JP2010264172A - 冷却装置及びこの冷却装置を有する内視鏡装置 - Google Patents

冷却装置及びこの冷却装置を有する内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡のような細径管状機器に対して適用可能な細径で高い冷却能力を有する冷却装置等を提供すること。
【解決手段】被冷却部材を冷却する第1冷媒が流れる第1冷媒供給チューブと、前記第1冷媒供給チューブに沿って配置され、気体である第2冷媒が流れる第2冷媒供給チューブと、前記第1冷媒供給チューブの一部領域と第2冷媒供給チューブとが挿入される外挿チューブと、を備え、前記第2冷媒供給チューブの先端部近傍の流路径が他の部位よりも小さく形成されており、前記第2冷媒供給チューブの先端部から流出した第2冷媒が、前記外挿チューブ内で前記第2冷媒供給チューブ内とは逆方向に流れることによって、前記第1冷媒供給チューブ内の第1冷媒が冷却される
【選択図】図1

Description

本発明は、ジュール・トムソン効果を利用した冷却装置及びこの冷却装置を有する内視鏡装置に関する。
内視鏡装置の機能の高度化に伴い、先端部の電子部品が発する熱による電子部品の性能の低下が問題となっている。具体的には先端部に配置された照明用光源装置の温度上昇による照度の低下や、撮像モジュールの温度上昇による熱ノイズに起因した画像品質の低下などが生じている。
このような問題に対処するため、例えば特許文献1は、スコープ内に配置された照明用LED(発光ダイオード)を冷却するために、スコープ外部に設けられたタンクからポンプを用いて冷却液をLED近傍まで循環させることでLEDを冷却する内視鏡装置を開示する。
以下に、従来の内視鏡装置については図8を用いて説明する。図8は、従来の内視鏡装置1の概略的なブロック図である。
内視鏡装置1は、発光ダイオード34を有する光源部20、ポンプ42、水Wの入ったタンク23、循環路を構成する管41a、 41B、 45a、 45B、 中継間46を備え、所定の状態でポンプ駆動制御回路44がポンプ42を作動させる。
その結果、水Wは光源部20を冷却するために、管41A、管45a、中継間46、管45B、管41Aによって構成される循環管路を循環しながら流れ続ける。このように水Wが光源部20の周りを流れることによって光源部20の周りで熱が吸収され、光源部20における温度が低下する。このような冷却作用により、光源部20の温度が上昇して発光輝度が低下することを防ぐことで、明るい被写体像を観察することができる。
特開2003−38437号公報
しかしながら、一般的に内視鏡装置の先端部の発熱部位である被冷却部材を冷却することを考えた場合、被冷却部材近傍で冷媒を循環させる冷媒管路の表面積を大きくすることはスペース上の制約からして困難である。冷媒管路の表面積が小さい状態で高い冷却能力を得るためには、低温の冷媒を利用することが効果的である。
ところが、内視鏡装置のスコープ外部で冷媒を低温化したとしても、内視鏡装置の細いスコープ径で許容される細い径の冷媒管路を用いて内視鏡装置の先端部まで冷媒を導入すると、冷媒管路の途中での周囲との熱交換によって冷媒の温度が上昇してしまい、冷媒が先端部に到達する際にはほぼ環境温度(医療用内視鏡の場合は通常は体温程度)まで上昇してしまう。
このため、従来の冷媒管路により先端部を冷却する内視鏡装置は、その冷却能力に限界があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内視鏡のような細径管状機器に対して適用可能な細径で高い冷却能力を有する冷却装置及びこの冷却装置を有する内視鏡装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の冷却装置は、被冷却部材を冷却する第1冷媒が流れる第1冷媒供給チューブと、
前記第1冷媒供給チューブに沿って配置され、気体である第2冷媒が流れる第2冷媒供給チューブと、
前記第1冷媒供給チューブの一部領域と第2冷媒供給チューブとが挿入される外挿チューブと、を備え、
前記第2冷媒供給チューブの先端部近傍の流路径が他の部位よりも小さく形成されており、
前記第2冷媒供給チューブの先端部から流出した第2冷媒が、前記外挿チューブ内で前記第2冷媒供給チューブ内とは逆方向に流れることによって、前記第1冷媒供給チューブ内の第1冷媒が冷却されることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1冷媒が液体であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1冷媒供給チューブの一部が前記第2冷媒供給チューブに内挿されていることが望ましい。
