、CDS/ADC回路に送信される。CDS/ADC回路において、原画像信号には相関二重サンプリング処理、A/D変換処理が施される。なお、A/D変換処理により、原画像信号はnビットの原画像データに変換される。原画像データは、画像処理ユニット40に送信される。
図2に示すように、画像処理ユニット40は、前段信号処理回路41(受信部)、DRAM42、後段信号処理回路43(出力部)、累積頻度算出回路44(第1の作成部)、データレベル変換回路45(変換部)、およびEEPROM46などによって構成される。
AFE32のCDS/ADC回路から送信された原画像データは、前段信号処理回路41に送信される。前段信号処理回路41はDRAM42に接続されており、受信した原画像データをワークメモリであるDRAM42に格納する。
前段信号処理回路41によって、DRAM42に格納された原画像データに対して、ホワイトバランス調整処理、色分離処理、および色補間処理などの所定のデータ処理が施される。
なお、各画素に対応する原画素データは、R原画素データ成分、G原画素データ成分、およびB原画素データ成分のいずれかであるが、色補間処理により、すべての画素に対して、生成されなかった色の原画素データ成分が補完される。なお、原画素データ成分は、画素信号成分をA/D変換することにより生成される。
所定のデータ処理の施された原画像データは、DRAM42に格納される。所定のデータ処理を終えると、DRAM42には各画素に対応するR原画素データ成分、G原画素データ成分、およびB原画素データ成分が格納される。DRAM42は、後段信号処理回路43、累積頻度算出回路44、およびデータレベル変換回路45に接続される。
内視鏡ユニット10では、通常画像または色変換画像をモニタ11において観察することが可能である。なお、入力部23への選択入力により、モニタ11に表示させる画像を通常画像または色変換画像に切替えられる。
通常画像を表示させる場合には、原画像データはDRAM42から後段信号処理回路43に出力される。一方、色変換画像を表示させる場合には、原画像データに基づいて変換画像データが生成され、後段信号処理回路43に出力される。変換画像データを生成するために、原画像データはDRAM42から累積頻度算出回路44に出力される。
なお、モニタ11に通常画像および色変換画像の2画像を同時に表示させる構成であってもよい。2画像を表示させる場合には、原画像データと変換画像データとがDRAM42から後段信号処理回路43に出力される。
通常画像を表示させる場合には、前述のように、原画像データが後段信号処理回路43に読出される。後段信号処理回路43では、原画像データに対してガンマ補正などの所定のデータ処理が施され、さらにD/A変換処理が施され、アナログの原画像信号に変換され、モニタ11に送信される。前述のように、受信した原画像信号に相当する画像が、モニタ11に表示される。また、前述のように、原画像信号を外部PC12に送信することも可能である。
色変換画像を表示させる場合には、前述のように、原画像データが累積頻度算出回路44に読出される。累積頻度算出回路44では、原画像データに基づいて、原画像データを構成する画素データのデータレベルに対する累積頻度分布(生成画像分布)が作成される。
累積頻度算出回路44はデータレベル変換回路45に接続され、算出された累積頻度分布が累積頻度分布データとして累積頻度算出回路44からデータレベル変換回路45に送信される。なお、データレベル変換回路45はEEPROM46にも接続され、EEPROM46に格納された目標累積頻度分布データ(目標分布データ)もデータレベル変換回路45に送信される。
データレベル変換回路45ではDRAM42に格納された原画素データが読出される。原画素データのデータレベルが、累積頻度分布データおよび目標累積頻度分布データに基づいて変換される。原画素データからデータレベルの変換された変換画素データがDRAM42に格納される。
全画素に対する原画素データが変換画素データに変換されると、変換画素データによって構成される変換画像データが後段信号処理回路43に読出される。後段信号処理回路43では、通常画像表示時と同様に、変換画像データに対して所定のデータ処理およびD/A変換処理が施され、アナログの変換画像信号がモニタ11に送信される。通常画像表示と同様に、変換画像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。また、変換画像信号を外部PC12にも送信可能である。
次に、色変換画像を表示させる場合における累積頻度算出回路44における累積頻度分布の作成およびデータレベル変換回路45におけるデータレベルの変換について以下に詳細に説明する。なお、累積頻度分布の作成およびデータレベルの変換は、R原画素データ成分、G原画素データ成分、およびB原画素データ成分毎に実行される。
最初に、全画素のR原画素データ成分がDRAM42から累積頻度算出回路44に読出される。前述のように、原画像データは8ビットのデジタルデータなので、R原画素データ成分のデータレベルは0〜255の256段階のいずれかの値である。まずは、0〜255それぞれのデータレベルのR原画素データ成分に対応する画素の画素数が検出される。
検出した画素数を全画素数で割ることにより、0〜255のそれぞれのデータレベルに対応する頻度が算出される。例えば、表1に示すような頻度分布が算出される。なお、表1における百分率データレベルおよび累積頻度については、後に説明する。
Figure 2010269027
各データレベルに対応する頻度が算出されると、次に累積頻度が算出される。累積頻度とは、任意のデータレベル以下の画素データに対応する画素の頻度であり、それぞれのデータレベルの頻度を1レベル下のデータレベルの累積頻度に加算することにより、算出される。
例えば、0のデータレベルに対応する頻度が0.01である場合には、0のデータレベルに対応する累積頻度は0.01と算出される(表1参照)。次に、1のデータレベルに対応する頻度が0.01である場合には、1のデータレベルに対応する累積頻度は、0.02と算出される。次に、2のデータレベルに対応する頻度が0.02である場合には、2のデータレベルに対応する累積頻度は0.04と算出される。以下、同様にして255のデータレベルに対応する累積頻度まで、順番に算出される。
したがって、例えば図3に示すような頻度分布に対して、図4に示すような累積頻度分布が作成される。
前述のように、作成された累積頻度分布が累積頻度分布データとして、データレベル変換回路45に送信される。また、前述のように、データレベル変換回路45には、EEPROM46から目標累積頻度分布データが読出される。
なお、目標累積頻度分布(目標分布)は色成分毎に別々に予め作成されており、データとしてEEPROM46に格納される。R原画素データ成分のデータレベルを変換する場合には、R目標累積頻度分布データがEEPROM46から読出される。
目標累積頻度分布は、表2に示すように、0〜255のデータレベルおよび百分率データレベルに対する目標累積頻度の分布を示している。なお、百分率データレベルとは、各データレベルをデータレベルの最大値で除した値である。
Figure 2010269027
なお、理想的な患者の体内組織の撮影画像の累積頻度分布や、様々な患者の特定の体内組織の撮影画像の累積頻度を平均化した累積頻度分布が、目標累積頻度分布として定められ、用いられる。
データレベル変換回路45におけるデータレベルの変換について、図5を用いて説明する。図5は、横軸を百分率データレベル、縦軸を累積頻度および目標累積頻度として、原画像データに基づく累積頻度分布と目標累積頻度分布とを示すグラフである。
データレベル変換回路45では、最初に、原画像データにおける任意のデータレベルに対応する百分率データレベル(符号A参照)が選択される。次に、原画像データの累積頻度分布において、選択された百分率データレベルに対応する累積頻度(符号B参照)が検出される。
原画像データの累積頻度分布において累積頻度が検出されると、検出された累積頻度に対応する目標累積頻度分布における百分率データレベル(符号C参照)が検出される。検出された百分率データレベルにデータレベルの最大値である255が乗じられ、変換画素データのデータレベルに定められる。
例えば、データレベルが100から120に変換された場合には、データレベルが100であるR原画素データ成分に対応するすべての画素のR原画素データ成分は、データレベルが120であるR変換画素データ成分に変換される。
なお、DRAM42に格納される原画像データのビット数と目標累積頻度分布の基になる画像のデータレベルのビット数が異なることがある。両者のビット数が異なる場合には、適切な色変換が出来なくなる。そこで、上述のように百分率データレベルを用いることにより、異なるビット数であっても適切な色変換が可能である。
また、接続する電子内視鏡の種類により撮像素子33に設けられる画素の数が変わるので、画素数でなく、画素数を全画素数で除した頻度に基づいて、データレベルの変換が行われる。
このような変換処理が、すべてのR原画素データ成分に対して実行される。R原画素データ成分のR変換画素データ成分への変換を終了すると、次にG原画素データ成分のG変換画素データ成分への変換が実行される。また、G原画素データ成分のG変換画素データ成分への変換を終了すると、B原画素データ成分のB変換画素データ成分への変換が実行される。
