JP2010268535A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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哲也 三橋
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Abstract

【課題】過渡的に低下した出力電圧をすみやかに定常状態に戻す。
【解決手段】DC−DCコンバータ(10)は、出力直流電圧Voutと基準電圧VREF1との誤差を所定のゲインで増幅した誤差信号VDCMと当該所定のゲインよりも高いゲインで増幅した誤差信号VCCMとを生成する誤差増幅部(20)と、誤差信号VDCMと基準電圧VREF2とを比較する比較器(41)と、誤差信号VCCMと基準電圧VREF3とを比較する比較器(51)と、誤差信号VCCMと基準電圧R・ILとを比較する比較器(61)と、比較器(51)の出力に応じて、誤差信号VCCMが基準電圧VREF3よりも低いときに、比較器(41)の出力を選択する一方、誤差信号VCCMが基準電圧VREF3よりも高いときに、比較器(61)の出力を選択するセレクタ(65)と、セレクタ(65)の出力に応じて、スイッチ(68)をオンオフ制御するスイッチ制御部(70)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源に関し、特に、DC−DCコンバータの負荷過渡応答特性の向上に関する。
近年、電子機器の高性能化に伴い、一つのセット基板上に多数のCPUが構成されるケースが増加している。さらに、CPUの演算処理の高速化に伴い、CPUでの消費電流も増加してきている。例えば携帯電話機では、ワンセグTV受信機能の普及に伴う動画処理能力の強化や、インターネット接続におけるデータ転送の高速化が急速に進んでいる。
ここで、CPUがアクティブモードでフル動作するときは、クロック周波数は最大で1GHz付近まで増加し、そのとき消費電流は瞬間的に1A近くに達する。一方、電話の待ち受け時などではCPUは動作していない待機モードとなり、消費電流はリーク電流のみの数十μA程度になる。
したがって、バッテリーを入力源としてCPUに所定の電源電圧を供給する電源回路には、大電力化に加えて広負荷範囲に渡る高効率化が要求される。特に、バッテリーの長時間使用のためには待機モードでの消費電力の低減が重要である。そのため、アクティブモードと待機モードとで動作モードを切り替える機能を有する電源回路が用いられる。そして、このような電源回路として、エラーアンプで生成される誤差電圧に基づいて、動作モードの切替を行うDC−DCコンバータが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−32875号公報
しかしながら、従来のDC−DCコンバータでは、その負荷過渡応答特性がエラーアンプのゲインや応答速度に制限される。例えば、CPUが待機モードからアクティブモードへ瞬時に切り替わって負荷電流が急増する場合、負荷電流の急増によって出力電圧が低下し、その後、誤差電圧が上昇する。そして、誤差電圧が所定の電圧よりも大きくなって動作モードが切り替わり、デューティ比が増加して供給電力が増加する、というステップを踏んで、過渡的に低下した出力電圧を上昇させて安定化しようとする。このため、誤差電圧の上昇速度、即ちエラーアンプのゲインが小さく応答速度が遅いと、出力電圧に過大なアンダーシュート電圧が発生してしまう。電源電圧に発生するアンダーシュート電圧によって、CPUのパフォーマンスが低下したり、最悪時にはシステムが停止してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、過渡的に低下した出力電圧をすみやかに定常状態に戻すことを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明では、次のような解決手段を講じた。すなわち、スイッチをオンオフすることで入力直流電圧を電圧パルスに変換し、当該電圧パルスをインダクタに供給して出力直流電圧を生成するDC−DCコンバータとして、出力直流電圧と第1の基準電圧との誤差を所定のゲインで増幅した第1の誤差信号と当該所定のゲインよりも高いゲインで増幅した第2の誤差信号とを生成する誤差増幅部と、第1の誤差信号と第2の基準電圧とを比較する第1の比較器と、第2の誤差信号と第3の基準電圧とを比較する第2の比較器と、第2の誤差信号と第4の基準電圧とを比較する第3の比較器と、第2の比較器の出力に応じて、第2の誤差信号が第3の基準電圧よりも低いときに、第1の比較器の出力を選択する一方、第2の誤差信号が第3の基準電圧よりも高いときに、第3の比較器の出力を選択するセレクタと、セレクタの出力に応じて、スイッチをオンオフ制御するスイッチ制御部と、を備えている。
