JP2010263586A - アンテナ装置および通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ装置および通信装置を提供すること。
【解決手段】磁界結合により非接触通信を行う第1通信部10と、前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部20と、を備え、前記第2通信部は、少なくとも一部が強磁性体で構成され、前記磁界が前記第2通信部と交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させる、アンテナ装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、アンテナ装置および通信装置に関する。
近日、電磁誘導の原理に基づいてデータの書き込み、および読み出しを行う非接触通信が普及している。一例として、この非接触通信は、地下鉄、バス、およびフェリーなどの交通機関の共通乗車券、および電子マネーシステムなどに導入されている。
また、容量性の電界結合を利用して非接触通信を行う近接無線方式も提案されている。この近接無線方式は、搬送波周波数が4.48GHzであり、実効レートが375Mbpsである。このため、近接無線方式は、家電製品、PC(Personal Computer)、デジタルカメラ、および携帯電話などの幅広い装置間での大容量データ転送を実現することができる。
なお、特許文献1には、複数のアンテナを備え、複数のアンテナを同時に利用するか、または一部のアンテナのみを利用するかを適宜切り替える無線通信装置が開示されている。
特開2008−277922号公報
ここで、磁界結合により非接触通信を行うためのアンテナコイルと、電界結合により非接触通信を行うための電界カプラを1の通信装置に実装する場合、電界カプラをアンテナコイルの中心に配置することにより通信装置内のスペースを有効活用することができる。
しかし、電界カプラをアンテナコイルの中心に配置すると、電界カプラおよびアンテナコイル間での結合により干渉が生じ、通信特性が劣化してしまうことが懸念された。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数のアンテナ間の干渉による通信特性の劣化を抑制することが可能な、新規かつ改良されたアンテナ装置および通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、を備え、前記第2通信部は、少なくとも一部が強磁性体で構成され、前記磁界が前記第2通信部と交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させる、アンテナ装置が提供される。
前記強磁性体は、前記第2通信部の表面の少なくとも一部に形成されてもよい。
前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、前記強磁性体は、前記電界結合用電極の電界結合面に形成されてもよい。
また、前記第2通信部の材質が前記強磁性体であってもよい。
前記第1通信部は、前記磁界結合を行うためのアンテナコイルを有し、前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、前記電界結合用電極は、前記アンテナコイルと略同一平面上であって、かつ、前記アンテナコイルの中心に配置されてもよい。
また、前記強磁性体はフェライトであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、を有するアンテナ装置を備え、前記第2通信部は、少なくとも一部が強磁性体で構成され、前記磁界が前記第2通信部と交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させる、通信装置が提供される。
以上説明したように本発明にかかるアンテナ装置および通信装置によれば、複数のアンテナ間の干渉による通信特性の劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態の1つに係る通信装置の構成を示す説明図である。 通信装置の断面図である。 アンテナコイルによる非接触通信の通信正答率と通信距離の関係を示した説明図である。 電磁波シミュレーションの条件を示した説明図である。 図4に示した条件において、銅箔を利用した場合の電磁波シミュレーション結果を示した説明図である。 図4に示した条件において、銅箔をフェライト製の板に置き換えた場合の電磁波シミュレーション結果を示した説明図である。 通信特性の測定結果を示した説明図である。 通信特性の他の測定結果を示した説明図である。 通信特性の他の測定結果を示した説明図である。 第2通信部の具体的な構成例を示した説明図である。 第2通信部の具体的な他の構成例を示した説明図である。 第2通信部の具体的な他の構成例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.通信装置の概要