次に、第1の実施形態において、画像の観察時にシステムコントローラ22および画像処理ユニット40によって実行される原画像データへのデータ処理について図6〜図10のフローチャートを用いて説明する。なお、原画像データへのデータ処理は、1フレームの画像データが画像処理ユニット40に受信されるときに開始する。
ステップS100において、前段信号処理回路41が原画像データにホワイトバランス調整処理などの所定のデータ処理を施す。前段信号処理回路41における所定のデータ処理を終えると、ステップS101に進む。
ステップS101において、システムコントローラ22はモニタ11に表示させる画像として、通常画像および色変換画像のいずれが選択されているかを判別する。通常画像が選択されている場合には、ステップS200、ステップS300をスキップして、ステップS102に進む。色変換画像が選択されている場合には、ステップS200に進む。
ステップS200において、累積頻度算出回路44は、DRAM42に格納された原画像データに基づいて、累積頻度分布を作成する。累積頻度分布の作成が終わると、ステップS300に進む。ステップS300において、データレベル変換回路45は、ステップS200で作成された累積頻度分布とEEPROM46にデータとして格納された目標累積頻度分布とに基づいて、原画像データを変換画像データに変換する。変換画像データへの変換後、ステップS102に進む。
ステップS102において、後段信号処理回路43は、原画像データまたは変換画像データに対してガンマ補正などの所定のデータ処理およびD/A変換を施す。D/A変換を施した原画像信号または変換画像データをモニタ11に送信する。モニタ11または外部PC12への画像信号の送信後、原画像データへのデータ処理を終了する。
次に、ステップS200において実行される累積頻度分布作成のサブルーチンについて図7、図8のフローチャートを用いて説明する。
ステップS201において、システムコントローラ22は、データ成分フラッグcompを0に設定する。データ成分フラッグcompの設定後、ステップS202に進む。なお、データ成分フラッグcompは、0〜3のいずれかに設定される。0、1、および2に設定された場合には、それぞれ以後の処理においてR画素データ成分、G画素データ成分、およびB画素データ成分に対するデータ処理が実行される。なお、3に設定された場合には、後述するように累積頻度の算出が終了する。
ステップS202において、累積頻度算出回路44は、DRAM42に格納された原画像データのビット数nを検出する。ビット数nを検出すると、ステップS203に進む。
ステップS203において、累積頻度算出回路44は、算出する頻度に対応する原画素データ成分のデータレベルODL1を0に設定する。頻度算出用のデータレベルODL1を設定すると、ステップS204に進む。
ステップS204において、累積頻度算出回路44は、設定された頻度算出用データレベルODL1を(2^n−1)で除すことにより、百分率データレベルを算出する。百分率データレベルを算出すると、ステップS205に進む。
ステップS205において、累積頻度算出回路44は、設定されたデータレベルODL1であるすべての画素データ成分を原画像データを構成する全画素データ成分の中から選択し、選択した画素データ成分の数を検出する。画素データ成分の数を検出すると、ステップS206に進む。
ステップS206において、累積頻度算出回路44は、ステップS205において検出した画素データ成分の数を全画素数で除すことにより、設定されたデータレベルODL1である画素データ成分の頻度を算出する。頻度を算出すると、ステップS207に進む。
ステップS207において、累積頻度算出回路44は、設定されている頻度算出用データレベルODL1に+1をインクリメントしたデータレベルを新たなデータレベルODL1に設定する。インクリメント後に、ステップS208に進む。
ステップS208において、累積頻度算出回路44は、設定されている頻度算出用データレベルODL1が(2^n)未満であるか否かを判別する。(2^n)未満である場合には、ステップS204に戻る。以後、ステップS208において頻度算出用データレベルODL1が(2^n)以上になるまで、ステップS204〜ステップS208の処理を繰返す。頻度算出用データレベルODL1が(2^n)以上である場合には、ステップS209に進む。
なお、DRAM42に格納される原画素データ成分のデータレベルの最大値は(2^n−1)であるので、頻度算出用データレベルODL1が(2^n)以上であると判別されるまで、ステップS204〜ステップS208の処理を繰返すことにより、原画素データ成分のすべてのデータレベルに対応する頻度が算出される。
ステップS209において、累積頻度算出回路44は、データレベルが0に対応する頻度を、データレベルが0に対応する累積頻度に設定する。データレベルが0に対応する累積頻度を設定すると、ステップS210に進む。
ステップS210において、累積頻度算出回路44は、算出する累積頻度に対応する原画素データ成分のデータレベルODL2を1に設定する。累積頻度算出用のデータレベルODL2を設定すると、ステップS211に進む。
ステップS211において、累積頻度算出回路44は、累積頻度算出用のデータレベルODL2に対応する頻度と、(設定されているデータレベルODL2−1)のデータレベルに対応する累積頻度とを合計することにより、累積頻度算出用のデータレベルODL2に対応する累積頻度を算出する。累積頻度を算出すると、ステップS212に進む。
ステップS212において、累積頻度算出回路44は、累積頻度算出用データレベルODL2に+1をインクリメントしたデータレベルを新たな累積頻度算出用のデータレベルODL2に設定する。インクリメント後に、ステップS213に進む。
ステップS213において、累積頻度算出回路44は、累積頻度算出用データレベルODL2が(2^n)未満であるか否かを判別する。(2^n)未満である場合には、ステップS211に戻る。以後、ステップS213において累積頻度算出用データレベルODL2が(2^n)以上になるまで、ステップS211〜ステップS213の処理を繰返す。累積頻度算出用データレベルODL2が(2^n)以上である場合には、全データレベルに対応する累積頻度の算出が終了しており、ステップS214に進む。
ステップS214では、累積頻度算出回路44は、データ成分フラッグcompに+1をインクリメントする。インクリメント後に、ステップS215に進む。
ステップS215では、累積頻度算出回路44は、データ成分フラッグcompが3未満であるか否かを判別する。データ成分フラッグcompが3未満である場合には、累積頻度を算出していない画素データの色成分がある状態なので、ステップS203に戻る。以後、データ成分フラッグcompが3以上になるまで、ステップS203〜ステップS215の処理を繰返す。
データ成分フラッグcompが3以上である場合には、R画素データ成分、G画素データ成分、およびB画素データ成分すべてに対して累積頻度が算出された状態であり、累積頻度分布算出のサブルーチンを終了する。
次に、ステップS300において実行されるデータレベル変換のサブルーチンについて図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、ステップS201と同じく、システムコントローラ22は、データ成分フラッグcompを0に設定する。データ成分フラッグcompの設定後、ステップS302に進む。
ステップS302において、データレベル変換回路45は、DRAM42に格納された原画像データのビット数nおよび目標累積頻度分布におけるデータレベルのビット数Nを検出する。ビット数n、Nを検出すると、ステップS303に進む。
ステップS303において、データレベル変換回路42は、データレベルの変換対象である原画素データ成分のデータレベルODL3を0に設定する。変換対象の原画素データ成分のデータレベルODL3を設定すると、ステップS304に進む。
ステップS304において、データレベル変換回路45は、原画像データのビット数nが目標累積頻度分布におけるデータレベルのビット数Nより大きいか否かを判別する。原画像データのビット数nの方が大きい場合にはステップS305に進み、目標累積頻度分布テーブルにおけるデータレベルのビット数以下である場合にはステップS306に進む。
ステップS305において、データレベル変換回路45は、後の処理で用いる差分最小値Dminを2^n−1に設定する。ステップS306において、データレベル変換回路45は差分最小値Dminを2^N−1に設定する。ステップS305またはステップS306において差分最小値Dminを設定すると、ステップS307に進む。
ステップS307において、データレベル変換回路45は、設定された変換対象のデータレベルODL3と比較するために用いる目標累積頻度分布中のデータレベルTDL1を0に設定する。また、データレベル変換回路45は、データレベル変換に用いるデータレベルCDLを0に設定する。各データレベルの設定後、ステップS308に進む。
ステップS308において、データレベル変換回路45は、設定されている変換対象のデータレベルODL3に対応する原画素データ成分の累積頻度と、設定されている比較用のデータレベルTDL1に対応する目標累積頻度との差の絶対値Dを算出する。差の絶対値Dを算出すると、ステップS309に進む。
ステップS309において、データレベル変換回路45は、ステップS308において算出した差の絶対値Dが現在設定されている差分最小値Dmin未満であるか否かを判別する。差の絶対値Dが差分最小値Dmin未満である場合には、ステップS310に進む。差の絶対値Dが差分最小値Dmin以上である場合には、ステップS310をスキップして、ステップS311に進む。