また、本発明の内視鏡装置は、上述の冷却装置を有し、
被冷却部材に接し、前記第1冷媒が流れる流路を有する冷却ブロックが内視鏡装置の先端部に配置され、
前記外挿チューブが内視鏡装置の長手方向に延在していることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記冷却ブロックの流路の長さが、前記外挿チューブ内の前記第1冷媒と前記第2冷媒との熱交換領域の長さより短いことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、
スコープ部と、
前記冷却ブロックの流路から排出される第1冷媒が流れる冷媒排出チューブと、を備え、
前記冷却ブロックを介して接続されている前記第1冷媒供給チューブと前記冷媒排出チューブとを接続して前記第1冷媒を循環させるためのポンプ機構が前記スコープ部に設けられていることが望ましい。
本発明は、内視鏡のような細径管状機器に対して適用可能な細径で高い冷却能力を有する冷却装置及びこの冷却装置を有する内視鏡装置を提供できる。
第1の実施形態に係る内視鏡装置の冷却装置の長手方向断面の構造概略図である。 内視鏡装置のスコープ部の長手方向断面構成を示す図である。 冷却ブロックを図2のIII方向から見た図である。 内視鏡装置の先端部の正面構成を示す図である。 内視鏡装置の全体構成を示す図である。 第2の実施形態に係る内視鏡装置の冷却装置の長手方向断面の構造概略図である。 (a)は、第3の実施形態に係る内視鏡装置の冷却装置の長手方向断面の構造概略図であり、(b)は、図7(a)の線A−A´に沿った断面構成を示す図であり、(c)は、図7(a)の線B−B´に沿った断面構成を示す図である。 従来の内視鏡装置の概略的なブロック図である。
以下に、本発明にかかる冷却装置及びこの冷却装置を備える内視鏡装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置100について図1乃至図5を用いて説明する。図1は本実施形態に係る内視鏡装置100の冷却装置101の長手方向断面の構造概略図であり、図2は、内視鏡装置100のスコープ部110の長手方向断面構成を示す図であり、図3は、冷却ブロック111を図2のIII方向から見た図であり、図4は、内視鏡装置100の先端部の正面構成を示す図であり、図5は、内視鏡装置100の全体構成を示す図である。
本実施形態に係る内視鏡装置100の冷却装置101は、主として、被冷却部材114(図2参照)を冷却する第1冷媒が流れる第1冷媒供給チューブ103と、第1冷媒供給チューブに沿って配置され、気体である第2冷媒が流れる第2冷媒供給チューブ104と、第2冷媒供給チューブ104に連通し、第2冷媒供給チューブの内径より小さい内径を有する減圧管105と、第1冷媒供給チューブ103の一部領域と減圧管105とが挿入される外挿チューブ102と、を備える。
そして、減圧管105の先端部105aから流出した第2冷媒が、外挿チューブ102内を流れることによって、第1冷媒供給チューブ103内の第1冷媒が冷却される。
以下に各構成要素について詳細に説明する。細管状の冷却装置101は、外挿チューブ102に第1冷媒供給チューブ103と第2冷媒供給チューブ104とが部分的に内挿された構造となっている。このように、外挿チューブ102と、第2冷媒チューブ104及び減圧管105とが二重内腔管を構成する。
第2冷媒供給チューブ104は、外挿チューブ102の先端部102a近傍から10cmほどの領域に延び、第2冷媒供給チューブ103よりも更に細径の減圧管105に接続されている。減圧管105の先端部105aは、外挿チューブ102内で開放されており、外挿チューブ102の先端部102aは閉じた形状となっている。ただし、第1冷媒供給チューブ103は外挿チューブ102の先端部102aから突出している。
つぎに本実施形態の冷却装置1の動作について説明する。第1冷媒供給チューブ103にはフロリナートなどの低粘性・低融点の液体冷媒が流され、第2冷媒供給チューブ104には数MPa程度の高圧二酸化炭素ガスが流される。第2冷媒供給チューブ104を流れてきた高圧二酸化炭素ガスは、減圧管105において急速に減圧され、その過程でジュール・トムソン効果によって低温化する。
さらに減圧管105から吐出された二酸化炭素ガスは、外挿チューブ102内で、第1冷媒供給チューブ103及び第2冷媒供給チューブ104の外側の領域106を通って第2冷媒供給チューブ104内の流れ方向(矢印121)とは逆向き(矢印123)に流れる。すなわち、減圧管105の先端部105aから二酸化炭素ガスは、矢印121方向に吐出され、外挿チューブ102の先端部102aの内壁面102bにぶつかり、矢印123方向、すなわち外挿チューブ102の後端部102c方向へ流れる。
