JP2010255522A - ガスタービンエンジン - Google Patents

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Kenji Amano
賢治 天野
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Abstract

【課題】大きさや重量を増加させることなく、始動時における燃焼器の着火を確実に行うことのできるガスタービンエンジンを提供する。
【解決手段】吸気した空気を圧縮する圧縮機3と、圧縮機3で圧縮された空気と燃料を混合させて燃焼する燃焼器4と、燃焼器4に微粒化された燃料を噴霧する燃料ノズル5と、燃焼器4の燃焼ガスによって回転するタービン6と、圧縮機3の上流側に設けられて吸気される空気を案内する可変案内翼2と、を備え、エンジン始動時に可変案内翼2を制御することによって、燃焼器4に対する空気流量を一時的に増加させる。燃料ノズル5における微粒化を促進することによって、確実に着火を行うことを可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービンエンジンに関する。
従来のガスタービンエンジンとして、吸気した空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された空気と燃料を混合させて燃焼させる燃焼器と、燃焼器に微粒化された燃料を噴霧する燃料ノズルと、燃焼器の燃焼ガスによって回転するタービンとを備えるものが知られており、そのようなガスタービンとして、例えば特開2008−51013号公報に示すものが知られている。このガスタービンは、圧縮機の上流側に燃焼空気の流量を調節する圧縮機入口案内翼を備えており、この圧縮機入口案内翼の開度を調整することによって、部分負荷運転時の排気温度が設定値に近づくように運転される。
特開2008−51013号公報
ここで、エアブラスト式ノズルを用いるタイプのガスタービンエンジンにおいては、燃焼器内での着火のためには燃料が十分に微粒化されて噴霧される必要があるが、エアブラスト式ノズルの場合には、この微粒化が燃焼空気によって行われるため、始動時にも微粒化に必要な十分な空気流量が必要になる。しかし、例えば、航空機用ガスタービンエンジンでは、大きさや重量の制限からスタータ容量を大きくできないため、モータリングで圧縮機の回転速度を十分に上げることができない。従って、上述のようなガスタービンエンジンでは、始動時に燃焼器の空気が不足し、燃料の微粒化ができずに着火が困難、あるいは不可能になる可能性があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、大きさや重量を増加させることなく、始動時における燃焼器の着火を確実に行うことのできるガスタービンエンジンを提供することを目的とする。
本発明に係るガスタービンエンジンは、吸気した空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された空気と燃料を混合させて燃焼させる燃焼器と、燃焼器に微粒化された燃料を噴霧する燃料ノズルと、燃焼器の燃焼ガスによって回転するタービンと、圧縮機の上流側に設けられて吸気される空気を圧縮機に案内する可変案内部と、を備えるガスタービンエンジンであって、エンジン始動時に可変案内部を制御することによって、燃焼器に対する空気流量を一時的に増加させることを特徴とする。
このガスタービンエンジンでは、エンジン始動時に可変案内部で吸気される空気に予旋回を与え、あるいは全閉とすることで圧縮機を無負荷とすることによって圧縮機仕事を減少させる。これによって、始動時の圧縮機の回転速度を増加させることができる。始動の時点では可変案内部による予旋回を有りとし、あるいは全閉とすることによって、十分に圧縮機回転速度を得ることの出来るように制御する。そして、所定の圧縮機回転速度に達したところで可変案内部による予旋回を無しに制御することによって圧縮機の仕事を上昇させる。そのとき、圧縮機とタービンの慣性によって回転を維持できるので、その間は予旋回無しの場合に比して圧縮回転速度を高めることができる。その結果、燃焼器空気流量が一時的に増加し、一時的に増加したタイミングでは燃料ノズルにおける微粒化が促進されることにより、確実に着火を行うことができる。以上によって、本実施形態に係るガスタービンエンジンによれば、エンジン始動時に可変案内部を制御して、燃焼器に対する空気流量を一時的に増加させることによって、大きさや重量を増加させることなく、始動時における燃焼器の着火を確実に行うことができる。
本発明によれば、大きさや重量を増加させることなく、始動時における燃焼器の着火を確実に行うことができる。