2.背景
3.通信装置の具体的な構成
4.まとめ
5.補足
<1.通信装置の概要>
まず、図1を参照し、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1の構成を概略的に説明する。
図1は、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1の構成を示す説明図である。図1に示したように、通信装置1は、第1通信部10及び第2通信部20を有するアンテナ装置を備える。この第1通信部10及び第2通信部20は、例えば、支持基板等(図示せず)に支持されて、通信装置1の一部を構成する。この通信装置1は、2つの通信系統を有し、同時に複数の情報を送信または受信することができる。なお、図1においては、図面の明瞭性の観点から、通信装置1内の一部の構成のみを抽出して示している。
(第1通信部)
第1通信部10は、第1系統の非接触通信として磁界結合を行う。この第1通信部10は、例えばアンテナコイル11を有する。
アンテナコイル11は、磁界結合により第1系統の非接触通信を行うアンテナの一例であって、図1に示すxy平面内においてコイル状に形成される。このアンテナコイル11を「ループアンテナ」ともいう。このアンテナコイル11は、端子12を介して信号処理回路(図示せず)に接続され、この信号処理回路から出力される送信信号(電圧又は電流)が印加される。この送信信号によりアンテナコイル11に電流が流れる。そして、アンテナコイル11は、この電流により磁界Hを発生させる。なお、図1には、アンテナコイル11が3回巻きのコイルである場合を示しているが、アンテナコイル11の巻数は、これに限定されるものではない。
信号処理回路から出力される送信信号は、例えば交流の電圧又は電流であり、アンテナコイル11で発生される磁界Hも、交流磁界となる。図1には、磁界Hが上方に向けて発生されている場合を示しているが、磁界Hは、交流の送信信号に応じて上方又は下方に振動する振幅を有する。また、アンテナコイル11が形成されたxy平面を、本明細書においては「コイル形成面」と称する。アンテナコイル11が発生させた磁界Hは、コイル内部だけでなくコイル外部においても、コイル形成面と略垂直に交差する。つまり、アンテナコイル11が発生させた磁界Hは、コイル形成面上では略垂直な方向(z軸方向)に振動する振幅を有する。
なお、この第1通信部10は、磁界結合により第1系統の非接触通信を行うアンテナの一例としてアンテナコイル11を有するとしたが、本発明はこの例に限定されず、磁界結合により近接型の非接触通信を行うことが可能な如何なる形態のアンテナであってもよい。
(第2通信部)
第2通信部20は、第2系統の非接触通信として電界結合を行う。この第2通信部20は電界結合により非接触通信を行うので「電界カプラ」と称される場合もある。第2通信部20は、電界結合用電極(以下単に「結合用電極」と称する。)21と、接続信号線22と、スタブ(Stub)23と、入出力信号線24と、基板25とを有する。
まず、第2通信部20の各構成部の接続関係を中心に以下説明する。
結合用電極21は、平板状に形成され、その平板の中心下方に接続信号線22が接続される。接続信号線22は、結合用電極21とスタブ23とを電気的に接続する。スタブ23は、入出力信号線24と接続信号線22との間に配置される。そして、入出力信号線24は、端子26を介して信号処理回路(図示せず)に接続され、この信号処理回路から出力される第2系統の送信信号(電圧又は電流)が印加される。
つまり、信号処理回路から出力された第2系統の送信信号は、端子26を介して入出力信号線24に入力され、入出力信号線24により伝達されてスタブ23に入力される。そして、スタブ23に入力された送信信号は、接続信号線22を介して結合用電極21に伝達され、この結合用電極21において電界Eを発生させる。
なお、受信時には、受信信号が、結合用電極21において検出され、接続信号線22を介してスタブ23に入力され、入出力信号線24および端子26を介して信号処理回路へ伝達される。
一方、基板25は、絶縁体などにより形成され、その表面にスタブ23が形成され、かつ、第2通信部20における各構成を支持する。なお、第2通信部20は、結合用電極21等を支持するために別途の支持部材(図示せず)を備えてもよいが、この支持部材は、例えば絶縁体で形成される。
(第1通信部および第2通信部の位置関係)
