JP2010257769A - 照明方向可変照明装置および自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、LED照明用基板の照射角度を任意に調整しかつたわみを確実に防止することができる、従来の長尺型蛍光灯の外形を有する長尺型LED照明器具を提供する。
【解決手段】2つの口金1の間に、支持体2が口金1に対して回転可能に取り付けられ、かつ、2つの照明用基板3が、支持体2に平行な軸の周りに回転するように取り付けられる。支持体2には、保持線材15が固定され、溝26を有する固定部材16が該保持線材15の一部を挟んで照明用基板3に係止される。照明角度を調整する場合、支持体2と照明用基板3とを口金1に対して回転して照明角度を大まかに設定し、その後、2つの照明用基板3をそれぞれ支持体2に対して正確な照明角度まで回転して、保持線材15と、溝26と照明用基板3の背面で形成される貫通孔27の内壁との間で生じる適切な摩擦力により該状態を保持する。
【選択図】図2
【解決手段】2つの口金1の間に、支持体2が口金1に対して回転可能に取り付けられ、かつ、2つの照明用基板3が、支持体2に平行な軸の周りに回転するように取り付けられる。支持体2には、保持線材15が固定され、溝26を有する固定部材16が該保持線材15の一部を挟んで照明用基板3に係止される。照明角度を調整する場合、支持体2と照明用基板3とを口金1に対して回転して照明角度を大まかに設定し、その後、2つの照明用基板3をそれぞれ支持体2に対して正確な照明角度まで回転して、保持線材15と、溝26と照明用基板3の背面で形成される貫通孔27の内壁との間で生じる適切な摩擦力により該状態を保持する。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光ダイオードを光源とする照明方向可変照明装置に関し、特に、既存の長尺型蛍光灯器具のソケットに簡単に装着して使用可能な照明方向可変照明装置および該照明方向可変照明装置を備えた自動販売機に関するものである。
従来から、照明器具として白熱球が広く使われていたが、発光効率が低くかつ寿命が短いため、近年は、白熱球より発光効率が高くて長寿命の蛍光灯が注目されている。現在、エネルギー消耗を減少して地球温暖化を防ぐ観点から、「電力消費が多く短寿命である白熱球」から、白熱球のソケットをそのまま使用して点灯可能とする「電球形蛍光灯」への置き換えを促す動きが世界的に広がっている。しかし、蛍光灯は、「環境負荷物質である水銀を含む」といったデメリットがある。
これに対し、照明分野において、現在、「発光効率の向上」、「高出力化」および「長寿命」に加え、環境に悪影響を及ぼさない発光ダイオード(LED)が「第4の光源」として注目されている。将来的に、白熱球および蛍光灯などの従来光源から、LED照明装置への置き換えが進んでいくものと考えられている。したがって、白熱球および蛍光灯などの従来光源のLEDへの置き換えについて、従来の白熱球のソケットまたは蛍光灯器具のソケットへの装着が可能である、白熱球型または蛍光灯型のLED照明器具が開発されている。
一方、LEDは、点光源で発光して指向性があるため、従来の白熱球や蛍光灯のように円周方向に均一な配光とするには向いていないが、局所的に照明することにより、効率良く対象物を照明することが可能である。しかし、LEDは照明方向を一旦設定してしまうと変更することが事実上不可能であり、照明する対象物の位置が移されたり、対象物自体が変わったりなどの場合に対象物を効率良く照明することができない場合がある。その場合、対象物の照度を維持するために照明器具の投入電力を増大させるか、もしくは照明器具自体を所望の照明角度に適したものに交換しなければならなくなり、汎用性が低くなるという問題がある。
したがって、上述のLEDを使用した照明器具は、照明角度を任意に調整できることが求められている。以下の特許文献には、このような技術が開示されている。
特許文献1には、LED照明用基板が複数設けられており、照明角度を個々に調整する技術が記載されている。
