JP2010264005A - 消臭剤及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩等の弱い消臭力を改善し、短時間で抜群の消臭力を有する消臭剤及びその製造方法を提供する。
【解決手段】安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させて製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は消臭剤及びその製造方法に関するものである。
一般に安定化二酸化塩素や亜塩素酸塩は殺菌剤として使用することが知られており、水溶液、ゲル化剤、粉末剤の形で利用されたり、殺菌効果を高めるために有機酸やPH調整剤等の添加剤が併用されている。
また安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩を噴霧して対象物に直接接触させた場合には、殺菌作用によってたん白分解や脂肪分解等の腐敗現象を抑制し、防腐効果を高めて消臭している。
ここで二酸化塩素をゲル化するものや添加剤を使用する具体例としては、安定化二酸化塩素に塩化カルシウム及び高吸収樹脂を配合したものや、安定化二酸化塩素溶液にPH緩衝液を用いるもの等がある。
また殺菌剤として酸化チタン等の光触媒を使用することが知られており、光触媒は、溶液等の状態で壁や物に噴霧・塗布されて、壁や物をコーティングしており、太陽光や紫外線を照射した際には、空気中の酸素を分解してイオン化し、微生物等に反応して殺菌している。
更に殺菌剤として空気触媒を使用することが知られており、空気触媒は、酸素触媒とも云われ、太陽光や紫外線がなくても空気中の酸素を分解してイオン化し、微生物等に反応して殺菌している。
ここで光触媒等の具体例としては、光触媒等に無機系抗菌剤、有機系抗菌剤、天然抽出物の成分を含むものや、樹木の粉末と米糠に光触媒を添加混合させたもの等が知られている
尚、本発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、下記の特許文献1〜4等が既に存在している。
特開昭60−206425号公報 特開平11−290895号公報 特開2004−269470号公報 特開2004−250239号公報
しかしながら、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩によって腐敗が進んだ対象物を消臭する場合には、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩を、腐敗が進んだ対象物に噴霧して直接接触させることが考えられるが、悪臭成分の分解等に時間がかかるため、消臭力が不十分であるという問題があった。また安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩を、腐敗が進んだ対象物に直接接触させることなく、安定化二酸化塩素等のガスを発生させる場合には、当該ガスによる消臭力が極めて弱いという問題があった。更に安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩による消臭力は、臭い物質の違いによって消臭効果に差異があり、消臭力を安定して用いることができないという問題があった。
また光触媒や空気触媒によって腐敗が進んだ対象物を消臭する場合には、光触媒や空気触媒等の溶液を、腐敗が進んだ対象物に噴霧して直接接触させることが考えられるが、悪臭成分を分解できず、消臭力はほとんどないという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩等の弱い消臭力を改善し、短時間で抜群の消臭力を有する消臭剤及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の消臭剤は、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させて製造したことを特徴とするものである。
本発明の消臭剤は、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理で製造したことを特徴とするものである。
本発明の消臭剤は、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液500〜60,000mg/Lに、光触媒または/及び空気触媒500〜20,000mg/Lを混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理で製造したことを特徴とするものである。
本発明の消臭剤の製造方法は、安定化二酸化塩素及び亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させることを特徴とするものである。
本発明の消臭剤の製造方法は、安定化二酸化塩素及び亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理をすることを特徴とするものである。
本発明の消臭剤の製造方法は、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液500〜60,000mg/Lに、光触媒または/及び空気触媒500〜20,000mg/Lを混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理をすることを特徴とするものである。
