JP2010267318A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な制御で安定した再生信号を得ることができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】厚み方向に複数の記録層を有する光ディスクは、前記複数の記録層の同一半径位置にnT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を記録するための記録領域を有し、各記録層の前記記録領域には、互いに異なるデータ繰り返し信号が記録される。ディスクローディング時に各記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作を行った後に前記データ繰り返し信号を前記記録領域に記録して、他の記録層からの前記データ繰り返し信号の漏れこみ量を測定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ディスク記録装置および光ディスク再生装置に関し、特に多層光ディスクの層間クロストーク量を容易に測定することを可能とする光ディスク装置に関する。
本発明に関連する層間クロストーク検出技術として、たとえば特許文献1(特開平9−54957号公報)がある。特許文献1には、このクロストークの定量化という課題に対する一解決方法である多層記録媒体のクロストーク測定方法が記載されている。
特開平9−54957 号公報 第5頁 図2
DVDに代表される光ディスクの市場においては、記録情報の大容量化に適応するため高密度化が進んでおり、最近では光源として青色レーザを使用するBlu−rayが製品化され、片面25GBの記録容量を実現した。また、青色レーザの高出力化によって複数層媒体の記録も可能となり、たとえばBlu−ray2層ディスクでは片面で50GBの情報データを記録できる。この大記録容量化への開発は今後も多層化技術開発を中心として推進されると予測されている。多層化において課題となるのは当該層を再生した場合の他層からの信号漏れこみ(以下クロストークと記す)よる再生信号品質の悪化である。
特に層間隔の狭い多層光ディスクにおいては、当該記録層に対して隣接および隣隣接の記録層からのクロストークが増加することが予測される。
本発明の目的は、簡単な制御で正確な層間クロストーク量を検出することができる光ディスク装置を提供することにある。
上記目的は、一例として、特許請求の範囲に記載の発明により達成される。本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば次のとおりである。
すなわち、上記目的を達成するために、厚み方向に複数の記録層を有する光ディスクと、前記複数の記録層に情報信号を記録または再生するためのレーザビームを発光させるピックアップとを備えた光ディスク装置であって、前記複数の記録層の同一半径位置にnT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を記録するための記録領域を有し、ディスクローディング時に各記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作を行った後に前記データ繰り返し信号を前記記録領域に記録し、次に同様の手順にて各記録層の前記記録領域にnの値が互いに異なるデータ繰り返し信号を記録する。
本発明によれば、簡単な制御で正確な層間クロストーク量を検出することができる。
本発明による多層光ディスク記録再生装置のブロック図、 多層光ディスクにおけるクロストーク発生の模式図、 本発明による多層光ディスクの信号配置の一例を示す図、 本発明によるクロストーク検出信号のトラック配置の一例を示す図、 本発明によるクロストーク検出信号記録手順の一例を示すフローチャート、 本発明によるクロストーク検出信号記録手順の他の一例を示すフローチャート、 本発明による各記録層の再生スペクトルの一例を示す図、 本発明による多層光ディスク記録再生装置の他の一例を示すブロック図、 本発明による多層光ディスク記録再生装置の他の一例を示すブロック図、 本発明による多層光ディスク記録再生装置の他の一例を示すブロック図、である。
以下、本発明の実施形態を図を用いて説明する。
図1は本発明による多層光ディスク記録再生装置の一実施形態を示すブロック図であり、1はディスク、2はモータ、3はサーボ駆動回路、4はピックアップ、5はレーザ駆動回路、6は光検出回路、7はサーボ回路、8はバッファメモリ、9は再生系信号処理回路、10は記録系信号処理回路、110はL0記録層、111はL1記録層、112はL2記録層、113はL3記録層、12はレーザビーム、13は信号処理回路、14は光ディスク記録再生装置、15はドライブ制御装置、16はスペクトラム解析回路、17は係数メモリである。