特許文献2には、透明円筒パイプの両端に2つの端部パイプを設け、該透明円筒パイプと端部パイプとを相互に回転することにより、透明円筒パイプに取り付けられたLED基板の照明角度を任意に調整する技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1の技術によると、従来の蛍光灯よりも外形が大きい構造になるため、従来の円筒形などの蛍光灯灯具への装着が困難になるとともに、LED照明用基板の両端部のみの固定であるため、長尺型の蛍光灯の場合、LED照明用基板の中心部の保持強度が著しく不足し、該中心部にたわみまたはねじれが発生する恐れが生じ、最悪の場合、機器破損/不点灯を引き起こす可能性もある。
また、特許文献2の技術によると、LED基板の照明角度を調整するため、端部パイプ、プランジャおよび金属ボールなどを必要とし、角度調整機構が非常に複雑である。また、LED照明用基板は、1つの一体の基板で形成されており、複数のLED照明用基板を備えて、複数の対象物を同時に効率良く照射する用途には不向きである。
本発明は、上述の従来技術の問題を鑑みてなされたものであり、1つまたは複数の長尺型LED照明用基板を備える照明方向可変照明装置において、簡単な構造で、個々のLED照明用基板の照射角度を任意に調整し、かつ、長尺型LED照明用基板にたわみが発生することを確実に防止して充分な強度を確保するとともに、LED照明用基板の回転を従来の長尺型蛍光灯の外形内に抑えて従来の蛍光灯器具に直接置き換え可能とする照明方向可変照明装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、照明器具のソケットの差込孔に嵌め入れる装着用凸部を有する2つの口金を長手方向の両端にそれぞれ有しており、上記2つの口金の間に、複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って設けられている長尺型の照明方向可変照明装置であって、上記2つの口金の間に、上記長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、表面に上記複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って配置され、上記支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、上記支持体の上記長手方向の途中に固定されており、上記長手方向と平行に伸びた上記照明用基板の回転軸部とを備えており、上記照明用基板が上記回転軸部に回転可能に支持されていることを特徴とする照明方向可変照明装置を提供する。
これにより、本発明の照明方向可変照明装置は、上記2つの口金の間に、上記長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、表面に上記複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って配置され、上記支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、上記支持体の上記長手方向の途中に固定されており、上記長手方向と平行に伸びた上記照明用基板の回転軸部とを備えており、上記照明用基板が上記回転軸部に回転可能に支持されているため、簡単な構造で、照明用基板の照射角度を任意に調整し、かつ、長尺型の照明用基板にたわみを確実に防止することができる。また、長尺型の照明用基板の回転が従来の長尺型蛍光灯の外形内に抑えることにより本発明の照明方向可変照明装置を従来の蛍光灯と直接置き換えることができ、汎用性が向上する。
また、上記照明方向可変照明装置は、複数の上記照明用基板、それぞれの照明用基板に対応する複数の上記回転軸部を備えており、上記複数の回転軸部は、同一の上記支持体にそれぞれ固定されていることが好ましい。
これにより、複数の照明用基板の照明角度を別々に回転調整できて、複数の場所を効率よく照射することができる。
また、上記照明方向可変照明装置において、上記照明用基板が上記回転軸部に回転可能に支持されるように、上記回転軸部を保持する固定部品を更に備えており、該固定部品は、樹脂により構成され、上記回転軸部を嵌め込むように上記長手方向に平行な方向に延びる溝を有し、上記回転軸部は、金属製の線材により構成され、上記回転軸部と、上記溝と
上記照明用基板で形成された貫通孔の内壁との間で生じる摩擦力により、上記回転軸部に対して回転した上記照明用基板が回転後の位置で保持されることが好ましい。