図1に示したように、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1においては、第1通信部10と第2通信部20とが同一平面上に配置される。この際、第2通信部20は、第1通信部10が発生させる磁界H中に配置される。そして、第2通信部20の結合用電極21は、第1通信部10のアンテナコイル11のコイル形成面上において、コイルのほぼ中心に配置される。
その結果、第1通信部10の磁界結合で使用される磁界Hは、第2通信部20の結合用電極21と交差する。この際、磁界Hの磁界振動方向は、結合用電極21と略垂直に交差する。よって、結合用電極21の表面における磁界振動方向は、第2通信部20の結合用電極21が電界結合に使用する電界Eの電界振動方向に対して略平行になる。換言すれば、磁界振動方向と電界振動方向とは、コイル形成面上において互いに略平行となる。
ここで、振動方向が相互に平行な電界と磁界とは互いに影響を及ぼし難いため、通信装置1は、第1通信系統である第1通信部10と第2通信系統である第2通信部20との間の結合による干渉を低減させて2系統の非接触通信を行うことができる。
また、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1においては、第1通信部10の通信面であるアンテナコイル11の中心と、第2通信部20の通信面である結合用電極21の中心Oとが一致する。よって、この通信装置1は、2つの通信系統を同時に動作させる場合にも、各通信部の位置あわせを容易にすることができ、操作性を向上させることができる。さらに、この通信装置1においては、アンテナコイル11単体が占めるスペースと同じ空間に、アンテナコイル11と結合用電極21との両方を配置することができるため、通信装置1内のスペースを有効活用することができる。
図2は通信装置1の断面図である。図2に示したように、第1通信部10及び第2通信部20の各構成は、以下のように形成および配置される。
基板25は、絶縁性の材料で形成された絶縁層63と、接地された導電性のグランド層64とを含み、各層が積層して形成される。そして、この絶縁層63上にスタブ23が積層される。なお、このスタブ23は、基板25の絶縁層63に形成されたスルーホール(図示せず)を介してグランド層64に接続されてショートされる。なお、このグランド層64は、スタブ23のグランドとして動作すると共に、他の金属部品からの磁界などによるアンテナコイル11に対する影響を抑えるシールドとしての役割も担う。
一方、絶縁性の材料で形成された第2基板61の上下面には、それぞれアンテナコイル11又は結合用電極21が例えばエッチングなどにより形成される。アンテナコイル11は第2基板61の上面に配置される。結合用電極21を第2基板61の下面に配置することにより、結合用電極21とスタブ23との間の接続を容易にし、かつ、製造工程を容易にすることができる。つまり、この結合用電極21とスタブ23との間は接続信号線22により接続されるが、この接続信号線22は、バネ付きのピンにより構成される。
そして、基板25上に所定の距離離隔した位置に第2基板61が積層される。すると、ピン(接続信号線22)は、バネの弾性力により結合用電極21に押圧され、結合用電極21は、ピンを介してスタブ23に電気的に接続される。
また、基板25と第2基板61との間には、磁性体で形成され透磁率の高い磁性体層62が配置される。この磁性体層62は、基板25と第2基板61との間のスペーサとしての役割を担うだけでなく、図2に示すように、アンテナコイル11が発生させている磁界Hの通路を確保する役割を担う。磁性体層62は、このように磁界Hを磁性体層62中に集中させることにより、アンテナコイル11の特性(例えば結合特性など)を良好に保つことができる。更に磁性体層62の厚みを調整することにより、スタブ23と結合用電極21との距離を正確に調整することができるため、製造精度を高めることも可能である。
<2.背景>
次に、図3〜図5を参照し、本発明の一実施形態に至る背景を説明する。
上記の通信装置1のように、アンテナコイルの中心に電界カプラを配置すると、アンテナコイルと電界カプラとの干渉を抑制することができる。しかし、アンテナコイルの中心に電界カプラを配置した場合であっても、図3に示すように、アンテナコイルによる非接触通信の通信特性は少なからず劣化してしまう。
図3は、アンテナコイルによる非接触通信の通信正答率と通信距離の関係を示した説明図である。より詳細には、横軸が通信距離に対応し、縦軸が通信可否を示す通信正答率(response)に対応している。また、図3において実線がアンテナコイルのみの場合の通信正答率を示し、点線がアンテナコイルの中心に電界カプラを配置した場合の通信正答率を示している。なお、図3は、対向物を市販の交通系カードとした場合の通信正答率を示している。