ステップS310において、データレベル変換回路45は、ステップS308で算出した差の絶対値Dを新たな差分最小値Dminに設定する。また、データレベル変換回路45は、現在設定されている比較用データレベルTDL1をデータレベル変換に用いるデータレベルCDLに設定する。設定終了後、ステップS311に進む。
ステップS311において、データレベル変換回路45は、現在設定されている比較用データレベルTDL1に+1をインクリメントしたデータレベルを新たなデータレベルTDL1として設定する。新たなデータレベルTDL1の設定後、ステップS312に進む。
ステップS312において、データレベル変換回路45は、現在設定されている比較用データレベルTDL1が2^N未満であるか否かを判別する。現在設定されているデータレベルTDL1が2^N未満である場合には、ステップS308に戻る。以後、現在設定されているデータレベルTDL1が2^N以上になるまで、ステップS308〜ステップS312の処理を繰返す。現在設定されているデータレベルTDL1が2^N以上である場合には、ステップS313に進む。
ステップS313において、データレベル変換回路45は、設定されている変換対象の原画素データ成分のデータレベルODL3を変換して、変換画素データ成分を生成する。変換画素データ成分は、データレベル変換に用いるデータレベルCDLに対応する百分率データレベルに、原画素データのデータレベルの最大値である(2^n−1)を乗じることにより、生成される。現在設定されている原画素データ成分のデータレベルODL3に対する変換画素データ成分を生成すると、ステップS314に進む。
ステップS314において、データレベル変換回路45は、設定された変換対象のデータレベルODL3に+1をインクリメントしたデータレベルを新たなデータレベルODL3として設定する。新たなデータレベルODL3の設定後、ステップS315に進む。
ステップS315において、データレベル変換回路45は、設定された変換対象のデータレベルODL3が2^n未満であるか否かを判別する。設定された変換対象のデータレベルODL3が2^n未満である場合には、ステップS304に戻る。以後、設定された変換対象のデータレベルODL3が2^n以上になるまで、ステップS304〜ステップS315の処理を繰返す。設定された変換対象のデータレベルODL3が2^n以上である場合には、ステップS316に進む。
ステップS316において、データレベル変換回路45は、データ成分フラッグcompに+1をインクリメントする。インクリメント後に、ステップS317に進む。
ステップS317において、データレベル変換回路45は、データ成分フラッグcompが3未満であるか否かを判別する。データ成分フラッグcompが3未満である場合には、累積頻度を算出していない画素データの色成分がある状態なので、ステップS303に戻る。以後、データ成分フラッグcompが3以上になるまで、ステップS303〜ステップS317の処理を繰返す。
データ成分フラッグcompが3以上である場合には、R画素データ成分、G画素データ成分、およびB画素データ成分すべてに対してR変換画素データ成分、G変換画素データ成分、およびB変換画素データ成分が生成された状態であり、データレベル変換のサブルーチンを終了する。
以上のように、本発明の第1の実施形態である内視鏡画像処理システムによれば、算出された原画素データ成分のデータレベルの累積頻度を、基準として定められる目標累積頻度と合致するようにデータレベルの変換が行われる。それゆえ、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準として定められた色に変換された画像を作成することが可能である。したがって、医師の熟練だけに頼らずに、より的確に病変部位の発見や診察するのに役立つ画像を表示することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態における内視鏡画像処理システムにおいて複数の目標累積頻度分布データがEEPROM46に格納される。
目標累積頻度分布データは、例えば、胃や食道などのように観察する部位に対して理想的な画像を得るための累積頻度分布が個別に目標累積頻度分布データとしてEEPROM46に格納される。また、例えば、癌や潰瘍などのように特定の症例を判別するために理想的な画像を得るための累積頻度分布が個別に目標累積分布データとしてEEPROM46に格納される。
また、例えば、光源の種類のように撮影環境に対して理想的な画像を得るための累積頻度分布が個別にEEPROM46に格納される。さらに、例えば、撮像素子33の特性やライトガイド31の光学特性などのように所望の仕様に対して理想的な画像を得るための累積頻度分布が目標累積頻度分布データとしてEEPROM46に格納される。
EEPROM46に格納された複数の目標累積頻度分布データの中から、単一の目標累積頻度分布データが選択可能である。なお、使用者による入力部23への選択コマンドの入力により単一の目標累積頻度分布データが選択される。
以上のように、第2の実施形態の内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準として定められた色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第2の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、複数の目標累積頻度分布データが格納されているので、観察する部位などに応じて用いる目標累積頻度分布データを変えることにより、撮影する被写体の色を観察により適した色に変換することが可能である。
次に、本発明の第3の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第3の実施形態では、撮影した画像を用いて目標累積頻度分布データを更新することが可能な点において、第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態と異なる部位を中心に、第3の実施形態について説明する。なお、同じ機能を有する部位には、同じ符号を付す。
第3の実施形態では、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12の構成および機能は第1の実施形態と同一である。また、第3の実施形態において、画像処理ユニット以外の内視鏡プロセッサ20の構成は、第1の実施形態と同じである。
図11に示すように、第1の実施形態と同様に、画像処理ユニット400には、前段信号処理回路41、DRAM42、後段信号処理回路43、累積頻度算出回路44、データレベル変換回路45、およびEEPROM46が設けられる。これらの回路の構成および機能、またこれらの回路間の接続状況は、第1の実施形態と同一である。
第1の実施形態と異なり、画像処理ユニット400には、累積頻度更新回路47(更新部)が設けられる。累積頻度更新回路47により、作成される累積頻度分布を用いて目標累積頻度分布データを更新することが可能である。入力部23への更新コマンドの入力により目標累積頻度分布データの更新が実行される。
累積頻度更新回路47は累積頻度算出回路44およびEEPROM46に接続される。目標累積頻度分布データを更新する場合には、累積頻度算出回路44およびEEPROM46からそれぞれ累積頻度分布データおよび目標累積頻度分布データが累積頻度更新回路47に送信される。累積頻度更新回路47では、目標累積頻度分布データが累積頻度分布データにより更新される。更新された目標累積頻度分布データがEEPROM46に送信され、格納される。
次に、目標累積頻度分布データの更新について以下に詳細に説明する。なお、累積頻度分布の作成およびデータレベルの変換と同様に、目標累積頻度分布データの更新も、色データ成分毎に実行される。
最初に、累積頻度算出回路44から、累積頻度更新回路47にR原画素データ成分について算出された累積頻度分布データが読出される。また、EEPROM46から、累積頻度更新回路47にR目標累積頻度分布データが読出される。
なお、第3の実施形態では、原画素データ成分のデータレベルの最大値と目標累積頻度データにおけるデータレベルの最大値とが同一である。また、第3の実施形態では、累積頻度更新回路47により同一のデータレベルに対応する累積頻度分布データの累積頻度と目標累積頻度分布データの目標累積頻度が、重み付けを施されて平均化される。加重平均化された累積頻度が、新たな目標累積頻度分布データにおける目標累積頻度として更新される。
例えば、目標累積頻度データが100フレームの画像に基づいて作成された場合には、R原画素データ成分の累積頻度と100倍した目標累積頻度分布データにおける目標累積頻度との合計値を算出し、算出した合計値を(1+100)で除すことにより加重平均化される。
なお、本実施形態においては累積頻度を加重平均化しているが、データレベルに対応する画素数をEEPROM46に格納し、同一のデータレベルに対応するR原画素データ成分の画素数と目標累積頻度データにおける画素数とを合計して、合計値を受光面上の画素の数と目標累積頻度分布データを作るための画像の総画素数との和によって除すことにより、目標累積頻度分布データにおける目標累積頻度を更新してもよい。
なお、原画素データ成分のデータレベルの最大値と目標累積頻度データにおけるデータレベルの最大値とが異なる場合には、百分率データレベルが最も近付きあう百分率データレベルに対応する目標累積頻度と、累積頻度とが加重平均化されればよい。