上記照明用基板で形成された貫通孔の内壁との間で生じる摩擦力により、上記回転軸部に対して回転した上記照明用基板が回転後の位置で保持されることが好ましい。
これにより、上記回転軸部をステンレスなどの金属製の線材により形成することで、その保持強度を確実に保つことができる。また、上記貫通孔の内壁と上記回転軸部との摩擦力により照明用基板の回転位置を保持する場合、樹脂などからなる固定部品との間で摩擦力をより確実に生じて、照明用基板をある照明角度の位置で容易に保持することができる。
また、上記照明方向可変照明装置は、上記固定部品の照明用基板側の面に、上記溝に垂直な方向に延びる補強筋が設けられていることが好ましい。
これにより、固定部品に上記溝に垂直な方向の補強筋を設けて、長尺型の照明用基板をより確実に支持することができる。
また、上記照明方向可変照明装置は、上記口金を上記支持体に対して回転可能に取り付ける第1取付部材と、上記支持体の両端で、上記照明用基板を上記支持体に対して回転可能に支持する第2取付部材とを備えることが好ましい。
これにより、支持体の回転と照明用基板の回転とをそれぞれ確実に行うことができ、支持体の回転角度を大まかに設定した後、照明用基板の回転角度を正確に設定することができる。
また、上記照明方向可変照明装置において、上記固定部品は、係止構造により上記照明用基板に取り付けられることが好ましい。
これにより、簡単な構造で、上記固定部品の照明用基板への取り付けを実現することができる。
また、本発明は、照明器具のソケットの差込孔に嵌め入れる装着用凸部を有する2つの口金を長手方向の両端にそれぞれ有しており、上記2つの口金の間に、複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って設けられている長尺型の照明方向可変照明装置であって、上記2つの口金の間に、上記長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、表面に上記複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って配置され、上記支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、上記支持体の上記長手方向の途中に固定されており、上記長手方向と平行に伸びた上記照明用基板の回転軸部とを備えた照明方向可変照明装置を有する自動販売機を提供する。
これにより、本発明の自動販売機は、上記照明方向可変照明装置を有するため、配置する場所により上方の商品サンプルのみ照射、上下の商品サンプルを照射、下方の商品サンプルのみ照射と使い分けられ、少数の機種で多様な使い方が可能となる。
本発明において、照明方向可変照明装置は、2つの口金の間に、長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、表面に複数の発光ダイオードが長手方向に沿って配置され、支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、支持体の長手方向の途中に固定されており、長手方向と平行に伸びた照明用基板の回転軸部とを備えており、照明用基板が回転軸部に回転可能に支持されていることを特徴とする。
これにより、本発明の照明方向可変照明装置は、簡単な構造で、照明用基板の照射角度
を任意に調整し、かつ、長尺型の照明用基板にたわみを確実に防止することができる。また、長尺型の照明用基板の回転が従来の長尺型蛍光灯の外形内に抑えることにより本発明の照明方向可変照明装置を従来の蛍光灯と直接置き換えることができ、汎用性が向上する。
を任意に調整し、かつ、長尺型の照明用基板にたわみを確実に防止することができる。また、長尺型の照明用基板の回転が従来の長尺型蛍光灯の外形内に抑えることにより本発明の照明方向可変照明装置を従来の蛍光灯と直接置き換えることができ、汎用性が向上する。
また、本発明の自動販売機は、上記照明方向可変照明装置を有するため、配置する場所により上方の商品サンプルのみ照射、上下の商品サンプルを照射、下方の商品サンプルのみ照射と使い分けられ、少数の機種で多様な使い方が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、照射方向可変のLED照明灯100の完成概略図である。図1に示すように、本発明のLED照明灯100は、円筒状の長尺型パイプ(図5に示すパイプ20を参照)と、該長尺型パイプの両端に設けられる口金1,1と、上記口金1,1の間で上記長尺型パイプの長手方向に沿って設けられる支持体2と、該支持体2に回転可能に支持されている照明用基板3,3とを備えている。
