JP2010265777A - 圧縮機 - Google Patents

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Hideo Hirano
秀夫 平野
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Abstract

【課題】低GWP冷媒用の圧縮機における効率を向上する。
【解決手段】HFO−1234yf、またはHFO−1234yfを一成分とする混合冷媒を用い、アルミニウム−シリコン系合金の摺動部材を用いて前記摺動部材にバレル研磨を施したものであり、地球温暖化係数(GWP)を小さくできるだけでなく、低差圧による内部漏れの防止及び低粘度な潤滑油と表面改質層による低摩擦な摺動によって圧縮機1の摺動損失を抑制し、消費電力を低減して効率が向上することになり、環境負荷を小さくできるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、環境負荷が小さい冷凍装置に使用される圧縮機に関するものである。
図3は、従来の圧縮機を使用した冷凍装置を示すものである(例えば、特許文献1参照)。図3に示すように、圧縮機20、放熱器21、膨張機構22および蒸発器23を含む冷凍回路に冷媒として二酸化炭素を循環させる冷凍装置であって、圧縮機20に用いる冷凍機油として粘度が40℃において5〜300cStで、体積固有抵抗が108Ω・cm以上で、また二酸化炭素が飽和溶解したときの流動点が−30℃以下であるポリアルキレングリコール冷凍機油を使用して成るものである。
特開2001−255030号公報
前記従来の構成では、確かに圧縮機20への冷凍機油の戻りは良好で焼き付きを防止できるが、二酸化炭素を冷媒として使っているため圧縮機20の内部で発生する高差圧対応が必要になる。すなわち内部漏れを抑制して圧縮機20の効率の低下を抑える必要があり、高粘度な冷凍機油を採用して圧縮機20のシール性能を強化せざるを得ない。その結果、摺動損失が増えて消費電力が増加することになり、摺動損失の抑制が圧縮機20の高効率化における課題となっている。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、摺動損失を抑制して消費電力を低減し、高効率な低GWP冷媒用の圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、HFO−1234yf、またはHFO−1234yfを一成分とする混合冷媒を用い、アルミニウム−シリコン系合金の摺動部材を用いて前記摺動部材にバレル研磨を施したものである。
これによって、地球温暖化係数(GWP)を小さくできるだけでなく、低差圧による内部漏れの防止及び低粘度な潤滑油と表面改質層による低摩擦な摺動によって摺動損失を抑制し、消費電力を低減して圧縮機の効率が向上することになり、環境負荷を小さくできるものである。
本発明の圧縮機は、摺動損失を抑制して消費電力を低減し、高効率な低GWP冷媒用として環境負荷を小さくできるものである。
本発明の実施の形態における圧縮機の断面図 同圧縮機の圧縮機構部のA−A断面図 従来の冷凍装置の概念図
第1の発明の圧縮機は、HFO−1234yf、またはHFO−1234yfを一成分とする混合冷媒を用い、アルミニウム−シリコン系合金の摺動部材を用いて前記摺動部材にバレル研磨を施したことにより、摺動損失を抑制して消費電力を低減し、高効率な低GWP冷媒用として環境負荷を小さくできる。
第2の発明の圧縮機は、特に、第1の発明の混合冷媒をHFO−1234yfより沸点が低い冷媒を用いて構成したことにより、摺動面の温度が低下することになり、運転可能な負荷範囲を拡大できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態における圧縮機の断面図を示すものである。図に示すように、圧縮機1はスライディングベーン型ロータリ圧縮機であり、シリンダ2と、ロータ3と、ベーン4と、前部側板5と、後部側板6と、駆動軸7とで構成されている。シリンダ2は内周面を摺接面とした筒状に形成されている。このシリンダ2は前部側板5と後部側板6との間にボルトで固定されている。駆動軸7は前部側板5の軸受8と後部側板6の軸受9によって支持されている。この駆動軸7には円柱状のロータ3が軸着されている。ロータ3にはベーン溝10が形成され、ベーン溝10には、ベーン4が摺動して出没自在に収納されている。ベーン4は背圧室11の圧力によってベーン溝10から突出する方向に付勢されている。