図1の実施形態では、ディスク1として4層ディスクを使用し、各層の内周部同一半径位置にはn(nは2以上の整数)が異なったnT(Tはビット周期)の“1”、“0”繰り返し信号からなるクロストーク検出信号が記録されている。“1”は、たとえば、マーク、“0”は、たとえば、スペースであり、このクロストーク検出信号は周波数f=1/(2nT)で表わされる固定周波数信号となる。図1に示した実施形態では、L0記録層110には5T−5T繰り返し信号が、以下L1記録層111には6T−6T、L2記録層112には7T−7T、L3記録層113には8T−8T繰り返し信号がそれぞれ記録されている。これらのnTの値は使用されている1−7変調信号のうちの“1”連続、“0”連続の長い信号に相当する。
まず、光ディスク記録再生装置14の基本的な動作について説明する。たとえばBlu−Ray方式の1回書きディスクであるBD−Rディスク1が光ディスク記録再生装置14に挿入されるとモータ2、サーボ回路7、サーボ駆動回路3によってディスク1を回転させ、ピックアップ4からは再生用のパワー値に制御されたレーザビーム12をディスク1の記録面に照射する。光検出回路6はディスク1から反射してきたレーザビーム12の反射光の強弱を検出し、これより再生ディジタル信号列を得る。
次にバッファメモリ8、再生系信号処理回路9でこの再生ディジタル信号列を復号し、ディスク1上に記録されたコントロール信号などの情報を読み取り、ディスク媒体判別を行う。ここで挿入されたディスク1がBD−Rと判別されると光ディスク記録再生装置14は動作待ち状態(セットアップ終了)となり、その後は、たとえばホストコンピュータで構成されるドライブ制御装置15の指令に基づきデータの記録または再生状態に制御される。
データ記録時には、サーボ回路7は光検出回路6の出力信号であるサーボ用信号C1からサーボ駆動用信号S1を生成し、サーボ駆動回路3はS1信号を基にディスク1を所定のスピードで回転させるとともにレーザビーム12のフォーカス、トラッキング制御を行う。次に信号処理回路14中の記録系信号処理回路10から出力されるディジタルデータ列W1がレーザ駆動回路5に送出され、レーザ駆動回路5は記録データ信号の記録パワー値を所定の値に設定して情報データを順次ディスク1のトラック上に記録していく。
再生時も同様にサーボ駆動回路3はディスク1を所定のスピードで回転させるとともに、レーザビーム12のフォーカスおよびトラッキング制御を行い、レーザビーム12の照射により記録されている再生ディジタルデータ列R1を順次再生していく。
ここで図1に示したような多層光ディスク1における層間クロストークについて説明する。
図2は多層光ディスクにおけるクロストーク発生の模式図である。図2において、(a)はレーザビーム12がL0記録層110に焦点を結ぶ様子を示したものであるが、層間隔D0-1が狭くなってくるとL1記録層111上にも焦点が合い始め、L1記録層111の記録信号も再生してしまう可能性が出てくる。また、層間隔D1-2値によってはレーザビーム12の一部の信号がL1記録層111の反射面で反射し、その戻り光がL2記録層112に焦点を結び(以下、これを共焦点と記す)、L2記録層112の記録信号を再生する場合がある。これらの他層からの不要なクロストーク信号はL0記録層110の再生信号に対してノイズとなり系のエラーレートを悪化させる原因となる。
同様に図2(b)はレーザビーム12がL1記録層111に焦点を結ぶ様子を示したものであるが、層間隔D0-1、D1-2が狭くなってくるとL0記録層110、L2記録層112からのクロストークが増し、層間隔D2-3の値によってはL3記録層113上の共焦点によるクロストーク発生の可能性がある。
これに対し(c)に示したL2記録層112再生時、(d)に示したL3記録層113再生時には、それぞれ隣接層からのクロストークが発生する可能性があるが、共焦点によるクロストークは発生しないという特徴がある。
このように共焦点を含む層間のクロストークは層間隔と密接な関係があるため、ディスク1はなるべくクロストークを発生させないような層間隔D0-1、D1-2、D2-3が選ばれる。しかし、実際には数μm単位の膜面制御は非常に難しく、また面振れなどの影響もあり、このクロストークを完全になくすことはできないと予測される。
次に本発明による他層からのクロストーク量検出方法について説明する。
図3に本発明による多層光ディスクの信号配置の一例を示す。