図2は、LED照明灯100の一端部から中心部分の近傍までの分解概略図である。図2に示すように、支持体2と口金1は、アングル8を介して連結される。アングル8は、LED照明灯100が組み立てられた場合(図1の場合)に上記円筒状の長尺型パイプのほぼ中心軸に対応する位置に設けられる支持体回転用ネジ孔81と、該支持体回転用ネジ孔81の両側で上記照明用基板3,3の回転軸に対応する位置に設けられる照明用基板回転用ネジ孔82,82と、上記支持体2とアングル8を相対的に固定するための支持体固定用ネジ孔83,83,83,83とを有する。
このように構成されるアングル8には、口金1が座金9を介して回転可能に取り付けられる。具体的には、アングル8の支持体回転用ネジ孔81には、主回転ビス10が取り付けられる。さらに、口金1は、主回転ビス10を口金1のネジ孔に挿通させることにより
アングル8に取り付けられる。座金9は、口金1とアングル8との間に、主回転ビス10が挿通された状態で配置されている。したがって、組み立てられた状態で、アングル8とこれに固定された支持体2が、主回転ビス10を回転軸として口金1に対して相互に回転することになる。
アングル8に取り付けられる。座金9は、口金1とアングル8との間に、主回転ビス10が挿通された状態で配置されている。したがって、組み立てられた状態で、アングル8とこれに固定された支持体2が、主回転ビス10を回転軸として口金1に対して相互に回転することになる。
ここで、口金1は蛍光灯照明器具のソケットの差込孔に嵌め入れる装着用凸部11を保持するもので、上述のように、支持体2に対して回転可能なようになっている。口金1が支持体2に対して回転可能である場合、装着用凸部11を蛍光灯のソケットに差込んだとき、口金1は固定されるが、口金1に対して支持体2を回転させることが可能となる。なお、ソケットは通常の蛍光灯における使用と異なり、LED照明灯100への電源の供給を行う必要はなく、LED照明灯100の保持部として機能している。
また、照明用基板3は、LED基板4が筐体5にビス止めされて形成される。LED基板4の筐体5と反対側の面には、複数のLED6と、LED6に流す電流を制限するためLED点灯回路に一般的に用いられる複数のチップ抵抗7とが、LED基板4の長手方向に沿って間隔をおいて配置される。
ここで、図示しないが、LEDを駆動する駆動回路がLED基板4の筐体5側の面に設けられることができる。また、図1では、LED基板4が3つの基板に分けられているが、これが一体の基板になっても良いし、2つまたは4つ以上の基板に分けられていても良い。
また、照明用基板3における筐体5の長手方向の両端には、上記アングル8の照明用基板回転用ネジ孔82と対応する位置にネジ孔51が設けられている。LED照明灯100を組み立てる場合、副回転ビス12を順に照明用基板回転用ネジ孔82とネジ孔51とを挿通させる。したがって、LED基板4が取り付けられた筐体5は、副回転ビス12により上記支持体2と平行な方向の仮想的な軸の回りに回転自在となるようにアングル8に対して支持される。これにより、アングル8と支持体2に対する照明用基板3の回転角度を調整することができる。
上述のように構成されるLED照明灯100は、照明用基板3が両端の副回転ビス12のみにより支持されているため、長尺型の照明用基板3が照射部中心付近のたわみに発生し、最悪の場合、機器破損/不点灯を引き起こす恐れがある。しかし、以下に図2〜4を参照しながら説明するたわみ防止構造により、照明用基板3は変形することなく支持されるようになる。
図3は、LED照明灯100における2つの照明用基板3(または筐体5)の照射方向を0°の向き(同方向)に調整した場合の、LED照明灯100(以下の図7に示す状態に対応する)の背面図である。図4は、図3中の点線に囲まれたたわみ防止構造の拡大図である。
図2〜4に示すように、本発明のたわみ防止構造は、保持線材15と固定部材16を含む。