このような更新処理が、R原画素データ成分の全データレベルに対して実行されると、R成分に関する目標累積頻度分布データであるR目標累積頻度分布データの更新が完了する。以後、同様に、G目標累積頻度分布データおよびB目標累積頻度分布データが更新される。
次に、第3の実施形態において、画像観察時にシステムコントローラ22および画像処理ユニット400によって実行される原画像データへのデータ処理について図12、図13のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施形態同様、原画像データへのデータ処理は、1フレームの画像データが画像処理ユニット400に受信されるときに開始する。
ステップS400において、前段信号処理回路41が原画像データにホワイトバランス調整処理などの所定のデータ処理を施す。前段信号処理回路41における所定のデータ処理を終えると、ステップS401に進む。
ステップS401において、システムコントローラ22は、目標累積頻度分布データを更新する更新コマンドが入力部23に入力されているか否かを判別する。更新コマンドが入力されていない場合にはステップS402に進む。更新コマンドが入力されている場合にはステップS200’に進む。
ステップS402、ステップS200、ステップS300、およびステップ403においては、それぞれ第1の実施形態のデータ処理におけるステップS101、ステップS200、ステップS300、およびステップS102と同じ処理を実行する。
ステップS200’では、ステップS200と同一の累積頻度分布算出のサブルーチンを実行して、原画像データの累積頻度分布データを生成する。累積頻度分布データを生成すると、ステップS500に進む。
ステップS500において、累積頻度更新回路47は、ステップS200’において生成された原画像データの累積頻度分布データに基づいて、EEPROM46に格納された目標累積頻度分布データを更新する。目標累積頻度分布データの更新を終えると、ステップS404に進む。
ステップS404ではステップS402と同じく、システムコントローラ22はモニタ11に表示させる画像として、通常画像および色変換画像のいずれが選択されているかを判別する。
通常画像が選択されている場合には、ステップS403に進む。したがって、データレベルの変換を行うこと無く、原画像データに後段信号処理回路43における所定のデータ処理が施される。一方、色変換画像が選択されている場合には、ステップS300に進む。したがって、原画像データは変換画像データに変換され、後段信号処理回路43におけるデータ処理が施される。
次に、ステップS500において実行される目標累積頻度分布データの更新のサブルーチンについて図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS501において、システムコントローラ22は、データレベルを変換するデータ成分フラッグcompを0に設定する。データ成分フラッグcompの設定後、ステップS502に進む。
ステップS502において、累積頻度更新回路47は、目標累積頻度分布データにおけるデータレベルの最大値を検出する。最大データレベルを検出すると、ステップS503に進む。
ステップS503において、累積頻度更新回路47は、目標累積頻度分布データにおいて更新するデータレベルTDL2を0に設定する。更新するデータレベルTDL2の設定後、ステップS504に進む。
ステップS504において、累積頻度更新回路47は、設定されたデータレベルTDL2と同一のデータレベルである原画素データ成分の累積頻度と、設定されたデータレベルTDL2に対応する目標累積頻度分布データにおける目標累積頻度とを検出する。累積頻度および目標累積頻度の検出後、ステップS505に進む。
ステップS505において、累積頻度更新回路47は、ステップS504において検出した累積頻度と目標累積頻度とに所定の重み付けを施した加重平均値を算出する。累積頻度と目標累積頻度の加重平均化後、ステップS506に進む。
ステップS506において、累積頻度更新回路47は、算出した加重平均値を新たな目標累積頻度として、目標累積頻度分布データを更新する。すなわち、算出した加重平均値により設定されたデータレベルTDL2に対応する目標累積頻度がEEPROM46上において書換えられる。目標累積頻度の書換え後、ステップS507に進む。
ステップS507において、累積頻度更新回路47は、現在設定されているデータレベルTDL2に+1をインクリメントしたデータレベルを新たなデータレベルTDL2として設定する。新たなデータレベルTDL2の設定後、ステップS508に進む。
ステップS508において、累積頻度更新回路47は、現在設定されているデータレベルTDL2がステップS502において検出された最大データレベル以下であるか否かを判別する。現在設定されているデータレベルTDL2が最大データレベル以下である場合には、ステップS504に戻る。以後、現在設定されているデータレベルTDL2が最大データレベルを超えるまで、ステップS504〜ステップS508の処理を繰返す。現在設定されているデータレベルTDL2が最大データレベルTDLを超える場合には、ステップS509に進む。
ステップS509において、累積頻度更新回路47は、データ成分フラッグcompに+1をインクリメントする。インクリメント後に、ステップS510に進む。
ステップS510において、累積頻度更新回路47は、データ成分フラッグcompが3未満であるか否かを判別する。データ成分フラッグcompが3未満である場合には、目標累積頻度を更新していない画素データの色成分がある状態なので、ステップS503に戻る。以後、データ成分フラッグcompが3以上になるまで、ステップS503〜ステップS510の処理を繰返す。
データ成分フラッグcompが3以上である場合には、R目標累積頻度分布データ、G目標累積頻度分布データ、およびB目標累積頻度分布データが更新された状態であり、目標累積頻度分布データ更新のサブルーチンを終了する。
以上のように、第3の実施形態の内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準として定められた色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第3の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、生成された原画像データ、すなわちモニタ11に表示中の画像を目標累積頻度分布データに反映することが可能になる。
目標累積頻度分布データに基づいて原画像データから変換された変換画像データに相当する画像は、多数の患者に対する平均的な色であることが好ましい。それゆえ、患者の体内観察に使用する度に目標累積頻度分布データを更新することにより、より診断に適した画像を作成することが可能になる。
次に、本発明の第4の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第4の実施形態では、第3の実施形態における内視鏡画像処理システムにおいてEEPROM46に複数の種類の目標累積頻度分布データが格納される。
第2の実施形態と同様に、観察する部位、診断すべき特定の症例、撮影環境、および所望の仕様などに応じた目標累積頻度分布データが作成され、格納される。第4の実施形態では、入力部23への選択コマンドの入力に基づいて、更新する目標累積頻度分布データを選択可能である。
以上のように、第4の実施形態の内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準として定められた色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第4の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、第3の実施形態と同様に、生成された原画像データを目標累積頻度分布データに反映させることが可能である。第3の実施形態と異なり、更新させる目標累積頻度分布データを使用者が選択可能である。それゆえ、それぞれの目標累積頻度分布データを的確に更新可能である。
次に、本発明の第5の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第5の実施形態では、複数の目標累積頻度分布データの中から更新すべき目標累積頻度分布データを自動的に選択して、更新する点において第3の実施形態と異なっている。以下、第3の実施形態と異なる部位を中心に、第5の実施形態について説明する。なお、同じ機能を有する部位には、同じ符号を付す。
第5の実施形態では、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12の構成および機能は第3の実施形態と同一である。また、第5の実施形態において、画像処理ユニット以外の内視鏡プロセッサ20の構成は、第3の実施形態と同じである。
図14に示すように、第3の実施形態と同様に、画像処理ユニット401には、前段信号処理回路41、DRAM42、後段信号処理回路43、累積頻度算出回路44、データレベル変換回路45、およびEEPROM46が設けられる。これらの回路の構成および機能は、またこれらの回路間の接続状況は第3の実施形態と同一である。さらに、第3の実施形態と同様に、画像処理ユニット401には、累積頻度更新回路47が設けられる。