本発明によれば、殺菌力を保持すると共に、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩等の弱い消臭力を改善し、腐敗が進んだ対象物を消臭する場合であっても、悪臭成分の分解等を迅速且つ強力に行い、短時間で抜群の消臭力を有することができるという種々の優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態例で消臭剤の製造方法を示すフロー図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の消臭剤は、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に光触媒、空気触媒の一種以上を混合・含有させることによって、殺菌力を保持すると共に消臭力を高めるものである。
具体的には、安定化二酸化塩素溶液や亜塩素酸塩溶液を単一溶液または混合溶液として使用し、次に安定化二酸化塩素溶液、亜塩素酸塩溶液の単一溶液または混合溶液に、懸濁または乳化状態の光触媒、空気触媒、当該触媒の混合物のいずれかの溶液を混合・含有させて消臭剤を構成している。
ここで安定化二酸化塩素溶液は、二酸化塩素と異なり、二酸化塩素水をアルカリ水溶液にしたものであり、亜塩素酸塩溶液は、ナトリウム、カリウム等の単一溶液または混合溶液であり、光触媒は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化ニッケル等の半導体光触媒であり、空気触媒は、リン酸チタニウム等である。
また安定化二酸化塩素溶液、亜塩素酸塩溶液の単一溶液または混合溶液は、500〜60,000mg/Lの水溶液、好ましくは5,000〜20,000mg/Lの水溶液にしており、光触媒、空気触媒、当該触媒の混合物のいずれかの溶液は、500〜20,000mg/Lの溶液、好ましくは2,000〜5,000mg/Lの溶液にしている。
消臭剤を製造する際には、図1に示す如く、ゲル化剤、安定剤を原料として準備し(ステップS1)、当該原料を純水に入れて攪拌、混合し(ステップS2)、加熱により前記原料を溶解する(ステップS3)。ここでゲル化剤は、溶液を消臭ゲル状またはゾル状にするように、ゼラチン、寒天、カラギーナン、カードラン、ジェランガム、コンニャク粉、加工澱粉、粉末状高吸収体ポリマー等を用いている。また水に溶けにくいゲル化剤の場合には、予め加熱溶解するか高速・高圧攪拌して分散させ、安定化二酸化塩素水等と混合して冷却することが好ましい。更に安定剤は、グァーガム、ローカストビンガム、キサンタンガム等の増粘多糖類の一種以上、及びマルトデキストリン、サイクロデキストリン、難消化デキストリン、加工澱粉、セルロース、CMC(カルボキシメチルセルロースナトリウム)、糖アルコール糖の一種以上を用いている。
次に溶解した原料に、安定化二酸化塩素溶液及び亜塩素酸塩溶液を混入する(ステップS4)。ここで安定化二酸化塩素溶液や亜塩素酸塩溶液の成分や配合比は、上記の消臭剤を構成する成分、配合比になっている。また二酸化塩素溶液は、安定化二酸化塩素溶液、亜塩素酸塩の溶液に、クエン酸等の有機酸や塩酸等の無機酸類を添加しても良い。
続いて安定化二酸化塩素溶液や亜塩素酸塩溶液を混入した原料に、光触媒、空気触媒、乳化剤を添加して混合・含有する(ステップS5)。ここで光触媒、空気触媒の成分や配合比は、安定化二酸化塩素溶液等と同様に、上記の消臭剤を構成する成分や配合比になっている。また乳化剤は、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等を用いている。更に光触媒を他の物質と混合して混合溶液にする場合には、光触媒材の懸濁・乳化安定性が壊れて分離し且つ浮遊あるいは沈殿することを防止するため、乳化剤を添加して懸濁または乳化し、安定した溶液にすることが好ましい。また混合・含有時には、消臭剤の安定性増強やガス発生の促進の用途に利用し得るようにPH調整液を加えても良い。更にPH調整液は、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸塩等のアルカリ性剤、クエン酸、フマール酸、乳酸、酢酸、リン酸、塩酸等の酸性剤を用いることができる。
更に光触媒、空気触媒、乳化剤等を添加して混合・含有した後には、容器に充填し(ステップS6)、冷蔵庫等の冷却手段に搬入して冷却し(ステップS7)、消臭剤を製造する。
ここで消臭剤は、粉末状の高吸収性ポリマーやゼオライト等の多孔性吸収無機物材や高吸収体を併用し、消臭液を吸着・含浸させて粉末状に製造しても良い。また高吸収体は、澱粉系吸水性樹脂、セルロース系吸水性樹脂、合成ポリマー等を用いることができる。更に消臭剤は、原料にバインダー水溶液を噴霧して造粒して顆粒化しても良いし、更にまた、消臭剤の顆粒を打錠して錠剤化しても良い。また二酸化塩素、亜塩素酸塩と、光触媒、空気触媒糖とは、混合比率と使用単位重量を適宜変更し、消臭する部屋やボックスの体積に対して適切な消臭剤にすることが好ましい。
そして消臭剤を使用する際には、太陽光や紫外線ランプ等の紫外線照射が可能な場合と、紫外線照射が不可能な場合に関わらず、殺菌・消臭力が非常に高い効果を発揮するものとなる。
以下、消臭剤を用いて実施例1〜4の試験を試み、その結果を示す。
[実施例1]