保持線材15は、金属線の四角形の枠を、対向する2つの軸部19のそれぞれの付近で同方向に曲げて、側面から見て「П」になるように形成される。支持体2には、該保持線材15の上記軸部19を除いた他の軸部を支持体2に固定するための保持線材固定部13が設けられている。該保持線材15が保持線材固定部13に固定される場合、保持線材15の上記軸部19は、支持体2の長手方向に対向する2つの照明用基板回転用ネジ孔82を結ぶ直線(仮想的な軸)に重なる箇所に位置される。
固定部材16は、保持線材15における上記軸部19(照明用基板3の回転軸部)と嵌合するための長手方向の溝18、および筐体5における凹部14と係止することで筐体5に取り付けられるための凸部17を備える。また、固定部材16の強度をさらに向上させるため、該固定部材16の照明用基板3側の面に、上記溝18に垂直な方向に延びる補強筋を複数配置される。
このようなたわみ防止構造を取り付ける場合、まず、保持線材15の上記軸部19を除いた他の軸部を支持体2の保持線材固定部13に嵌め込んで固定する。次に、保持線材15における上記軸部19のいずれか一方を上記固定部材16の溝18に嵌め込まれるように挟んで、固定部材16の凸部17を筐体5の凹部14に係止する。このように取り付けられた照明用基板3を上記対向する軸部19のいずれか一方をその回転軸として任意の角度に回転した場合、保持線材15と、上記固定部材16が筐体5の背面に当接した状態で上記溝18と筐体5の背面とで形成された貫通孔27(図4を参照)の内壁との適当な摩擦力により、該状態が保持される。
実際に、本照明の照明器具を使用するとき、口金1の装着用凸部11を差込孔に差込むことで口金1の向きが固定され、その状態で、支持体2を口金1に対して回転することで大まかな向きを調整し、最後に照明用基板3を支持体2に対して回転して照明方向を確実に調整することになる。
これにより、照明用基板3は、該たわみ防止構造により、長手状の照明用基板の中間部のたわみを確実に防止するとともに、照明用基板3の支持体2に対する回転軸を照明用基板3の両端における回転軸(支持体2の長手方向に対向する2つの照明用基板回転用ネジ孔82を結ぶ直線)と一致させることで、照明用基板3の確実な回転を保つこともできる。また、本発明によると、特許文献2などの従来技術に対して、部品点数を大幅に増やすことなく、簡易な構造でたわみ防止を図ることが可能となる。
ここで、固定部材16の代りに回転軸を取り付けたアングルを長手方向の途中に設けても、たわみおよびねじれを防止することが可能である。しかし、この場合、照明用基板が途切れるため、照明装置の途中が暗くなってしまう。また、部品点数が増大してコストアップし、かつ、照明本体が途切れることにより強度低下が懸念される。
以下に、上記構成を有するLED照明灯の応用例について説明する。
上記LED照明灯は、その2つの照明用基板3のお互いの照明角度を任意に調整することができる。
たとえば、図5は、LED照明灯110における2つの照明用基板3の照射方向を互いに180°の向き(反対方向)に調整した場合の縦断面である。図6は、図5に示す場合のLED照明灯110の一端部の近傍の外観図である。ここで、符号20は、LED照明灯の外形を決めるパイプを指す。
また、図7は、LED照明灯120における2つの照明用基板3の照射方向を互いに90°の向き(反対方向にそれぞれ45°回転)に調整した場合の縦断面である。図8は、図7に示す場合のLED照明灯120の一端部の近傍の外観図である。
また、図9は、LED照明灯130における2つの照明用基板3の照射方向を0°の向き(同方向)に調整した場合の縦断面である。図10は、図9に示す場合のLED照明灯130の一端部の近傍の外観図である。
したがって、本実施の形態に係るLED照明灯を、たとえば、図11に示すように、自動販売機200でダミー缶およびPETボトル等のダミー商品300を照らす蛍光灯の代わりに使用することができる。
図11に示す自動販売機200において、上段部のダミー商品300を照らす場合は図9,10の照射方向にて(LED照明灯130)下方向を、中段部の場合は図5,6の照射方向にて(LED照明灯110)上下方向を、下段部の場合は図9,10の照射方向に
て(LED照明灯130)上方向を照明することができる。
て(LED照明灯130)上方向を照明することができる。