前述したクロストーク検出信号は図3に示すようにディスク1のリードインエリアの外周側、または外周リードアウト部の内周側、またはその両方の記録領域に記録される。また、この記録領域はそれぞれの記録層の同一半径位置に設けられ、記録層毎に記録信号周波数が異なっている。ここで新たにクロストーク検出信号記録エリアを含んだ形でリードインエリアおよびリードアウトを定義しても良い。
図4に本発明によるクロストーク検出信号記録トラック配置の一例を示す。図4において231はクロストーク検出信号記録トラック1、232はクロストーク検出信号記録トラック2、233はクロストーク検出信号記録トラック3であり、クロストーク検出信号記録エリアは連続した3トラックで構成されている。なお、ここでの1トラックとはディスク1周分の記録領域を示している。
各記録層のクロストーク信号レベルの検出は1トラックあれば十分に可能であるが、本実施形態においては3トラックのうち真ん中のクロストーク検出信号記録トラック232を使用してクロストーク量を検出する方式としている。これは記録層間にトラックずれがあった場合に両端のクロストーク検出信号記録トラック231,233を再生すると、再生時のレーザビーム12の位置によっては無記録部をトラッキングすることになって、正確なクロストーク量が検出できなくなるのを防ぐためである。これに対して両隣接トラックが記録されているクロストーク検出信号記録トラック232を再生すれば、記録層間にトラックずれがあっても無記録部を再生することなく正確なクロストーク量が測定できるという効果がある。
以上、連続した3トラックの実施形態について説明したが、これは3トラックに限定されるものではなく、1トラックや2トラックでも良いし、連続3トラック以上設けても良い。ただし、トラック数を増すとデータゾーン領域が減少するため、3トラック程度が望ましい。
次に本発明によるクロストーク検出信号の記録手順について説明する。
図5は本実施形態におけるクロストーク検出信号の記録手順の一例を示すフローチャートである。
図5において、Mは層数を示し、たとえばM=0はL0記録層110に、M=3はL3記録層113に対応している。
ここでは図5に示した記録手順を、図1に示した本発明の一実施形態に適用して説明する。
通常、多層ディスクにデータ情報を記録する場合、記録中に記録層を変更することが多いと予測されるので各記録層に対する焦点調整および最適記録レーザパワー調整はディスクローディング時に行っておくのが望ましい。
図1においてディスク1が光ディスク記録再生装置14にローディングされると、ディスク種類判別およびディスク管理情報読み出し動作が行われる。次に複数記録層の中のいずれか1層、たとえばL0記録層110にレーザビーム12の焦点を合わせ、当該層に対する最適記録レーザパワーを求める。この時、これらの焦点調整情報、最適記録レーザパワー情報は信号処理回路13中に設けたメモリに記憶される。ここでディスク管理情報中のクロストーク検出信号記録済みフラグを参照しクロストーク検出信号が未記録を示している場合、あるいはクロストーク検出信号が記録される所定領域を再生して、クロストーク検出信号が記録されていないことが検出された場合には、求めた最適記録レーザパワーで記録系信号処理回路10から出力されるディジタルデータ列W1で示される5T−5T繰り返しのクロストーク検出信号を所定領域に記録する。次に複数記録層中の他のいずれか1層、たとえばL1記録層111にレーザビーム12の焦点を合わせ、当該層に対する最適記録レーザパワーを求め、この最適記録レーザパワーでL1記録層111に対する6T−6T繰り返し信号からなるクロストーク検出信号を上述したL0記録層110と同一半径位置の所定領域に記録する。以下、L2記録層112に7T−7T繰り返し信号からなるクロストーク検出信号を、L3記録層113に対して8T−8T繰り返し信号からなるクロストーク検出信号を同様の手順で同一半径位置の所定領域に記録し、記録動作を終了する。最後にクロストーク検出信号記録済みフラグをディスク管理情報領域に記録する。ここでクロストーク検出信号の記録有無判定を行うためにクロストーク検出信号記録済みフラグは必ずしも必要ではないが、設けることによってディスク管理を行いやすくできるという効果がある。
また上記クロストーク検出信号記録の部分でディスク管理情報中のクロストーク検出信号記録済みフラグがすでに記録済みを示している場合や、クロストーク検出信号を記録しない場合には記録動作を実行しないように制御する。
図6は本実施形態におけるクロストーク検出信号記録手順の他の一例を示すフローチャートである。
