JP2010257692A - 電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の温度検出等を安定して行うことができる電池システムを提供することである。
【解決手段】本発明によって提供される電池システム100は、電気的に中性である金属製の電池ケース10を有する二次電池20を少なくとも一つ備えている電池システム100であって、上記二次電池のケース10と、該ケース10に接合した二つの導線34、36であって一方の導線36は該ケース10を構成する金属材料からなる同種金属導線36であり他方は該ケース10を構成する金属材料とは異なる金属材料からなる異種金属導線34である二つの導線34、36と、を含む回路により構成される熱起電力検出部30を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の電池ケースを有する二次電池と熱起電力検出部とを備える電池システムに関する。
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池その他の二次電池あるいはキャパシタ等の蓄電素子を単電池とし、該単電池を複数直列接続して成る組電池は高出力が得られる電源として、車両搭載用電源、或いはパソコンおよび携帯端末の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン電池を単電池として複数直列に接続した組電池は、車両搭載用高出力電源として好ましく用いられるものとして期待されている。
この種の複数の単電池から構成された組電池においては、不良電池の存在や充電装置の故障による誤作動があった場合、単電池に通常以上の電流が供給され、単電池内で異常な発熱が生じることが想定される。そのような単電池の発熱を監視するために、温度センサを用いて単電池の温度管理を行うことが検討されている。
例えば、特許文献1には、二次電池の温度、具体的には当該電池温度の指標として当該電池の電極本体を内部に収容した電池ケースの表面温度を検知するために電池ケースの外表面に温度検知器を固定した構造が開示されている。その他、この種の温度センサに関する従来技術として例えば特許文献2〜5が開示されている。
特開2006−140054号公報 特許第2941345号公報 特許第3069031号公報 特許第3697724号公報 特公平6−40712号公報
しかしながら、電池ケースの表面に温度センサ(例えば熱電対、白金測温抵抗体、サーミスタ等)を貼り付けるだけでは、電池に加わる振動等によって電池ケースと温度センサとの間に位置ズレや隙間が発生し、検出される温度に変化が生じてしまう場合がある。特に自動車等に搭載される電池は、振動が発生する状態での使用が前提となることから、電池に加わる振動によって不都合が生じないような機構が求められている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、二次電池の温度検出等を安定して行うことができる電池システムを提供することである。
本発明により提供される電池システムは、電気的に中性である金属製の電池ケースを有する二次電池を少なくとも一つ備えている電池システムである。上記電池システムは、上記二次電池のケースと、該ケースに接合した二つの導線であって一方の導線は該ケースを構成する金属材料からなる同種金属導線であり他方は該ケースを構成する金属材料とは異なる金属材料からなる異種金属導線である二つの導線と、を含む回路により構成される熱起電力検出部を備える。
本明細書において「電池システム」とは、少なくとも一つの二次電池と、ここで開示される熱起電力検出部(熱起電力検出機構または熱起電力検出回路とも呼称し得る)を主要構成要素とする構成体をいう。
また、本明細書において「二次電池」とは、所定の電気エネルギーを取り出し得る充放電可能な蓄電装置をいい、特定の蓄電機構(電極体や電解質の構成)に限定されない。リチウム二次電池(例えばリチウムイオン電池)、ニッケル水素電池その他の二次電池或いは電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(即ち物理電池)は、ここでいう二次電池に包含される典型例である。
また、本明細書において「電池ケース」とは、二次電池を構成する一部材であって電極体ユニット及び電解質を収容し、所定の開口部(即ち電極体ユニット収容口)を有する電池用筐体をいう。
本発明の電池システムでは、二次電池のケースと該ケースに接合した異種金属導線とを含む回路により構成される熱起電力検出部を形成し、該回路で変動する熱起電力(ケースと異種金属導線との間に発生する電位差)を検出することによって、二次電池の温度(当該電池温度の指標となる電池ケースの表面温度)の検知等が行われる。かかる構成によれば、電池ケースの外表面に温度センサを貼り付けるのではなく、ケースそのものを熱起電力検出部の一部としているので、ケースと温度センサの位置ズレ等に起因する検出誤差の発生を防止することができる。従って、本発明によれば、二次電池の温度検知等を安定して行うことができる電池システムを提供することができる。