図3に示したように、通信可能な距離は、アンテナコイルの中心に電界カプラを配置しない場合は26mm程度であり、アンテナコイルの中心に電界カプラを配置した場合には23mm程度である。すなわち、アンテナコイルの中心に電界カプラを配置すると、通信可能な距離が2〜5mm程度短くなってしまう。
また、上記では通信可能な距離の上限に着目したが、以下で図4および図5を参照して説明するように、アンテナコイルの極近傍においても発生する磁界強度が小さくなる場合がある。
図4に示したように、1ターンのアンテナ82(40mm×70mm)の中央付近に電界カプラを想定した銅箔84を配置して、電磁界シミュレーションを行った。その結果、図5(図4のyz平面に対応)に示したように、1ターンのアンテナ82の中央付近の磁界強度が小さくなることが確認された。このようにアンテナコイルの極近傍において発生する磁界強度が小さくなると、アンテナコイルの極近傍でも通信できなくなってしまうことが懸念される。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態の1つに係る通信装置1を創作するに至った。本発明の実施形態の1つに係る通信装置1によれば、アンテナコイル11の中心に第2通信部20として電界カプラを配置した場合であっても、アンテナコイル11で構成される第1通信部10による非接触通信の特性劣化を抑制することができる。以下、このような通信装置1の構成を詳細に説明する。
<3.通信装置の具体的な構成>
以下、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1の具体的な構成の説明に先立ち、本発明に関するシミュレーションおよび実験の結果を説明する。
図6は、図4に示した条件において、銅箔84をフェライト製の板86に置き換えた場合の電磁波シミュレーション結果を示した説明図である。この場合、アンテナ82から20mm離れた位置における磁界強度は3.31A/mであった。銅箔84の場合の同位置における磁界強度は2.85A/mであったため、銅箔84をフェライト製の板86に置き換えることにより、磁界強度が16%程度向上された。
また、アンテナコイルのみを配置、アンテナコイルに加えアンテナコイルの中央に電界カプラを想定した銅箔を配置、およびアンテナコイルに加え強磁性体(フェライト)からなる磁性体シートが装着された銅箔を配置した場合の通信特性の測定を行った。
図7〜図9は、通信特性の測定結果を示した説明図である。まず、アンテナコイルの近傍に着目すると、図7に示したように、アンテナコイルに加えて銅箔を配置した場合には、アンテナコイルのみを配置した場合と比べて通信不感帯が2mm程度広がる。一方、銅箔にフェライト製の磁性体シートを装着すると、図7に示したように、通信不感帯が1mm程度狭まる。
ここで、通信特性は様々な要素に依存するため、アンテナコイルにより誘起される定量的な電圧値を比較する。図9に示したように、アンテナコイルに加えて銅箔を配置した場合には、アンテナコイルのみを配置した場合と比べ、アンテナコイルにより誘起される電圧値が小さくなる。例えば、アンテナコイルのみを配置した場合には距離1mmの位置における電圧値が76mVであるのに対し、アンテナコイルに加えて銅箔を配置した場合には距離1mmの位置における電圧値が10mV以下に低下する。一方、銅箔にフェライト製の磁性体シートを装着すると、図9に示したように、距離1mmの位置における電圧値が55mVまで改善される。
次に、遠方に着目すると、図8に示したように、アンテナコイルに加えて銅箔を配置した場合には、アンテナコイルのみを配置した場合と比べて通信可能距離が1mm程度短くなる。一方、銅箔にフェライト製の磁性体シートを装着すると、図8に示したように、通信可能距離が0.5mm程度改善される。
(第2通信部の具体的構成)
以上のシミュレーション結果および測定結果により、アンテナコイル中に磁性体を配置することで、アンテナコイルによる非接触通信の特性劣化を抑制できると考えられる。そこで、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1においては、アンテナコイル11による非接触通信の特性劣化を抑制するために、第2通信部20を構成する電界カプラの少なくとも一部を強磁性体で構成することとした。以下、図10〜図12を参照し、第2通信部20の具体的な構成を説明する。
図10〜図12は、第2通信部20の具体的な構成例を示した説明図である。図10に示したように、強磁性体Sは結合用電極21の電界結合面に形成されてもよい。また、図11に示したように、強磁性体Sは、第2通信部20を構成する結合用電極21、接続信号線22およびスタブ23の表面全体に形成されてもよい。さらに、図12に示したように、第2通信部20の材質自体を強磁性体にしてもよい。なお、強磁性体の形成は、例えば、強磁性体のコーティング塗布や磁性体シートの装着により実現できる。