第3の実施形態と異なり、画像処理ユニット401には、更新データ選択回路48(選択部)が設けられる。画像処理ユニット401では、算出される累積頻度分布に基づいて、更新すべき目標累積分布データがEEPROM46に格納された複数の目標累積分布データの中から自動的に選択され、更新される。入力部23への自動更新コマンドの入力により更新データの自動選択および目標累積頻度分布データの更新が実行される。
更新データ選択回路48は累積頻度算出回路44、EEPROM46、および累積頻度更新回路47に接続される。また、第3の実施形態と異なり、累積頻度更新回路47は、累積頻度算出回路44に接続されない。
目標累積頻度分布データの自動選択および更新を実行する場合には、累積頻度算出回路44およびEEPROM46それぞれから、累積頻度分布データおよび全種類または複数の目標累積頻度分布データが、更新データ選択回路48に読出される。
更新データ選択回路48では、最小二乗法により累積頻度分布データと最も相関性の高い目標累積頻度分布データが選択される。選択を終了すると、更新データ選択回路48から、累積頻度分布データおよび選択された目標累積頻度分布データが累積頻度更新回路47に送信される。
累積頻度更新回路47において、受信した累積頻度分布データに基づいて、受信した目標累積頻度分布データが、第3の実施形態と同じ方法にしたがって、更新される。更新された目標累積頻度分布データがEEPROM46に送信され、元の目標累積頻度分布データから書換えられる。
次に、第5の実施形態において、画像観察時にシステムコントローラ22および画像処理ユニット401によって実行される原画像データへのデータ処理について図15のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施形態同様、原画像データへのデータ処理は、1フレームの画像データが画像処理ユニット401に受信されるときに開始する。また、第5の実施形態では、原画素データ成分のデータレベルの最大値と目標累積頻度データにおけるデータレベルの最大値とが同一であるが、異なっていてもよい。
ステップS600において、前段信号処理回路41が原画像データにホワイトバランス調整処理などの所定のデータ処理を施す。前段信号処理回路41における所定のデータ処理を終えると、ステップS601に進む。
ステップS601において、システムコントローラ22は、目標累積頻度分布データを更新する更新コマンドが入力部23に入力されているか否かを判別する。更新コマンドが入力されていない場合にはステップS602に進む。更新コマンドが入力されている場合にはステップS200”に進む。
ステップS602、ステップS200、ステップS300、およびステップS603においては、それぞれ第1の実施形態のデータ処理におけるステップS101、ステップS200、ステップS300、およびステップS102と同じ処理を実行する。
ステップS200”では、ステップS200と同一の累積頻度分布算出のサブルーチンを実行して、原画像データの累積頻度分布データを生成する。累積頻度分布データを生成すると、ステップS700に進む。
ステップS700において、更新データ選択回路48は、EEPROM46に格納された複数の目標累積頻度分布データの中から、更新する目標累積頻度分布データを選択する。目標累積頻度分布データの選択を終了すると、ステップS500に進む。
ステップS500では第3の実施形態におけるステップS500と同じサブルーチンを実行し、ステップS700において選択された目標累積頻度分布データを、ステップS200”において生成された原画像データの累積頻度分布データに基づいて更新する。目標累積頻度分布データの更新後、ステップS604に進む。
ステップS604ではステップS602と同じく、システムコントローラ22はモニタ11に表示させる画像として、通常画像および色変換画像のいずれが選択されているかを判別する。
通常画像が選択されている場合には、ステップS603に進む。したがって、データレベルの変換を行うこと無く、原画像データに後段信号処理回路43における所定のデータ処理が施される。一方、色変換画像が選択されている場合には、ステップS300に進む。したがって、原画像データは変換画像データに変換され、後段信号処理回路43におけるデータ処理が施される。
次に、ステップS700において実行される更新する目標累積頻度分布データ選択のサブルーチンについて図16、図17のフローチャートを用いて説明する。
ステップS701において、システムコントローラ22は目標累積頻度分布データが手動で選択するコマンド、または自動で選択するコマンドが入力されているか否かを判別する。手動で選択するコマンドが入力されている場合には、ステップS702に進む。自動で選択するコマンドが入力されている場合には、ステップS703に進む。
ステップS702において、更新データ選択回路48は、手動入力で指定された目標累積頻度分布データの番号No.を記録する。なお、EEPROM46に格納される複数の目標累積頻度分布データには、それぞれ番号No.が付されている。目標累積頻度分布データの番号No.を記録すると、ステップS703〜ステップS717をスキップして、ステップS718に進む。
ステップS703において、システムコントローラ22は、データレベルを変換するデータ成分フラッグcompを0に設定する。データ成分フラッグcompの設定後、ステップS704に進む。
ステップS704において、更新データ選択回路48は、DRAM42に格納された原画像データのビット数nを検出する。ビット数nを検出すると、ステップS705に進む。
ステップS705において、更新データ選択回路48は、EEPROM46に格納されている目標累積頻度分布データの数No.maxを検出する。全目標累積頻度分布データ数No.maxを検出すると、ステップS706に進む。
ステップS706において、更新データ選択回路48は、累積頻度分布データと比較する目標累積頻度分布データの番号No.を設定する。また、更新データ選択回路48は、後の処理で用いる二乗和最小値SSminを、更新データ選択回路48において計算可能な最大のデータレベルに設定する。二乗和最小値SSminの設定後、ステップS707に進む。
ステップS707において、更新データ選択回路48は、二乗和の算出対象である原画素データ成分のデータレベルODL4を0に設定する。また、更新データ選択回路48は、差の二乗和SSを0に設定する。二乗和の算出対象のデータレベルODL4および差の二乗和SSの設定後、ステップS708に進む。
ステップS708において、更新データ選択回路48は、設定された番号No.の目標累積頻度分布データにおいて、設定された二乗和の算出対象のデータレベルODL4と同じデータレベルに対応する目標累積頻度と、設定されたODL4に対応する累積頻度との差の二乗SRが算出される。差の二乗SRが算出されると、ステップS709に進む。
ステップS709において、更新データ選択回路48は、設定されている二乗和SSとステップS708において算出された差の二乗SRとの合計値を新たな二乗和SSとして設定する。新たな二乗和SSの設定後、ステップS710に進む。
ステップS710において、更新データ選択回路48は、設定されている二乗和の算出対象のデータレベルODL4に+1をインクリメントした値を新たなデータレベルODL4として設定する。新たなデータレベルODL4の設定後、ステップS711に進む。
ステップS711において、更新データ選択回路48は、現在設定されている二乗和の算出対象のデータレベルODL4が2^n未満であるか否かを判別する。現在設定されているデータレベルODL4が2^n未満である場合には、ステップS708に戻る。以後、現在設定されているデータレベルODL4が2^n以上になるまで、ステップS708〜ステップS711の処理を繰返す。現在設定されているデータレベルODL4が2^n以上である場合には、ステップS712に進む。
ステップS712において、更新データ選択回路48は、現在設定されている差の二乗和SSが、現在設定されている二乗和最小値SSmin未満であるか否かを判別する。二乗和SSが二乗和最小値SSmin未満である場合には、ステップS713に進む。二乗和SSが二乗和最小値SSmin以上である場合には、ステップS713をスキップして、ステップS714に進む。
ステップS713において、更新データ選択回路48は、現在設定されている二乗和SSを新たな二乗最小値SSminに設定する。また、更新データ選択回路48は、現在設定されている目標累積頻度分布データの番号No.を記録する。なお、既に目標累積頻度分布データの番号No.が記録されている場合には、既に記録されているデータの番号No.を消去して現在設定されているデータの番号No.のみを記録する。二乗最小値SSminの設定およびデータの番号No.の記録後、ステップS714に進む。
ステップS714において、更新データ選択回路48は、現在設定されているデータの番号No.に+1をインクリメントした番号を新たなデータの番号No.として設定する。新たなデータの番号No.の設定後、ステップS715に進む。
ステップS715において、更新データ選択回路48は、現在設定されているデータの番号No.が全目標累積頻度分布データ数No.max未満であるか否かを判別する。データの番号No.が全データ数No.max未満である場合には、ステップS707に戻る。以後、現在設定されているデータの番号No.が全データ数No.max以上になるまで、ステップS707〜ステップS715の処理を繰返す。現在設定されているデータの番号No.が全データ数No.max以上である場合には、ステップS716に進む。