これによると、誤差増幅部において、高いゲインで増幅した第2の誤差信号に基づいて出力直流電圧の低下を検出しているから、誤差増幅部の応答速度が向上し、DC−DCコンバータの過渡応答特性を向上することができる。
好ましくは、上記DC−DCコンバータは、第2の誤差信号が第3の基準電圧よりも低くなってからスイッチが所定回数オンオフするまで第2の誤差信号の生成に係るゲインを高位に維持し、スイッチが所定回数オンオフしたのちに第2の誤差信号の生成に係るゲインを所定のゲインに切り替えるゲイン切替部を備えたものとする。具体的には、ゲイン切替部は、電圧パルス、あるいは、スイッチ制御部から出力される制御信号を所定回数カウントするものとする。
これによると、DC−DCコンバータが高ゲインでフィードバック制御される期間を極力短くして、DC−DCコンバータが発振するのを回避することができる。
また、具体的には、誤差増幅部は、出力直流電圧と第1の基準電圧との誤差を所定のゲインで増幅して複数の電流信号を生成するエラーアンプと、複数の電流信号のうちの1つを電圧に変換し、第1の誤差信号を生成する第1の電流電圧変換部と、ゲイン切替部からの指示に応じて、複数の電流信号のうちの残りの並列接続状態を切り替える電流切替部と、電流切替部から出力された電流信号を電圧に変換し、第2の誤差信号を生成する第2の電流電圧変換部と、を有するものとする。
これによると、第2の誤差信号の生成に係るゲインを所定のゲインと高いゲインとに容易にすばやく切り替えることができる。
また、好ましくは、電流切替部は、複数の電流信号のうちの残りの並列接続数を段階的に減少させるものとする。これによると、第2の誤差信号にオーバーシュートが発生するのを抑制しつつ、DC−DCコンバータの負荷過渡応答特性をより向上することができる。
本発明によると、DC−DCコンバータにおいて、過渡的に低下した出力電圧をすみやかに定常状態に戻すことができる。これにより、本発明に係るDC−DCコンバータを用いたCPU等のパフォーマンスを向上することができる。
第1の実施形態に係るDC−DCコンバータの構成を示すブロック図である。 図1のDC−DCコンバータの動作を表すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係るDC−DCコンバータの構成を示すブロック図である。 図3のDC−DCコンバータの動作を表すタイミングチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るDC−DCコンバータ10の構成を示すブロック図である。本実施形態に係るDC−DCコンバータ10は、スイッチ68をオンオフすることで入力直流電圧Vinを電圧パルスVLXに変換し、電圧パルスVLXを外部のインダクタ81および平滑コンデンサ82に供給して出力直流電圧Voutを生成し、負荷95の電源電圧として供給する。
誤差増幅部20は、反転入力端に出力直流電圧Voutを受け、非反転入力端に基準電圧VREF1を受けて、これらの誤差を所定のゲインで増幅した誤差信号VDCMと、当該所定のゲインよりも高いゲインで増幅した誤差信号VCCMとを生成する。具体的に、誤差増幅部20は、エラーアンプ21と、電流電圧変換部28と、電流電圧変換部29と、電流切替部30とを備えている。
エラーアンプ21は、例えば、トランスコンダクタンス型増幅器で構成することができる。エラーアンプ21は、反転入力端に出力直流電圧Voutを受け、非反転入力端に基準電圧VREF1を受け、これらの誤差を所定のゲインで増幅して3つの電流信号22,23,24を生成する。
電流信号22は、電流電圧変換部28を介して、比較器41の非反転入力端に接続される。電流信号23および電流信号24は、電流切替部30と電流電圧変換部29とを介して比較器51および比較器61の非反転入力端に接続される。
電流切替部30は、電流信号23および電流信号24の並列接続状態を切り替えるスイッチ31を備えている。スイッチ31がオフのとき、電流信号23のみが電流電圧変換部29に接続され、スイッチ31がオンのとき、電流信号23および電流信号24が電流電圧変換部29に接続される。
電流電圧変換部28は、電流信号22を電圧に変換して、誤差信号VDCMを生成する。電流電圧変換部29は、電流切替部30から出力される電流信号を電圧に変換して、誤差信号VCCMを生成する。
比較器41は、誤差信号VDCMを非反転入力端に受け、基準電圧VREF2を反転入力端に受けて、これらを比較する。
比較器51は、誤差信号VCCMを非反転入力端に受け、基準電圧VREF3を反転入力端に受けて、これらを比較する。比較器51は、誤差信号VCCMが基準電圧VREF3よりも高い場合に、Hレベルの信号VMODを出力する一方、誤差信号VCCMが基準電圧VREF3よりも低い場合に、Lレベルの信号VMODを出力する。