このとき、外挿チューブ102内の領域106を通る低温化された二酸化炭素ガスは、先端部102aの近傍で第2冷媒チューブ104の壁面において熱交換を行い、第2冷媒チューブ104を流れる高圧二酸化炭素ガスを冷却する。
その結果、減圧管105から吐出されるジュール・トムソン効果によって冷却される二酸化炭素ガスは更に低温化する。このように本実施形態の冷却装置101はジュール・トムソン冷凍機として機能し、先端部102aにおけるガス温度は例えば−20〜−60°C程度まで冷却される。実際にどの程度低温化できるかについては、圧力、内管内での圧力損失、減圧管の径や長さなど多くのパラメータに依存する。
第2冷媒供給チューブ104と外挿チューブ102が長い(例えば2m程度の)時は、減圧管105の先端部105aから吐出したガスが、後端部102cに向かうに従って外部環境との間で熱交換を行い、ガスの温度は環境温度に近づいていく。
しかしながら、冷却装置101の構成にも依存するが外挿チューブ102の先端部102aから20〜30cmの範囲ではガスは相当に低温化されている。
このような状態で外挿チューブ102内の領域106の先端部102a近傍(領域106内の二酸化炭素ガスが低温化されている低温領域)に位置する第1冷媒供給チューブ103の部分(熱交換領域)で熱交換が生じて第1冷媒供給チューブ103の内部を流れる液体冷媒が低温化する。
熱交換領域は、領域106内のガスが低温化している領域であり、その長さは典型的に前述の通り先端部102aから後端部102c方向に20〜30cm程度までの領域である。また、外挿チューブ102、第1冷媒供給チューブ103、減圧管105、第2冷媒供給チューブ104は樹脂または肉薄の金属管で構成されており、十分な可撓性を有しているものとする。
なお、本実施形態においては第2冷媒供給チューブ104を流れる高圧ガスを二酸化炭素としているが、ジュール・トムソン係数が比較的高い気体であれば同様に適用することが可能である。
次に、このような冷却装置101を利用した内視鏡装置100(図5参照)の冷却機構について図2を用いて説明する。なお、内視鏡装置100の全体構成については後述する。
冷却装置101と第1冷媒供給チューブ103が内視鏡装置のスコープ部110内に配置されている。なお、ここで言うスコープ部110は、内視鏡装置100における、光学系や撮像モジュールが配置される先端硬性部と、アングルワイヤ等で湾曲可能な湾曲部と、ある程度の可撓性を有する蛇管部とからなる。
また、冷却装置101の第2冷媒供給チューブ104に送り込まれる高圧ガスは内視鏡装置100のスコープ部110の外部から供給される。
第1冷媒供給チューブ103の突出領域103Aは、冷却装置101の先端部(外挿チューブ102の先端部102a)から突出し、冷却ブロック111に接続されている。冷却ブロック111には流路112が形成され、第1冷媒供給チューブ103の突出領域103Aは、その流路112の始端である注入口115に接続されている。
また、流路112の終端である注出口116には冷媒排出チューブ113が接続されている。図2中の矢印で示すように、第1冷媒は、第1冷媒供給チューブ103から、冷却ブロック111の流路112を介して、冷媒排出チューブ113へと流れる。ここで、冷却ブロック111は熱伝導率の高い金属材料で形成されていることが好ましい。
さらに冷却ブロック111の一面には被冷却部材114が接合されている。ここで被冷却部材114には、LEDを実装した基板や、撮像素子やその周辺回路(ドライバ)を実装した撮像モジュールの基板など、先端部110aに配置される発熱源を含んだ電子部品が適用可能である。本実施形態の被冷却部材114は、後述のように複数のLEDを実装した基板である。
このような冷却機構において、冷却ブロック111は、サイズの制約がある内視鏡装置100の先端部110aに配置されるため、冷却ブロック111内の流路112(注入口115から注出口116まで)の長さは最大で1〜2cm以下程度である。
この程度の長さの流路112を有する冷却ブロック111を用いても、冷却ブロック111の近傍で第1冷媒供給チューブ103内の液体冷媒が冷却装置101によって冷却されているので、低温の液体冷媒が冷却ブロック111に注入されることによって被冷却部材114を十分に冷却できる高い冷却能力が得られる。
なお、本実施形態は、第1冷媒供給チューブ103に、冷却装置101内の領域106(図1参照。)であって、二酸化炭素ガスが低温化している低温領域が、熱交換器として作用する構成である。