本発明の実施形態に係るガスタービンの構成を示した図である。 可変案内翼と圧縮機の具体的な関係を示す図である。 始動における圧縮機の回転速度の時間変化を示す線図である。 圧縮機回転速度と空気流量との関係を示す線図である。 圧縮機回転速度と空気流量との関係を示す線図である。 吸気温度の時間変化及び案内翼角度の時間変化を示す線図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るガスタービンエンジンの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るガスタービンエンジン1の構成を示した図である。図2は、可変案内翼2と圧縮機3の具体的な関係を示す図である。図1に示すように、ガスタービンエンジン1は、可変案内翼(可変案内部)2と、圧縮機3と、燃焼器4と、燃料ノズル5と、タービン6と、スタータ7とを備えて構成されている。このガスタービンエンジン1は、燃料を燃焼させることによって発生した高温高圧ガスを用いてタービン6を回転させることによりプロペラなどの外部の負荷を回転させる機能を有している。
可変案内翼2は、圧縮機3に吸気される空気を案内すると共に、吸気される空気に予旋回を与える機能を有している。可変案内翼2は、具体的には図2に示すように、圧縮機3の上流側に配置されると共に吸気される空気に対して回動可能な機能を供えて構成されている。この可変案内翼2を制御して吸気される空気に対して傾斜するように回動することによって、予旋回(C1u)を与えることができる。また、吸気される空気に対して可変案内翼2が垂直をなすように回動することによって入口を全閉とすることができる。更に、吸気される空気に対して可変案内翼2が平行をなすように回動することによって空気を旋回なしでそのまま通過させることができる。この可変案内翼2は、エンジン始動時に予旋回を与えるように傾斜されたり、全閉とされることによって、エンジンの回転数を一時的に増加させるように制御することができる。この制御についての詳細な説明は後述する。この可変案内翼2では、W=Ga・(U2u−U1u)/gの関係がなりたつ。ここで、Wとは圧縮機の仕事量であり、Uとは圧縮機の出口周速であり、C2uとは圧縮機出口の絶対速度の周方向成分であり、Uとは圧縮機の入口周速であり、C1uとは圧縮機入口の絶対速度の周方向成分である。
圧縮機3は、可変案内翼2を介して吸気された空気を圧縮する機能を有している。圧縮機3は、複数の翼を回転させることによって空気を圧縮する。図2に示すように、圧縮機3の空気の入口では、翼12が回転方向に向かって傾斜している。この圧縮機3においては、可変案内翼2で予旋回を与えた場合や可変案内翼2を全閉した場合は、圧縮機仕事が減少し回転数が上がる。また、この圧縮機3は、エンジン始動時には、スタータ7によってモータリング駆動される。
燃焼器4は、圧縮機3で圧縮された空気と、取り込んだ燃料とを混合させると共に、燃焼させることによって高温高圧の燃焼ガスを発生させる機能を有している。また、燃焼器4は、発生させた高温高圧の燃焼ガスをタービン6へ供給する機能を有している。燃料ノズル5は、燃焼器4に燃料を供給する機能を有している。この燃料ノズル5は、エアブラスト式燃料ノズルである。このエアブラスト式燃料ノズルとは、燃焼空気の力(すなわち気流)によって燃料の微粒化して噴霧を行うことによって、燃焼器4での燃焼を促進する機能を有するノズルである。
タービン6は、燃焼器4からの高温高圧の燃焼ガスによって回転する機能を有している。タービン6は圧縮機3と回転軸で連結されており、運転時においてはタービン6の回転力によって圧縮機3を回転させる。タービン6は、回転力を付与された後、燃焼ガスを排気流路から排気する。
次に、上述のように構成されたガスタービンエンジン1の動作及び作用・効果について説明する。
このガスタービンエンジン1では、始動時においてはスタータ7によって起動され、圧縮機3の回転によって空気が吸入圧縮されて燃焼器4に送られ、燃焼器4では燃料ノズル5から燃料が噴射される。そして、圧縮機3の回転速度が所定の速度まで上昇した時点で点火栓で着火されて燃焼が行われる。この燃焼による燃焼ガスでタービン6が回転されて動力が発生する。図3は、始動における圧縮機3の回転速度の時間変化を示す線図であり、スタータ7によるモータリング到達回転速度が点線で示され、実際の圧縮機3の回転速度が実線で示されている。図3に示すように、スタータ7によるモータリングで所定の回転数までガスタービンエンジン1の回転を上げ着火して燃焼器4の燃焼による運転に切り替える。