比較器61は、誤差信号VCCMを非反転入力端に受け、後述する電圧信号R・ILを反転入力端に受けて、これらを比較する。
差動増幅器85は、整流器83に直列接続された電流検出用抵抗86の両端電圧を受け、整流器83に流れる電流に比例した電圧信号R・ILを生成する。
セレクタ65は、比較器41および比較器61の出力を受けて、比較器51の信号VMODがLレベルのときに、比較器41の出力を選択する一方、信号VMODがHレベルのときに、比較器61の出力を選択する。
スイッチ制御部70は、セレクタ65の出力に応じて、スイッチ68をオンオフ制御する。具体的に、スイッチ制御部70は、RSラッチ回路71と、タイマー回路72と、スイッチ68のゲート駆動用ドライバ73とを備えている。
RSラッチ回路71のセット端子Sには、セレクタ65の出力が入力される。また、RSラッチ回路71の出力端子Qとリセット端子Rとの間には、タイマー回路72が接続されている。そして、スイッチ制御部70は、出力端子Qの信号がHレベルのときにゲート駆動用ドライバ73から出力される制御信号によりスイッチ68をオンする。その後、設定されたオン時間Tonが経過すると、タイマー回路72から出力されたリセット信号がリセット端子Rに入力されて出力端子Qの信号がLレベルになる。これにより、スイッチ制御部70は、ゲート駆動用ドライバ73から出力される制御信号によりスイッチ68をオフする。
ゲイン切替部90は、誤差信号VCCMの生成に係るゲインとして所定のゲインと所定のゲインよりも高いゲインとを切り替える。ゲイン切替部90は、例えば、カウンタ回路91で構成することができる。カウンタ回路91のトリガー端子Tには、電圧パルスVLXが入力される。また、カウンタ回路91のリセット端子Rには、信号VMODが入力される。ここで、信号VMODがLレベルのとき、カウンタ回路91は、反転出力端子/QからHレベルの信号VSWを出力して、スイッチ31をオンする。一方、信号VMODがHレベルのとき、カウンタ回路91は、電圧パルスVLXを所定回数カウントすると反転出力端子/QからLレベルの信号VSWを出力して、スイッチ31をオフする。これにより、誤差信号VCCMの生成に係るゲインを所定のゲインと所定のゲインよりも高いゲインとに容易にすばやく切り替えることができる。
なお、カウンタ回路91は、スイッチ制御部70から出力される制御信号をカウントしても良い。
次に、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10の待機時および通常時の動作を説明する。待機時において、誤差信号VCCMは基準電圧VREF3よりも低いため、比較器51は、Lレベルの信号VMODを出力する。これにより、セレクタ65は、比較器41の出力を選択する。そして、セレクタ65の出力に応じて、スイッチ制御部70は、スイッチ68をオンオフ制御する。
また、カウンタ回路91は、Hレベルの信号VSWを出力し、スイッチ31をオンしている。したがって、誤差増幅部20では、誤差信号VCCMの生成に係るゲインは2倍となっている。しかし、セレクタ65では、比較器41の出力が選択されているため、比較器61の出力は無効化されてDC−DCコンバータ10のフィードバック制御には関与しない。即ち、誤差信号VCCMの生成に係るゲインは、高ゲインであっても不安定動作を引き起こすことはない。
また、本実施形態では、スイッチ68の1スイッチング周期内にインダクタ電流ILがゼロになる不連続モード(DCM:Discontinuous Conduction Mode)動作をする。
具体的に、インダクタ電流ILがゼロの時、負荷95への電流によって平滑コンデンサ82が放電されて出力直流電圧Voutが低下すると、誤差信号VDCMが上昇する。誤差信号VDCMが基準電圧VREF2よりも大きくなると、比較器41の出力がHレベルになる。そして、その出力によって、スイッチ制御部70は、スイッチ68をオンし、インダクタ電流ILが上昇する。そして、オン時間Tonが経過した後に、スイッチ68をオフする。
スイッチ68をオフすると、インダクタ電流ILは整流器83を介して減少しながら流れる。インダクタ電流ILが負荷電流ILOAD以上に流れている間は、平滑コンデンサ82は充電されて出力直流電圧Voutが上昇するが、インダクタ電流ILが負荷電流ILOADを下回ると、平滑コンデンサ82は放電されて出力直流電圧Voutが低下する。このように、待機時には、出力直流電圧Voutが制御される。