図6に示したフローチャートの前半部は各記録層に対する焦点調整および最適記録レーザパワー調整部の動作であり、ディスク1が光ディスク記録再生装置14にローディングされると、複数の記録層に対して、当該層の焦点調整、最適記録レーザパワーを求め、これら全記録層の焦点調整情報、最適記録レーザパワー情報を信号処理回路13中に設けたメモリに記憶する。
次にクロストーク検出信号の記録命令が発生した時点で、メモリに記憶されている全記録層の焦点調整情報、最適記録レーザパワー情報を使用して各記録層の所定領域にクロストーク検出信号を順次記録していくように動作する。
図6に示した記録手順によれば、クロストーク検出信号を随時に記録でき、また一旦アンローディングされたディスク1に対しても焦点および最適記録レーザパワー値をメモリから呼び出して設定すれば即時に記録できるという効果がある。
以上の説明はクロストーク検出信号として、5T−5Tから8T−8Tまでの4種類の信号を使用したが、本発明ではそれにとらわれず、たとえば9T−9Tから12T−12Tのさらに低周波数の信号としても良い。また上記の実施形態ではL0記録層から順にnの値を増しているが、これに限定されず基本的に各層で記録周波数が異なっていれば良い。
また、クロストーク検出信号は図3に示したようにディスク1のリードインエリアの外周側、または外周リードアウト部の内周側に記録すると説明したが、互換性を考慮せず、光ディスク記録再生装置14の評価を行うためであれば、それにとらわれずデータ領域に記録しても良い。これは一旦クロストーク検出信号を記録再生して係数メモリ17に各層間のクロストーク量を記憶すればクロストーク検出信号は不要になるためであり、たとえばディスクがBD−R(追記型ディスク)ならばディフェクト処理により、その領域を欠陥登録する、BD−REのようなリライタブルディスクでは消去、あるいはデータ記録時のオーバーライトによって消去すればよい。
以上クロストーク検出信号の記録手順について説明したが、次にクロストーク検出信号の再生方法およびその評価方法について説明する。
図7にそれぞれの記録層を再生したときの再生信号スペクトルを示す。この信号は図1中に示したR1である。図7(a)にL0記録層110のクロストーク検出信号を再生したときの信号スペクトルの一例を示す。L0記録層110には5T−5T繰り返し信号が記録されており、フォーカス、トラッキングサーボはL0記録層に合うように制御されているのでその再生信号レベルは大きく、たとえば図7(a)中に示した信号レベルとなる。この時、層間クロストークの存在によって再生信号レベルは小さいがL1記録層111の記録信号6T−6T、L2記録層112の記録信号7T−7T、L3記録層113の記録信号8T−8T信号スペクトルも現れることになるので、L0記録層110の5T−5T再生信号レベルに対する各記録層からのクロストーク量CT0-1、CT0-2、CT0-3を測定し、その結果を係数メモリ17に記憶させる。ここで図中CT0-2が他のクロストーク量に比べて大きいが、これは図2(a)に示した共焦点によるクロストークが存在することを示している。
同様の手順で図7(b)から(d)に示したようにL1記録層111の記録信号6T−6T再生信号に対する各記録層からのクロストーク量CT1-0、CT1-2、CT1-3、L2記録層112の記録信号7T−7T再生信号に対する各記録層からのクロストーク量CT2-0、CT2-1、CT2-3、L3記録層113の記録信号8T−8T再生信号に対する各記録層からのクロストーク量CT3-0、CT3-1、CT3-2を測定し係数メモリ17に記憶すれば、各記録層における層間クロストーク量を求めることができる。以上のクロストーク量測定における信号レベル検出は、図1中に示したスペクトラム解析回路16によって行われる。
図8に本発明による層間クロストーク検出手段を備えた多層光ディスク記録再生装置の他の実施形態を示す。図8において24は再生信号出力端子、25は周波数分析装置である。
図8に示した実施形態では再生信号データ列R1を光ディスク記録再生装置14から取り出すための再生信号出力端子24を設け、外部の周波数分析装置25(たとえばスペクトルアナライザなど)でクロストークレベルを検出する。図1に示した回路構成では再生波形を取り込んだ後、スペクトラム解析回路16でフーリエ演算を行うため、容量の大きなメモリを用いることが好ましく、また演算に時間がかかるおそれがあることから高速の演算処理回路を用いることが好ましいが、本回路構成では光ディスク記録再生装置14内にスペクトラム解析回路16を設ける必要がないため、信号処理回路13の大幅な回路低減を図れる効果がある。