ここで開示される電池システムのある好適な一態様において、上記電池ケースはアルミニウムまたはアルミニウム合金製である。上記異種金属導線は該電池ケースとはフェルミ準位が異なる異種のアルミニウム合金から形成されている。かかるアルミニウム合金としては、安価なジュラルミンが特に好適である。このような構成によれば、比較的安価なアルミニウムと該アルミニウムの合金(好ましくはジュラルミン)を組み合わせて熱起電力検出部を構築することができるので、該熱起電力検出部を備えた電池システム自体のコストを低減することができる。
ここで開示される電池システムのある好適な一態様において、上記電池は上記電池ケースの開口部が密閉されている密閉型電池である。上記電池ケースの一部には該電池の内部異常圧力により開弁される安全弁が設けられている。そして、上記異種金属導線は、上記電池ケースの表面であって上記安全弁の近傍に接合されている。かかる構成によれば、安全弁の開弁時に放出された電解液が異種金属導線に付着するため、熱起電力検出部において検出された熱起電力に変化が生じる。このことによって、安全弁の開弁を検知することができる。
ここで開示される電池システムのある好適な一態様において、上記熱起電力検出部において検出された熱起電力に基づいて上記二次電池の充電及び/又は放電を制御する制御部をさらに備える。このような構成によれば、二次電池の充電及び/又は放電の制御を安定して行うことができる、信頼性の高い電池システムを提供することができる。
このような電池システムは、上記のとおり二次電池の温度計測や制御を安定して行うことができるので、例えば自動車等の車両に搭載される電池システムとして好適である。したがって、本発明によると、ここに開示されるいずれかの電池システムを備える車両が提供される。特に、高出力でサイクル寿命に優れることから、上記電池システムを備える電池(複数の電池が接続された組電池の形態であり得る。)を動力源(典型的には、ハイブリッド車両または電気車両の動力源)として備える車両(例えば自動車)が好適である。
本発明の一実施形態に係る電池システムを模式的に示す図。 温度−熱起電力特性を模式的に示すグラフ。 本発明の一実施形態に係る電池システムを模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る電池システムを模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る電池システムを模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る電池システムを模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る電池システムを備えた車両の側面図。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、正極および負極を備えた電極体の構成および製法、セパレータや電解質の構成および製法、二次電池その他の電池の構築に係る一般的技術等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。なお本発明は以下の実施形態に限定されない。
本実施形態に係る電池システム100は、図1に示すように、金属製の電池ケース10を有する二次電池20と、熱起電力検出部30とを備えている。二次電池20は、正極82および負極84を備える電極体80と、該電極体80および電解質を収容する電池ケース10とを備える。本実施形態の電極体80は、所定の電池構成材料(正負極それぞれの活物質、正負極それぞれの集電体、セパレータ等)から構成されている。また、ここでは電極体80として扁平形状の捲回電極体80が用いられている。
電池ケース10は、扁平形状の捲回電極体80を収容し得る形状(ここでは箱型)を有する。電池ケース10の材質は、典型的な二次電池で使用される金属材料と同じであればよく特に制限はないが、電池システム自体の軽量化の観点から、例えば薄いアルミニウム製(本実施形態)のケースが用いられる。電池ケース10は、捲回電極体80が備える正極82および負極84とは電気的に絶縁されており、電気的に中性となるように構成されている。なお、ここでいう電気的に中性とは、電極体が備える正極及び負極の何れにも電気的に接続されていないことを意味する。
熱起電力検出部30は、二次電池のケース10と、該ケース10に接合した二つの導線34、36とを含む回路により構成されている。ケース10に接合した二つの導線のうちの一方は、同種金属導線36である。同種金属導線36は、ケース10を構成する金属材料からなり、この実施形態ではアルミニウム製である。同種金属導線36の形状やサイズは特に制限されないが、ここでは線状のアルミ線36が用いられている。アルミ線36の一端はケース10(この例ではケースの下面14)に接合され、他端は電圧計32に接続されている。