このようなDCM動作に対し、インダクタ電流ILが常時流れ続ける動作モードを連続モード(CCM:Continuous Conduction Mode)という。具体的に、負荷電流ILOADが増加する通常時では、スイッチ68のオフ時間が短くなり、やがて、スイッチ68がターンオンするCCM動作になる。そして、負荷電流ILOADによる出力直流電圧Voutの定常的な低下に伴い、誤差信号VCCMは上昇する。
そして、誤差信号VCCMが基準電値VREF3よりも大きくなると、比較器51は、Hレベルの信号VMODを出力する。これにより、セレクタ65は比較器61の出力を選択する。また、カウンタ回路91は、電圧パルスVLXのカウントを開始し、所定回数として例えば、4回カウントするとスイッチ31をオフする。これにより、誤差増幅部20では、2倍となっていた誤差信号VCCMの生成に係るゲインが、1倍のゲインに下がって安定動作するようになる。
また、比較器61では、電圧信号R・ILが誤差信号VCCMよりも小さくなると、出力がHレベルになる。この出力により、スイッチ制御部70は、スイッチ68をターンオンする。そして、設定された時間Tonが経過すると、スイッチ制御部70は、スイッチ68をターンオフする。
そして、負荷電流ILOADが多くなるなどで出力直流電圧Voutが低下すると、誤差信号VCCMが上昇し、インダクタ電流ILの下限値も上昇する。即ち、スイッチ68のオフ時間が短くなる。そうすると、平滑コンデンサ82への供給電流が増加するので、出力直流電圧Voutは上昇する。このように、通常時では、出力直流電圧Voutが制御される。
図2は、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10の負荷過渡応答の動作を説明するタイミングチャートである。実線は本実施形態に係るDC−DCコンバータ10の応答特性、破線は従来のDC−DCコンバータの応答特性を表す。時刻T10以前は、本実施形態および従来のDC−DCコンバータはともに、DCM動作をしており、時刻T10で負荷電流ILOADが急増する。そして、時刻T10からVoutは下降するためVCCMが上昇する。
従来のDC−DCコンバータは、破線のVCCMのように上昇スルーレートが遅く、時刻T10から時刻T15までVoutが下降し、アンダーシュート電圧△Vout1が大きくなっている。
これに対して、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10では、DCM動作時において、誤差信号VCCMの生成に係るゲインを2倍に上げることにより、誤差信号VCCMの上昇スルーレートを2倍速とすることができる。
そして、時刻T10でILOADが急増すると、実線のように誤差信号VCCMが上昇する。このとき、誤差信号VCCMの上昇スルーレートは2倍速となっているため、CCM動作に変わる時刻T11が、従来のDC−DCコンバータの時刻T12よりも早くなる。
そして、時刻T11で、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10はCCM動作になり、その後、インダクタ電流ILが上昇する。このとき、誤差信号VCCMのスルーレートは、2倍速となっているためインダクタ電流ILの上昇スルーレートも速くなる。そして、時刻T13になると、誤差信号VCCMの生成に係るゲインが1倍となり、スルーレートが1倍速となる。
本実施形態に係るDC−DCコンバータ10では、時刻T13から時刻T14までVoutは下降しているが、その下限値に至るまでの時刻T14は、従来のDC−DCコンバータの時刻T15よりも早いため、アンダーシュート電圧△Vout2を小さくすることができる。ここで、誤差信号VCCMの生成に係るゲインを2倍とした場合のシミュレーション結果によると、△Vout2を△Vout1よりも約30%小さくすることができる。
なお、カウンタ回路91でカウントする回数を4回よりも増やしてゲインの高い状態を長くすれば負荷過渡応答特性はより良くなる。しかし、ゲインの高い状態を長くすると発振のリスクが高くなるため、この回数を最適に設定する必要がある。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aの構成を示すブロック図である。以下、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
誤差増幅部20Aにおけるエラーアンプ21Aは、反転入力端に出力直流電圧Voutを受け、非反転入力端に基準電圧VREF1を受け、これらの誤差を所定のゲインで増幅して5つの電流信号22〜26を生成する。
電流切替部30Aは、電流信号23〜26の並列接続状態を切り替えるスイッチ31およびスイッチ32を備えている。スイッチ31およびスイッチ32がオフのとき、電流信号23のみが電流電圧変換部29に接続される。スイッチ31およびスイッチ32がオンのとき、電流信号23〜26が電流電圧変換部29に接続される。スイッチ31がオン、且つスイッチ32がオフのとき、電流信号23および電流信号24が電流電圧変換部29に接続される。