ここで各記録層における層間クロストーク量を測定するためには、すべての記録層の所定領域にすべてクロストーク検出信号が記録済みでなければならない。したがって図5、図6に示した記録手順で記録した以降であればいつでも測定が可能であるが、実際には一連のセットアップ動作終了後に各記録層の当該記録領域を再生するようにすれば良い。
図9に本発明による層間クロストーク検出手段を備えた多層光ディスク記録再生装置の他の実施形態を示す。図1と同一部品は同一番号で示し、18はバンドパスフィルタ回路、19は信号レベル検出回路である。本発明においては、クロストーク検出信号はビット周期Tの整数倍nのマーク、スペース繰り返しデータで構成されているので、再生系信号処理回路9の出力制御信号Fsによってバンドパスフィルタ回路18の中心周波数Fc=1/(2nT)を順次変更し、その出力信号レベルを信号レベル検出回路19によって測定すれば各層からの漏れ込みレベルを独立に、また短時間で検出できる。測定した結果は係数メモリ17に記憶され、必要な時に読み出される。
図10に本発明による層間クロストーク検出手段を備えた多層光ディスク記録再生装置の他の実施形態を示す。図10に示した実施形態においては、クロストーク検出信号を7T−7T、9T−9T、11T−11T、13T−13Tのように2T間隔の固定周波数信号としている。この信号形態によってバンドパスフィルタ回路18の周波数選択度を下げることができ、回路の簡単化が図れる効果がある。
以上、本発明の光ディスク装置を使用すれば、厚み方向に複数の記録層を有する多層光ディスクにおける各層間のクロストーク量を検出でき、数値による層間クロストーク品質の比較評価が可能となる。
また、本発明の詳細を記録型の記録媒体としてBD−R、BD−REディスク、また、それらを記録又は再生するBlu−rayディスク装置を例として説明してきたが、BD−ROM多層ディスクのような再生専用の多層光ディスクやそれを再生する光ディスク装置、およびDVD装置に対しても適用可能である。
1‥ディスク、2‥モータ、3‥サーボ駆動回路、4‥ピックアップ、
5‥レーザ駆動回路、6‥光検出回路、7‥サーボ回路、
8‥バッファメモリ、9‥再生系信号処理回路、10‥記録系信号処理回路
110〜115‥記録層、12‥レーザビーム、
13‥信号処理回路、14‥光ディスク記録再生装置、15‥ドライブ制御装置、
16‥スペクトラム解析回路、17‥係数メモリ、18‥バンドパスフィルタ回路、
19‥信号レベル検出回路、20‥遅延回路、21‥アッテネータ回路、
22‥減算回路、231‥クロストーク検出信号記録トラック1、
232‥クロストーク検出信号記録トラック2、
233‥クロストーク検出信号記録トラック3、
24‥再生信号出力端子、25‥周波数分析装置

Claims (7)

  1. 厚み方向に複数の記録層を有する光ディスクと、前記複数の記録層に情報信号を記録または再生するためのレーザビームを発光させるピックアップとを備えた光ディスク装置において、
    前記複数の記録層の同一半径位置にnT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を記録するための記録領域を有し、ディスクローディング時に各記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作を行った後に前記データ繰り返し信号を前記記録領域に記録して、他の記録層からの前記データ繰り返し信号の漏れこみ量を測定する光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク装置において、ディスクローディング時に前記複数の記録層のうち、いずれか一層の記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作を行った直後にnT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を前記記録領域に記録し、次に他のいずれか一層の記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作を行った後に、前記nの値を変更したnTマークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を前記記録領域に記録し、以下同様の手順で残りの各層毎にそれぞれnが異なったnTマークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を前記記録領域に記録して、他の記録層からの前記データ繰り返し信号の漏れこみ量を測定する光ディスク装置。