ケース10に接合した二つの導線のうちの他方は、異種金属導線34である。異種金属導線34は、ケース10を構成する金属材料とは異なる金属材料からなり、例えば、ケース10とはフェルミ準位が異なる異種のアルミニウム合金から形成されている。かかるアルミニウム合金としては、安価なジュラルミンが特に好適である。異種金属導線34の形状やサイズは特に制限されないが、ここでは線状のジュラルミン線34が用いられている。ジュラルミン線34の一端はケース10(この例ではケースの下面14)に接合され、他端は電圧計32に接続されている。
このように、同種金属導線36及び異種金属導線34の一端をケース10に接合し、他端を電圧計32にそれぞれ接続することにより、ケース10と同種金属導線36と異種金属導線34とを含む回路により構成される熱起電力検出部30が構築される。この熱起電力検出部30を備えた電池パック100において、二次電池20に発熱等が生じると、ケース10と異種金属導線34との接合部34aの温度が変動する。ケース10と異種金属導線34との接合部34aの温度が変動すると、ゼーベック効果により上記回路に生じた熱起電力(ケース10と異種金属導線34間の電位差)も変動する。熱起電力検出部30は、ケース10と異種金属導線34との接合部34aの温度変動に伴って上記回路で変動している熱起電力(ケース10と異種金属導線34間の電位差)を電圧計32で検出するように構成されている。
図2に、上記回路で変動する熱起電力Vと温度Tとの関係を示している。図2はアルミニウム‐ジュラルミンの熱起電力特性の温度変化を示すグラフであり、横軸が温度Tを、縦軸が熱起電力Vを表している。図2に示すように、上記回路で変動する熱起電力Vは、ケース10と異種金属導線34との接合部34aの温度Tに依存する。したがって、上記回路で変動している熱起電力Vを電圧計32で検出することによって、ケース10の表面温度(接合部34aの温度)を得ることができる。例えば、熱起電力検出部30において検出された熱起電力がv1の場合、ケース10の表面温度t1が得られる。
本実施形態の電池システム100では、二次電池のケース10と該ケース10に接合した異種金属導線34とを含む回路により構成される熱起電力検出部30を形成し、該回路で変動する熱起電力(ケース10と異種金属導線34との間に発生する電位差)を検出することによって、二次電池20の温度(当該電池温度の指標となる電池ケース10の表面温度)の検知が行われる。かかる構成によれば、電池ケース10の外表面に温度センサ(熱電対、白金測温抵抗体、サーミスタ等)を貼り付けるのではなく、ケース10そのものを熱起電力検出部30の一部としているので、ケース10と温度センサの位置ズレ等に起因する検出誤差の発生を防止することができる。従って、本実施形態によれば、二次電池20の温度検知等を安定して行うことができる電池システム100を提供することができる。
また、本実施形態では、上記電池ケースはアルミニウム製であり、上記異種金属導線は該電池ケースとはフェルミ準位が異なる異種のアルミニウム合金から形成されている。かかるアルミニウム合金としては、安価なジュラルミンが特に好適である。このような構成によれば、比較的安価なアルミニウムと該アルミニウムの合金(好ましくはジュラルミン)を組み合わせて熱起電力検出部30を構築することができるので、該熱起電力検出部30を備えた電池システム100自体のコストを低減することができる。
異種金属導線34の材質は、ケース10とはフェルミ準位が異なる異種の金属材料であればよく、上記のジュラルミンに限定されない。本実施形態に適用可能な異種の金属材料としては、例えば、白金、タングステン、銀、カドニウム、鉄等の金属単体、あるいはそれらの合金(アルミニウムを含む合金であってもよい。)などが挙げられる。あるいは、従来公知の熱電対に用いられるアルメル、クロメル等のニッケル合金やコンスタンタンのような銅合金等を使用してもよい。
また、異種金属導線34の接合位置は、図示したケースの下面14に限らず、二次電池20の温度を検出したい所望の位置に接合するとよい。例えば、二次電池のケース側面16の温度を検出したい場合には、該ケース側面16に異種金属導線34を接合するとよい。また、異種金属導線34の数は1本に限らず、複数本であってもよい。電池ケース10の異なる箇所に複数本の異種金属導線34を接合し、該ケース10の異なる複数箇所にて二次電池20の温度を検出することもできる。
異種金属導線34および同種金属導線36の接合方法は特に限定されず、適当な溶接手段を用いて接合するとよい。この実施形態では、異種金属導線34および同種金属導線36をケースの下面14にスポット溶接している。
なお、図1に示した例では、異種金属導線34と同種金属導線36とがケースの下面14の互いに離れた位置に接合されているが、これに限らない。例えば図3に示すように、異種金属導線34と同種金属導線36とを近接した位置に接合することもできる。図3に示した構成では、ケース10と異種金属導線34との接合部34aと、ケース10と同種金属導線36との接合部36aとが隣接するように配置されている。