ステップS716において、更新データ選択回路48は、データ成分フラッグcompに+1をインクリメントする。インクリメント後に、ステップS717に進む。
ステップS717において、更新データ選択回路48は、データ成分フラッグcompが3未満であるか否かを判別する。データ成分フラッグcompが3未満である場合には、更新する目標累積頻度分布データを選択していない画素データの色成分がある状態なので、ステップS705に戻る。以後、データ成分フラッグcompが3以上になるまで、ステップS705〜ステップS717の処理を繰返す。データ成分フラッグcompが3以上である場合には、ステップS718に進む。
ステップS718において、更新データ選択回路48は、ステップS713において記録したデータの番号No.の目標累積頻度分布データと、原画素データ成分の累積頻度分布データとを累積頻度更新回路47に送信する。累積頻度分布データの送信後、目標累積頻度分布データ選択のサブルーチンを終了する。
以上のように、第5の実施形態の内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準として定められた色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第5の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、生成された原画像データ、すなわちモニタ11に表示中の画像に相関性の高い目標累積頻度分布データを自動的に選択して、原画像データを選択された目標累積頻度分布データに反映させることが可能である。
例えば、食道、胃、気管支、十二指腸、および大腸を観察するのに最適に作成された3つの目標累積頻度分布データがEEPROM46に格納されている場合において、食道、胃、および気管支の撮影画像に相当する原画像データは、それぞれ食道、胃、および気管支の観察用に作成された目標累積頻度分布データに相関性が高いことが一般的である。
それゆえ、胃を観察中にデータの自動選択および更新を実行するコマンドを入力すると、胃の観察用の目標累積頻度分布データが自動的に選択され、原画像データの累積頻度分布データを用いて更新される。したがって、第4の実施形態に比べて、使用者の判断に委ねること無く、更新すべきデータの自動選択と更新とが実行可能である。
次に、本発明の第6の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第6の実施形態では、目標累積頻度分布データを作成可能な点において第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態と異なる部位を中心に、第6の実施形態について説明する。なお、同じ機能を有する部位には、同じ符号を付す。
第6の実施形態では、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12の構成および機能は第1の実施形態と同一である。また、第6の実施形態において、画像処理ユニット以外の内視鏡プロセッサ20の構成は、第1の実施形態と同じである。
図18に示すように、第1の実施形態と同様に、画像処理ユニット402には、前段信号処理回路41、DRAM42、後段信号処理回路43、累積頻度算出回路44、データレベル変換回路45、およびEEPROM46が設けられる。これらの回路の構成および機能、またこれらの回路間の接続状況は、第1の実施形態と同じである。
第1の実施形態と異なり、画像処理ユニット402には、分布関数データ作成回路49a(第2の作成部、設定部)が設けられる。分布関数データ作成回路49aでは、累積分布関数に基づいて目標累積頻度分布データを新規に作成することが可能である。入力部23への新規データ作成のコマンドの入力により、目標累積頻度分布データの新規作成が開始される。
分布関数データ作成回路49aはEEPROM46に接続される。新規に目標累積頻度分布データを作成する場合には、入力部23に入力される平均μと分散σ^2とに基づいて、分布関数データ作成回路49aは正規分布の累積分布関数を設定する。さらに設定した累積分布関数に基づいて、目標累積頻度分布が作成される。作成された目標累積頻度分布が、データとしてEEPROM46に送信され、格納される。
なお、累積分布関数に基づいて目標累積分布を作成するときには、累積分布関数の確率変数の範囲と、原画素データ成分のデータレベルまたは百分率データレベルの範囲とを合致させるために、正規化が行われる。
次に、第6の実施形態において、システムコントローラ22および画像処理ユニット402によって実行される目標累積頻度データの作成処理について図19のフローチャートを用いて説明する。目標累積頻度データの作成処理は、入力部23への新規データ作成のコマンドを入力することにより開始される。
ステップS800において、システムコントローラ22は、データレベルを変換するデータ成分フラッグcompを0に設定する。データ成分フラッグcompの設定後、ステップS801に進む。
ステップS801において、分布関数データ作成回路49aは、作成する目標累積頻度分布データのビット数nをシステムコントローラ22から読出す。なお、ビット数nは、使用者の入力部23への入力に基づいてシステムコントローラ22に設定される構成でもよいし、設定可能なビット数nが予め定められた範囲の中からシステムコントローラ22または使用者により選択される構成であってもよい。ビット数nを読出すと、ステップS802に進む。
ステップS802において、分布関数データ作成回路49aは、目標累積頻度分布データの作成のために用いる平均μおよび分散σ^2をシステムコントローラ22から読出す。なお、平均μおよび分散σ^2は、使用者の入力部23への入力に基づいてシステムコントローラ22に設定される構成でもよいし、設定可能な平均μおよび分散σ^2が予め定められた範囲の中からシステムコントローラ22または使用者により選択される構成であってもよい。平均μおよび分散σ^2を読出すと、ステップS803に進む。
ステップS803において、分布関数データ作成回路49aは、算出する目標累積頻度に対応するデータレベルTDL3を0に設定する。データレベルを0に設定すると、ステップS804に進む。
ステップS804において、分布関数データ作成回路49aは、設定したTDL3に対応する確率変数xを、次の(1)式により算出する。確率変数xを算出すると、ステップS805に進む。
Figure 2010269027
なお、(1)式においてαは、任意の実数とする。
ステップS805において、分布関数データ作成回路49aは、算出したxに基づいて次の(2)式を計算することにより、設定したTDL3に対応する目標累積頻度を算出する。目標累積頻度を算出すると、ステップS806に進む。
Figure 2010269027
ステップS806において、分布関数データ作成回路49aは、現在設定されているデータレベルTDL3に+1をインクリメントしたデータレベルを新たなデータレベルTDL3として設定する。新たなデータレベルTDL3の設定後、ステップS807に進む。
ステップS807において、分布関数データ作成回路49aは、現在設定されているデータレベルTDL3が2^n未満であるか否かを判別する。設定されているデータレベルTDL3が2^n未満である場合には、ステップS804に戻る。以後、設定されているデータレベルTDL3が2^n以上になるまで、ステップS804〜ステップS807の処理を繰返す。設定されているデータレベルTDL3が2^n以上である場合には、ステップS808に進む。
ステップS808において、分布関数データ作成回路49aは、データ成分フラッグcompに+1をインクリメントする。インクリメント後に、ステップS809に進む。
ステップS809において、分布関数データ作成回路49aは、データ成分フラッグcompが3未満であるか否かを判別する。データ成分フラッグcompが3未満である場合には、目標累積頻度分布データを作成していない色データ成分がある状態なので、ステップS802に戻る。以後、データ成分フラッグcompが3以上になるまで、ステップS802〜ステップS809の処理を繰返す。
データ成分フラッグcompが3以上である場合には、すべての色データ成分に対する目標累積頻度分布データが作成された状態であり、目標累積頻度分布データ作成のサブルーチンを終了する。
なお、第6の実施形態では、画像観察時において原画像データには第1の実施形態と同じデータ処理が施される。
以上のように、本発明の第6の実施形態である内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者ごとに異なっていても、基準とする色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第6の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、累積分布関数を用いて目標累積頻度分布を作成可能なので、製造時に目標累積頻度分布データを作成不要であり、製造コストの低減化が可能である。また、平均や分散などの係数値の選択により、同一の生体組織の色のばらつきを低減化しながら異なる生体部位、例えば血管部と非血管部との識別を容易にすることが可能になる。
次に、本発明の第7の実施形態の内視鏡画像処理システムについて説明する。第7の実施形態では、第6の実施形態とは別な方法により目標累積頻度分布データを作成可能な点において第6の実施形態と異なっている。以下、第6の実施形態と異なる部位を中心に、第7の実施形態について説明する。なお、同じ機能を有する部位には、同じ符号を付す。