この低温領域は、内視鏡装置100の長手方向に延在している。このため、比較的長く(前述のように典型的には20〜30cm)冷媒と低温ガスとの間の熱交換を行う熱交換領域を確保できる。従って、第1冷媒等の液体冷媒と比較して熱容量の小さい二酸化炭素ガス等の気体冷媒であっても、十分な熱交換を行い第1冷媒供給チューブ102内の冷媒を低温化することができる。
このように本実施形態の構成では、内視鏡装置100のスコープ部110の外部から冷却装置101に供給される高圧二酸化炭素ガス自体は常温(環境温度)であっても、内視鏡装置100の先端部110a近傍でガスが低温化する。
したがって、低温化したガスと内視鏡装置100の先端部110a近傍で熱交換を行った液体冷媒を低温状態のまま冷却ブロック111に注入することができる。この液体冷媒は熱容量が大きいので、冷却装置101内の低温化された二酸化炭素ガス等の気体冷媒を直接冷却ブロック111に注入するよりも格段に冷却能力が高くなる。
一方で冷却装置101の二酸化炭素ガスと液体冷媒の熱交換は、内視鏡装置100の先端部110aから後端部110bに延在する比較的長い距離の領域で行うことが可能となるので、液体冷媒を十分に低温化することができる。上述の通り、スペースの制約の多い内視鏡装置100のスコープ部110に、十分に高い冷却能力を有する冷却機構を構成できる。
次に本実施形態における冷却ブロック111及び被冷却部材114の構成について説明する。図3に示すように、冷却ブロック111は、円弧の一部が欠けた中空C字形状板で、その内部にC字形状の円弧に沿って半円弧状の流路112が形成されている。流路112の両端には冷媒供給チューブ103を接続する注入口115と冷媒排出チューブ113を接続する注出口116が設けられている。
図4に示すように、前述の冷却ブロック111に接合された被冷却部材114は、冷却ブロック111と同様の一部が欠けた中空C字形状板であり、その表面(冷却ブロック111が接合した面の反対側)には照明用のLED117が5個実装されている。ここでLED117は冷却ブロック111の流路112に対向する部位に沿って配置されている。
なお、LEDの配線については、図面の明瞭化のため図示を省略している。また、内視鏡装置100の先端部110a(図2参照)の正面の被冷却部材114以外の領域には観察用の対物レンズ118と、鉗子などの処置具を挿抜するためのチャネル119が配置される。
このように本実施形態の内視鏡装置100にあっては、照明用LED117が能力の高い冷却機構によって冷却されるので、十分な照度を得るための電力を投入しても過度に高温度になることはない。
次に本実施形態の内視鏡装置100の全体の構成を図5を用いて説明する。内視鏡装置100のスコープ部110の根元部分には操作部120が組み付けられている。第1冷媒供給チューブ103と冷媒排出チューブ113は操作部120内に配置されたポンプ121に接続されている。
また、冷却装置101の外挿チューブ102の後端部102cから突き出した第2冷媒供給チューブ104の後端部104bは、スコープ部110から延出してガス供給装置122に接続されている。このガス供給装置122から冷却装置101の第2冷媒供給チューブ104に高圧ガスが供給される。
また、操作部121は、配線123を介して制御装置124に接続されており、配線123はスコープ部110の先端部110aに配置された照明用のLED(図4の117参照)や撮像モジュール(図示せず)と電気的に接続されている。
なお、特に図示しないが、スコープ部110には照明用LED、光学系を含む撮像モジュール、鉗子などの処置具を挿抜するためのチャネルなどが配置されているものとする。
ここでポンプ121は、第1冷媒供給チューブ103(図1、2参照)及び冷媒排出チューブ113内に充填された冷媒を循環させる機能を有する。細径化が求められるスコープ部110とは異なり操作部120には比較的スペースに余裕がある。このため、十分な送液能力を有するポンプ121を配置することが可能である。
このように操作部120に冷媒循環用のポンプ121を配置することによって、スコープ部110の外部にポンプや冷媒のタンクを配置する必要がなく、省スペース化や操作性の向上を図ることができる。
また、本願では、ポンプと冷媒のタンクを併設する必要がない為、操作部120にポンプ121を配置することが可能となる。
ここで、第1冷媒供給チューブ103及び冷媒排出チューブ113は、スコープ部110の先端部110aから操作部120まで引き出されるので、第1冷媒供給チューブ103と冷媒排出チューブ113とを合わせた全長は通常2〜3mに達する。
このため、先端部110aの被冷却部材114(図4参照)の発熱量が大きく、液体冷媒が高温度化した場合でも、液体冷媒が冷却ブロック111からポンプ121を介して冷却装置101の外挿チューブ102の先端部102a近傍まで戻るときには、液体冷媒はほぼ環境温度まで冷却されており、外部から常時液体冷媒を供給する冷却機構と比較しても冷却能力が低下することはない。