臭いのサンプルとして、汚水に1時間浸潰したキャベツ40部、玉ねぎ40部、長ネギ20部の野菜を採取し、各々みじん切りにして35℃で7日間保持し、腐敗させたものを、対象区、試験区とした。また各々の対象区、試験区を無菌シャーレに20gサンプリングして用いた。
試験1区の二酸化塩素製剤は、ClOを10,000mg/Lに調整した二酸化塩素溶液と亜塩素酸ナトリウム溶液を、水溶きしたゲル化剤に混合して一定温度加熟し、その後、プラスチック製の小容器に注入して冷却したものを使用した(以下、比較用の二酸化塩素製剤区と呼ぶ)。
試験2区の光触媒製剤は、ClOを10,000mg/Lに調整した二酸化塩素溶液と亜塩素酸ナトリウム溶液を、水溶きしたゲル化剤に混合し、更に液状酸化チタンの光触媒液を混合・含有して一定温度加熟した後、プラスチック製小容器に注入して冷却したものを使用した(以下、本発明の光触媒製剤区と呼ぶ)。ここで試験2区では、安定化二酸化塩素水(ClO50,000mg/L原液)15部、亜塩素酸ナトリウム溶液(25%原液)2.5部、光触媒液10部、純水74.5部にゲル化剤、安定剤を添加して製剤としたものである。
試験3区の光触媒は、液状化させた酸化チタンをそのまま使用した(以下、比較用の光触媒単体区と呼ぶ)。
対象区、試験1区、試験2区、試験3区の容器は、夫々、一面が開放され且つ他面が壁になった縦250mm、横250mm、高さ270mmのプラスチック製ボックスであり、水平な台の上に逆さに載置し、当該ボックスの天井には臭いを測定できるフタ付き窓とコード穴を設け、その穴にコードを通して、紫外線2Wランプを懸吊した(以下プラスチックブースと呼ぶ)。
次に測定条件として、対象区、試験1区、試験2区、試験3区において夫々、腐敗物サンプルと試験区別の薬剤とを開口して置き、サンプルを入れるとほぼ同時に紫外線ランプを照射し、時間ごとの臭いの強度を測定した。ここで臭いの強度は「ハンディ臭いモニター」(神栄株式会社製)を使用して経過時間毎の数値を測定した(表1の測定データ)。
結果は、表1の消臭結果率に示すように試験1区の二酸化塩素製剤区では、10分後に51.9%、30分後に約69.9%、60分後に約69.9%の消臭効果を示し、試験3区の光触媒単体区では、10分後に25.0%、30分後に18.9%、60分後に28.1%の消臭効果を示した。一方、本発明の消臭剤である試験2区の光触媒製剤区では、10分後に80.6%、30分に91.6%、60分で97.9%の消臭効果を示した。
Figure 2010264005
[実施例2]
次に食品の腐敗臭の産物に酸敗臭、酢酸臭があり、そのモデルで消臭試験をした。
臭いのサンプルとして、市販の食酢を無菌シャーレに20g分注して用いた。
試験1区、試験2区、試験3区を実施例1と同様に作成し、夫々実施例1のプラスチックブースに入れ、作動経過時間ごとに臭いの強度を実施例1の測定器で測定した(表2の測定データ)。
結果は、表2の消臭結果率に示すように試験1区の二酸化塩素製剤区では、10分後に52.7%、30分後に61.5%、60分後に69.2%の消臭効果を示し、試験3区の光触媒単体区では、10分後から120分後への間にむしろ臭いが増強されており、消臭効果は認められなかった。一方、本発明の消臭剤である試験2区の光触媒製剤区では、10分後に71.4%、30分後以降に100%の消臭効果を示した。
Figure 2010264005
[実施例3]
続いて食品の腐敗臭の大きな要素の中に食肉・魚類の腐敗臭があり、食肉の腐敗臭を用いて消臭試験をした。
臭いのサンプルとして、豚生肉とウインナーソーセージのミンチした混合物を35℃で5日間置いたものを無菌シャーレに30gサンプリングして用いた。
試験1区、試験2区、試験3区を実施例1と同様に作成し、夫々実施例1のプラスチックブースに入れ、作動経過時間ごとに臭いの強度を実施例1の測定器で測定した(表3の測定データ)。
結果は、表3の消臭結果率に示すように試験1区の二酸化塩素製剤区では、10分後に34.8%、30分後に67.8%、60分後76.9%の消臭効果を示し、試験3区の光触媒単体区では、10分後に2.2%,30分後に1.7%、60分後に7.7%の消臭効果を示した。一方、本発明の消臭剤である試験2区の光触媒製剤区では、10分後で71.7%、30分後に100%、60分後に93.8%の消臭効果を示した。
Figure 2010264005
[実施例4]
更に他の条件で消臭試験をした。
臭いのサンプルとして、汚水に1時間浸潰したキャベツ40部、玉ねぎ40部、長ネギ20部の野菜を採取し、各々みじん切りにして35℃で7日間保持し、腐敗させたものを、対象区、試験区とした。また各々の対象区、試験区を無菌シャーレに20gサンプリングして用いた。
試験1区の二酸化塩素製剤は、ClOを10,000mg/Lに調整した二酸化塩素溶液と亜塩素酸ナトリウム溶液を、水溶きしたゲル化剤に混合して一定温度加熟した後、プラスチック製の小容器に注入して冷却したものを使用した(以下、比較用の二酸化塩素製剤区と呼ぶ)。
試験2区の空気触媒製剤は、ClOを10,000mg/Lに調整した二酸化塩素溶液と亜塩素酸ナトリウム溶液を、水溶きしたゲル化剤に混合し、更にリン酸チタニウムの空気触媒液を混合・含有して一定温度加熟した後、プラスチック製小容器に注入して冷却したものを使用した(以下、本発明の空気触媒製剤区と呼ぶ)。実施例1では、安定化二酸化塩素水(ClO50,000mg/L原液)15部、亜塩素酸ナトリウム溶液(25%原液)2.5部、光触媒液10部、純水74.5部にゲル化剤、安定剤を添加して製剤としたものである。