第7の実施形態では、電子内視鏡30、モニタ11、および外部PC12の構成および機能は第6の実施形態と同一である。また、第7の実施形態において、画像処理ユニット以外の内視鏡プロセッサ20の構成は、第6の実施形態と同じである。
図20に示すように、第6の実施形態と同様に、画像処理ユニット403には、前段信号処理回路41、DRAM42、後段信号処理回路43、累積頻度算出回路44、データレベル変換回路45、およびEEPROM46が設けられる。これらの回路の構成および機能、またこれらの回路間の接続状況は、第6の実施形態と同じである。
第6の実施形態と異なり、画像処理ユニット403には、分布関数データ作成回路49aが設けられずに、任意データ作成回路49b(第2の作成部)が設けられる。任意データ作成回路49bでは、使用者により個別に入力されたデータレベル毎の目標累積頻度に基づいて、目標累積頻度分布データが作成される。なお、基準とする画像の累積頻度分布データを累積頻度算出回路44に作成させ、作成させた累積頻度分布データを目標累積頻度データとしてEEPROM46に格納することも可能である。
任意データ作成回路49bはEEPROM46に接続される。目標累積頻度分布データが作成されると、EEPROM46に送信され、格納される。
以上のように、本発明の第7の実施形態である内視鏡画像処理システムによっても、第1の実施形態と同じく、同一の生体組織の色が患者毎に異なっていても、基準とする色に変換させた画像を作成することが可能になる。
さらに、第7の実施形態の内視鏡画像処理システムによれば、使用者自身の数値の入力や読込んだ画像により、目標累積頻度分布を作成可能なので、製造時に目標累積頻度分布データを作成不要であり、製造コストの低減化が可能である。また、データレベル毎の適切な目標累積頻度の入力により、同一の生体組織の色のばらつきを低減化しながら異なる生体部位、例えば血管部と非血管部との識別を容易にすることが可能になる。
なお、第1〜第7の実施形態において、原画素データ成分のデータレベルは、対応する累積頻度と同じ値、または最も近い値である目標累積頻度に対応するデータレベルに返還される構成であるが、原画素データ成分のデータレベルは、対応する累積頻度に所定の法則に応じて対応付けられた目標累積頻度に対応するデータレベルに変換されても、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1〜第7の実施形態において、各データレベルに対応する累積頻度と目標累積頻度との比較に基づいて、原画素データ成分のデータレベルが変換される構成であるが、データレベルの変化に対する累積頻度および目標累積頻度の変化をそれぞれ表す累積頻度分布および目標累積頻度分布との比較に基づいて、原画素データ成分のデータレベルが変換される構成であってもよい。例えば、累積頻度分布および目標累積頻度分布を表す曲線を比較に基づいて、原画素データ成分のデータレベルが変換されてもよい。
また、第1〜第7の実施形態において、RGBの色成分毎に原画素データ成分の累積頻度分布の作成および変換画素データ成分の生成を行う構成であるが、全色成分に対して行わなくてもよい。また、RGB以外の色成分に対して原画素データ成分の累積頻度分布の作成および変換画素データ成分の生成を行ってもよい。さらには、原画素データの色差画素データ成分のように、色に影響を与えるデータ成分の累積頻度分布作成および変換画素データ成分の生成を行ってもよい。
10 内視鏡ユニット
20 内視鏡プロセッサ
22 システムコントローラ
23 入力部
30 電子内視鏡
32 AFE
33 撮像素子
37 挿入管
40、400、401、402、403 画像処理ユニット
41 前段信号処理回路
42 DRAM
43 後段信号処理回路
44 累積頻度算出回路
45 データレベル変換回路
46 EEPROM
47 累積頻度更新回路
48 更新データ選択回路

Claims (22)

  1. 複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する受信部と、
    単一の前記原画像信号を構成する前記原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、
    前記生成画像分布と、信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて、前記原画素信号の信号強度を変換する変換部と、
    信号強度が変換された前記原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を出力する出力部とを備える
    ことを特徴とする内視鏡画像処理システム。
  2. 前記変換部は、前記生成画像分布において任意の累積頻度である第1の累積頻度に対応する信号強度を、前記目標分布において前記第1の累積頻度に対応付けられる第2の累積頻度に対応する信号強度に変換することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡画像処理システム。
  3. 前記変換部において、前記第1の累積頻度と同じ値の累積頻度が前記第2の累積頻度として対応付けられることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡画像処理システム。
  4. 前記生成画像分布および前記目標分布を構成する信号強度と累積頻度は離散化されており、離散化された前記目標分布における複数の累積頻度の中から、前記第1の累積頻度に最も近い累積頻度が前記第2の累積頻度として対応付けられることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡画像処理システム。
  5. デジタル化された前記原画像信号の最大の信号強度によって前記原画素信号の信号強度を除す正規化部を備え、
    前記第1の作成部は、前記階調によって除された前記画素信号の信号強度に対する前記生成画像分布を作成し、
    前記変換部は、前記生成画像分布と、0から1までの範囲の信号強度に対して予め定められた累積分布によって構成される前記目標分布との比較に基づいて、前記原画素信号の信号強度を変換する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の内視鏡画像処理システム。
  6. 前記原画素信号は複数の色信号成分を有し、
    前記第1の作成部は、前記色信号成分毎に前記生成画像分布を作成し、
    前記変換部は、前記色信号成分毎に前記原画素信号の前記色信号成分毎の信号強度を変換する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の内視鏡画像処理システム。
  7. 前記目標分布に相当する目標分布データを格納するメモリを備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の内視鏡画像処理システム。
  8. 前記メモリに格納される複数の前記目標分布データの中から、前記原画素信号の信号強度の変換に用いる単一の前記目標分布データを選択するコマンドを入力する第1の入力部を備えることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡画像処理システム。
  9. 前記生成画像分布に基づいて、前記メモリに格納された前記目標分布データを更新する更新部を備えることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡画像処理システム。
  10. 前記更新部は、前記生成画像分布における信号強度と実質的に同一となる前記目標分布における信号強度とのそれぞれに対応する累積頻度を重み付けして加算することにより前記目標分布データを更新することを特徴とする請求項9に記載の内視鏡画像処理システム。
  11. 前記メモリに格納される複数の前記目標分布データの中から前記更新部に更新させる目標分布データを選択するコマンドを入力する第2の入力部を備え、
    前記更新部は、前記第2の入力部へのコマンド入力に基づいて、選択された前記目標分布データを更新する
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の内視鏡画像処理システム。
  12. 前記メモリに格納される複数の前記目標分布データの中から、前記生成画像分布に相関性の高い前記目標分布データを選択する選択部を備え、
    前記更新部は、前記選択部に選択された前記目標分布データを更新する
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の内視鏡画像処理システム。
  13. 前記目標分布を作成する第2の作成部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の内視鏡画像処理システム。
  14. 前記目標分布の作成のために用いられる分散と平均とを設定する設定部を備え、
    前記第2の作成部は、前記設定部に設定された分散と平均とに基づく正規分布の累積分布関数を用いて、前記目標分布を作成する
    ことを特徴とする請求項13に記載の内視鏡画像処理システム。
  15. 前記第2の作成部は、前記生成画像分布を前記目標分布に定めることにより、前記目標分布を作成することを特徴とする請求項13に記載の内視鏡画像処理システム。