ここで、着火のためには燃料が燃料ノズル5で十分に微粒化されて噴霧される必要があるが、エアブラスト式燃料ノズルの場合には、この微粒化が燃焼空気によって行われるため、始動時にも微粒化に必要な十分な空気流量(すなわち圧縮機3の十分な回転速度)が必要になる。しかし、航空機用ガスタービンエンジンでは、大きさや重量の制限からスタータ容量を大きくできないため、モータリングで圧縮機3の回転速度を十分に上げることができない。従って、従来の可変案内翼2が設けられていないガスタービンエンジンでは、燃焼器4の空気が不足し、燃料の微粒化ができずに着火が困難、あるいは不可能になる可能性があった。
一方、本実施形態に係るガスタービンエンジン1では、エンジン始動時に可変案内翼2の可変案内翼2を傾斜させて圧縮機3の回転方向に予旋回を与えることによって圧縮機仕事を減少させる(図2参照)。これによって、始動時の圧縮機3の回転速度を可変案内翼2による予旋回無しとした場合に比して増加させることができる。
図4は、圧縮機回転速度と空気流量(すなわち燃焼器空気流量)との関係を示す線図であって、実線は可変案内翼2による予旋回がある場合の圧縮機回転速度と空気流量との関係を示し、一点鎖線は可変案内翼2による予旋回が無い場合の圧縮機回転速度と空気流量との関係を示している。本実施形態に係るガスタービンエンジン1では、始動の時点では可変案内翼2による予旋回有りとして十分に圧縮機回転速度を得ることの出来るように制御する(図4の実線に従って制御する)。一定の圧縮機回転速度に達したところで可変案内翼2による予旋回無しに制御することによって圧縮機3の仕事を上昇させる。そのとき、圧縮機3とタービン6の慣性によって回転を維持できるので、その間は旋回無しの場合に比して圧縮回転速度を高めることができる(図4において曲線で示されている部分)。その結果、燃焼器空気流量が一時的に増加し(図4においてUP1で示される分増加する)、そのタイミングにおいて燃料ノズル5における微粒化が促進されることによって、確実に着火を行うことができる。
以上によって、本実施形態に係るガスタービンエンジン1によれば、大きさや重量を増加させることなく、始動時における燃焼器4の着火を確実に行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態においては、始動時に可変案内翼2を傾斜させて予旋回を発生させて起動を行っていたが、これに代えて可変案内翼2を全閉にして起動を行ってもよい。
図5は、圧縮機回転速度と空気流量(すなわち燃焼器空気流量)との関係を示す線図であって、実線は可変案内翼2を全閉とした場合の圧縮機回転速度と空気流量との関係を示し、一点鎖線は可変案内翼2による予旋回が無い場合の圧縮機回転速度と空気流量との関係を示している。図6は、吸気温度の時間変化及び案内翼角度の時間変化を示す線図であり、実線は吸気温度、点線は案内翼角度を示している。図5に示すように、可変案内翼2を全閉した場合、圧縮機3は無負荷で起動されることとなり、予旋回有りとした場合よりも回転速度を大きくすることができる。このとき、圧縮機3はストール状態で起動されるため、吸気ダクトに圧縮出口空気が逆流して、図6に示すように入口温度、すなわち吸気温度は上昇する。この状態で可変案内翼2を予旋回無しの状態にし、燃料を噴射して着火を行う。図5に示すように、予旋回有りとした場合に比して大きい回転速度を得ることができ、これによって空気流量を一時的に一層増加(図5においてUP2で示される分増加する)させて着火することが可能となるため、燃料ノズルの微粒化が一層促進される。更に、温度上昇した吸気を着火に利用することによって、着火条件を改善することができる。
1…ガスタービンエンジン、2…可変案内翼(可変案内部)、3…圧縮機、4…燃焼器、5…燃料ノズル、6…タービン。

Claims (1)

  1. 吸気した空気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された空気と燃料を混合させて燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器に微粒化された燃料を噴霧する燃料ノズルと、
    前記燃焼器の燃焼ガスによって回転するタービンと、
    前記圧縮機の上流側に設けられて吸気される前記空気を前記圧縮機へ案内する可変案内部と、を備えるガスタービンエンジンであって、
    エンジン始動時に前記可変案内部を制御することによって、前記燃焼器に対する空気流量を一時的に増加させることを特徴とするガスタービンエンジン。
JP2009106527A 2009-04-24 2009-04-24 ガスタービンエンジン Pending JP2010255522A (ja)

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