このように、第2通信部20の少なくとも一部を強磁性体で構成することにより、アンテナコイル11の中心に第2通信部20を配置した場合であっても、アンテナコイル11を構成する第1通信部10による非接触通信の特性劣化を抑制することが可能となる。
<4.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1においては、第1通信部10の通信面であるアンテナコイル11の中心と、第2通信部20の通信面である結合用電極21の中心Oとが一致する。よって、この通信装置1は、2つの通信系統を同時に動作させる場合にも、各通信部の位置あわせを容易にすることができ、操作性を向上させることができる。さらに、この通信装置1においては、アンテナコイル11単体が占めるスペースと同じ空間に、アンテナコイル11と結合用電極21との両方を配置することができるため、通信装置1内のスペースを有効活用することができる。
また、第1通信部10の磁界結合で使用される磁界Hは、第2通信部20の結合用電極21と交差する。この際、磁界Hの磁界振動方向は、結合用電極21と略垂直に交差する。よって、結合用電極21の表面における磁界振動方向は、第2通信部20の結合用電極21が電界結合に使用する電界Eの電界振動方向に対して略平行になる。ここで、振動方向が相互に平行な電界と磁界とは互いに影響を及ぼし難いため、通信装置1は、第1通信系統である第1通信部10と第2通信系統である第2通信部20との間の結合による干渉を低減させて2系統の非接触通信を行うことができる。
さらに、本発明の実施形態の1つに係る通信装置1においては、第2通信部20の少なくとも一部を強磁性体で構成することにより、アンテナコイル11の中心に第2通信部20を配置した場合であっても、アンテナコイル11で構成される第1通信部10による非接触通信の特性劣化を一層抑制することができる。
<5.補足>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記ではフェライトを強磁性体の一例として挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2通信部の少なくとも一部を、鉄、コバルト、およびニッケルなどの強磁性体で構成してもよい。
1 通信装置
10 第1通信部
11 アンテナコイル
20 第2通信部
21 結合用電極
22 接続信号線
23 スタブ
24 入出力信号線
25 基板
26 端子
61 第2基板
62 磁性体層
63 絶縁層
64 グランド層

Claims (7)

  1. 磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を備え、
    前記第2通信部は、少なくとも一部が強磁性体で構成され、前記磁界が前記第2通信部と交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させる、アンテナ装置。
  2. 前記強磁性体は、前記第2通信部の表面の少なくとも一部に形成される、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、
    前記強磁性体は、前記電界結合用電極の電界結合面に形成される、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2通信部の材質が前記強磁性体である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1通信部は、前記磁界結合を行うためのアンテナコイルを有し、
    前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、
    前記電界結合用電極は、前記アンテナコイルと略同一平面上であって、かつ、前記アンテナコイルの中心に配置される、請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記強磁性体はフェライトである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を有するアンテナ装置を備え、
    前記第2通信部は、少なくとも一部が強磁性体で構成され、前記磁界が前記第2通信部と交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させる、通信装置。



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