これにより、従来蛍光灯と比較し、効率良くダミー商品を照らすことが可能となり、省エネルギーを図ることが可能となる。また、本実施の形態による構造の場合、従来の蛍光灯の円筒型の外形内で照射部回転が抑える可能のため、自動販売機という限られたスペース内でも充分に収納可能である。
また、上述の説明において、LED照明灯100は、照明用基板3を2つ備えているが、本発明は、図12、図13に示すように、照明用基板3を1つまたは3つ備える場合にも適用できる。
これらの場合、図2に示す構造から、1つの照明用基板3と、該照明用基板3を装着および回転するための構成とを省略するか、または、もう1つの照明用基板3を追加するに適当な構造を追加すれば良い。
図12、図13に示す構造により、照明用基板3を2つ備える場合と同じように、簡単な構造で、長尺型の照明用基板3のたわみおよびねじれを確実に防止するとともに、照明角度を任意の角度に調整することができる。また、図12,13において点線はLED照明灯100のパイプの外形を示しているが、照明用基板3の回転が該外形に収められることにより、従来の蛍光灯と同じスペースに設置することができ、汎用性が良いという効果も奏する。また、図13に示す構造を備える蛍光灯を天井に取り付けると、照らす必要の無い天井側には光源を向けず、床面側を広く照らすことができる。
以下、本発明のLED照明灯100の各部材の材料などについて説明する。
口金1は、本体部がPOM(ポリアセタール樹脂)/ABS樹脂/PC(ポリカーボネート樹脂)等の絶縁樹脂により形成され、装着用凸部11が真鍮/ステンレス等の金属により形成されることができる。
支持体2と筐体5は、アルミ材により形成されることができる。これは、LEDの放熱の効率化及び軽量化を図るためである。これに対し、強度を向上させる目的では、鋼板/ステンレス等を使用することもできるが、LED照明灯が重くなりやすい。
アングル8は、強度確保のため鋼板/ステンレス等の金属により形成されることができる。
保持線材15は、保持強度の確保のため、ステンレス等の金属により形成されることができる。
固定部材16は、照明用基板3のたわみなどを確実に防止し、かつ、保持線材15を筐体5に確実に取り付けて、保持線材15を軸にしてスムーズに回転可能にするため、多少複雑な形状に形成する必要があるが、POM/ABS/PC等の樹脂により形成されるこ
とが好ましい。
とが好ましい。
また、本実施の形態において、「長尺」とは、一般的に蛍光灯の長さで規格580/630/830/1000/1198/1650mm等を意味するがこれに限られない。すなわち、円形または蛍光灯スタンド等に使用する折れ曲がった形でなく、直管型の蛍光灯の全てを長尺の形のものをいう。
また、本実施の形態において、「装着用凸部」は電極を兼ねても良いが、別の電源から照明用基板に電力を供給しても良い。
また、本実施の形態において、支持体2とアングル8は別々の部材になっているが、両端がアングル構造になった支持体を使用しても良い。または、アングルに限らず、支持体の外側に設けられるもので支持する構造体であれば何でも良い。
また、本実施の形態において、上記長尺型のパイプは、透明若しくは半透明であるか、または、一部が透明若しくは半透明である。
また、本実施の形態において、LED照明器具に使用しているが、照明方向が変更可能な他の照明器具(たとえば、普通の蛍光灯)の一般の照明用途に使用して、照明方向の簡単な変更およびたわみの防止を図ることができる。
以上のように、照明器具取り付け部である口金1に対して照明用基板を任意の角度に調整可能である。これにより、様々な状況で効率よく対象物を照明でき、照明器具の低消費電力化(省エネルギー)を図ることが可能になるとともに、構造全体がコンパクトで汎用性が高く、且つ、たわみ防止も確実に図る照明器具を提供することが可能となる。
本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、蛍光灯器具を取り替えることが可能なLED照明器具として利用することができる。
1 口金
2 支持体
3 照明用基板
4 LED基板
5 筐体
6 LED
7 チップ抵抗
8 アングル
9 座金
10 主回転ビス(第1取付部材)
11 装着用凸部
12 副回転ビス(第2取付部材)
13 保持線材固定部
14 凹部(係止構造)
15 保持線材(保持部品)
16 固定部材(固定部品)