なお、液体冷媒としては熱容量が大きく粘性の低い液体が好ましく、具体的には前述のフロリナート(商標)のほかに、水、シリコンオイルなどが用いられる。また、冷却装置101に用いる高圧ガスは、ジュール・トムソン係数が大きく、沸点が低いガスが好ましく、具体的には、窒素、二酸化炭素、エチレンなどが用いられる。ガス圧力としては数MPa程度が取り扱いの容易さと冷却能力の高さの点から好ましい。
なお、内視鏡装置100のスコープ部110内における各構成要素の配置については、冷却ブロック111と被冷却部材114は当然先端硬性部にあり、冷却装置101の熱交換部は湾曲部もしくは蛇管部に配置されることになる。
この熱交換部は冷却ブロック111に近接しているほど良いので湾曲部に配置されるほうが望ましい。本実施形態のジュール・トムソン効果を利用した冷却装置101は、細径で湾曲可能であることから、そのような配置は可能である。
ただし、湾曲部のスペースが特に制限されており、湾曲部の長さが比較的短いのであれば、熱交換部を蛇管部に配置しても良い。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態に係る内視鏡装置の冷却装置201の長手方向断面の構造概略図である。
第1の実施形態が照明用LEDを冷却していたのに対して、本実施形態は撮像素子を含む撮像モジュールを冷却する。
内視鏡装置のスコープ部210には、図1を用いて説明した第1実施形態と同様の冷却装置201が配置され、外挿チューブ202の先端部202aから突出する第1冷媒供給チューブ203の先端部は冷却ブロック204の流路205の一端である注入口215に接続されており、流路205の他端である注出口216には冷媒排出チューブ206が接続されている。
冷却ブロック204の一面は被冷却部材207に接合されている。被冷却部材207は撮像用の固体撮像素子と、それを駆動するためのドライバチップや周辺回路とが実装された撮像ユニットの実装基板である。この被冷却部材207の前面には撮像用光学系208が配置される。
スコープ部210にはこのほかに照明用ライトガイド209や鉗子などを挿抜するためのチャネル211が配置されている。基本的には被冷却部材207をLEDを実装した基板から撮像モジュールに置き換えただけで、内視鏡装置の構成は、図5で説明した第1の実施形態の内視鏡装置100と同様である。
ただし本実施形態ではライトガイド209に導光するための照明装置を内視鏡装置のスコープ部210の外部に備えている必要がある。本実施形態の冷却装置201においても、第1実施形態に係る冷却装置101と同様に、限られたスペースで撮像モジュールである被冷却部材207を十分に冷却可能であるので、熱ノイズの少ない良好な観察画像が得られる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について図7を用いて説明する。図7(a)は、第3の実施形態に係る内視鏡装置の冷却装置301の長手方向断面の構造概略図であり、図7(b)は、図7(a)の線A−A´に沿った断面構成を示す図であり、図7(b)は、図7(a)の線B−B´に沿った断面構成を示す図である。本実施形態は第1実施形態の変形例であり、第1冷媒供給チューブ303が第2冷媒供給チューブ304及び減圧管305に内挿された構成となっている。
外挿チューブ302には第2冷媒供給チューブ304が内挿され、第2冷媒供給チューブ304の先端部304aには、第2冷媒供給チューブ304より細径の減圧管305が接続され、減圧管305は外挿チューブ302の先端部302a近傍で開放されている。
第2冷媒供給チューブ304と減圧管305には第1冷媒供給チューブ303がほぼ同心に内挿されており、先端部302aが閉じられた外挿チューブ302の外側に延在している。
このように構成された冷却装置301の動作は、基本的には第1実施形態と同様である。液体冷媒は、第1冷媒供給チューブ303内に矢印x方向に流され、高圧二酸化炭素ガスが第2冷媒供給チューブ304の内側で第1冷媒供給チューブ303の外側に相当する領域306に矢印y方向に供給される。
この供給された高圧二酸化炭素ガスは、領域306より断面積の小さい減圧管305の内側で第1冷媒供給チューブ303の外側の領域307に到達すると急速に減圧されてジュール・トムソン効果によって低温化する。
減圧管305の先端部305aから吐出した低温化した二酸化炭素ガスは外挿チューブ302の内側で減圧管305もしくは第2冷媒供給チューブ304の外側の領域308を通って外挿チューブ302の後端部302側(矢印z方向)に流れる。