  16. 前記目標分布を構成する信号強度と、信号強度に対する累積頻度を入力する第3の入力部を備え、
    前記第2の作成部は、前記第3の入力部に入力された信号強度および累積頻度に基づいて前記目標分布を作成する
    ことを特徴とする請求項13に記載の内視鏡画像処理システム。
  17. 複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する受信部と、
    単一の前記原画像信号を構成する前記原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、
    前記生成画像分布と、信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて、前記原画素信号の信号強度を変換する変換部と、
    信号強度が変換された前記原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を出力する出力部とを備える
    ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
  18. 前記目標分布の作成のために用いられる分散と平均とを設定する設定部と、
    前記設定部に設定された分散と平均とに基づく正規分布の累積分布関数を用いて、前記目標分布を作成する第2の作成部とを備える
    ことを特徴とする請求項17に記載の内視鏡画プロセッサ。
  19. 複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信すると、単一の前記原画像信号を構成する前記原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、
    前記生成画像分布と、信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて、前記原画素信号の信号強度を変換する変換部と、
    信号強度が変換された前記原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号を生成する生成部として
    コンピュータを機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  20. 前記目標分布の作成のために用いられる分散と平均とを設定する設定部と、
    前記設定部に設定された分散と平均とに基づく正規分布の累積分布関数を用いて、前記目標分布を作成する第2の作成部として
    コンピュータを機能させることを特徴とする請求項19に記載の画像処理プログラム。
  21. 挿入管の先端付近の被写体の光学像を撮影することにより、複数の原画素信号によって構成される原画像信号を受信する電子内視鏡と、
    単一の前記原画像信号を構成する前記原画素信号の信号強度に対する累積頻度分布である生成画像分布を作成する第1の作成部と、
    前記生成画像分布と、信号強度に対して予め定められた累積頻度によって構成される所定の累積頻度分布である目標分布との比較に基づいて、前記原画素信号の信号強度を変換する変換部と、
    信号強度が変換された前記原画素信号である変換画素信号によって構成される変換画像信号に相当する変換画像を表示するモニタとを備える
    ことを特徴とする内視鏡ユニット。
  22. 前記目標分布の作成のために用いられる分散と平均とを設定する設定部と、
    前記設定部に設定された分散と平均とに基づく正規分布の累積分布関数を用いて、前記目標分布を作成する第2の作成部とを備える
    ことを特徴とする請求項21に記載の内視鏡ユニット。
JP2009124533A 2009-05-22 2009-05-22 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット Pending JP2010269027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009124533A JP2010269027A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009124533A JP2010269027A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010269027A true JP2010269027A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43417560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009124533A Pending JP2010269027A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010269027A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2460707A1 (en) 2010-12-02 2012-06-06 Jatco Ltd Coast stop vehicle and control method thereof
JP2019012400A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 画像比較装置、画像比較プログラムおよび画像比較方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2460707A1 (en) 2010-12-02 2012-06-06 Jatco Ltd Coast stop vehicle and control method thereof
JP2019012400A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 画像比較装置、画像比較プログラムおよび画像比較方法
JP2022000829A (ja) * 2017-06-30 2022-01-04 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 画像比較装置、画像比較プログラムおよび画像比較方法
JP7198896B2 (ja) 2017-06-30 2023-01-04 三菱電機ソフトウエア株式会社 画像比較装置、画像比較プログラムおよび画像比較方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2926718B1 (en) Endoscope system
US10575720B2 (en) Endoscope system
EP3263011A1 (en) Image processing device
JP6045760B2 (ja) 撮像システム
JP2011194028A (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡用のプロセッサ装置、および血管情報取得方法
JP6823072B2 (ja) プロセッサ装置及び内視鏡システム
JP5124102B2 (ja) 内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡システム
JP2017192594A (ja) 内視鏡システム、プロセッサ装置、及び、内視鏡システムの作動方法
JPWO2017022324A1 (ja) 内視鏡システムの信号処理方法および内視鏡システム
US20220383492A1 (en) Image processing device, endoscope system, and image processing method
JP6218709B2 (ja) 内視鏡システム、プロセッサ装置、内視鏡システムの作動方法、及びプロセッサ装置の作動方法
JP4933766B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2007215907A (ja) 内視鏡プロセッサ、内視鏡システム、及びブラックバランス調整プログラム
JPWO2020178962A1 (ja) 内視鏡システム、画像処理装置、総処理時間検出方法および処理装置
CN110168604B (zh) 图像处理装置、图像处理方法和存储介质
JP2010269027A (ja) 内視鏡画像処理システム、内視鏡プロセッサ、画像処理プログラム、および内視鏡ユニット
US11363943B2 (en) Endoscope system and operating method thereof
US10842366B2 (en) Endoscope system
US10462440B2 (en) Image processing apparatus
JP2010279526A (ja) 内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラム
JP6346501B2 (ja) 内視鏡装置
JP5325396B2 (ja) 撮像システム
JP2017123997A (ja) 撮像システムおよび処理装置
JP6095879B1 (ja) 内視鏡装置
JP7229210B2 (ja) 内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システム