ゲイン切替部90Aは、スイッチ32を切り替えるカウンタ回路91と、スイッチ31を切り替えるカウンタ回路92とを備えている。カウンタ回路92のトリガー端子Tには、カウンタ回路91の非反転出力端子Qが接続され、カウンタ回路91を介して電圧パルスVLXが入力される。また、カウンタ回路92のリセット端子Rには、信号VMODが入力される。
ここで、信号VMODがLレベルのとき、カウンタ回路91は、反転出力端子/Qから信号VSW1を出力して、スイッチ32をオンする。また、カウンタ回路92は、反転出力端子/Qから信号VSW2を出力して、スイッチ31をオンする。一方、信号VMODがHレベルのとき、カウンタ回路91は、電圧パルスVLXを所定回数カウントすると反転出力端子/QからLレベルの信号VSW1を出力して、スイッチ32をオフする。また、カウンタ回路92は、電圧パルスVLXを所定回数カウントすると反転出力端子/Qから信号VSW2を出力して、スイッチ31をオンする。
なお、カウンタ回路92は、スイッチ制御部70から出力される制御信号をカウントしても良い。
次に、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aの待機時および通常時の動作を説明する。DC−DCコンバータ10AがDCM動作をする待機時において、カウンタ回路91の反転出力端子/Qからは、Hレベルの信号VSW1が出力され、カウンタ回路92の反転出力端子/Qからは、Hレベルの信号VSW2が出力される。これにより、スイッチ31およびスイッチ32がオンしている。したがって、誤差信号VCCMの生成に係るゲインが4倍となっている。ここで、カウンタ回路91およびカウンタ回路92では、例えば、電圧パルスVLXを2回カウントするように設定されている。
そして、負荷電流ILOADが大きくなりCCM動作をする通常時になると、まずカウンタ回路91が、電圧パルスVLXのカウントを開始する。そして、カウンタ回路91は、2回カウントすると反転出力端子/QからLレベルの信号VSW1を出力し、スイッチ32をオフする。これにより、誤差信号VCCMの生成に係るゲインが2倍となる。
その後、カウンタ回路92は、カウンタ回路91の非反転出力端子Qからの出力を受け、電圧パルスVLXのカウントを開始する。そして、カウンタ回路92は、2回カウントすると反転出力端子/QからLレベルの信号VSW2を出力し、スイッチ31をオフする。これにより、誤差信号VCCMの生成に係るゲインが1倍となる。
図4は、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aの負荷過渡応答の動作を説明するタイミングチャートである。実線は本実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aの応答特性、破線は従来のDC−DCコンバータの応答特性を表す。時刻T20で負荷電流ILOADが急増する。そして、時刻T20からVoutは下降するためVCCMが上昇する。このとき、DCM動作をしている本実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aでは、誤差信号VCCMの上昇スルーレートが4倍速となっているため、CCM動作に変わる時刻T21が、従来のDC−DCコンバータの時刻T23よりも早くなる。
そして、時刻T21で、本実施形態に係るDC−DCコンバータ10AはCCM動作になり、その後、インダクタ電流ILは上昇する。このとき、誤差信号VCCMのスルーレートは、従来の電圧VCCMのスルーレートよりも速くなっているためインダクタ電流ILの上昇スルーレートも速くなる。そして、時刻T22になると、スルーレートが2倍速となる。これにより、DC−DCコンバータ10Aでは、時刻T22以後は、誤差信号VCCMのオーバーシュート量を実施形態1と同等レベルに抑えることができる。
そして、時刻T24になると、スルーレートが1倍速となる。本実施形態に係るDC−DCコンバータ10Aでは、時刻T24から時刻T25までVoutは下降しているが、その下限値に至るまでの時刻T25は、従来のDC−DCコンバータの時刻T26よりも早いため、アンダーシュート電圧△Vout3を、△Vout1よりも約50%小さくすることができる。
なお、カウンタ回路91およびカウンタ回路92では、カウントする回数がそれぞれ異なるように設定しても良い。また、カウントする回数をレジスタ等に設定して、DC−DCコンバータ10Aの使用条件に応じて変更できるようにしても良い。