電池ケース10がアルミニウムまたはアルミニウム合金製の場合、アルミニウムは大気に晒せば酸化されるため、ケース10が酸化されて変質する。典型的には、ケース10の表面に酸化アルミニウムの被膜が形成される。本実施形態では、電池ケース10そのものを熱起電力検出部30の一部としているので、ケース10が酸化により変質すると、検出される熱起電力に変化が生じてしまう虞がある。これに対し、図3に示した構成では、異種金属導線34と同種金属導線36とがより近接した位置に接合されているので、ケース10が酸化により変質した場合でも、ケース10の酸化による影響を小さくすることができ、熱起電力を適切に検出することができる。
続いて、図4を参照しながら、本実施形態に係る電池システムの改変例について説明する。図4に示すように、電池システム200では、電池20は電池ケース10の開口部が密閉されている密閉型電池である。
電池ケース10の上面12には、捲回電極体80の正極82と電気的に接続する正極端子72が取り付けられている。正極端子72は、電池ケース10の上面12に樹脂製ガスケット76を介して取り付けられている。この樹脂製ガスケット76によって、正極端子72とケース10との隙間がシールされるとともに、正極端子72とケース10との間が電気的に絶縁されている。また、電池ケース10の上面12には、捲回電極体80の負極84と電気的に接続する負極端子74が取り付けられている。負極端子74は、電池ケース10の上面12に樹脂製ガスケット78を介して取り付けられている。この樹脂製ガスケット78によって、負極端子74とケース10との隙間がシールされるとともに、負極端子74とケース10との間が電気的に絶縁されている。
また、電池ケース10の一部(図4では上面12)には、電池20の内部異常圧力により開弁される安全弁60が設けられている。この安全弁60は、電池20の内部圧力が異常に上昇すると安全のために弁体(図示せず)が変形し、該弁体と電池ケース10との間に生じた隙間から内部のガスや電解液が放出されるようになっている。
本実施形態においては、異種金属導線34は、電池ケース10の表面であって上記安全弁60の近傍に接合されている。具体的には、異種金属導線34は、安全弁60の開弁時に該安全弁60から放出された電解液が異種金属導線34に付着するような領域に接合されている。
かかる構成では、安全弁60の開弁時に放出された電解液が異種金属導線34に付着するため、熱起電力検出部30で検出される熱起電力に変化が生じる。例えば、異種金属導線34が電解液により腐食され、正常時の熱起電力とは異なる熱起電力(典型的には腐食電圧)が発生する。この熱起電力の変化を検出することによって、安全弁60の開弁を検知することができる。すなわち、本実施形態によれば、二次電池20の温度検知に加えて、安全弁60の開弁を検知することができる。
なお、異種金属導線34の接合位置は、安全弁60の開弁時に放出された電解液が異種金属導線34に付着するような領域に限らない。例えば、異種金属導線34は、安全弁60の開弁に伴って異種金属導線34が切断(断線)されるような領域に接合してもよい。この場合でも、安全弁60の開弁時に熱起電力検出部30で検出される熱起電力に変化が生じるため、安全弁60の開弁を検知することができる。
続いて、図5を参照しながら、本実施形態に係る電池システムの改変例について説明する。図5に示すように、電池システム300は、熱起電力検出部30において検出された熱起電力に基づいて二次電池20の充電及び/又は放電を制御する制御部(例えばCPU)50をさらに備える。制御部50は、熱起電力検出部30(電圧計32)に電気的に接続されており、熱起電力検出部30において検出された熱起電力に基づいて二次電池20の充電及び/又は放電を制御するように構成されている。
この実施形態では、制御部50には、記憶部(HDD、フラッシュメモリなど)52が接続されている。この記憶部52には、熱起電力検出部30において検出された熱起電力Vと温度Tとの相関を示す相関データ54が設定されている(図2参照)。また、記憶部52には、二次電池20の保護すべき温度のしきい値56が設定されている(図2の温度しきい値t2)。
制御部50は、熱起電力検出部30において検出された熱起電力Vと、記憶部52に設定された熱起電力Vと温度Tとの相関を示すデータ54(図2参照)とに基づいて二次電池20の温度Tを検知し、そして、検知した温度Tが記憶部52に設定された温度しきい値56(温度しきい値t2)を超えた場合に、二次電池20の使用を制限または遮断する制御を実行する。
この実施形態では、制御部50は、正極端子72及び負極端子74に電気的に接続されており、上記検知した温度Tが温度しきい値t2を超えた場合には、二次電池20の充電及び/又は放電を遮断する処理を行う。このようにして、制御部50は、熱起電力検出部30において検出された熱起電力に基づいて二次電池20の充電及び/又は放電を制御することができる。
本実施形態に係る電池システム300によれば、熱起電力検出部30において検出された熱起電力に基づいて二次電池20の充電及び/又は放電を制御するので、二次電池20の充電及び/又は放電の制御を安定して(誤作動なく)行うことができ、信頼性の高い電池システム300を提供することができる。