このとき、領域306もしくは領域307を流れるガスと領域308を流れるガスとが熱交換を行い、結果として先端部305a近傍の二酸化炭素ガスは相当な低温度に到達する。この低温ガスは先端部305a近傍で第1冷媒供給チューブ303を流れる液体冷媒とも熱交換を行い、液体冷媒を十分に低温化することになる。
このように本実施形態の冷却装置301は、第1実施形態において説明した冷却装置101と同様の効果を有する。このため、本実施形態の冷却装置301も、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、内視鏡装置の先端部の冷却機構に適用することが可能である。
3重管構造の冷却装置を設ける本実施形態は、第1実施形態の構成と比較すると、ジュール・トムソン効果が発現する減圧領域が減圧管305の内径と第1冷媒供給チューブ303の外径の両方によって規定される。このため、より高精度の寸法管理が要求される。また、本実施形態の構成は、外挿チューブ302内に2本のチューブ(第1冷媒供給チューブ及び第2冷媒供給チューブ)を並置する必要がある第1実施形態の構成よりもスペース効率が高く、より細径化に適している。
以上説明したように、本発明によれば、使用環境の温度以下に冷却することが可能で、熱交換効率を高めた構造の冷却装置を提供することや、及び内視鏡装置の先端部に内蔵される撮像素子やLEDといった電子部品である被冷却部材を、内視鏡装置が使用される環境温度以下に冷却することが可能で、更には先端部のような狭い領域において熱交換効率を高めた構造の冷却装置を備える内視鏡装置を提供できる。
本発明の冷却装置は、内視鏡のような細径管状機器に対して有用である。
100 内視鏡装置
101、201、301 冷却装置
102、202、302 外挿チューブ
102a、202a、302a (外挿チューブの)先端部
102b 内壁面
102c 後端部
103,203、303 第1冷媒供給チューブ
104、204、304 第2冷媒供給チューブ
105、305 減圧管
105a、305a (減圧管の)先端部
106、306、307、308 領域
110、210 スコープ部
110a (内視鏡装置の)先端部
110b (内視鏡装置の)後端部
111、204 冷却ブロック
112、205 流路
113 冷媒排出チューブ
114、207 被冷却部材
115、215 注入口
116、216 注出口
117 LED
118 対物レンズ
119、211 チャネル
120 冷媒排出チューブ
121 ポンプ
208 撮像用光学系
209 照明用ライトガイド

Claims (6)

  1. 被冷却部材を冷却する第1冷媒が流れる第1冷媒供給チューブと、
    前記第1冷媒供給チューブに沿って配置され、気体である第2冷媒が流れる第2冷媒供給チューブと、
    前記第1冷媒供給チューブの一部領域と第2冷媒供給チューブとが挿入される外挿チューブと、を備え、
    前記第2冷媒供給チューブの先端部近傍の流路径が他の部位よりも小さく形成されており、
    前記第2冷媒供給チューブの先端部から流出した第2冷媒が、前記外挿チューブ内で前記第2冷媒供給チューブ内とは逆方向に流れることによって、前記第1冷媒供給チューブ内の第1冷媒が冷却されることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記第1冷媒が液体であることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第1冷媒供給チューブの一部が前記第2冷媒供給チューブに内挿されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置を有し、
    被冷却部材に接し、前記第1冷媒が流れる流路を有する冷却ブロックが内視鏡装置の先端部に配置され、
    前記外挿チューブが内視鏡装置の長手方向に延在していることを特徴とする内視鏡装置。
  5. 前記冷却ブロックの流路の長さが、前記外挿チューブ内の前記第1冷媒と前記第2冷媒との熱交換領域の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  6. スコープ部と、
    前記冷却ブロックの流路から排出される第1冷媒が流れる冷媒排出チューブと、を備え、
    前記冷却ブロックを介して接続されている前記第1冷媒供給チューブと前記冷媒排出チューブとを接続して前記第1冷媒を循環させるためのポンプ機構が前記スコープ部に設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の内視鏡装置。
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