以上、本実施形態によると、誤差信号VCCMのオーバーシュートを抑制しつつ、負荷過渡応答特性をより向上することができる。
本発明に係るDC−DCコンバータは、負荷過渡応答特性を向上できるため、携帯機器等の様々な電子機器の電源装置として有用である。
10,10A DC−DCコンバータ
20,20A 誤差増幅部
28 電流電圧変換部(第1の電流電圧変換部)
29 電流電圧変換部(第2の電流電圧変換部)
30,30A 電流切替部
41 比較器(第1の比較器)
51 比較器(第2の比較器)
61 比較器(第3の比較器)
65 セレクタ
68 スイッチ
70 スイッチ制御部
81 インダクタ
90,90A ゲイン切替部

Claims (6)

  1. スイッチをオンオフすることで入力直流電圧を電圧パルスに変換し、当該電圧パルスをインダクタに供給して出力直流電圧を生成するDC−DCコンバータであって、
    前記出力直流電圧と第1の基準電圧との誤差を所定のゲインで増幅した第1の誤差信号と当該所定のゲインよりも高いゲインで増幅した第2の誤差信号とを生成する誤差増幅部と、
    前記第1の誤差信号と第2の基準電圧とを比較する第1の比較器と、
    前記第2の誤差信号と第3の基準電圧とを比較する第2の比較器と、
    前記第2の誤差信号と第4の基準電圧とを比較する第3の比較器と、
    前記第2の比較器の出力に応じて、前記第2の誤差信号が前記第3の基準電圧よりも低いときに、前記第1の比較器の出力を選択する一方、前記第2の誤差信号が前記第3の基準電圧よりも高いときに、前記第3の比較器の出力を選択するセレクタと、
    前記セレクタの出力に応じて、前記スイッチをオンオフ制御するスイッチ制御部と、を備えている
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 請求項1のDC−DCコンバータにおいて、
    前記第2の誤差信号が前記第3の基準電圧よりも低くなってから前記スイッチが所定回数オンオフするまで前記第2の誤差信号の生成に係るゲインを高位に維持し、前記スイッチが前記所定回数オンオフしたのちに前記第2の誤差信号の生成に係るゲインを前記所定のゲインに切り替えるゲイン切替部を備えている
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項2のDC−DCコンバータにおいて、
    前記誤差増幅部は、
    前記出力直流電圧と前記第1の基準電圧との誤差を前記所定のゲインで増幅して複数の電流信号を生成するエラーアンプと、
    前記複数の電流信号のうちの1つを電圧に変換し、前記第1の誤差信号を生成する第1の電流電圧変換部と、
    前記ゲイン切替部からの指示に応じて、前記複数の電流信号のうちの残りの並列接続状態を切り替える電流切替部と、
    前記電流切替部から出力された電流信号を電圧に変換し、前記第2の誤差信号を生成する第2の電流電圧変換部と、を有する
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 請求項2のDC−DCコンバータにおいて、
    前記ゲイン切替部は、前記電圧パルスを前記所定回数カウントする
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 請求項2のDC−DCコンバータにおいて、
    前記ゲイン切替部は、前記スイッチ制御部から出力される制御信号を前記所定回数カウントする
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 請求項3のDC−DCコンバータにおいて、
    前記電流切替部は、前記複数の電流信号のうちの残りの並列接続数を段階的に減少させる
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
JP2009115373A 2009-05-12 2009-05-12 Dc−dcコンバータ Pending JP2010268535A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9164520B2 (en) 2012-07-27 2015-10-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Synchronous rectification type power circuit and method of adjusting the same
CN104467413B (zh) * 2013-09-24 2017-04-26 三垦电气株式会社 Dc/dc转换器

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