17 凸部(係止構造)
18 溝
19 軸部(回転軸部)
20 パイプ
27 貫通孔
100,110,120,130 LED照明灯(照明方向可変照明装置)
200 自動販売機
300 ダミー商品
2 支持体
3 照明用基板
4 LED基板
5 筐体
6 LED
7 チップ抵抗
8 アングル
9 座金
10 主回転ビス(第1取付部材)
11 装着用凸部
12 副回転ビス(第2取付部材)
13 保持線材固定部
14 凹部(係止構造)
15 保持線材(保持部品)
16 固定部材(固定部品)
17 凸部(係止構造)
18 溝
19 軸部(回転軸部)
20 パイプ
27 貫通孔
100,110,120,130 LED照明灯(照明方向可変照明装置)
200 自動販売機
300 ダミー商品
Claims (7)
- 照明器具のソケットの差込孔に嵌め入れる装着用凸部を有する2つの口金を長手方向の両端にそれぞれ有しており、上記2つの口金の間に、複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って設けられている長尺型の照明方向可変照明装置であって、
上記2つの口金の間に、上記長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、
表面に上記複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って配置され、上記支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、
上記支持体の上記長手方向の途中に固定されており、上記長手方向と平行に伸びた上記照明用基板の回転軸部とを備えており、
上記照明用基板が上記回転軸部に回転可能に支持されていることを特徴とする照明方向可変照明装置。 - 複数の上記照明用基板、それぞれの照明用基板に対応する複数の上記回転軸部を備えており、
上記複数の回転軸部は、同一の上記支持体にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載の照明方向可変照明装置。 - 上記照明用基板が上記回転軸部に回転可能に支持されるように、上記回転軸部を保持する固定部品を更に備えており、
該固定部品は、樹脂により構成され、上記回転軸部を嵌め込むように上記長手方向に平行な方向に延びる溝を有し、
上記回転軸部は、金属製の線材により構成され、
上記回転軸部と、上記溝と上記照明用基板で形成された貫通孔の内壁との間で生じる摩擦力により、上記回転軸部に対して回転した上記照明用基板が回転後の位置で保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明方向可変照明装置。 - 上記固定部品の照明用基板側の面には、上記溝に垂直な方向に延びる補強筋が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明方向可変照明装置。
- 上記口金を上記支持体に対して回転可能に取り付ける第1取付部材と、
上記支持体の両端で、上記照明用基板を上記支持体に対して回転可能に支持する第2取付部材とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明方向可変照明装置。 - 上記固定部品は、係止構造により上記照明用基板に取り付けられることを特徴とする請求項3又は4に記載の照明方向可変照明装置。
- 照明器具のソケットの差込孔に嵌め入れる装着用凸部を有する2つの口金を長手方向の両端にそれぞれ有しており、上記2つの口金の間に、複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って設けられている長尺型の照明方向可変照明装置であって、
上記2つの口金の間に、上記長手方向に平行な軸に対して回転可能に取り付けられている支持体と、
表面に上記複数の発光ダイオードが上記長手方向に沿って配置され、上記支持体の両端部で回転可能に支持される照明用基板と、
上記支持体の上記長手方向の途中に固定されており、上記長手方向と平行に伸びた上記照明用基板の回転軸部とを備えた照明方向可変照明装置を有する自動販売機。
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