そして、ベーン4の先端はシリンダ2の内周面に摺接しながらロータ3とともに回転し、隣り合うベーン4の間に吸入室12と圧縮室13が形成される。吸入室12はシリンダ2に設けられた吸入口14に連通し、圧縮室13は圧縮が進む部分と、最終的にシリンダ2に設けられた吐出口15に連通している部分とがある。吐出口15はリアケース16内の空間に通じ、高圧となっているリアケース16内の下部には潤滑油17が貯留されている。
冷媒は、HFO−1234yfであり、地球温暖化係数(GWP)は4で二酸化炭素のGWP1に匹敵するほど低く、かつオゾン破壊係数(ODP)も0であり、非常に環境負荷が小さい冷媒である。動作圧力は現在使われているR134a冷媒と同等であり、二酸化炭素と比較して高圧は十分低く、圧縮機1の内部で発生する差圧は低差圧である。
ベーン4はアルミニウム−シリコン系合金よりなり、バレル研磨が施されている。ベーン4の表面は滑らかであり、シリコンが露出している。また、表層部におけるアルミニウムは酸化され、シリコンより部分的に若干凹となって油溜りを形成している。
以下に本実施の形態による圧縮機の動作について説明する。図示しないエンジンなどの駆動源からベルトを介して圧縮機1の駆動軸7に動力が伝達されロータ3が回転する。この回転による遠心力と背圧室11の圧力によってベーン4はベーン溝10から突出し、ベーン4の先端はシリンダ2の内周面に摺接しながらロータ3とともに回転する。ロータ3の回転に伴って、冷媒は吸入口14から吸入室12に吸入され、その後圧縮室13で圧縮されて吐出口15そしてリアケース16内を経て外部に吐出される。
潤滑油17は、その一部がシリンダ2に供給され、前部側板5、後部側板6とロータ3との隙間やシリンダ2内周面の潤滑が行われるが、内部漏れは、ベーン4周りの隙間やロータ3のサイドの隙間で発生する。
しかし、冷媒をHFO−1234yfにすることによって吐出圧力と吸入圧力との差圧が小さくなり、低粘度の潤滑油でも十分シールができるようになる。またベーン4回りは油溜りの作用が現れて摺動損失が小さくなって圧縮機の効率が向上することになり、環境負荷を小さくできるものである。
一方、HFO−1234yfは反応性が高いと言われている。高温となる高負荷運転では、摺動部でHFO−1234yfが分解してアルミニウムと反応し、軟らかい弗素系反応物を生成して摩耗が進行する場合がある。しかし、本発明の材料によれば高負荷運転ではSi主体の摺動に移行するだけでなく、基材であるアルミニウムは酸化物に覆われているのでHFO−1234yfが分解することがあっても反応は防止される。さらに油溜りによって低摩擦摺動になるため摺動部の温度上昇も抑制される。その結果、高負荷でも安定した運転が実現できる。
さらに前部側板5も後部側板6もアルミニウム−シリコン系合金で構成すれば、ロータ3のサイドにおける摺動についても上記同様の作用効果が得られることになる。
また、冷媒をHFO−1234yfとそれより沸点が低い冷媒との混合冷媒とすることによって、低沸点側冷媒による冷却効果が発揮されて摺動部温度の上昇が抑制されるため、より高い負荷でも運転できるようになり、運転可能な負荷範囲を拡大できる。なお、低沸点側冷媒の沸点としては、例えば−40℃以下、好ましくは−50℃以下であり、その構成割合は40%以下、好ましくは20%以下である。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、環境負荷を小さくできるものであり、空調設備や給湯設備にも適用できる。
1 圧縮機
2 シリンダ
3 ロータ
4 ベーン

Claims (2)

  1. HFO−1234yf、またはHFO−1234yfを一成分とする混合冷媒を用い、アルミニウム−シリコン系合金の摺動部材を用いて前記摺動部材にバレル研磨を施した圧縮機。
  2. 混合冷媒の他成分はHFO−1234yfより沸点が低い冷媒を用いて構成した請求項1に記載の圧縮機。
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