試験3区の空気触媒触媒は、液状化させたリン酸チタニウムをそのまま使用した(以下、比較用の空気触媒単体区と呼ぶ)。
そして実施例1のプラスチックブースに入れ、作動経過時間ごとに臭いの強度を実施例1の測定器で測定した(表4の測定データ)。
結果は、表4の消臭結果率に示すように試験1区の二酸化塩素製剤区では、10分後に15.4%、30分後に約23.3%、60分後に26.8%の消臭効果を示し、試験区3の空気触媒単体区では、10分後に−4.1%、30分後に−3.9%、60分後3.8%とほぼ効果が無いことを示した。一方、本発明の消臭剤である試験2の空気媒製剤区では、10分後に29.3%、30分に38.9%、60分に52.3%の消臭効果を示した。
Figure 2010264005
以上のことから実施例1〜4に見られる通り、本発明の消臭剤の消臭効果は、二酸化塩素、亜塩素酸塩の単体物または混合物と比較した場合や、光触媒及び空気触媒単体物と比較した場合に比べ、短時間で相乗効果が著しく高いことが明確になった。また実施例1〜4は、二酸化塩素、亜塩素酸塩と、光触媒、空気触媒とを単純に足し合わせ場合の作用効果よりも、極めて高い相乗効果を示すことが明らかである。
而して、このように実施の形態例によれば、殺菌力を保持すると共に、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩等の弱い消臭力を改善し、腐敗が進んだ対象物を消臭する場合であっても、悪臭成分の分解等を迅速且つ強力に行い、短時間で抜群の消臭力を有することができる。
また紫外線や類似光照射が無い条件下であっても、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させたものや、更にPH調整剤を作用させたものは、紫外線や類似光照射の併用時よりは、劣るもののかなりの殺菌・消臭力を発揮することができる。
更に汚水処理場、産業廃棄物処理場、生ゴミ容器、生ゴミ保管場所、養豚場等におけるさまざまな悪臭をより効果的に消臭する消臭剤として利用することが可能であり、産業上の実用化にも非常に有用である。
また、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上に、光触媒または/及び空気触媒を混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化するので、殺菌力及び消臭力を備えると同時に、汎用性を高めて容易に使用することができる。
更に、安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液500〜60,000mg/Lに、光触媒または/及び空気触媒500〜20,000mg/Lを混合・含有させると、殺菌力を保持すると共に短時間で抜群の消臭力を有することができる。ここで安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液を500mg/L未満、または光触媒または/及び空気触媒を500mg/L未満にした場合には、消臭力が低下するため、強い腐敗臭に適切に対応することができないという問題がある。また安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液を60,000mg/Lより多く、または光触媒または/及び空気触媒を20,000mg/Lより多くした場合には、更なる作用効果の向上を図ることができず、製造コストが増加するという問題がある。
尚、本発明の消臭剤及びその製造方法は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

Claims (6)

  1. 安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させて製造したことを特徴とする消臭剤。
  2. 安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理で製造したことを特徴とする消臭剤。
  3. 安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液500〜60,000mg/Lに、光触媒または/及び空気触媒500〜20,000mg/Lを混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理で製造したことを特徴とする消臭剤。
  4. 安定化二酸化塩素及び亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させることを特徴とする消臭剤の製造方法。
  5. 安定化二酸化塩素及び亜塩素酸塩の一種以上の溶液に、光触媒及び空気触媒の一種以上を混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理をすることを特徴とする消臭剤の製造方法。
  6. 安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩の一種以上の溶液500〜60,000mg/Lに、光触媒または/及び空気触媒500〜20,000mg/Lを混合・含有させ、混合溶液化、ゲル化、ゾル化、粉末化、顆粒化、錠剤化のうち少なくとも一つの処理をすることを特徴とする消臭剤の製造方法。
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