なお、上述した例では、記憶部52には、二次電池20の保護すべき温度のしきい値56が設定されているが、これに限定されず、例えば、二次電池20の保護すべき熱起電力のしきい値を設定してもよい。この場合、制御部50は、熱起電力検出部30において検出された熱起電力Vが熱起電力しきい値を超えた場合に、二次電池20の使用を制限または遮断する制御を行うように構成してもよい。
また、本実施形態に係る電池システム300は、従来の温度センサ(白金測温抵抗体、サーミスタ等)を用いた電池制御システムのフェイルセーフとして利用することもできる。この場合、従来の温度センサと熱起電力検出部30とを併用することで電池温度検知系が二重系となり、電池制御システムの信頼性がさらに向上する。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本実施形態に係る電池システムは、図6に示すように、複数の二次電池20から構成された組電池に好ましく適用することができる。図6に示した電池システム400は、金属製の電池ケース10を有する二次電池20を複数備えている(図では4個)。各二次電池20が備えるケース10の上面には、正極端子72および負極端子74が設けられている。そして、隣接する二次電池20間において一方の正極端子72と他方の負極端子74とがバスバー62によって電気的に接続される。このように各二次電池20を直列に接続することにより、所望の電圧を有する組電池が構築されている。
熱起電力検出部30は、上記組電池を構成する二次電池20の何れか一つに対して取り付けてもよいし、二次電池20のそれぞれに対して個別に取り付けてもよい。本実施形態では、比較的安価なアルミニウムと該アルミニウムの合金(好ましくはジュラルミン)を組み合わせて熱起電力検出部30を構築しているので、組電池を構成する二次電池20のそれぞれに熱起電力検出部30を取り付けた場合でも、電池システム400自体のコストを安価にすることができる。
また、本実施形態に係る電池システムは、振動が発生する状態で使用した場合でも、二次電池20の温度検出等を安定して行うことができるので、例えば自動車等の車両に搭載される電池システムとして好適である。したがって本実施形態によると、図7に示すように、ここに開示されるいずれかの電池システム(図では電池システム100)を備える車両1が提供される。特に、高出力でサイクル寿命に優れることから、上記電池システムを動力源(典型的には、ハイブリッド車両または電気車両の動力源)として備える車両1(例えば自動車)が好適である。なお、図5に示した電池システム300を車両1に搭載する場合には、制御部50は電池システム300が備える二次電池200側に取り付けてもよいし、車両1が備えるエンジン等の動力制御ユニット(例えばECU)側に取り付けてもよい。
1 車両
10 電池ケース
12 ケースの上面
14 ケースの下面
16 ケースの側面
20 二次電池
30 熱起電力検出部
32 電圧計
34 異種金属導線
34a 接合部
36 同種金属導線
36a 接合部
50 制御部
52 記憶部
54 相関データ
56 温度しきい値
60 安全弁
62 バスバー
72 正極端子
74 負極端子
76、78 樹脂製ガスケット
80 捲回電極体
82 正極
84 負極
100、200、300、400 電池システム

Claims (5)

  1. 電気的に中性である金属製の電池ケースを有する二次電池を少なくとも一つ備えている電池システムであって、
    前記二次電池のケースと、
    該ケースに接合した二つの導線であって一方の導線は該ケースを構成する金属材料からなる同種金属導線であり他方は該ケースを構成する金属材料とは異なる金属材料からなる異種金属導線である二つの導線と、
    を含む回路により構成される熱起電力検出部を備える、電池システム。
  2. 前記電池ケースはアルミニウムまたはアルミニウム合金製であり、前記異種金属導線は該電池ケースとはフェルミ準位が異なる異種のアルミニウム合金から形成されている、請求項1に記載の電池システム。
  3. 前記電池は前記電池ケースの開口部が密閉されている密閉型電池であり、該電池ケースの一部には該電池の内部異常圧力により開弁される安全弁が設けられており、
    前記異種金属導線は、前記電池ケースの表面であって前記安全弁の近傍に接合されている、請求項1または2に記載の電池システム。
  4. 前記熱起電力検出部において検出された熱起電力に基づいて前記二次電池の充電及び/又は放電を制御する制御部をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の電池システム。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の電池システムを備える車両。
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