  3. 請求項1記載の光ディスク装置において、ディスクローディング時にすべての記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作および最適記録パワー値設定動作の終了後に、それぞれnが異なったnTマークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を各層毎に前記最適記録パワー値で順次前記記録領域に記録して、他の記録層からの前記データ繰り返し信号の漏れこみ量を測定する光ディスク装置。
  4. 請求項3記載の光ディスク装置において、すべての記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整情報および最適記録パワー値をメモリに記憶し、前記光ディスクを再ローディングした時に前記メモリに記憶された前記最適焦点位置調整情報および前記最適記録パワー値を読み出して各層毎に設定するとともに、それぞれnが異なったnTマークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号を順次前記記録領域に記録して、他の記録層からの前記データ繰り返し信号の漏れこみ量を測定する光ディスク装置。
  5. 厚み方向に複数の記録層を有する光ディスクを再生する光ディスク装置であり、前記光ディスクは、前記複数の記録層の同一半径位置に構成される記録領域を有し、前記記録領域には、nT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号が、各記録層の前記データ繰り返し信号が互いに異なるように記録されており、前記光ディスクを再生する場合、再生された情報信号の周波数分析を行う再生信号周波数分析手段を備え、前記いずれか一層の記録層に対するレーザビームの最適焦点位置調整動作を終了した後に当該層の前記記録領域を再生して、前記再生信号周波数分析手段によって当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出し、次に他のいずれかの記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作を終了した後に当該層の前記記録領域を再生し、前記再生信号周波数分析手段によって当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出するように、以下順次同様の手順にてすべての記録層における当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出する光ディスク装置。
  6. 厚み方向に複数の記録層を有する光ディスクを再生する光ディスク装置であり、前記光ディスクは、前記複数の記録層の同一半径位置に構成される記録領域を有し、前記記録領域には、nT(nは2以上の整数、Tはビット周期)マークとnTスペースを繰り返したデータ繰り返し信号が、各記録層の前記データ繰り返し信号が互いに異なるように記録されており、前記光ディスクを再生する場合、再生された情報信号を装置外部に出力するための信号出力端子を設け、前記いずれか一層の記録層に対するレーザビームの最適焦点位置調整動作を終了した後に当該層の前記記録領域を再生し、前記信号出力端子に接続された外部の周波数分析装置によって当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出し、次に他のいずれかの記録層に対する前記レーザビームの最適焦点位置調整動作を終了した後に当該層の前記記録領域を再生し、前記信号出力端子に接続された外部の周波数分析装置によって当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出するように、以下順次同様の手順にてすべての記録層における当該層の再生信号レベルおよび他の記録層から漏れ込む前記データ繰り返し信号レベルを検出する光ディスク装置。
  7. 請求項4記載の光ディスク装置において、前記再生信号周波数分析手段を中心周波数可変(中心周波数=1/(2nT)、nを変更)のバンドパスフィルタ回路で構成し、各記録層再生時に前記nの値を順次変更して、当該層の再生信号レベル、他の記録層のデータ繰り返し信号レベルを切り換えて測定する光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111223499A (zh) * 2014-02-28 2020-06-02 忆术控股股份有限公司 用于读取信息的读取方法

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